1: 20/03/15(日)11:20:48 ID:6Hi
菜々「うわっ!……あ、加奈ちゃんですか?」

加奈「はい。何か楽しそうに歌っていたみたいでしたから……」

菜々「あははは。ちょっとだけ昔の歌を……」





芳乃「『できるかな』とはー、1970年から1990年までNHK教育で放映されていた番組でしてー」

智絵里「わ、私……生まれてません……っ」

千枝「千枝もですよ……」
コトブキヤ アイドルマスター シンデレラガールズ 安部菜々 -メルヘンチェンジ!- 1/8スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア
3: 20/03/15(日)11:27:51 ID:6Hi
加奈「で、何ができるんですか?」

菜々「あー……ナナではなくて」チラッ

加奈「ん?」





千夜「お前ーっ!あれほど杏ジャムは、チョコの外に塗れと言っておいただろう!」ドタタタ

べるべっとP「ふーんだ!生地の間に挟んだ方がくどくなくて好きなんだーっ!」

千夜「お前の好みでなく、お嬢様の好みで作れ!」

べるべっとP「やなこった!世界はこんなに広いって教えてやるんだ!」





ちとせ「むふ……このガトーショコラ……病み付きになっちゃう……」パクパク

「さすが、私の魔法使いさんね……こんな世界ならもっと知りたいわ」パクパク

4: 20/03/15(日)11:34:54 ID:6Hi
加奈「……」

「あんなに食べて、大丈夫なんでしょうか?」

菜々「……だから千夜ちゃんは追い掛けているんですよ」



加奈「でなく」

「真奈美さんですか?」

菜々「はい。真奈美ちゃんにできないことはない……とか世間では言われているみたいで…」

加奈「それって……芳乃ちゃんにこずえちゃんに茄子さん」

菜々「ステイ!その人外の皆さんは今回はなしということで」

加奈「なら、晶葉ちゃんや志希さんも」

菜々「SSのネタがないときや、困った案件になった際に出てくるメンツですか……」

加奈「SS?……潜水艦ですか?」

菜々「ナンノコトヤラ。ナナ、ワカリマセン」

加奈「でもアユマリンでは、潜水艦はSSって……」

菜々「あー、BBは戦艦。CVは空母。FFはフリゲートでしたねぇ」

加奈「他にもスタンダードミサイルがSMと…」

菜々「さぁ、話を戻しましょうね」キッパリ



菜々「……で、そこで垂直の壁を登り切って」

加奈「うわぁ……」

菜々「ですよね。やっぱり、真奈美ちゃんにはできないことなんて無いって思っちゃいますよね?」

『ふふっ、私だって出来ないことは沢山あるさ』



二人『その声は……』

5: 20/03/15(日)11:36:20 ID:6Hi
真奈美「やぁ、どうやら噂されていたみたいだからね」

二人『真奈美ちゃん(さん)!』





千枝「そういえば、菜々さんは17歳ですから、真奈美さんより年下なのに『ちゃん』付けなんでしょうか?」

智絵里「……千枝ちゃんはいつまでも綺麗なままでいてね」ホロリ

芳乃「智絵里殿はー、まっくろくろすけでしてー?」

6: 20/03/15(日)11:39:08 ID:6Hi
菜々「で、でも……」

真奈美「そうだな……例えば、菜々さん。あなたの本当の年齢「わー!わー!わー!」

加奈「そういえば、菜々さんは17歳を名乗っている割には……」

菜々「この話題は無しっ!無しでお願いします!」

真奈美「わかった。では、そうだな……」



「シンデレラ1になれないことだな……」ホロリ

加奈「それは……私も……」グッスン

菜々「うぅ……ナナいじめですかぁ」

加奈「でもボイスすらないんですよ!」

「肇ちゃんや藍子ちゃんは……」グスグス

菜々「ナナに降らないで下さい……」

7: 20/03/15(日)12:18:32 ID:6Hi
真奈美「といった具合いに、私でも出来ないことは沢山あるさ」

「あと、できるが……あくまで人マネに過ぎないことだってある」

菜々「それは……?」



真奈美「例えば、私がメイド服を着用して『メルヘンデビュー』を歌ったり」

加奈「そ、想像できません……でも見てみたいです!」

真奈美「うん。そうやって言ってくれる人は多いし、評価してくれている人が多数いるのも事実さ」

真奈美「ただ……恐いモノ見たさ、物珍しさから見てみたいという声……」

真奈美「それは……私がそれだけ真似できる技術があるという一点への評価だから」

菜々「…………はい」

真奈美「たとえ完コピが出来ようと菜々さんの真似……いや、それにすら及ばないだろうね」

加奈「どういう……ことですか?」

真奈美「んー……まだ少し早かったかな?でも……」

ツン(パイタッチ)

加奈「ひゃあっ!?」

真奈美「ふふっ。今触った場所の奥の底だけが知ってるから。いつか……必ずわかるさ」

加奈「ふぇぇぇ……プロデューサーさんにも触らせたことないのにぃ……」

8: 20/03/15(日)12:24:01 ID:6Hi
ミミミンミミミンマーナミン

真奈美「キャハッ☆」



加奈「おぉ……すごい……です」パチパチ

菜々「たしかに……ショーやオーディションでメルヘンデビューをしろと言われたなら、今のは間違いなく百点ですね」

真奈美「オリジナルの菜々さんから言ってもらえるとは光栄だね」

加奈「ん……でも何が足らないってことなんですよね……」

パチパチパチ

三人『ん?』

菜々「だ、誰?」ダレナンダー



『そう……』



『世界レベルなダンスよ、マナミ!!』



菜々「い、今のは……」

9: 20/03/15(日)13:44:51 ID:6Hi
ヘレン「あなたも世界レベルを目指す存在であるなら、日々の鍛練は怠ってないはずよ!」ヘーイ



加奈「そんな、いくら真奈美さんでも……」

ヘレン「なら!ここに置かれた多数の花々……世界レベルなら、その言葉を理解できるわ!!」

菜々「ナナにはちょっとわかりませんね……」

ヘレン「私にもわからないわ!」ヘーイ



加奈「……は?」



真奈美「はははっ……まぁ、ようするに……」



ヘレン・真奈美『まだその領域に達せれていないだけのこと!』

ヘレン「そして今だ、我々の前には!」

真奈美「遠い険しい道則がある」

ヘレン・真奈美『なら、より多くの力でもって、さらに道則を踏破し皆で世界レベルに近づこうではないか!』





加奈「え……えっと……もしかして……」

ヘレン「加奈、そして菜々。あなた達も世界レベルを目指すのよ!!」

加奈「うわ……やっぱり」

菜々「と、とばっちりですよ……」

10: 20/03/15(日)13:49:25 ID:6Hi
ヘレン「何を迷う必要があるのかしら?」

真奈美「我々は君達にダンスやビジュアルを教授する」

ヘレン「その代わりに、あなた達ができることを教えてくれればいいわ!」

加奈「……私たちの……」

菜々「できること」





智絵里「某映画で、赤い口リコン総帥が天パにサイコフレームをあげて、同じ舞台で戦おうとしたのと同じですね!」

千枝「光ちゃんが好きそうな案件です!」

芳乃「理解力が高くて何よりでしてー」

11: 20/03/15(日)13:53:31 ID:6Hi
真奈美「では、お互いに切磋琢磨し合おう」

ヘレン「新たなワールドワイドを求めて!」





加奈「……なんだったんでしょうね」

菜々「多分……できなくても努力を惜しんでは駄目…………」



「そう言いたかったかもしれません」







「ナナにとってのウサミン星は見つかりましたから……」

12: 20/03/15(日)13:59:02 ID:6Hi
加奈「じゃあ……あ、もし菜々さんがよかったらあれやこれや……」

菜々「はい、ナナでしたら平気ですよ」

ワイワイノワイ





ちとせ「……ふーん。あっちも何か見つかったみたいね」

「……魔法使いさんにいろいろ見つけてもらえた立場としては、あまり口出しはできないけど」





「誰にでもあるわよ。たった一つのガラスの靴は……ね」





千夜「お前ーっ!」

べるべっとP「そ、そろそろ体力が……」ハァハァ



ちとせ「ふふっ……」

チヨチャーン、イッショニケーキタベナイ?

ハイ、ワカリマシタ。オジョウサマ

ハァ、タスカッタヨ



おしまい

引用元: 【モバマス】菜々「でっきるっカナ、でっきるっカナ?」加奈「呼びました?」