1: 2011/07/02(土) 00:11:03.78 ID:DL4Jqzuv0
まどか「うう……マミさんが死んじゃった……」

まどか「キュゥべえ、私、契約するよ」

ほむら「まどか!? 駄目ぇっ!!」

まどか「マミさんを生き返……ううん、マミさんをもっと強くして生き返らせて!」

QB「君の願いはエントロピーを凌駕した」

パアアアアアアア


マミ「あれ? 私、何を……」(野太い声で)

ほむら「えっ、何このキン肉マン……」

17: 2011/07/02(土) 00:39:23.78 ID:DL4Jqzuv0
学校

ザワ… ザワ…

マミ(みんなの視線がいつもと違う……みんな私に注目しているわ)

オイ…ダレダヨアレ パネェ

カオダケカワッテネエノニ…ドウシテコウナッタ

ウホッ ナイスバディ…

マミ(私、なんだか自分に自信が持てそう……!)

3: 2011/07/02(土) 00:16:15.79 ID:DL4Jqzuv0
まどか「マミさん! よかったあ……」

マミ「鹿目さん……あなたが私を生き返らせてくれたの?」(野太い声で)


ほむら「インキュベーター……これはどういうことなのかしら」

QB「どうって、まどかの望みの通りさ」

QB「マミはまどかの理想の姿となって生まれ変わったんだ!」

ほむら(知らなかったわ……まどかがこんな筋肉フェチだったなんて)

4: 2011/07/02(土) 00:17:16.68
なんだこのスレ…たまげたなぁ

5: 2011/07/02(土) 00:19:45.56 ID:DL4Jqzuv0
マミ「なんだか世界が広いわ」

ほむら(背が伸びたからね)

マミ「服もきついし」

ほむら(むしろ破れていないのが奇跡よ)

まどか「マミさーん! 生まれ変わった姿をこれで!」つ鏡

ほむら「まどか!? 駄目ぇっ!!」

6: 2011/07/02(土) 00:24:35.43 ID:DL4Jqzuv0


マミ「こ……これが私?」

マミ「腕も脚も、丸太みたい……」ムキッ

マミ「腹筋も六つに割れてるわ」キュッ

マミ「自慢の胸も、こんな分厚い胸板に……」ピクッピクッ

マミ「こんな……」



マミ「素晴らしいじゃない」

ほむら「えっ」

8: 2011/07/02(土) 00:27:13.87
たまげたなぁ…

9: 2011/07/02(土) 00:28:21.12 ID:DL4Jqzuv0
まどか「すごいよマミさん! ぶら下がってもビクともしない!」キャッキャッ

マミ「(鹿目さんの)体が軽い……こんな気持ち初めて……!」


ほむら「こんなの絶対おかしいわ……」

QB「人間はどうしてこんなにタンパク質のあり方に固執するんだい? わけがわからないよ」

ほむら「これを人間全体の趣向として見られるのは遺憾だわ……」

11: 2011/07/02(土) 00:31:39.16 ID:DL4Jqzuv0
翌朝

マミ「……」スヤスヤ

サーティーローヤリー♪

マミ「うー……ん」カチッ

マミ「ふわあ……私、ちゃんと生きてる。夢じゃないのね」

QB「おはようマミ」

マミ「おはようキュゥべえ……あら? うちのベッド、こんなに低かったかしら?」

QB「どうやら重量に耐え切れなかったみたいだね」

14: 2011/07/02(土) 00:35:24.96 ID:DL4Jqzuv0
マミ「忘れ物はなし、と」

マミ「行ってきまーす」トトト…

マミ「あら? 鍵はちゃんと閉めたかしら?」

QB「ちゃんと閉めてたじゃな」

マミ「ノブをひねってみればわかることね」

グルン ベキバキ

マミ「あ、やっぱり開いてたわ」

QB「」

25: 2011/07/02(土) 00:47:46.65 ID:DL4Jqzuv0


まどか「マミさんのお弁当、美味しそう!」

マミ「ふふっ、特別なものは入ってないわよ?」

ほむら(尋常じゃない量……しかも、大半が卵白や鶏のササミで構成されている……!)

さやか「今度作り方教えてもらってもいいですか?」

さやか(あたしも食生活変えたら、マミさんみたいになれるかなあ)

21: 2011/07/02(土) 00:43:45.40 ID:DL4Jqzuv0
お昼

まどか「マミさーん!」

マミ「あら、鹿目さん……美樹さんに暁美さんまで」

さやか「マ、マミさん……生き返ったって本当だったんですね……」モジモジ

ほむら(引いてるわね)

ほむら(美樹さやか、あなたの感覚はまともだったのね……)



さやか(やだ、マミさんかっこいい……)

28: 2011/07/02(土) 00:51:16.25 ID:DL4Jqzuv0

まどか「ごちそうさま!」

マミ「みんなで食べるといつもより美味しいわね」ホロリ

ほむら(あれだけの量が……その体のどこに……いえ、その体ならではだったわね)

マミ「さて、と」カパッ

さやか「あっ、その水筒って紅茶ですか?」

マミ「ええ。食後には欠かせないわ」コポポ…

ほむら(この辺りは変わっていないのね)

30: 2011/07/02(土) 00:54:39.04 ID:DL4Jqzuv0
マミ「よいしょっと」ドンッ

さやか「あれ? マミさん、それは……」

マミ「もちろんプロテインよ」サラサラ ドバドバ

まどか「さすがマミさん!」

ほむら(……前言撤回だわ)

32: 2011/07/02(土) 00:57:43.65 ID:DL4Jqzuv0
放課後

マミ「さあ、今日も元気にパトロールよ」

まどか「それと私の魔法少女デビューですね! さやかちゃんとほむらちゃんはどうする?」

さやか「ん、今まで通り見学させてもらおうかな」

ほむら「私も行くわ」

ほむら(契約してしまったものは仕方ないし……しばらくは様子を見てみることにしましょう)

36: 2011/07/02(土) 01:01:56.70 ID:DL4Jqzuv0
結界内

マミ「鹿目さん、よく狙って……今よ!」

まどか「えいっ!」ビシュッ グサッ

使い魔「ピギャーッ!!」

さやか「おおっ、まどかもやるじゃん!」

ほむら(……? 思ったよりまどか、強くないわね)

37: 2011/07/02(土) 01:05:07.09 ID:DL4Jqzuv0
マミ「よーし、私もいい所見せなくっちゃね」パアア

マミ「それっ!!」ドゴォオン!! ズドォォン!! ズズーン!!

ほむら「……」

ほむら「巴マミ、いつからあなたの武器はロケットランチャーになったのかしら? 片手で扱うものではないわよ……」

マミ「ええ、マスケット銃は軽すぎて馴染まなくなってしまって」

ほむら「オーバーキルもここまでくると壮観ね……」

40: 2011/07/02(土) 01:09:31.57 ID:DL4Jqzuv0
ほむら(にしても、強力すぎる)

ほむら(一発一発がまるでティロ・フィナーレだわ)

マミ「さあ、決めるわよ!!」ダッ

魔女「ヒイイイイ!?」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」ドゴオッ!!!

ほむら(素手で殴った……魔女の頭がちぎれ飛んだわ……)

42: 2011/07/02(土) 01:12:15.56 ID:DL4Jqzuv0
まどか「さすがマミさん! 最終的に頼れるのは己の肉体ですね!」

マミ「ふふ、私が武器を使っている時は手加減していると知りなさい」ムキイッ

さやか「やだ、ナイスポージング……」


ほむら「こんなの……こんなの絶対おかしいわ……」

QB「なるほど、戦いぶりを見て納得したよ」

ほむら「インキュベーター!?」

44: 2011/07/02(土) 01:16:37.55 ID:DL4Jqzuv0
QB「いやね、まどかが素質の割に魔法少女としての力が弱いと思ったんだ」

QB「どうやらその魔力の素質の大半を願いに使ったらしい」

ほむら「それは、つまり」

QB「そう、まどかの膨大な魔力はマミへ譲渡された。今やマミは歴代最強の魔法少女さ!」

ほむら「あれが歴代最強の姿……全国の魔法少女が泣くわ……」

45: 2011/07/02(土) 01:19:18.45 ID:DL4Jqzuv0
ほむら「ん? 歴代最強の魔法少女……?」

ほむら「……ということは、この世界を滅ぼす魔女になるのは」

QB「おや、知っているのかい?」

QB「その通りさ、当初の予定ではまどかがそうなるはずだったけどね」

QB「マミはきっと、それはそれは素晴らしい魔女になってくれるだろう!」

47: 2011/07/02(土) 01:21:41.81 ID:DL4Jqzuv0
ほむら(まずいわ……ただでさえメンタルの弱い巴マミがそうなるなんて)

ほむら(正直、まどかが契約した時点でこの時間軸は放棄してしまいたいけれど……)

まどか「マミさんすごいな! 憧れちゃうな!」キャッキャッ

マミ「それほどでもなくってよ」ムキイッ

さやか「……よし、帰りにプロテイン買おう」

ほむら(あんな幸せそうなまどかを置いて過去に戻れないわ……)

49: 2011/07/02(土) 01:25:17.72 ID:DL4Jqzuv0
ほむら(それにしても……)


まどか「すごいなあ……私もマミさんみたいに、強くなれたら嬉しいなって!」

マミ「願いでこの体になった私が言うのもなんだけど、筋肉は一日にしてならず、よ」ムキッ

まどか「よーし、今日から私も筋トレだ!」

マミ「十分な休養と、タンパク質もしくはアミノ酸の補給も忘れないことよ」


ほむら「……」

ほむら「……ふんっ」ピコッ ←申し訳程度の力こぶ

ほむら「……」

ほむら「腕立てから頑張ろうかしら」

51: 2011/07/02(土) 01:30:21.85 ID:DL4Jqzuv0
杏子「見滝原、か……確かこの辺りは巴マミの縄張りだったね」

杏子(しばらく会ってなかったな……たまには顔でも見に行ってやろうか)


マミ「あら、佐倉さんじゃない?」(野太い声で)

杏子「えっ、誰だお前」

52: 2011/07/02(土) 01:34:28.82 ID:DL4Jqzuv0
マミ「……それはあんまりじゃない? 確かに、前に会った時とは少し変わったけれど」ムキイッ

杏子「おま、マミか……? 何があったらこんな」

杏子「あと自然にポーズ取るんじゃねえ」

マミ「あらやだ、つい」(野太い声で)

杏子「声まで……首から上以外は完全に別物だな、オイ」

53: 2011/07/02(土) 01:37:14.47 ID:DL4Jqzuv0
杏子「いったい何があったんだ? 悪いものでも食ったのか?」

マミ「いいえ、食生活には気を使っているわ」

杏子「いや、さすがにその体は」

マミ「素晴らしいでしょう? この肉体とともに、私は生まれ変わったの」ムキイッ

杏子「お前……それで魔法少女とかキモ」

ガシッ

マミ「佐倉さん……この筋肉美が理解できないの? 残念ね……」

杏子「~~~~~」ジタジタ

54: 2011/07/02(土) 01:40:44.90 ID:DL4Jqzuv0
佐倉杏子の証言

杏子『あたしもね、長いこと魔法少女をやってきた。体の頑丈さには自信もあったよ』

杏子『でもね、あの手に顔を掴まれた時、本当の終わりってやつを感じたね』

杏子『よく腕力自慢がリンゴを握りつぶすやつ、あるじゃん?』

杏子『でもね、あんなものじゃないね』

杏子『あの時、あたしの頭蓋骨は生卵みたいなものだったよ』

杏子『後で聞いたんだけど、今のマミ、束ねたトランプの一部を引きちぎるんだってさ』

杏子『はは……今思い出しても生きた心地がしないよ』

56: 2011/07/02(土) 01:44:06.91 ID:DL4Jqzuv0
マミ「筋肉の素晴らしさ、理解できたかしら?」

杏子「ハイ、ソレハモウ」ブルブル

マミ「それにしても……あなた、随分貧相な肉体ね」フフン

マミ「いいわ、食生活とトレーニングの両面から、私が面倒見てあげる」

杏子「えっ」


杏子『思えば……これがあたしの本当の魔法少女としての出発点だったね』

58: 2011/07/02(土) 01:49:30.24 ID:DL4Jqzuv0
マミ「ただいま」ガチャ

まどか「あ、マミさんお帰りなさい!」

ほむら「佐倉杏子……?」


杏子「お、おい……ここはいったい?」

マミ「かつては私の自宅だった場所……今は人呼んで筋肉の楽園」

マミ「巴マッスルジムへようこそ」

61: 2011/07/02(土) 01:53:09.38 ID:DL4Jqzuv0
まどか「見て見て、マミさん! 握力がやっと50kgを超えたの!」

マミ「ええ、弓の扱いにはとても重要な部分だわ。鹿目さんは真面目ね」

まどか「えへへー」

ほむら「腕立て、200回なら休まずにできるようになったわ」フンス

マミ「駄目よ暁美さん。ちゃんと腋を締めて、しっかり顎までつかないと。回数よりも密度よ」

ほむら「ほむぅ……」


杏子「何これ……」

QB「わけがわからないよ……」ブラーン

ほむら「サンドバックは黙ってなさい」

65: 2011/07/02(土) 01:57:24.58 ID:DL4Jqzuv0
その頃

さやか「今日はね、恭介に見てほしいものがあるんだ」

上条「何だい?」

さやか「……んしょ」ゴソゴソ ヌギヌギ

上条「ちょ、さやか!? いきなり何を……!?」

さやか「ほら! 見て見て、やっと腹筋が綺麗に割れたんだよ! 一番に恭介に見せてあげたくて!」

上条「……さやかは僕を苛めているのかい?」

70: 2011/07/02(土) 02:02:13.80 ID:DL4Jqzuv0
暁美ほむらの証言

ほむら『最初、巴マミを疑っていたわ』

ほむら『彼女は自分の置かれた立場……魔法少女の真実を知れば、やはり耐えられないだろうと』

ほむら『でも……肉体が精神を変えることもあるのかしら』

ほむら『全てを話した時、彼女は言ったわ』


マミ『大丈夫よ、暁美さん。私は絶望しない』

マミ『だって、鍛えたら鍛えただけ応えてくれる筋肉があるんだもの』

マミ『筋肉はね、希望の象徴なのよ』


ほむら『……私が本格的にトレーニングに励むようになったのは、それからね』

73: 2011/07/02(土) 02:05:27.30 ID:DL4Jqzuv0
そして

ゴウンゴウンゴウンゴウン…

ワルプルギスの夜「アハハハハッハハハハ」

≪大型の嵐は見滝原市を直撃、交通の復旧の目処も立ちません。被害は甚大になるものと……≫ザザザ


マミ「させないわ……覚悟なさい」(野太い声で)

ワルプルギスの夜「アハ?」

74: 2011/07/02(土) 02:07:38.06 ID:DL4Jqzuv0
    マッスル・クロスボウ
まどか「筋肉の強弓、鹿目まどか!」ドンッ

  ナチュラル・トレーニング・マッスル
さやか「自然体筋肉、美樹さやか!」サッ

    サイレント・スレンダー・マッスル
ほむら「静かなる細身の筋肉、暁美ほむら」スッ

   バーニング・クリムゾン・マッスル
杏子「燃えたぎる赤色筋肉、佐倉杏子」ググッ

  パーフェクト・マッスル・ボディ
マミ「完璧なる肉体美、巴マミ!」ムキイッ


「「「「「この星の筋肉を、私たちが守る!!!」」」」」


ワルプルギスの夜「エッ…ナニコレコワイ」

77: 2011/07/02(土) 02:11:55.59 ID:DL4Jqzuv0
ズズズズズ…

ほむら「終わったのね、やっと……何も、かも……」

マミ「今までよく頑張ったわね、暁美さん……」

ほむら「巴、さん……私、やっと……!」

マミ「いいわ、私の大胸筋で気の済むまでお泣きなさい」ギュッ

79: 2011/07/02(土) 02:14:04.05 ID:DL4Jqzuv0
QB「おめでとう、君たちの筋肉はエントロピーを凌駕した」

QB「よくわかったよ……筋肉には果てしないエネルギーが、可能性が満ち溢れていることを」

QB「だから、そろそろこの扱いは勘弁してもらえないかい?」ブラーン

ほむら「サンドバックは黙りなさい」

80: 2011/07/02(土) 02:14:39.71
このマミまどはさすがにノーセンキュー

83: 2011/07/02(土) 02:18:15.09 ID:DL4Jqzuv0
マミ「暁美さんだけじゃないわ……鹿目さん、佐倉さん、美樹さん、今までよく頑張ったわね」

まどか「えへへ、マミさんの指導のおかげですよ!」

マミ「おかげでワルプルギスの夜は退けられた……もう、厳しいトレーニングを積む必要は」

杏子「おっと、その先を言いっこなしだぜ?」

さやか「マミさんはこの先、鍛えるのをやめる気なんですか?」

まどか「トレーニングは辛いけど、一度もやめたいと思ったことなんてないですよ!」

マミ「みんな……」

84: 2011/07/02(土) 02:18:29.82
もうただのデブとは言わせない

87: 2011/07/02(土) 02:20:25.44
まさしく友情パワー

89: 2011/07/02(土) 02:22:14.30 ID:DL4Jqzuv0
こうして見滝原の平和は守られた

それでも、少女たちの戦いと鍛錬の日々は終わらない

しかし、彼女たちの魂が濁ることは決してないだろう

彼女たちの体に、美しい筋肉が宿る限り……


マミ「ふふっ、私の指導はまだまだ厳しくなるわよ?」

「「「「オッス!!!」」」」


≪おしまい≫

91: 2011/07/02(土) 02:24:16.09
乙!オス!

92: 2011/07/02(土) 02:25:00.58

明日から体鍛えるよ俺

93: 2011/07/02(土) 02:25:09.92
最高にマッスルでした

95: 2011/07/02(土) 02:29:25.36 ID:DL4Jqzuv0
合いの手ありがとう。
みんなの肉体に美しい筋肉が宿らんことを。

おやすみなさい

引用元: まどか「マミ兄貴!」