1: 2020/11/09(月) 21:30:48.776 ID:pcn6uh3S0
おれ「えー、どれ?」

シャミ子「これです、良に撮ってもらいました」

公園のベンチに座って、困ったような顔でぎこちなく笑うシャミ子の写真

おれ「かわいーじゃーん」

シャミ子「そうですか?」

おれ「シャミ子らしくていーじゃーん」

シャミ子「そうでしょうか……」

おれ「そうだよそうだよ!」

シャミ子「はわ……🥰」

🍑「おれくん、はっきり言ってあげなよ」

おれ「地味だね」

シャミ子「はわ……😢」

3: 2020/11/09(月) 21:31:48.632 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「どうすれば写真写りが良くなりますか?」

おれ「笑えばいいと思うよ」

シャミ子「そんなこと言われても……」

🍊「あなた陰なのね」

シャミ子「🍊さんは写真写りが良さそうですね」

🍊「見てなさいよ、おれくん」

おれ「あいよ」パシャ

🍊「(^_-)-☆」

🍊「こんなもんよ!」

シャミ子「陽ですね!」

シャミ子「🍑は?」

🍑「🤔」

シャミ子「🍑は陰ですもんね……」

🍑「💢」

5: 2020/11/09(月) 21:33:38.762 ID:pcn6uh3S0
小倉「恥じらいを捨てることだよ!」

🍊「あら!あなた、いたの!?(ビックリ)」

シャミ子「はわ~……」

おれ「とりあえず写真を撮られることに慣れたら?」

シャミ子「……はわ」

🍑「そんなことしなくていいよ」

シャミ子「🍑」

🍑「写真写りを良くしたいなら」

シャミ子「何か秘訣があるんですか!?」

おれ「(膝に白い布引いて、下から光を反射させるとかだろうか……)」

🍑「エフェクトを飛ばすんだよ」💞-(-_-)-💗💗💗 ハートマークが飛び交う

シャミ子「……」

おれ「……」

シャミ子「できるかあああああああああああああああああ!!!」

6: 2020/11/09(月) 21:34:49.848 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「どこの世界にエフェクトを飛ばせる人間がいる!?」

🍊「あら?できないの?」(^_-)-💕💕💕

シャミ子「!?」

シャミ子「あ、あれ、みんなできるんですか!?」

🍑「……」(-_-)-💗💗💗

シャミ子「しまったここは非常識がデフォルトの世界だった……」

7: 2020/11/09(月) 21:36:26.804 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「人間にはできません」

シャミ子「ね、小倉さん、おれさん」

小倉「おれくん、これ」

おれ「うん」マウスかちゃかちゃ プロジェクターセット

小倉「(^_-)-☆」彡☆彡☆ ピカー

シャミ子「プロジェクションマッピング!!」

シャミ子「科学の力!!!」

小倉&おれ「人間をなめないでね」

シャミ子「なんかすごい人間としての矜持(能力を優れたものとして誇る気持ち)のようなものを感じる!!!」

シャミ子「人間ってすごい!!!」

8: 2020/11/09(月) 21:38:17.194 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「じゃあ私は人間のやり方でエフェクトをとばします」

🍑「あきらめちゃダメだよ、シャミ子!」

シャミ子「あ、ぐいぐい来るときの🍑だ……」

🍑「シャミ子もまぞくなんだから、エフェクトくらい出せるよ!」

🍑「科学の力に逃げちゃダメだよ!」

🍑「筋トレをしよう!」

シャミ子「エフェクトをとばす力って筋肉なんですか!?」

シャミ子「そうなんですか、🍊さん!」

🍊「え?ごめんなさい聞いてなかったわ」プロジェクションマッピングに興味津々

シャミ子「魔法少女だって科学の力に興味津々じゃないですかあああ!」

🍑「シャミ子はこっち側だよ」

シャミ子「人間側がいいです!私も人間がいいです!」

🍑「頑張ろう、シャミ子!」

シャミ子「うう……はい……」

10: 2020/11/09(月) 21:39:49.189 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「何をすればいいんですか?」

🍑「まずスクワットをしよう!」

シャミ子「う、スクワット……」

シャミ子「何回ですか……?」

🍑「100回やろう」

シャミ子「できませんよぉ!」

🍑「やろう!やるんだよシャミ子!」

🍑「できるよ!」

シャミ子「……みんな……助けて」

おれ「投影対象を固定して、最初は正六面体に画像を投影すると理解しやすい」

🍊「あら、意外と簡単なのね」

シャミ子「こっちに興味を持て!」

11: 2020/11/09(月) 21:41:09.136 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「13!」😫

🍑「もう一回!できるよシャミ子!」

シャミ子「じゅー4!」😫

🍑「もう一回!」

🍑「もう少しだよシャミ子!」

シャミ子「ふぎぎ……!」😫💦 飛び散る汗

🍑「出たよ、シャミ子!」

シャミ子「これは汗だ!!!」

13: 2020/11/09(月) 21:42:20.465 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「私が出したいのは汗💦じゃありません!エフェクトです!」

シャミ子「エフェクトを出すコツを教えてください!」

🍑「魔力の余剰エネルギーを放出するんだよ」

シャミ子「余剰エネルギーとは?」

🍑「汗💦のことだよ😄」

シャミ子「汗💦がハートマークになるか!」

14: 2020/11/09(月) 21:43:32.270 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「できません!やっぱり私にはエフェクトを飛ばすなんてできません!」

シャミ子「魔法少女とまぞくでは、たぶん構造が違うんです!」

シャミ子「ご先祖だって封印空間に星を吊るして飾りつけをしていました!」

🍑「そんなことないよ」

🍑「シャミ子だって変身するときにエフェクトがとぶじゃん」

シャミ子「……はがっ!(気づき)」

シャミ子「とんでますとんでますとんでます!」

シャミ子「あれ!エフェクトってもしかして簡単にとばせる!?」

🍑「シャミ子もそろそろ魔力の扱い方を覚えるべきだと思うんだ」

シャミ子「もんも、もしかして私のことを考えてくれて……」

🍑「だから筋トレをしよう!」

シャミ子「くっ、脳筋に期待した私がバカでした!」

15: 2020/11/09(月) 21:44:59.728 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「🍊さん、よろしければ魔力の扱い方を教えてくれませんか?」

🍊「使い方なんて慣れよ」

🍊「危機管理フォームに変身するときと同じ要領で魔力をとばせば勝手にエフェクトになるわよ」

🍊「造形を作るときは操作が必要だけど」💘彡

シャミ子「つまり、どうすればいいんでしょうか……?」

🍊「とりあえず魔力をたれ流しにしてみたらどうかしら?」

シャミ子「果たして私にたれ流せるほどの魔力があるんでしょうか?」

🍑「魔力の量を増やしたいなら筋トレだね」

シャミ子「黙れ筋肉ファースト!」

小倉「魔力がゴリゴリ増える薬が必要かな?」

シャミ子「いりません!絶対にオチが副作用になるやつです!」

おれ「そんなにイヤだイヤだでは、何もできんぞ」

シャミ子「いえ、できる気がしてきました!」

シャミ子「なんとなくできそうな気がします!」

17: 2020/11/09(月) 21:45:59.659 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「私だってまぞくのはしくれ!」

🍑「(´_ゝ`)」

シャミ子「とばしてみせます!エフェクトを!」

🍊「頑張ってシャミ子!」(^_-)-☆

シャミ子「とあああああああああああ!」

べちゃっ

シャミ子「べちゃっ?」

くコ:彡 床にイカ🦑が落ちている

シャミ子「……なんじゃこりゃああああああああああああああ!!!」

シャミ子「🍑!これは!?」

🍑「うわ……😨」ドン引き

シャミ子「引くな貴様!!!」

シャミ子「でもなんですかこれ!!?」

18: 2020/11/09(月) 21:47:17.945 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「わわわっ、おれさん!これイカですか!?イカですか!?確認してください!」

おれ「なぜこんなに魔法少女やまぞくがいるのに、人間のおれが確認せにゃならんのか……」

おれ「……」ぐいっ 彡🦑👌

おれ「スルメイカだね」

シャミ子「これ、どこから出たんですか!?」

🍊「首からよ、あなたの首から生えるように出てきて床に落ちたわ😨」ドン引き

シャミ子「気持ち悪い……!」

🍑「すごいねシャミ子……😨」

🍑「これはもうエフェクトというより具現化だよ」

シャミ子「具現化とは……?」

おれ「質量をエネルギーに変換するのと逆で、エネルギーを質量に変換したのか」

小倉「これが反物質なら、太陽系はおろか宇宙を木っ端みじんにできるほどの規模のエネルギーを放出したんだね」

小倉「すごいね、シャミ子ちゃん😨」ドン引き

シャミ子「小倉さんが引いているということは、本当にとんでもないことをしてしまったんですね私は!!」

19: 2020/11/09(月) 21:48:38.972 ID:pcn6uh3S0
おれ「とりあえずこれはシャミ子のイカ🦑だから」 👐くコ:彡 シャミ子にイカを渡す

シャミ子「私のイカ🦑じゃないです!いえ、私のイカ🦑ですけど!」 くコ:彡👌

🍑「シャミ子」

シャミ子「🍑?」

🍑「お腹がすいたら今の要領でイカを具現化するといいよ」

シャミ子「これ食べられるんですか!!?」

20: 2020/11/09(月) 21:49:45.575 ID:pcn6uh3S0
小倉「私の知る限りシャミ子ちゃんのエフェクトは食べたものとか、印象が強かったものがとびかうよ」

シャミ子「そうなんですか?(なんで小倉さんは私のエフェクトに詳しいのでしょうか?)」

🍑「ということは……、このイカに見覚えはない?」

シャミ子「そういえば昨日テレビでイカのお刺身を見ました」

🍑「それだよ」

シャミ子「私はイカ🦑が食べたかったんですか……?」

おれ「それは自分に聞きなさい」

21: 2020/11/09(月) 21:51:47.591 ID:pcn6uh3S0
シャミ子「はっ!(気づき)」

シャミ子「なら私は食べたいものがあればそれを具現化できるんですか!?」

🍑「……😓(困惑)」

🍊「やってみればいいじゃない」

シャミ子「そうですね!おれさんイカ🦑を」

おれ「……なぜおれがイカ🦑持ちを……」

シャミ子「じゃあ私はハンバーガー🍔が食べたい!」

シャミ子「とあああああああああああああああああ!!!」

シャミ子「ハンバーガあああ🍔!!!」

🍑「……」

シャミ子「がっ!!」ばたん 倒れる

🍑&🍊「シャミ子!」

🍊「大丈夫なの!?」

シャミ子「なんかすっごく力が抜けて……立つこともままなりません……」

シャミ子「何でですか……?」

22: 2020/11/09(月) 21:52:45.098 ID:pcn6uh3S0
小倉「おれくんそのイカの重さってどれくらい?」

おれ「300グラムくらいだから250カ口リーくらい?」

小倉「シャミ子ちゃんは今45分サッカーやったくらいのカ口リーを消費したんだよ」

シャミ子「サッカーを45分!?」

シャミ子「そんなのムリです!できません!氏んでしまいます!」

🍑「やっぱり、魔力を食べるなんてムリか」

🍑「食べたものを胃から吐き出してもう一度食べるような話だったね」

シャミ子「気持ち悪いことを言うな!」

シャミ子「あ、ヤバイ、ダメだー……」ペター 床に倒れこむ

🍊「シャミ子おおお!」

23: 2020/11/09(月) 21:53:41.036 ID:pcn6uh3S0
おれ「シャミ子、イカ🦑返す」

おれ「あと、記念に写真を撮っておこう」

シャミ子「なんの記念ですか!?」

おれ「ほら、エフェクト出して写真撮る話だったし」

シャミ子「🦑」

おれ「……」パシャ

シャミ子「🍊さん、具現化しないエフェクトの出し方を教えてください」

🍊「ごめんなさいシャミ子、具現化する方のエフェクトの出し方を知らないから、具現化しない方法を教えてあげることができないわ」

🍑「これではっきりしたことが一つあるね」

シャミ子「なんですか?」

🍑「体力をつけよう」

シャミ子「この能力を伸ばすことに意味が見いだせない!」

終わり

引用元: シャミ子「私写真写りが悪くて……(しょんぼり😞)」🍑「……」