1: ◆TDuorh6/aM 2017/07/27(木) 22:04:36.84 ID:s0en+qm/O

2: 2017/07/27(木) 22:05:19.75 ID:s0en+qm/O


~テレビ局~

宮本フレデリカ「フンフンフフーン、フレデリカ~」

双葉杏「あー…疲れた。何で杏達テレビ局探検なんかしてたの?」

フレデリカ「だって今は夏でしょー?怪談探し!」

杏「それなら事務所にもっと適任っぽいアイドル居ると思うんだけどね」

フレデリカ「次は食堂で怖いもの探そー?」

杏「それ絶対饅頭怖い的なアレじゃん」

フレデリカ「杏ちゃんは何か食べるー?」

杏「カレーかラーメンにしようかな」

フレデリカ「飴でいーよね!」

杏「ねぇ聞いてた?カレーかラーメン頼んで飴出してくる食堂なんて日本何処にも無いよ」

フレデリカ「でもここがフランスならー?」

杏「いや日本だから」

フレデリカ「フラミンゴならー?」

杏「意味が分からない」


3: 2017/07/27(木) 22:05:49.80 ID:s0en+qm/O



フレデリカ「…ねーねー杏ちゃん。今窓の外何か通りすぎてかなかった?」

杏「まぁ今は夏だからね」

フレデリカ「あれー?おっかしーなー…鳥かなー?何か走ってった気がしたんだけどなー」

杏「馬鹿なこと言ってないで食堂行こうよ。限定プリン売り切れちゃうよ」

フレデリカ「アタシ追い掛けてくるねー!」タッタッタッ

杏「他の人に迷惑掛けないようにねー……行っちゃった」

杏「まーいっか、後で会えるだろうし」

??「あれー?茜ちゃん迷子かなー?飴ちゃんあるよー!」

杏「……ん?」


4: 2017/07/27(木) 22:06:31.89 ID:s0en+qm/O


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野々原茜「うーん…行っちゃった…」

~回想~

茜「ねぇ麗花ちゃん、なんで茜ちゃん達はテレビ局の30階から階段歩いて降りてるのかにゃあ?」

北上麗花「えっとね!夏だからかな!」

茜「オッケーオッケー、茜ちゃんはエレベーター使わせて貰うよ!」

麗花「ダメだよ茜ちゃん…それじゃタンドリーの気分になれないよ…」

茜「茜ちゃんの脳がオーバーフローする前に早く食堂でプリンが食べたい!」

麗花「でも、運動した後の方がプリンおいしいよ?」

茜「むむ…それはそうだけど…よし、ローラーシューズで駆け抜けよう!」

麗花「あっ、茜ちゃん!建物の中でローラーシューズはダメってサンタさんも言ってたでしょ?」

茜「プロちゃんには言われたけど、サンタさんから言われた覚えは無いにゃあ」

麗花「あ!サタンさんだった!」

茜「怒られちゃうよ麗花ちゃん…」


5: 2017/07/27(木) 22:07:05.78 ID:s0en+qm/O




麗花「あ!チキン発見!」ダッダッダッ

茜「ちょちょ麗花ちゃーん!ここ窓無いのに何処に鳥が…行っちゃった」

茜「まぁいっか!茜ちゃんは早く食堂を目指してプリンを手にするのだー!」

?????「やっほー!フラミンゴさーん!」

茜「んにゃ?」

フレデリカ「まったくもー、逃げちゃダメだよ!ちゃんとローマに帰ろ?」

茜「…どちら様かな?」

フレデリカ「えっとねー、あ!アタシの名前を言ってみろ!」

茜「知らないから聞いたんだけどにゃあ」

フレデリカ「なんとビックリ水鳥拳!あっしの名前を知らんと申すか!…あれ?よく見たらキミはフラミンゴじゃないね?」

茜「…おっ、茜ちゃん大体分かっちゃったよ」


6: 2017/07/27(木) 22:07:40.24 ID:s0en+qm/O



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杏「えっと確か…765プロの…」

麗花「私?私はトランペットの妖精に憧れた一人のトランペットかな!」

杏「…杏も妖精って言われる事あるし、妖精同士よろしくね」

麗花「あれ?よく見たらキミは茜ちゃんじゃないんだね!」

杏「そりゃそうだよ。最初に杏って言ってるじゃん」

麗花「漢字似てるし、少し画数増やしてみない?」

杏「…おっけーおっけー、大体分かった」


7: 2017/07/27(木) 22:08:11.26 ID:s0en+qm/O



杏・茜「ツレと会わせると不味いやつだ」




8: 2017/07/27(木) 22:08:40.96 ID:s0en+qm/O


杏「それで、一緒に居たはずの野々原茜ちゃんとハグれちゃった、と…」

麗花「うーん…大丈夫かな…ヘッドホン不足で泣いてるかも…」

杏(しっかり見とけよ同伴者…)

杏「まぁいいや、スマホは?連絡とればいいだけじゃない?」

麗花「杏ちゃん、それで本当に美味しくプリンを食べられるのかな…?」

杏「何事も無ければ今頃杏はプリンを美味しく食べられてたよ」

麗花「それに、プリンは逃げないけど茜ちゃんは逃げちゃうし…」

杏「数量限定なんだけど」

麗花「あ!茜ちゃんはいっぱい増えるよ!」

杏「わかめかよ」


9: 2017/07/27(木) 22:09:17.02 ID:s0en+qm/O


麗花「そう言えば、そっちも一緒に来た子とはぐれちゃったの?」

杏「なんか走ってどっか行っちゃった」

麗花「もしかして、ローマの方向だった?」

杏「明後日の方向だったかな」

麗花「でもね?杏ちゃん…全ての道はローマかサイゼリヤに繋がってるんだよ?」

杏「デートには困らなそうだね。ロマンの欠片も無いけど」

麗花「ねぇ杏ちゃん。よければなんだけど…一緒に、茜ちゃんを探してくれる?」

杏「いや連絡しなよ」

麗花「そんな無粋な事して怒られないかな…初デートでサイゼリヤかローマに行きそうな人、ってあだ名付けられちゃうかも…」

杏「初デートでローマはやり過ぎでしょ。それにホウレンソウは業界人の常識だよ」

麗花「私はお味噌汁はわかめが好きかな!」

杏「茜ちゃんでも突っ込んどけよ」


10: 2017/07/27(木) 22:09:59.77 ID:s0en+qm/O


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茜「それで、一緒に来たけど迷子になっちゃった双葉杏ちゃんを探してるんだね」

フレデリカ「そーなの!杏ちゃんったら勝手に着いてこなくってねー…」

茜(しっかり見ててよ同伴者…)

フレデリカ「それで、親愛なる茜ちゃんにお願いなんだけどね?」

茜「親しくなるの早すぎじゃないかね?」

フレデリカ「アタシ達もー心の友達でしょー?心の友と書いて心友みたいな!」

茜「したり顔で言えるほど上手くないと思うけどね!」

フレデリカ「えっとねー、フラミンゴと杏ちゃん、どっちを先に探すべきかなぁ?」

茜「そこ即答してあげないと双葉杏ちゃんに失礼でしょ」

フレデリカ「でも先にフラミンゴ捕まえて、会った時にタンドリーチキンプレゼントしてあげたら喜ぶかなーって」

茜「買えば良いんじゃないかな?」


11: 2017/07/27(木) 22:10:59.13 ID:s0en+qm/O


フレデリカ「ねぇ、茜ちゃん。告白の時に既製品のタンドリーチキンか手作りのタンドリーチキン貰ったら、どっちの方がトキメク?」

茜「告白にタンドリーチキン渡してくる男子はお断りかにゃあ…」

フレデリカ「初デートでも?」

茜「尚更かな」

フレデリカ「はいざんねーん!フレちゃんまだ男子か女子か言ってないよー」

茜「……」

フレデリカ「まったくもー、そんなにせっかちじゃ優雅なパリジェントルメンになれないよ?」

茜「その単語ツッコミどころ多過ぎない?」

フレデリカ「UFOキャッチアンドリリース!」

茜「欲しくないなら最初からコイン入れない!」

フレデリカ「隣の柿は良く牡蠣掻き食う柿だ!」

茜「贅沢!」

フレデリカ「それにね…生くべくも 思ほえぬかな 別れにし 人の心ぞ 命なりける…」

茜「意味わかんないけど、なんだか意味ありげな詩だね」

フレデリカ「アタシも分かんない…でもね、753なんだよ」

茜「57577だよ」

フレデリカ「あと12足せば765!」

茜「だからなんなのさ、あと57577だからね」



12: 2017/07/27(木) 22:11:37.60 ID:s0en+qm/O


茜「うーん、早目に麗花ちゃん回収して退散したいんだけどなぁ」

フレデリカ「その前に杏ちゃん探さないと!」

茜「…!じゃー競争しない?フレデリカちゃんが杏ちゃんを先に見つけるか、茜ちゃんか麗花ちゃんを先に見つけるか!」

フレデリカ「…そうやって逃げる気なんでしょ?」

茜「ドキッ?!」

フレデリカ「男って何時もそう…そうやって、アタシの元からいなくなってくんだ…」

茜「茜ちゃんは女の子なんだけどね!」

フレデリカ「大切なモノは名前付けてずっと一緒にいないとね!ポチ!」

茜「ポチって…犬扱いはやめてほしいにゃあ…」

フレデリカ「パリの方が良かった?」

茜「土地じゃん」

フレデリカ「でもね、パリには海がないんだー…ごめんね?ペリ」

茜「ペリカンじゃん…」

フレデリカ「お詫びにアタシが一曲歌ってあげる!」

茜「おっけー分かった茜ちゃんが杏ちゃん探すの手伝ってあげるはいはい探すよー!」

茜(それよりも先に麗花ちゃんとエンカウントしませんように)


13: 2017/07/27(木) 22:12:23.10 ID:s0en+qm/O


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杏「で、杏はさっさとフレデリカちゃん拾って退散したいとこなんだけど」

麗花「ってさっきまで考えてたんだよね?」

杏「いや現在進行形なんだけど」

麗花「ってさっきまで考えてたんだよね?」

杏「これ進まないやつだ」

麗花「って殺気まで」

杏「字が違う。まぁ…よし、ストレスが溜まる前に杏はスリープモード!」

麗花「肩車してあげる!安全運転には定評あるよ?」

杏「信用していいのやら…」

麗花「誰も何も言わないから、きっと完璧な安全運転だったんじゃないかな!」

杏「あ、何も言えなかったやつだ」


14: 2017/07/27(木) 22:12:57.69 ID:s0en+qm/O


麗花「あ、ねぇねぇ杏ちゃん。何か面白い事言ってもらえる?」

杏「その振りってされた時点で敗北だと思うんだよね」

麗花「大丈夫!何があっても私が守ってあげるから!」

杏「現在進行形で敵対してると思ってるよ」

麗花「そんな杏ちゃんの面白トーク!ドン!」

杏「えっと、昨日の話なんだけどね」

麗花「わぁすごい!昨日から生きてたんだ!おもしろーい!」

杏「…もー帰っていー?」

麗花「あ、茜ちゃん探さなきゃ!」

杏「…おっけー、手伝うよ。早く解放されたいし」

杏(それよりも先にフレデリカちゃんとエンカウントしませんように)


15: 2017/07/27(木) 22:13:31.89 ID:s0en+qm/O


フレデリカ「あれ?あ!杏ちゃんはっけーん!」

茜「ふー…やっと解放されるよ…」

麗花「あ、やったぁ!ねぇねぇ見て見て杏ちゃん!アレが茜ちゃんだよ!」

杏「おー良かった良かった…やっと解放される…」

茜「……」

杏「……」

茜「…自己紹介、しとく?」

杏「だね。双葉杏、よろしく」

茜「野々原茜だよ、よろしくね」

杏「……」

茜「……」


16: 2017/07/27(木) 22:14:19.75 ID:s0en+qm/O



杏「…とりあえず、お疲れ」

茜「そっちこそごめんね?麗花ちゃんが迷惑掛けてない?」

フレデリカ「わぁお!こんなところでさっきのペリカンに会うなんて!」

麗花「フレデリカちゃんも可愛い宇宙服着てるね!」

杏「…ちゃんと見とけよ!はぐれるなよ!手繋いどけよ!」

茜「そっちだって保護者の役割果たしてよ!大変だったんだから!」

杏「お疲れ様!こっちも疲れたけど!!」

茜「飴食べる?フレデリカちゃんならあげるよ!」

杏「やったありがと!麗花ちゃんあげる!二度と手放すなよ!」

茜「いやっほぉぉう!次フレデリカちゃんの手綱放したら、お前も茜ちゃん人形の素材にしてやろうか!!」


17: 2017/07/27(木) 22:14:59.75 ID:s0en+qm/O



フレデリカ「あ、麗花ちゃんプリン食べるー?」

麗花「あ、私も二個買ってきたんです!」

フレデリカ「一個こうかんこしよっか!」

麗花「わーい!これからもよろしくね!」

杏「あ、それ杏も食べたい!」

茜「って言うか麗花ちゃん!それ片方茜ちゃんの分じゃないの?!」

麗花「ごめーん、あげちゃった!」

フレデリカ「ごめんね杏ちゃん。美味しかったよ!」

杏「食べるのはやっ?!」

茜「んにやぁぁぁぁ、茜ちゃんのプリンがぁぁぁ…」

フレデリカ「これから時間ある?サイゼリヤかローマ行こ?」

麗花「わーいわーい!デートのお誘い嬉しいなっ!」

杏「……杏達も二人でどっか行こっか」

茜「そだね…プリン食べにいこ」

フレデリカ「はーい、焼肉食べ放題コース4人分お願いしまーす」

麗花「さ、ほら二人とも!焼肉いこっ!」

杏・茜「あぁぁぁぁぁぁぁ!」


18: 2017/07/27(木) 22:17:18.39 ID:s0en+qm/O

19: 2017/07/27(木) 22:30:38.67 ID:jq3mO0/40
乙です
茜ちゃんと杏がほんと苦労人してて好き

引用元: フレデリカ「ふんふんふふーん!」 麗花「ふぁいんどゆあうぃんど!」