6: 2013/04/14(日) 14:00:26.70 ID:0taOfC3EO
千早「~♪」

春香「♪、~♪」

トレーナー「天海さん、音がずれているわよ」

春香「えっ? そ、そうですか……♪」

トレーナー「ええ、もう一回いくわよ。さん、はいっ!」

春香「♪、~♪」

トレーナー「……うーん、なかなかうまくいかないわね」

P「おーす。春香と千早、ちゃんとやっているか?」

8: 2013/04/14(日) 14:06:13.36 ID:0taOfC3EO
春香「ぷ、プロデューサーさん!?」

千早「!」ビクッ

トレーナー「あ、プロデューサーさん」

P「トレーナーさんこんにちは。
 どうですかね、うちの春香と千早は?」

トレーナー「如月さんはうまくできているんですけど、天海さんがちょっと苦戦しているみたいですね」

P「春香、そうなのか?」

春香「そ、そんなことよりプロデューサーさん!
 今日は真の付き添いじゃなかったんですか?」

10: 2013/04/14(日) 14:16:35.08 ID:0taOfC3EO
千早「そ、そうです。こんなところにいる場合ではないはずだと思いますが……」

P「それがな、真をスタジオを送ったら「ボクなら大丈夫ですから春香と千早のところに行ってあげてください」って言われてな?
 無理矢理追い出されたからこっちに来たんだよ」

千早(真、恨むわよ)

春香「わ、私たちなら大丈夫です! だから事務所に戻ってもいいですよ?」

P「うーん、そうは言われてもなー。春香がうまくいってないの聞いたばかりだし……
 よし! ここは俺が歌って手本をみせてやるか!」

春香「!」ビクッ

千早「!」ビクッ

12: 2013/04/14(日) 14:27:55.42 ID:0taOfC3EO
トレーナー「あら? プロデューサーさんは歌がお得意なんですか?」

P「へへーん。こう見えても歌にはそれなりの自信がありましてね。
 子供の頃はよく同級生を空き地に集めてリサイタルしてましたよ」

トレーナー「本当ですか?」

春香「ぷ、プロデューサーさんは事務所に戻ったほうがいいですよ!
 事務の仕事もあるでしょうし」

千早「そうです。音無さんと源さんの仕事を手伝ってあげてください」

14: 2013/04/14(日) 14:38:08.01 ID:0taOfC3EO
P「安心しろ、一曲だけだ。一曲歌ったらすぐに帰る」

春香「どうして今日のプロデューサーさんはこんなにしつこいの?」ボソ

千早「知らないわよ」ボソ

P「いやー、真のスタジオの隣で歌番組の収録やってたから、うずうずしてたぜえ」

春香千早(だからか!)

P「トレーナーさん、伴奏いいですか?」

トレーナー「あ、はい」

春香千早(トレーナーさん……)

トレーナー「それじゃいきますよ? さん、はいっ」

春香千早(ごめんなさい)

P「ボエ~」♪゛♪゛

 その日以降、765プロはそのレッスン場から出禁をくらったという

19: 2013/04/14(日) 14:49:49.98 ID:0taOfC3EO
春香千早「真! どうしてプロデューサーを私たちのところに行かせたの(よ)!」

真「ご、ごめん。でも隣のスタジオから歌番組の音が漏れててプロデューサーがすごい歌いたそうにしていたんだよ。
 それで下手に歌われて番組も共演者の人たちもむちゃくちゃにするわけにいかないかくて、レッスン場なら場所も人も被害が最小限ですむと思ったんだよ」

春香「だからってやって良いことと悪いことがあるでしょ?」

真「だからごめんってば。今度何か奢るから許してよ、ね?」

21: 2013/04/14(日) 15:04:49.83 ID:0taOfC3EO
しずか「春香ちゃんと千早ちゃん、もうそこまでにしてあげて。私からも何か奢るからね?」

春香「しずかさん」

千早「源さん、聞きたいことがあるんですが、昔プロデューサーがリサイタルをしてたって本当ですか? あの歌唱力で?」

しずか「ええ、本当よ。まあ昔というより昔からってもうちょっと悪いほうなんだけどね」

千早「それでいて自分の歌唱力に気づいてないんですか?
 いくら自ら聞く声と録音された音を聞くのとでは違いがあるとはいえ限度があるのでは……?」

24: 2013/04/14(日) 15:14:08.93 ID:0taOfC3EO
しずか「私たちも昔からそれとなく言おうとしているんだけどね……」

春香「遠回しに言っても伝わらなかったですよね」

千早「直接言っても「そんなはずはない! 皆、誰一人として俺の歌を悪く言わなかった!」……だったわ。
 この皆が誰なのかわからなかったですけど……」

しずか「ごめんなさい、私たちも逆らえなかったのよ」

真「自分の歌を録音したやつを聞かせるのはどうですか?」

春香千早「それだ(よ)!」

25: 2013/04/14(日) 15:26:27.80 ID:0taOfC3EO
しずか「無理よ」

真「どうしてですか?」

しずか「録音しようとしても録音の機械が耐えられないもの」

春香千早真「あー……」

千早「結局、プロデューサーの歌には耐えなくちゃいけないってことね」

春香「まあそれを除けばいい人なんですけどね」

真「たしかに。それに歌のプロデュースのほうはしっかりやってくれるんだし!
 自分から歌うことを除けば……!」

しずか「まあそれが除けないから困っているんだけどね」

春香千早真しずか「はあ~……」ドンヨリ

小鳥「なんかあっち、すごい空気が重たい!?」

27: 2013/04/14(日) 15:36:14.40 ID:0taOfC3EO
春香「そういえば、プロデューサーさんはどこにいるんですか」

しずか「プロデューサーさんはスネ……社長のところにいるわ」

真「プロデューサーとしずかさんと社長って同じ小学校の同級生だったんですよね?」

しずか「そうよ。どうして?」

真「いや、たいしたことじゃないんですけど、小さい頃からの知り合いが同じ職場で一緒に働くってすごい偶然だなぁって。
 ボクそういう偶然とか運命にすごい憧れるんですよ。
 ……やっぱ似合わないですかね?」

28: 2013/04/14(日) 15:48:52.65 ID:0taOfC3EO
しずか「そんなことないと思うわ。女の子が白馬の王子様に憧れるのは正しいし、真ちゃんも女の子じゃない。
 でも、私たちが一緒なのは偶然でもないのよ? 私も剛……プロデューサーさんも社長に誘われて入ったみたいなもんだし」

春香「へえー、でも会社に誘われるってことは頼りにされてるってことですよね?
 昔から仲が良かったんですか?」

しずか「……そうね、仲は良かったと思うわ。皆でいろいろなところに行ったもの。
 海に行ったり、山に行ったり、恐竜を見に行ったり……」

真「恐竜?」

千早「博物館ってことじゃないかしら?」

しずか「本当は後一人……いえ、後二人いたんだけどね……」ボソ

34: 2013/04/14(日) 16:05:46.31 ID:0taOfC3EO
社長「もー、ジャイアンいいかげんにしてよ!
 どうしてレッスン室でプロデューサーのジャイアンが歌ったのさ!」

P「ケチケチすんなよー。
春香がうまくいってなかったみたいだから手本をみせてやっただけだろ?
 まあ俺様の美声に酔いしれて眠っちまってたみたいだけどな」

社長「……ジャイアン、どうして今回出禁くらったのかわかってる?」

P「そりゃあ、あれだろ? 俺様の美声でこれ以上自信を失うトレーナーを出さないためだろ?」

社長「はあ……遠縁の高木おじさんから譲り受けた765プロだったけど、
ジャイアンに相談してプロデューサーになったもらったのは間違いだったのかな?」ボソ

P「あ? 何か言ったか、スネオ?」

社長「い、いやー、なんでもない。なんでもない」

35: 2013/04/14(日) 16:16:09.07 ID:0taOfC3EO
社長「とにかくもうジャイアンが仕事中に歌うのは禁止!」

P「あ? なんだとスネオ?」ドンッ

社長「ヒッ!」ビクッ

社長「と、とにかく駄目ったら駄目!
 いくらパパと高木おじさんの人脈があってもうちの予算で借りられるレッスン場には限度があるんだからね!」

P「はあ? なんだよそれ? そんな縛られてたまるかよ!」

P「俺は765プロの奴隷じゃないっつーの!」


37: 2013/04/14(日) 16:19:30.72 ID:0taOfC3EO
本当にすまんが携帯だとこれが限界
前からこの設定は考えてて構想を練ってたんだけど途中の展開がどうも思いつかない
誰かはじめからやり直して

38: 2013/04/14(日) 16:19:59.25
終わっちまったか

36: 2013/04/14(日) 16:17:24.53
のび太「ククク……弱小765プロめ」

引用元: ジャイアン「俺は765プロの奴隷じゃないっつーの!」