1: 2014/04/08(火) 00:22:48.20 ID:6GS8NxZ70

小梅「う、うん……ヒック」


P「って、ライブ本番まであと20分しかないぞ!?」


輝子「そ、そう……だから、困ってる……フヒ」


涼「このままじゃとても歌えないしな……」


小梅「ぷ、プロデューサーさん……どう、ヒック……ど、どうしよう……」


P「とりあえずなんとかして止めるしかないな……いろいろ試してみよう」


幸子「カワイイボクがお手伝いしますよ!」

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 022白坂小梅

2: 2014/04/08(火) 00:23:35.14 ID:6GS8NxZ7o

輝子「しゃっくりをと、止めるには……ビックリさせる……?」


P「定番だな」


涼「小梅を驚かせるか……うーん」


幸子「……」










幸子「あーっ!! 小梅さんの後ろにオバケが!!」


P「おい」

3: 2014/04/08(火) 00:24:19.23 ID:6GS8NxZ7o

小梅「後ろ……だ、誰もいない……よ?」


幸子「見すらしない!?」


小梅「あの子なら……さっきからさっちゃんのヒック、……肩の上に、い、いるけど……」


幸子「ヒイッ!?」ババッ


P「(驚かせようとして逆に驚かされる幸子カワイイ)」


P「というか、小梅相手にオバケって……チョイスが考えなしすぎるだろ」


涼「小梅、普段からホラー見たりお化け屋敷巡りしたりしてるからな。意外とビックリ体耐性高いんだこいつ」


輝子「た、確かに、緊張はよくしてるけど……驚いてることってあんまりない、な」

4: 2014/04/08(火) 00:25:13.91 ID:6GS8NxZ7o


輝子「しゃっくりは……大きい声で叫ぶといいって聞いたことあ、ある……フヒ」


小梅「大きい、声……やってみる、ね」


小梅「あ……あ――……!」


小梅「はぁ、はぁ……ヒック」


輝子「あ、ダメだった……ね」


幸子「えっ、今の全力の大声だったんですか?」


涼(大声出せない小梅カワイイ)


P「これで歌の声量は出るんだから不思議だよなぁ」

5: 2014/04/08(火) 00:25:58.74 ID:6GS8NxZ7o


涼「他には……アタシが知ってるのだと、舌を引っ張るとかだな」


小梅「舌、引っ張る……ヒック」


涼「ああ。確か、人に引っ張ってもらうほうが効果があるんだったかな」


P俺も聞いたことあるなぁ、それ」


涼「じゃあアタシが引っ張るか……小梅、いいか?」


小梅「う、うん……お願い、ヒック、します……」アーン


涼「それ」グィッ


小梅「んっ……りょうひゃ、い、いひゃい……えふ」


涼「あ、悪い。これくらいでいいか?」


小梅「んぁい……」


P(なんか工口い)

6: 2014/04/08(火) 00:26:57.75 ID:6GS8NxZ7o


涼「よし……しどうだ?」


小梅「あ……と、止まった……かな? …………ヒック」


幸子「ダメですね……」


小梅「うぅ……」


輝子「親友……もしこのまま本番までと、止まらなかったら……どうなる?」


P「うーん……全力で避けたい事態だが、最悪の場合、CD替え玉大作戦ということになる」


小梅「えっ……だ、ダメ……!」

7: 2014/04/08(火) 00:27:26.73 ID:6GS8NxZ7o


P「小梅?」


小梅「わ、私……ヒック、しゃっくり、止めるから……い、今まで、皆といっぱい歌も……ダンスも練習して、


    い、いっぱい……ヒック、た、楽しくて……み、みんなと、プロデューサーさんと、ファンの皆のために


    う、歌いたい……から……!」


P「……ああ、分かってる。替え玉なんて俺だってさせたくないさ」ポン


小梅「う、うん……ヒック」


P「ライブまであと5分……こうなったら最後の手段だ。一応聞いておくが、ちょっと嫌なことをするかもしれないが……大丈夫か?」


小梅「う、うん……!」

8: 2014/04/08(火) 00:28:20.67 ID:6GS8NxZ7o


小梅「でもPさん……な、ヒック、なにする……の?」


P「よし、小梅。こっちを向くんだ」


小梅「えっ……」









P(チュッ)

9: 2014/04/08(火) 00:29:13.87 ID:6GS8NxZ7o


幸子「ブフゥーッ!」


涼「うわっ幸子! お茶吹くなよ! ていうかPさん何やってんだ!」


輝子「親友……す、すごい……フヒ」


小梅「あっ、えっ、えっ、プ、プププロ、プ、プロデューサーさんっ……!?」


Pほっぺただけど……ゴメンな、勝手にこんなことして。でもビックリしてしゃっくり止まったろ?」


小梅「えっ……あっ、ほ、ホントだ……止まってる……」


P「前、小梅と一緒に肝試しに行った時、顔近づけたらやたらびっくりしてたのを思い出してな。


  こうすればもっと驚くんじゃないかと」


幸子「誰だってビックリしますよ! ていうかボクたちがビックリしましたよ!」


涼「ほっぺにチュー……アタシだってしたことないのに……」


P「お前は小梅のなんなのよ」

10: 2014/04/08(火) 00:30:03.42 ID:6GS8NxZ7o


ディレクター「そろそろ時間なのでスタンバイお願いしまーす!」


P「あっ、はーい! そら、時間だぞ!」


小梅「えぇ……顔、あ、熱くて……燃えそう……赤くなって、な、ない、かな……」


幸子「いえ、真っ赤ですけど」


輝子「こ、この際しょうがない……な」


涼「なんか納得いかないけど……しょうがない、行くか!」


小梅「え、えぇー……」


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11: 2014/04/08(火) 00:30:49.43 ID:6GS8NxZ7o


P「お疲れさん! 全員とっても良かったぞ! 会場も凄い盛り上がりだったな!」


涼「ありがと。Pさんもお疲れ」


輝子「あ、ありがとう親友……フヒ」


幸子「ボクはカワイイから当然ですね!」


P「それにしても、今日の『小さな恋の密室事件』は力入ってたな! 聴いてて思わずゾクッとしたぞ!」


小梅「あ、あぅ……」


幸子(そりゃあんなことがあったら歌にも熱が入るでしょうね……)


小梅「で、でも……しっかり歌えて、良かった……みんな、ありがとう……」


P「しかし、今日は小梅に悪いことしたからな。今度なんか埋め合わせをさせてくれ」


小梅「……」


小梅「う、ううん、大丈夫……悪いことなんかじゃ、ないよ……へへ」




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12: 2014/04/08(火) 00:31:29.63 ID:6GS8NxZ7o


――夜、女子寮


小梅(今日のライブ……どうなるかと思ったけど、楽しかった……)


小梅(でも、プロデューサーさんがあんなことするなんて)


小梅「あ、うぅ~~~~」バタバタ


小梅「…………」


小梅(すごくビックリしたけど、でも……嫌じゃ、なかった……かな)


小梅「……」


小梅(前から……プロデューさんの顔見ると、ドキドキ、して……)


小梅(なんだか、分からなかった、けど……)

13: 2014/04/08(火) 00:32:20.74 ID:6GS8NxZ7o


小梅(ううん、ほんとは……分かってた、かも)


小梅(ふわり……ふれた、至近距離)


小梅(とろり……とけた、ふたりきり)


小梅(ドキドキしちゃう、)


小梅(この気持ちは……きっと……!)










終わり

14: 2014/04/08(火) 00:33:34.33 ID:6GS8NxZ7o
はい終わり!
SSは初めて投下しました、緊張した

小梅ちゃんに皆さんの清き一票をお願いします!

15: 2014/04/08(火) 00:33:55.37 ID:nSYbauAmO
おつ

引用元: モバP「小梅のしゃっくりが止まらなくなった?」