52: 2013/10/12(土) 23:37:42.38 ID:Gc0wA2wc0
貴音「もし、律子」
律子「はいはい?」
貴音「こんぴゅうたぁというものを使いたいのですが」
律子「えーと、パソコンでいいの?」
貴音「それはいんたぁねっとには繋がりますか?」
律子「使えるけど……。貴音がネット? 珍しいわね」
律子「はいはい?」
貴音「こんぴゅうたぁというものを使いたいのですが」
律子「えーと、パソコンでいいの?」
貴音「それはいんたぁねっとには繋がりますか?」
律子「使えるけど……。貴音がネット? 珍しいわね」
60: 2013/10/12(土) 23:42:03.42 ID:Gc0wA2wc0
貴音「部屋を探すのにいんたぁねっとが便利だと聞き及びまして」
律子「引っ越すの?」
貴音「ええ、やむを得ず」
律子「何がどうしたのよ」
貴音「管理会社が言うには耐震強度というものが足りなかったらしく……」
律子「おい今まで何処住んでた」
律子「引っ越すの?」
貴音「ええ、やむを得ず」
律子「何がどうしたのよ」
貴音「管理会社が言うには耐震強度というものが足りなかったらしく……」
律子「おい今まで何処住んでた」
66: 2013/10/12(土) 23:47:15.51 ID:Gc0wA2wc0
貴音「そういうわけで新しく住居を探さねばならぬ次第でして」
律子「分かったわ。なんなら手伝う?」
貴音「なんと……。ならばお願いしても宜しいでしょうか」
律子「お安いご用よ」
貴音「生憎とこんぴゅうたぁの操作には不慣れでして」
律子「らくらくホン使ってるくらいだものねえ……」
律子「分かったわ。なんなら手伝う?」
貴音「なんと……。ならばお願いしても宜しいでしょうか」
律子「お安いご用よ」
貴音「生憎とこんぴゅうたぁの操作には不慣れでして」
律子「らくらくホン使ってるくらいだものねえ……」
69: 2013/10/12(土) 23:51:23.10 ID:Gc0wA2wc0
律子「場所はやっぱり事務所にアクセスしやすい方が良い?」
貴音「そうですね。やはり拠点への移動は楽な方が」
律子「家賃は……まあ貴音の稼ぎなら割と気にしなくていいかしら」
貴音「折角なので少しくらい贅沢をしてもいいかもしれません」
律子「間取りは?」
貴音「居間の他に三部屋ほどあると僥倖です」
律子「嫌な予感がする」
貴音「そうですね。やはり拠点への移動は楽な方が」
律子「家賃は……まあ貴音の稼ぎなら割と気にしなくていいかしら」
貴音「折角なので少しくらい贅沢をしてもいいかもしれません」
律子「間取りは?」
貴音「居間の他に三部屋ほどあると僥倖です」
律子「嫌な予感がする」
72: 2013/10/12(土) 23:56:11.25 ID:Gc0wA2wc0
律子「ねえねえ貴音?」
貴音「どうしました?」
律子「貴音は一人暮らしよね?」
貴音「ええ、現在は」
律子「……現在は?」
貴音「これを期に響と同居をしようかと」
律子「」
貴音「どうしました?」
律子「貴音は一人暮らしよね?」
貴音「ええ、現在は」
律子「……現在は?」
貴音「これを期に響と同居をしようかと」
律子「」
76: 2013/10/13(日) 00:00:44.27 ID:b4eqTRKu0
貴音「響の家族もいるので部屋は多い方が良いかと存じます」
律子「部屋数のことはいいからとりあえず同居について聞かせて」
貴音「引越しと重ねれば色々と手間が省けると思いまして」
律子「タイミングの問題じゃなくて理由ね」
貴音「……?」キョトン
律子「何で分からないの? みたいな顔をするな」
律子「部屋数のことはいいからとりあえず同居について聞かせて」
貴音「引越しと重ねれば色々と手間が省けると思いまして」
律子「タイミングの問題じゃなくて理由ね」
貴音「……?」キョトン
律子「何で分からないの? みたいな顔をするな」
80: 2013/10/13(日) 00:05:11.67 ID:iV1q7G5Q0
貴音「理由と言われましても……」
律子「あのね。家族でもない人との同居ってそれなりの理由があるものなのよ」
貴音「ふむ……。一理あります」
律子「一理どころか真理だわよ」
貴音「よいでしょう。この機に律子に響の魅力を教えて差し上げましょう」
律子「同居の方の理由を教えて頂きたいのだけれど」
貴音「……?」キョトン
律子「だーかーらー」
律子「あのね。家族でもない人との同居ってそれなりの理由があるものなのよ」
貴音「ふむ……。一理あります」
律子「一理どころか真理だわよ」
貴音「よいでしょう。この機に律子に響の魅力を教えて差し上げましょう」
律子「同居の方の理由を教えて頂きたいのだけれど」
貴音「……?」キョトン
律子「だーかーらー」
87: 2013/10/13(日) 00:11:12.63 ID:iV1q7G5Q0
貴音「……響ですよ?」
律子「響だからなんだっていうのよ」
貴音「一緒に暮らしたいでしょう?」
律子「短絡的ってレベルじゃないわよ」
貴音「……?」キョトン
律子「それはもう飽きた」
律子「響だからなんだっていうのよ」
貴音「一緒に暮らしたいでしょう?」
律子「短絡的ってレベルじゃないわよ」
貴音「……?」キョトン
律子「それはもう飽きた」
91: 2013/10/13(日) 00:20:11.10 ID:iV1q7G5Q0
貴音「そう……。あれは私が響の家にお邪魔した時でした」
律子「急に回想入った」
貴音「呼び鈴を鳴らすと『おー! 今開けるー!』という声が扉の向こうより聞こえて参りました」
律子「下手くそな声真似は省略していいのよ?」
貴音「足音ののち、がちゃりと扉が開くと……」
貴音「『貴音ぇー! 待ってたぞ!』と満面の笑みで迎えてくれる響がそこにいたのです」
律子「似てねえ……」
律子「急に回想入った」
貴音「呼び鈴を鳴らすと『おー! 今開けるー!』という声が扉の向こうより聞こえて参りました」
律子「下手くそな声真似は省略していいのよ?」
貴音「足音ののち、がちゃりと扉が開くと……」
貴音「『貴音ぇー! 待ってたぞ!』と満面の笑みで迎えてくれる響がそこにいたのです」
律子「似てねえ……」
93: 2013/10/13(日) 00:25:14.18 ID:iV1q7G5Q0
貴音「その時、私は気づきました」
貴音「響と暮らすべきだと」
律子「なんだと」
貴音「以降、私は今か今かと機を待ち望んでいた次第でございます」
律子「結局理由が分からない……」
貴音「さて本題の方へと。響の魅力についてですが
律子「本題は部屋探しでしょうが」
貴音「響と暮らすべきだと」
律子「なんだと」
貴音「以降、私は今か今かと機を待ち望んでいた次第でございます」
律子「結局理由が分からない……」
貴音「さて本題の方へと。響の魅力についてですが
律子「本題は部屋探しでしょうが」
94: 2013/10/13(日) 00:30:11.20 ID:iV1q7G5Q0
貴音「おっと。これは私としたことが」
律子「早めに気づいて欲しかったわね」
貴音「ともかく居間の他に三部屋で探したいのです」
律子「まだ同居は認めてないわよ?」
貴音「面妖な」
律子「私が言いたいくらいよ」
律子「早めに気づいて欲しかったわね」
貴音「ともかく居間の他に三部屋で探したいのです」
律子「まだ同居は認めてないわよ?」
貴音「面妖な」
律子「私が言いたいくらいよ」
96: 2013/10/13(日) 00:36:58.26 ID:iV1q7G5Q0
律子「響には言ってるの? 言ってないの?」
貴音「まだ伝えておりません」
律子「どいつもこいつも相手の了承も得ずにルームシェアを企てるのは何故だ」
貴音「響の喜ぶ顔が見たく……。さぷらいず、というものです」
律子「同居の無心で相手が喜ぶと思っているのか」
響「はいさーい!」ガチャ
貴音「響! よいところに参りました」
律子「またこの流れか」
貴音「まだ伝えておりません」
律子「どいつもこいつも相手の了承も得ずにルームシェアを企てるのは何故だ」
貴音「響の喜ぶ顔が見たく……。さぷらいず、というものです」
律子「同居の無心で相手が喜ぶと思っているのか」
響「はいさーい!」ガチャ
貴音「響! よいところに参りました」
律子「またこの流れか」
97: 2013/10/13(日) 00:41:06.97 ID:iV1q7G5Q0
響「おー貴音。律子と何を話してるんだ?」
貴音「新居についてです」
響「貴音引っ越すのか?」
貴音「ええ、やんごとなき事情がありまして」
響「そっかー。何か手伝えることがあれば言ってよね!」
貴音「では一緒に住んで頂けますか?」
響「」
律子「ですよねー」
貴音「新居についてです」
響「貴音引っ越すのか?」
貴音「ええ、やんごとなき事情がありまして」
響「そっかー。何か手伝えることがあれば言ってよね!」
貴音「では一緒に住んで頂けますか?」
響「」
律子「ですよねー」
99: 2013/10/13(日) 00:46:03.36 ID:iV1q7G5Q0
響「え? 一緒に?」
貴音「そうです。よい機会だと思うのです」
響「な、何言ってるんだ貴音?」
貴音「響……?」
律子「そうよ響、言ってやりなさい」
響「自分の都合も考えてほしいぞ! 自分の家族の引越しって大変なんだからね!」
律子「」
貴音「そうです。よい機会だと思うのです」
響「な、何言ってるんだ貴音?」
貴音「響……?」
律子「そうよ響、言ってやりなさい」
響「自分の都合も考えてほしいぞ! 自分の家族の引越しって大変なんだからね!」
律子「」
100: 2013/10/13(日) 00:49:58.18 ID:iV1q7G5Q0
貴音「そうですね……少々独りよがりだったかもしれません」
響「そういうことはちゃんと早めに言ってよね」
貴音「申し訳ございません。実はさぷらいずというものをやってみたかったのです」
響「そ、そうだったのか……。ごめん貴音! 自分も貴音の気持ちを考えてなかったぞ」
貴音「よいのです。大事なことはちゃんと話し合うべきだったのです」
響「大丈夫だぞ! ああ言ったけど、今の部屋に越した時にお世話になった業者さんにお願いすればなんとかなるさー」
貴音「ならば安心ですね」
律子「私の心は何も安らいでいないわよ?」
響「そういうことはちゃんと早めに言ってよね」
貴音「申し訳ございません。実はさぷらいずというものをやってみたかったのです」
響「そ、そうだったのか……。ごめん貴音! 自分も貴音の気持ちを考えてなかったぞ」
貴音「よいのです。大事なことはちゃんと話し合うべきだったのです」
響「大丈夫だぞ! ああ言ったけど、今の部屋に越した時にお世話になった業者さんにお願いすればなんとかなるさー」
貴音「ならば安心ですね」
律子「私の心は何も安らいでいないわよ?」
102: 2013/10/13(日) 00:53:33.33 ID:iV1q7G5Q0
小鳥「それで押し切られたと」
律子「この事務所はどうなってるんでしょうね」
小鳥「私が聞きたいですよ!」
律子「ですよねえ」
小鳥「なんで私がいない時ばっかり……ううっ、えぐっ……」
律子「本気で嗚咽している……!」
ひびたか おわり
律子「この事務所はどうなってるんでしょうね」
小鳥「私が聞きたいですよ!」
律子「ですよねえ」
小鳥「なんで私がいない時ばっかり……ううっ、えぐっ……」
律子「本気で嗚咽している……!」
ひびたか おわり
104: 2013/10/13(日) 00:56:32.27 ID:P1IICztW0
ひびたか乙です
108: 2013/10/13(日) 01:01:52.83 ID:6CWK1oBK0
乙
引用元: 千早「春香と暮らしたい」
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