1: 2015/10/10(土) 21:06:51.746 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「まさか本当に来れてしまうとは……」

――10分前――

神様「なんでも一つ願いを叶えてやるぞい」

ラノベ作家「自分のラノベ作品の世界に入りたい!」

神様「むぅ……よかろう!」

――現在――

ラノベ作家「や、やったんだ! 今から俺のハーレムラブコメ生活が始まるんだ!」

2: 2015/10/10(土) 21:07:25.601 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「さて……まずは学校へ行ってみるか!」

――校門前――

ラノベ作家「あったぞ、ここだ! アニメでも俺の通っていた高校を元にデザインしたからな」

ラノベ作家「学生時代は嫌な思い出しかなかったが、今から俺の城となるんだ……皮肉なものだな!」

ラノベ作家「よし! 早速、登校するか!」

???「誰だ! 貴様!」

ラノベ作家「えっ?」

5: 2015/10/10(土) 21:08:01.333 ID:XEWDgGw101010
???「部外者は立ち入り禁止だぞ!」

ラノベ作家「げっ! 体育のゴリ岡!?」

体育教師「ゴリ岡だぁ!? 舐めとるのか、貴様ァ!」

ガシッ!

ラノベ作家「痛い、痛い! 掴むなよ! 生徒に暴力を奮う気か!?」

体育教師「何を言っとるんだ! こら! 暴れるんじゃない! そりゃあ!」

ドンッ!

ラノベ作家「がぁっ!」(背負い投げだとっ!? 受け身を取り損ねたぞっ!)

7: 2015/10/10(土) 21:08:38.453 ID:XEWDgGw101010
体育教師「まったく……」

ラノベ作家「あぅ……」(くそっ! 原作でも柔道黒帯の問題教師設定にしていたからなぁ……!)

???「大丈夫ですか?」

ラノベ作家「あ、はい……」

ラノベ作家「!」

???「それなら良かったです」

ラノベ作家「せ、せ、生徒会ひょう!?」

生徒会長「はい?」

8: 2015/10/10(土) 21:09:11.187 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家(いきなり生徒会長キタコレェ! び、美人すぎるぅ! 脚スリスリしたいよぉ!)

生徒会長「擦りむいてますね……これ、ハンカチ使って下さい」

ラノベ作家「あひゅっ……ぼきゅ……ありがとごじゃまひゅっ!」(優しいよぉ! 流石だよぉ!)

体育教師「こら! 生徒会長! 危ないから下がっていなさい!」

生徒会長「えっ?」

体育教師「そいつは不審者だ。危険だから離れなさい」

生徒会長「そ、そうだったんですか……てっきり、新しい用務員の方かと……」

ラノベ作家「えっ!?」

11: 2015/10/10(土) 21:09:58.790 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「な、何言ってるんでひゅかっ!? ぼ、ぼきゅでしゅよっ!?」

生徒会長「すみません……どなたかご存知ありませんが、部外者の方は許可を取っていただかないと」

ラノベ作家「しょ、しょんな!?」

???「邪魔ッ!」

ドンッ!

ラノベ作家「あべしっ!」

???「邪魔だって言ってんのよ!」

12: 2015/10/10(土) 21:10:41.825 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「!」

ラノベ作家「き、君は……ツンデレ美少女のツインテちゃん!」

ツインテ「はぁ!? なんでアタシの名前知ってる訳!? キモいんだけど!?」

ラノベ作家「えっ! ツインテちゃんまでひどいよっ!?」

ツインテ「何がよ……キモ過ぎ……」

ラノベ作家「ふぇぇ……」

14: 2015/10/10(土) 21:12:20.222 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「い、今って何月でしょうか!?」

生徒会長「えっ……6月ですが?」

ラノベ作家「6月!? お、おかしい! ツインテちゃんとは4月下旬に既に仲良くなっている筈なのに!?」

ラノベ作家「しかも、6月の時点ではもうデレの比率の方が大きい筈なのに!? ど、どうして!?」

ツインテ「何言ってんのよ!? 工口ゲのやり過ぎじゃないの!?」

ラノベ作家「やり過ぎって……ツインテちゃんだって工口ゲ好きな癖に!」

ツインテ「は、はぁーーーー!? な、なんで知って……じゃなくて好きじゃねーし! キモ! 氏ねっ!」

15: 2015/10/10(土) 21:14:05.930 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「ど、どうしちゃったんだ……みんな……おかしいぞ……」

体育教師「おかしいのは君だ……さぁ、こっちに来るんだ」

ツインテ「そうよ! この変態キモ男!」

ラノベ作家「さ、さっきからキモいって……確かに変態呼びはするけどラノベ内じゃキモいなんて言わないじゃないか!」

ツインテ「キモいからキモいって言ってんでしょ!」

ラノベ作家「そんな、俺はフツメンの筈だ! しかもアニメではフツメンといいつつもイケメンキャラデザだし!」

ツインテ「アニメとか意味分かんねーし! だったらこれでも見なさいよ!」

16: 2015/10/10(土) 21:15:09.593 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「これって手鏡……こんなモノ見たって……」

ラノベ作家「!?」

ラノベ作家「お、俺じゃないか!?」

ツインテ「鏡に自分が映るのは当たり前でしょ……馬鹿なの?」

ラノベ作家「うわぁぁああああ!」

ツインテ「ひっ……!」

体育教師「生徒に危険が及ぶ……さぁ、こっちに来い!」

17: 2015/10/10(土) 21:15:59.551 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「いやだぁぁああああ!」

バシン!

体育教師「しまった、待て! くそっ……目を……俺とした事が!」

――――

ラノベ作家「ハァハァ……何とか逃げてきた……」

ラノベ作家「それにしても……そのままの姿でこっちの世界に来ていたとはな……」

ラノベ作家「こんなおっさんじゃ、相手にされる訳ないだろう……」

ラノベ作家「くそっ! 神様に騙された!」

神様「騙してなんかおらんぞ?」

ラノベ作家「うわぁ! 出たぁ!?」

18: 2015/10/10(土) 21:16:40.294 ID:XEWDgGw101010
神様「出たとはなんじゃい……」

ラノベ作家「アンタのせいで恥をかいたじゃないか!」

神様「ほっほ……見ておったぞ! しかし、おっさんのままで学校に行くとは……傑作じゃの!」

ラノベ作家「ちっ、もう終わりだ……こんなんじゃ何もできやしない。せめてもう一度……」

神様「もう一度、願いを叶えて欲しいのか?」

ラノベ作家「で、できるのか!? 最初に一回だけと!」

神様「実はの、願いの規模が小さかったのでまだ願いのパワーが残っておるのじゃ」

ラノベ作家「これで規模が小さいのか……」

20: 2015/10/10(土) 21:18:29.169 ID:XEWDgGw101010
神様「本当はお主が現世に帰りたい時用に残しておったんじゃが……」

ラノベ作家「いい! 現実に戻っても、原作も読まずにアニメだけ見てるような奴等に叩かれるし!」

ラノベ作家「原作だって1ページだけピックアップされて文章力がどうとか馬鹿にされるし!」

ラノベ作家「アニメの女性声優さんに電話番号訊いても教えてくれなかったし!」

ラノベ作家「彼女なんてこの先できる気がしないし!」

ラノベ作家「課金ゲームで生活費苦しいし! それからそれからっ……」

21: 2015/10/10(土) 21:19:33.561 ID:XEWDgGw101010
神様「わ、分かったから……じゃあ、いいんじゃな?」

ラノベ作家「ああ、現実には戻らん!」

神様「して、願いは?」

ラノベ作家「高校時代の俺にしてくれ!」

神様「ほう」

ラノベ作家「このラノベの主人公は高校時代の俺を元に作られたキャラクターだからな!」

神様「では、願いを叶えてしんぜよう!」

22: 2015/10/10(土) 21:20:05.065
なぜ主人公のキャラにしてくれないのか

23: 2015/10/10(土) 21:20:26.862 ID:XEWDgGw101010
ピカッ!

ラノベ作家「か、身体が軽い……! この身体の感じ……確かに高校時代の俺!」

神様「サービスで学生服にしておいたぞい」

ラノベ作家「本当だ! サンキュ、神様! 早速、また学校に行ってくる!」

神様「ほっほっほ」

ラノベ作家「ひゃっほう!」

24: 2015/10/10(土) 21:21:06.602 ID:XEWDgGw101010
――高校――

ラノベ作家「すんなり入れたぞ! ふふっ……そこのモブキャラ! 俺って高校生に見えるかい!?」

男子生徒「はぁ? 頭沸いてんのか? 高校生だろ」

ラノベ作家「や、やったぞ! おっと……俺のキャラは男友達は一人しかいないし、そいつ以外の男子とは話さないんだった」

ラノベ作家「まあ、その男子も本当は女子なんだけどな! まあ、自分のキャラは守らないと!」

男子生徒「マジこいつヤベー……」

25: 2015/10/10(土) 21:22:13.307 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「ここが教室だな……って事は……」

ガラッ

ラノベ作家(いたいた! ツインテに委員長……元気娘に文学少女もいるぞ!)

ラノベ作家「おはよ」

ツインテ「……」

ラノベ作家(はは……まあ、学校じゃこれだもんな……逆に放課後のデレタイムが楽しみだけど!)

26: 2015/10/10(土) 21:22:51.224 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「委員長! おはよう!」

委員長「おは……よう?」

ラノベ作家「どうしたんだ? キョトンとした顔して?」

委員長「いいえ……あの……何でもありません」

ラノベ作家(元気ないな……あっ! 6月は確か委員長のあの話があるから……でも解決するのは7月だし……)

ラノベ作家「何でもないならいいんだ!」(気付いていないフリをしないとな!)

委員長「は、はい……」

28: 2015/10/10(土) 21:23:38.863 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「おはよう! 元気娘に文学少女!」

元気娘「おはよう! って……あれれ?」

文学少女「……」

ラノベ作家「ははっ! あれれって、また忘れ物か?」

元気娘「今日は違うもん! じゃなくて……」

ラノベ作家「文学少女は何の本を読んでるんだ?」

文学少女「……」

29: 2015/10/10(土) 21:24:31.042 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「無視は傷付くな……ツインテじゃないんだから……」

文学少女「……誰?」

ラノベ作家「誰っておいおい……俺は……あっ!」

ラノベ作家(しまった……文学少女も7月に仲良くなるんだったっけ……まだ先じゃん……)

ラノベ作家「ご、ごめん! まだだったね……あっ……じゃなくて……」

ラノベ作家「でもクラスメイトに『誰?』はひどいな~……なんて……」

ラノベ作家(うわ~……俺のキャラじゃねー! アドリブ気かねーな! まぁ、フォローはできただろ)

30: 2015/10/10(土) 21:25:22.998 ID:XEWDgGw101010
文学少女「クラス……メイト?」

ラノベ作家「なんで疑問形なのさ!? ま、まぁ……文学少女らしいね……」

元気娘「ていうか……」

ラノベ作家「ん?」

元気娘「誰だっけ?」

ラノベ作家「ええっ……冗談きついよ!?」

元気娘「いんや~……大マジなんだけど……他のクラスの子?」

31: 2015/10/10(土) 21:26:24.176 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「な、なんで!?」

委員長「やっぱり他のクラスの方だったんですね!」 

委員長「同じクラスの人の顔を忘れたのかと思って自己嫌悪に陥っていました!」

ラノベ作家「い、委員長も!?」

ツインテ「マジキモ……」

ラノベ作家「!?」

32: 2015/10/10(土) 21:27:19.963 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「ま、まさか出会っていない状態からのスタートか!? 俺にはハードルが高すぎるぞ!?」

ラノベ作家「い、いや……仮にもラノベの主人公だ……主人公補正でいくらでも!」

ガラッ!

女教師「席につけー」

ラノベ作家「!」

女教師「ちんたらすんなー」

ラノベ作家「姉ちゃん!」

33: 2015/10/10(土) 21:28:10.207 ID:XEWDgGw101010
女教師「あぁ!?」

ラノベ作家「あっ!」(しまった……学校では姉ちゃんって言ったら駄目なんだった……)

女教師「誰だてめぇ……?」

ラノベ作家「あ、謝るから怒らないで……! 姉ちゃん……じゃなくて先生!」

女教師「誰が誰の姉だってぇ!?」

ラノベ作家「だ、だからぁ!」

委員長「さっきからその人変なんです……他のクラスの方みたいですけど……」

34: 2015/10/10(土) 21:28:40.974 ID:XEWDgGw101010
女教師「確かに……見ない顔だな……」

ラノベ作家「な、何言ってるんだい!? 弟のラノベ主人公じゃないか!」

女教師「はぁ!? あっはっは! こりゃ傑作だ!」

ラノベ作家「!?」

男子生徒「あいつマジヤベー……今朝の奴じゃん」

女子生徒「キモいねwww」

ツインテ「氏ねよ」

ラノベ作家「な、なんで……」

35: 2015/10/10(土) 21:29:32.494 ID:XEWDgGw101010
???「待ってよ~!」

???「わぁ! 袖をつかむなよ!」

???「じゃあ、ボクは反対側の袖を!」

ラノベ作家「この声は! 幼馴染と男装少女の声……!」

ガラッ

???「遅れてすみません!」

36: 2015/10/10(土) 21:30:21.247 ID:XEWDgGw101010
女教師「遅いぞ! 幼馴染! 男装少女! そして……」

ラノベ作家「まさか……!?」

女教師「ラノベ主人公!」

ラノベ主人公「ご、ごめん! 姉さん!」

女教師「誰が姉さんだ!」

ギリギリ

ラノベ主人公「いだだ! ヘッドロックはやめて!」

37: 2015/10/10(土) 21:30:57.702 ID:XEWDgGw101010
男子生徒「くっそー! 先生の胸が顔に当たって羨ましい野郎だ!」

元気娘「わ、わたしだって!」

委員長「不潔です! む、胸くらい何ですか!」

ラノベ作家「な……なんで……俺がもう一人……」

幼馴染「先生! ラノベ主人公を離して下さい!」

男装少女「そうですよ。さぁ……ラノベ主人公くん、席につこう?」

38: 2015/10/10(土) 21:31:42.129 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「おかしい……そこは俺のポジションの筈だ……」

女教師「さっきからなんだ? お前のボケは中々だったぞ。さぁ、自分のクラスに戻れ」

ラノベ作家「ち、違う! そいつは偽物だぁ!」

ラノベ主人公「え……俺?」

幼馴染「こ、この人変だよぉ……」

男装少女「ラノベ主人公くんの前に立ちふさがるのなら容赦しないよ!」

39: 2015/10/10(土) 21:32:24.919 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「く、くっつくなぁ! お前ら、俺の女だろお!」

ツインテ「うっわ……何アイツ……さっきのおっさん並にキモいんだけど」

文学少女「最低ですね」

ラノベ主人公「ちょ、ちょっと話が見えないんだけど……どういう事?」

ラノベ作家「だからぁ! お前が偽物だって言ってんだよぉ! 顔もそっくりにしやがってぇ!」

ラノベ主人公「え?」

幼馴染「ほぇ?」

男装少女「やれやれ」

40: 2015/10/10(土) 21:32:53.534 ID:XEWDgGw101010
女教師「ぎゃーっはっは! 傑作過ぎる! ひぃーーーー!」

元気娘「先生だけですよ……笑ってるの……」

ラノベ作家「何がおかしいんだよっ」

ツインテ「鏡見なよ……ほら」

ラノベ作家「!?」

ラノベ作家「あ……」

ラノベ作家「あ……あ……あ……」

ラノベ作家「あぁぁあああああああ!」

41: 2015/10/10(土) 21:33:26.825 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「お、俺の顔……俺の顔だ……そうだった……俺の顔はこうだった……」

ラノベ主人公「だ、大丈夫ですか……?」

ラノベ作家「近寄るなぁ!」

ツインテ「何コイツ……! ラノベ主人公は心配してやってんのに!」

男子生徒「ツインテの奴、ラノベ主人公の肩もつなぁ……そんなに仲良かったっけ?」

ツインテ「う、うっさいわね! コイツがキモいのが悪いのよ!」

ラノベ作家「うぅ……そうだ……俺の……俺の高校時代の顔はこんな顔だった……」

42: 2015/10/10(土) 21:34:27.812 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「こんなイケメンじゃないぃぃいいいい!」

女教師「まぁ、この私の弟だからな! イケメンじゃないと困る!」

幼馴染「そうかなぁ? 普通の顔だと思うけど……」

男装少女「そこも彼の魅力の一つなんだよ」

ツインテ「まぁ、確かにラノベ主人公はフツメンね……」

ツインテ「だけどあんたとは似ても似つかないわよ! このグロメン!」

43: 2015/10/10(土) 21:34:49.206 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「あ……あぁぁああああああああああ!」

ラノベ作家「ツインテちゃんはそんな事言わないぃぃいいいいい!」

ラノベ作家「ツインテちゃんぺろぺろぉぉおおおお!」

ツインテ「キモッ! 触るな……きゃっ!」

ラノベ主人公「やめろっ!」

バキッ

ラノベ作家「ひでぶっ」

44: 2015/10/10(土) 21:35:22.344 ID:XEWDgGw101010
ラノベ主人公「女の子に手をあげるなんて……最低だぞ!」

ラノベ作家「ひぃぃ!」

ラノベ主人公「姉ちゃ……先生……暴力は駄目だよね……停学になるけどゴメンね……」

女教師「何の事だ?」

ラノベ主人公「へ?」

女教師「目にゴミが入っていてな……何も見ていなかった。みんなはどうだ?」

45: 2015/10/10(土) 21:35:54.555 ID:XEWDgGw101010
元気娘「私も目にゴミが入っちゃった!」

文学少女「この本が面白くて……つい……」

男子生徒「先生のド工口なガーターベルトを凝視していました!」

女教師「今言った奴、後で職員室な」

男子生徒「ひゃっほう!」

女教師「やっぱいい……」

ラノベ作家「なんだこの寒い茶番……」

46: 2015/10/10(土) 21:36:24.057 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「ぶっ壊してやる……」

ラノベ作家「幼馴染を襲ってやるぅ!」

ラノベ主人公「やめろ!」

幼馴染「きゃぁぁああああ!」

ガキン!

ラノベ作家「うぎゃっ!」

剣道少女「幼馴染に手を出すのは許さない!」

47: 2015/10/10(土) 21:37:17.188 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「く、くそぉ! だったらこの日頃から持ち歩いているバタフライナイフで、ラノベ主人公を亡きものに!」

バァン!

ラノベ作家「ぎゃあっ!」

ミリタリー少女「大丈夫。威嚇射撃であります!」

ラノベ作家「カヒュー……原作通りに当たってるから……」

ザッ……

ラノベ作家「!?」

48: 2015/10/10(土) 21:38:13.262 ID:XEWDgGw101010
巫女「ラノベ主人公くんを傷付けるのは許しませんよ」

バスケ少女「せや! うちのダーリンに手ぇ出さんといてや!」

バレー少女・水泳少女・黒魔術少女・中国娘・金髪少女・OL・ナースetc「この犯罪者!」

ラノベ作家「あぁぁあああああああああ!!!!????」

ラノベ主人公「みんな……」ジ~ン

ラノベ作家「こ、こんな奴の何処が良いんだ!?」

49: 2015/10/10(土) 21:39:36.747 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「こんなヒョロヒョロの平均男に! こんな優男に!」

ツインテ「うっさい! この平均以下男! 底辺男!」

ラノベ作家「うぅ……何でこいつに惚れてるんだ!?」

幼馴染「結婚しようって昔言ってくれたから!」

男装少女「ボ、ボクの秘密を知ってるからかな///」

委員長「副委員長で……なんとなく///」

元気少女「雨の日に捨て猫を拾ってあげてるこの人を見て///」

50: 2015/10/10(土) 21:40:17.788 ID:XEWDgGw101010
ツインテ「実は一目惚れって言うのは内緒なんだからね///」

巫女「運命の相手の相が出ていて///」

バスケ少女「ドリブルが――――」

ラノベ作家「もういい!!!」

ラノベ作家「なんだその適当な設定はぁ!」

ラノベ作家「そんなんで惚れるかぁ!」

ラノベ作家「糞がぁ!」

51: 2015/10/10(土) 21:40:52.033 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「なんで全員、美少女なんだよぉ!」

ラノベ作家「まだ6月だぞぉ! 知り合い過ぎだろうがぁ!」

ラノベ作家「おかしいだろぉ! 一人の男相手にこんなに群がる訳ないだろぉ!」

ラノベ作家「糞が……糞がぁ……」

ラノベ作家「……」

ラノベ作家「ずっとこのままなのか……元に世界にも戻れず……」

ラノベ作家「ただのモブとして……」

ラノベ作家「あははは……」

52: 2015/10/10(土) 21:41:30.368 ID:XEWDgGw101010
ガラッ

生徒会長「ここです!」

ラノベ作家「会長!」

生徒会長「いました! うちの生徒ではありません! また部外者です!」

ラノベ作家「あうぅ……」

体育教師「来い! 警察には連絡してある!」

ラノベ作家「ま、待って……! だ、誰か助けて!」

53: 2015/10/10(土) 21:42:06.984 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「うわぁぁあああああああ」

――――

女教師「憐れな奴だったな……」

ラノベ主人公「そう……だね……」

ラノベ主人公「でも、何か近いものは感じたような気もしたな……」

幼馴染「えーっ! 全然似てないよぉ!」

ラノベ主人公「まぁ……そうだな……ああはなりたくないかな……」

54: 2015/10/10(土) 21:42:35.735 ID:XEWDgGw101010
――留置所――

ラノベ作家「糞がぁ……糞っ……出せっ! ここから……!」

ラノベ作家「元の世界に……この世界から出せっ! 神様!」

???「神頼みとは情けない奴だなぁ……」

ラノベ作家「お、お前は……」

???「俺かぁ? 俺は――――」

56: 2015/10/10(土) 21:43:28.625 ID:XEWDgGw101010
ラノベ作家「2巻に登場させた変態のホ〇山!?」

性犯罪者「俺の事を知ってんのか? 有名になっちまったもんだな……」

性犯罪者「だったら話が早い……」

ラノベ作家「ひっ……」

性犯罪者「俺はバイだからよぉ……よろしくな……兄弟ぃ!」

ラノベ作家「アッーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

57: 2015/10/10(土) 21:44:28.677 ID:XEWDgGw101010
――――

神様「ほっほっほ……人間のなんと愚かな事よ……」

悪魔「相変わらずちまちま稼いでいるな……人間の魂」

神様「儂はこれを見るのが好きでな。魂は二の次じゃ」

悪魔「悪趣味な野郎だ。神様みたいな格好しやがって」

神様「様になっておるじゃろ?」

悪魔「ふん、そのじーさんみたいな話し方もやめろよ。じゃーな!」

58: 2015/10/10(土) 21:45:34.962 ID:XEWDgGw101010
神様「ククク……さて、次の獲物はどうしようか……」

ラノベ作家B「拙者の異世界ハーレムラノベの世界に入って……」

ラノベ作家B「俺TUEEEEでヒロイン達とイチャイチャしたいでござヌポォ!」

神様「ほっほっほ……では願いを叶えに行ってやるかの……!」



おわり

引用元: ラノベ作家「ラノベの世界に来てしまったぞ!?」