1: 2013/10/27(日) 22:26:13.21 ID:U7y1+7Uk0
蛍「どうしてですか?」

れんげ「近所のばあちゃんやじいちゃんからきつ~く言われてるのん」

蛍「理由は教えてくれないんですか?」

れんげ「何か良くないものがあるから、らしいのん」

蛍「…良くないもの…ですか」
のんのんびより りめんばー (MFコミックス アライブシリーズ)
5: 2013/10/27(日) 22:28:42.43 ID:U7y1+7Uk0
後日

夏海「なーなー、裏山行ってみねぇ?」

小鞠「え…?」

れんげ「ダメなのん
ばあちゃんじいちゃんに叱られるのん」

夏海「いいじゃん!何があるのか気になるしさ!
蛍も行くだろ?」

蛍「え…えっと…私は…」

夏海「姉ちゃんもれんちょんも行くよな?」

7: 2013/10/27(日) 22:30:43.22 ID:U7y1+7Uk0
小鞠「しょ、しょうがないわね
あんた一人じゃ危ないし…」

夏海「決まりー!れんちょんは?」

れんげ「やめとくのん、呪われるのん」

夏海「あっはは!大丈夫だって!
迷信だよ、め・い・し・ん!なっ蛍!」

蛍「あ…えーと…」

蛍(でも、先輩が行くなら…行こうかな…)

9: 2013/10/27(日) 22:32:07.75 ID:U7y1+7Uk0
後日

夏海「じゃ、しゅっぱーつ!」

小鞠「ななななんでこんな夜中に!?」

夏海「気分出るだろ?」

れんげ「………」

蛍「……れんげちゃん…」

れんげ「ほたるん、気を付けるのん」

蛍「は、はい…」

13: 2013/10/27(日) 22:34:23.61 ID:U7y1+7Uk0
小鞠「…………」

夏海「……なーみんな、何か喋ろうぜ?」

蛍「え、えっと…じゃあ、しりとりでもしませんか?」

夏海「いいねしりとり!姉ちゃん弱いんだよなぁ!」

小鞠「……う、うん」

夏海「じゃああたしからな!幽霊の「ゆ」!」

小鞠「」ビクッ!

夏海「はい、れんちょん!」

16: 2013/10/27(日) 22:35:55.98 ID:U7y1+7Uk0
れんげ「遊園地」

蛍「ち…地球」

小鞠「う…う…牛」

夏海「し、かぁ…
氏体!」

小鞠「」ビクッ!

れんげ「い…い…居留守なのん」

蛍「す…スカート」

17: 2013/10/27(日) 22:38:18.60 ID:U7y1+7Uk0
小鞠「とんぼ!」

ぼたん

蛍「あ、夏海先輩の負けですね」

夏海「え?あたしまだ何もいってねーけど」

小鞠「は?あんた…いい加減にしなさいよ?」

れんげ「でも確かに聞こえたのん」

蛍「せ、先輩!イタズラはやめてください!」

夏海「だから違うって」

20: 2013/10/27(日) 22:40:44.32 ID:U7y1+7Uk0
小鞠「ねぇ…もう帰ろうよ…」

夏海「もう少しだって!あ、あった!あれあれ!」

蛍「……古びた…お堂ですか?」

れんげ「やばいのん」

蛍「え?」

夏海「何びびってんだよ、ただのお堂じゃん
はー、じっちゃんばっちゃんはこんなもんを怖がってたのかぁ」

小鞠「変なことしないでよ…」

夏海「いいじゃん
記念に何かもって帰ろうぜ」

23: 2013/10/27(日) 22:43:08.37 ID:U7y1+7Uk0
夏海「これなんかいい感じだよな?」

小鞠「なにこれ…小箱?」

夏海「開けてみようぜ」

蛍「ダメ!」

夏海「ほたる…?」

蛍「開けちゃ…ダメ……」

れんげ「ほたるん、すごく熱いのん」

夏海「やばいなこりゃ、とにかく早く帰るか」

24: 2013/10/27(日) 22:45:21.23 ID:U7y1+7Uk0
後日

れんげ「ほたるん、今日も学校休んでるのん…」

夏海「何かあったのかな」

小鞠「こないだの裏山からよね」

れんげ「………」

夏海「……何か責任感じるな
帰りに見舞いに寄ってみるか」

25: 2013/10/27(日) 22:48:15.45 ID:U7y1+7Uk0
ピンポーン

蛍母「こんにちは、どうぞ上がって」

夏海「お邪魔しまーす」

小鞠「蛍ー、大丈夫?」

蛍「ガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチ」

小鞠「ひいっ!!」

夏海「………!?」

蛍母「……昨日から目を開けたままずっと歯をカタカタさせて…
お医者様でも原因がわからないから、明日朝早く大きい病院まで連れていく予定なの」

れんげ「ほたるん……」

27: 2013/10/27(日) 22:50:54.89 ID:U7y1+7Uk0
夏海「………」

小鞠「………ねぇ、あれってやっぱり」

夏海「何だよ!あの時は何も起こらなかったじゃねぇかよ!」

れんげ「やっぱり裏山に入っちゃいけなかったのん…」

夏海「……れんちょんまで…!」

れんげ「ほたるんが可哀想なのん!」

夏海「!
あー、そうかよ!あたしが全部悪いんだろ!じゃあ責任持ってもう一回裏山にいってきてやらぁ!」

小鞠「ちょっと夏海!」

28: 2013/10/27(日) 22:53:05.66 ID:U7y1+7Uk0
小鞠「夏海、どこまで行ったのかしら…」

れんげ「あの小箱が怪しいのん…」

小鞠「そんな気はするけどね」

れんげ「ばあちゃんに相談してみるのん」

小鞠「うん、夏海を見つけたらね
夏海ー!どこー!?」

夏海「ねえちゃん…」

小鞠「夏海!あんた大丈夫!?」

29: 2013/10/27(日) 22:55:07.83 ID:U7y1+7Uk0
夏海「うん」

小鞠「………ほんとに大丈夫?」

夏海「うん」

小鞠「……何かあったの?」

夏海「いや…」

小鞠「で、あんたあの小箱は?」

夏海「お堂に返してきたよ」

小鞠「そう…これで蛍が良くなるといいけどね」

夏海「うん」

30: 2013/10/27(日) 22:56:47.20 ID:U7y1+7Uk0
れんげ「夏海も学校を休み出したのん」

小鞠「………」

れんげ「…………」

小鞠「ねぇ、帰り、ばあちゃんのとこ行かない?」

れんげ「行くのん」

33: 2013/10/27(日) 22:58:40.98 ID:U7y1+7Uk0
ばあちゃん「おお、れんげちゃん」

れんげ「こんにちはなのん」

ばあちゃん「いつもの、にゃんぱすぅってのはどうしたんだい?」

れんげ「それどころじゃ無いのん」

ばあちゃん「あー?」

れんげ「かくかくしかじかなのん」

ばあちゃん「ちょっと面倒なことになってるねぇ」

35: 2013/10/27(日) 23:01:28.39 ID:U7y1+7Uk0
ばあちゃん「夏海ちゃんはどんな具合だい?」

小鞠「一緒なんです…昨日から…
蛍と同じように…目を開いて歯を鳴らして……
ぐすっ……私、どうしたら…」

ばあちゃん「泣くんじゃないよ…きっとなんとかなるから」

れんげ「ばあちゃん、ほたるんと夏海は助かるのん?」

ばあちゃん「今ならまだ間に合うかもねぇ」

38: 2013/10/27(日) 23:07:26.85 ID:U7y1+7Uk0
蛍「ガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチ」

夏海「ガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチ」

蛍母「あの……娘は……」

雪子「ばあちゃん……夏海は助かるのかな…」

ばあちゃん「大丈夫だよ」

れんげ「ばあちゃん……二人はどうなってるのん」

ばあちゃん「どうもお堂の悪霊に取り憑かれたんだろうね」

小鞠「悪霊…」

45: 2013/10/27(日) 23:12:11.81 ID:U7y1+7Uk0
ばあちゃん「あのお堂には古くから悪霊が封じられていてね
夏海ちゃんが持ち出したっていう小箱にはその悪霊を鎮めるお札が入ってたんだよ」

小鞠「……」

ばあちゃん「幸い開けなかったから、手にした夏海ちゃんと
……蛍ちゃんだったね?この子はどうも憑かれやすい体質みたいだからね
影響を受けちゃったんだろう、可哀想に」

雪子「すみません…本当に…」

蛍母「いえ…そんな…うちの子にも責任がありますから…」

46: 2013/10/27(日) 23:15:15.28 ID:U7y1+7Uk0
ばあちゃん「まぁもし開けてたら、この町全体が災いに飲まれてただろうね」

れんげ「……」

ばあちゃん「じゃあ、悪霊を払おうかね」

小鞠「おばあちゃん、お払いできるの?」

ばあちゃん「いやいや、さすがに無理じゃよ
大きい町から助っ人を呼んである」

50: 2013/10/27(日) 23:19:12.62 ID:U7y1+7Uk0
ばあちゃん「寺生まれのTさんじゃ」

T「こいつらか。まぁさくっといくか!
破ァァァーッ!!!!」

Tさんが一喝すると、その手から無数の光の玉が町中に散らばっていったのん。
夏海と蛍はもとに戻り、お堂の悪霊も成仏したみたいなのん。
Tさんは帰る時、こう言ってたのん。
「迷信ってのは嘘か本当かわからない
だからこそ信じといて間違いは無いのさ。
本当だった時に困るからな。」
寺生まれってすごい。改めてそう思ったのん。



さっき変な音がしたから終わるのん。

52: 2013/10/27(日) 23:22:38.91 ID:I2hGOycQ0
やっぱりTさんはカッコいいな

53: 2013/10/27(日) 23:25:54.38 ID:oWY1qpAzi
Tさんスゲー

引用元: れんげ「ほたるん、裏山には入っちゃいけないのん」