1: 2014/02/13(木) 22:41:27.49 ID:Ao+aadmT0
ガタンゴトン… ガタンゴトン…


P「……」

P(今日のスケジュールは……と)


P(手帳を見る余裕すらない……ひどいラッシュだな)

P(まぁ、内容は覚えてるから大丈夫かな)


ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)
2: 2014/02/13(木) 22:42:24.90 ID:Ao+aadmT0
P(今日は、やよいをラジオの収録に連れて行く)

P(新曲の売り込み……やよい、緊張しないだろうか)

P(それから……)

P「……」




P(ウ○コしたい)

3: 2014/02/13(木) 22:44:23.72 ID:Ao+aadmT0
P(間違いない……これは、便意だ)

P(まだ小さいが……確かな便意がそこにある)

P(なんで家で出して来なかったんだよ、俺!)

P「……」



P(そうか、時間が無かったんだ)

P(やよいを待たせる訳にはいかないから、遅刻ギリギリの電車に……)


4: 2014/02/13(木) 22:46:11.27 ID:Ao+aadmT0
P(さて、どうするか)

P(便意を解消する最も手っ取り早い手段は、出すことだが……)

P(俺は今、ラッシュの中だ)

P(ここで出せば――――)



P『……んんっ!』ブリッ

『え……何この臭い……』

『おかーさーん! ウ○コー!』

『この人痴漢です!!!!』



P(――――やめておこう)


6: 2014/02/13(木) 22:47:10.63 ID:Ao+aadmT0
P(次に考えられるのは、やはり駅のトイレだ)

P(ここなら、社会的地位を失うことなく便意は失われる)

P(だが――――)



P『すいません! ちょっとウ○コを!』

『おいてめぇ、何勝手に進んでんだコラ』ガッ

P『え?』

『俺たちゃ並んでんだよ、順番待てや』



P(――――礼儀正しい不良、ってやつか……)

7: 2014/02/13(木) 22:48:27.94 ID:Ao+aadmT0
P(そう、俺が降りる駅のトイレは……混むのだ)

P(礼儀正しく並んでいては、遅刻は避けられない……)

P(ならば、途中の空いている駅で降りるか?)

P(いや、そうすると一本後の電車になる……どの道遅刻か)

P「……」


P(……素直に言おうか)

P(そうだな、ウ○コは生理現象だからな、しょうがないよな)

P(そうなると――――)

8: 2014/02/13(木) 22:50:01.35 ID:Ao+aadmT0
P『もしもし』

小鳥『もしもし、プロデューサーさん?』

P『あの、遅刻しそうなので連絡を……と』

小鳥『遅刻? 電車遅れてます?』

P『あ、その……』

小鳥『はい』

P『ウ○コです』

小鳥『はい?』

P『ウ○コで遅れます』

小鳥『……』

9: 2014/02/13(木) 22:51:22.64 ID:Ao+aadmT0
P『やよいには、俺から連絡しておきます』

小鳥『……いえ、その必要はありません』

P『え?』

小鳥『今、変わりますね?』

P『え? え?』

やよい『もしもしー』

P『やよい、もう来てたのか』

やよい『プロデューサー、遅れるって本当ですか……?』

P『うっ……』

やよい『でも、事故とかじゃなくて元気ならよかったですーっ!』

P『……』

10: 2014/02/13(木) 22:52:31.24 ID:Ao+aadmT0
P『……ンコなんだ』

やよい『え?』

P『ごめんなやよい……俺、ウ○コなんだ……』

やよい『あの、すいません、電波が悪くって……』

P『……俺は…………』

やよい『プロデューサー?』


P『俺はっ……! 社会人にもなって……ウ○コも我慢できない……ド変態なんだ……ッッ!!!』

12: 2014/02/13(木) 22:54:06.23 ID:Ao+aadmT0
P「――――なんでだよ!!」バン

P「あ……スイマセン…………」

P「……」


P(おかしい……素直に話すシミュレーションのはずが、なんか堕ちてた……)

P(大体なんで俺があんなことになってるんだよ、逆だろ立場が)

P(いや、逆でもおかしいけど……)

P「……」


P(まずいな……こうしてる間にも、便意は進行している)

P(放っておけば……最悪の事態も……)

13: 2014/02/13(木) 22:55:24.52 ID:Ao+aadmT0
P(……発想を、変えよう)

P(どこかで便意を処理しようとするから、問題が生じるんだ)

P(あえて、コレを放置し……出勤する……っ!)

P(そうすると、どうなるか?)

P(時間に間に合い、やよいの笑顔を守ることができる……更なる便意と引き換えに)

P(いや、待てよ?)

P(事務所にも……あるんじゃないか……? トイレ……!)

P(問題無く出勤し、なおかつ便を処理することができるじゃないか……!!)

P(なんてことだ……どうして気付かなかったんだ、こんなことに……!)

14: 2014/02/13(木) 22:56:46.55 ID:Ao+aadmT0
P(電車を降りる時が、勝負だ)


P「……」タッ

P(この人混みに浮足立たず、冷静に動く……)

P(重心を動かさず、どっしりと、なおかつ速く……だ)

P「……」ピッ

P(Suicaは袖口に用意しておく……余計な手間はかけない!)

P(目的地…………765プロ)


P「……ふっ」

P(この戦い……勝つのは俺だ……!)

15: 2014/02/13(木) 22:57:57.29 ID:Ao+aadmT0
P「……」ザッザッ

P(無心、無心で歩け、邪念を捨てろ)

P(便意を彼方に置き去って……!)


小鳥「……」

P「あ、小鳥さん」

小鳥「あ……おはようございます」

P「……」

P(小鳥さん、同じ電車だったのか)

P(だが……お喋りは禁物だ。 動きが鈍る)

P(挨拶も最低限の会釈にとどめよう、世間話になってしまうからな)

16: 2014/02/13(木) 22:58:26.34 ID:Ao+aadmT0
P「……」

小鳥「……」

P(沈黙……か)

P(小鳥さんには悪いけど、今日はこのまま出勤させてもらう)

P(色々と、邪念が入るからな……)

P「……」

小鳥「……」


P(さて……)

P(事務所は、もうすぐだ)

17: 2014/02/13(木) 22:59:27.55 ID:Ao+aadmT0
P「……」ガチャ ガチャガチャ

小鳥「あ……閉まってます?」

P「一番乗り、みたいですね……」

小鳥「今開けますね」


P(ついに……ついに、辿り着いたぞ……楽園に)

P(そういえばうちの事務所、音姫とかあったっけ? なーんて、うふふ、呼んでみただけ)

小鳥「……」ガチャッ

P(今! 俺の便意が! ウ○コが!)

P(解き放たれる…………ッ!!)

小鳥「あっ、待って!」ガッ



P「…………え?」

18: 2014/02/13(木) 23:00:55.69 ID:Ao+aadmT0
小鳥「……あ、その」

P「小鳥……さん?」

小鳥「何ていうか……言い辛いんですけど……」

P「すいません、俺ちょっとトイレを」

小鳥「ま、待って下さい!」

P「え?」


小鳥「私も……その、行きたいんです…………トイレに……!」


P(ちなみにこの765プロ……トイレは、1つしかない)

19: 2014/02/13(木) 23:01:42.25 ID:Ao+aadmT0
P「小鳥さん……大変、申し上げにくいんですけど」

小鳥「……はい」

P「俺は、急いでるんです。 こうしてる間にもべ……いや」

P「実は、ちょーっと大きい方でして……はは」

P(セクハラにならない程度に、ウ○コであることをほのめかす……っ!)

P(小鳥さんも分別のつく方だ。 これで、俺に譲ってくれるだろう)



小鳥「…………もです」

P「え?」

小鳥「私も! ウ○コです!!!」

P「な……ッ!?」

20: 2014/02/13(木) 23:02:48.43 ID:Ao+aadmT0
P「小鳥さん……あなたは……今」

小鳥「空耳じゃありません……私も、ウンコがしたいんです」

P「はは、女性がそんな言葉使っちゃ」

小鳥「……何をいい人ぶってるんです?」

P「え?」

小鳥「プロデューサーさん、あなたがしたいのもウ○コですよね……?」

小鳥「何を気取ってるんです? ウ○コに嘘を付くんですか?」

P「そんな、嘘なんて、俺は」

小鳥「ふざけないで下さい!!」バン

22: 2014/02/13(木) 23:03:50.20 ID:Ao+aadmT0
小鳥「もう、ずっと気が狂いそうでした……」

P(え、何この語り)

小鳥「朝から、ずっとね。 分かるでしょう? この気持ちが」

P「……」

小鳥「ズッシリと重い、ウ○コの感覚が……ずっとお尻にあるんです。 ずっと。 ずーっと」

P「……小鳥さん」

小鳥「レディーファーストって言葉、知ってますか? プロデューサーさん」

P「…………」

小鳥「あなたは……ウ○コ、譲ってくれますよね」

P「……っけんな」

小鳥「え?」


P「ざっけんなっつってんだよォ!!!」バン

小鳥「……っ!?」

23: 2014/02/13(木) 23:05:23.09 ID:Ao+aadmT0
P「ウンコの感覚? 気が狂いそうだって? ハッ!」

小鳥「な、何がおかしいんですか!」

P「笑わせないで下さいよ……小鳥さん」

小鳥「……」

P「俺はね、あなたとは年季が違うんだ。 ずっと、ずーっとウ○コと付き合ってきた」

P「何回も漏らしたさ。 野糞だって、一度や二度じゃない」

小鳥「なっ……」

P「レディーファースト? 冗談も大概にして下さいよ……」


P「あなたにウ○コを語る資格は無いッッ!!!」

24: 2014/02/13(木) 23:06:18.65 ID:Ao+aadmT0
小鳥「資格ね……ふふっ」

P「何がおかしい!」

小鳥「ウ○コをするのに、資格が要りますか? つまり、そういうことですよ」

P「……と、言うと?」


小鳥「あなたに、このウォシュレットは使わせない……! 力尽くでも! 奪い取ります!!」

P「上等! 俺も手加減はしません……全身全霊で! このウ○コは今! ここで出す!!」




P・小鳥「「うおおおおおおおおおおおおおお


??「黙れッッッッ!!!!!!」


P・小鳥「「!?」」

25: 2014/02/13(木) 23:07:37.29 ID:Ao+aadmT0
??「さっきから黙って聞いていれば……呆れたよ」

P「な…………っ」

??「ウ○コを巡る争いなど、醜いとは思わんのかね?」

小鳥「ど、どうして……」

??「そうだろう? 2人とも」

P「どういうことです……高木社長」

??「ん?」



P「どうして……トイレの中からあなたの声がするのかって、聞いてるんだ…………ッ!!!」バン

社長「フフ、そう焦るな……漏れてしまうぞ」

27: 2014/02/13(木) 23:08:44.72 ID:Ao+aadmT0
小鳥「おかしい……私たちが事務所に来たとき、ここには誰もいなかったはず」

社長「誰もいなかった? 本当に?」

小鳥「……えっ」

社長「君たち2人は無駄な論争に夢中で……このトイレを、開けようとはしなかったろう」

P「……まさか、ずっと…………?」

社長「長い夜だったよ、長い、それはそれは長い夜だった」

小鳥「……有り得ません、昨日は私、ちゃんと誰もいないことを確認して」

社長「トイレの中もかね?」

小鳥「……っ」

P「事務所のトイレで一夜を過ごす、か……あまりいい趣味とは言えませんね」

社長「便秘だからね、仕方ないだろう」

28: 2014/02/13(木) 23:09:25.03 ID:Ao+aadmT0
小鳥「ちょ、ちょっ、待って下さい」

社長「ん?」

小鳥「それじゃ……社長のウ○コが済むまで、私たち…………」

社長「我慢したまえ」

小鳥「いや……い、いやああああああああああああああああああああ!!!!!」

P「小鳥さん!」

小鳥「……プロデューサーさん」

P「諦めたら、そこで試合終了です……ここは耐えましょう」

小鳥「……」


P(とはいえ、俺も便意のピークが来ている……どうしたものか)


ガチャッ

やよい「おはようございますーっ!」

29: 2014/02/13(木) 23:10:11.87 ID:Ao+aadmT0
小鳥「なっ……や、や」

P「やよい……!」

やよい「2人とも、どうかしたんですか?」

P「え?」

やよい「なんだか、とっても苦しそうだなーって……」

小鳥「やよいちゃん……」

P「ありがとうやよい、俺たちなら大丈夫だ」

やよい「そうなんですか?」


P「……」

小鳥「……」

30: 2014/02/13(木) 23:11:19.84 ID:Ao+aadmT0
P「あの、小鳥さん」ヒソヒソ

小鳥「はい?」ヒソヒソ

P「分かってると思いますが……やよいは、純粋な子です」

小鳥「はい」

P「魔人ブウ(純粋)ぐらい純粋です」

小鳥「分かりにくい例えですね」

P「そんなやよいに……ウ○コの話なんて、できませんよね」

小鳥「はい……分かってますよ、言われなくても」

31: 2014/02/13(木) 23:12:27.27 ID:Ao+aadmT0
やよい「2人とも、ホントに大丈夫ですか? 病院に行った方が……」

P「あー、いいんだ、ちょっとアレ、牡蠣的なアレがあたっただけだから」

小鳥「そうそう、農薬的なアレがあたっただけだから」

やよい「でも、トイレには行った方が」

P「あー、いいんだ、こういう治療法だから」

小鳥「禁煙治療みたいなもんだから、やったことないけど」

やよい「……」

P「それにな、病院は」

やよい「じゃあ……」

P「ん?」


やよい「私……トイレ、使ってもいいですか……?」ブルッ


P「……」

小鳥「……」

32: 2014/02/13(木) 23:13:29.30 ID:Ao+aadmT0
P「あの、小鳥さん」ヒソヒソ

小鳥「はい」ヒソヒソ

P「分かってると思いますが、やよいは純粋な子です」

小鳥「はい」

P「某アルプスの少女ぐらい純粋です」

小鳥「また微妙な例えですね」

P「そんなやよいに……ウ○コの話、させたいですよね」

小鳥「急に方向転換しますね……はい、分かってますよ」

34: 2014/02/13(木) 23:15:01.00 ID:Ao+aadmT0
P「なぁ、やよい」

やよい「はい」

P「今、トイレを使ってもいいか、って言ったよな」

やよい「はい……」

P「トイレを使って何をするんだ? 掃除か?」

やよい「そ、掃除じゃありません! その……」

P「ん?」

やよい「え、えっと、トイレを……」

P「すまん、聞こえなかった」

やよい「…………う……」

小鳥「う?」

P「う?」

やよい「う…………う………………」



ジャーーーーーーーー ガチャ

社長「ふー、出た出た……うん?」

35: 2014/02/13(木) 23:16:08.70 ID:Ao+aadmT0
P「ちょっと社長!」ヒソヒソ

小鳥「今のは流石に無いっすよ!」ヒソヒソ

社長「何を言っているんだ……君たちの方こそ、無いだろう」ヒソヒソ

P「言わせられそうだったので……」

小鳥「もうやよいちゃん入っちゃいましたよ、どうするんですか!」

社長「そう興奮するな、2人とも……漏れても知らんぞ」

P・小鳥「「……」」


P「やばいな……忘れてた……」

小鳥「ちょっと収まったかと思ってたのに……!」

36: 2014/02/13(木) 23:17:20.56 ID:Ao+aadmT0
社長「まぁ、やよい君のウ○コが終わったら」

P「やよいのウ○コとか言わないで下さい!」

小鳥「法に抵触しますよ!?」

社長「なんだね、君たちも言わせようとしていたじゃないか……」


P「……まぁ、確かに次の順番は未定だ」

小鳥「今……決めますか?」

P「そうだな……」コキコキ



ガチャ

律子「おはようございまーす」

37: 2014/02/13(木) 23:18:30.20 ID:Ao+aadmT0
小鳥「あ、律子さん」

P「おはよう、律子」

律子「どうしたんですか? みんなしてトイレに……」

やよい「おはようございますーっ!」

律子「やよいはその中にいるのね……」

P「あれ、そういえば律子……時間は」

律子「ぐ……すいません、寝坊しちゃって……急いで来たんですけど」

小鳥「珍しいこともあるんですね……」

P「…………」

38: 2014/02/13(木) 23:19:28.14 ID:Ao+aadmT0
P「あの、小鳥さん」ヒソヒソ

小鳥「はい」ヒソヒソ

P「もしかして、律子……」

小鳥「はい……もしかしなくても、ウ○コでしょうね」

P「だよな…………」


P「言わせるか」

小鳥「律子さんですよ? そう簡単には……」

P「そこを越えるからいいんだろう?」

小鳥「……本当、ウ○コ我慢してる人とは思えませんね」

P「お互い様です」

39: 2014/02/13(木) 23:20:17.42 ID:Ao+aadmT0
律子「……」

P「気になるか? やよいの様子が」

律子「え? いや、そんなこと」

小鳥「やよいちゃん、だいぶ難儀してるみたいですよ……」

律子「難儀て」

P「やよいを待って、何をするんだ? 掃除か?」

律子「違いますよ!」

P「ほう……じゃあ何を?」

律子「何って、トイレに決まって」

小鳥「トイレ? ナンデスカソレハ」

律子「……」

40: 2014/02/13(木) 23:21:07.05 ID:Ao+aadmT0
律子「……えっと」

P「ん?」

律子「…………その……」

小鳥「んんん?」


律子「もう! いいですよ! 行ってきます!」

P「え?」

律子「トイレですよ! コンビニで済ませますから!」

小鳥「え? え?」

律子「このっ……セクハラ上司!」

ガチャッ バタン



P「トイレ…………」

小鳥「コンビニ……?」





P・小鳥「「あっ」」

おわり


41: 2014/02/13(木) 23:22:12.72 ID:Ao+aadmT0
以上です。読んで下さった方、ありがとうございました。

とりあえず明日は頑張ってウンコ出します

42: 2014/02/13(木) 23:22:43.49 ID:Co3s+YBOo

引用元: P「ウォーズ・オブ・ウォシュレット」