1: 2013/02/09(土) 21:57:33.00
幸子「明日はバレンタイン!」

幸子「あーっなんだかお菓子作りたくなってきたなあ」

幸子「偶然、本当に偶然に沢山チョコを買ってしまったのでこれを使おう!」

幸子「初めて作るからお菓子の本も買っちゃったし、使わないともったいないですしね!」

幸子「まあたまたまお菓子が作りたくなっただけでたまたまチョコレートにしただけなんですけどね!」

幸子「バレンタインとか全然関係ないんですけどね!」

ちひろ「ふうん」

4: 2013/02/09(土) 22:02:10.07
幸子「イタッ…イタッ…指切った…ぐすっ」

幸子「湯せん…なにそれ?」

幸子「熱っ!」

幸子「形はこんな感じでいいのかな?」

幸子「包装は…リボンリボン…」

幸子「?…?…えい!」

幸子「できたーっ!さっすがボクは多芸だなぁ!」

幸子「よしっ、後は明日の為に練習しておこう…んっ…こほん」

5: 2013/02/09(土) 22:08:44.52
幸子「えっ?チョコが貰えなかった?」

幸子「ああ、そういえば今日バレンタインでしたね。すっかり忘れてました」

幸子「あーあ、まったく無様なプロデューサーさんですね、そんなだらしない顔して…」

幸子「じゃあ可哀想なプロデューサーさんに仕方なく、本当に仕方なく持ってたコレをあげますよ」

幸子「片手間に作った苦労もしてない手抜きもいいところのチョコですけどね!」

幸子「えっ?ありがとう幸子?やっぱり俺にはお前だけ?」

幸子「仕方ないですねー、じゃあこれからも一途にボクに尽くしてくださいね」

幸子「よしっ」

11: 2013/02/09(土) 22:18:05.76
当日

幸子「プロデューサーさんがくるまで後少しかぁ」

幸子「ふふふ…可哀想なプロデューサーさんにボクからのプレゼント…」

幸子「泣いて喜ぶだろうなぁ♪」

モバP「おはよう幸子、今日は早いな、どうしたんだ?」

幸子(き、来たっ!)

幸子「お…おはようございます!」

モバP「おう」

幸子(練習通り…練習通り…)

幸子「ぷ、プロデューサーさんこそ、浮かない顔してどうしたんですか?」

P「え?俺そんな顔してるか?」

12: 2013/02/09(土) 22:22:33.06
幸子「し、してますよ!例えるなら何かを貰えていない顔です!」

P「えー?給料ならちゃんと貰ってるぞ?」

幸子「違います!もっと大切なこと忘れてませんか?」

幸子(チョコですよチョコ!貰えてないでしょう!?)

P「あっ!?」

幸子「ふふん!やっぱり貰えていないんですね、チョコr」

P「ちひろさんから報酬のスタドリ貰ってない!」

幸子「」

14: 2013/02/09(土) 22:27:42.96
P「良かった、ありがとう幸子」ゴクゴク

幸子「…」

幸子(なんとかしてチョコの話に持っていかないと…)

幸子「そ、そういえば今日何の日でしたっけ?」

P「今日?えっとライブをドームで…」

幸子「そういう意味じゃなくて!」

幸子(プロデューサーさんめぇ…これじゃボクがどうしてもプロデューサーさんにチョコ渡したいみたいじゃないかぁ…)

16: 2013/02/09(土) 22:34:27.45
幸子「そういえば今日は何だかニュースでチョコの特集ばっかりやってましたねー」

P「え?だって今日バレンタインだろ?」

幸子「え?」

P「だろ?」

幸子「あっ…はい」

P「あはは、さては忘れてたのか?」

幸子「なっ!違いますよ!!」

幸子(な、なんで余裕ぶってるんですかプロデューサーさん!貰えていないくせに!)

幸子「ま、まさかプロデューサーさん…だ、だれかから貰えちゃったんですか…?」

P「俺?」

幸子(貰えてないって言え貰えてないって言え貰えてないって言え貰えt)

20: 2013/02/09(土) 22:42:10.55
P「いんや誰からも」

幸子「っしゃ!」

P「どうした幸子?」

幸子「な、何でもないですよ!」

幸子「それにしても可哀想ですね、一個も貰えないなんて」

P「ははは、毎年のことだからなあ…慣れちまったよ」

幸子「仕方ないですねえ…じゃあ仕方なく、本当に仕方なくボクが」

みく「にゃあ~Pチャンにみくからチョコのお届けにゃー♪」

P「おっ美味そうだな、猫さんチョコか」

みく「義理だと思うかにゃ?」

P「あはは、どっちかな?」

みく「えへへ、ヒミツにゃ♪」

27: 2013/02/09(土) 22:50:27.12
凛「プロデューサー、はいこれ」

幸子「あのっ」

P「おっ?凛までどうしたんだ?」

凛「昨日みんなで作ったの…せっかくだから、貰ってよ」

P「ありがとうな」

凛「うん、お仕事頑張って」

P「任せとけ!どうした…顔真っ赤だぞ?」

凛「な、なんでもない!なんでもないからっ!」

P「行ってしまった…」

P「どうしたんでしょう?」

ちひろ「わからなんですか?」

P「?…はい」

ちひろ「ぶわぁーか」

30: 2013/02/09(土) 22:57:36.74
杏「ん」

P「杏!?お前今日仕事無いはずだろ!なんでいるんだ!」

杏「失礼だなぁ…自主的に動いちゃだめなわけ?」

P「す、すまん…あまりに稀で…」

杏「まあいいや、はい」

P「板チョコ?」

杏「さすがに作る気力は無かったよ」

P「しかも半分無いんだが」

杏「我慢しきれずに食べた、後悔はしていない」

P「お、おう…ありがとう」

34: 2013/02/09(土) 23:04:05.16
P「そんなこんなで事務所のみんなから貰っていつの間にやらチョコが手元に沢山…」

P「おっと、それで幸子なんか言いかけてなかったか?」

幸子「…べつに」ムスッ

幸子「モテモテで仕方ないプロデューサーさんには関係のない話です」

P「お、おいおい」

幸子「楽しそうで良かったじゃないですか、じゃあボク仕事があるので」

P「幸子!」

P「なんであいつ機嫌悪いんでしょう?」

ちひろ「わからなんですか?」

P「はい」

ちひろ「ぶわぁーか」

40: 2013/02/09(土) 23:11:06.10
P「どうしましょうちひろさん」

ちひろ「はい?今忙しいんですけど」

P「財布のお札数えてないで相談に乗って下さいよ」

ちひろ「わかりましたよ、じゃあ300モバコインでいいですか?」

P「…はい」チャリーン

ちひろ「それで?」

P「幸子が朝からあんな感じなんです」

幸子「…」チラチラ

P「こっちを伺ってるんですが話しかけようとすると逃げちゃうので話あうこともできず…」

ちひろ「あー、なるほど」

45: 2013/02/09(土) 23:16:48.28
幸子(どうしよう…)

幸子(完璧に渡すタイミング逃した…)

幸子「これじゃプロデューサーさんが可哀想だからという理由が成立しなくなる…」

ちひろ「普通に渡せばいいんじゃないですか?」

幸子「いやですよ!どうしてボクからプロデューサーさんに渡さないといけないんですか!」

ちひろ「じゃあどうしたいんですか?」

幸子「プロデューサーさんが泣いてボクにチョコをねだるんです!」

ちひろ「めんどくさ」

幸子「もう!400モバコイン払ったんだからちゃんと動いてくださいね!」

46: 2013/02/09(土) 23:22:30.19
P「何かわかりましたか?」

ちひろ「はい」

P「さっすがちひろさん!」

ちひろ「わかりましたね」

P「…あれ?教えてくれないんですか?」

ちひろ「情報の開示は別料金なので」

P「」チャリーン

ちひろ「まいど」

P「で、幸子はいったいどうしたんですか?」

ちひろ「プロデューサーさん、はいこれ」

P「なんですかこれ?」

ちひろ「デート券です」

P「?」

ちひろ「幸子ちゃんとデートしてあげればわかります」

49: 2013/02/09(土) 23:32:55.15
幸子「遅いですよ!プロデューサーさんはなんて言ってましたか?」

ちひろ「『幸子…キミと二人きりで話がしたい』と」

幸子「まったく、プロデューサーさんがいけないのにどうしてボクがデートなんかしないといけないんですか♪」

ちひろ「そうですね」

幸子「ここなら誰の邪魔も入らないんですよね?」

ちひろ「はい、安心の二人きりの世界ですよ」

幸子「もうっ仕方がないプロデューサーさんですね!こんな個室に呼び出すなんて!」デレデレ

ちひろ「幸子ちゃん幸子ちゃん」

幸子「はい?」

ちひろ「秘密のアイテムいる?」

52: 2013/02/09(土) 23:41:54.85
幸子「…」チラチラ

P「あ、あのさぁ幸子」

幸子「ひゃっ…は、はい」

P「ここ…なんか狭いな」

幸子「さ、誘っておいて何言ってるんですか!」

P「え!?あ、いや俺はちひろさんに…」

ちひろ『ここは幸子ちゃんに合わせてあげてください』

P「ご、ごめん」

幸子「い、いえ」

P「なんか喉渇くな、ここ」

幸子「!こ、これ…あげます」

P「エナドリ?」

54: 2013/02/09(土) 23:48:27.11
幸子(あのエナドリはちひろさんによると強力な惚れ薬…)

幸子(ボクにメロメロなプロデューサーさんが飲んだところで変わらないと思うけど)

P「ありがとうな」ゴクゴク

幸子(飲んだ!これでプロデューサーさんはボクからチョコを貰いたくて仕方なくなるはず!)

幸子「ぷ、プロデューサーさん…い、今欲しいものありますか?」

P「…」

P「うーん、幸子からまだ貰ってないから幸子からチョコが欲しいな」

幸子「!」

P「な、なんてな!ははは」

59: 2013/02/09(土) 23:55:03.80
幸子「…げても、いいですよ」

P「え?」

幸子「そんなに欲しいなら…あげます」

P「ま、マジか」

幸子「まったく、ボクのチョコが欲しくて仕方ないんですねプロデューサーさんは」

P「おう!」

幸子「じゃあ仕方なく…ってひゃあっ…どうして首筋撫でるんですか!」

P「すまんすまん、幸子が可愛くて」

幸子「ひんっ…やめっ…ち、チョコ…渡しませんよ…」

P「んーっ、チョコも欲しいけど別のも欲しいかなーって」

幸子「そんっ…なあっ」

69: 2013/02/10(日) 00:03:04.41
幸子「ひんっ…いやっ…」

P「幸子?」

幸子「こわい…プロデューサーさん…こわいです…ぐすっ」

幸子「いつもやさしくてこんなことしないのに…」

幸子「ボクのこと…いじめないのに…」

P「…」

幸子「いまのプロデューサーさん…こわい…」

P「ごめんな幸子」

幸子「ひっく…わかればいいんです…」

P「どうかしてたよ、俺」

P「チョコ、食べていいか?」

幸子「…」コクン

74: 2013/02/10(日) 00:10:04.18
幸子「溶けてる…」

P「すまん…頑張って作ってくれたのに」

幸子「が、頑張ってませんよ!なんでプロデューサーさんのチョコなんか頑張って作らないといけないんですか!」

P「でも食べにくいけど食べれるよ!ほら!」ペロペロ

幸子「また作ってくるんでいいですよ、食べなくても」

P「幸子のチョコだぞ!絶対残さないで食べる!」

幸子「そんな食べ方汚いじゃないですか…仕方ないですね」

P「幸子?」

幸子「ぼ、ボクが口に含むので…」

幸子「ボクの口の中を容器にして…な、舐めてもいいですよ」

81: 2013/02/10(日) 00:17:28.28
ちひろ「ぐー」

ちひろ「あっ寝てた」

幸子「う、上手くいきましたちひろさん!」

ちひろ「ええっ!?上手くいったの!?」

幸子「はい!プロデューサーったら、ここまでしちゃったからにはお付き合いをって言ってくれました♪」

ちひろ「ここまで?どこまで?」

幸子「見てたからわかるくせにちひろさんも人が悪いですね」

ちひろ「せ、せやな」

幸子「明日は早速プロデューサーさんとデートなんです!しっかり荷物持ちをしてもらわないと♪」

幸子「全部あのエナドリのおかげですっ」

ちひろ「…お、おう」

85: 2013/02/10(日) 00:21:57.06
ちひろ「…」

ちひろ「おかしい」

ちひろ「絶対失敗するはずだったのに」

ちひろ「第一あのエナドリただのエナドリだし」

ちひろ「まあ、いいか」

ちひろ「プロデューサーさーん相談料1500モバコインくださーい!」

87: 2013/02/10(日) 00:22:52.26
終わり
さっちんもふもふ

89: 2013/02/10(日) 00:24:27.70
さっちんおつおつ
デート編は?

引用元: モバP「幸子のやつ、ソワソワしてどうしたんだ?」