1: 2013/05/20(月) 23:08:50.63 ID:lAKFKbszP
佐天「初春~!」

初春「佐天さん、どうしたんですか?」

佐天「えいっ」ギュッ

初春「え?」

佐天「ふふふ……」

初春「さ、佐天さん……」キュンッ

佐天「はいおしまいっ」

初春「はっ!今のは一体……」

佐天「これが私の目覚めた能力だ……」

初春「凄い……これならレベル5の人間も虜にできますよ!」
とある魔術の禁書目録 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
10: 2013/05/20(月) 23:59:13.82 ID:lAKFKbszP
佐天「じゃあまずは手っ取り早い所からいこう!」

──
────
──────────

初春「御坂さん、佐天さんが能力に目覚めたんですよ!」

御坂「それはおめでとう佐天さん!で、どんな能力なの?」

佐天「それはですね……これです」ギュッ

御坂「佐天さん?」

佐天「……」ジーッ

御坂「うっ……」キューン

御坂(な、なんなのこの小動物的な可愛さ……っ!)

初春(もう御坂さんは佐天さんの虜……)

御坂「佐天さんっ!!」ガバッ

佐天「わわっ!」

19: 2013/05/21(火) 00:35:10.67 ID:cV3NsBTo0
ゴチーン

佐天「痛っ!」パッ

美琴「あっ………あれ?」キョトン

初春「御坂さんにも通用するみたいですが袖を離すとやはり効果がなくなるんですね…」

美琴「ご、ごめん佐天さん!大丈夫…?」オドオド

佐天「うー…。大丈夫です…」

美琴「えっと…ぶつけたのこの辺だっけ?」ナデナデ

佐天「…はい」

佐天(…もう…。けど御坂さん可愛いなぁ、ちょっと仕返ししちゃえ!)ギュッ

20: 2013/05/21(火) 00:37:49.95 ID:cV3NsBTo0
美琴「うっ…」キュン

佐天「もう少し後ろの方です…」

美琴「……」ハァハァ

佐天「御坂さん?」

美琴「へっ!?あ、そそうよね!?こっちよね…!」ナデナデ

佐天「……」ギュッーー

美琴「…ぁっ、…んっ…」ハァハァ

佐天「大丈夫ですか御坂さん?苦しそうですよ?」ギュッーー

美琴「…うん、だ、大丈夫よ…ぅんっ…!」ハァハァハァ

美琴(なんで…どうしてこんなに胸が苦しいのよ…!)




初春「キマシタワー」

黒子「初春」ギロッ

初春「はーい。って白井さん!いたんですか?」

黒子「ええ。どういう状況か説明してほしいですわ」

29: 2013/05/21(火) 01:14:11.46 ID:cV3NsBTo0
打ち止め「ふんふんー」

佐天「あれ?あれって…御坂さんの妹かな?…ちっちゃくて可愛い…」

打ち止め「きゃっ」ベチャッ

佐天「あっ、転んだ!持ってるアイス落としちゃったよ…」

打ち止め「…うぅ…」グスッ

佐天「…えっとー御坂ちゃん…かな?大丈夫?」テクテク

打ち止め「…うん?…うん、一応大丈夫ってミサカはミサカは地面に落ちたアイスを口惜しそうに眺めながら言ってみる…」グスッ

佐天「うーん、怪我はないみたいだね…。…って泣かないの!」

打ち止め「…だってぇ…ってミサカはミサカはアイスが…」グスン

佐天「…そうだ、お姉さんもアイス食べたいしさ、一緒にもう一つアイス買いに行かない?」

打ち止め「…え?いいの?」

佐天「うん!まっかせなさい!」

打ち止め「……うん、分かった!ってミサカはミサカは元気に返事をしてみる!」

佐天「ではさっきアイス買ったお店にレッツゴー!」

31: 2013/05/21(火) 01:34:54.89 ID:cV3NsBTo0
一方通行「チッ、クソガキが帰ってくるのが遅ェ。なんで俺が探しに…」スタスタ

一方通行「………あァ?なんだありゃ」

一方通行(泣いて目が腫れてるクソガキ。少し服が汚れてやがる、暴力でも受けたのか?。買ってくるって言ったアイスが手元に無ェ。俺と逆方向にあの女に連れてかれてるな。……土御門くンみてェなアウトな人種かァ!)

一方通行「くかきけこかかきくけききこかかきくここくけけけこきくかくけけこかくけきかこけききくくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかかーーーー!!」ダダダダ

一方通行「イイ度胸じゃねェか、もう二度と手離さねェと決めたアイツを俺から奪うなンてよォ!!」ダダダダ



打ち止め「うん、それでね、ミサカはミサカは…」

佐天「へぇそうなんだぁ…。………ひゃっ!な、なにあれ!」

打ち止め「え?」クルッ

一方通行「くかきけこかかきくけききこかかきくここくけけけこきくかくけけこ…」ダダダダダ

佐天(なにあの変質者!こわいこわいこわい怖い!!…この子を守らなきゃ…!!!!)

32: 2013/05/21(火) 01:38:24.32 ID:cV3NsBTo0
佐天「御坂ちゃん!わ、私の後ろに隠れて!!!」ギュッ

打ち止め「…えっ、あれは…」

一方通行「チェックメイトだァ!!!!!」ダッ

打ち止め「ストーップ!!!」

一方通行「…あァ!?」ピタッ

打ち止め「あなた!ダメだよ!!」

佐天「……」ウルウル

一方通行「…どォして庇う!?」

打ち止め「庇うもなにもこの人はいい人だよってミサカはミサカはあなたに説明してみる!!」

佐天(…怖いよぉ…)ウルウル

一方通行「オマエを誘拐しようとしたンじゃねェのか!?」

打ち止め「違うよ!アイス買ってあげるからって一緒に来てって誘われただけだもんってミサカはミサカは身の潔白を証明してみる!!」

佐天(御坂ちゃんそれはだめぇ…!)

一方通行「ほら、アウトだァ…!」

35: 2013/05/21(火) 01:45:04.58 ID:cV3NsBTo0
打ち止め「え、なにがアウトなの!?」

佐天「………ごめんなさい!」ギュッ

一方通行「………ン?」

打ち止め「ん?」

佐天「……」ギューーーーーーーッ

一方通行「…………あァ?」

一方通行「………頃す気が失せた」

打ち止め「…へ?」

佐天「……」ギューーーーーーー

一方通行「……」

佐天「……」ギューーーーーーー

37: 2013/05/21(火) 01:49:31.11 ID:cV3NsBTo0
一方通行「名前は」

佐天「……」ギューーーーーーー

一方通行「……名前はなンだ?」

佐天「……佐天……涙子です」ギューーーーーー

一方通行「…そォか」

一方通行(冷静に見てみろ。こいつは柵川中学の制服を着てる、たいした能力者じゃねェはずだ。クソガキが襲われても俺なら守れる。……それに…)

佐天「……」ギューーーーーー

一方通行(なンか小動物みたいだなコイツ)フッ

打ち止め「…あなた?落ち着いた?」

一方通行「…あァ。悪かった、佐天涙子」

佐天「…いえ大丈夫です…」ギュッ

一方通行「…こいつを襲うなら容赦はしねェが…決めてかかるのは悪かった。…携帯を出せ」

佐天「……はい」ビクビク

一方通行「俺の連絡先を入れておく。…あとで詫びる」

佐天「……はい」ビクビク

40: 2013/05/21(火) 01:54:02.61 ID:cV3NsBTo0
一方通行「落ち着いたら連絡をくれ。…帰るぞクソガキ」

打ち止め「えっ、ちょ、ちょっと待って!」





打ち止め「…なんかあなた素直になったねってミサカはミサカはあなたの成長に感激してみたり」テクテク

一方通行「…チッ」スタスタ

一方通行(…なンだったンだあの感情は。妹達を守りたい、とも違う初めての感覚だった…)

42: 2013/05/21(火) 01:55:27.34 ID:cV3NsBTo0
打ち止め「…あなた?」ジーー

一方通行「……」

打ち止め「ねえ!」

一方通行「……なァ、涙子はどんな飲み物が好きだと思う?」

打ち止め「…ヨミカワに聞けばいいと思うよってミサカはミサカはなんだか上の空なあなたを見てサテンに嫉妬してみる」プンスカ

一方通行「……大丈夫だ、オマエが一番大切だ」

打ち止め「…ひゃっ!?…ねぇ、あなた大丈夫?なんだか怖いんだけどってミサカはミサカは正直な感想を言ってみる!」

一方通行「……チッ。……なンか調子が狂ってやがる…」

一方通行「……涙子かァ…」ボソッ

44: 2013/05/21(火) 02:02:59.03 ID:cV3NsBTo0
帰りにコンビニでとりあえず大量のアイスとジュースを買って帰った。
その晩、家では番外個体に盛大に笑われたり。態度の急変に番外個体に気持ち悪がられたりした一方通行。

「…涙子から連絡が来ねェ」



それを見て保護者が一言。
「…なんか、恋する乙女みたいじゃんよ」



結局彼は佐天を巻き込まないために離れていくのだが、当然この時は誰もそのことを知らなかった。


終わり

50: 2013/05/21(火) 02:11:18.10 ID:EwwkL5iP0
くぅ~w

57: 2013/05/21(火) 06:20:51.52 ID:cV3NsBTo0
保守隊がいるのか

60: 2013/05/21(火) 07:19:06.91 ID:cV3NsBTo0
>>20

黒子「…ふーん、そういうことですの」ハァ

初春「佐天さんのことは怒らないでくださいね?」

黒子「…仕方ないですわね。嬉しくて自分の能力を使ってみたくなる気持ちもよく分かりますし、最初なので大目に見ますの」

初春「…へぇ、案外あっさり許すんですね?」

黒子「えぇ、お姉様にやりすぎるとどうなるか分かってますもの。さ、初春。ジャッジメントの仕事が待ってますわよ」シュンッ

初春「それってどういう…」シュンッ




佐天「…ねぇ御坂さん?」ギュッ

美琴「…うん…?」ハァハァ

佐天「私の目…見て?」ジーー

美琴「……」ハァハァ

62: 2013/05/21(火) 07:28:42.07 ID:cV3NsBTo0
佐天(もうひと押しでイける…!)

佐天「…御坂さん、私…」スッ

美琴「…みゃ」ビリッ

佐天「……あら?」

美琴「うみゃぁぁぁあ!!!」ビリビリビリビリ

佐天「あわゎゎわ!!!」




初春「…で、あれはどういう意味だったんですか?」カタカタ

黒子「…お姉様は恥ずかしがり屋ですわ。何かされた時につい漏電してしまうに決まってますの」ハァ

初春「それで止めなかったんですね、悪戯にしても越えられないラインがあるって分かってるから」

黒子「ま、そういうことですの。私のお姉様愛による分析に狂いはありませんわ」

初春「そ、そうですよね」アハハ

初春(佐天さん…大丈夫です…よね?…あれ佐天さん途中から野獣みたいなだいぶガチな目付きでしたけど)

66: 2013/05/21(火) 07:52:15.43 ID:cV3NsBTo0
初春(…なんか、羨ましいなぁ。白井さんは御坂さんのことを全部知っていて、信頼もしている。唯一無二の存在)

初春(私もそんな存在に…)チラッ

黒子「それにしてもデュアルスキルの研究が急がれますわね。私も早く同じ能力を持ってベッドの上で」ブツブツ

黒子「そして通販で買ったあのグッズでお姉様をヨガらせて…」グヘヘヘ

初春(…やっぱり羨ましくないです)フゥ



美琴「…てんさん!!」

佐天「…うっ…」

美琴「佐天さん!意識は…」

佐天「…さか…さん…。…私の…」

美琴「…うん!」

佐天「…生涯に一片の悔いなし…」ガクッ

美琴「佐天さーん!!!!」

68: 2013/05/21(火) 07:55:06.98 ID:cV3NsBTo0
もう家出なきゃ
落として構いません

佐天さん氏んでないですよ!

私の駄文、夜中なんてミスタイプばっかりなのに付き合ってくれてありがとうございました。

69: 2013/05/21(火) 07:57:35.58 ID:r6xV0KRGO
すげー良かった萌えた!
乙乙

70: 2013/05/21(火) 08:17:41.06 ID:gmZkMW3hO
よかったかも
おつです

引用元: 佐天「袖をぎゅってすると相手をきゅーんとさせちゃう能力かぁ……」