693: 2018/05/13(日) 22:14:44.35 ID://G1x+YQo
書きます


武内P「新田さんについていけない、ですか」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)
694: 2018/05/13(日) 22:16:59.15 ID://G1x+YQo
アーニャ「……ダー」

武内P「何か……問題でも、起こったのでしょうか?」

アーニャ「……」

武内P「アナスタシアさん、私に話して……くださいませんか?」

アーニャ「……」


アーニャ「……美波は、すぐにいきますね?」


武内P「……」

武内P「えっ?」

695: 2018/05/13(日) 22:21:03.98 ID://G1x+YQo
アーニャ「美波は、可愛い。美波は、凄い、です」

武内P「アナスタシアさん? アナスタシアさん?」

アーニャ「美波は、いつも、いきますと……いっています」

武内P「待ってください。あの、それは……」


アーニャ「……美波の、いきますという言葉が……わかりません」


武内P「……」

武内P「……それ、は……はい、そう……ですか」

696: 2018/05/13(日) 22:24:45.19 ID://G1x+YQo
アーニャ「日本語は、難しい、です」

武内P「……は、はい」

アーニャ「プロデューサー、いきます、とは?」

武内P「そ、れは……」


アーニャ「美波は、どこにいっているのですか?」


武内P「……!」

武内P「ど、どこ……なのでしょうか、はい」

697: 2018/05/13(日) 22:32:21.08 ID://G1x+YQo
アーニャ「私は、わからない、です」

武内P「その……新田さん御本人には、聞かれたのでしょうか?」

アーニャ「ダー。もちろん、です」

武内P「! そ、それで……何と?」

アーニャ「それは――」

  ・  ・  ・

美波「それは自分で、んっ♡ 見つけるの♡」

美波「私と、アーニャちゃんのいきかたは、違うかもしれないものっ♡」

美波「あっ、またいきますっ♡」


  ・  ・  ・

アーニャ「――と、テレビの収録前の、アー、楽屋で言われました」

武内P「わかりました。新田さんを全力で説教しようと、そう、思います」

698: 2018/05/13(日) 22:37:38.12 ID://G1x+YQo
アーニャ「ニェート! 美波を怒らないで、ください!」

武内P「……アナスタシアさん?」

アーニャ「イズヴィニーチェ……すみません、大きな声を出して、しまいました」

武内P「いえ……それは、問題無いのですが」

アーニャ「プロデューサー、教えて、ください」


アーニャ「どうすれば、私も……美波のようにいけますか?」


武内P「いけません! アナスタシアさん!」

アーニャ「っ!? 私には、いけませんか!?」

武内P「あ、いえ! そういう意味ではなく……待ってください!」

武内P「とにかく、一度待ってください!」

699: 2018/05/13(日) 22:42:57.24 ID://G1x+YQo
  ・  ・  ・

奏「――ふぅん? それで、私が呼ばれたのね」

武内P「……ご足労頂き、ありがとうございます」

アーニャ「カナデ。カナデは、美波がどこにいっているか、知っていますか?」

奏「そうねぇ……教えたら、ご褒美のキスは貰えるのかしら?」

武内P「……」

奏「……ふふっ、冗談よ。それに、残念だけど――」


奏「――私も、美波がどこにいっているか……わからないのよ」


アーニャ「……アー、カナデもわからないのですね?」

奏「ええ、ごめんなさいね、ご期待に添えなくて」

武内P「……」


武内P「えっ?」

700: 2018/05/13(日) 22:49:43.08 ID://G1x+YQo
奏「私にわかるのは、いきます、の言葉の後に――」

武内P「速水さん? 速水さん?」

奏「――美波の、セクシーさ……色気が増してる事だけ」

アーニャ「ダー! カナデも、わかりますか?」

奏「勿論よ。同性なのに、私もドキリとさせられちゃうもの」


奏「……美波は、どこにいっているのかしら」


武内P「っ……!?」

武内P「あの、速水さん? 冗談を言われている訳では……」


奏「?」キョトン


武内P「……」

武内P「……ああ、嘘だと言ってください……!」

701: 2018/05/13(日) 22:56:22.80 ID://G1x+YQo
奏「! その様子だと……やっぱり、貴方は知ってるみたいね」

武内P「あっ、いえ、それは……!」

アーニャ「プロデューサー! 教えて、ください!」

武内P「いけません、アナスタシアさん!」

アーニャ「っ!? やっぱり、私は、いけませんか!?」

奏「あら、だったら私ならどう?」

武内P「そ、それも無理です! いけません!」

奏「……ふふっ、ハッキリ言ってくれるじゃない」


武内P「……と、とにかく、待ってください! お願いします!」

武内P「私の口からは説明出来ませんので、どうか!」

武内P「助けを呼ぼうと、そう、思います!」

702: 2018/05/13(日) 23:03:19.71 ID://G1x+YQo
  ・  ・  ・

文香「――ファンタジーな世界、でしょうか」

アーニャ「ファンタジーな……」

奏「……世界?」


武内P「……助けてください……誰か助けてください……!」


文香「私も、美波さんに……聞いてみたことがあります」

文香「美波さんは……どこに、いっているのかを――」


  ・  ・  ・


美波「光を抜けた先みたい、だったりっ♡ あっ♡」

美波「闇の底に、んんっ♡ 沈んでいき、いきますっ♡」

美波「……ふぅ。だったりよ、文香さん、ありすちゃん」


  ・  ・  ・


文香「――こう、言っていました」

アーニャ・奏「……なるほど」


武内P「詩的に何を……というか、橘さんが居る前で、ですか!?」

703: 2018/05/13(日) 23:12:13.05 ID://G1x+YQo
文香「す、すみません……何か、問題が、あったのでしょうか……?」

武内P「あると言うか……その、大問題と言いますか」


アーニャ「ハラショー! アー、大問題なら、答えも大きいですね?」

奏「美波の色っぽさの答え……ふふっ、大正解が気になるわね」

文香「その答えを求める事が、女性として、アイドルとしての成長に……繋がるかと」


武内P「お願いします、アイドルを巻き込まないでください!」

武内P「……鷺沢さん。それは、一体どんな状況での事ですか?」

文香「は、はい……確か……歌番組の収録前の……楽屋での事です」

武内P「わかりました。今度から、新田さんの楽屋には誰も近づけさせません」

704: 2018/05/13(日) 23:22:30.77 ID://G1x+YQo
文香「あ、あの……私達から、質問に行ったのです」

アーニャ「フミカとアリスが、アー、自分から、質問しに?」

奏「本番前に、美波のセクシーさの秘訣を聞こうとしたのかしら」

文香「……はい。美波さんは、同い年ではありますが……とても、素敵ですから」


武内P「お願いします……彼女を参考にするのは、どうか……!」


アーニャ「そう言えば……美波が、気になることを言っていました」

奏「気になること? ねえ、アーニャ……それは、一体何かしら?」

文香「美波さんがいっている事と……魅力に、何か関係が……?」

アーニャ「ニェート……それは、わからない、です」


アーニャ「ただ……アー、女性ホルモンと、言っていました」


奏・文香「……なるほど」


武内P「彼女は何を言っているんですか!?」

アーニャ・奏・文香「!」ピクリ

武内P「あ、いえ、今のは違います! 期待した目で見ないでください!」

705: 2018/05/13(日) 23:34:29.33 ID://G1x+YQo
奏「でも……少しわかったわ」

アーニャ「ハラショー! さすが、カナデ、です!」

文香「教えてください……奏さん」

奏「ふふっ、美波も口を滑らせる事があるのね」


奏「……美波は、ただ闇雲にいってるわけじゃないのよ」

奏「ある目的――女性ホルモンを取りにいっているの」

奏「それを持ち帰る事を目的として……美波はいっている」

奏「――どう、違う?」キリッ


武内P「違います」


奏「……」

アーニャ「ニエ ラスットライヴァイシャ! 落ち込まないでください、カナデ!」

文香「私も……もしかしてと、思いましたから……! 大丈夫……大丈夫です……!」

706: 2018/05/13(日) 23:44:04.38 ID://G1x+YQo
奏「……良いわ。なら、どう違うのか説明して貰える?」

アーニャ「ダー! プロデューサー、教えて、ください!」

文香「私からもお願いします……アイドルとして――」


アーニャ・奏・文香「――輝くために……!」


武内P「っ! 皆さん……!」

武内P「……皆さんの想いがそれほど強いとは、思っていませんでした」

武内P「貴女達は……より、輝こうとしていただけなのですね」


アーニャ・奏・文香「――はいっ!」ニコッ


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「貴女達のその想いに応えるため、私の口から説明――」


アーニャ・奏・文香「……」


武内P「――……っ!? しません! しませんよ、皆さん!?」

707: 2018/05/13(日) 23:56:31.02 ID://G1x+YQo
武内P「先程も申し上げた通り、私から説明は出来ません……!」

アーニャ「パジャールスタ……プロデューサー、教えて、ください!」

奏「こんなに焦らすなんて……貴方って、意地悪な人ね」

武内P「私は、お答えするつもりは……ありません」

アーニャ・奏「……!」

武内P「……」


文香「……私達には、言えないような事、なのでしょうか……?」

文香「いきます……の、意味を知ること自体が……問題なのではなく」

文香「……プロデューサーさんの口からは、説明にしくい事柄」

文香「あの……合って、いますか?」


武内P「! そうです、その通りです!」


奏「……」ムスッ

アーニャ「カナデ? なんだか、怒っていますか?」

奏「いいえ、別に?」ムスッ

708: 2018/05/14(月) 00:09:31.16 ID:8AIsauqto
文香「ですが……それなら、無理に聞くべきでは無いのでしょうね」

奏「まあ、そうね。困り顔を見るのも悪くないけれど、無理はさせたくないもの」

アーニャ「……プラスチーチェ、ごめんなさい。ワガママを……言ってしまいました」


武内P「……皆さん」

武内P「申し訳ありません……私の、力不足です」

武内P「今後、新田さんには余計な事を言わないよう、指導を徹底していきます」


アーニャ・奏・文香「いきます?」


武内P「……違います」

武内P「皆さんの……その、性方面に対する」


アーニャ・奏・文香「西方面?」

アーニャ・奏・文香「……いきます……西に……!?」


武内P「すみません。一旦、最後まで話を聞いてもらっても、良いでしょうか?」

709: 2018/05/14(月) 00:18:15.01 ID:8AIsauqto
武内P「……皆さんの有している知識」

武内P「それに対しての、認識が甘かったと、そう、思います」

武内P「これは、シンデレラプロジェクトだけの問題ではありません」


アーニャ「……」


武内P「アイドルの方達の、交流」

武内P「それにより、プロジェクトクローネにも――」


奏・文香「……」


武内P「――今後のために、指導が必要だと、わかりました」

武内P「大きな問題になる前にわかったのが……幸いです」


アーニャ・奏・文香「……」

710: 2018/05/14(月) 00:24:49.97 ID:8AIsauqto
アーニャ「つまり……アー、指導……教えて貰えますか?」

奏「そうね。いきます……この言葉が、何を示しているのかを」

文香「やはり……書に記されている事だけでは、知りえない事もあるのですね」


武内P「…………」

武内P「はい、そうですね」


アーニャ「……プロデューサー」


武内P「? はい、どうかしましたか、アナスタシアさん」

アーニャ「一つだけ、アー、ワガママを……聞いてくれますか?」

武内P「ワガママ、ですか?」

アーニャ「……ダー」

武内P「……はあ、私に、出来ることでしたら」


アーニャ「私は……アーニャは、プロデューサーに……教えて欲しい、です!」


武内P「!?」

711: 2018/05/14(月) 00:32:59.42 ID:8AIsauqto
アーニャ「プロデューサーは、アーニャのプロデューサー、です」

アーニャ「アーニャは、プロデューサーの、アイドル、です」

アーニャ「……だから、アーニャは、プロデューサーに教えて欲しい、です!」


武内P「……すみません。それは、出来ません」


アーニャ「ニェート! 美波は、言っていました!」

アーニャ「プロデューサーに聞くのが、一番!」

アーニャ「一番、いけると! とっても、いきます、と!」


武内P「……わかりました。新田さんにはゲンコツをします」


奏「――あら。もしそうなら、私も貴方に教えて貰いたいわ」

文香「――私も……お二人と、同じ想いです」


武内P「!?」

712: 2018/05/14(月) 00:40:28.43 ID:8AIsauqto
武内P「待ってください! 皆さん、落ち着いてください!」

武内P「先程は、気遣ってくれていたではないですか!」


アーニャ・奏・文香「……」ジッ


武内P「む、無理です! その様な目で見られても、困ります!」

武内P「いけません! どうか、お願いします!」


アーニャ・奏・文香「……いきます」

ジリジリ…


武内P「っ!? わ、私は、その、専務とこの件に関して相談してきます!」

武内P「なので、皆さんはここで待っていてください!」


アーニャ・奏・文香「……」

ジリジリ…


武内P「……っ!? 皆さん、お願いします! お願いしますから!」


武内P「私についてこないでください!」



おわり

713: 2018/05/14(月) 01:01:29.16 ID:yaFqF4E/o

ミナミィはどこへいっているのだろうね(スットボケ

714: 2018/05/14(月) 01:11:12.76 ID:+aDgPsNQo
尼寺にぶち込んだほうがいいだろこれ

715: 2018/05/14(月) 01:21:33.52 ID:WpS8JqlzO
尼寺を万魔殿にするつもりか

引用元: 武内P「あだ名を考えてきました」