1: 2012/03/30(金) 01:10:24.30
シンノリウス「父上!何故私をアカデメイアへ!」

2: 2012/03/30(金) 01:15:05.02
シンノリウス「我、皇帝に仕える身、ゆくゆくはそなたもと考えておる」

シンノリウス「さすれば、我、ローマにとどまりおきて、皇帝のおそばにいといございまする」

ヒロシリウス「ええい、正直にもうせ、貴様がそばにおりたいのは
そなたの母ミサリョスと
年端もいかぬ妹、ヒマリスの元であろう」

3: 2012/03/30(金) 01:19:24.44
シンノリウス「そこまで分かっておられるならば何ゆえに!
学ならば家庭教師で十分ではござらんか!」

ヒロシリウス「我、心、鬼にしていいたり
シンノリウスよ世界へ出よ、そしてローマのために尽くせ、」

シンノリウス「分かりました、父上、あなたがそこまでおっしゃるのであれば」

4: 2012/03/30(金) 01:24:36.74
ミサリョス「聞いたぞ我、音に、聞いたぞ、ヒロシリウス、
何故、我からシンノリウスを引き離すか、」

ヒロシリウス「・・・・」

ミサリョス「言わぬか、何故じゃ、」

シンノリウス「母上、お止め下さい、父上には父上のお考えがあるのです」

ミサリョス「シンノリウス、おお、我が一人息子、目に入れても痛くはない息子よ、」

シンノリウス「母上、我、アカデメイアへ行ってまいります」

5: 2012/03/30(金) 01:30:08.45
ヒマリス「たーい、」

シンノリウス「妹、まだ言葉も知らぬ妹よ、
我が言葉、心で聞け
あまり母上を困らすで無いぞ、大きく育てよ
我、遠く離れようとそなたを愛しておるぞ」

ヒマリス「たーい」

ヒロシリウス「シンノリウス、餞別じゃ、奴隷シロヌスを連れてゆけ」

シンノリウス「父上、ありがたきや、ゆくぞシロヌス準備いたせ」

シロヌス「わんわん」(卑しき身分ゆえラテン語をしらん)

6: 2012/03/30(金) 01:34:55.84
シンノリウス「それでは父上、母上、行って参ります」

ミサリョス「シンノリウスや、」

ヒロシリウス「シンノリウス、我、そなたの成長楽しみにしておるぞ
アカデメイアにて師を、そして盟友を作れ
必ずや、そなたであれば、アカデメイアに、いや、ローマに嵐を吹き荒らせようぞ・・・」

嵐を呼ぶ哲学者
パピルスシンノリウス

7: 2012/03/30(金) 01:40:07.01
シンノリウス「初めての船旅じゃ、いざ、ギリシャへ、行かん、
シロヌス、みよ、みめ麗しきおなご共を、」

シロヌス「わんわん」(卑しき身分ゆえラテン語をしらん)

シンノリウス「さあさあ、そこの美しき者よ、
我が目に止まったとあらばそれは誠に幸いな事じゃぞ」

10: 2012/03/30(金) 01:50:44.23
唐突なたーいとラテン語を知らんでフイタwww
支援

9: 2012/03/30(金) 01:46:27.72
ヨシナガリウス「これ、そこの者よ、」

シンノリウス「何用じゃ、今、忙しきゆえ後になされよ」

ヨシナガリウス「その格好、アカデメイアへ向かう学徒と見たり」

シンノリウス「いかにも、そなたは、」

ヨシナガリウス「我こそは、アカデメイアで、教鞭をふるいたる、ヨシナガリウスじゃ
情けなきや、今、フィロソフィを学ばんとする学徒が
そのような振る舞いをなさるとは
自分を制したまえよ」

11: 2012/03/30(金) 01:54:32.75
シンノリウス「ああ、みめ麗しきおなごが行ってしまわれた
ヨシナガリウス殿、人は恋をし、家庭を作り、国を守る者
フィロソフィとやらが、それがいけない事というなれば
フィロソフィとやらこそが人の道の邪魔ではござらんか、」

ヨシナガリウス「ふん、学なき者が、いっちょまえに語るな
それは人の道でもござるが獣の道でもござる
人にしか歩めぬ道それがフィロソフィなり
我、そなたらに教えて信ぜよう、真のフィロソフィを」

シンノリウス「左様か、我、少しばかりアカデメイアが楽しみになった
学ばせて貰おう、師よ、ヨシナガリウスよ」

12: 2012/03/30(金) 02:04:38.97
アカデメイアにて

???「皆の者、何か学ばんと来た者どもよ
そなたらの期待答えんが為にここは、あり
かのソフラテス共が言われた『我、無知を知る者』と
そなたらも自身の無知を知るがよい
そして学ぶがよい」

シンノリウス「なんと猛々しき吾人か、我、彼をローマの百人隊長と見たり」

ヨシナガリウス「ふふふ、違うぞ、シンノリウスよ、彼こそは、このアカデメイアの現園長じゃぞ」

シンノリウス「なんと、」

園長「皆の者よ、我、そなたらと共に学ばん、」

13: 2012/03/30(金) 02:13:05.12
ヨシナガリウス「我、そなたらと共に学ばんとする、ヨシナガリウスじゃ、
周りを見るがいい、彼ら、汝らの同胞よ、仲良くいたせ」

皆の者「あい、つかまつった」

シンノリウス「そうであるか、おい、そこの者、我、シンノリウス、仲良くいたせ」

マサオリウス「・・・・」

シンノリウス「なんじゃ、無礼な、返事ぐらいいたせ」

マサオリウス「う、うけたまわっ」

シンノリウス「なんじゃ、ははは、緊張しておるな」

マサオリウス「さ、左様、我、家より一度として出た事なき身ゆえ・・・慣れん」

15: 2012/03/30(金) 02:19:00.74
シンノリウス「そは、我と同じ、仲良ういたせよ、」

マサオリウス「は、はっ」

ボースクス「無理強いいたすな、」

シンノリウス「無理強いなぞしておらん、なんじゃそなたは、」
ボースクス「我、ボースクス」

シンノリウス「ならば無理強いはせん、そなたも我と仲良くしてくれるか」

ボースクス「いいだろう」

16: 2012/03/30(金) 02:27:28.37
トオルス「なんと愚かしい者どもよ」

シンノリウス「なんじゃそなたは、いきなり無礼な」

トオルス「よくぞ聞いた、我、カザマリアヌス家の一人息子トオルス
我とそなたらでは身分が違うぞ」

マサオリウス「し、しかし、師ヨシナガリウス殿が
我ら学徒には身分の違いなぞないと・・」

トオルス「そは、ヨシナガリウスの持論じゃろ
我には家庭教師がおるしな」

シンノリウス「そうかさらば、我らヨシナガリウスと学を行く
そなたは、その家庭教師と共に行け」

17: 2012/03/30(金) 02:34:42.65
シンノリウス「さあ行こう」

マサオリウス「あい、つかまつった・・・」

トオルス「まて、しかししかしじゃ、ヨシナガリウス殿にも一理ある、
我そなたらと仲良くならんでもないぞ」

シンノリウス「なんじゃ、そなた、真は、我らと仲良くなりたいのではないか」

トオルス「無礼な、そのようなつもりは無い、
ただ我、幼きそなたらに哲学教えてしんぜようと」

シンノリウス「それは必要無い、さらば」

トオルス「・・・もうよい!」

シンノリウス「ははは、すまぬすまぬ、しかし我らは同胞じゃ
仲良くいたそう」


18: 2012/03/30(金) 02:42:44.34
ネネリピタル「シンノリウスよ」

トオルス「なんじゃ、おなごではないか、おなごに哲学は必要無かろう」

ネネリピタル「そなたではないシンノリウスにようがあるのだ」

トオルス「この、おなごのくせに」

ネネリピタル「なんじゃ、おなごのくせになんじゃ、申すがよい」

トオルス「なっ、なんでもござらん・・・」

マサオリウス「ネネリピタル、ただ者ではない・・・」

19: 2012/03/30(金) 02:49:37.93
シンノリウス「ははは、トオルスそなたの負けじゃ、さて、何用か、」

ネネリピタル「妾、ネネリピタル、仲良くいたそうぞ」

シンノリウス「あいつかまつった」

そしてシンノリウス、マサオリウス、ボースクス、トオルス、ネネリピタル
は盟友となり一つの小さなローマ帝国のような
素晴らしき共同体を作りあげた

ヨシナガリウス「ふふ、シンノリウスよ、もう共同体を作りあげたか
そなたらの周りは皆鳥のように自由でありながら
重装歩兵のごとき結託に結ばれておる
ただ者ではなし」

20: 2012/03/30(金) 03:02:55.07
マサオリウス「やめてたも、許してたも、」

クソリス「アカデメイアのお坊ちゃまめ、
つまらないフィロソフィなぞ学びよって」ビシビシ

ガキルス「我、そなたに真の哲学を教えてしんぜよう
それは力じゃ、そなた我にかなうまい?
我の言いつけに言われるがままにするか?」

マサオリウス「わかりました、我、そなたの言いつけを守る、されば、さればやめてくだされ」

ガキルス「ははは、我が力、そなた思うがままこれぞ哲学、ははは」

トオルス「くっ、ゆるせん・・・」

22: 2012/03/30(金) 03:10:13.34
ネネリピタル「トオルス殿何を見ているのか、」

トオルス「ネネリピタル殿・・・」

ネネリピタル「あれはマサオリウス、何故じゃ、トオルス殿、何故黙ってみておる
はよ、助けばや」

トオルス「出来ればやっておる、しかし、我力なきゆえ・・」

ネネリピタル「ええい、情けない、それでもアカデメイアの学徒、我らが盟友か、
我は、ゆくぞ」

トオルス「ああ、ネネリピタル殿、待ちたもれ」

24: 2012/03/30(金) 03:17:00.95
ネネリピタル「やあやあ、悪漢共、我ネネリピタル、
貴公らの悪行、目に痛し、止めよ止めよ」
クソリス「なにやつ、と、女ではないか、ははは驚かせおって
いかほどにいたそうか」

ガキルス「ははは女かちょうどよい、捕らえようぞ」

ネネリピタル「な、なにをするか、止めよ、止めよ」

マサオリウス「ネ、ネネリピタル」

トオルス「や、止めよ、止めよ、そなたら、
わ、我が父の耳に入れたればどうなるか分かっておるのか」

25: 2012/03/30(金) 03:21:50.55
クソリス「どうなると言うのじゃ」ゲシ

ガキルス「教えてたもれ」ガシ

トオルス「ぐっ、ぐふ」

マサオリウス「トオルス殿・・・」

ネネリピタル「蛆にも劣るゲス共め・・・」

シンノリウス「やめいやめぇい」

シロヌス「あおーん」(卑しき身分ゆえラテン語をしらん)

ボースクス「我来たり」

26: 2012/03/30(金) 03:29:15.10
マサオリウス「シンノリウス殿、と、何ゆえ裸なのじゃ、」

ネネリピタル「恥ずかしきや・・・」

シンノリウス「我が肉体、誠に美なり、
蛮人をも必ずや工口スに導きたまうぞな」
シロヌス「あおーんあおーん」

トオルス「シロヌスが発情しておる、もしやその言葉、誠やもしれん」

ボースクス「それは、無理なり」

27: 2012/03/30(金) 03:35:03.52
クソリス「なんじゃこやつは、気が触れておる、」

ガキルス「やってしまえい」

シンノリウス「くるか、この美しき身体に、」

ガキルス「ええいやってしまえいやと言うておる」
(何ゆえ、このものは自信にみちておる恐ろしきや)

クソリス「ええいそなたから行けい、我はその後でゆく、わっ」

シロヌス「あおーんあおーん」(卑しき身分ゆえラテン語をしらん)

28: 2012/03/30(金) 03:40:38.30
シンノリウス「まて、シロヌス、いや、そのままつかんでおれ」
シロヌス「あおーん」

クソリス「何をするか、」

シンノリウス「そなたに我のうちで、もっとも美なる、尻を見せて差し上げようぞ」

クソリス「や、止めよ、止めとくれ、うわっ」ガク


シンノリウス「おっと、すまぬ、先ほどミュール貝を食べたゆえ・・」

ガキルス「クソリスに何を・・・」

シンノリウス「すまぬ・・・少しばかり・・・屁なる物を」

30: 2012/03/30(金) 03:46:40.11
マサオリウス「恐ろしや・・・」

ネネリピタル「流石、シンノリウス殿、我が見込んだ男よ」

シロヌス「へっへっへっへっ」(卑しきや)

ガキルス「次は、我か、しかし残念だな、我は、鼻が詰まっておるぞ」

シンノリウス「いや、残念ではござらん、我が目的、それは
我が尻にてそなたにフィロソフィを教えて差し上げることじゃ」

ガキルス「さ、さらば・・・」

シンノリウス「いくらでも見せて差し上げよう」

シロヌス「あおーん」
ボースクス「哀れなり」

31: 2012/03/30(金) 03:52:28.08
ガキルス「すまぬ・・・すまぬもう二度と
そなたらの前に現れん・・許してたもれ」

シンノリウス「あいつかまつった、そうであらば、見納めじゃ見てゆけ」

ガキルス「    」

マサオリウス「それから、ガキルスは日がどっぷりおつるまで
シンノリウス殿の尻を見続けたのであった」

33: 2012/03/30(金) 03:57:55.04
トオルス「シンノリウス、シンノリウスはどこか?」

マサオリウス「シンノリウス殿、我、探したるぞな」

ネネリピタル「シンノリウス殿、我とフィロソフィせぬか、」

ボースクス「シンノリウス、盟友よ」

ヨシナガリウス「ええい、シンノリウスめ、また逃げおったか?」

園長「ふふふ、シンノリウス、彼まさに嵐なり」

シンノリウス「シンノリウス、我、ここにあり」

終わり

59: 2012/03/30(金) 08:01:58.95

引用元: ヒロシリウス「シンノリウスよ、アカデメイアへいけ」