1: 2010/12/25(土) 23:27:04.85

唯「なんでかな」

純「なんででしょうね」

4: 2010/12/25(土) 23:29:54.65
律「おーす、唯」

唯「あ、りっちゃん!おはよう」

澪「おはよう」

唯「澪ちゃんもおはよう」

純「おはようございます、澪先輩!」

律「…なにやってんだ?唯」

5: 2010/12/25(土) 23:33:05.73
唯「えへへー」

澪「唯がダッコちゃんみたいになってる」

純「重いです…」

唯「あのね、さっき校門の前で純ちゃんに会ってね」

唯「それで『あ、純ちゃんだ』と思って抱きついたらくっついて離れなくなっちゃいました!」

律「なるほど。わからん」

6: 2010/12/25(土) 23:37:06.35
純「先輩、重いから離れてくださいよお!」

唯「だめだよ、だってくっついちゃってるもん」

純「えー…」

律「ほどほどにしろよ」

澪「私達、先に教室行くからな」

純「助けてくださーい!」

8: 2010/12/25(土) 23:40:20.32
唯「とりあえず靴履こう?」

純「はい…」

純「うう、いろんな人がこっち見てるよ」

唯「んしょ、けっこう難しいねこれ」

純「先輩、どうしても離れられませんか」

唯「がんばってるんだけどねー」

純「そうですか」

10: 2010/12/25(土) 23:48:05.68

純「とりあえず教室来てみたけど…」

憂「純ちゃん、おはよう」

唯「やっほー、憂」

梓「えっ、唯先輩!?」

唯「あずにゃん、おいっす!」

梓「おいっすって…唯先輩、なにやってるんですか?」

純「あずさあ、助けてよお」

憂「お姉ちゃん、純ちゃんにくっついて教室までついて来ちゃったの?」

唯「そうなんです」フンス

13: 2010/12/25(土) 23:55:11.27
純「なんとかしてよこれ」

唯「純ちゃん、先輩に対してコレとか言っちゃだめなんだよ」

純「あ、すいません」

唯「純ちゃんは憂のマブダチだから許すけどね。かわいいし」

純「ありがとうございます。ってそうじゃなくて」

憂「そろそろ自分の教室帰らないとダメだよ」

唯「それがー、かくかくしかじかでー」

梓「なんですかそれ」

15: 2010/12/26(日) 00:06:15.73
憂「それなら仕方がないかも」

梓「」

憂「うーん、純ちゃんにあんまり迷惑かけないようにね?」

唯「かけてません」

純「現在進行形でめちゃくちゃ迷惑かかってますよ!!」

唯「」ショボーン

純「あっ」

唯「ごめんね、私、迷惑だよね…」

唯「いつもいつも、憂にも、軽音部のみんなにも迷惑かけてばっかりで…」ふるふる

唯「そのうえ今日は純ちゃんにまで……うええええええ」

憂「お、お姉ちゃん」

梓「ちょっと、純!」

純「えっ、なにこれ、私が悪いの」

16: 2010/12/26(日) 00:13:25.82
唯「うううああああん」ボロボロ

ざわざわ

純(やばい、ますます注目されてる)

純「べつに唯先輩の存在が迷惑とかじゃないですから!」

唯「ひっく…ほんと?」

純「ちょっと恥ずかしいなあと思っただけです!」

梓(ちょっとどころの騒ぎじゃないと思うけど)

憂(けっこう恥ずかしいよね)

純「で、でも、こんな寒い日にくっつけてむしろラッキーかなあとかも思ったりして」

唯「あ、そう?えへへ、うれしいなあ」

純「わあ、立ち直り早いっすね!」

17: 2010/12/26(日) 00:18:37.64

唯「とりあえず座ろうよ。純ちゃんの席どこかな」

純「先輩、本気でここで授業受けてく気ですか。絶対先生に怒られますって」

唯「大丈夫、話せば分かってくれるよ。昔の人も言ってたよ、話せば分かるって」

純「それ言った人は撃たれて氏んだんですよ」

18: 2010/12/26(日) 00:22:16.55
純「……狭いですね」

唯「一人用の椅子だからね」

純「もう少しだけそっち詰めてもらえますか」

唯「ごめんね、私のお尻が大きいから」

純「いえ、そんなことないと思いますけど」

唯「ねえ、純ちゃん」

純「なんですか」

唯「さっきから私のおっOいが当たってると思うんだけど」

純「ぶっ」

20: 2010/12/26(日) 00:26:39.37
唯「どう思う?」

純「なんなんですか急に!先輩なにが狙いなんですか!?」

唯「憂と比べてどう?」

純「…憂のおっOいに詳しくないんでわかりません」

唯「やっぱり憂の方が大きいかなあ」

純「どうでもいいですよ、そんなの」

唯「どうでもよくないよっ」

22: 2010/12/26(日) 00:32:27.28
唯「おっOいは大事だよ、大切なものなんだよっ」

唯「いきなり空気が抜けるようにして縮んじゃったりしたら大変だよ!」

純「そりゃ大変ですけど、そんなことありえませんから」

唯「純ちゃんも結構大きいね」

純「そうですか?やめてください、わざとさわらないでください!ちょっ、やめ」

唯「うう、先輩なのに負けてるかも…」

純「大丈夫ですよ、梓はもっと小さいですかr あ痛てっ!」

唯「鉛筆が飛んできた!あずにゃん、めっ!」

24: 2010/12/26(日) 00:36:34.63


先生「加藤ー」

「はい」

先生「安藤」


純(結局HRの時間になってしまった)

先生「鈴木」

純「あっ」

唯「はい!はい!」

先生「はいは一回だぞ」

純「」

唯「でへへ」

純「…なんで先輩が答えるんですか」

25: 2010/12/26(日) 00:40:40.22
唯「今の平沢唯は純ちゃんの一部なんだよ」

純「一部ですか」

唯「むしろ、鈴木唯と言ってもいいよ」

純「それは色々おかしいです」

唯「? 平沢純の方がよかった?」

純「そういうことじゃないです。むしろ悪化してます」

26: 2010/12/26(日) 00:47:05.21
純「そんなキョトンとした顔されても…」

純「だって、なんか、それじゃアレみたいじゃないですか」

唯「あれ?」

純「アレはアレです」

唯「私達が結婚するみたいっておもった?」

純「なんでいっちゃうんですか」

28: 2010/12/26(日) 00:48:45.27
唯「純ちゃん…」ムフフ

純「なんですかそのいやな笑い」

唯「もしかして照れてらっしゃる」

純「……」

唯「無視しないでー」


先生「鈴木は後で職員室な」

純「えっ、私が怒られる流れなの」

30: 2010/12/26(日) 00:56:55.55


~授業中~

唯「じゅーんちゃん」

純「…………」

唯「純ちゃん、怒ってる…?」

純「…………」

唯「ごめんね」

純「怒ってない」

唯「怒った顔の純ちゃん可愛い」

純「怒ってないですってば。授業中なんだから静かにしてください」

唯「はーい」

32: 2010/12/26(日) 01:03:50.78
純「私の一部なんだったらちゃんと授業聞いててよ」

唯「そっか。でも純ちゃんってあんまり真面目に授業受けるタイプじゃないよね」

純「私のなにがわかるんですか。実際そうですけど……」

唯「それにしても今の2年生は進んでるね!全然授業の内容がわからないよ」

純「たぶん去年と変わらないです」

唯「ええー、私こんなの習ったかなあ」

純「先輩ほんとに受験生ですか」

唯「そうだよ、カッコイイでしょ」

純「あんまり」

唯「がーん」

純「むしろカッコ悪いです」

唯「しどい……」

33: 2010/12/26(日) 01:10:14.18


唯「」すやすや

純(静かになったと思ったら寝てる)

純(子どもみたいな人だ。ていうか赤ちゃん?)

唯「むにゃ……うい、アイス…」

純(寝言まで言ってるし。大丈夫なのかなこの人は)

純(でもちょっと可愛い……………なんて思ったり絶対にしないぞ私は!!)


憂「お姉ちゃんお姉ちゃん寝てるお姉ちゃんかわいいお姉ちゃんお姉ちゃん」ブツブツ

純(なんか異様な視線を感じる)ぞわ

35: 2010/12/26(日) 01:22:00.17

~昼休み!~

純「あー、なんかいつもの倍疲れた!」

唯「お疲れさまです」

純「唯先輩のせいなんですからね」

唯「お詫びにマッサージを……!」むぎゅうう

純「ぐわ!やめっ、ひい!セクハラ!ちょちょちょちょちょっ、助けてうい!!」

憂「くすっ、もうすっかり仲良くなったね」

純「どこが!?なに『あらあらうふふ』って顔で温かく見守ってるのさ」

梓「純、お疲れ」

純「ねぎらいはいいから助けて!」

36: 2010/12/26(日) 01:26:23.32

純「うう…汚された」

唯「ふんす!」

憂「それじゃご飯食べよっか」

純「もうやだこの姉妹」

唯「あっ」

梓「どうしました、唯先輩?」

唯「私ご飯食べれないや。手が」

憂「抱きついたまんまじゃ、ちょっと無理かもしれないね」

純「絶対無理だよ」

37: 2010/12/26(日) 01:28:49.19
唯「どうしよー…」

純「離れてください」

唯「うーん、思ったんだけどさ、純ちゃんが私に食べさせてくれればいいんじゃないかな、ご飯」

純「ヤです。はーなーしーてくださーい!」

唯「それはできないんだよ」

38: 2010/12/26(日) 01:34:56.58
憂「それなら仕方がないか」

純「おかしいよね」

梓「もうしょうがないんじゃない」

純「梓まで。くそう、他人事だと思って……」

唯「ご飯ー」

純「知りません。もう購買行きますから」ガタッ

憂「……」

梓「……」

純「……先輩、立ってください。先輩が立ってくれないと私が歩けません」

唯「おなか空いて力がでないよお」

39: 2010/12/26(日) 01:44:02.51
純「そんなアンパンマンみたいな言い訳通らないです」グイッ

唯「ああんっ、やめてえ!ご無体をお」

純「変な声出すな」グイグイ

梓「純、もうあきらめた方がいいよ」

純「私のお昼どうするのさ!」

唯「私のお弁当をお食べよー」

純「アンパンマンみたいなこと言わないでください。それじゃ先輩はどうするんですか」

唯「私は純ちゃんの顔を食べるから」

純「カバおだった!」

40: 2010/12/26(日) 01:47:12.43
唯「あはは、純ちゃん面白い!」

純「私はおもしろくないです!」

憂「ごめんね、私のお弁当も分けるから……」

純「ええー…もう」

梓「いいなあ、憂のお弁当」

純「いいと思うならこの立場を代わってよ」

梓「」ソソクサ

純「無言で離れるな」

42: 2010/12/26(日) 01:51:18.44
純「はあ、やれやれ」モグモグ

唯「あーん」

純「」モグモグ

唯「じーっ」

純「憂って料理上手だね」

唯「じじーっ」

憂「そ、そんなことないよお」

唯「うぃんくっ」ぱちくり、ぱちくり

純「……なんですか」

唯「ご飯」

44: 2010/12/26(日) 01:54:42.40
純「……梓もよくお弁当もってくるよね。自分で作ってるの」

唯「じゅんちゃーん?」

梓「お母さんに作ってもらってる」

純「だと思った」

唯「おーい」ぎゅ

梓「なんか感じ悪いなあ」

憂「あはは」

唯「………」さわさわ

純「ひゃん!」

45: 2010/12/26(日) 02:01:03.36
唯「おお、へんな声でた!」

純「な、なんなの!さっきから!」

唯「だからご飯ってばー、私食べられないよ?」

純「知らないよそんなの!憂に食べさせてもらえばいいでしょ!」

梓「敬語、敬語」

唯「純ちゃんに食べさせて貰いたいよー」

憂「そういうことだから。ねっ、お願い」

純「うう…」

46: 2010/12/26(日) 02:03:50.91
純「はいはい、わかりましたよ……なんで私が、梓でもいいじゃん…」

唯「わーい」ばんざーい

純「はいこれ」サッ

唯「」

憂「緑色の仕切り……」

梓「黒い…」

純「どうぞ」

唯「モグモグ」

47: 2010/12/26(日) 02:06:11.93
純「ほんとに食べた」

唯「純ちゃんが食べさせてくれるなら、なんでも美味しいよお」

憂「お姉ちゃん……」

純「いやいや」

唯「ちょっと味ないけど…」

純「私が悪かったです!ぺっ して下さい!ちゃんと食べさせてあげますから!」

49: 2010/12/26(日) 02:12:37.11

唯「うまい、うまいよ純ちゃん」

純「作ったのあなたの妹さんですよ」

唯「そうだけどお、純ちゃんが食べさせてくれるから美味しいんだよ」

純「さっきも聞きました、それ」

唯「何度でも言いたいよ」

唯「純ちゃん美味しいよ。美味しいよ純ちゃん」

純「私が美味しいみたいになってるからそれ」

梓「純、敬語」

51: 2010/12/26(日) 02:16:10.38
唯「純ちゃんを食べたら美味しそう、じゅるり」

純「よこしまな目で見ないでくださいよ」

唯「美味しそうって言ったらなんでよこしまなの?」

純「くっ……ういー…」

憂「お姉ちゃん、あんまり純ちゃんを困らせないで」

唯「ほーい」

純「疲れる」

52: 2010/12/26(日) 02:22:51.78
唯「はーっ、満腹満腹!」

純「……結局お弁当で昼休み全部使っちゃった」

唯「食べさせてくれてありがとう」

純「いいですよ……」

唯「純ちゃん、元気ない」

純「疲れてるんです」

唯「そっか。ねえねえところでさ」

純「何?」

唯「これ言うの恥ずかしいんだけどさ、さっきのお弁当……私達間接キッスだったよね////」

純「なんでそういうこといっちゃうの!?」

梓「純、敬語敬語」

純「うるさい、席戻れはやく!」

55: 2010/12/26(日) 02:29:08.94

~音楽室!~

律「……で」

澪「放課後までずっとこのままだったわけか」

唯「てへっ」ぎゅー

純「せんぱ~い…」ウルウル

梓「そうなんですよー」

純「なにさも面白いみたいな顔してるのあんた」

梓「いや、正直結構面白いよ」

澪「確かにな」

唯「私達面白いって、よかったね!」

純「よくない!」

56: 2010/12/26(日) 02:36:39.60

梓(二人がこうしてる限り私が抱きつかれる心配ないしね)

純「澪先輩の前でこんなのカッコ悪い……」ぐすっ

唯「泣かないでー」

純「唯先輩のせいですよお」ぐすん

唯「純ちゃんが泣いたら、私まで……悲しく……………………ふ、ふえ…」ふるふる

純「わああああ!泣いてませんから!全然悲しくないです、なんか楽しくなってきちゃった!」


律「なーんか鈴木さん、唯の保護者みたいだなー」

澪「すっかり振り回されてるけどな」

純「う~…先輩たちも助けて下さいよ」

57: 2010/12/26(日) 02:42:43.22


律「ていうか軽音部に来ちゃってるけど、自分の部活の方はいいの?」

純「こんな状態でジャズ研行けないですよ。恥ずかしいし、ジャズ研の先輩になんて言われるか…」

律「私達はいいのか」

純「軽音部は、なんかもう、特別なんで」

律「そっかー、そうだよなー、やっぱりぃ?」

唯「照れますなあ~?」

澪「褒められてないぞ」

58: 2010/12/26(日) 02:46:04.78
唯「ぶー」

純「あの、先輩」

唯「なあに?」

純「ちょっと気になってるんですけど、なんで紬先輩はあんな幸せそうな顔でこっち見てるんですか」

紬「」ホワ~

59: 2010/12/26(日) 02:54:35.95
梓「ああ、ムギ先輩は」

律「ま、あんまり気にするな」

純「すっごい気になりますよ。あんな幸せな顔してる人見たことないですって」

梓「よくあることだから」

純「さっきからお茶すごい勢いで淹れてるけど」

梓「それもよくあることだから」

純「っていうか既に一クラス分くらい紅茶ができてるよ!どんだけカップあるの!」

唯「放課後ティータイムですから!」

60: 2010/12/26(日) 03:06:14.11
律「ムギもちょっとは会話に参加しろー」

紬「ほわ~…はっ」

律「帰ってきたか」

唯「ムギちゃん、おかえりっ」

紬「唯ちゃん……ぽっ////」

純(なんか変な反応してる)

紬「あのね、唯ちゃん」もじもじ

唯「なあに」

紬「式の日取りとか、会場とか決まったら絶対教えてね!」

純「なんか変なこと言ってる!」

61: 2010/12/26(日) 03:09:31.21
純「違いますから!そういうんじゃないです私達!」

紬「えっ違うの」

唯「えっ」

純「えっ。なんで意外そうな顔してるの」

澪「ちがうのか!?」

律「なにい!」

純「違いますよ!!」

62: 2010/12/26(日) 03:15:01.60
梓「そんなのって…」

紬「じゃあ何なの?二人は体だけの関係だっていうの!」

純「なんでちょっと切れてるんですか、違います」

紬「セフレだとでもいうの!?最低よ!」

純「違うってば!!」


66: 2010/12/26(日) 03:29:33.84
―――――――――――――

紬「なんだ違うのね…」ショボン

純「そうです、かくかくしかじかなんです。ようやくわかってくれましたか」(何故がっかりしてる)

純「今気付いたけど梓とか他の先輩方はわかってやってましたよね」

律「てへっ」

澪「私はわりと本気で驚いたけど」

純「なにをですか!」

澪「だって、なあ」

梓「まんざらでもないって顔してるから…」

純「してない!」

唯「純ちゃ~ん」

68: 2010/12/26(日) 03:35:38.37
紬「そうよね、やっぱり。そうやって体を重ね合わせてるってことは…」ブツブツ

純「その表現おかしい」

紬「今はまだだけど将来的にはー、ってこと?」

純「ないです、そんな未来。だいたいそれなら普段抱きつかれてる梓はどうなるんですか」

紬「それはそうだけどー、抱きつき方がやっぱり違うかなー。愛がこもってるというか」

唯「////」てれてれ

梓「あきらめな、純」

純「やだ」

69: 2010/12/26(日) 03:42:41.18

純「ふざけてないでいいかげんどうにかしてよこの状況……もうやだ……」

澪「そろそろ泣きそうになってる…」

律「うーん、このままじゃ練習もできないしなあ」

梓「普段から練習なんて大してしてないじゃないですか」

律「なにー」

紬「でもでも、本人たちが良ければいいと思うの!」

純「よくねえよ」

梓「純、敬語」

70: 2010/12/26(日) 03:48:00.05

律「………では、会議を始める!唯をどうやって鈴木さんから引き離すか」

唯「無理かも」

純「無理じゃないです」

梓「引っ張ってみるとか」

律「よしきた、それ!澪はそっちもって」がしっ

澪「こう?」がしっ

純「えっ」

唯「あう」

律「よーし、引っ張れー!」

澪「よいしょ、よいしょ」

唯「うひいいい」

純「いたたたたた!先輩、放して!」

72: 2010/12/26(日) 03:51:11.58
律「ふむ、引っ張り作戦は失敗か」

梓「まるで磁石でくっついてるみたいですね」

律「SとMってやつだな」

梓「それです」

純「どれ!?」

73: 2010/12/26(日) 03:54:49.86

紬「あのね、逆に考えてみればいいんじゃないかと思うの!」

澪「逆に?」

梓「どういうことです?」

紬「だからね、唯ちゃんが純ちゃんにくっついてるんじゃなくて、純ちゃんが唯ちゃんにくっついてると考えれば」

純「私が唯先輩に…?」

74: 2010/12/26(日) 03:58:17.32
~~~~~~~~~

純『唯せんぱあいっ』ぎゅー

唯『じゅ、純ちゃん、重いよ』

純『』くんかくんか

唯『なんでにおいかぐの?』

純『せんぱい♪』さわさわ

唯『ひゃっ』

純『せんぱい!』もみっ

唯『あふんん……純ちゃあん』

~~~~~~~~~

75: 2010/12/26(日) 04:02:07.65
唯「純ちゃん…積極的」クネクネ

純「いや、それ私にメリットないです!」

紬「どうしても?」

純「ないです」

紬「心の底から?」

純「ないです」

紬「だめかあ」ショボーン

純「なんでそんなに落ち込むんですか…?」

77: 2010/12/26(日) 04:08:28.97
律「あー、めんどくさい!やっぱ無理やり引きはがすしかないって!」

澪「それはさっき失敗したろ」

純「痛いのはやですよ!」

律「ふふふふふ、引いてダメなら押してみろって言うだろ…」にやり

純「ちょっと、先輩…」

唯「りっちゃん…?」

律「そーれ!」グイグイ

純「いたたたた、やめろ、話せばわかる!」

唯「あっ、純ちゃんが撃たれて氏んじゃう!」

78: 2010/12/26(日) 04:12:08.21
紬「それそれ♪」

純「いたっ、力強いなおい!」

唯「む、ムギちゃんやめてよお……うひいい」

純「澪先輩、梓、見てないで助けて!」

唯「じゅ、純ちゃん、私のおっOい、やっぱり小さいかな…」

純「今その話!?」

80: 2010/12/26(日) 04:21:56.17
純「ひどい目にあった」

紬「ごめんね、調子に乗っちゃって…」

純「いいんです、悪気はないってわかってますから」

紬「……」

純「なんで目をそらすんですか」


律「ふむ……引いてダメなら押してみろ作戦も失敗か」

梓「まるで馬鹿みたいな作戦でしたね」

律「なにを、このー!」

純「お前ら楽しんでるだろ」

唯「たのしいよー、軽音部は!」

純「天使みたいな笑みを浮かべないでください、どっと疲れます」

81: 2010/12/26(日) 04:24:55.92
澪「やれやれ。お前らもっと真面目に考えてやれよ。鈴木さんがかわいそうだろ」

律「なんだよー、そんなこと言うなら澪も少しは作戦考えなよ」

澪「ふむ、そうだな」

純「ああ、頼りになる!」

澪「とりあえず引っ張ってみるってのはどうだ?」

純「やっぱり軽音部は軽音部だった!!」

82: 2010/12/26(日) 04:28:00.38
澪「冗談だよ。……どうしてこういうことになったのか初めから詳しく考え直してみたらいいんじゃないか」

純「初めから…」

澪「なにかヒントが見つかるかもしれない」

梓「一理ありそうですね」

83: 2010/12/26(日) 04:32:09.44
純「初めからと言われても…」

唯「うーんと…朝ね、校門の前で純ちゃんに会ったの」

澪「うん」

唯「それでね、『あ、純ちゃんだ』と思ってね、ぎゅって抱きついたらね」

律「ふむふむ」

唯「それから離れなくなっちゃった」

澪「なるほど」

梓「なんにも情報増えてませんね」

85: 2010/12/26(日) 04:35:36.44
律「さっぱりわからんな」

梓「通訳が必要かもしれませんね」

紬「唯ちゃん、もうちょっと詳しく…」

唯「詳しく…?うーん、あっ…おっOい!」

純「おっOい!?」

紬「うん、分かった!」

純「何が!」

87: 2010/12/26(日) 04:49:09.14
紬「本人同士がよければそれでいいんじゃないでしょうかっ!」

純「うん、なにも分かってない」

紬「でも~」

純「でもじゃありません」

紬「唯ちゃんは、純ちゃんのこと好き?」

唯「大好き!」

純「私は嫌いです」

唯「えっ」

88: 2010/12/26(日) 04:57:03.55
純「先輩、私のいやがることばかりするし」

唯「ヤだったの…?」

純「ずっと言ってるじゃん。恥ずかしいのに全然離れてくれないし」

唯「それはくっついちゃったから……」

純「それ、先輩の嘘ですよね」

唯「……な、なんのこと」

純「無駄ですよ。私もう気づいちゃいましたから」

律(ていうか騙せてると思ったの唯だけだろ)

89: 2010/12/26(日) 05:00:14.55
澪「そうだったのか…?」

律「えっ」

純「とにかくもう先輩なんか嫌いです」

唯「あう……純ちゃ」

純「泣いても無駄です」

唯「ほんとにくっついちゃったんだよ?ほんとだよ?」

純「知りません」

90: 2010/12/26(日) 05:03:32.10
梓「純……」

唯「そんなあ…」

純「」プイッ

唯「……」

純「……」

唯「……………ふええ」

純「!」

唯「ふっ、ふぐぅ…」

純「うっ、うそうそ!冗談だよ!私ほんとは唯先輩のこと大好き!」アセアセ

梓「弱っ!」

91: 2010/12/26(日) 05:10:39.10
唯「ほんと?」ぐすっ

純「ほんとほんと」

唯「そっか…えへへっ、私も純ちゃんのこと大好きだよ」

紬「やったあ!………っしゃああ!」

律「ムギ、おちつけ」

93: 2010/12/26(日) 05:18:49.92
唯「じゅーんちゃーん」ぎゅううううう

純「いたっ、ちょっと、きつい、痛いですって」

唯「うへへへへへ」ぎゅっ


律「お熱いことですなあ。一件落着ってことでそろそろ帰るか」

梓「今日も全然練習できませんでしたね」

純「えっ。皆ちょっと待ってよ!」

梓「なに?」

純「なにも解決してないじゃん!」

94: 2010/12/26(日) 05:23:49.70
律「だって、なあ?」

澪「だよな」

梓「ですよね」

純「なに!」

梓「…純もまんざらでもないんでしょ?」

純「うえっ」

律「素直になっちゃえばいいのにな」

純「いやいやいやいや。おかしい」

95: 2010/12/26(日) 05:30:46.47
梓「痴話喧嘩の仲裁はごめんというか…」

律「夫婦喧嘩は犬もくわないって言うしな」

純「そういうんじゃないってかなり前にいったのに!」

唯「ふうふ///////」てれてれ

純「頬を赤く染めないでください」

梓「純も赤いよ?」

純「夕日!」

紬「まあまあまあまあ、私はどんな痴話喧嘩もどんとこいよ!まだまだいけるわ」

純「あなたは帰ってください」

96: 2010/12/26(日) 05:32:45.92


純「ほんとに皆行っちゃった…なんなの軽音部」

唯「軽音部は楽しいよ?」

純「おもしろすぎですよ……あっ、べつに褒めてないです」

唯「ぶーぶー」

純「で、いつになったら放してくれるんですか?」

唯「私達も帰ろう」

純「無視すんな」

97: 2010/12/26(日) 05:35:54.01
唯「ん?んーふーふー」

純「私もうこのままじゃ歩けないですって」

唯「私が支えるよ!先輩だから!」

純「これで外歩くのいやです」

唯「そうお?」

純「そうです」

唯「私は楽しいけど」

純「楽しくないです」

唯「ほんとに?」

純「……先輩やっぱり嫌いです」

99: 2010/12/26(日) 05:37:42.39
唯「…私は好きだよ」

純「……」

唯「大好き」

純「寒いですねこの部屋」

唯「あっ、冷たい」

100: 2010/12/26(日) 05:42:37.73
純「…………で?」

唯「よもや……」

純「はい?」

唯「愛のこもった接吻で呪いが解けるかもしれぬ……」

純「」グイグイ

唯「あっ、痛い、無理やり放そうとしないでいたたたたたそこやめて!話せばわかるってえ」

純「私が軍人じゃなくて命拾いしましたね」グググググ

唯「ほっぺ!ほっぺでいいから、うぐぐぐぐ」

101: 2010/12/26(日) 05:45:41.14
純「……ほんとですね」

唯「嘘つかないよ」

純「嘘ばっかし…」

唯「さあ、どうぞ!」

純「……」

唯「どうぞっ!」

純「先輩、私こんなことしたことないんですからね」

唯「私もないよ」

唯「憂としか」

純「」チュッ

唯「!」

102: 2010/12/26(日) 05:47:40.36
唯「み、短すぎ!」

純「ちゃんとしましたよ」

唯「やああ、タイミング的に分かりにくかったよお。油断してたから」

純「約束は約束です!」

唯「ううう、もう一回だめ?」

純「だ、め、で、す」

唯「ちぇー、純ちゃんのケチ」

純「先輩のドスケベ」

103: 2010/12/26(日) 05:51:08.63
唯「あーあ」スッ

純「…………」

唯「へへへ、腕しびれちった」

純「私も」

唯「……っあー!」

純「な、なに?」びくっ

唯「トイレ、ずっと我慢してたの…!」ぴょんぴょん

純「……」

唯「もう我慢できないい!ごめん純ちゃん先行くね!」

ガチャ、バタン!

106: 2010/12/26(日) 05:55:15.19
純「……」

純「最低だ、あの先輩」

純「あーあ…」

純「……」

純「……」ブルルッ

純「……やっぱり私もトイレー!」

107: 2010/12/26(日) 05:56:15.36
おしまい

108: 2010/12/26(日) 05:58:32.92
ご支援してくれた方々、長い間ありがとうございました まじで

109: 2010/12/26(日) 05:58:56.20
お疲れ様読んでて楽しかったよ

112: 2010/12/26(日) 06:07:59.39
脳味噌もう限界 寝る お休み

引用元: 純「唯先輩がくっついて離れない」