夏海「やったー！兄ちゃんに勝った！！」

卓「……」(夏海は一回ハメ頃して本気で泣かしてしまったからな……ばれないように負けとかないと)

小鞠「なになに？二人でゲームやってるの？私もまぜて！」

夏海「えー、姉ちゃん弱いしなー

小鞠「な!? やってみないとわかんないじゃん！！」

夏海「今私は最強の座を手にしたばかりだよ！姉ちゃんには無理無理」

小鞠「うぅ～、お兄ちゃん変わって！」

卓「……」ｳﾝ (小鞠か……全てにおいて成長が遅い、口リコンにとって逸材だけど妹だからな……)

小鞠「ああー！なんでぇ!?」

夏海「よゆう～よゆう～」

卓「……」(低レベルな争いだな……)

このみ「小鞠ちゃーん、夏海ちゃんー！来たよー！」

卓「…!?」

このみ「皆でゲームやってたんだ、私も混ぜて」

小鞠「このみちゃん、私の敵をとって～」

夏海「今の私は無敵だぁ！」

このみ「よし、まかせて」
卓「……」(富士宮このみ……お隣りのお姉さんにして初恋の相手、あの笑顔が皆に平等に向いていることに気付いたときに初恋をあきらめた)

このみ「はーい、勝ったぁ！」

夏海「なんてことだ……こんなところにキングが隠れていたなんて、私の天下がぁ～」

小鞠「キングじゃなくてクイーンだけどね」

このみ「メガネ君、私とやらない？」

卓「……」ｳﾝ (今の動き……できる！)

夏海「うちで無理なら兄ちゃんも無理っしょー」

このみ「負けないよー」ﾌﾟﾙﾝ

卓「…!?」(横に座って気付いたけど……胸が揺れてる!?)

このみ「やったぁ！」

小鞠「このみちゃん強い」(お姉さんはゲームも強くないと……)

夏海「やっぱし兄ちゃんでも無理だったかぁ、残念だったね」

卓「……」ｳﾝ (戦いは画面内で行われているのではない……)

このみ「はぁー楽しかった！ そういえばメガネ君受験生だよね？」

卓「……」ｳﾝ (やめろ！！考えないようにしていたのに)

このみ「私が勉強見てあげようか？」

卓「…!?」

夏海「ちょちょっと！！」

このみ「夏海ちゃんも勉強見てあげようか？」

夏海「いやぁーうちはいいかな……ははは」

卓「……」(……やっぱり皆にたいして平等だな)

このみ「夏海ちゃん、そんなんじゃ駄目だよ！！ メガネ君が東京に行ったら会えなくなるよ」

小鞠「お兄ちゃん東京の学校目指してるの？」

卓「……」ｳﾝ (東京は秋葉、コミケ、ライブ……夢が全てつまってる)

夏海「……」

このみ「お兄ちゃん追いかけないとね」ﾎﾞｿｯ

夏海「ななな///何言ってんの、勘違いだって！！」

卓「……」(うーむ丸聞こえだ、ラノベの主人公なら聞こえないのに)



れんげ「なっつん遊びにきたのーん」

夏海「れんちょん、いいところに来た！」

れんげ「なっつんなんで顔赤いん？」

卓「……」(れんげか、宮内家は全員キャラが濃いけどれんげは別格だな)

れんげ「今日はねぇねぇもきてるんなー」

卓「……」(一穂さんか……とりあえず残念な大人、ただすごく構ってくれるいい人)

れんげ「ひかねぇは帰って来れなかったんな」

夏海「えー!? ひかねぇ来ないの？」

小鞠「じゃああと蛍だけだね」

蛍「先輩、呼びましたか！！！！！？」

このみ「蛍ちゃん、何時からそこに……」

卓「……」(一条蛍……東京から来た小学生、アメリカでは発育が早いと聞いていたが東京もアメリカ化しているのか？それなら幼女がいない地獄絵図に)

なっつんってひかげのことひかねぇってよんでたっけ？

ありがとう


蛍「今日って何で呼ばれたんですか？言われた通り野菜は持って来ましたけど……」

小鞠「うちの家で焼肉パーティーがあるんだよ！」

れんげ「うちはしいたけ持って来たん」

夏海「いやぁー楽しみだね！兄ちゃん」

卓「……」ｳﾝ (夏海は肉しか食べないからな……野菜も食べさせないと)

このみ「私、おばさん手伝ってくるね」

楓「ちぃーす、ガスコンロのレンタルに来ました」

雪子「ありがとう、楓ちゃんも食べてく？」

楓「え、いいんですか？」

雪子「いいのいいの、一人増えたぐらいじゃ変わらないし、ちょっと兄ちゃん！！ガスコンロ運ぶの手伝って」

卓「……」ｳﾝ (加賀山楓……口リを愛でる同士、典型的なツンデレで実は真面目で優しい)

楓「お、ありがとな」ﾄﾞｯｺｲｼｮ

卓「…!?」(重っガスコンロ何台あるんだ？)

夏海「ははは、兄ちゃんおじいちゃんみたい」

雪子「笑ってないで手伝いなさい！！」

雪子「このみちゃん本当に料理上手ね、お嫁に来ない？」

夏海「！！！？」

このみ「ははは、ありがとうございます」

卓「……」(よくある光景だしなれた)

蛍「せ、先輩危ないですよ」はわわ

小鞠「大丈夫だから、お姉さんとして蛍においしい料理つくるから待ってて」

蛍「はい！！待ちます！！」

卓「……」(こっちは最近になって危ないと思うようになってきたな)

楓「先輩は手伝わないんですか？」

一穂「子供たちがやる気なのに邪魔したらねぇ」

れんげ「ねぇねぇだらし無いのん……」

ひかげ「ち、ちーす」ｿｰ

れんげ「ひかねぇ何で来たん？」

ひかげ「うぉ！い、いやぁ焼肉パーティーって後から知ったというかなんというか」

雪子「大丈夫よ、ひかげちゃんの分もあるから」

ひかげ「あざっす、これ東京土産っす」ｽﾞｻﾞｧｰ

卓「……」(宮内ひかげ……夏海の遊び相手、東京風をよく吹かせる)

夏海「ひかねぇ来たんだ、一緒にゲームしよ」

卓「……」(夏海……料理はどうした)

夏海「ふははは、今日でなつみちゃんはレベルアップしたのだー！」

ひかげ「はぁ!?強っ」

一穂「兄ちゃんは結局誰と結婚するんだろうねぇ」

楓「え、このみじゃないのか？」

一穂「いやいや、うちのひかげかも知れないよ？」

楓「ひかげはないだろ……」

このみ「ちょっと二人とも、話してないで手伝って！」

夏海「……」

ひかげ「動きが止まった…？ここだぁぁぁ！！」

夏海「あ、あーあ……負けちゃった」

ひかげ「まあ、東京で揉まれた私にかかればこんなもんでしょ」


卓「……」(夏海、前より意識してないか…？何かあったのかな？)

このみ「気になる？」

卓「!?」(いつの間に背後に……!?)

このみ「夏海ちゃんの昔の映像でね、メガネ君にべったりなやつが出てきちゃったんだ、それでかな……」

卓「……」(考えてる事を……エスパーですか)

このみ「ずっと皆の面倒見てきたからそれぐらいわかるよ」ﾆｺｯ

卓「……」(笑顔が……辛い)


蛍「せ、先輩まだ失敗と決まったわけじゃ……」

小鞠「無理だもん、こんなの食べられないよ……」

蛍「わ、私が食べます！！」

雪子「夏海、出来たから運びな」

夏海「へーい」

楓「私たちも手伝いますか」

一穂「そだねー」

夏海「……これ、何？」

蛍「先輩の作ったポテトサラダです……」

小鞠「うぅ……」

卓「……」ﾖｼﾖｼ (どこらへんがポテトなのか……)

小鞠「お兄ちゃん、ありがと……」

夏海、蛍「「いいなぁ」」ﾎﾞｿｯ

このみ「……」

ーーーーー
ーーー


れんげ「おいしかったんなー」

ひかげ「あのサラダ以外は、ね」

小鞠「うがぁー！！蛍、今度料理教えて！！」

蛍「はい！」

楓「そろそろおいとまさせていただくか」

一穂「ごちそうさまでした、れんちょん帰るぞー」

れんげ「なっつん、こまちゃんまた明日なん」

蛍「先輩、また明日！」

このみ「すごく賑やかだったね」

小鞠「あれ、このみちゃん帰ってなかったの？」

このみ「家すぐそこだしねー、それに」ﾁﾗｯ

夏海「兄ちゃんゲームしよ！」

雪子「コラッ夏海！！ゲームは終わり、宿題しなさい！！」

卓「……」(さすがにゲームしすぎだろ)

このみ「ちょっと話があるしね……」

小鞠「？」

このみ「メガネ君……いる？」

卓「…!?」(ヤバい漫画が……)

このみ「何この漫画……小さい子ばっかり、こういうの駄目だと思うな」

卓「……」(二次元と三次元は別なんで)

このみ「まあ、こういうの好きって知ってたけどね」

卓「……」(口リコンは仮の姿、ネコミミメイドがジャスティスだがな)

このみ「けっこう難しい問題やってるねー、やっぱり東京行きたいのって漫画とかの為だよね？」ｸﾞｲｯ

卓「……」ｳﾝ (胸があたりそうなんですが)

このみ「でももう一つの理由もあるんじゃない？」

卓「…!?」(まさか、好意がばれて……)

このみ「なっちゃんのことだよね？」

卓「…？」(何言ってるんだ)

このみ「なっちゃんメガネ君のこと好きになっちゃったみたい……いやもともと好きだったのかな」

卓「……」ﾌﾙﾌﾙ (兄妹はありえないだろ)

このみ「でも兄妹でそういうのよくないから、なっちゃんから離れる為に東京に行くんだよね？」

卓「……」(その発想はなかった)

このみ「でも……離れ離れは嫌だよ」ｷﾞｭｯ

卓「！！！？」()



夏海「兄ちゃん宿題やってー」ｶﾞﾁｬ

このみ「なっちゃん!? あの、これは……」

卓「……」(なんだこの状況……ドッキリか？ドッキリなのか!?)

夏海「何で兄ちゃんの所にこのみちゃんが……何で？何で!?」





夏海「ど う し て ！！！！！？？？？？」

このみ「なっちゃん、シャーペンの先向けるのやめて……あ、危ないから」

夏海「だっておかしいもん……おかしいんだもん」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

卓「……」(これは予想外)

このみ「ご、ごめんね、ちょっと勉強教えてただけだから……あ、そうだ！なっちゃんの宿題、私が見てあげる」

夏海「か…ｓ……えせ……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

このみ「なっちゃん落ち着いて……」




夏海「兄ちゃんを返せ！！！！！！！」ﾌﾞｽｯ

このみ「メガネ君！！」

卓「……」ｲﾀｲ (主人公ってこんなに痛いの？無理だわ、主人公無理だわ)

夏海「兄ぢぁん……ご…んなさ…い……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

このみ「大丈夫!?今手当てするから！！」

卓「……」(大丈夫だ、痛いけどシャーペンじゃ氏なない)

小鞠「夏海たちうるさい！……え!?お兄ちゃんどうしたの!?」

このみ「小鞠ちゃん、消毒液持ってきて！！」

小鞠「わ、わかった！！」
夏海「」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

卓「……」(田舎はスリリングだわ、東京行きたい)

ーーーーー
ーーー


このみ「いい、なっちゃん！好きなことは仕方ないけどやって駄目なことは…………」ｳﾀﾞｳﾀﾞ

夏海「反省してます……」

卓(うやむやになってしまった……けど)

卓「……このみ」

このみ「え！？」

卓「……夏海も聞いておいてくれ」

夏海「……うん」

小鞠「ねぇ私はー？」

卓「……このみ、好きだ」

このみ「うそ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

夏海「くっ」ｷﾞﾘｯ

小鞠「お、お兄ちゃん///」

卓「……」(気持ちを言葉にしてからいいこと尽くしだ)

このみ「す、卓…くん、お弁当作って来たから食べよ」

夏海「へへー、うちももーらい！」

このみ「ちょっとなっちゃん！！」

夏海「兄ちゃんと付き合うにはまずうちの了解がいるからねー」

卓「……」(夏海はいつもの調子にもどった、ブラコンを隠さなくなったけど)


夏海「兄ちゃんが選んだなら仕方ないし、このみちゃんならあきらめつくしー」

卓「……」(このみが推薦で東京の大学に通うことが決まったらしい……今は東京に行くために勉強を頑張っている)

小鞠「お兄ちゃんも東京かー寂しくなるなぁ」

蛍「先輩のそばには私がいます！」

卓「……」(この子はいつもどこから湧いてくるんだ？)

れんげ「なっつん遊びに来たーん」

夏海「よし、れんちょん待ってて、今行く……二人とも、うちがいないからってエOチなことしたら駄目だかんね！」

小鞠「え、えOちって///」ﾎﾞﾝｯ

蛍「先輩可愛いです～」

このみ「もう、そんなことしないから///」

卓「……」(ネコミミメイド服は何時してもらえるのか、それが重要だ……)



おわり