1: 2014/12/29(月) 17:27:54.73 t
夏凜「経費節減の為って、納得いかないわよ!!それに無駄遣いって言ったら風のうどんはどうなるのよ。毎日5杯は食べてるじゃない!!」

大赦「犬吠埼様のうどんは良いんです、スポンサー付いてますから。それに犬吠埼様はスポンサーに頼らずに御自身の生活費から捻出してますよ。」

夏凜「…私にもスポンサー付けなさいよ!」

大赦「その話もあったんですが三好様の煮干し消費量を見て無かったことになりました。」

夏凜「煮干し無くてどう生活すればいいのよ!!」

大赦「生活費から煮干しを買えば良いのでは?」

夏凜「足りないわよ!!」

大赦「充分な額はお渡ししている筈です。しかし、そもそも三好様はコンビニ弁当や外食が多く生活費が掛かり過ぎです。これを機に節制してみては?」

夏凜「…」

大赦「では、御納得いただけたとの事で。」

夏凜「ちょ、待っ…」

7: 2014/12/29(月) 18:15:25.49 t
大赦「あっ、忘れておりました。今日までにお渡しした煮干しは回収致しませんのでどうぞお召し上がり下さい。では。」ガチャンッ



夏凜「大赦め、バーテックスが出なくなった途端にこの仕打…とはいえ確かに少しは節制しないとダメよね。煮干しは…3kg、どう頑張っても2日分しかないじゃない!!」

8: 2014/12/29(月) 20:22:20.74
夏凜「これは…煮干しを買いに行かないと行けないわね。まだ夕ご飯前スーパーも開いてるわ。」ボリボリ

~スーパー~
夏凜「さてと、乾物コーナーに…あったあった。1kg千円!?こんなにするの??でも背に腹は変え…」

風「あれ?にぼっしーじゃん。」

夏凜「ふ、ふうっ。何の用よ!!それににぼっしー言うな…///」

風「だって煮干し手に取ってブツブツ言ってたし。」

夏凜「りょ、料理の出汁をどれで取ろうか悩んでたのよ。べ、別に煮干しを買いに来た訳では無いわよ!!」

20: 2014/12/29(月) 21:30:08.66
夏凜「そうよ、この昆布を買いに来たのよ!!じゃ、私急ぐから!!」ガサッ

--

夏凜「やってしまった…煮干しを買わずに昆布を買ってしまった…。」

夏凜「今日はもう煮干し食べて寝よう…」ボリボリ

30: 2014/12/29(月) 22:20:37.51
夏凜「あ、そうだ。明日持ってく煮干し…」カサッ

夏凜「あれ…無い…!?」

夏凜「ま…煮干しぐらい無くても大丈夫よね♪大赦も煮干しを控えろって言ってたし…」


~翌日~
友奈「起立ー、礼。神樹様に拝っ!!」

夏凜「煮干し様に拝っ。」

夏凜(煮干し煮干し煮干し煮干し煮干し…。)ガリガリ

先生「ではこの問題を、三好さんっ。」

夏凜「答は煮干しです。」

先生「」

夏凜(今日の煮干し…じゃなかった部活終えたら煮干しを買いに行って…完成型煮干しの私ならこれぐらい余裕!!)

36: 2014/12/29(月) 22:39:13.21
~放課後~
友奈「夏凜ちゃん、今日の部活私と東郷さんは日直で少し遅れるから風先輩にもそう言っておいて。」

夏凜「誰が夏凜よ!!分かったわ。それぐらい完成型煮干しの私に任せなさい!!」

友奈「?」


ー部室ー
夏凜「ふぅっ…煮干しなんて無くてもなんとかなる物ね。口元が少し寂しい気はするけど。」

風「おっす。今日はまだ夏凜だけね。」

夏凜「友奈達は日直っ…うっ!」

風「?」

夏凜「風、貴女…」ガシッ

風「えっ?」

47: 2014/12/29(月) 23:10:01.67
夏凜「…匂う」

風「えっ?今日は体育だったから…女子力振り撒いちゃったかしら?」アハハ

夏凜「」ドンッ

風「ふえっ////」

夏凜「匂うわ…」ビリッ

風「や、やめなさい夏凜。」

夏凜「」ビリビリ

風「いやっ。」

夏凜「大人しくしてて。」

風「」コクッ

58: 2014/12/29(月) 23:34:09.31
夏凜「上半身には無いみたいね。」ガサゴソ

夏凜「あとは…」

風「ひいっ」ガタガタ

夏凜「大人しくしてなさい。大人しくしてないと…」

風「」コクコク

夏凜「スカートの中には隠してないわね、後は…」

風「」

夏凜「脱がすわよ。」

風「」ガタガタ

夏凜「やっぱりここから匂うわ。風、早く出しなさい。」

風「」

60: 2014/12/29(月) 23:37:30.12
夏凜「あー、もうっ。トロい。いいから大人しくしてなさい。」

夏凜「この匂い、間違いないわ。風ったらこんなところに煮干し隠してる…」

夏凜「風の汁で出汁出てるじゃない。勿体無い。」ペロペロ

61: 2014/12/29(月) 23:40:59.71
僕のお股にも煮干しがあるんだが?

64: 2014/12/29(月) 23:44:07.13
夏凜「…って事になるので煮干しの支給を止める事だけは考え直してください。」

大赦「解りました。では、大赦としては巫女様が大喜びするので煮干しの支給は打ち切りという事で。」

夏凜「えっ?」

大赦「いやぁ、御協力有難う御座います、三好様。それでは失礼します。」

74: 2014/12/30(火) 00:13:13.45
1じゃないしスレタイ関係無いが風にぼで書く

「はあ」

「どうしたの、お姉ちゃん?」

「なんか最近憂鬱なのよね」

「なんで?」

「後輩達が頑張ってるのにあたしら何してんだろうって」

「でも、ボランティアや演劇も立派な活動じゃない」

「夏凜はいいわよね、あの子、後輩の指導のために今も勇者になってるから」

「夏凜さんはお兄さんが大赦の人だしそれもあるんじゃない」

「あたしも卒業したら大赦に入ろうかな」

「高校は?」

「この世の中、学力よりコネよ」

「お姉ちゃんの学力だといける高校もないしね」

77: 2014/12/30(火) 00:14:13.78
「それをゆうな~!」

「はは」

「あはは...(後は...あれね)」

場面変わり

「はい!そこでこう、違うわこうよ!」

先輩勇者として仮想空間で後輩勇者を指導する夏凜

「今日はこれまで」

後輩「ざーした」

「精が出るじゃない」

「風先輩!なんであなたがここに」

「夏凜の勇姿をまた見たくてね」

「私は勇者と言っても今やただの教官よ」

78: 2014/12/30(火) 00:15:10.35
「でも勇者であることは素晴らしいことだわ、はい差し入れのにぼしよ」

「わー!ポリポリ、くーっ利くわ~!」

「(かわいい)」

「で?本題は何?」

「察しがいいわね、実はつい先日、園子さんが転校してきたんだけど」

「あー例の」

「勇者部に入ったはいいんだけど、ちょっと、あの子まだ身体を動かすのに慣れてなくて」

「それで?」

「あなたの力を借りたいのよ」

「わかったわ、三好夏凜、勇者部のために人肌脱ぐわ、でも1つ条件があるわ」

「何?」

「それわね」

80: 2014/12/30(火) 00:15:58.92
後日、勇者部部室

「はわっとっと!」
ガッシャーン!

「大丈夫ですか?園子さん?」

「ごめんね~樹ちゃん~私~まだ手足が全然慣れてなくて~」

「私が片付けますから園子さんはどっか座ってて下さい」

「うん~」

「あれ?樹ちゃんそれ大事な物なんじゃ?落としたの?」

「友奈先輩、それが園子さんがなんか落としちゃって」

「ごめんね~」

「もう、しっかりして下さいよ」

「うん~」

そんな様子を神妙な顔で見る風

81: 2014/12/30(火) 00:16:47.67
「(これだとやっぱダメね)」

場面変わり

「風先輩~話って何ですか~?」

「園子さん、勇者としてはあなたが先輩だけど、勇者部としては私が立場が上なの」

「そうですね~?」

「もう少し、手足をしっかり扱えるようにしてほしいの」

「努力はしてます~」

「わかってるわ、でも言いたく無いんだけど、あなたが入部してからあなたが色々壊しちゃったりして今赤字なのよ、それにみんなの空気も殺伐としてて」

「つまり私は勇者部に必要無いと~?」

「そんなわけないじゃない!でもみんなで応援するからあなたも頑張ってほしいの!」

「はい~」

はあ、あたし何言ってるんだろ、園子は何も悪くないのに、これじゃあ勇者部部長失格だわ

82: 2014/12/30(火) 00:17:54.13
場面変わり

「初めまして元勇者部の勇者三好夏凜よ」

「園子です~」

「さっそくだけど私があなたのリハビリを全力でサポートするわ」

「うん~」

「私の教官としての実力があればあなたの手足なんかすぐに健常者並みに自由自在になるわよ」

「うん~」

数時間後

「どう~?」

「うん、少し良くなってるわ(駄目ね、全然良くなってない、これは難儀だわ)」

それから数週間、私は毎日園子のリハビリに付き合ったが、全く事態は改善しなかった
悔しい、この私が氏力を尽くしてるのになんでよくならないの?

84: 2014/12/30(火) 00:18:39.94
「夏凜ちゃん~ありがと~」
園子は夏凜に抱きついた

「え?」

「毎日付き合ってくれて~私嬉しかった~」

「園子」

「もう私~みんなの足手まといになりたくないの~だから勇者部は辞めるね~」

「そんな!それは絶対駄目よ!」

「なんで~?21体の精霊が無くなった私なんて~ただのそこらの少女と同等~いえ、今は手足が自由に動かせないから~それ以下よ~?」

「駄目だっつってんだろ!もういい、私が風先輩に話をつける!」

場面変わり

「どうしたのよ夏凜?園子はよくなってるの?」

「よくならないわよ」

「そう・・・じゃあ仕方ないわね」

85: 2014/12/30(火) 00:19:28.51
「何が仕方ないのよ?」

「私が部長を、いえ勇者部を解散するわ」

「ええ?!なんで?」

「今のままだと勇者部はやっていけないもの、だったらこんな部、無い方がマシだわ」

「そりゃねえだろうよー!」

「今の勇者部はただのボランティア部だし、私も潮時かなって」

「バカヤロー!」

ガツッ

「ッ!」
私は風先輩の頬を殴った

「いいか?あんたは勇者部の部長だ、だったら卒業までやりとおせよ」

「.......夏凜、今のは利いたわ、そうね、どうかしてたわ今こそ、勇者部が一致団結する時ね」

86: 2014/12/30(火) 00:20:05.94
そして私達は勇者部全員で園子のリハビリをサポートした

そして20日後

「じゃあ、園子これをこっちに運んで」

「はい~」

園子は驚く程回復し、勇者部部員としてテキパキと働いていた

「素敵よ、園子ちゃん」

「あっ、わっし~私~みんなのお陰でよくなったよ~」
微笑む園子

輝く勇者部


場面変わり
「良かったわね」

「ええ...これも夏凜のお陰よ、今や勇者部の活躍はとどまることをしらないわ」

「じゃあ約束だな」

「そうね」

87: 2014/12/30(火) 00:20:46.21
私は風先輩の額にキスをした

「夏凜」

「風」

見つめ会う二人、二人の距離が徐々に近づく


「お姉ちゃん何やってるの?」

「樹ー?なんで?!」

「いや、なんかお姉ちゃんの動きが不自然だし、余所行きの服装で出かけたし、怪しいからついて来ちゃった」

「もう~でももういいわ、実はあたし達はこういう関係になったの」

「え~!?」

樹は真っ赤になった

「まあ、樹も早く素敵な人を見つけなさいね」

「あたし、お姉ちゃんについていけない、でもお姉ちゃんはお姉ちゃんだから応援するよ!」

「流石わが妹ね」

89: 2014/12/30(火) 00:21:14.01
場面変わり、勇者部部室

「というわけなの」

「えー風先輩と夏凜ちゃんがー?!」

「先輩、不潔です!」

「東郷、お前ははっきり言い過ぎだよ」

「御免なさい」

「おめでとう風先輩~私は~百合とか好きだし~応援するよ~」

可愛い後輩達に祝福されてあたしは世界一の幸福者だ

引用元: 夏凜「煮干しの支給終了ってどういうことよ!!」