395:◆6RLd267PvQ 22/07/16(土) 00:07:27
白菊ほたる「とろ」モバP「トロ」


もはやトとロしかあってないとりくろ!シリーズ最新話。

396: 22/07/16(土) 00:07:46
~加蓮の部屋~

加蓮「スカルプチャーがスクエアーでシャイニングだから夏はこの色がいいよ、ネイル」

響子「あ、ネイルの話してたんですね今の」

藍子「爪かぁ」

加蓮「そうそう、キューティクルリッパーがCカーブでコリンスキーもエメリーボードだよ、だからこの色」

響子「さては詳しくないですね」

397: 22/07/16(土) 00:08:03
加蓮「バカな事言わないでほしいな、私トリクロのビジュアル担当だよ?趣味ネイルだよ?ほら見て、この鮮やかな虹色のネイル」ドヨーン

藍子「わぁ、真っ黒!」パァァァ

響子「虹も全色混ぜたら黒になるんですよ」ハァ…

加蓮「芸は身を助けるって言うし、仮に私がアイドル引退したとしてもこれで食べていけるからね」フンス

藍子「ポテトならお値打ちですしね」

響子「300円弱しか稼げないって事になりますよね」

加蓮「300円」サラサラァ

響子「そのくだりはもういいですから」

~~~

398: 22/07/16(土) 00:12:23
~高級寿司屋~

ほたる「い、いいんですか、私なんかがこんな高そうなお店……」

P「何言ってんだ、お前が襲われたお爺さんを守って勇敢に取り抑えたって訊いた時は肝が冷えたんだからな俺は……」

茄子「そうですねぇ、たまたま偶然にも私が通りかかって、そしたら暴漢さんの頭の上にうえきちゃんがクリーンヒットしましたもん、お手柄ですよ、ほたるちゃん、いい子いい子」ナデナデ

ほたる「か、茄子さんっ、嬉しいけどい、今は…恥ずかしいので…」

399: 22/07/16(土) 06:21:34
P「そんでその助けたお爺さんがまさかの大富豪で、お金なんか受け取れないです!ってなって、最終的に寿司屋でタダ食いできるように一筆したためてくれたんだから、しっかり味わって食わないと罰が当たるぞ」

ほたる「ば、バチが当たるんですか…!?す、すみませんすみません、私の武功のせいで…!」ペコペコ

P「武士かお前は」

大将「で、何にしやしょうか」

400: 22/07/16(土) 06:22:26
P「……と言ってもな、何食えばいいかわかんないんだよな……タダとは言え、値段書いてないだろ」

茄子「時価ってやつですかね、私もこんなお店に来るのは初めてですし……回転寿司なら茄子田楽とか頼むんですけどね」

P「もはや寿司ですらないだろそれ」

大将「茄子なら揚げ茄子の美味しいのできますよ、あ、天ぷらがいいですか」

P「できるのかよ」

401: 22/07/16(土) 06:22:52
ほたる「多分茄子さんの幸運パワーが作用したんじゃ…」

茄子「さぁてどうでしょうね?じゃ、とりあえず茶碗蒸し下さい♪」

P「ほんで頼まないのかよ茄子天」

茄子「だって、ただなすがままに幸運の導く通りに食べるのって、逆に不自由じゃないですか」

P「そういうもんかね……なら大将、俺が茄子天貰っとくよ」

大将「あいよ!…で、そっちのお嬢さんは何にするか決まったかい、茄子、揚げようか?」

ほたる「あ…いえ、私がいる部屋で私が注文したものに油を使うのは…その、危ないので……」

P「賢明な判断」

402: 22/07/16(土) 15:12:30
茄子「それならプロデューサーさんがほたるちゃんに茄子天を分けてあげればいいんじゃないですか?」

P「ああ、それなら多分少なくとも油で事故にはならないだろ…どういう理屈かはわからんが」

ほたる「いえ、でも私……その」

大将「お、何か食べたいものがあったかい?遠慮なく何でも言ってみな、握ってあげるから」

P「そうだぞ、元はと言えばお前きっかけなんだから」

ほたる「…よし、それじゃ、贅沢を…します…!」フンス

茄子「お、ほたるちゃんに火が付きましたね!」

ほたる「火!?油に火が!?」ワタワタ

茄子「あああ、違います違います、そうじゃなくてっ」

P「つくづくほたるの面倒見がいいなあ茄子は……」

403: 22/07/16(土) 15:12:55
ほたる「……では、その……中トロを、おねがいします」

P「中トロか……」

茄子「こんな立派なお店の中トロ……」

大将「口の中スッキリするよ、キレがよくてねえ」ニギニギ

ほたる「ですよね……大トロも美味しいですけど……中トロ……楽しみです……」キラキラ

P「おお、ほたるが輝いて見えるな…」

茄子「幸せの絶頂って感じですね……」

P(そう、確かにその時点では幸せの絶頂であったと思う、だが俺達は少しだけ油断をしていたんだ)

404: 22/07/16(土) 15:13:18
大将「へいトローチおまち!!」ダンッ

ほたる「」

茄子「まぁ!」

P「おおぅ……シャリに……トローチが…」

大将「……あれ?何で俺はこんなもん握っちまったんだ…?確かに新鮮な脂ののった中トロを……」

405: 22/07/16(土) 15:14:46
ほたる「そう言えばボーカルレッスンで喉がイガイガしてたんですよね……あの、ありがとうございます……いただきます」ニッコリモグモグ

茄子「あっ……ほたるちゃん、良ければ私が中トロを頼んで……」

ハイライトオフほたる「茄子さんは茄子さんの好きなものを食べてください♪わあ、トローチなんて久しぶりだやあ…」スーッ…

男泣きP「ぬぁーっ!!!」ダバァ!!!ボロッボロッ……

大将「くっ、面目ないったらねえや……お嬢さん、もう一度、もう一度チャンスをくれぃ…!」グズッ…ズビーッ!

ほたる「トローチは美味しいですねえ…」ボヤーン

P(その瞳は、まるで虹の七色をすべてぶち撒けて混ぜた時のように濁っていた…)

おわれ。

406: 22/07/16(土) 15:16:05
ほたる、この前デレぽの方で何事もなく一日を過ごせましたと呟いていましたが、天変地異の前触れだと思う。

お目汚し、失礼をば。

引用元: とりくろ!シリーズ