1: 2012/12/02(日) 22:22:32.04 ID:gLOC4m2c0
P「千早、ちょっといいか?実はしばらく今日入ってくる子のプロデュースを頼みたいんだ」

千早「そんな困ります。私だってやらなければいけないことがあるんです。他をあたってください」

P「とは言っても俺も律子も忙しいし小鳥さんは・・・」

小鳥「・・・クソワロタ・・・っと」タタンカッ!

P「なっ?それに俺はこの中で千早が一番後輩の面倒見がいいと思ってるんだ。だから頼むよ
俺が一段落つくまでレッスンを見てやるだけでいいんだ」

千早「そんな、私人に教えられるほど」

P「実はもうここに来てるんだ・・・おーい」

千早「だから私は・・・」

やよい「あの・・・今日からここでアイドル始めます高槻やよいといいます!
えと・・・よろしくお願いします!!如月プロデューサーさん!!」

千早「はわっ!?」

4: 2012/12/02(日) 22:28:38.21 ID:gLOC4m2c0
P「どうだ?まだ小さいのにすごく礼儀正しいだろ?それに・・・って千早?聞いてるか?」

千早「・・・」

やよい「・・・?あ、あの・・・」

千早「・・・可愛いわ///」

やよい「え?」

千早「た、高槻さんといったかしら?・・レ、レッスンは厳しいけれど一緒にがんばりましょう!」

やよい「は、はい!私、がんばります!!如月プロデューサー!」

千早「それと・・・」

やよい「う?」

千早「わ、私のことは"千早"と呼んで///」

やよい「は、はい!!千早さん!!!」

8: 2012/12/02(日) 22:35:48.08 ID:gLOC4m2c0
P「(なぜかわからんが千早もすごくやる気を出している)ひ、引き受けてくれたみたいで嬉しいよ
大変だと思うけどこれも一つのレッスンだと思ってがんばってくれ」

千早「はい!それじゃあ高槻さん。早速歌のレッスンよ!さぁ一緒に行きましょう」

やよい「はい!・・・あの・・・」

千早「?ど、どうしたの高槻さん?おトイレなら向こうよ」

やよい「その・・・私結構迷子になっちゃうんで・・・手、繋いでもらっていいですか?」

千早「もももももちろんよ///さ、ささささぁ行きましょう」ギュッ

春香「・・・」

10: 2012/12/02(日) 22:40:06.96 ID:gLOC4m2c0
やよい「あーあーあーあーあーー」

千早「駄目よもう一度」

やよい「あーあーあーあーあーー」

千早「もっとお腹から声を出して」

やよい「あーあーあーあーあーーーー」

千早「うーん。少し休憩を入れましょう。初めてだから声が出ないのはしかたないわ」

やよい「うぅ・・・すみません・・・」

千早「そうね、次は私がやってみるわ。高槻さん。ちゃんと見ておくのよ」

やよい「は、はい!!」

13: 2012/12/02(日) 22:44:16.73 ID:gLOC4m2c0
千早「あーあーあーあーあーー」

やよい「・・・」シンケン

千早「あーあーあーあーあーー(高槻さんがすごい真剣な目で私を見てる///)」

やよい「・・・(千早さんすごいですぅ・・私もいつか・・・)」


千早「どう、高槻さん。大体わかったかしら?」

やよい「はい!も一回お願いします!!」

千早「ええ、じゃあもう一度ハ始めからやってみましょう!」

17: 2012/12/02(日) 22:49:49.47 ID:gLOC4m2c0
千早「そうね。今日はこのくらいにしておきましょう」

やよい「はい!ありがとうございました!!」

千早「今日のスケジュールはこれで終わりね。私は一度事務所に戻るけど高槻さんはどうする?」

やよい「あっ、すみません。今日は近所のスーパーの特売日なのでお先に失礼します」

千早「そう。じゃあまた明日ね」

やよい「はい。じゃあ失礼します」

千早「・・・高槻さんについての資料に書いてあったけどやっぱり大変なのね・・・」

千早「でもそんな家庭事情でも明るく元気な高槻さん・・・可愛い///」

20: 2012/12/02(日) 23:00:46.93 ID:gLOC4m2c0
千早「さて、今日はプロフィール用写真の撮影ね。高槻さんにとって始めての撮影だけど
大丈夫?」

やよい「うぅ・・・私自信ないです・・・」

千早「どうしたの高槻さん?いつもの元気がないわ?」

やよい「だって・・さっきのあずささんの撮影すっごく綺麗でした。私あんなに綺麗に
撮ってもらえる自信ありません」

千早「そんなことはないわ高槻さん。高槻さんには高槻さんのよさがちゃんとあるわ」

やよい「ほ、本当ですか?」

千早「本当よ高槻さん。私、ずっと高槻さんを見てたからわかるの。それに高槻さんだって
あずささんに負けないくらい可愛いわ」

やよい「うー・・・でも・・・」

千早(高槻さん・・・私にはどうすることもできないの?)

21: 2012/12/02(日) 23:06:14.90 ID:gLOC4m2c0
あずさ「あら?千早ちゃんにやよいちゃん。どうしたの?」

千早「あ、あずささん。実は・・・」

あずさ「そう・・・千早ちゃん。すこしやよいちゃんと二人にしてもらってかまわないかしら?」

千早「え!?・・・ええわかりました」

やよい「あう・・・千早さん・・・」


千早「(そろそろいいかしら?)あずささんもういいですか?」

あずさ「ええ。じゃあやよいちゃん。頑張ってみましょう」

やよい「はい!私がんばります!!」

あずさ「うふふ。やよいちゃんその調子よ」

やよい「うっうー!!」

千早「・・・」

23: 2012/12/02(日) 23:16:19.41 ID:gLOC4m2c0
カメラマン「いいねーやよいちゃん!次はちょっとポーズ変えてみようか」

やよい「はい!」

千早「・・・」

あずさ「あらあら今度は千早ちゃんの元気が無いわね。どうしたの?」

千早「・・・はい。私、高槻さんのことは誰よりも理解できてるつもりでした。でも
そんな私ができなかったことをあずささんはほんの数分でこなしてしまいました」

千早「私思うんです。今からでもあずささんにプロデューサーをやってもらうべきだって
その方が高槻さんのためにもなりますし」

あずさ「千早ちゃん、それはできないわ。」

千早「・・・そうですよね。あずささんにもお仕事がありますし・・・でも」

あずさ「そうじゃなくてね。やよいちゃんが一番千早ちゃんにプロデュースして欲しいって思ってるの」

千早「え?」

25: 2012/12/02(日) 23:25:24.18 ID:gLOC4m2c0
あずさ「さっきね、少しやよいちゃんとお話したの。その時やよいちゃん泣きそうになりながら
今の気持ちを話してくれたわ。"こんな私じゃあ千早さんの期待に応えられない"って」

千早「そんな・・・」

あずさ「だからね。私この前千早ちゃんとご飯を食べに行ったときのお話をしたのだってあの時の千早ちゃん。
やよいちゃんのお話ばっかりしてたでしょ」

千早「えっ!?あ、あの時の話ですか?!そそんな恥ずかしい話///」

あずさ「そしたらだんだんやよいちゃん元気がでてきてね。"私千早さんのためにも
がんばります!"って言ってくれたの。」

千早「だからあんなに元気になってくれたんですね」

あずさ「きっとお互い自分に自信がないから相手の期待に応えられないって思ったのよ。
千早ちゃんもそうでしょ?」

千早「・・・はい・・・」

あずさ「でもやよいちゃんは自分に自信を持って貴女の期待に応えようとしてるわ
さぁ、今度は千早ちゃんが自分に自信を持つ番よ」

28: 2012/12/02(日) 23:32:43.00 ID:gLOC4m2c0
やよい「ちはやさーん。次の衣装どれがいいでしょうかぁ?」

あずさ「ほら、呼ばれているわよ。・・・大丈夫、千早ちゃんは立派にプロデュースしてるわ!」

千早「・・・はい!あずささん。ありがとうございました!!」ダッ

あずさ「ふふふ若いっていいわ」

千早「そうね・・・ここは高槻さんの持つ元気をアピールした衣装がいいわね」

千早「これなんてどうかしら?これなら動きやすそうだしなにより色が高槻さんに合ってるわ!」

やよい「うわーこの衣装可愛いですー!!千早さん!私がんばりますね!!」

千早「ええ、あともう少しで撮影も終わりだからがんばりましょう」

やよい「うっうー!!私、いつもよりずーっとがんばっちゃいます!!」

千早「ふふふ・・・ところでカメラマンさん。後であの衣装の写真いただけないかしら・・・変わりに
あずささんの水着写真を一枚差し上げますので」

カメラマン「よろこんで」b

30: 2012/12/02(日) 23:40:28.69 ID:gLOC4m2c0
千早「おはようございます・・・あら?春香、今日は早いのね」

春香「う、うん。ほら、最近千早ちゃんやよいのプロデュースで忙しくてあんまり
お喋りできてないでしょ?だから朝早くだったら千早ちゃんと一杯お喋りできると思って」

千早「そう・・・でもごめんなさい。今日はこれから高槻さんのロケに付いていくからそんなに
時間が無いの」

春香「な、なんで!?今日は千早ちゃんお休みの日じゃない!?なのになんで
やよいの仕事についていくの!?」

千早「何言ってるの春香、私は高槻さんのプロデューサーでしょ?お仕事に
付いて行くのは当たり前じゃない」

春香「でも千早ちゃんのプロデュースは期間的なものだからそんなに張り切る必要ないよ!!
だから今日は休んで二人で」

千早「あっごめん春香、そろそろバスの時間だから・・・春香は今日撮影かなにかかしら?
がんばってね」ダッ

春香「遊園地にでも・・・」

春香「・・・」

31: 2012/12/02(日) 23:48:05.86 ID:gLOC4m2c0
律子「あら?千早がツアー中だからやよいはやすみのはずでしょ?」

やよい「はい。でも事務所のみんなのお手伝いしようかなーって思って」

律子「いいの?助かるわぁ・・・じゃあしばらく留守番をお願いできるかしら?
・・・ほら小鳥さんあんなんだし」

小鳥「zzzうへへ・・・アセ×ゼハ・・・キオは総受け・・・」

やよい「はい!一生懸命お留守番してます!!」

律子「悪いわね。少ししたら春香も来てくれると思うから二人でよろしくね」

33: 2012/12/02(日) 23:54:42.89 ID:gLOC4m2c0
やよい「うっうーお掃除楽しいですー」

春香「おはようございまーす・・・ってあんた一人?」

やよい「小鳥さんもいるんですけど疲れてるみたいでお休みしてるんです」

春香「そう・・・ねぇやよい?」

やよい「はい、なんでしょう?」

春香「ちょっとそこまでチーズ焼きソバパン買ってきて」

やよい「え?で、でもお留守番が・・・」

春香「そんなのいいから早く!何?私がお腹へって死んでもいいの?」

やよい「あ・・・あの・・・わ、わかりました!!すぐ買ってきますから待っててください!!」ダッ

春香「・・・そろそろいいかなぁ・・・」

春香「私と千早ちゃんの邪魔するあんたが悪いんだから・・・」

34: 2012/12/03(月) 00:01:50.89 ID:R9DR5wt70
やよい「うぅ・・すみません春香さん。チーズ焼きソバパンどこにも売ってませんでした・・・」

やよい「あれ?はるかさーん・・・帰っちゃったのかなぁ?」

律子「ふぅ・・・今日も疲れたわー。あらやよい、ちゃんと留守番しててくれた?」

やよい「あっは、はい!」

律子「そう。ありがとう。さてと今月の売り上げはと・・・」

やよい「じゃあ私今日は帰りますね。お疲れ様ですー!!」

律子「まってやよい・・・本当にちゃんと留守番しててくれた?」

やよい「あぅ・・・ちゃ、ちゃんとやってましたよー」

律子「じゃあどうして金庫の中のお金が無くなってるのよ!!」

37: 2012/12/03(月) 00:13:44.93 ID:R9DR5wt70
春香「いらっしゃい千早ちゃん。ツアー終わったばかりなのにわざわざ来てくれたんだね」

千早「春香。これはどういうことなの?説明して!」

春香「どういうことって・・・信じられないけどやよいが事務所のお金を」

千早「高槻さんがそんなことするわけ無いじゃない!そんなことはみんなわかってるわ」

春香「でもお金が無くなったのは事実だよ?てことはやっぱり」

千早「お金は小鳥さんが計算して銀行に預けておいたそうよ。久々に働いたものだから律子も驚いてたわ」

春香「へぇ・・・小鳥さんが罪を被ったんだ。やよいってばそこまでするんだ」

千早「春香!あなた何がしたいの!?なんでそこまで高槻さんを貶めいれようとするの!!?」

春香「千早ちゃんこそ!なんでやよいばかり見てるのよ!!」

39: 2012/12/03(月) 00:23:16.72 ID:R9DR5wt70
千早「私は高槻さんのプロデューサーよ?高槻さんを目にかけるのは当然よ!!」

春香「違うよ!!千早ちゃんやよいが来てからやよいばっかり!!私のことは目にもくれない!!」

千早「何言ってるのよ私はちゃんと春香も・・・」

春香「ウソよウソ!!私のことなんか何にも考えずに高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん
高槻さん高槻さん!!私のことなんてどうでもいいんでしょ!!」

千早「そんなこと無いわ!春香は私の一番の親友よ?」

春香「そんなウソ聞きたくないわ!!今日の私の変化にも気づいてないくせに!!」

千早「え?な、何も変わってないわよ」

春香「リボンの色が違うよ!!!!!!!」

41: 2012/12/03(月) 00:37:38.66 ID:R9DR5wt70
千早「そ、そういえば今日はピンクね・・・」

春香「・・・やっぱり千早ちゃんは私のこと見ててくれなかったんだ・・・」

千早「違うわ春香、しばらくツアーで忙しかったから」

春香「言い訳なんか聞きたくない!!」

千早「じゃあせめてこの話だけでも聞いて?」

春香「嫌だよ!!もう何も聞きたくない!!」

千早「お願いよ春香・・・ねぇ!」

春香「もう・・・何もかもどうでもいいよ・・・いっそ・・・」

千早「それだけはやめて!!お願い・・・元の春香に戻って・・・
高槻さんの憧れの春香のままでいて!!」

44: 2012/12/03(月) 00:54:05.98 ID:R9DR5wt70
春香「そっちこそ何言ってるのよ!?千早ちゃんは私のこと見てくれない・・・でも
私には理想の天海春香でいろって・・・そんなのおかしいよ!!」

千早「そうね・・・でも、それでも春香は高槻さんにとって理想であり目標でもあるの」

千早「だから高槻さんは律子に責められても春香の事は言わなかったわ!!だって高槻さんの
知ってる春香はそんなことするわけないから!!」

千早「それに私の大好きな春香だってそんなことするわけないわ!!そうでしょ?春香!?」

春香「でも・・・私・・・」

千早「いいえ、春香はそんなことしない。だってずっと見てきたもの!!」

春香「・・・千早ちゃん」

46: 2012/12/03(月) 01:05:28.45 ID:R9DR5wt70
春香「・・・」

千早「春香・・・」

春香「ごめん千早ちゃん。今日はもう・・・」

千早「そう・・・ねぇ春香?最後に一つだけいいかしら?」

春香「なに、千早ちゃん?」

千早「明日なんだけど・・・・・・・」

47: 2012/12/03(月) 01:11:50.06 ID:R9DR5wt70
春香「おはようございます」

やよい「あっ春香さん。おはよーございます!!」

春香「うん、おはようやよい・・・」

やよい「あの・・・その・・・ごめんなさい。チーズ焼きソバパンどこにも
売ってなくて・・・」

春香「いいよそんなの。それより今日千早ちゃんお休みだって」

やよい「そーですか。じゃあ今日もお留守番して・・・」

春香「ねぇやよい、私これからダンスレッスンなんだけど・・・一緒に行かない?」

やよい「え?いいんですか?・・・はい!!一緒にレッスン行きます!!」

春香「ふふっじゃあいこっか」

48: 2012/12/03(月) 01:20:01.06 ID:R9DR5wt70
P「いやー長い間ごめんな千早。まさかやよいの仕事にまで付き合ってくれるなんて」

千早「いえ、プロデューサーも大変だったみたいですし」

P「そうなんだよ~でもだいぶ片付いたからもう大丈夫だぞ」

千早「あの・・・その件でお願いがあるのですが」

P「ん?何かあるのか?」

千早「はい、実はこれからも高槻さんのプロデューサーを続けたいんです。
もちろんアイドルも続けていきます。プロデューサーを続けることでなにか得られる気がするんです」

P「でも大変だぞ?」

やよい「私からもお願いします!!」

P「・・・・まぁ当人たちがいいってならな。ただ無理はするなよ」

千早「ありがとうございます!じゃあ高槻さん早速レッスンに行くわよ」

やよい「はい!私がんばります!!(がんばって・・・トップアイドルになって・・・いつか千早さんと///)」

おわり

引用元: やよい「よろしくお願いします如月プロデューサー」 千早「はわっ?」