1: 2021/11/28(日) 19:55:55.997
ーー公園ーー
少女「……」
少女(あそこで遊んでるの、近くの小学校の子たちかな。)
少女(一番見やすいベンチは… あそこか。読んでるフリ用の本も持ってるね。よし!)
・
・
・
少女(やっぱダメか)
少女(小学校の子じゃ興奮しない…)
少女(ダメじゃないんだよ! それで正常なんだって!)
少女「……」
少女(あそこで遊んでるの、近くの小学校の子たちかな。)
少女(一番見やすいベンチは… あそこか。読んでるフリ用の本も持ってるね。よし!)
・
・
・
少女(やっぱダメか)
少女(小学校の子じゃ興奮しない…)
少女(ダメじゃないんだよ! それで正常なんだって!)
2: 2021/11/28(日) 19:58:54.634
帰り道少女(フゥ… 今日もやっちゃった)
少女(ずっとこんなだったら…… どうしたらいいんだろう)
QB「その癖を治すのが君の願いかな?」
少女「おわぁ! なにこのねこ!?」
少女「あ、おもちゃか…」
QB「おもちゃじゃないよ。僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」
少女「…宣伝?」
QB「おもちゃじゃないってば。その代わりに君の願いを叶えてあげるよ」
QB「僕が声をかける前に、君が強く思っていたことがあるだろ?」
少女(ずっとこんなだったら…… どうしたらいいんだろう)
QB「その癖を治すのが君の願いかな?」
少女「おわぁ! なにこのねこ!?」
少女「あ、おもちゃか…」
QB「おもちゃじゃないよ。僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」
少女「…宣伝?」
QB「おもちゃじゃないってば。その代わりに君の願いを叶えてあげるよ」
QB「僕が声をかける前に、君が強く思っていたことがあるだろ?」
3: 2021/11/28(日) 20:03:46.901
少女(このねこに頼めば治る…? 『治す』って言い方でいいのかな……)
グニャア
少女「今度はなに!? え、ここどこぉ!? もうすぐ家に着くとこだったよね?」
QB「結界だよ。もう嗅ぎつけてくるとはね」
杏子「余計なことするなって言ったろおお!!!」グシャア!!
少女「あ、元に戻った…?」
杏子「大丈夫? こいつに変なこと言われなかった?」
少女「あの… 願いを叶えて魔法少女にしてくれるって」
杏子「やっぱり… 見つかっちゃった以上コイツに付き纏われると思うから、一応説明しとくよ」
グニャア
少女「今度はなに!? え、ここどこぉ!? もうすぐ家に着くとこだったよね?」
QB「結界だよ。もう嗅ぎつけてくるとはね」
杏子「余計なことするなって言ったろおお!!!」グシャア!!
少女「あ、元に戻った…?」
杏子「大丈夫? こいつに変なこと言われなかった?」
少女「あの… 願いを叶えて魔法少女にしてくれるって」
杏子「やっぱり… 見つかっちゃった以上コイツに付き纏われると思うから、一応説明しとくよ」
4: 2021/11/28(日) 20:08:36.487
少女「じゃあ願いを叶えてくれるのは本当なんですね!」
杏子「まぁね。それで納得いく願いがあるなら、叶えてもらったらいいよ」
少女「そうなんですね… でも私の願いなんかじゃ、やっぱり……」
杏子「あたしってこういう時に気が利かない方なんだけどさ、もしかして聞いてあげたほうがいい流れ?」
少女「ええと、私……」
杏子「そんなに思い詰めるから、QBに目をつけられちゃうんだぞ」サスリサスリ
少女「スカートめくりが好きなんです!」
杏子「」
杏子「…それはアレ? マンガとかでよくやってるやつ?」
少女「それなんです…」
杏子(ええぇ……)
杏子「まぁね。それで納得いく願いがあるなら、叶えてもらったらいいよ」
少女「そうなんですね… でも私の願いなんかじゃ、やっぱり……」
杏子「あたしってこういう時に気が利かない方なんだけどさ、もしかして聞いてあげたほうがいい流れ?」
少女「ええと、私……」
杏子「そんなに思い詰めるから、QBに目をつけられちゃうんだぞ」サスリサスリ
少女「スカートめくりが好きなんです!」
杏子「」
杏子「…それはアレ? マンガとかでよくやってるやつ?」
少女「それなんです…」
杏子(ええぇ……)
5: 2021/11/28(日) 20:11:41.690
少女「やっぱりそうなりますよね…」
杏子「うん、まぁ… ごめん」
少女「だからQBにお願いすれば治してもらえるかなって」
ほむら「それはそれで良くないわね」
少女「ヒッ!?」
杏子「おどかすなよ。コイツはほむらっていうの。時間を止める魔法使うんだよ」
ほむら「QBが別の子を勧誘する気配を感じて来てみたら」
少女「ごめんなさい…」
杏子「謝ることないって。ほむらはQBのことで色々苦労したから敏感なんだよ」
少女「でも、魔法少女になったら人の役に立つこともあるんですよね?」
まどか「そう思ったなら、他の魔法少女にも話を聞いてみたら?」
杏子「まどかもいたの?」
まどか「ほむらちゃんについて来ちゃった…」
杏子「うん、まぁ… ごめん」
少女「だからQBにお願いすれば治してもらえるかなって」
ほむら「それはそれで良くないわね」
少女「ヒッ!?」
杏子「おどかすなよ。コイツはほむらっていうの。時間を止める魔法使うんだよ」
ほむら「QBが別の子を勧誘する気配を感じて来てみたら」
少女「ごめんなさい…」
杏子「謝ることないって。ほむらはQBのことで色々苦労したから敏感なんだよ」
少女「でも、魔法少女になったら人の役に立つこともあるんですよね?」
まどか「そう思ったなら、他の魔法少女にも話を聞いてみたら?」
杏子「まどかもいたの?」
まどか「ほむらちゃんについて来ちゃった…」
6: 2021/11/28(日) 20:16:23.960
ーー久々の巴部屋ーー
マミ「新しい魔法少女?」
まどか「まだ迷ってるみたいだから、私たちで教えてあげられることがあったらって」
マミ「みんな迷うものね。願いは決まってるの?」
杏子「あ、そこはあんまり触れないで……」
ほむら「そういえば何か治すとか聞こえたわね」
少女「スカートめくり好きなのをなんとかしたいんです!」
マミほむまどか「「「ええぇ……」」」
杏子「あ〜…」
マミ「新しい魔法少女?」
まどか「まだ迷ってるみたいだから、私たちで教えてあげられることがあったらって」
マミ「みんな迷うものね。願いは決まってるの?」
杏子「あ、そこはあんまり触れないで……」
ほむら「そういえば何か治すとか聞こえたわね」
少女「スカートめくり好きなのをなんとかしたいんです!」
マミほむまどか「「「ええぇ……」」」
杏子「あ〜…」
7: 2021/11/28(日) 20:18:48.273
少女「小学校の頃から女の子のパンツが好きで」
少女「女の子だけで遊んでる時とか、時々ほら、油断することってあるじゃないですか」
少女「そういう時に『あ、見ていいんだ』って… ダメですよね」
まどか「う〜ん…」
マミ「友達なら見られても気にしないかもしれないけど」
ほむら「かといって、見てもいいかとなると…… いいものではないわね」
少女「そうですよね…… だからあんまりしっかり見ないようにって気をつけてはいたんです」
少女「女の子だけで遊んでる時とか、時々ほら、油断することってあるじゃないですか」
少女「そういう時に『あ、見ていいんだ』って… ダメですよね」
まどか「う〜ん…」
マミ「友達なら見られても気にしないかもしれないけど」
ほむら「かといって、見てもいいかとなると…… いいものではないわね」
少女「そうですよね…… だからあんまりしっかり見ないようにって気をつけてはいたんです」
8: 2021/11/28(日) 20:23:06.334
少女「低学年の頃は他の子がめくってたりすると、いけないと思っててもつい目で追っちゃったり」
杏子「まぁ、好きなものって自分じゃどうしようもないもんね」
少女「でも高学年になると、だんだん男の子たちもそんなことしなくなるじゃないですか」
少女「それで時々、ふざけたフリして自分でめくったり… あ、ちゃんと周りに誰もいない時とかですよ」
まどか「わかってると思うけど、そういうの気にする子もいるからね」
少女「だから中学に上がってからは、なるべくやめるようにしたんです。そしたら……」
少女「中学から制服になりますよね」
ほむら「めくってみたいと」
マミ「中身はそんなに変わらないんじゃないかしら……」
まどか「変わるよ」
杏子「まぁ、好きなものって自分じゃどうしようもないもんね」
少女「でも高学年になると、だんだん男の子たちもそんなことしなくなるじゃないですか」
少女「それで時々、ふざけたフリして自分でめくったり… あ、ちゃんと周りに誰もいない時とかですよ」
まどか「わかってると思うけど、そういうの気にする子もいるからね」
少女「だから中学に上がってからは、なるべくやめるようにしたんです。そしたら……」
少女「中学から制服になりますよね」
ほむら「めくってみたいと」
マミ「中身はそんなに変わらないんじゃないかしら……」
まどか「変わるよ」
9: 2021/11/28(日) 20:29:08.314
マミ「でもそこまでとなると、QBに頼んでやめたいのもわからないことではないわね」
まどか「女の子同士でパンツ見たいって子がいるとは思わないから、油断もする訳だよね」
ほむら「それを見放題扱いするなんて」
少女「あ、はい…… 返す言葉もないです」
杏子「そのくらいにしとけよ! まぁ確かにパンツ見たいなんてちょっと変わってるけどさ」
杏子「そこはほら、アレだよ…… 学校でもよく言われるだろ、多様性のナントカ的な」
マミ「でも方法があるなら治した方がいいんじゃないかしら」
杏子「話を聞いたところそんな悪気はなさそうだし、本気で嫌がる子に手出ししたりは… しないよな?」
少女「はい… でもごめんなさい。杏子さんのはさっきQBから助けてもらった時に」
杏子「お、おおぅ」
まどか「女の子同士でパンツ見たいって子がいるとは思わないから、油断もする訳だよね」
ほむら「それを見放題扱いするなんて」
少女「あ、はい…… 返す言葉もないです」
杏子「そのくらいにしとけよ! まぁ確かにパンツ見たいなんてちょっと変わってるけどさ」
杏子「そこはほら、アレだよ…… 学校でもよく言われるだろ、多様性のナントカ的な」
マミ「でも方法があるなら治した方がいいんじゃないかしら」
杏子「話を聞いたところそんな悪気はなさそうだし、本気で嫌がる子に手出ししたりは… しないよな?」
少女「はい… でもごめんなさい。杏子さんのはさっきQBから助けてもらった時に」
杏子「お、おおぅ」
10: 2021/11/28(日) 20:37:59.417
杏子「言いたかったのはさ、意外なものが好きな人ってけっこういるでしょ」
まどか「あ〜…… 言われてみると」
杏子「例えばマミはプリキュア好きとか」
マミ「そ、そんなに好きで見てるわけでもないのよ」
まどか「やってると見ちゃうよね」
少女「そういえばプリキュアあんまり見たことないなぁ」
まどか(見えないから…?)
マミ(やっぱり見えないとだめなのかしら)
まどか「あ〜…… 言われてみると」
杏子「例えばマミはプリキュア好きとか」
マミ「そ、そんなに好きで見てるわけでもないのよ」
まどか「やってると見ちゃうよね」
少女「そういえばプリキュアあんまり見たことないなぁ」
まどか(見えないから…?)
マミ(やっぱり見えないとだめなのかしら)
11: 2021/11/28(日) 20:41:50.176
杏子「ほむらは時々、家でプラモデル作ってるよね」
まどか「あ、それ見たことある」
ほむら「小児病棟の友達で、男の子たちがよく作ってたから… そこからね」
まどか「あと意外って言ったら悪いけど、杏子ちゃんはたまに難しそうな本読んでるよね」
杏子「それは学校行ってなかった頃、よく図書館で時間潰してたからかな。タダだしいいよ、図書館」
少女(杏子さんって不登校だったのかな…? 友達多そうなのに)
杏子「ともかくそういう好きなことで悪く言うのは良くないよ」
まどか「そうだね… ごめんね」
少女「いいえ、そんなこと」
まどか「あ、それ見たことある」
ほむら「小児病棟の友達で、男の子たちがよく作ってたから… そこからね」
まどか「あと意外って言ったら悪いけど、杏子ちゃんはたまに難しそうな本読んでるよね」
杏子「それは学校行ってなかった頃、よく図書館で時間潰してたからかな。タダだしいいよ、図書館」
少女(杏子さんって不登校だったのかな…? 友達多そうなのに)
杏子「ともかくそういう好きなことで悪く言うのは良くないよ」
まどか「そうだね… ごめんね」
少女「いいえ、そんなこと」
12: 2021/11/28(日) 20:55:55.027
ほむら「やめようと自分を追い込むくらいなら、苦しまない程度にしてみてもいいのかもしれないわね」
少女「はい! あ、もちろん遊びで済む範囲でですよ」
杏子「そうそう、ガス抜きって大事よ。誰だって思い詰めるとロクなことしないんだから」
マミ「もうQBに頼む必要はなさそうね。その方がいいわ」
少女「ありがとうございます! なんだか気分が軽くなりました」
ほむら「これからもアイツに唆されるでしょうけど、ちゃんと断るのよ」
少女「それは… 頑張ります」
マミ「何かあったらまたいらっしゃい」
杏子「何もなくても遊びに来てよ。ほむらの部屋も広いし、ここかどっちかによく集まるんだ」
少女「はい! あ、もちろん遊びで済む範囲でですよ」
杏子「そうそう、ガス抜きって大事よ。誰だって思い詰めるとロクなことしないんだから」
マミ「もうQBに頼む必要はなさそうね。その方がいいわ」
少女「ありがとうございます! なんだか気分が軽くなりました」
ほむら「これからもアイツに唆されるでしょうけど、ちゃんと断るのよ」
少女「それは… 頑張ります」
マミ「何かあったらまたいらっしゃい」
杏子「何もなくても遊びに来てよ。ほむらの部屋も広いし、ここかどっちかによく集まるんだ」
13: 2021/11/28(日) 20:59:19.454
ーー後日 鹿目家ーー
パパ「テレビに定山渓が出てるよ。懐かしいねぇ」
ママ「ほんとだ。ここ行ったよね! まどかも覚えてる? 小さい頃に行ったの」
まどか「北海道だよね。クマ牧場行った時の…?」
ママ「そうそう! もうずいぶん前になるね」
パパ「北海道は良かったなぁ。また行こうか」
TV『今なら温泉むすめの定山渓泉美ちゃんと記念撮影もできます!』
パパ「今はこんなマスコットまでいるんだ」
パパ「テレビに定山渓が出てるよ。懐かしいねぇ」
ママ「ほんとだ。ここ行ったよね! まどかも覚えてる? 小さい頃に行ったの」
まどか「北海道だよね。クマ牧場行った時の…?」
ママ「そうそう! もうずいぶん前になるね」
パパ「北海道は良かったなぁ。また行こうか」
TV『今なら温泉むすめの定山渓泉美ちゃんと記念撮影もできます!』
パパ「今はこんなマスコットまでいるんだ」
14: 2021/11/28(日) 21:05:25.928
ママ「いろんなとこでやってるよね、これ。前に社員旅行で見た」
まどか「でもかわい… ん!?」
泉美ちゃんのキャラ紹介パネル「かわいい子を見つけると、なんだかイタズラしたくなっちゃうね!」
パネル「あとでスカートめくっちゃお!」
まどか「えぇ……」
まどか(チラッとしか映らなかったから、この間のことがなければ見落としてたけど)
まどか(意外といるのかな。こういうのが好きな子って)
まどか「でもかわい… ん!?」
泉美ちゃんのキャラ紹介パネル「かわいい子を見つけると、なんだかイタズラしたくなっちゃうね!」
パネル「あとでスカートめくっちゃお!」
まどか「えぇ……」
まどか(チラッとしか映らなかったから、この間のことがなければ見落としてたけど)
まどか(意外といるのかな。こういうのが好きな子って)
15: 2021/11/28(日) 21:07:24.844
女子「その番組ならうちでも見てたよ」
ほむら「私も。きれいなところだったわね」
まどか(二人とも気付いてない?)
マミ「いいわね北海道」
まどか「それでね、泉美ちゃんっていうマスコットキャラみたいなのがいるの」
杏子「ゆるキャラみたいなの、どこ行ってもいるよね」
ほむら「そういう感じのじゃなかったわね。こういうのよ」スマホクイッ
杏子「へぇ、かわい…… んおっ!?」
泉美ちゃん「あとでスカートめくっちゃお!」
ほむら「あ……」
ほむら「私も。きれいなところだったわね」
まどか(二人とも気付いてない?)
マミ「いいわね北海道」
まどか「それでね、泉美ちゃんっていうマスコットキャラみたいなのがいるの」
杏子「ゆるキャラみたいなの、どこ行ってもいるよね」
ほむら「そういう感じのじゃなかったわね。こういうのよ」スマホクイッ
杏子「へぇ、かわい…… んおっ!?」
泉美ちゃん「あとでスカートめくっちゃお!」
ほむら「あ……」
16: 2021/11/28(日) 21:10:16.407
まどか「こんな観光地のマスコットキャラになってるくらいだしさ、もしかしたら、その…」
女子「…私が言うのも何だけど、いるんだね」
杏子「そ、そうだよ! 言い出しづらいだけで、思ったよりいるのかもな」
マミ「身近なところにも見つかるといいわね」
ほむら「いたらめくりあって無限ループが……」
少女「アリですねぇ」
女子「…私が言うのも何だけど、いるんだね」
杏子「そ、そうだよ! 言い出しづらいだけで、思ったよりいるのかもな」
マミ「身近なところにも見つかるといいわね」
ほむら「いたらめくりあって無限ループが……」
少女「アリですねぇ」
17: 2021/11/28(日) 21:14:06.216
ーー自室ーー
QB「もう魔法少女になるつもりはなさそうだね」
少女「うん、せっかく見つけてもらったのにごめんね」
QB「いいんだよ。僕もその気がない子に無理強いはできないし、他の子を探すとしよう」
少女「でもありがとう。杏子ちゃんたちと友達になれてよかったよ」
QB「みんな良い子たちだよ。実際、君の悩みもすっかりなくなったようだね」
少女「魔法少女にはならないけど、何か手伝えることがあったらいいな」
QB「もう魔法少女になるつもりはなさそうだね」
少女「うん、せっかく見つけてもらったのにごめんね」
QB「いいんだよ。僕もその気がない子に無理強いはできないし、他の子を探すとしよう」
少女「でもありがとう。杏子ちゃんたちと友達になれてよかったよ」
QB「みんな良い子たちだよ。実際、君の悩みもすっかりなくなったようだね」
少女「魔法少女にはならないけど、何か手伝えることがあったらいいな」
18: 2021/11/28(日) 21:19:00.869
ーーほむ部屋ーー
ほむら「うちのキッチンでこんなに凝った料理は初めてだわ」
まどか「ほむらちゃん、普段自炊しないの?」
杏子「退院したばっかでよく一人暮らし許してもらえたね」
ほむら「しないわけではないけど、おいしくもならないような」
少女「じゃあ一緒に練習しようよ! 時々作りに来ていい?」
ほむら「そうしてもらえると助かるわ」
QB「おいしそうだね」
ほむら「氷殺ジェット!!」フシュー
QB「グゲェェエエ!!!」
少女(あれ効くの!?)
ほむら「うちのキッチンでこんなに凝った料理は初めてだわ」
まどか「ほむらちゃん、普段自炊しないの?」
杏子「退院したばっかでよく一人暮らし許してもらえたね」
ほむら「しないわけではないけど、おいしくもならないような」
少女「じゃあ一緒に練習しようよ! 時々作りに来ていい?」
ほむら「そうしてもらえると助かるわ」
QB「おいしそうだね」
ほむら「氷殺ジェット!!」フシュー
QB「グゲェェエエ!!!」
少女(あれ効くの!?)
19: 2021/11/28(日) 21:24:37.215
ほむら「ところで一体何の用かしら」
QB「撃退する前に聞いて欲しかったな」
少女「QBの分もあるよ。食べてく?」
QB「せっかくだしいただいていくよ」
ほむら「図々しいわね」
マミ「うちで甘やかし過ぎたかしら」
QB「撃退する前に聞いて欲しかったな」
少女「QBの分もあるよ。食べてく?」
QB「せっかくだしいただいていくよ」
ほむら「図々しいわね」
マミ「うちで甘やかし過ぎたかしら」
20: 2021/11/28(日) 21:26:30.286
・
・
・
QB「さて、お腹も満たされたところで本題に入ろう」
QB「と言いたいところだけど、もうニュースになっているんだ。テレビをつけてくれないかな」
ほむら「普通のニュースで魔法少女からみの話なんて」ポチッ
TV『各地の温泉をモチーフにしたキャラクターが波紋を広げています』
杏子「これって……」
マミ「この間見た子ね」
TV『…などとの苦情が殺到し、『スカートめくりが好き』などの不適切な文言を削除して対応がはかられました』
少女「」
・
・
QB「さて、お腹も満たされたところで本題に入ろう」
QB「と言いたいところだけど、もうニュースになっているんだ。テレビをつけてくれないかな」
ほむら「普通のニュースで魔法少女からみの話なんて」ポチッ
TV『各地の温泉をモチーフにしたキャラクターが波紋を広げています』
杏子「これって……」
マミ「この間見た子ね」
TV『…などとの苦情が殺到し、『スカートめくりが好き』などの不適切な文言を削除して対応がはかられました』
少女「」
21: 2021/11/28(日) 21:29:34.328
マミ「…いくらなんでも、人前に出すものでこういうのはね」
少女「キャラ作りにしてもちょっと無理がある感じだったもんね」
少女「実際にはそんな子いるわけないんだから」
杏子「そ… そうかい?」
QB「気付いたかな」
ほむら「QBまさか… 何をしたの!」
少女「QB? そういえばどこ行ったの?」
テレパシーマミ(見えていないようね。そんなことってあるの?)
少女「キャラ作りにしてもちょっと無理がある感じだったもんね」
少女「実際にはそんな子いるわけないんだから」
杏子「そ… そうかい?」
QB「気付いたかな」
ほむら「QBまさか… 何をしたの!」
少女「QB? そういえばどこ行ったの?」
テレパシーマミ(見えていないようね。そんなことってあるの?)
23: 2021/11/28(日) 21:33:58.196
QB「あるよ」
まどか(魔法少女にならないって決めたから?)
ほむら(それで見逃してもらえるとも思えないわね)
QB「彼女の願いは、自分でもおかしいと感じていた癖を治すことだった」
QB「でももう、『スカートめくりが好きな女の子』はこの世界に存在できない」
ほむら(むこうも魔法少女…? 違うわね。この力は…)
杏子「QB? そうか、まどかのスカートの中だな〜!」ピラッ
まどか「やめてよ〜」キャッキャ
少女「杏子ちゃん、そういうの良くないよ」
杏子「…ごめんなさい」
まどか(魔法少女にならないって決めたから?)
ほむら(それで見逃してもらえるとも思えないわね)
QB「彼女の願いは、自分でもおかしいと感じていた癖を治すことだった」
QB「でももう、『スカートめくりが好きな女の子』はこの世界に存在できない」
ほむら(むこうも魔法少女…? 違うわね。この力は…)
杏子「QB? そうか、まどかのスカートの中だな〜!」ピラッ
まどか「やめてよ〜」キャッキャ
少女「杏子ちゃん、そういうの良くないよ」
杏子「…ごめんなさい」
24: 2021/11/28(日) 21:39:32.889
杏子(どうだった?)
ほむら(見たところだけど、本当に興味なさそうね)
QB「願いの元となる希望そのものがなくなった人間は、もう魔法少女になれないというわけだよ」
マミ(魔法少女にならなくて済んだのはいいかもしれないけど)
QB「結果だけを見れば元々の願い通りになれたとも言えるね」
杏子(そうは言っても、こんなふうにねじ切られるもんなのかよ……)
ほむら(見たところだけど、本当に興味なさそうね)
QB「願いの元となる希望そのものがなくなった人間は、もう魔法少女になれないというわけだよ」
マミ(魔法少女にならなくて済んだのはいいかもしれないけど)
QB「結果だけを見れば元々の願い通りになれたとも言えるね」
杏子(そうは言っても、こんなふうにねじ切られるもんなのかよ……)
25: 2021/11/28(日) 21:41:28.834
ほむら(絶望から生まれた魔女、神浜で見たウワサに続いて、これが次の敵というわけね)
QB「今回の改変をかけた力は、君たちの社会では世界をより良くする『善意』や『正義』の同類として扱われているね」
杏子(まぁ、苦情入れた人も良くないと思ったから入れたんだろうしね)
QB「誰もが生み出せて、誰にも逆らえない。そこが悪意から生まれた敵とは違うところさ」
まどか(そんなのと戦えるのかな…)
QB「今回の改変をかけた力は、君たちの社会では世界をより良くする『善意』や『正義』の同類として扱われているね」
杏子(まぁ、苦情入れた人も良くないと思ったから入れたんだろうしね)
QB「誰もが生み出せて、誰にも逆らえない。そこが悪意から生まれた敵とは違うところさ」
まどか(そんなのと戦えるのかな…)
26: 2021/11/28(日) 21:44:04.261
QB「正確にいうとそれも違うね。この力は一つだけとは限らない」
QB「一つの場に何者も逆らえない、かつ際限なく膨らみ続ける力が複数存在すれば、必ずひずみを生む」
TV『次の話題です』
QB「君たちが戦う相手はその『ひずみ』そのものだよ。魔法少女だけじゃない。この社会を作り上げた全員がね」
少女「この話、学校でもよく言われるよね」
まどか「そっちの学校でもあるんだ」
少女「この間、お父さんが昔はこんな授業なかったって言ってたよ」
ほむら「私たちが大人になる頃には、また同じことを言わされるかもしれないわね」
おわり
QB「一つの場に何者も逆らえない、かつ際限なく膨らみ続ける力が複数存在すれば、必ずひずみを生む」
TV『次の話題です』
QB「君たちが戦う相手はその『ひずみ』そのものだよ。魔法少女だけじゃない。この社会を作り上げた全員がね」
少女「この話、学校でもよく言われるよね」
まどか「そっちの学校でもあるんだ」
少女「この間、お父さんが昔はこんな授業なかったって言ってたよ」
ほむら「私たちが大人になる頃には、また同じことを言わされるかもしれないわね」
おわり
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります