1: 2012/12/24(月) 23:24:55.28
マリーダ「今日はクリスマスイヴですよ。姉さん起きてください」

プル「やーだぁー!今日、休みじゃん!」

プルツー「今日はグレミーが家に来るって言ったろ」

プル「えー……帰って貰ってよぉ……プル、グレミーきらーい」

マリーダ「そんなこと言うもんじゃありませんよ姉さん。少ない身内の一人なんですから」

プル「……身内ならジンネマンおじさんだけでいいよ。寝る」

マリーダ「ジュドー兄さんも来ますよ」

プル「えっ!ジュドーも来るの!!」ガバッ

プルツー「……プル」

3: 2012/12/24(月) 23:25:43.91
マリーダ「プル姉さんはジュドー兄さんが大好きですもんね」

プル「うん!頑張っておめかししなくっちゃ!」

マリーダ(かわいそうな元マスター)


私はマリーダ。
年の割には大人びて見えますが、エルピー家の三女です。
逆にプル姉さんとプルツー姉さんは私より10は下に見えそうなものなのですが、私よりも年上なのです。

血縁関係は色々複雑ですが、とりあえず三人で仲良く暮らしています。

4: 2012/12/24(月) 23:26:27.70
ピンポーン

プル「キャー!いらっしゃーい!」ガバッ

グレミー「ハハハハ、そんなに私に会いたかったかプル!」

プル「ギャアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!」

プル「グレミーに抱きついちゃったよぉ~……」

プルツー「よしよし……かわいそうになプル……」

グレミー「ええー…………」

5: 2012/12/24(月) 23:27:47.06
マリーダ「すみません……元マスター」

グレミー「……別に気にしていない。これ、ラカンが焼いたクッキーだ。良く焼けたと騒いでいた」

マリーダ「ありがとうございます。あの人、見た目の割には器用ですよね」

プル「マッチョで怖そうなおじさんなのにねー」

グレミー「我が部下ながら少しキモいけれどな……」

プル「じゃあグレミー!バイバイ!」

プルツー「ラカンにお礼言っといてくれ。バイバイ」

グレミー「ひどい!!」

6: 2012/12/24(月) 23:28:44.45
ピンポーン


ジュドー「お邪魔しまーす」


プル「キャアアア!!いらっしゃーいジュドー!!!プルプルーッ!」ダキッ

プルツー「待ってたぞ、ジュドー!」ダキッ

ジュドー「ちょっとちょっと、いきなり抱きついてくるなよな!ほれ、お土産にリィナが焼いたクッキー」

プル「わぁー!リィナお料理上手なんだよねー!!大好きジュドー!」ちゅっちゅっ

ジュドー「やめなさい!女の子がはしたない!」

プル「ほっぺだからセーフだもんねー♪」
キャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッ



グレミー「ナンデ……ナンデ…………ナンデ……」


マリーダ「………元マスター」

7: 2012/12/24(月) 23:29:54.66
プル「ジュドー!」キャッキャッ

プルツー「おいジュドー!」キャッキャッ

マリーダ「ジュドー兄さんが来て嬉しいのは分かりますけど、ちょっとは落ち着いてくださいよ」

ジュドー「マリーダさんごめんね。なんかお邪魔だった?」

グレミー「ああ。邪魔だった、ジュドー・アーシタ」

プル「うるさいよ!グレミーに発言権なし!」

プルツー「むしろグレミーの方が邪魔」

グレミー「ええっ!」

マリーダ「ちょっと!姉さん達いい加減にしてください!元マスターが可哀想でしょう!」

グレミー「……その“元”マスターっていうのも微妙に傷つくんだが」

8: 2012/12/24(月) 23:30:24.35
ジュドー「そういやさ、グレミーさんとマリーダさん達ってどういう関係なのよ」

マリーダ「以前、私たちの保護者を叔父である元マスターがやってくれていたのですがが、色々大変だろうと言うことで、現マスターがそれを引き継いだんです」

グレミー「ジンネマンは大した男だ。自ら名乗り出たんだからな。まあ、めったに帰らないから私が時々様子を見に来ているのだが」

ジュドー「……それじゃあ保護者変えた意味、意味なかったんじゃないの」

マリーダ「元マスターは父親の器ではありませんから」

グレミー「………ひどい」

9: 2012/12/24(月) 23:31:02.74
ジュドー「でもなんでマスターなんてよそよそしい呼び方するのよ」

マリーダ「だって“おじさん”って呼んだら怒ったから」

グレミー「そりゃそうだ。私はそんな年ではない!呼ぶなら“お兄ちゃん”だろう!」

ジュドー(確かに父親の器じゃないな………)

10: 2012/12/24(月) 23:32:49.82
グレミー「君こそプル達とどういう関係だ」

ジュドー「別に、妹と友達だったプル達と俺も仲良くなっただけだよ」

グレミー「………ふぅん。本当にそれだけか?」

ジュドー「どう言う意味だよアンタ!!」

シャア「いや、怪しいものだなジュドー君」


一同「………」

シャア「どうした急に」

一同「ギャアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」

11: 2012/12/24(月) 23:34:11.42
ジュドー「あ、あ、アンタ!アンタ誰だよ!!」

シャア「シャア・アズナブルだが。メリークリスマス」

ジュドー「そう言うこと聞いてるじゃないのよ!!」

グレミー「ま、まさか……あの、大物政治家のシャア………!」

シャア「いかにも。私は大物政治家のシャア・アズナブルだが」

ジュドー「ま、まさか……そんな人とマリーダさんは知り合いなの!?」

マリーダ「いや……私は全く」

プル「私も」

プルツー「あたしも知らないよ」

シャア「ハハハハ!!それはそうだろう!!初対面だからな!!」

一同「あ、そうかー!」

一同「………」

12: 2012/12/24(月) 23:34:35.21
ジュドー「………よくよく考えたら不法侵入じゃないの」


プル「け、警察に通報したほうが………」

シャア「お気遣いなく」

プルツー「………なにいってんだよアンタ」

シャア「向かいに越してきたから挨拶にやってきただけだ。どうもヨロシク。ああこれクッキーだ」

マリーダ「ああ、どうもヨロシク……」

ジュドー「ちょっとマリーダさん!アンタ呑気に挨拶してる場合じゃないってば!」

ハマーン「シャアアアアアアアアア!!!!!」

一同「!?」

シャア「ヒィィッ!!」

13: 2012/12/24(月) 23:34:59.91
ハマーン「貴様ァ!!私に黙って何を勝手に……」

ジュドー「……一応聞くけどマリーダさんの」

マリーダ「………全然知らない人です」

プルツー「って言うかどこから入って来たんだよコイツら……」

プル「なんか不思議ー!おもしろーい!!」きゃっきゃっ

グレミー「ヒィィッ!!」

プル「どうしたの急にグレミー」

グレミー「わ、私の上司だ!どうしよう仕事サボってここに来たと言うのに………」

マリーダ「……元マスター、あなたって人は」

14: 2012/12/24(月) 23:36:18.30
ハマーン「お向かいに迷惑を掛けて………貴様は………」

マリーダ(あれ、なんだか意外にまともだな…この人)

シャア「す、すまないハマーン……あの……あの……」

ハマーン「頃す!!!!!」

グレミー・シャア「ひ、ヒィィッ!!!」
マリーダ(………全然まともじゃなかった)

15: 2012/12/24(月) 23:36:41.94
マリーダ「あの」

ハマーン「……ああ、この家の奥方か」

マリーダ「いえ……あの、この家の娘です」

ハマーン「シャア……夫が迷惑を掛けて申し訳なかった……」

マリーダ「い、いえ……別に迷惑は特に………」

ハマーン「こちら、菓子折りだ。とって置いてくれ」

マリーダ「あ……ああ……どうも」

マリーダ(またクッキー……)

16: 2012/12/24(月) 23:37:08.07
ジュドー「シャアさん…なんでアンタここに?」

シャア「だって……ケンカして……逃げるところがなかったのだ………」

ハマーン「ケンカではない!お前が一方的に悪かったのだろう!!」

シャア「別に構わないだろう!結婚記念日に寧々さんとキスしたって!!」


一同「 」


ハマーン「貴様!!」

シャア「たかだかゲームに妬くとは地に落ちたな……ハマーン」


一同(………地に落ちてるのはアンタだよ)

17: 2012/12/24(月) 23:37:33.40
ハマーン「とにかく!今すぐ家に帰ってラブプラスとやらを自らで粉砕しろ、シャア!!」

シャア「帰らん!!」

ハマーン「帰る!」

シャア「帰らん!!」

ハマーン「帰るぞ!シャア!!」

シャア「……嫌だ。絶対嫌だ」

ハマーン「ほぅ……ならば私も考えがある」

シャア「何?」

ハマーン「お前が帰るまでここにいる」

シャア「えっ」


マリーダ(折角のクリスマスイヴが………)

18: 2012/12/24(月) 23:37:58.55
ハマーン「……」

シャア「………」

マリーダ「………」

一同「……」

マリーダ「……どうしよう。気まずい」ひそっ

プル「………うん」

プルツー「……って言っても帰ってくれなさそうだし」

ジュドー「そうだ。マリーダさんさ、逆に俺達が外に出てくってのはどうよ」

マリーダ「……逆転の発想ですね」

19: 2012/12/24(月) 23:38:17.96
マリーダ「よし。姉さん達、出かけますよ」

プル「えっ、本当に!わーい!」

プルツー「でもマリーダ、知らないヤツら2人残して出かけるなんて危ないんじゃないのか?」

マリーダ「大丈夫ですよ。元マスターがお留守番してくれますから」

グレミー「え゛っ」

ハマーン「それはいい。我々が殴り合いのケンカをしても“優秀な”部下であるグレミーが止めてくれるとあらば」

シャア「頼んだ、グレミー君」

グレミー「ちょ……!」

マリーダ・プル・プルツー・ジュドー「いってきまーす」


グレミー「えっ!ちょ!ちょっ!」

20: 2012/12/24(月) 23:38:48.74
シャア「………」

ハマーン「…………」

グレミー「………」



グレミー(……仕事、サボるんじゃなかった)


シャア「………」

ハマーン「………」

グレミー「…………」

21: 2012/12/24(月) 23:39:15.33
ジンネマン「ふふっ、久々に帰ってきたぞ」

ジンネマン「マリーダ達、喜ぶだろうな」ニヨニヨ

ガチャ

ジンネマン「ただいま、プル!プルツー!マリーダ!」

ジンネマン「お前たちの大好きな葉巻クッキーを買ってきてやっt」


ハマーン「………」

シャア「………」

グレミー「………」



ジンネマン「 」

22: 2012/12/24(月) 23:39:43.78
【そのころ】

♪ジングルベールジングルベール

プル「はああ……息が白いよ!」

プルツー「そりゃそうだ。冬なんだからな」

プル「ガオー!怪獣だぞー!煙吐いちゃうぞー!」

プルツー「バカだな」

プル「バカとはなんだよ!プルツーのバカ!」

ギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャー

マリーダ「……もう、姉さん達ったら子供なんですから」

23: 2012/12/24(月) 23:40:21.59
ジュドー「まあ、良いじゃないのよ。子供は風の子って言うしさ」

マリーダ「……だからああ見えて、私より年上なんですよ」

ジュドー「前々から聞きたかったんだけど、プル達って一体いくつなのよ……」


コッセル「シーマ様!シーマ様!補習サボリの生徒の取締、これで5人目ですぜ!!」

シーマ「その“シーマ様”ってのはやめないかい!“教頭”と呼びな!!」パシッ

コッセル「はうっ!!」

シーマ「気持ち良さそうな顔するんじゃないよ!!ヘンタイが!!」


マリーダ「……なんでしょうか、アレ」

24: 2012/12/24(月) 23:40:47.51
プル「あ、シーマ先生」

ジュドー「え……プル、知り合いなの?」

プルツー「あたしたちの元担任だったんだよ」

ジュドー「………ふ、ふうん」

プル「どしたのジュドー。顔がまっっさおだけど」

ジュドー「い……いやあ………」

マリーダ「ジュドー兄さん、今日補習サボってうちに来たんでしょう」

ジュドー「ぅっ……」

プルツー「ったく、だからいつまでも頭が悪いままなんだよジュドーは」

ジュドー「し、失礼だな!俺だって勉強くらい……」

25: 2012/12/24(月) 23:41:22.43
プルツー「ふぅん。じゃあ、Iフィールドバリアーについて説明してみなよジュドー」

ジュドー「え゛っ」

プル「プルできるよ!」

プル「ビーム偏向フィールドや対ビームバリアーとも呼ばれる。対ビームバリアーを略して単にビームバリアーと呼ぶこともあるが、下記のビームバリアーとは別の物である。」
プル「Iフィールドの斥力による効果をミノフスキーエフェクトと呼び、それを応用した技術である。Iフィールドを指向性を持たせずに機体全体を包むように発生させるとビーム」


ジュドー「 」

26: 2012/12/24(月) 23:42:06.11
シーマ「流石はあたしの元生徒、優秀じゃないかい。感心するねぇ……なあジュドー?」

ジュドー「ゲッ!シーマ先生!?」

シーマ「ゲッ、じゃないさねジュドー…お前、連続何回遅刻してると思ってる?」

ジュドー「へへ……3ヶ月連続………」

シーマ「『へへ』じゃないよ!!その根性から叩きなおしてくれるさね!!!補習に連れて行くよコッセル!!!」

コッセル「へぇ!オイコラ!!シーマ様を困らせるんじゃねぇぞ!!!」ひょい

ジュドー「ギャー!!おろしてぇ!おろせぇ!!!」

シーマ「撤収!!お前たち、ジュドーは頂いていくよ!風邪には気をつけな!メリークリスマス!」


ギャーギャーギャーギャーギャーギャーギャー

プル「あーあー……」

プルツー「こりゃ地獄の連続15時間補習決定だな」

マリーダ「………うわあ」

27: 2012/12/24(月) 23:42:34.57
プル「うー、ジュドーがいなくなっちゃった……」

プルツー「仕方ないだろ。こうなったら3人でご飯でも食べに行くぞ」

マリーダ「そうですね。そうしましょうよ姉さん」

プル「わぁい!じゃあプル、レストラン・ブライトがいいな!」

マリーダ「はいはい。ブライトキャプテンのレストランですね。わかりました。行きましょう」

プル「やったー♪」

プルツー「マリーダ、金…あるのか」

マリーダ「えっ……そう言えば…今日マスターがお金持って来てくれる日でした……」

プル「ええっ!」

28: 2012/12/24(月) 23:42:56.25
プルツー「……マクダニエルバーガーで決定だな」

プル「いや!ハンバーガーなんかプル食べない!」

プルツー「ワガママ言うな!金が無いもんはないんだ!」

プル「ヤー!ぜっっっっっっったい」

プル「イヤッ!!」タッ


マリーダ「姉さん!」

プルツー「ほっときなよマリーダ。アイツは“年だけは”いい大人なんだからさ。先にマクダニエル行ってよう」

マリーダ「……はい」

29: 2012/12/24(月) 23:43:23.57
……………


プル「なんで!なんで!クリスマスにハンバーガーなんか食べなきゃならないのよ!」

プル「ぅぅぅ……プル、絶対フルコースじゃないといやだもん」

少女「なぁ」

プル「なに!今プル泣くのに忙しいの!」

少女「そ…そうか……」しょぼん

少女「………」

プル「………」

プル「っていうか、なんでこの時間に子供がほっつき歩いてるのさ」

少女「それはお前も同じだろうに」

プル「ふふん!プルはこう見えてハタチなんだよ!」

少女「ふ……ふぅん」

30: 2012/12/24(月) 23:43:56.39
プル「で、なんであなたこんなところにいるワケ?」

少女「………家に誰もいなくて、寂しくて、家の人をさがしに外へ……」

プル「お父さんにお母さん、小さい子だけ家に残して出かけちゃったってワケ?」

少女「うん」

プル「なーんて無責任な親!プルが文句いってやる!」

少女「だからどこに行ったか分からなくて……」

プル「じゃあ探し出してプルがとっちめる!ねえ、あなた名前は!」

少女「わ……私は………」ぐぅぅ

少女「…………///」

31: 2012/12/24(月) 23:44:17.59
プル「お腹……すいてるの」

少女「うん……昼ご飯も夜ご飯もまだだから………」

プル「………」

少女「………」ぐぅぅ

プル「………我慢できない?」

少女「だいじょ……」ぐぅぅ

少女「………じゃない」

プル「………」

32: 2012/12/24(月) 23:44:42.06
【マクダニエル】

ヘンケン店長「あ、いらっしゃい」

マリーダ「こんにちは。あの、マクダニエルバーガーセット……」

ヘンケン店長「ああ……すまない、今日は店じまいなんだよ」

プルツー「はぁ?営業時間しか取り柄のないこの店が店じまい?まだ9時だよ!」

ヘンケン店長「う……うん……そうなんだが……今日は………」

マリーダ「なにかあったんですか」

ヘンケン店長「え………エマさんとデートする約束になっていて///」

マリーダ・プルツー「 」

33: 2012/12/24(月) 23:45:20.83
プルツー「ったくなんだよ!あのヒゲ!」

マリーダ「まあまあ……姉さん。まだセシリーさんとシーブックさんのパン屋とか開いてるでしょうから」

プルツー「……あの2人はクリスマス旅行に行ってて店は休みのはずだろ」

マリーダ「あっ……」

プルツー「タムラの店は塩が薄くてまずいし、ったく!もう!」

プル「………」

マリーダ「あ、姉さん」

プルツー「なんだ、戻ってたのかいプル。残念だけど店じまいだってさ」

プル「べ、別にプルが食べたくてもどってきたわけじないから!」

34: 2012/12/24(月) 23:45:42.38
プル「この子が……」

少女「………」ぐったり

マリーダ「た、大変!」

プルツー「お腹が空きすぎてやつれちゃってるよ!」

少女「ぅぅぅ……」ぐぅぅ

マリーダ「と、とりあえずタムラに!」


キッチンタムラ

タムラ「すまない、今日は予約でいっぱいなんだ……」

アムロ「ベルトーチカアーン」

ベルトーチカ「やっだーアムロぉ!」

プル「つぎっ!」

プルツー「もうツケでいいからブライトさんのところにいけ!」

マリーダ「は……はい……」

35: 2012/12/24(月) 23:46:02.60
レストランブライト

ブライト「すまない……うちもカップルが……」

カクリコン「アメリア~」

マウアー「はい、ジェリドあーん」

ジェリド「は……はずかしいだろマウアー///」

プルツー「……チッ」

プル「……氏ね」

マリーダ「ちょっと姉さん……」

36: 2012/12/24(月) 23:46:24.03
―そして―

マリーダ「レストランは壊滅、ファーストフードも軒並み売り切れですね……」

プル「……今から材料買って家で」

プルツー「スーパーはもう閉まってる」

少女「………」ぐぅぅぐぅぅぐぅぅ

プル「………」ぐぅぅ

プルツー「……」ぐぅぅ

マリーダ「……ひもじいですね」ぐぅぅ

37: 2012/12/24(月) 23:46:44.11
プルツー「……もう外にいても仕方ないから家にかえるか」

マリーダ「そうですね。クッキーだけはたくさんありますからね」

プル「クッキーと牛乳だけだけどいい?」

少女「すまない……なんでもいい」ぐぅぅ……


プル・プルツー・マリーダ「………はぁ」

40: 2012/12/24(月) 23:47:06.30
【そして】

マリーダ「ただいま……」

ガチャッ

ハマーン「氏ね!シャアアアア!」

グレミー「ちょっとハマーン様!包丁を!包丁をおろしてくださぁい!!!」

シャア「ふん……だから三次の嫁は」

ハマーン「頃す!!!!!!!!!」

ジンネマン「ちょっと!落ち着いて!落ち着いてぇ!」

プル・プルツー・マリーダ「 」

41: 2012/12/24(月) 23:47:50.88
マリーダ「な……なんで……」

ジンネマン「おお、久しぶりだなお前たち。なんだか、頃し合いが始まってしまってな」

プルツー「う、うわあ……」

プル「なんてことぉ………」

グレミー「あっ……」

ハマーン「氏ねええええ!!!!!!!!」

シャア「ま、まて!ハマーン!や、やめ!やめ!」


ハマーン「シャアアアアアアアア!!!!」


「やめい!!!!」バッ


一同「!?」

42: 2012/12/24(月) 23:48:44.74
「よそのお家でこのような騒ぎ……」

ミネバ「私!ミネバ・ザビは許さぬぞ!ハマーン!シャア!」


一同「………」


ハマーン・シャア「ハハァ………」

プル「えっ……」

ミネバ「どこへ行ったかと思えばこのような……ハマーン、シャア。夫婦間のことは夫婦のみで解決しろ」

ミネバ「それに今日はクリスマスイヴだ。ご近所に迷惑であろう」

ハマーン・シャア「申し訳ございませんでした……」ふかぶか

プルツー「……え、なに、なにこれ」

マリーダ「さ……さあ………」

43: 2012/12/24(月) 23:49:08.86
グレミー「バカ!ミネバ様といえば我々ジオングループの次期総裁であらせられる!」

ジンネマン「そうだ。あの年齢で2兆円の資産をお持ちになっている」

プル「な……なんでそんなすごい子が……あんなとこで……」

プルツー「……まさかウチにいることを見越してとか」

マリーダ「オートロックですからね。我が家に入るには私たちに接近するのが一番良い手段ですし」

プル「ふぇぇ………」

ミネバ「ではハマーンとシャアは仲良くするように」

ハマーン・シャア「………はい」

45: 2012/12/24(月) 23:49:53.35
ミネバ「……今日はすまなかったな。お詫びにザビ家の顔が聞くレストランから急いでフルコースの配達をさせる」


プル「い、いいの?」

ミネバ「うむ……では我々はこれで。すまなかったな。」ぐぅぅ……

プル「………」

マリーダ「……クッキー、食べていきます?」

ミネバ「………うん」



一同「カンパーイ!!」

47: 2012/12/24(月) 23:50:25.90
ミネバ「……よ、よいのか?一緒にご飯………」

プル「いいよ!賑やかなほうが楽しいから!!」むしゃむしゃ

ジンネマン「はぁぁ……マリーダぁ///」すりすり

マリーダ「ちょ、父さん………」

ジンネマン「えっ、今なんて」

マリーダ「別に……マスター」

グレミー「プルツーぅ………」すりすり

プルツー「気持ち悪いんだよ!」ぱちーん!!

49: 2012/12/24(月) 23:52:39.98
プル「そういえばあの二人は?」

ミネバ「先に帰ったがいいのだ」

ミネバ(がんばれハマーン)


…そのころ…

ハマーン「………」

シャア「……」

ハマーン「おいシャア」
シャア「なんだ」

ハマーン「……ミネバ様の御命令だから」
シャア「だからなんだ」

ハマーン「………きょ、今日は仲良くしてやる」

シャア「そうか」
ハマーン「ベッドルームにいくぞ!」

シャア「……ハマーン」
ハマーン「なんだ」

シャア「抱えていってやろう」

ハマーン「ちょ……やめっ………シャア///!」

50: 2012/12/24(月) 23:53:08.37
>>48
ちびっ子ミネバ様で

51: 2012/12/24(月) 23:53:34.40
マリーダ「……ふう」

プルツー「なんだか今日は疲れたな」

マリーダ「いいじゃないですか。いいクリスマスになりましたよ」

プル「じゃあ!みんなあらためて!」


一同「メリークリスマス!!」

52: 2012/12/24(月) 23:54:18.04
そのころ

シーマ「何回言ったらわかるんだいウスノロ!!」パシーン!!

ジュドー「う゛ぅ……ルーと過ごすはずだてのにぃ………」

シーマ「あたしみたいな黒髪美人と過ごせて幸せだろう?」

ジュドー「………」

シーマ「幸せだろう!!」

ジュドー「はい!!」





――こんな世界も、あったかもしれない



おわり

55: 2012/12/25(火) 00:03:42.40
おつーん

引用元: マリーダ・プル・プルツー「メリークリスマス!!」