1: 2013/05/25(土) 18:02:58.04 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「ねぇ、唯ちゃん」

唯「何?」

ゆずこ「絆っていくらで買えるの?」





2: 2013/05/25(土) 18:07:02.07 ID:Pt/kIv8b0
唯「お前、何を言っているんだ?」

ゆずこ「今朝、新聞を見たら「キズナに300万買う人現れる」の見出しがあってさ」

ゆずこ「だから私と唯ちゃんの絆はいくらで買えるかなと思ってるの?」

唯「何だ、その見出しは?意味が分からない」

3: 2013/05/25(土) 18:09:31.90 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「ねぇ、ねぇ、唯ちゃん、教えて教えて」

ゆずこ「私と唯ちゃんの絆は一体いくらで買えるの?」ギュー

唯「分かった、分かったからあたしから離れろ」

唯「あたしとゆずこの絆の値段は」



「500円だよ」




4: 2013/05/25(土) 18:13:52.22 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「えっ、500円!?」

唯「そうだよ、500円だよ」

ゆずこ「私たちの絆ってメ●ポテト1つと同じ金額なの?」

唯「そうだよ」

ゆずこ「そんな…」

唯「(金額が思い付かなかったから適当に思い付いた金額を言ってみた)」

唯「(だけど、500円はちょっと安過ぎたかな。ゆずこもショックを受けているし後であやま…)

唯「お、おい…」

5: 2013/05/25(土) 18:19:13.54 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「私と唯ちゃんの絆の値段がワンコインだったなんて…」ポロポロ

唯「お、おい、泣くなよ…」

ゆずこ「何でこんなに安いの…」ポロポロ

ゆずこ「もしかして、私が唯ちゃんにイタズラばかりしまくったからなの?」ポロポロ

ゆずこ「それとも唯ちゃんにセクハラをしまくっていたからなの?」ポロポロ

ゆずこ「唯ちゃんに負担掛けるような事をしまくったから500円になってしまったの?」ポロポロ

唯「お、おい…」

6: 2013/05/25(土) 18:29:00.76 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「私、唯ちゃんに嫌われているんだ…」ポロポロ

ゆずこ「私、唯ちゃんにイタズラやセクハラばかりしていたから嫌われてしまったんだ…」ポロポロ

ゆずこ「唯ちゃんに嫌われているからこんなに安いんだ…」ポロポロ

唯「お、おい… もう…」

ゆずこ「ううう…」

ゆずこ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

唯「ゆ、ゆずこ…」

7: 2013/05/25(土) 18:34:54.26 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「唯ちゃんに嫌われてしまったよーーーー!!」ウワーーン

ゆずこ「唯ちゃんが大好きなのに嫌われてしまったよーーー!!」ウワーーン

ゆずこ「ううう…」

ゆずこ「唯ちゃんがずっと私のそばにいて欲しいのに…」ポロポロ

ゆずこ「唯ちゃんと一生一緒にいたいのに…」ポロポロ

ゆずこ「私、嫌われてしまったよーーーー!!」ブワッ

ゆずこ「うわぁぁぁぁぁぁん!!」

唯「…」

8: 2013/05/25(土) 18:47:56.72 ID:Pt/kIv8b0
唯「…」

唯「(まさかここまで大泣きするとは思わなかった…)」

唯「(そこまであたしの事が好きだったのか…)」

唯「(いつもイタズラばかりしていたのはゆずこなりの愛情表現からだったのか…)」

ゆずこ「うわぁぁぁぁぁぁん… うわぁぁぁぁぁぁん」

唯「(慰めるだけでは泣き止んでくれそうもないな)」

唯「(こうなったら…)」

唯「ゆずこ…」

ゆずこ「な、なに…」ポロポロ



9: 2013/05/25(土) 19:15:11.29 ID:Pt/kIv8b0



「あたしの体を好き勝手にイタズラしてやってくれ!」



10: 2013/05/25(土) 19:28:45.77 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「!」

ゆずこ「ゆ、唯ちゃん、ど、どういうこと?」

唯「今言った通りだよ。あたしの体に好き勝手にイタズラしてもいいんだよ」

唯「ごめん、ゆずこ、お前がやるイタズラやセクハラがお前なりの愛情表現だったとは今まで気付いてやれなくてすまなかった…」

唯「おまけにあたしの思い付きの発言でお前を傷つけてしまった…」

唯「だから、そのお詫びにあたしに思いっきりイタズラしてくれ!」

唯「お前の… ゆずこのあたしへの愛をぶつけてくれ!」

ゆずこ「唯ちゃん…」

11: 2013/05/25(土) 19:37:57.33 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「じゃあ、好き勝手にイタズラするよ…」

唯「おう、掛かって来い!」


チューーー


唯「!」

唯「(くちびるにストレートにキスだなんて)」


チューーーー

唯「(お、おい、長いよ)」


チューーーー

唯「(お、おい、息が出来ないよ)」


チューーーー

唯「(く、くるし…)」


パッ

12: 2013/05/25(土) 19:53:16.65 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「どう、私の必殺キスは」

唯「アホッ!お前のキスで窒息氏する所だったぞ」

ゆずこ「実は私も自分のキスで息が出来なくてあえなく逝く所でした」テヘッ☆

唯「アホッ!」

唯「くっくっくっく…」

ゆずこ「んふふふふ…」



「あっはっはっはっは」

13: 2013/05/25(土) 19:58:04.29 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「キスで2人とも窒息氏だなんて」

唯「どんだけバカップルなんだよ」

ゆずこ「でも、私たちはまさにそれだったね」

唯「こんなバカなカップル、どこにもいないよ」

ゆずこ「世界●天ニュースに取り上げられるかもね」

唯「いやいや、スポーツ新聞に面白おかしく取り上げられちゃうよ」

ゆずこ「「大バカップル、キスで息が出来なくなり窒息氏」と」

ゆずゆい「あっはっはっはっは」

14: 2013/05/25(土) 19:59:41.70 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「こんなバカップルに絆の値段は付けられないよね」

唯「そうだな。どんなに札束積んでも買えないよな」

ゆずこ「ビ●・ゲイツの資産よりも」

唯「アメリカの国家予算よりも」

ゆずこ「遥かに高い物」

唯「それが…」


「あたしたちの絆」


15: 2013/05/25(土) 20:06:06.65 ID:Pt/kIv8b0
ゆずこ「じゃあ、2人の絆を確かめあった所で」

唯「そろそろ部室を出ようか」

唯「何か夕陽がまぶしいな」

ゆずこ「夕陽が凄い真っ赤だね。まるでさっきの唯ちゃんの顔みたい」

唯「いや、今のお前の目だよ。大泣きしていたから目が真っ赤だぞ」

ゆずこ「そんな真っ赤な夕陽をバックにして」

唯「もう一度」


チューーーー

16: 2013/05/25(土) 20:12:43.23 ID:Pt/kIv8b0
部室の扉の前


佳「…」

ふみ「…」

ふみ「ほんと、どうしようもないバカップルだね」

佳「部室の前を通ったら何か騒がしかったから、こっそりチラ見していたけど、何やっているんだよ、あいつら」

佳「いつも一緒にいる日向が風邪で休みだという事を利用して部室で何やってるんだよ」

17: 2013/05/25(土) 20:14:54.79 ID:Pt/kIv8b0
佳「ところで、長谷川はあたしとの絆の値段はいくらだと思ってんの?」

ふみ「うーん、そうだね」


「いろ●すくらいかな」

18: 2013/05/25(土) 20:21:19.17 ID:Pt/kIv8b0
佳「はっ、いろ●すくらいって100円くらいじゃないか!」

佳「あたしとお前の絆はダ●ソーで売られていてもおかしくないのか!」

佳「うー、何かトイレに行きたくなったからトイレに行ってくる」

ふみ「…」


19: 2013/05/25(土) 20:26:38.45 ID:Pt/kIv8b0
ふみ「佳…」

ふみ「いろ●すと同じと言ったけれど、本当は私が氏ぬまでに飲むいろ●すの累計金額と同じくらいだよ」

ふみ「つまり、それは今、数字が出せない物だよ」

ふみ「いつ氏ぬのか分からないし、いつまでいろ●すを飲んでいるのか分からないからね」

ふみ「だから、佳…」

20: 2013/05/25(土) 20:28:35.66 ID:Pt/kIv8b0
「数字で表せないほどの素晴らしい絆をずっと持っていようね」



おしまい

21: 2013/05/25(土) 20:55:03.18 ID:Oh+2qnYPo
珍しいふいんき
乙い

引用元: ゆずこ「キズナ」