560: 2018/06/08(金) 09:01:15.83 ID:L9ux70X2o

561: 2018/06/08(金) 09:03:20.54 ID:L9ux70X2o
アーニャ「ダー! みくと、一緒にお勉強、です♪」

武内P「しかし……テスト期間は、まだ先では?」

みく「甘いにゃPチャン! こういうのは毎日の積み重ね!」

武内P「……!」

アーニャ「? プロデューサー?」

みく「固まっちゃって、どうしたのー?」


武内P「いえ、少し……感動してしまって」


みく・アーニャ「……感動?」

562: 2018/06/08(金) 09:07:10.26 ID:L9ux70X2o
みく「みく達が勉強してて、どうして感動するにゃ?」

武内P「お二人とも、アイドル活動を非常に頑張っていらっしゃいます」

アーニャ「ダー。アイドルのお仕事、とても楽しい♪」

武内P「それに加えて、学業にも真面目に取り組むのは、容易ではありません」

みく「大袈裟だよPチャン! こんなの、当り前の事にゃ!」

アーニャ「ミクの言う通り、です。当り前、です」

武内P「……!」


武内P「私に出来ることでしたら、可能な限り、協力させてください」


みく・アーニャ「えっ?」

563: 2018/06/08(金) 09:12:22.09 ID:L9ux70X2o
みく「いっ、良いよPチャン!? ここを使わせてくれるだけで、十分にゃ!」

アーニャ「スパシーバ、プロデューサー。その気持だけで、とても、嬉しい」

武内P「……前川さん、アナスタシアさん」

みく「勉強は、自分のためにやるもの! だから、気を遣わなくて良いよ!」

アーニャ「ダー。アイドルも、勉強も、良い経験です」

武内P「……!」


武内P「……では、何かありましたら、声をかけてください」

武内P「頑張るお二人のためならば、出来る限りの事はしますので」


みく「うん!」

アーニャ「ダー!」

564: 2018/06/08(金) 09:21:08.76 ID:L9ux70X2o
  ・  ・  ・

みく「……ふぅ、ちょっと休憩!」

アーニャ「いっぱい、勉強しましたね?」

武内P「前川さん、アナスタシアさん、お疲れ様です」

みく「まだ、予定の半分にゃ。休憩したら続きをやるよ!」

アーニャ「ダー。アビシシャーニエ、約束、ですね?」


みく「でも、ちょっと目が疲れたにゃ」


武内P「!」


アーニャ「ミクは、アー、眼鏡をかけていますね?」

みく「これをかけると、勉強するぞ、って気になるの!」

アーニャ「ハラショー♪ アー、切り替え、ですね?」


武内P「……」

565: 2018/06/08(金) 09:26:33.87 ID:L9ux70X2o
みく「そう、切り替え! 真面目モードのみくにゃ!」

アーニャ「ふふっ、眼鏡をかけたミクも、とっても可愛い♪」


武内P「前川さん」


みく「? Pチャン、どうしたのー?」

武内P「どうぞ、こちらの目薬を使ってください」

アーニャ「目薬?」

武内P「はい。眼精疲労に、よく効きます」

みく「うぇー……お目々シパシパするから良いよ」

みく「……あっ!……にゅふふ!」ニヤリ


みく「Pチャンが、みくに目薬を差してくれるなら良いよ!」ニヤニヤ


武内P「はい、わかりました」


みく「にゃっ!?」

566: 2018/06/08(金) 09:34:01.75 ID:L9ux70X2o
みく「わかりましたって……Pチャン!?」

武内P「座ったままで良いので、上を向いて頂けますか」

みく「いや、あの、ちょっと!?」オロオロ

武内P「……申し訳ありません。少し、手で抑えますね」

クイッ!

みく「あ、顎クイ……!?///」

武内P「では、まず右目から」

…ポタッ!

みく「ひにゃっ!? こっ、これメッチャしみるやん!」

武内P「それでは、左目を」

…ポタッ!

みく「ふぎゃっ!? あかん! あかんってPチャン!」


武内P「……目の疲れは、取れましたか?」


みく「め、目薬を差してそんなすぐ――」

みく「……」


みく「なんか……凄く遠くまで、ハッキリ見えるにゃ」

567: 2018/06/08(金) 09:39:05.86 ID:L9ux70X2o
みく「ぴ、Pチャン!? その目薬、何!?」

武内P「プロデュース目薬です」

みく「明らかにヤバげな単語が飛び出してきた!」

武内P「ですが、これで残りの勉強も捗るかと」

みく「確かに……確かにそうだけど!」

武内P「勉強、頑張ってください」

みく「……はぁ、まあ、目の疲れが取れたのは事実だし」


みく「ありがと、Pチャン! みく、残りも頑張るにゃ!」ニコッ!


武内P「良い、笑顔です」


アーニャ「……」

568: 2018/06/08(金) 09:47:14.36 ID:L9ux70X2o
アーニャ「……みくだけ、ズルい、です」

みく「へっ?」

武内P「アナスタシアさん?」


アーニャ「私も……アーニャも、何かして欲しい、です」


武内P「そう……言われましても」

みく「あーにゃんも、目が疲れてたりするのー?」

アーニャ「ニェート。平気、です」

みく「だったら……首とか、肩が疲れてたりとか?」

アーニャ「アー……それは、少し?」

武内P「! わかりました」


武内P「首と、肩のマッサージをしようと、そう、思います」


みく・アーニャ「!?」

569: 2018/06/08(金) 09:56:46.36 ID:L9ux70X2o
みく「マッサージって、Pチャンが!?」

武内P「アナスタシアさん、座ったままで、結構ですので」

アーニャ「ぷ、プロデューサー……?」

武内P「……痛いと感じたら、仰ってください」

アーニャ「……ダー。ですが、ツェルピリーゥスト、アー、我慢、します!」

アーニャ「マッサージは、アーニャのためですね? なら、当然、です!」


武内P「……はい、わかりました」

…グッ!

アーニャ「――ニェ――ット!? あいっ、あ、ボーリナ! ボーリナ!」ジタバタ!

武内P「……」

グッ、グッ!

アーニャ「ボォォォ――リナァ――ッ! ニェート! ボーリナ! ボーリナァッ!」ジタバタ!


みく「いやそれ、痛いって言ってるんじゃないの!?」

570: 2018/06/08(金) 10:06:48.49 ID:L9ux70X2o
武内P「えっ? すみません、よく、聞こえなかったのですが」

グッ、グッ、グッ!

アーニャ「ニェートニェートニェーット! プロデューサー! ボーリナ! ボーリナ!」ジタバタ!


みく「あーにゃんの表情が大変な事になってるよ!?」

みく「アイドルがして良い表情じゃないにゃ!」


武内P「そう、なのですか? 後ろからは、確認出来ませんが……」

グッ、グッ、グッ、グッ!

アーニャ「プロデューサ――ッ!? ボーリナ! ボォォォリナ――ッ!!」ジタバタ!


みく「……」


武内P「これならば、確実に疲れは取れます」

グッ、グッ、グッ、グッ、グッ!

アーニャ「ニェ――ットォ! パジャールスタ! パジャ……ンボォ――リナァッ!?」ジタバタ!


みく「……」

571: 2018/06/08(金) 10:15:49.73 ID:L9ux70X2o
  ・  ・  ・

アーニャ「プロデューサーは、ひどい、です」

武内P「……申し訳、ありません」

みく「物凄く痛がってたけど……アレ、何?」

武内P「プロデュースリラクゼーションです」

アーニャ「ニェート! アー、安らぎ、ありませんでした!」

武内P「っ!? で、ですが、肩と首の疲れは!」

みく「うっ、うん! 疲れは取れたんでしょ、あーにゃん!?」


アーニャ「疲れ? それは――」

グルングルングルングルングルンッ!

アーニャ「――……アー」


アーニャ「……一回だけ、腕を回そうとしました」

アーニャ「ですが、今……何周かしましたね?」

572: 2018/06/08(金) 10:27:04.38 ID:L9ux70X2o
武内P「申し訳ありません。ボーリナという言葉が、痛いを意味するとは……」

アーニャ「……ニェート。私は、我慢すると、言いましたから」

武内P「……」

アーニャ「……」


みく「はいはい! もう、この話は終わり!」

みく「せっかく疲れが取れたんだし、勉強しないと勿体無いにゃ!」


アーニャ「……ダー! その通り、です!」

美波「そうね、あんまり休憩ばっかりもしてられないものね!」


美波「それじゃ、最後に私の番で、終わったら再開しましょ!」


みく・アーニャ「おーっ!」

みく・アーニャ「……」

みく・アーニャ「えっ!?」


武内P「新田さん……いつの間に……!?」

573: 2018/06/08(金) 10:37:54.91 ID:L9ux70X2o
美波「ええっ!? そんな、最初から居ましたよ?」

みく「いや、居なかっ――」

美波「だけどっ!」

美波「私も、ちょっと疲れちゃいました」

みく「……」


美波「困ったわ……これじゃあ、集中出来ないかも」

アーニャ「美波は、何もしてな――」

美波「ああっ! どうしたらいいのかしら!」

美波「あっ、そうだ! プロデューサーさん、良いですか?」

アーニャ「……」


武内P「はあ……あの、どこが疲れているのでしょうか?」

美波「乳首です」

武内P「えっ?」

美波「ちょっと、乳首が疲れちゃって……お願い出来ますか?」

武内P「……」


みく・アーニャ「何を!?」

574: 2018/06/08(金) 10:48:21.87 ID:L9ux70X2o
みく「美波チャン!? 何をお願いする気なの!?」

美波「えっ? 疲れを取ってもらおうとしたんだけど……?」

アーニャ「ニェート! 美波、いけません!」

美波「そうよね、アーニャちゃん! 疲れてちゃ、イケないものね!」

みく「なんでやねん!」

美波「ああんっ♡」ビクンッ!

美波「も、もうっ! 休憩中なんだから、ツッコミはダメよ?」

アーニャ「ミク! 美波を、アー、侮っては駄目、です!」

みく「えっ!? 今の、みくが責められる流れなの!?」


美波「お願いします、プロデューサーさん!」

美波「美波の疲れを取ってください!」


武内P「はい、わかりました」


美波「そんなっ!? どうして私だけ――」


美波・アーニャ・みく「……」

美波・アーニャ・みく「えっ!?」

575: 2018/06/08(金) 10:56:11.11 ID:L9ux70X2o
みく「Pチャン!? 本気で言ってるの!?」

武内P「はい。このままでは、お二人の勉強が、捗りませんから」

アーニャ「ニェート! 気にしないで、ください!」

武内P「いえ、出来る限りの事はしようと、そう、決めていましたから」

美波「本当に、乳首の疲れを……あっ、想像しただけで、んんっ!♡」ビクンッ!


武内P「――それでは、新田さん」


美波「はいっ♡」ビクンッ!

みく「駄目にゃPチャン! 明らかに罠だよ!」

アーニャ「ニェート! プロデューサー、いけません!」


武内P「どうぞ、これを」

…スッ


美波「えっと……これは、ニップレス、ですか?」


武内P「いえ、違います」

武内P「プロデュースエレキバン、です」

576: 2018/06/08(金) 11:02:05.24 ID:L9ux70X2o
みく「……プロデュース」

アーニャ「……エレキバン?」

武内P「はい」


武内P「プロデューサーが、担当アイドルのリラクゼーションを行えない場合」

武内P「こちらの、プロデュースエレキバンを使用します」

武内P「使用方法は、疲れていると思われる部分に貼るだけ、ですね」


美波「そんなっ!? 道具でだなんて!」


武内P「非常に、効果の高い物です」

武内P「市販のものとは……はい、比べ物になりませんね」


美波「あっ、でも……そういうのも、良いですね♪」

美波「ヤダ……なんだか、ドキドキしてきちゃった///」


みく・アーニャ「……」

577: 2018/06/08(金) 11:09:29.17 ID:L9ux70X2o
武内P「前川さんとアナスタシアさんは、勉強を再開するので……」

美波「はいっ♪ 私は、隣のルームでこれを使うことにしますね♪」ホクホク

武内P「お気遣い、ありがとうございます」

美波「ふふっ、良いんですよ、このくらい」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」


美波「――アーニャちゃん、みくちゃん!」

美波「お勉強、頑張ってね♪」


みく「あ……うん」

アーニャ「だ……ダー」


美波「それじゃあ……」

美波「――美波、行きますっ♡」


ガチャッ…バタンッ


みく・アーニャ「……」

578: 2018/06/08(金) 11:16:38.10 ID:L9ux70X2o
  ・  ・  ・

みく「――うんっ、今日はこのへんにするにゃ!」

アーニャ「――ダー。とっても、勉強出来ましたね?」

みく「ねっ! いつもより、捗った気がするよ!」

アーニャ「ハラショー! 私も、です!」

みく「これも……Pチャンのおかげにゃ!」

アーニャ「スパシーバ! プロデューサー、ありがとうございます♪」


武内P「いえ、私は、お二人の疲れを取っただけに過ぎません」

武内P「貴女達本来の、万全の状態で臨んだ……その結果です」


みく・アーニャ「……」

みく・アーニャ「えへへっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

579: 2018/06/08(金) 11:24:15.80 ID:L9ux70X2o
ガチャッ!


李衣菜「――プロデューサー! 大変です! 大変なんです!」


みく「りっ、李衣菜ちゃん!?」

アーニャ「何か……ありましたか?」

武内P「多田さん、まずは、落ち着いて話を」


李衣菜「落ち着いてる場合じゃないんですよ!」

李衣菜「とっ、とにかく来てください!」

李衣菜「隣の部屋で――」


「取れる取れる取れる! ちくっ、ち、取れちゃう! 取れちゃいます!」

「剥がし、剥が、んんんん剥がせないい痛いたたたたたい! 痛い痛い!」


李衣菜「なんかもう! なんか、ロックな感じになってて!」


武内P・みく・アーニャ「……」

580: 2018/06/08(金) 11:36:05.20 ID:L9ux70X2o
みく「……李衣菜ちゃん、ちょっとドア閉めて」

李衣菜「えっ!? み、みくちゃん!?」

アーニャ「イズヴィニーチェ、すみません、お願い、です」

李衣菜「あっ、えっ!? 何で!?」


「でもっ負けないわ! こんな事位でへこたれちゃ駄目やっぱり痛いたーいっ!」

「うんんんっ!? この痛みでいき、あっ駄目これ駄目! 取れる取れちゃう!」


武内P「……失礼します」

…バタンッ!

李衣菜「プロデューサー!? あの、良いんですか!?」

武内P「私は、彼女の意思を尊重しようと、そう、思います」

李衣菜「はいっ!?」


李衣菜「全裸でのたうち回るのを望んだって言うんですか!?」


武内P「……はい」

武内P「全裸は……その、想定外でしたが」

583: 2018/06/08(金) 11:45:50.42 ID:L9ux70X2o
李衣菜「ほっといて……良いんですか?」

武内P「はい。プロデュースエレキバンの効果も、そろそろ切れるので」

李衣菜「……はあ」

みく「勉強は捗ったけど……なんか、最後の最後で疲れたにゃ」

アーニャ「ダー。アー、精神的、に疲れました」

武内P「待ってください。今、飲み物をお持ちしますので」

みく「良いの? えへへ、それじゃあ……お言葉に甘えちゃうにゃ!」

アーニャ「スパシーバ♪ プロデューサー、ありがとう、ございます♪」

武内P「多田さんの分も、お持ちしますね」

李衣菜「あっ、ありがとうございます」

武内P「いえ――」

ガチャッ


「私、負けないわ! ふっ、くっ、痛!♡」ビクーンッ!


武内P「……」

バタンッ!


一同「……」

584: 2018/06/08(金) 12:02:57.27 ID:L9ux70X2o
李衣菜「あの……今」


武内P「……アイドルの方というのは、時に、私達の想像を越えてきます」

武内P「私も、さすがに無理だろうと、そう、思っていたのですが……」

武内P「……彼女についての認識を改めなければ、いけませんね」


みく「Pチャン? なんか、いい話風にまとめようとしてない?」


武内P「……いえ、そんな事は、決して」

武内P「お二人の勉強が捗ったのと同時に……私も、勉強になりました」

武内P「あまり、迂闊な事をしてはいけないと、そう、学びました」


アーニャ「プロデューサー! 一緒に、頑張りましょう!」


武内P「アナスタシアさん……はい、宜しく、お願いします」

武内P「長所を伸ばし、短所を克服するのは……勉強の、基本ですね」

武内P「しかし、テスト勉強をしていて、まさか――」


武内P「問題が見つかるのでなく、生まれるとは思いませんでした」



おわり

引用元: 武内P「アイドル達に慕われて困っている?」