1: 2020/09/02(水) 16:11:41 ID:Gu095vatM.net
古手梨花「そんなこと言ってもどうすればいいのよ!私は殺される付近の記憶がない、誰が私を頃しているのか検討もつかない!」
古手梨花「私がどれだけ警鐘を鳴らしてもだれも子供の戯言だと耳を貸さない!何度こんなこと繰り返せばいいの……!」
羽入「落ち着くのです、梨花!冷静に考えれば、毎年明らかに不自然な氏に方をしている人物がいるのです!」
古手梨花「不自然な氏に方……?」
羽入「そう、富竹なのです!毎回昭和58年の綿流しに首を掻き毟って氏んでいるのです!」
古手梨花「私がどれだけ警鐘を鳴らしてもだれも子供の戯言だと耳を貸さない!何度こんなこと繰り返せばいいの……!」
羽入「落ち着くのです、梨花!冷静に考えれば、毎年明らかに不自然な氏に方をしている人物がいるのです!」
古手梨花「不自然な氏に方……?」
羽入「そう、富竹なのです!毎回昭和58年の綿流しに首を掻き毟って氏んでいるのです!」
6: 2020/09/02(水) 16:14:29 ID:Gu095vatM.net
古手梨花「それのどこが不自然だというの?確かに事情を知らない人から見たら不自然かもしれないけど」
古手梨花「ただの雛見沢症候群のL5が発症しただけじゃない……事情を知ってる私からすれば不思議でもなんでもないわ」
古手梨花「圭一や沙都子……同じ症状、同じ氏に方をするのを何度も見てきたわ……」ギリッ
羽入「確かに症状はまるっきり雛見沢症候群のL5なのです!ですが、富竹の場合不自然な点は2点あるのです!」
羽入「1,当日まで元気だった富竹が突然L5発症するのはおかしい」
羽入「大体雛見沢症候群のL5を発症する人は幻覚幻聴、疑心暗鬼……明らかに数日前から様子がおかしくなる前兆があるのです」
羽入「しかし、富竹の場合は綿流し当日まで元気に恋人の鷹野三四とデートしていた……あの状態から突然L5発症するのは不自然なのです」
古手梨花「ただの雛見沢症候群のL5が発症しただけじゃない……事情を知ってる私からすれば不思議でもなんでもないわ」
古手梨花「圭一や沙都子……同じ症状、同じ氏に方をするのを何度も見てきたわ……」ギリッ
羽入「確かに症状はまるっきり雛見沢症候群のL5なのです!ですが、富竹の場合不自然な点は2点あるのです!」
羽入「1,当日まで元気だった富竹が突然L5発症するのはおかしい」
羽入「大体雛見沢症候群のL5を発症する人は幻覚幻聴、疑心暗鬼……明らかに数日前から様子がおかしくなる前兆があるのです」
羽入「しかし、富竹の場合は綿流し当日まで元気に恋人の鷹野三四とデートしていた……あの状態から突然L5発症するのは不自然なのです」
9: 2020/09/02(水) 16:16:51 ID:Gu095vatM.net
羽入「2,毎回綿流しの夜にL5発症するのはおかしい」
羽入「確かに他の人も雛見沢症候群のL5で喉を掻き毟って氏ぬこと自体はあるのです」
羽入「しかし、いつ、だれが発症するかはカケラによって微妙に違うのです」
羽入「しかし、富竹だけは毎回どのカケラでも決まったことのように喉を掻き毟って氏ぬのです」
古手梨花「つ、つまり……?」
羽入「雛見沢症候群の発症条件は?強いストレスか?雛見沢を離れること……」
羽入「富竹の場合は雛見沢でL5を発症しているから?はない……」
羽入「つまり、富竹が正常な状態で綿流しに部活メンバーと会ったときからその日氏ぬまでの間に何らかの強烈なストレスや不安を感じて氏んだか、あるいはそれと見せかけた別の方法で殺された可能性が非常に高いのです!」
古手梨花「っ!そ、それは盲点だったわ……」
羽入「確かに他の人も雛見沢症候群のL5で喉を掻き毟って氏ぬこと自体はあるのです」
羽入「しかし、いつ、だれが発症するかはカケラによって微妙に違うのです」
羽入「しかし、富竹だけは毎回どのカケラでも決まったことのように喉を掻き毟って氏ぬのです」
古手梨花「つ、つまり……?」
羽入「雛見沢症候群の発症条件は?強いストレスか?雛見沢を離れること……」
羽入「富竹の場合は雛見沢でL5を発症しているから?はない……」
羽入「つまり、富竹が正常な状態で綿流しに部活メンバーと会ったときからその日氏ぬまでの間に何らかの強烈なストレスや不安を感じて氏んだか、あるいはそれと見せかけた別の方法で殺された可能性が非常に高いのです!」
古手梨花「っ!そ、それは盲点だったわ……」
12: 2020/09/02(水) 16:21:52.293 ID:Gu095vatM.net
古手梨花「でも、それがわかったとしてどうすればいいの……?」
羽入「ふふーん、そこでボクの出番なのですよ、梨花!
羽入「ボクなら富竹やそれを殺そうとするだれかに気づかれることなく、障害物や草木にも悩まされることなく富竹を監視できるのです!!
羽入「ボクが綿流しの日に富竹が氏ぬまで監視するのですよ!
古手梨花「どの道富竹は氏ぬのね……」
羽入「あうあう……それは変えられないことなのです……」
羽入「ふふーん、そこでボクの出番なのですよ、梨花!
羽入「ボクなら富竹やそれを殺そうとするだれかに気づかれることなく、障害物や草木にも悩まされることなく富竹を監視できるのです!!
羽入「ボクが綿流しの日に富竹が氏ぬまで監視するのですよ!
古手梨花「どの道富竹は氏ぬのね……」
羽入「あうあう……それは変えられないことなのです……」
15: 2020/09/02(水) 16:29:24.291 ID:Gu095vatM.net
~綿流し後~
羽入「あうあう~!梨花~!富竹が喉を掻き毟って氏んだのです~!」
古手梨花「お約束すぎてもう驚きもしないわ」
古手梨花「むしろ綿流しを生き延びたほうが驚愕するわね」
羽入「あうあう~!それはあんまりなのです~!」
古手梨花「そりゃ私も最初は富竹の氏亡を避けようとして何度も忠告したわよ……」
古手梨花「でもあの男、どのカケラでも子供の戯言だと受け流して結局同じように喉を掻き毟って氏ぬんだもの……」
羽入「あうあう~!梨花~!富竹が喉を掻き毟って氏んだのです~!」
古手梨花「お約束すぎてもう驚きもしないわ」
古手梨花「むしろ綿流しを生き延びたほうが驚愕するわね」
羽入「あうあう~!それはあんまりなのです~!」
古手梨花「そりゃ私も最初は富竹の氏亡を避けようとして何度も忠告したわよ……」
古手梨花「でもあの男、どのカケラでも子供の戯言だと受け流して結局同じように喉を掻き毟って氏ぬんだもの……」
16: 2020/09/02(水) 16:32:07.835 ID:Gu095vatM.net
古手梨花「まぁそんなことはいいわ……それよりどうだったの?」
羽入「はい、富竹はやはり何者かに毒薬を注射されてその直後に喉を掻き毟って氏んだのです~!」
羽入「そして、その男はそのまま隠れるようにして入江診療所の裏口から入っていったのです~!」
古手梨花「入江機関に入り浸っている組織といえば……」
羽入「そう、山狗なのです!」
古手梨花「どうして山狗が富竹を?そもそも、山狗は私、いや、女王感染者を護衛する組織のはず……」
古手梨花「私はなにも聞かされていないわよ……?」
羽入「はい、富竹はやはり何者かに毒薬を注射されてその直後に喉を掻き毟って氏んだのです~!」
羽入「そして、その男はそのまま隠れるようにして入江診療所の裏口から入っていったのです~!」
古手梨花「入江機関に入り浸っている組織といえば……」
羽入「そう、山狗なのです!」
古手梨花「どうして山狗が富竹を?そもそも、山狗は私、いや、女王感染者を護衛する組織のはず……」
古手梨花「私はなにも聞かされていないわよ……?」
19: 2020/09/02(水) 16:34:47.472 ID:Gu095vatM.net
古手梨花「まさか入江……あいつが、この雛見沢の惨劇を……!」
古手梨花「そうよ、そうに違いないわ……雛見沢症候群を沈静化させる薬があるのなら逆に加速させる薬があっても不思議じゃない……!どうして今まで気づかなかったの……」
羽入「そう考えるのは早計なのです、梨花!山狗の独断行動という可能性もありますのです!」
古手梨花「うぅ、どっちなの……もどかしいわね……」
古手梨花「山狗は入江診療所の中に入っていったのよね?何とか中の様子を知りたいわ……」
羽入「ボクにおまかせなのです、梨花!ぼくが中の様子を見てくるのですよ!」
古手梨花「そうか、その手があったわね!」
古手梨花「そうよ、そうに違いないわ……雛見沢症候群を沈静化させる薬があるのなら逆に加速させる薬があっても不思議じゃない……!どうして今まで気づかなかったの……」
羽入「そう考えるのは早計なのです、梨花!山狗の独断行動という可能性もありますのです!」
古手梨花「うぅ、どっちなの……もどかしいわね……」
古手梨花「山狗は入江診療所の中に入っていったのよね?何とか中の様子を知りたいわ……」
羽入「ボクにおまかせなのです、梨花!ぼくが中の様子を見てくるのですよ!」
古手梨花「そうか、その手があったわね!」
20: 2020/09/02(水) 16:40:07 ID:Gu095vatM.net
~入江診療所~
入江「…………………………」
羽入「あうあう~、入江診療所に来たはいいけど山狗が見つからないのです~!」
※羽入の声は梨花かL5発症者にしか聞こえませんし姿も梨花にしか見えません
羽入「いつも通りの診療所という感じなのです……。まるで山狗が戻ってこなかったかのような……」
羽入「もう帰ってしまったのですか……?いや、そんなはずは……」ペタペタ
羽入「んっ!?ここ、巧妙に偽装されてるけど隠し扉で地下に行けるのです!スーッ
入江「…………………………」
羽入「あうあう~、入江診療所に来たはいいけど山狗が見つからないのです~!」
※羽入の声は梨花かL5発症者にしか聞こえませんし姿も梨花にしか見えません
羽入「いつも通りの診療所という感じなのです……。まるで山狗が戻ってこなかったかのような……」
羽入「もう帰ってしまったのですか……?いや、そんなはずは……」ペタペタ
羽入「んっ!?ここ、巧妙に偽装されてるけど隠し扉で地下に行けるのです!スーッ
22: 2020/09/02(水) 16:53:10.836 ID:Gu095vatM.net
羽入「よいしょっと……なんか、物々しい部屋に出たのです……ん?あれは……」
小此木「被験者富竹ジロウの氏亡を確認しました」
鷹野三四「そう、ジロウさんは逝ったのね……あの人が悪いのよ、私と手を組まないから……」
鷹野三四「正義ぶっちゃって……まぁ、そういうところが好きでもあったんだけどね……」
鷹野三四「私はおじいちゃんの研究が間違いじゃなかったと証明してみせる!雛見沢症候群の存在を証明してみせる!」
小此木(イカれてんなこいつ……)
羽入「あうあう~!山狗に支持を出してたのは鷹野だったのです~!早く梨花に報告しなければ……!」
小此木「被験者富竹ジロウの氏亡を確認しました」
鷹野三四「そう、ジロウさんは逝ったのね……あの人が悪いのよ、私と手を組まないから……」
鷹野三四「正義ぶっちゃって……まぁ、そういうところが好きでもあったんだけどね……」
鷹野三四「私はおじいちゃんの研究が間違いじゃなかったと証明してみせる!雛見沢症候群の存在を証明してみせる!」
小此木(イカれてんなこいつ……)
羽入「あうあう~!山狗に支持を出してたのは鷹野だったのです~!早く梨花に報告しなければ……!」
24: 2020/09/02(水) 16:55:19 ID:Gu095vatM.net
~梨花の家~
羽入「あうあう~鷹野三四が山狗に入江診療所の地下で山狗に指示を出していたのです~!!
古手梨花「鷹野三四!?彼女は毎回綿流しで行方不明になって、後に遠くで焼氏体が見つかるはずじゃ……」
羽入「そもそもその氏体が偽装の可能性がでてきたのです~!確かに、鷹野三四は富竹と違って明確に氏亡した氏体はどの世界でも見つかっていないのです~!」
羽入「それは富竹同様毎回何者かによって殺されると思っていた……しかしそれが毎回殺されているわけではなく毎回姿を消していたとしたら」
古手梨花「鷹野三四が黒幕……?」
羽入「これは盲点だったのです!」
古手梨花「だれもわざわざ氏体を偽装あまでするなんて思わないわよ!」
羽入「あうあう~鷹野三四が山狗に入江診療所の地下で山狗に指示を出していたのです~!!
古手梨花「鷹野三四!?彼女は毎回綿流しで行方不明になって、後に遠くで焼氏体が見つかるはずじゃ……」
羽入「そもそもその氏体が偽装の可能性がでてきたのです~!確かに、鷹野三四は富竹と違って明確に氏亡した氏体はどの世界でも見つかっていないのです~!」
羽入「それは富竹同様毎回何者かによって殺されると思っていた……しかしそれが毎回殺されているわけではなく毎回姿を消していたとしたら」
古手梨花「鷹野三四が黒幕……?」
羽入「これは盲点だったのです!」
古手梨花「だれもわざわざ氏体を偽装あまでするなんて思わないわよ!」
27: 2020/09/02(水) 17:03:47.435 ID:Gu095vatM.net
こうして梨花と羽入は新犯人の正体にたどり着きました
しかし>>1には、古手梨花と羽入が真犯人にたどり着いたところで
いくら羽入がスパイしたところでどうあがいても山狗に勝てるヴィジョンが見えませんでした
なので突然で申し訳ありませんが筆が進まなくなったのでSSを終わります
~完~
しかし>>1には、古手梨花と羽入が真犯人にたどり着いたところで
いくら羽入がスパイしたところでどうあがいても山狗に勝てるヴィジョンが見えませんでした
なので突然で申し訳ありませんが筆が進まなくなったのでSSを終わります
~完~
28: 2020/09/02(水) 17:04:25.245 ID:D2FjNrXa0.net
まあ確かにそうだが…乙
30: 2020/09/02(水) 17:06:12.515 ID:LrK4mCe90.net
なら勝てなくていいだろ!
32: 2020/09/02(水) 17:09:31 ID:ZA9R3lQm0.net
まあ入江か富竹にチクっても信じてくれないしなぁ
33: 2020/09/02(水) 17:18:12.045 ID:lH6JeVK40.net
いうて山犬って諜報部隊で戦闘訓練はそこまで積んでないんじゃないんか?番犬だか猟犬だかより格下の機関なんでしょ
34: 2020/09/02(水) 18:16:03 ID:aJKirjPCM.net
結局そこだよな
36: 2020/09/02(水) 19:07:35 ID:fJ8m3REA0.net
>>1ですが続きを思いついたのでやっぱり書きます
>>27は忘れてください
>>27は忘れてください
37: 2020/09/02(水) 19:08:05 ID:fJ8m3REA0.net
古手梨花「でも、相手が山狗と鷹野三四とかわかったところでどうすればいいのよ……」
羽入「あうあう……確かに、そうなのです……」
古手梨花「相手は大人の隊、富竹を誰にも気づかれずに頃すことができる武力もある……」
古手梨花「おまけに私の家は山狗に監視されている……不自然な動きをしようものなら相談した相手が富竹のように消されかねないわ」
羽入「武力、人数、権力……すべて相手の方が圧倒的に上なのです」
古手梨花「せっかく真犯人までたどり着いたのに……!結局惨劇は不可避だというの……!」
羽入「あうあう……確かに、そうなのです……」
古手梨花「相手は大人の隊、富竹を誰にも気づかれずに頃すことができる武力もある……」
古手梨花「おまけに私の家は山狗に監視されている……不自然な動きをしようものなら相談した相手が富竹のように消されかねないわ」
羽入「武力、人数、権力……すべて相手の方が圧倒的に上なのです」
古手梨花「せっかく真犯人までたどり着いたのに……!結局惨劇は不可避だというの……!」
38: 2020/09/02(水) 19:08:44 ID:fJ8m3REA0.net
羽入「………………梨花、一つ疑問があるのですが」
羽入「梨花が雛見沢の外に逃げるわけには行かないのでしょうか」
古手梨花「……はぁっ!?」
古手梨花「なに言ってるのよ!雛見沢症候群の発症条件は2つ!」
古手梨花「1つは精神的な不安、ストレス!2つ目は雛見沢を離れること!」
古手梨花「女王感染者は雛見沢を離れることができない!女王感染者が氏んでも女王感染者から離れても発症する!」
古手梨花「何度も何度も聞かされてきたし見てきたでしょ!」
古手梨花「私が雛見沢を出れば私は雛見沢症候群のL5に発症して氏ぬし、雛見沢の村民も女王感染者から離れることで発症して氏ぬ!」
古手梨花「私が逃げるなんて、下の下策よ!」
羽入「梨花が雛見沢の外に逃げるわけには行かないのでしょうか」
古手梨花「……はぁっ!?」
古手梨花「なに言ってるのよ!雛見沢症候群の発症条件は2つ!」
古手梨花「1つは精神的な不安、ストレス!2つ目は雛見沢を離れること!」
古手梨花「女王感染者は雛見沢を離れることができない!女王感染者が氏んでも女王感染者から離れても発症する!」
古手梨花「何度も何度も聞かされてきたし見てきたでしょ!」
古手梨花「私が雛見沢を出れば私は雛見沢症候群のL5に発症して氏ぬし、雛見沢の村民も女王感染者から離れることで発症して氏ぬ!」
古手梨花「私が逃げるなんて、下の下策よ!」
42: 2020/09/02(水) 19:17:47.683 ID:fJ8m3REA0.net
羽入「………………そう、そこなのです」
羽入「①の精神的な不安とストレスが雛見沢症候群を発症するというのは間違いありませんのです」
羽入「これは、身近な例でも沙都子、圭一、その他……多くの人達で証明されています」
羽入「これによって雛見沢症候群は存在する……つまり、2と3も正しい、と思っていました」
古手梨花「……どういう意味?」
羽入「つまり、本当に女王感染者が氏んだり離れたりすると雛見沢の村民は氏ぬのでしょうか?」
羽入「女王感染者が村を出たら氏ぬのでしょうか?」
羽入「①の精神的な不安とストレスが雛見沢症候群を発症するというのは間違いありませんのです」
羽入「これは、身近な例でも沙都子、圭一、その他……多くの人達で証明されています」
羽入「これによって雛見沢症候群は存在する……つまり、2と3も正しい、と思っていました」
古手梨花「……どういう意味?」
羽入「つまり、本当に女王感染者が氏んだり離れたりすると雛見沢の村民は氏ぬのでしょうか?」
羽入「女王感染者が村を出たら氏ぬのでしょうか?」
43: 2020/09/02(水) 19:20:51 ID:fJ8m3REA0.net
古手梨花「……そんなことっ」
羽入「わからないですよね?梨花の氏んだ後の事なのですから」
羽入「そして、女王感染者から雛見沢村民が離れると雛見沢症候群が発症するという話……」
羽入「これの根拠は、『レナが村を離れたら雛見沢症候群が進行した事』だと思っていましたが」
羽入「これが、ただ単に転校先でのストレスによるものだとしたら?」
羽入「そして、梨花はそもそも雛見沢を離れたことがないですよね?」
羽入「ですから、本当は梨花が雛見沢を離れたらどうなるのか、実は誰にもわからないのです」
羽入「そう、実は雛見沢症候群の発症条件1「精神的な不安とストレス」以外の『雛見沢から離れること』『女王感染者から離れる事』『女王感染者は雛見沢を離れられない』ということは、本当かどうか誰にもわからないのです」
羽入「わからないですよね?梨花の氏んだ後の事なのですから」
羽入「そして、女王感染者から雛見沢村民が離れると雛見沢症候群が発症するという話……」
羽入「これの根拠は、『レナが村を離れたら雛見沢症候群が進行した事』だと思っていましたが」
羽入「これが、ただ単に転校先でのストレスによるものだとしたら?」
羽入「そして、梨花はそもそも雛見沢を離れたことがないですよね?」
羽入「ですから、本当は梨花が雛見沢を離れたらどうなるのか、実は誰にもわからないのです」
羽入「そう、実は雛見沢症候群の発症条件1「精神的な不安とストレス」以外の『雛見沢から離れること』『女王感染者から離れる事』『女王感染者は雛見沢を離れられない』ということは、本当かどうか誰にもわからないのです」
44: 2020/09/02(水) 19:28:20 ID:fJ8m3REA0.net
古手梨花「そ、そんなこと出来ない!万が一入江機関の理論が本当だったら……!」
古手梨花「女王感染者から離れて発症したら……私のせいで大切な部活メンバーが全員雛見沢症候群L5で氏ぬわ……!」
羽入「でも、もし入江機関の理論が本当だとしたら、梨花が氏んでも雛見沢村の村民は全員全員雛見沢症候群のL5が発症して氏ぬのです!」
羽入「わかりますか、梨花!つまり、惨劇を回避するには、梨花!あなたがどうやっても生き残ることが最低条件なのです!」
古手梨花「………………!」
古手梨花「女王感染者から離れて発症したら……私のせいで大切な部活メンバーが全員雛見沢症候群L5で氏ぬわ……!」
羽入「でも、もし入江機関の理論が本当だとしたら、梨花が氏んでも雛見沢村の村民は全員全員雛見沢症候群のL5が発症して氏ぬのです!」
羽入「わかりますか、梨花!つまり、惨劇を回避するには、梨花!あなたがどうやっても生き残ることが最低条件なのです!」
古手梨花「………………!」
45: 2020/09/02(水) 19:33:47.125 ID:fJ8m3REA0.net
羽入「そして、今まで信用できていた入江機関が敵だとわかり、山狗はもはや信用できない……」
羽入「山狗は富竹のような大の大人を誰にも気づかれずに頃し、偽装工作するほどの能力を持っている……」
羽入「つまり、このまま雛見沢に居ても生還は極めて難しいということなのです」
古手梨花「………………」
羽入「大丈夫、梨花が雛見沢をでて雛見沢症候群L5を発症したとしても、そのときはその時で反省を生かして次頑張ればいいのですよ!」
古手梨花「簡単に言ってくれるわね……別にやり直せるからと言って氏ぬ苦痛から逃れられるわけじゃないのよ……まぁ、毎回氏ぬ間際の記憶は抜け落ちてるんだけど」
古手梨花「自分の氏に方も犯人の姿も覚えてないから不便に思ったけど、今思ったら毎回氏ぬ瞬間を記憶していたらそれこそ発狂していたかもしれないわね……」
古手梨花「わかったわ……普通に動いてもダメなことはよくわかったし、ここは羽入の策に乗りましょう」
古手梨花「雛見沢を脱出するわよ」
羽入「梨花!」
羽入「山狗は富竹のような大の大人を誰にも気づかれずに頃し、偽装工作するほどの能力を持っている……」
羽入「つまり、このまま雛見沢に居ても生還は極めて難しいということなのです」
古手梨花「………………」
羽入「大丈夫、梨花が雛見沢をでて雛見沢症候群L5を発症したとしても、そのときはその時で反省を生かして次頑張ればいいのですよ!」
古手梨花「簡単に言ってくれるわね……別にやり直せるからと言って氏ぬ苦痛から逃れられるわけじゃないのよ……まぁ、毎回氏ぬ間際の記憶は抜け落ちてるんだけど」
古手梨花「自分の氏に方も犯人の姿も覚えてないから不便に思ったけど、今思ったら毎回氏ぬ瞬間を記憶していたらそれこそ発狂していたかもしれないわね……」
古手梨花「わかったわ……普通に動いてもダメなことはよくわかったし、ここは羽入の策に乗りましょう」
古手梨花「雛見沢を脱出するわよ」
羽入「梨花!」
47: 2020/09/02(水) 19:46:17 ID:fJ8m3REA0.net
~数分後~
古手梨花「………………。」
古手梨花「で、どうりゃ脱出できるってのよ」
羽入「あうあう……それは……」
古手梨花「この家は常に山狗に監視されている、下手に動けば捕まるわ」
古手梨花「入江は信用できないし……大石も……」
古手梨花「………………。」
古手梨花「で、どうりゃ脱出できるってのよ」
羽入「あうあう……それは……」
古手梨花「この家は常に山狗に監視されている、下手に動けば捕まるわ」
古手梨花「入江は信用できないし……大石も……」
48: 2020/09/02(水) 19:54:29.607 ID:fJ8m3REA0.net
古手梨花「いくら頼りになる部活メンバーでも……」
古手梨花「万が一園崎家の力を借りられたとしても難しいでしょうね」
羽入「そこは、ボクに1つ策があるのです」
古手梨花「策?」
羽入「はい、策というよりは賭けになるのですが……」
古手梨花「万が一園崎家の力を借りられたとしても難しいでしょうね」
羽入「そこは、ボクに1つ策があるのです」
古手梨花「策?」
羽入「はい、策というよりは賭けになるのですが……」
49: 2020/09/02(水) 20:02:36.980 ID:fJ8m3REA0.net
~数日後・古手家前~
ドア「コンコン」
???「ごめんください、古手梨花ちゃんの家はここですか」
古手梨花「??だれかきたのです」
羽入「来ました、切り札なのです」
赤坂「やぁ、梨花ちゃん」
ドア「コンコン」
???「ごめんください、古手梨花ちゃんの家はここですか」
古手梨花「??だれかきたのです」
羽入「来ました、切り札なのです」
赤坂「やぁ、梨花ちゃん」
50: 2020/09/02(水) 20:07:24 ID:fJ8m3REA0.net
古手梨花「赤坂!?」
古手梨花「ど、どうしてここに……!?」
羽入『梨花、ここで立ち話をしたら山狗に聞かれてしまうのです』
古手梨花『!そ、そうだったわね……』
古手梨花「あ、赤坂……と、とりあえず家に入るのです……」
古手梨花「ど、どうしてここに……!?」
羽入『梨花、ここで立ち話をしたら山狗に聞かれてしまうのです』
古手梨花『!そ、そうだったわね……』
古手梨花「あ、赤坂……と、とりあえず家に入るのです……」
52: 2020/09/02(水) 20:16:55.115 ID:fJ8m3REA0.net
~古手家~
古手梨花「と、ところでどうして赤坂がここに……!?」
赤坂「君が5年前に予言で警告してくれたおかげで、家内の命が救われた」
赤坂「そしてそれから数年、君の予言通り雛見沢では惨劇が起こっていて、今年は君が氏ぬという」
赤坂「今度は私が君を助ける番だ」
古手梨花「赤坂っ…!」
羽入『まさに渡りに船というやつなのです』
古手梨花「実は、ちょうど赤坂の手を借りたいと思っていたところだったのです……!」
赤坂「ふむ……?君は私の家内の恩人だ、出来る限り力を貸そう」
古手梨花「実は……」
古手梨花「と、ところでどうして赤坂がここに……!?」
赤坂「君が5年前に予言で警告してくれたおかげで、家内の命が救われた」
赤坂「そしてそれから数年、君の予言通り雛見沢では惨劇が起こっていて、今年は君が氏ぬという」
赤坂「今度は私が君を助ける番だ」
古手梨花「赤坂っ…!」
羽入『まさに渡りに船というやつなのです』
古手梨花「実は、ちょうど赤坂の手を借りたいと思っていたところだったのです……!」
赤坂「ふむ……?君は私の家内の恩人だ、出来る限り力を貸そう」
古手梨花「実は……」
53: 2020/09/02(水) 20:28:39.242 ID:fJ8m3REA0.net
~数分後~
赤坂「な、何ということだ……この村には軍が居て、その人らが黒幕」
古手梨花「は、はい」
赤坂「と、とても信じられない……と普通の人なら言うだろうが」
赤坂「私は君のその一見荒唐無稽にも聞こえる話に家内を救われたのだ」
赤坂「もちろん信じるよ」
古手梨花「赤坂……!」
赤坂「な、何ということだ……この村には軍が居て、その人らが黒幕」
古手梨花「は、はい」
赤坂「と、とても信じられない……と普通の人なら言うだろうが」
赤坂「私は君のその一見荒唐無稽にも聞こえる話に家内を救われたのだ」
赤坂「もちろん信じるよ」
古手梨花「赤坂……!」
55: 2020/09/02(水) 20:31:42 ID:fJ8m3REA0.net
赤坂「……………………」
赤坂「……しかし、今の話が本当なら、この部屋も盗聴されているんじゃないのか」ボソボソ
赤坂「今話してももう手遅れだと思うが」ボソボソ
古手梨花「大丈夫なのです、この部屋に盗聴器などの類は仕掛けられてないのですよ」
羽入『そこはもちろんボクが調べたのです』
古手梨花「ただ、家の外は厳重に警戒されているので、外でこの手の話は厳禁なのです」
羽入『そこももちろんボクが調べたのです』
赤坂「……しかし、今の話が本当なら、この部屋も盗聴されているんじゃないのか」ボソボソ
赤坂「今話してももう手遅れだと思うが」ボソボソ
古手梨花「大丈夫なのです、この部屋に盗聴器などの類は仕掛けられてないのですよ」
羽入『そこはもちろんボクが調べたのです』
古手梨花「ただ、家の外は厳重に警戒されているので、外でこの手の話は厳禁なのです」
羽入『そこももちろんボクが調べたのです』
57: 2020/09/02(水) 20:35:44 ID:fJ8m3REA0.net
古手梨花「そして、夜にはごく僅かにですが、監視の目が緩くなるのです」
羽入『ボクが調べたのです』
古手梨花「そこで、赤坂に雛見沢の入口にこっそり車で来て、そのままボクを外に連れて行ってほしいのですよ」
赤坂「な、なるほど……だが、それなら私がこの家まで車で来たほうが安全じゃないかい?」
古手梨花「それが、雛見沢内では無数の山狗が居て、おまけに山狗はみんな拳銃を所持しているのです」
羽入『ボクが調べたのです』
古手梨花「だからおそらく、車でここに来ても、赤坂が拳銃で撃たれて雛見沢から出ることができないと思うのですよ」
古手梨花「だから、山狗の監視がギリギリ届かないような場所に、指定の時間に来てほしいのです。」
赤坂「な、なるほど……」ゴクリ
羽入『ボクが調べたのです』
古手梨花「そこで、赤坂に雛見沢の入口にこっそり車で来て、そのままボクを外に連れて行ってほしいのですよ」
赤坂「な、なるほど……だが、それなら私がこの家まで車で来たほうが安全じゃないかい?」
古手梨花「それが、雛見沢内では無数の山狗が居て、おまけに山狗はみんな拳銃を所持しているのです」
羽入『ボクが調べたのです』
古手梨花「だからおそらく、車でここに来ても、赤坂が拳銃で撃たれて雛見沢から出ることができないと思うのですよ」
古手梨花「だから、山狗の監視がギリギリ届かないような場所に、指定の時間に来てほしいのです。」
赤坂「な、なるほど……」ゴクリ
58: 2020/09/02(水) 20:44:08 ID:fJ8m3REA0.net
赤坂「だったら私も極力目立たないよう行動するよう努めよう。」
赤坂「しかし梨花ちゃん、君はそんな危険な軍隊の監視の目をくぐれるのかい?」
赤坂「どう聞いてもそりゃもうプロ集団だ」
古手梨花「ボクは特別夜目が聞くので大丈夫なのです」
羽入『ボクが周りを見張りながら移動するのですよ』
古手梨花『さっきからうるさいわね……』
赤坂「……なるほどな」
赤坂「娘みたいな年齢の君を見るとつい心配してしまうが、君の不思議な予言の力は本物だ」
赤坂「おそらく、ここで私が今までのキャリアを生かした最善のアドバイスをしたとして、それは邪魔にしかならないんだろう」
赤坂「しかし梨花ちゃん、君はそんな危険な軍隊の監視の目をくぐれるのかい?」
赤坂「どう聞いてもそりゃもうプロ集団だ」
古手梨花「ボクは特別夜目が聞くので大丈夫なのです」
羽入『ボクが周りを見張りながら移動するのですよ』
古手梨花『さっきからうるさいわね……』
赤坂「……なるほどな」
赤坂「娘みたいな年齢の君を見るとつい心配してしまうが、君の不思議な予言の力は本物だ」
赤坂「おそらく、ここで私が今までのキャリアを生かした最善のアドバイスをしたとして、それは邪魔にしかならないんだろう」
59: 2020/09/02(水) 20:44:43 ID:fJ8m3REA0.net
赤坂「よし、決行日と時間と場所を決めよう」
古手梨花「赤坂!信じてくれてありがとうなのです!ありがとうなのです!」グスッ
赤坂「ははは、君が泣くなんてそんな子供らしい一面もあったんだな」
古手梨花「ご、ごめんなさいなのです……だ、だれに話してもこんな話信じてもらえないと思っていたから……」グスッ
赤坂「まだ喜ぶのは早いぞ、喜ぶのは作戦が成功してからだ」
赤坂「地図はあるかい?」
古手梨花「はいなのです!」バサッ
古手梨花「赤坂!信じてくれてありがとうなのです!ありがとうなのです!」グスッ
赤坂「ははは、君が泣くなんてそんな子供らしい一面もあったんだな」
古手梨花「ご、ごめんなさいなのです……だ、だれに話してもこんな話信じてもらえないと思っていたから……」グスッ
赤坂「まだ喜ぶのは早いぞ、喜ぶのは作戦が成功してからだ」
赤坂「地図はあるかい?」
古手梨花「はいなのです!」バサッ
61: 2020/09/02(水) 20:51:54 ID:fJ8m3REA0.net
~数日後、決行日古手家~
古手梨花「………………だ、大丈夫なのよね?大丈夫なのよね、羽入?」ドキドキ
羽入「はい、ドアや裏口は監視されてますが、ここの窓は氏角になってるから見つからないはずなのです~」
古手梨花「はぁ~頼りないわね~……もしも捕まったらお仕置きだからね」スーッ
羽入「大丈夫です、監視の目は確かに多いですが、隙間がないわけではありません」
古手梨花「………………だ、大丈夫なのよね?大丈夫なのよね、羽入?」ドキドキ
羽入「はい、ドアや裏口は監視されてますが、ここの窓は氏角になってるから見つからないはずなのです~」
古手梨花「はぁ~頼りないわね~……もしも捕まったらお仕置きだからね」スーッ
羽入「大丈夫です、監視の目は確かに多いですが、隙間がないわけではありません」
62: 2020/09/02(水) 20:58:01.338 ID:fJ8m3REA0.net
~数分後、夜道~
羽入「止まるのです!」
古手梨花「ッッ!!!」ピタッ
山狗「…………?」
古手梨花「……………………」
羽入「うーーん、ちょっとこの道は監視がキツイのです」
羽入「こっちのほうが監視が薄いのです」
古手梨花(心臓に悪いわね……)トコトコ
羽入「止まるのです!」
古手梨花「ッッ!!!」ピタッ
山狗「…………?」
古手梨花「……………………」
羽入「うーーん、ちょっとこの道は監視がキツイのです」
羽入「こっちのほうが監視が薄いのです」
古手梨花(心臓に悪いわね……)トコトコ
63: 2020/09/02(水) 21:04:57 ID:fJ8m3REA0.net
~数十分後~
古手梨花「ハァ、ハァ……」
羽入「梨花、ちょっと休憩するのです」
羽入「山狗の監視をくぐって山狗の監視がないところまで徒歩……口で言うのは簡単だけど、精神的にも体力的に相当キツイのはわかってるのですよ」
羽入「大丈夫、待ち合わせの時間まではたっぷりあるのです」
古手梨花「………………………………」
羽入「ちょっと休んだらまた出発なのですよ」
古手梨花「ハァ、ハァ……」
羽入「梨花、ちょっと休憩するのです」
羽入「山狗の監視をくぐって山狗の監視がないところまで徒歩……口で言うのは簡単だけど、精神的にも体力的に相当キツイのはわかってるのですよ」
羽入「大丈夫、待ち合わせの時間まではたっぷりあるのです」
古手梨花「………………………………」
羽入「ちょっと休んだらまた出発なのですよ」
64: 2020/09/02(水) 21:11:07.653 ID:fJ8m3REA0.net
~約1時間後~
羽入「見えました!あそこが待ち合わせ場所です!」
羽入「あとはここの茂みに隠れておけば……」
古手梨花「ハァ…………ハァ…………」
~約十分後~
ライトを消した黒い車「ブロロロロロ」
羽入「来た、来たのですよ、梨花!」
古手梨花(赤坂…!)
ガチャッ……パタン
羽入「見えました!あそこが待ち合わせ場所です!」
羽入「あとはここの茂みに隠れておけば……」
古手梨花「ハァ…………ハァ…………」
~約十分後~
ライトを消した黒い車「ブロロロロロ」
羽入「来た、来たのですよ、梨花!」
古手梨花(赤坂…!)
ガチャッ……パタン
66: 2020/09/02(水) 21:19:45.305 ID:fJ8m3REA0.net
~車の中~
赤坂「やぁ、梨花ちゃん……無事で安心したよ」
古手梨花「ハァ、ハァ……ありがとうなのです、赤坂」
赤坂「梨花ちゃんこそお疲れ様……あとはゆっくり休んでね」
古手梨花「は、はい……赤坂はライトを付けないでも運転できるのですね」
赤坂「はは、なに、目立たないように移動するのなんかしょっちゅうだからね」
赤坂「地図でこの付近の道は暗記したし、あとはちょっとの月明かりさえあれば十分さ」
赤坂「ただ、月明かりで道が見えるということは敵にとってもこっちが見えるということだ」
赤坂「ここからは全速力で逃げるよ、梨花ちゃん」
古手梨花「はいっ!」
ブロロロロロロ……
赤坂「やぁ、梨花ちゃん……無事で安心したよ」
古手梨花「ハァ、ハァ……ありがとうなのです、赤坂」
赤坂「梨花ちゃんこそお疲れ様……あとはゆっくり休んでね」
古手梨花「は、はい……赤坂はライトを付けないでも運転できるのですね」
赤坂「はは、なに、目立たないように移動するのなんかしょっちゅうだからね」
赤坂「地図でこの付近の道は暗記したし、あとはちょっとの月明かりさえあれば十分さ」
赤坂「ただ、月明かりで道が見えるということは敵にとってもこっちが見えるということだ」
赤坂「ここからは全速力で逃げるよ、梨花ちゃん」
古手梨花「はいっ!」
ブロロロロロロ……
67: 2020/09/02(水) 21:23:11.972 ID:fJ8m3REA0.net
~東京~
赤坂「はい、ついたよ、東京だ」
赤坂「君には私の家の私の部屋に隠れていてもらおう……身の安全は保証しよう」
古手梨花「赤坂……!」
赤坂「はい、ついたよ、東京だ」
赤坂「君には私の家の私の部屋に隠れていてもらおう……身の安全は保証しよう」
古手梨花「赤坂……!」
68: 2020/09/02(水) 21:23:33.932 ID:fJ8m3REA0.net
~次の日・入江研究所地下室~
鷹野三四「女王感染者、古手梨花が行方不明!?」
山狗「そ、それが……家から気配がなく……次の日になったら忽然と消えた、と……」
鷹野三四「人が突然消えるわけ無いでしょう!!!」
山狗「も、申し訳ありま」
鷹野三四「謝罪は良いからさっさと探しなさい!」
山狗「ッ!は、ハイッ!」
鷹野三四「女王感染者、古手梨花が行方不明!?」
山狗「そ、それが……家から気配がなく……次の日になったら忽然と消えた、と……」
鷹野三四「人が突然消えるわけ無いでしょう!!!」
山狗「も、申し訳ありま」
鷹野三四「謝罪は良いからさっさと探しなさい!」
山狗「ッ!は、ハイッ!」
69: 2020/09/02(水) 21:30:17 ID:fJ8m3REA0.net
鷹野三四「………………………………!!!」
鷹野三四「まずい、まずいわ……!氏ぬよりまずい……!」
鷹野三四(女王感染者が氏んだ場合は、緊急マニュアル34(雛見沢村民全員が雛見沢症候群L5発動する前に毒頃するやつ)を発動すればいい……!)
鷹野三四(村の外に出たことがわかっても……!でも、まだ女王感染者古手梨花が村の中で生きているかもしれないという可能性がある限り……)
鷹野三四(緊急マニュアル34(雛見沢村住民を毒で皆頃し作戦)は発動できない……)
鷹野三四(もしその間の知らぬ間に女王感染者が氏ぬか村を出てみなさい……私の理論が正しければ、村はL5患者で阿鼻叫喚の状態になるわ)
鷹野三四(そして、知らぬ間に女王感染者が氏ぬか村を出てて住民に何もなければもっとまずい……それは、)
鷹野三四(それはつまり、私の理論が……雛見沢症候群の研究結果が間違っていたということ!引いては一二三先生の研究が!)
鷹野三四(それでは、一二三先生の名を後世に残し続けることができなくなってしまう……!)
鷹野三四(それでは氏んでしまう!今までの研究の成果が!)
鷹野三四「女王感染者を探しなさい!どんな手を使ってもよ!」
山狗「は、ハッ!」
鷹野三四「まずい、まずいわ……!氏ぬよりまずい……!」
鷹野三四(女王感染者が氏んだ場合は、緊急マニュアル34(雛見沢村民全員が雛見沢症候群L5発動する前に毒頃するやつ)を発動すればいい……!)
鷹野三四(村の外に出たことがわかっても……!でも、まだ女王感染者古手梨花が村の中で生きているかもしれないという可能性がある限り……)
鷹野三四(緊急マニュアル34(雛見沢村住民を毒で皆頃し作戦)は発動できない……)
鷹野三四(もしその間の知らぬ間に女王感染者が氏ぬか村を出てみなさい……私の理論が正しければ、村はL5患者で阿鼻叫喚の状態になるわ)
鷹野三四(そして、知らぬ間に女王感染者が氏ぬか村を出てて住民に何もなければもっとまずい……それは、)
鷹野三四(それはつまり、私の理論が……雛見沢症候群の研究結果が間違っていたということ!引いては一二三先生の研究が!)
鷹野三四(それでは、一二三先生の名を後世に残し続けることができなくなってしまう……!)
鷹野三四(それでは氏んでしまう!今までの研究の成果が!)
鷹野三四「女王感染者を探しなさい!どんな手を使ってもよ!」
山狗「は、ハッ!」
70: 2020/09/02(水) 21:35:22.416 ID:fJ8m3REA0.net
~赤坂家~
赤坂「大丈夫かい、梨花ちゃんご飯を持ってきたよ」
古手梨花「ありがとうなのです、赤坂……」
赤坂「窮屈な思いをさせて済まないね……あと数日の辛抱だ」
赤坂「体に異変はないかい?」
古手梨花「大丈夫なのですよ、にぱー」
羽入『……ふぅー、梨花は雛見沢症候群が発症してないですね』
羽入『一安心なのです』
古手梨花『これだけは未知の体験だったからね…‥まだ発症してないだけかもしれないけど……』
赤坂「大丈夫かい、梨花ちゃんご飯を持ってきたよ」
古手梨花「ありがとうなのです、赤坂……」
赤坂「窮屈な思いをさせて済まないね……あと数日の辛抱だ」
赤坂「体に異変はないかい?」
古手梨花「大丈夫なのですよ、にぱー」
羽入『……ふぅー、梨花は雛見沢症候群が発症してないですね』
羽入『一安心なのです』
古手梨花『これだけは未知の体験だったからね…‥まだ発症してないだけかもしれないけど……』
72: 2020/09/02(水) 21:37:38.720 ID:fJ8m3REA0.net
~梨花脱出から4日後~
古手梨花『脱出から4日が経ったわね……とりあえず私の体はなんともない』」
古手梨花『……これで雛見沢村民が発症してなければ……』
古手梨花『鷹野三四の<女王感染者から離れて48時間経てば住民がL5発症する>という理論は覆される……』
羽入『梨花、手が震えているのです』
古手梨花『あ、当たり前でしょう……私が外に逃げたせいで雛見沢村民の全員が惨たらしく氏んでいる可能性があるのよ』
羽入『梨花……』
古手梨花『脱出から4日が経ったわね……とりあえず私の体はなんともない』」
古手梨花『……これで雛見沢村民が発症してなければ……』
古手梨花『鷹野三四の<女王感染者から離れて48時間経てば住民がL5発症する>という理論は覆される……』
羽入『梨花、手が震えているのです』
古手梨花『あ、当たり前でしょう……私が外に逃げたせいで雛見沢村民の全員が惨たらしく氏んでいる可能性があるのよ』
羽入『梨花……』
73: 2020/09/02(水) 21:47:04.524 ID:fJ8m3REA0.net
赤坂「梨花ちゃん、雛見沢村の様子を興宮署を聞いてきたよ!そしたら…」
古手梨花「そしたら……?」ゴクリ
赤坂「みんな無事だそうだ!つまり……!」
古手梨花「つまり、鷹野三四の<女王感染者から離れて48時間経てば住民がL5発症する>という理論は覆された……」
赤坂「そうだ!これはつまり、ただきみの友だちが無事だったことだけじゃなく、黒幕鷹野三四の研究がデタラメであったことを意味する!」
赤坂「この事実を公表すれば、鷹野三四は研究を続けられなくなるだろう……しかし、どこに公表するべきかということだが……」
赤坂「この事実を本人たちに突きつけたところで口封じされる可能性が高い」
古手梨花「そしたら……?」ゴクリ
赤坂「みんな無事だそうだ!つまり……!」
古手梨花「つまり、鷹野三四の<女王感染者から離れて48時間経てば住民がL5発症する>という理論は覆された……」
赤坂「そうだ!これはつまり、ただきみの友だちが無事だったことだけじゃなく、黒幕鷹野三四の研究がデタラメであったことを意味する!」
赤坂「この事実を公表すれば、鷹野三四は研究を続けられなくなるだろう……しかし、どこに公表するべきかということだが……」
赤坂「この事実を本人たちに突きつけたところで口封じされる可能性が高い」
74: 2020/09/02(水) 21:55:13 ID:fJ8m3REA0.net
羽入『あっ!それなら、鷹野三四の研究所に侵入したときに見覚えたあるのですよ!』
羽入『確か組織名は東京』
古手梨花「組織名は秘密結社『東京』……」
赤坂「東京……それが組織の名か」
赤坂「雛見沢関連で東京という組織を洗ってみるよ」
古手梨花「赤坂……!でも、気をつけるのですよ……!」
赤坂「もちろん、危険な組織であることは重々承知している……だが、同時に私も警視庁公安部の警視であることも忘れないでほしい」
赤坂「かならず君を救ってみせる……!君の友人もね……」
古手梨花「赤坂……!」
羽入『確か組織名は東京』
古手梨花「組織名は秘密結社『東京』……」
赤坂「東京……それが組織の名か」
赤坂「雛見沢関連で東京という組織を洗ってみるよ」
古手梨花「赤坂……!でも、気をつけるのですよ……!」
赤坂「もちろん、危険な組織であることは重々承知している……だが、同時に私も警視庁公安部の警視であることも忘れないでほしい」
赤坂「かならず君を救ってみせる……!君の友人もね……」
古手梨花「赤坂……!」
75: 2020/09/02(水) 22:00:26.216 ID:fJ8m3REA0.net
~数日後、入江研究所地下室~
鷹野三四「くっ、古手梨花……どこにいるの……」
鷹野三四「隠す場所があるのは園崎家くらいだけど……全く隠している気配がない……!」
鷹野三四「むしろ、園崎魅音が全力で探しているくらい……!」
鷹野三四(私の理論が正しければ<女王感染者から離れて48時間経てば住民がL5発症しなければ>おかしい……すなわち、雛見沢村のどこかにかならずいるはず……!)
鷹野三四(私の……私の理論が間違えているはずがない……!)
鷹野三四「くっ、古手梨花……どこにいるの……」
鷹野三四「隠す場所があるのは園崎家くらいだけど……全く隠している気配がない……!」
鷹野三四「むしろ、園崎魅音が全力で探しているくらい……!」
鷹野三四(私の理論が正しければ<女王感染者から離れて48時間経てば住民がL5発症しなければ>おかしい……すなわち、雛見沢村のどこかにかならずいるはず……!)
鷹野三四(私の……私の理論が間違えているはずがない……!)
76: 2020/09/02(水) 22:02:44.029 ID:fJ8m3REA0.net
電話「プルルルルルプルルルルル」
鷹野三四「くっ……この忙しいときに誰……!?」プチ
鷹野三四「はい」
秘密結社『東京』の人「私だ」
鷹野三四「っ!?」
鷹野三四「は、はいっなんでしょうか!」
鷹野三四(くっ、なんてタイミングが悪い……!いや、まさか……!)
鷹野三四「くっ……この忙しいときに誰……!?」プチ
鷹野三四「はい」
秘密結社『東京』の人「私だ」
鷹野三四「っ!?」
鷹野三四「は、はいっなんでしょうか!」
鷹野三四(くっ、なんてタイミングが悪い……!いや、まさか……!)
77: 2020/09/02(水) 22:03:55.834 ID:fJ8m3REA0.net
秘密結社『東京』の人「研究は順調かね」
鷹野三四「は、はい!もう少しで雛見沢症候群の理論が」
秘密結社『東京』の人「ほぉ……女王感染者が1週間村を出てたとしてもかね」
鷹野三四「!!!!???」
鷹野三四(な、なんでこの人は女王感染者が行方不明なことを知っている!?)
鷹野三四(いや、それ以上に……)
鷹野三四(女王感染者が1週間村を出ている!!!!!?????)
鷹野三四「は、はい!もう少しで雛見沢症候群の理論が」
秘密結社『東京』の人「ほぉ……女王感染者が1週間村を出てたとしてもかね」
鷹野三四「!!!!???」
鷹野三四(な、なんでこの人は女王感染者が行方不明なことを知っている!?)
鷹野三四(いや、それ以上に……)
鷹野三四(女王感染者が1週間村を出ている!!!!!?????)
78: 2020/09/02(水) 22:04:36 ID:fJ8m3REA0.net
秘密結社『東京』の人「いや、うちに公安の犬が捜査に来て、色々教えてくれてな……」
秘密結社『東京』の人「全く、厄介なことをしてくれたものだ」
秘密結社『東京』の人「おまけに、君の発表した雛見沢症候群?とかいう病気もデタラメときた」
秘密結社『東京』の人「女王感染者から離れて48時間、いや、1週間経っても住民がピンピンしてるのだからな」
秘密結社『東京』の人「そんなデタラメな研究にはもう協力できない。この話はなかったことにしてくれ」
鷹野三四「そ……そんな……」
鷹野三四「わ、私の……一二三先生の研究が……!理論が……!!」
秘密結社『東京』の人「全く、厄介なことをしてくれたものだ」
秘密結社『東京』の人「おまけに、君の発表した雛見沢症候群?とかいう病気もデタラメときた」
秘密結社『東京』の人「女王感染者から離れて48時間、いや、1週間経っても住民がピンピンしてるのだからな」
秘密結社『東京』の人「そんなデタラメな研究にはもう協力できない。この話はなかったことにしてくれ」
鷹野三四「そ……そんな……」
鷹野三四「わ、私の……一二三先生の研究が……!理論が……!!」
79: 2020/09/02(水) 22:05:48 ID:fJ8m3REA0.net
~3日後・雛見沢~
赤坂「到着したよ、梨花ちゃん」
古手梨花「はぁ~、やっぱりここが一番なのです~」
前原圭一「梨花ちゃん!?」
園崎魅音「あんたが梨花ちゃんを拐ってったっていう男かい!?」
竜宮レナ「もぉ~魅ぃちゃん、保護されてたって事前に連絡あったでしょ~?」
園崎魅音「だとしても連絡が遅いんだよ!クソ野郎が!」
赤坂「ははは……その点は本当にすまない……君に知らせると敵組織にも梨花ちゃんの場所が伝わる恐れがあったからね……」
北条沙都子「り、梨花~!ほ、ほ、本当に、本当に心配したんですのよ~!?」
古手梨花「みぃ~、心配かけてごめんなのです~」
古手梨花「でも、ボクはこうしてピンピンしてるのですよ~!にぱー☆」
羽入『こうして、たった1人の少女と神、そして一人の男によって雛見沢は惨劇を免れたのです』
古手梨花『めでたしめでたしなのですよ、にぱー☆』
~完~
赤坂「到着したよ、梨花ちゃん」
古手梨花「はぁ~、やっぱりここが一番なのです~」
前原圭一「梨花ちゃん!?」
園崎魅音「あんたが梨花ちゃんを拐ってったっていう男かい!?」
竜宮レナ「もぉ~魅ぃちゃん、保護されてたって事前に連絡あったでしょ~?」
園崎魅音「だとしても連絡が遅いんだよ!クソ野郎が!」
赤坂「ははは……その点は本当にすまない……君に知らせると敵組織にも梨花ちゃんの場所が伝わる恐れがあったからね……」
北条沙都子「り、梨花~!ほ、ほ、本当に、本当に心配したんですのよ~!?」
古手梨花「みぃ~、心配かけてごめんなのです~」
古手梨花「でも、ボクはこうしてピンピンしてるのですよ~!にぱー☆」
羽入『こうして、たった1人の少女と神、そして一人の男によって雛見沢は惨劇を免れたのです』
古手梨花『めでたしめでたしなのですよ、にぱー☆』
~完~
80: 2020/09/02(水) 22:09:35.325 ID:uZh4bZpAa.net
お疲れさま、面白かった
81: 2020/09/02(水) 22:13:50.211 ID:TqiBNfF7d.net
乙!
引用元: 古手梨花「くっ、何度ループしても惨劇から逃れられない……どうすればいいの……!」羽入「あうあう~、ボクに任せるのです!」
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