880:◆6RLd267PvQ 22/08/27(土) 00:06:38 ID:Zsdh
相葉夕美「うわーん!!!!!」

更新。とりくろ!シリーズ

881: 22/08/27(土) 00:06:52 ID:Zsdh
~事務所~

夕美「ふんふんふ~ん♪」チョポポポ

夕美「お水だよ~、お飲み~」ジョウロー

観葉植物「………」キラキラ

藍子「非効率だと思いません?」

夕美「へっ?何がっ?」ビクッ

藍子「お部屋の観葉植物なんて、絶対室内じゃ雨なんか降りませんし、陽の光だって動かしてあげないと当たらないじゃないですか」

藍子「なのにわざわざお部屋に緑が欲しいからと、人間のエゴで置かれた植物に、さも優しさを振りまいているかの様に水を与えて悦に入る行為」

882: 22/08/27(土) 00:07:06 ID:Zsdh
夕美「そ、そんなんじゃないもんっ!植物はほら……癒やしをくれるんだよっ!凄いんだよっ!」アセアセ

藍子「つまり癒やしが欲しいからと自らの恣(ほしいまま)に無自覚な支配欲でもって部屋の片隅にこの小さな生命を配置したわけだ、とんだ偽善だな!!!」

夕美「うわーん!!!!!」

P「高森藍子ォ!!!!!!」ヌァーッ!!

藍子「あ、いたんですかプロデューサーさん」

883: 22/08/27(土) 00:07:20 ID:Zsdh
P「特に話す必要なかったから喋らなかったけどここ事務所だからそらいるよ、職場だぞ」

藍子「どう思いますか、夕美さんのこの態度、あまりにも植物を冒涜していると思わなくもないでしょう?」

P「急にちょっと自信なさげにするな、お前が言い出したんだろうが」

夕美「私がいけないんだっ……みんなの癒やしになればいいな、なんてっ……全然観葉植物さんの気持ちをわかってなかったんだ……」クスン

P「いじけたぞ、あいつ」

藍子「一体誰がこんな酷いことを」

P「記憶を遡ってみろ、答えだから」

884: 22/08/27(土) 00:07:33 ID:Zsdh
藍子「記憶に自信がないので時間ごと遡ってもいいですか?」

P「そしたらまた繰り返すだろうが」

夕美「プロデューサーさん、どこか手頃な山とかないかなっ………観葉植物さんもきっと広い場所でのびのび育ったほうが幸せなんだよっ……」

P「まぁ待て、真に受けるな、こんな奴の言うこと」

藍子「こんな奴って何ですか」

夕美「でも…」

885: 22/08/27(土) 00:07:46 ID:Zsdh
P「あのな、突然環境が変わったら植物だってびっくりするだろ? 自然の恐ろしさはそれこそお前が一番わかってるんじゃないのか」

夕美「た、確かに…確かにそうだねっ」

P「植物が安心して育つ環境を提供する代わりに、俺達は水や肥料や光を当ててやるんだよ、決して一方通行なんかじゃないんだぞ」

夕美「それもそっかあ!!」ペカー!

886: 22/08/27(土) 00:07:57 ID:Zsdh
藍子「サバイバル……忘れてました。自然はいつも、生存競争だって」

※生存本能ヴァルキュリア・特訓後ホーム台詞。

藍子「いっそ植物の意思で水を飲んだり光を浴びたりすれば解決するんですけどね」

夕美「何それ面白そうっ!」

P「……どっかで聞いたような話だな、それ」

おわれ。

887: 22/08/27(土) 00:08:19 ID:Zsdh
鉢植えが動くなんてそんなまさか。

お目汚し、失礼をば。

引用元: とりくろ!シリーズ