1: ◆yz988L0kIg 2016/02/20(土) 00:50:41.44 ID:JZkhKOygO
・堀裕子ちゃんと佐城雪美ちゃんのお話
・短めです

2: 2016/02/20(土) 00:54:11.27 ID:JZkhKOygO
雪美「そう………ペロ……うん………」

ペロ「にゃぁ~」

裕子(あれは雪美ちゃん?)

裕子(もしかして猫と話しているのでしょうか?)

裕子(はっ、これってもしやサイキック・テレパシーなのでは?)

裕子「雪美ちゃん!」

雪美「……!?!?!」ビクッ

ペロ「ンギャァッ」

裕子「あっ、ごめんね驚かせちゃって」

雪美「急に……大声……びっくり……ペロも……」

雪美「ペロ……大丈夫……おいで……」

3: 2016/02/20(土) 01:14:50.29 ID:0Aq6avNUO
ペロ「にゃぁ」

裕子「雪美ちゃんって本当に猫とお話できるんですか?」

雪美「出来るよ……この子……ペロ……友達、なって……」

裕子「ペロさんっていうんですか」

雪美「うん……」

裕子「雪美ちゃんはどうやってサイキック・テレパシーを身につけたんですか?」

雪美「さいきっく……てれぱしー……?」

裕子「えっと…どうやってペロさんとお喋りできるようになったんですか?」

雪美「最初から……だよ……」

裕子「むむっ、生まれつきとはすごいですね。 良かったら一緒にサイキックトレーニングしてみませんか?」

雪美「さいきっく……トレーニング……?」

裕子「はい! 雪美ちゃんの持つそのサイキックの能力をさらに高めるトレーニングです!」

4: 2016/02/20(土) 01:24:24.06 ID:0Aq6avNUO
雪美「…………?」

裕子「ではやってみませましょう!」

裕子「スプーンにこうして念じると…………ムンッ!」

\ニャー!!ミクノネコミミガイキナリマップタツニナッタニャ!!/

雪美「…!!」

裕子「どうですか、少し曲がりましたよ! ちょっとなのでわかりづらいかもしれませんが!!」

雪美「……まほうつかい!」

裕子「魔法使いではありません、超能力者です!」

雪美「……超能力者!」

5: 2016/02/20(土) 01:48:25.46 ID:0Aq6avNUO

裕子「そうです。 雪美ちゃんも超能力者になりましょう!」

雪美「なれる……?」

裕子「これからトレーニングすればなれますよ!」

雪美「……がんばる!」

裕子「それではまず手始めにこのスプーンをもってください」

雪美「……うん」

裕子「では念を送ってみてください!」

雪美「……念?」

裕子「頭の中で曲がれ―曲がれ―って念じるんです!」

雪美「……わかった」

6: 2016/02/20(土) 10:33:16.13 ID:bylnzJs+O
雪美「…………………………」

雪美「………………………」ニコッ

裕子(あっ、可愛い)

雪美「スプーン……曲がらない……硬い……」

裕子「大丈夫です! はじめから出来る人なんていませんよ!」

裕子「これからトレーニングをしていきましょう!」

こずえ「ゆきみ…なにしてるのー?」

雪美「さいきっく……スプーン……曲げる……」

こずえ「こずえにもやらせてー。やらせろよー」

裕子(雪美ちゃんとこずえちゃん、なんだかぴったりなコンビですね)

雪美「どうぞ……」

こずえ「いくよー……ぴぴぴぴぴー……」

スプーン「ピニャァッ」

裕子「すごい!!いきなり曲げるなんてすごいです!!」

こずえ「えへへー」

7: 2016/02/20(土) 10:34:04.18 ID:bylnzJs+O
雪美「すごい……こずえ……さいきっかー!!」

こずえ「返すねー またねー」

雪美「裕子……これ……どうするの……?」

雪美「もう……ご飯……食べられない……」

裕子「大丈夫です! ユッコのパワーでサイキック元通りにします!」

雪美「すごい……!」

裕子「曲がったスプーンにこうして念じると…………ムンッ!」

ベキッ

雪美「わっ…」

裕子「えっ、あっ、えっ?」

雪美「すごい……さいきっく……スプーン折り……」

裕子「そ、そうです! これがサイキックパワーなのです!」

雪美「かっこいい……」

裕子(スプーンは直せませんでしたけど初めてサイキックで褒められた気がする)

裕子(気持ちいい!)

雪美「でも……これ……どうするの……?」

裕子「えっ? こ、これはですね……き、記念に持って帰ります……」

雪美「そう……」

8: 2016/02/20(土) 10:38:07.70 ID:bylnzJs+O


――――――――――

裕子(どうも! 名乗るほどでは……ユッコです!)

ペロ「にゃぁ」

裕子「これは雪美ちゃんの飼猫……」

裕子(私も同じように話せるかな?)

裕子「雪美ちゃんはどこにいったの?」

ペロ「……………」

裕子(雪美ちゃんはどこにいったんですか……?)

ペロ「………………」

裕子「って流石に無理ですよね」

のあ「何をしているの?」

裕子「あっ、のあさん。 この子雪美ちゃんの飼い猫なんですけど雪美ちゃんみたいにテレパシーが通じるかどうか試していたんです」

のあ「そう……」

裕子「でもうまく行きませんてました。 やはりテレパシーは高度なサイキックか……これはもっと修行をしないと」

のあ「通じてると思うわよ」

裕子「へ?」

のあ「あなたに足りないのはテレパスじゃない……」

9: 2016/02/20(土) 10:38:35.44 ID:bylnzJs+O
裕子「どういうことですか?」

のあ「……いずれわかるわ」スタスタ

裕子(どこかへ行ってしまいました)

裕子「ん〜、のあさんは何が言いたかったんだろう……」ナデナデ

ペロ「にゃっ!」スタタタ

裕子「あっ、ペロちゃんも行ってしまいました……」

10: 2016/02/20(土) 10:39:05.16 ID:bylnzJs+O


――――――――――

裕子(どうも! 美少女サイキックアイドルユッコです!)

裕子(今日は右手にある飴を左手にテレポートする練習をしています!)

裕子(って誰に説明してるんでしょう私は……)

裕子「……………ムンッ」

裕子「う~ん、なかなか上手くいきませんねぇ」

雪美「裕子……何してるの……?」

裕子「うわっ! 雪美ちゃん!? いつから私の膝の上に!?」

雪美「さっきから……ふふっ……」

裕子「雪美ちゃんはテレパシーだけでなくテレポートも使えるんですか!?」

雪美「………?」

裕子「もしかして雪美ちゃんは”テレ”がつく能力を使えるサイキッカーなのでは……」

雪美「…………!」ピッ

テレビ「きらりとー あいりのー」

裕子「それはテレビです! あっ、でもこれ雪美ちゃんが出てる番組……つまり今のも!?」

雪美「えへへ………」ニコッ

裕子(あっ、かわいい)

裕子「…ってそれはテレじゃなくて照れですよ!」

雪美「ふふっ……お後がよろしいようで……」

裕子「どこで覚えたんですかそんな言葉……」

11: 2016/02/20(土) 10:39:32.71 ID:bylnzJs+O


――――――――――

裕子「いち!」コロッ



裕子「う~ん、上手くいきませんねぇ」

雪美「何してるの…………?」

裕子「うわっ! 雪美ちゃんは本当にいつの間にか居ますね」

雪美「ふふっ…………」

裕子「今日はサイコロの目を予知するサイキック未来予知の練習をしてるのです!」

雪美「サイコロ……すごろく……?」

裕子「いえ、すごろくでは……」

雪美「私も……すごろく……やりたい……」

裕子「雪美ちゃん? すごろくじゃないよ?」

雪美「もってくる……」

裕子「えぇ……」

裕子(それにしても事務所にすごろくなんてあるんでしょうか)

雪美「ちひろさんから……借りた……」

裕子(ちひろさんということはもしや!)

モノポリー「やぁ」

裕子「やっぱり……」

雪美「スタート……ゴール………どこ……?」

裕子(あっ、今モノポリーがくるってわかったのはサイキック未来予知なのでは!?!?)

モバP「俺でも予想できたで」

裕子「!?!?」

12: 2016/02/20(土) 10:40:17.13 ID:bylnzJs+O
――――――――――

雪美「………………」ペラッペラッ

千秋「佐城さん、トランプをめくってなにをしているの?」

雪美「さいきっく……とれーにんぐ……」

千秋「えっ? さいきっく? サイキックって透視能力とか予知能力とかのアレ?」

雪美「………? たぶん……そう……」

千秋「そ、そう……」

千秋(サイキックといえば堀さんよね。 彼女に影響されたのかしら)

千秋(これは止めるべきなのかしら……)

千秋(アホっぽい佐城さんも素敵だけど……)

雪美「千秋……悩んでる……?」

千秋「えっ、そ、そんなことないわよ?」

千秋「それよりせっかくだから私と遊びましょうか?」

雪美「さいきっく……おなやみかいけつ……」

千秋(すっかり堀さんに毒されてるじゃない!!)

雪美「……………大丈夫……私…………信じて………」ニコッ

千秋(Trust you Forever)ニコッ

雪美「ふふっ……さいきっく……おなやみかいけつ……ね……………」

千秋(美しいな……)

美嘉(はい……とても美しゅうございます★)

千秋(誰? いまの……)

13: 2016/02/20(土) 10:40:59.83 ID:bylnzJs+O



――――――――――

モバP「ユッコ、最近雪美とよく一緒にいますね」

ちひろ「そうですね」

モバP「何かあったんでしょうか」

ちひろ「ユッコちゃんが雪美ちゃんにサイキックを教えてるそうですよ」

モバP「へぇ……案外雪美なら出来たりして」

ちひろ「確かに雪美ちゃんってミステリアスですからあるかもしれませんね」

モバP「ユッコってやっぱ年下の面倒見いいですよね、オーストラリアのときとか……」

ちひろ「そうですねぇ。 ネネちゃんのお姉さんぷりが目立ってましたけどユッコちゃんもなんだかんだでひっぱっていってくれてましたもんね」

モバP「そうそう、だからユッコと雪美の組み合わせってありかもしれませんね」

ちひろ「もしかしてユニットデビューなんかしちゃったりですか?」

モバP「ありかもしれませんね」

ちひろ「ちなみにもしデビューするとしたらユニット名は?」

モバP「さいきっく・くろねこ」

ちひろ「てきとうすぎません!?」

モバP「じゃぁちひろさん考えてくださいよ」

ちひろ「金のなる木……でしょうか」

モバP「露骨すぎますよ!! ってかしいて言うならどのユニットもそうですよ!」

ちひろ「えっ、プロデューサーさんそんな目で見てたんですか!?」

モバP「見てません!」

―――――

裕子「むむっ、何か失礼なことを言われたテレパシーを受信!」

雪美「私も……感じた……お揃い……ね…。 ふふっ………」

14: 2016/02/20(土) 10:41:28.76 ID:bylnzJs+O


――――――――――

裕子「スプーンにこうして念じて…………ムンッ!」 

裕子「う~ん、なかなか曲がりませんねぇ」

ペロ「にゃぁ~」

裕子「あっ、ペロちゃん。 ペロちゃんもやってみる?」

裕子「って言ってもわからないか」

ペロ(わかるわ)

裕子「えっ? 今声が!?」

ペロ(いつも雪美と仲良くしてくれてありがとうな)

裕子「やっぱり……ペロちゃん?」

ペロ「にゃぁ~お」スリスリ(そうだよ)

裕子「ふふふ…ついにテレパシーを習得しましたよ!! 流石はエスパーユッコです!!」

雪美「ペロ、やっぱりここに居た」

ペロ「にゃぁ」スタタタ

雪美「ふふっ……ペロ……どうしたの……? そう……」

裕子「雪美ちゃんやりましたよ! ついに私もペロちゃんとテレパシーを使えるようになりました!」

雪美「おめでとう……」

雪美「まさに……ミラクル……テレパシー……ね……」

終わり

15: 2016/02/20(土) 10:43:07.47 ID:bylnzJs+O

引用元: 【モバマスSS】ミラペロテレパシー