唯「あ、そういえばちなったん、今日が何の日か知ってる？メガネだよ、眼鏡の日！」

千夏「ああ、10月01日で数字を並べると1001だからメガネのカタチに見えるのよね、確か」

唯「それに、コーヒーの日なんだって！ねー、今日ってもしかしてちなったんの誕生日とかだったりしちゃうのかな～♪」ﾆﾖﾆﾖ

千夏「誕生日は来月なんだけど……そう……唯ちゃんは私の誕生日を忘れてしまっていたのね……」ｼｭﾝ

唯「わわわっ、ちょ、ゆいがちなったんの誕生日間違うわけないじゃん！…ってゆーか、ゆい、ちなったんにそんないい加減なコに思われちゃってるワケ…？むー…」

千夏「………」

唯「むー」

千夏「……わかっててやってるでしょ、引っかからないわよ」

唯「あり、バレてたかー☆」

千夏「からかった私も悪かったけど、そう簡単には手玉に取られないわよ」ｽﾞｽﾞ…

唯「ワンチャンあるかなーってやってみたけど、でもいっか、ちなったん困らせんの好きくないし♪ゆいもコーヒー飲もー」ｽﾞｽﾞ

唯「………んべぇ…」ﾆｶﾞｰ

千夏「お砂糖とミルクならそこに」ｺﾞｿｺﾞｿ

唯「ちーがーくーてー、今日コーヒーの日だからゆいもブラックになりたいー」

千夏「ブラックになりたいならイカスミのパエリアか墨汁の2択よ唯ちゃん」

唯「墨汁はカフェにはないっしょ、やだなー」

千夏「ここのオーナー、水墨画が趣味でね、丁度唯ちゃんの後ろの壁にも水墨画が飾ってあるのだけど」

唯「えっ、マジで！？」ｸﾙｯ

千夏「ウソよ」ｻﾗｻﾗｧ

唯「ぬぁーっ！！ゆいのオトナコーヒーに砂糖がー！！」ﾌﾞﾗｯｸﾉﾐﾀｲﾉﾆｰ!

千夏「安心して唯ちゃん、まだスティックの半分しか入れてないわ、ギリギリでブラックと言えなくもない範囲よ」

唯「…どゆこと？」

千夏「缶のコーヒーに、微糖とか無糖とかあるでしょう、唯ちゃんが飲みたいのって、要するに無糖のコーヒーよね」

唯「たぶん…？」ｷｮﾄﾝ

千夏「無糖のコーヒーにも微量の砂糖は含まれているのよ、飲みやすさとか、色んな理由でね」

唯「へ？？じゃあ砂糖入れててもセーフって事？？」

千夏「まずもってブラックコーヒーの定義がわりと曖昧な上にほぼ日本独自の概念になるのだけど、詳しい話をすると数時間はかかるわね、聴く？」

唯「ゆい、そんなことより勉強しなくちゃなー！ちなったんの話も気になるんだけどなー！」ｱﾜｱﾜ

千夏「C'est en forgeant qu'on devient forgeron.」

唯「ナンテ？」

千夏「何にせよ、習うより慣れろって事よ。すみません店員さん、チーズケーキとショートケーキを追加で」

唯「あ、ずるーい！一人でケーキ2個とか！ゆいもゆいも！」

千夏「コーヒーには甘いケーキでもと思って頼んだのだけど」

唯「マジで！？じゃあ2つともゆいの！？」ｷﾗｷﾗｧ

千夏「太りたいのなら食べていいわよ」

唯「ぶー、ちなったんやっぱいじわるだー」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

千夏（そもそもこの空間がだいぶ甘めだと思うけどね）ｽﾞｽﾞ…

おわれ。

藍子休ませようとしたら全員休んだ。
それくらい藍子休ませるの難しいという話。

あと微糖とか無糖のコーヒーのくだり実際どうなのかはよく知らないです。

お目汚し、失礼をば。

ブラックはミルクが入っていなければ砂糖とは関係なくブラックになり、微糖は100mlにつき2.5g。無糖は同じく0.5gまで糖類が入ってないのが条件
なので、ちなったんの行為はブラックにはなるけど無糖にはならない……ですね

>>256

勉強になります。ミルクの有無が鍵か

あとスティックシュガーは大抵3g(4gやまれに5gもありますが)なので、小さじ一杯と考えることで、摂取量を調整できます