1: 2013/05/20(月) 22:22:20.59 ID:gY8/Bukd0
さやか「あんたみたいなコがスリとはねー……やれやれ、世も末だわ」

ゆま「う……うう……」

さやか「同情はするけど、犯罪は犯罪だからね。大人しく警察に……」

ゆま「や、やだ! お願い許して、ケイサツはだめなの!」

さやか「んなこといってもねえ。あんたはあたしの財布を盗ろうとしたわけじゃん?」

さやか「なのに許してもらおうだなんて考えが甘すぎでしょ」

ゆま「おねがい……おねがい、ゆるしてよぉ……」ぐすっ

ゆま「な、なんでもするから、ゆるして……」

さやか「ふーん、じゃあ>>2してよ」

2: 2013/05/20(月) 22:23:10.60 ID:ep6q/Ttb0
私の妹になって

4: 2013/05/20(月) 22:28:39.02 ID:gY8/Bukd0
さやか「……じゃあさ、私の妹になってよ!」

ゆま「え……?」

さやか「あたしさー、前から妹が欲しかったんだよねぇ」

さやか「おねーちゃんのこと慕ってくれる、可愛い可愛い妹がさ」

ゆま「い、いもうとになれば……ゆるしてくれるの?」

5: 2013/05/20(月) 22:31:40.68 ID:gY8/Bukd0
さやか「そーだよ。今日一日、妹になってくれれば許してあげる」

さやか「どーかな?」

ゆま「う、うん……わかった、おねーちゃんの妹になる……」

さやか「よーし、それじゃあ早速、おねーちゃんとイイトコにいこっか!」

ゆま「うん……」

ゆま(ど、どこに連れてかれちゃうんだろう……)

6: 2013/05/20(月) 22:35:52.31 ID:gY8/Bukd0
さやか「♪~♪~♪~」スタスタ

ゆま「ねえ、えっと……」

さやか「おっと、そういえばまだ名前を聞いてなかったね」

さやか「あたしの可愛い妹ちゃん、お名前はなんてーの?」

ゆま「え? あ、えと……ゆま、ゆまだよ」

さやか「おーけー、ゆまちゃんね」

ゆま「……ねえ、おねーちゃん。ゆまをどこへ連れてくの?」

さやか「ふふ、それはね……>>7だよ!」

7: 2013/05/20(月) 22:36:21.41 ID:hV28QeLWo
あの世

9: 2013/05/20(月) 22:39:07.52 ID:gY8/Bukd0
さやか「ふふ、それはね……あの世だよ!」

ゆま「あのよ? あのよってなーに?」

さやか「しらない? とってもいいとこなんだよ、あの世って……」

さやか「苦しいことも忘れられて、気持ち良く眠れるところなんだよ……ふふっ」

ゆま「ふーん、ねむるとこなんだ」

ゆま(ホテルとかなのかな?)

10: 2013/05/20(月) 22:41:04.29 ID:gY8/Bukd0
さやか「あ、おーいまどかー!」

まどか「さやかちゃん! もう来てたんだ!」

さやか「うん! あたしの嫁を待たせるわけにはいかないかんねー♪」

まどか「えへへ♪ さやかちゃんたら、またそんなこと言って!」

まどか「……あれ? その子は?」

ゆま「こ……こんにちは」

11: 2013/05/20(月) 22:43:47.13 ID:gY8/Bukd0
さやか「この子はゆまちゃん! あたしの可愛い妹なんだよ!」

まどか「妹? さやかちゃんに妹なんていたっけ?」

さやか「ついさっき妹にした!」エッヘン!

まどか「あはは、なにそれ?」

まどか「はじめまして、ゆまちゃん! 私はまどか、よろしくね♪」

ゆま「うん、よろしくね、マドカおねーちゃん」

ゆま(よかった、あんまりこわくないおねーちゃんだ)

12: 2013/05/20(月) 22:47:48.13 ID:gY8/Bukd0
さやか「んじゃ、まどかとも合流できたことだし、出発と行きますかー!」

まどか「うん♪ いこういこう!」

まどか「向こうはどんなとこなのかなー、たのしみだなー♪」

ゆま「むこう……?」

まどか「そうだよ、向こう!」

さやか「みんなでとっても綺麗な河をわたるんだよー」

ゆま「ふぅん……そーなんだ」

18: 2013/05/20(月) 22:51:44.64 ID:gY8/Bukd0
さやか「てってけてー♪」テクテク

まどか「ふふ、ごきげんだね、さやかちゃん」

ザワザワ...

ゆま「あれ……なんだか人がいっぱい集まってきてる」

まどか「みんな私たちと同じところに向かってるんだよ」

さやか「おー、見覚えのある顔もチラホラ……あっ、あそこにいんの中沢じゃん」

まどか「ほんとだー、中沢くんもきてたんだー」

19: 2013/05/20(月) 22:57:12.48 ID:gY8/Bukd0
和子「あら、鹿目さんに美樹さん。貴女たちも来たのね」

さやか「あ、せんせー! こんにちはー」

まどか「こんにちはー」

和子「それに……ふふ、可愛らしいお友達もいっしょなのね」

ゆま「ど、どうも……」

さやか「おやおや、ゆまってば照れちゃって!」

21: 2013/05/20(月) 23:01:48.96 ID:gY8/Bukd0
まどか「先生もあっちに向かう途中なんですか?」

和子「ええ、もちろんそうよ。でもこんなに早く行くことになるなんて思ってなかったわぁ……」

さやか「あはは、あたしらよりは遅かったんだかいいじゃないですか。せんせーって確かさんじゅう……」

和子「美樹さん、女性の年齢をむやみに口にしてはいけません!」

さやか「ひええ、ごめんなさーい」

ゆま「……くすっ、あははっ」

22: 2013/05/20(月) 23:04:59.28 ID:gY8/Bukd0
さやか「お、やっと笑ったねゆま!」

ゆま「ふえっ?」

さやか「ずっと怯えてるから気になってたんだよー」

さやか「こーんなに可愛いお顔してるんだから、もっと笑顔にならなきゃ!」

ゆま「か、かわいい……? ゆま、かわいいのかな?」

まどか「うん! とってもかわいいよ!」

和子「ええ。お肌もスベスベで妬まし……こほん、うらやましいくらいですよ」

ゆま「……えへへ」

23: 2013/05/20(月) 23:09:37.58 ID:gY8/Bukd0
さやか「あ! 河が見えてきたよ!」

ゆま「わあ……!」

まどか「ほんとだ! ひろーい」

和子「あっちに渡し船がありますよ。行きましょうか」

ゆま「うん!」

さやか「はーい」

29: 2013/05/20(月) 23:14:45.39 ID:gY8/Bukd0
老婆「いらっしゃい……」

さやか「すんませーん、向こう岸に渡りたいんですけどー」

ゆま「おふねだ……ゆま、おふね乗るの初めて!」

まどか「舟っていってもボートみたいなものだけどね、てぃひひ」

老婆「……うん? あんた……それにあんた」

さやか「え、あたし?」

まどか「……と、私?」

30: 2013/05/20(月) 23:17:04.20 ID:gY8/Bukd0
老婆「あんたらはまだ渡れないよ。そこらで石でも積んでな」

さやか「えー」

まどか「そんなぁ」

和子「ああ……そういえばそういうものでしたね」

ゆま「おねーちゃん達は乗れないの?」

和子「そうですよ。これって順番があるんです」

32: 2013/05/20(月) 23:21:13.77 ID:gY8/Bukd0
さやか「もー、マミさんのいじわるー」

老婆「ちょ、違うから! 私は華麗でカッコいいマミさんとは関係ないから!」

老婆「変なこと言うとティロフィナーレするわよ!」

ゆま「てぃろ?」

さやか「ちぇ、しょーがないかぁ……じゃあまどか、ゆまちゃん! いっしょに石ころ積んで遊ぼう!」

まどか「わーい、ジェンガごっこだねー」

ゆま「うん!」

33: 2013/05/20(月) 23:25:10.59 ID:gY8/Bukd0
老婆「ちょいとお待ち、そっちのおチビさんはもう渡れるよ」

ゆま「え……?」

老婆「あんたは順番が来ているから。今すぐに渡りなさい」

さやか「あー、そーなんだ……よかったじゃん、ゆま!」

まどか「おめでと、ゆまちゃん!」

ゆま「え、で、でも……それじゃあおねーちゃんたちと離れ離れに……」

34: 2013/05/20(月) 23:28:13.08 ID:gY8/Bukd0
さやか「あー、いいっていいって! あたしらのことは気にせず行きなよ!」

まどか「そーだよ、これを逃すと深ーい河を歩いて渡らなきゃいけなくなっちゃうし」

ゆま「そ、そーなの……?」

さやか「あたし達はあとからいくからさ! 先にいって名所でも巡ってきなよ」

まどか「うんうん、私たちのために下見しておいてくれると嬉しいなって」

ゆま「……うん」

35: 2013/05/20(月) 23:32:45.61 ID:gY8/Bukd0
ゆま「うん、わかったよ。ゆま、さきにいってるね」

ゆま「むこうに何があったか、あとでおねーちゃん達におしえてあげる!」

さやか「ふふ、ありがと!」

まどか「いってらっしゃい、ゆまちゃん! またあとでね」

ゆま「またねー」

36: 2013/05/20(月) 23:35:41.15 ID:gY8/Bukd0
老婆「お別れは済んだみたいだね。それじゃあ……」

ゆま「うん! のせてのせて!」

老婆「おっとその前に、船賃をもらおうか」

ゆま「えっ」

老婆「船賃が払えないなら乗せられないよ」

ゆま「ええー、そんなぁ……せっかく乗る気になったのにー」

38: 2013/05/20(月) 23:38:49.79 ID:gY8/Bukd0
老婆「銭がないなら……代わりにあんたの身ぐるみ全部いただこうか」

ゆま「みぐるみ?」

老婆「着ているもの全て、脱いでよこしな。そうすりゃ乗せてやるよ」

ゆま「えええ!?」

老婆「さて、どうするね」

ゆま「ううーん……」



1.脱ぐなんてやだ! やっぱ帰っちゃお!

2.脱いじゃえ☆

>>45まで多数決。適当な時間に再開します。
あと要望とか雑に受け付けます。

41: 2013/05/20(月) 23:39:37.92 ID:RgZIewIvo
1

51: 2013/05/20(月) 23:55:52.30 ID:gY8/Bukd0
ゆま「脱ぐなんてやだ! やっぱり帰る!」

老婆「ひっひっひ……そうかいそうかい」

ゆま「ごめんねおばーちゃん、ゆま、おねーちゃんと石ころで遊んでくる」

老婆「それはいいけどあんた……」

老婆「足元に、お客さんが来てるよ」

ゆま「えっ……?」

52: 2013/05/20(月) 23:59:41.86 ID:gY8/Bukd0
「ゆま……ゆま……」

ゆま「ひっ……!?」

「どうして……どうしてお前だけが……」

ゆま「ま、ママ……パパ……!?」

「お前もこっちに来い……来い……!」

ゆま「や、やだ! 離して! ひっぱらないでよぉ!!」

53: 2013/05/21(火) 00:02:28.89 ID:mL+Apz2E0
ゆま(ひ……引きずり込まれちゃう……!?)

ゆま「や……いやああ!!」

さやか「ピッチャーさやかちゃん、第一球投げました!!」

ゴシャッ!

「ぎゃああああ!!」

ゆま「あ……おねえちゃん!?」

さやか「こっちだよゆまちゃん! そいつがひるんでる内に来て!」

ゆま「う、うん!」

55: 2013/05/21(火) 00:06:56.90 ID:mL+Apz2E0
ゆま「ありがと、おねーちゃん!」

さやか「いえいえ、どーいたしまして」

さやか「……っと、あんまりのんびりはしてられなさそうだね」

さやか「いくよゆまちゃん、ついてきて」タッタッタ...

ゆま「え? あ、まってよおねーちゃん!」タッタッタ...

56: 2013/05/21(火) 00:09:38.89 ID:mL+Apz2E0
ゆま「おねーちゃんどこいくの? 河からどんどん離れて……元来た道をもどるの?」

さやか「そーだよ、ちょっとしんどいかもしんないけど、頑張って走ってね?」

ゆま「だいじょーぶだよ、ゆま、けっこー体力あるもん!」

ゆま「だってゆまは……ゆまは、あれ?」

ゆま「ゆまは……なんだっけ……」

さやか「…………」

57: 2013/05/21(火) 00:13:32.69 ID:mL+Apz2E0
さやか「……ごめんねゆまちゃん。あたしさ、怖かったんだ」

ゆま「……おねーちゃん?」

さやか「だからゆまちゃんを連れてきちゃったの。……ほんとに、ごめん」

ゆま「なんのはなし……?」

さやか「ほんとはまだ、ゆまちゃんはこっちにきちゃいけなかったんだよ」

さやか「手遅れになるまえに、向こうに帰らなきゃ」

ゆま「あ……」

58: 2013/05/21(火) 00:18:55.16 ID:mL+Apz2E0
タッタッタ...

さやか「このへんまでくればもう大丈夫かな?」

さやか「帰り道、わかるよね」

ゆま「う、うん。わかるよ」

さやか「それじゃあね、ゆまちゃん。今度は……ゆまちゃんがもっとおばあちゃんになってから会おうね」

ゆま「……ごめんね、おねーちゃん……」

さやか「あはは、ゆまちゃんがあやまることなんてないって! さ、ほら早くいきな!」

ゆま「うん……ごめんね、バイバイ!」

59: 2013/05/21(火) 00:22:45.69 ID:mL+Apz2E0
…………。

ゆま「う……あれ、ここは……ホテル……?」

杏子「ゆま!! よかった、目が覚めたか!!」

ゆま「キョーコ? どうして、ゆま……」

杏子「寝ぼけたツラしやがって……大怪我してずっと寝てたんだよ、お前は!」

ゆま「あ……」

ゆま「そうだ、ゆま、ワルプルギスとの戦いで……」

60: 2013/05/21(火) 00:27:09.64 ID:mL+Apz2E0
マミ「そうよ、ゆまちゃんはあの戦いのあと、三日も眠ってたんだから」

ゆま「ひっ!?」

マミ「……え、な、なに? なんでそんな怯えてるの?」

ゆま「あ、ま、マミおねーちゃんかぁ……ううん、なんでもないよ」

ゆま「マミおねーちゃんに無理矢理ハダカにされそーになったのを思い出しただけだから」

杏子「……おい、マミ?」

マミ「えええ!? ちょ、ちょっとゆまちゃん!? なんの話!?」

62: 2013/05/21(火) 00:34:37.12 ID:mL+Apz2E0
ゆま(ふしぎなゆめだったなぁ……)

ゆま(ううん、ちがうよね。きっとあれはゆめなんかじゃなくて)

ゆま(ゆまが帰ってこれたのも、きっと……)

ゆま(…………)

ゆま(……ありがと、さやかおねーちゃん)

ゆま(ばいばい)

64: 2013/05/21(火) 00:42:14.77 ID:mL+Apz2E0
ということでおしまい。
(´・ω・`)ノシ

65: 2013/05/21(火) 00:42:54.53 ID:1R+SD5NJo
からのー?

66: 2013/05/21(火) 00:49:45.10 ID:mL+Apz2E0
ゆま「>>70」

70: 2013/05/21(火) 00:53:15.13 ID:1R+SD5NJo
さやかの事が(姉として)好きすぎて、どうしたらいいのかな

74: 2013/05/21(火) 20:13:08.26 ID:mL+Apz2E0
また別の時間軸のお話……。

ゆま「さやかおねーちゃんの事が好きすぎて、どうしたらいいのかな」

マミ「ええっ!? す、好きって……本気なの!?」

ゆま「うん! さやかおねーちゃんがホントのおねーちゃんになってくれればいいのになあ」

マミ「あ……そういう意味合いでの『好き』ね……重たい話じゃなくて良かったわ」

マミ「でも貴女、佐倉さんのことを慕っていたんじゃないの?」

ゆま「もちろんキョーコのことも好きだよ! だから悩んでるの!」

75: 2013/05/21(火) 20:14:20.70 ID:mL+Apz2E0
ゆま「キョーコはゆまのこと助けてくれたし、カッコいいから好き!」

ゆま「でも、怒ると怖いのはちょっとヤダ……」

ゆま「さやかおねーちゃんはゆまと一緒に遊んでくれるし、やさしーから好き!」

ゆま「でも、すこしだけおバカさんなのが……なんていうか、残念なの」

マミ「……貴女もなかなか言うわね」

76: 2013/05/21(火) 20:15:42.24 ID:mL+Apz2E0
ゆま「ゆま、二人とも好きだから……どっちのほうが一番好きなのか気になっちゃって」

マミ「順番なんて気にしなければいいのに」

ゆま「だめだよ! そんなユージューフダンなことじゃ!」

ゆま「ゆま、パパみたいなタラシになりたくないもん!」

マミ「そ、そう……」

ゆま「どっちがイチバンで、どっちがニバンなのか、決められる方法はないかなあ……」

マミ「……なら、こういうのはどうかしら」

77: 2013/05/21(火) 20:17:21.75 ID:mL+Apz2E0
マミ「ゆまちゃんは、あの二人に>>79するの」

ゆま「>>79……?」

マミ「そうよ。それで、二人がどんな反応をするか確かめて……」

マミ「自分の気持ちも確かめて……」

マミ「どっちが一番好きか、決めればいいと思うわ!」

80: 2013/05/21(火) 20:43:39.00 ID:mL+Apz2E0
ゆま「うーん、じんせいそうだん、かぁ……」

マミ「まあ難しく考えないで、いま悩んでいることとか……」

マミ「気になっていることを相談してみればいいと思うわ」

ゆま「うん! わかった!」

ゆま「それじゃあいってくるねー!」

マミ「いってらっしゃーい」

81: 2013/05/21(火) 20:51:19.72 ID:mL+Apz2E0
さやか「あれ、ゆまちゃん。どうしたの?」

ゆま「あ! さやかおねーちゃん!」

ゆま「あのねあのね、おねーちゃんにじんせいそうだんしたいの!」

さやか「じ、人生相談!? ゆまちゃんが!?」

ゆま「……だめかな?」

82: 2013/05/21(火) 20:53:21.37 ID:mL+Apz2E0
さやか「あ、いやいや。駄目なんてことないよ」

さやか「このさやかちゃんが、人生相談にのってあげようじゃないの!」

ゆま「わあい! ありがとうおねーちゃん!」

さやか「それで、どんな相談なの?」

ゆま「うん、あのね……ゆまの>>83のことなんだけど!」

85: 2013/05/21(火) 21:01:25.84 ID:mL+Apz2E0
ゆま「うん、あのね……ゆまのパパとママの問題のことなんだけど」

さやか「う、うん」

さやか(なんか予想以上にヘビーだぞ)

ゆま「パパもママも魔女に襲われて氏んじゃったわけだけど、世間的には行方不明になってるわけでしょ」

ゆま「これって放っておいていいのかなぁ。ちゃんとお葬式をしてあげた方がいいんじゃないかと思って」

ゆま「でもお葬式をするための手続きとか良く分からないし、おかねもないし」

ゆま「そもそもパパとママが氏んでしまったことを証明できるものも何もないからどうすればいいのかな」

ゆま「おまわりさんに氏んじゃったんです、ってゆってもきっと信じてもらえないことくらいゆまでもわかるよ」

さやか「え、えーと……」

88: 2013/05/21(火) 21:08:55.21 ID:mL+Apz2E0
ゆま「ゆま……パパもママもあんまり好きじゃなかったけど……」

ゆま「でもね? なにもしてあげないのも、いやなの」

ゆま「ちゃんとおそうしきしてあげて……ちゃんとお別れしたいの……」

ゆま「ゆまはもうだいじょうぶだよ、って、ゆってあげたいの……ぐすっ」

さやか「ゆまちゃん……」

89: 2013/05/21(火) 21:15:59.28 ID:mL+Apz2E0
さやか「よーしわかった! ゆまちゃんのお悩み、このさやかちゃんが解決してあげる!」

ゆま「ほんと?」

さやか「うん! ……でもね、あたしも難しいことはちょっとよくわかんないんだ」

さやか「だから、まずは色々と調べてくるよ! ちゃんとお葬式が出来る方法がないか、とかね!」

ゆま「おねーちゃん……ありがとう!」

さやか「それじゃ、あたしはさっそく調べ物といきますかね~」

さやか「またね、ゆまちゃん! 今度会う時までに分かるようにしておくから!」

ゆま「うん! ばいばーい!」

90: 2013/05/21(火) 21:22:26.61 ID:mL+Apz2E0
ゆま「やっぱりさやかおねーちゃんはやさしいなあ……」

ゆま「つぎはキョーコにもじんせいそうだんしにいこうっと」

杏子「あたしがなんだって?」

ゆま「あ、キョーコ! ちょうどいいところに!」

ゆま「じんせいそうだん、したいんだけどいいかな?」

杏子「人生相談だぁ? まーいいけど……どーしたんだよ、急に」

ゆま「うん、あのね……ゆま最近……」

ゆま「>>92のことで悩んでるの!」


92: 2013/05/21(火) 21:23:19.91 ID:PrfcyQAzo
学校に行きたい

94: 2013/05/21(火) 22:02:15.73 ID:mL+Apz2E0
ゆま「ゆまね、学校にいきたいの!」

杏子「学校? なんでまた急に……」

ゆま「だって昨今の学歴偏重社会において義務教育もまともに受けていないなんて問題があるでしょ?」

ゆま「このままだと中卒どころか小学校中退という不名誉な経歴が残っちゃうし」

ゆま「将来きちんとした職を得るためにはやっぱり学業をおろそかにするわけにはいかないんだよ」

ゆま「だからそろそろ復学して勉学に励みたいなと思って」

杏子「お、おう……」

97: 2013/05/21(火) 22:05:45.59 ID:mL+Apz2E0
ゆま「それにね……ゆまにはゆめがあるんだ!」

ゆま「りっぱなおとなになって、ちゃんとお金をかせいだら……」

ゆま「ゆまのことをいろいろと面倒みてくれたみんなに、きちんと御礼をするの!」

杏子「みんな?」

ゆま「マミおねーちゃんとか、さやかおねーちゃんとか!」

ゆま「それに、もちろんキョーコにもだよっ! ……えへへ」

杏子「ゆま……」

98: 2013/05/21(火) 22:11:13.48 ID:mL+Apz2E0
杏子「ったく、ガキのくせして生意気なこと言いやがって……」

杏子「……しかたねーな。お前が学校に戻れるように力を貸してやるよ」

ゆま「キョーコ……! いいの? ほんとに?」

杏子「ああ。……正直、どうすりゃいいのか見当もつかないけど

杏子「ま、なんとかなんだろ」

ゆま「ありがとう……キョーコ!」

99: 2013/05/21(火) 22:17:50.08 ID:mL+Apz2E0
杏子「んじゃ、これからどうするか決めなきゃな」

ゆま「うん!」

杏子「まずは……うーん、アタシのほうで色々と調べてみるよ」

杏子「こーいうことは頭のいい奴にも相談した方が話が早いだろうしね」

杏子「そーいやゆまは荷物とかって家に置きっぱなしだろ? ランドセルとか……」

杏子「いったん取りにいったらどうだ?」

ゆま「あ、そだね……うん、わかった! いってくるね!」

100: 2013/05/21(火) 22:26:15.27 ID:mL+Apz2E0
ゆま(ワガママ言うな! って怒られるかとおもったけど……)

ゆま(キョーコもちゃんと相談に乗ってくれた……嬉しいなぁ)

ゆま(……やっぱりキョーコもホントは優しいんだね)

ゆま(さやかおねーちゃんも、キョーコも、ゆまの悩みをキチンと聞いてくれて……)

ゆま(やっぱりゆま、二人とも大好き)

101: 2013/05/21(火) 22:28:34.41 ID:mL+Apz2E0
ゆま(マミおねーちゃんの言う通りだったね)

ゆま(どっちがいちばんとか、にばんとか、そんなの気にしちゃいけなかったんだ)

ゆま(ふたりともゆまのために頑張ってくれる、って言ってるのに)

ゆま(どっちのほうが上とか下とか、なんてゆったらシツレーだもん!)

ゆま(ハンセーしなきゃ、うん)

102: 2013/05/21(火) 22:44:01.67 ID:mL+Apz2E0
ゆま「ただいま~……って言っても誰もいないんだけど」

ゆま「ゆまのランドセルってどこにおいてあったっけかなぁ……」

ゆま「うーん、ぐちゃぐちゃで汚くてよくわかんない」

ゆま「ゆまのおうちってこんなに汚かったっけ?」

???「……っ!!」ガバッ!

ゆま「え……きゃあ!?」

103: 2013/05/21(火) 23:00:22.89 ID:mL+Apz2E0
空巣「う、うごくな! さわぐな! 声を出したら頃すぞ!」

ゆま「え、え? お、おじさんだれ……!?」

ゆま「どうしてゆまのおうちに……?!」

空巣「声を出すなって言ってるだろ!」

ゆま「ふぇぇ……」

104: 2013/05/21(火) 23:01:59.41 ID:mL+Apz2E0
ゆま(きっとこの人、空巣さんだ……!)

ゆま(どうしよう、このままじゃ何をされるか分かんないよ!)

ゆま(……そうだ、テレパシーで助けを呼ぼう!)

ゆま(たすけて……! だれか、たすけて……!)

ゆまちゃんのテレパシーが届いた相手
>>105

105: 2013/05/21(火) 23:02:32.44 ID:SCgXzdAxo
マミさん

107: 2013/05/21(火) 23:08:30.57 ID:mL+Apz2E0
マミ(ゆまちゃん! どうしたの? なにがあったの!?)

ゆま(マミおねーちゃん! たすけて、ゆまのおうちに空巣さんがいて……!)

ゆま(ゆま、捕まっちゃてて動けないの、怖いよぉ!)

マミ(なんですって! 待ってて、すぐに行くわ!)

マミ(ゆまちゃんは少しでも時間を稼いで!)

ゆま(う、うん!)

108: 2013/05/21(火) 23:11:17.85 ID:mL+Apz2E0
空巣「くそ……誰もいないと思ってたのに」

空巣「顔も見られちまったし、頃すしか……」

ゆま「ひぅっ……!?」

ゆま「や、やだ、ころさないで……!」

ゆま「な、なんでもするから、ゆるして……」

空巣「なんでも……?」

空巣「じゃあ>>110しろよ」

110: 2013/05/21(火) 23:12:20.70 ID:WBf59xz+o
通報

111: 2013/05/21(火) 23:16:46.29 ID:mL+Apz2E0
空巣「じゃあ通報しろよ!」

ゆま「え……」

空巣「通報だよ通報!」

ゆま「え、えーと。うん。わかったよ」

ゆま「もしもし? おまわりさんですか? うちに空巣が入って……」

112: 2013/05/21(火) 23:18:56.82 ID:mL+Apz2E0
マミ「ゆまちゃん! 無事!?」

さやか「助けに来たよ!」

杏子「ゆまに手を出しやがったヤツはどいつだ!」

ゆま「あ、みんな!」

警官「おや、お友達かい?」

マミ「あ……あれ? お廻りさん?」

113: 2013/05/21(火) 23:22:36.77 ID:mL+Apz2E0
ゆま「おまわりさんを呼んで、助けてもらったの」

マミ「な、なんだ……そうだったの」

さやか「拍子抜けだね……でもよかった! ゆまちゃんが無事で!」

杏子「ったく、人騒がせなやつだな」

ゆま「ごめんね、みんな……」

114: 2013/05/21(火) 23:24:18.30 ID:cT8ObtmCo
何がしたかったんだこの空き巣・・・

115: 2013/05/21(火) 23:26:37.25 ID:X+ITuwE8o
>>114
ゆまちゃんが天使過ぎて自首したくなったんだろ

116: 2013/05/21(火) 23:31:21.85 ID:mL+Apz2E0
警官「あー、ところで君は……」

ゆま「?」

警官「千歳ゆまさん、だよね?」

ゆま「え……あ、うん。そうだけど……」

警官「よかった。実はね、君のおじいさんが、君のことを捜索願を出していてね……」

ゆま「おじいちゃんが?」

117: 2013/05/21(火) 23:39:53.67 ID:mL+Apz2E0
マミ「え、ゆまちゃんっておじいさんがいたの?」

ゆま「うん、そうだよ」

ゆま(詳しくは絶賛発売中のまんがタイムきらら☆マギカVOL.6を購入して確認してね!)

121: 2013/05/22(水) 14:46:18.51 ID:WFRvQYen0
杏子「なんだよ! 家族がいるなら早く言えよな!」

ゆま「え? え、どして?」

さやか「おじーちゃんならきっとゆまちゃんの力になってくれるよ!」

さやか「パパとママのお葬式だって出来るんだよ!」

杏子「学校にだってまた通えるようになるだろーな」

ゆま「ほ、ほんとに!?」

マミ「ええ、本当よ」

さやか「と、いうか……どうして今までおじいさんに頼ろうとしなかったの?」

ゆま「だ、だって……おじーちゃんとお話ししようとすると、ママが怒るから……」

杏子「……そう刷り込まれてたってわけか」

さやか「ゆまちゃん……」

さやか「でももう大丈夫だよ! おじいさんに事情を上手く説明して、協力してもらおう!」

ゆま「うん!」

QB「家族が増えるよ!」

マミ「やったねゆまちゃん!」

完!

引用元: ゆま「な、なんでもするから、ゆるして……」さやか「じゃあ>>2してよ」