1:◆0r2MuZL2Q. 2016/09/29(木) 00:45:39.35 ID:xgXJFr4FO

~~~

ー休日・部室ー

善子「おはよ~って、あれ? 千歌さんだけ?」

千歌「善子ちゃん、おはよ♪」

善子「今日って練習あるのよね? あと、私はヨ・ハ・ネ!」

千歌「え? ないよ~?」

善子「えぇ!?」

千歌「みんなには昨日、梨子ちゃんが連絡入れてくれたはずだから」

善子「リリーから? そんな連絡来てないけど?というか、練習ないなら千歌さんはなにしてたの?」

千歌「 私は善子ちゃんを待ってたんだよ」

善子「えっ?」
2: 2016/09/29(木) 00:47:41.84 ID:xgXJFr4FO
千歌「...ねえ、善子ちゃん」

善子「なに? というか、さっきから善子善子って! 呼ぶ時はちゃんとヨハネって!」

千歌「真剣に聞いて!」

善子「っ!?」

千歌「...善子ちゃん。最近、梨子ちゃんと仲良いよね」

善子「リリーと?」

千歌「ほら、また『リリー』って。梨子ちゃんも善子ちゃんのことは『よっちゃん』とか呼んでるよね? なんで?」ズイ

善子「ち、千歌さん...? 何か怖いんだけど...」

千歌「怖くないよ。 善子ちゃんがちゃんと私の言うこと聞いてくれたら、ね?」

善子「言うことって...」

千歌「ねえ、善子ちゃん」

千歌「これ以上、梨子ちゃんに近寄らないで?」

3: 2016/09/29(木) 00:49:19.56 ID:xgXJFr4FO
善子「...えっ?」

千歌「聞こえなかった? 梨子ちゃんに近寄らないでって言ったの」

善子「な、なんでそんなことっ! そんなお願いは聞けないわよ!」

千歌「なんで? なんでって...」

千歌「梨子ちゃんと善子ちゃんが一緒にいたら、悪い虫が移っちゃうからだよ?」

善子「悪い、虫?」

千歌「うん、私の邪魔する悪い虫。だから梨子ちゃんには近づいちゃダメなの」

善子「っ...! 千歌さん、それ本気で言ってるのっ...!?」キッ

千歌「ふふ。怖いよ、善子ちゃん...」クスクス

善子「よ、ヨハネは絶対にリリーから離れたりしないからっ!」

千歌「...ふぅん」

4: 2016/09/29(木) 00:50:35.97 ID:xgXJFr4FO
千歌「私の言うこと聞いてくれないの?」

千歌「そんなに梨子ちゃんと一緒にいたい?」

千歌「...善子ちゃんって、梨子ちゃんが好きなの?」

善子「すっ...!?」

千歌「好きなの? 愛してるの?」

善子「べ、別にそんなんじゃ...っ、ないけどっ...!」

千歌「そうなんだ?」

千歌「じゃあ...」

千歌「善子ちゃんって、好きでもない人とえOちしたりするんだね?」

善子「なっ...」

千歌「先週の日曜日。梨子ちゃんの家に来てたよね? ダメだよ、そういうことする時はちゃんとカーテン閉めないと」

善子「っ...! み、見てたのっ...!?」カァァ

5: 2016/09/29(木) 00:51:52.98 ID:xgXJFr4FO
千歌「うん、全部見てたよ」

千歌「2人とも夢中だったもん。私が見てるのに気付かなくてもしょうがないよね」

千歌「気付いてるくせに、ワザと見せつけてるのかとも思ってたけど...」

千歌「まあ、どっちでもいいや。今はまだ誰にも言ってないけど、善子ちゃんの態度次第では...。ふふ♪」

善子「...脅す気?」

千歌「そんなつもりはないんだけど。そうなっちゃうかもね?」

善子「最低っ...!」

千歌「最低? 友達と簡単にえOちしちゃう善子ちゃんがそんなこと言うの?」

善子「...付き合ってる」

千歌「何か言った?」

善子「リリーと付き合ってるって言ったの! これで満足?」

千歌「...やっぱり」



千歌「許せないなあ」




6: 2016/09/29(木) 00:53:18.36 ID:xgXJFr4FO
ドンッ!!

善子「ひっ...!」

千歌「善子ちゃんさ、誰の許可を得て梨子ちゃんと付き合ってるの?」

善子「きょ、許可? バッカじゃないの? なんでリリーと付き合うのに許可なんているのよっ!」

千歌「いるよ。いるに決まってる。私の許可がね?」

千歌「...ねえ、どうして梨子ちゃんなの? 趣味合わないよね? Guilty Kissで一緒なだけだよね?」

善子「...そんなこと、千歌さんに教える義理ない」

千歌「教えられない、の間違いじゃないの? そっか、梨子ちゃんとのえOちが良かったからだ。 善子ちゃんって本当にー」

善子「っ!!」パシンッ!!

千歌「...いったぁ」

善子「千歌さんがそんな人だと思わなかった...。千歌さんなんかに、絶対にリリーは渡さないっ!!」

7: 2016/09/29(木) 00:54:32.00 ID:xgXJFr4FO
千歌「...えっ?」

千歌「あはは、何言ってるの?」

千歌「私が欲しいのは...」



千歌「善子ちゃん、だよ」ニィ



善子「...っ!?」ゾク

8: 2016/09/29(木) 00:55:45.93 ID:xgXJFr4FO
善子「ち、千歌さん? 何言って...」

千歌「もう、何度も言わせないで? 私が欲しいのは、梨子ちゃんじゃなくて、善子ちゃんなんだよ」

善子「う、うそ...っ? なんで...?」

千歌「それこそ理由なんてどうでもいいじゃん。とにかく私、善子ちゃんが好きなんだ。だからー」

千歌「梨子ちゃんと別れて、私と付き合ってよ?」

善子「そ、そんなこと...できない...っ」

千歌「...やっぱり、梨子ちゃんが好き?」

善子「当たり前でしょ...? だから千歌さんの気持ちは、嬉しいけど...」

千歌「そっか...」

千歌「善子ちゃん、ごめん、ね?」

9: 2016/09/29(木) 00:57:03.95 ID:xgXJFr4FO
善子「わ、分かってくれたならそれでー」

チュッ

千歌「んっ...くちゅ...っ」

善子「むぐっ...!? んっ...」コクリ

千歌「...えへへ、善子ちゃんとキスしちゃった♪」

善子「ぷはっ! な、何よ、今の...? 何を飲ませたの!?」

千歌「...私だって、善子ちゃんにこんな手段使いたくなかったんだけど、ね」

千歌「けど、仕方ないよ。別れてくれないって言うんだから」

千歌「今飲ませたのはね? 梨子ちゃんの大好きなえOちな漫画の中にも出てくる...」

千歌「依存性のとっても強い、気持ち良くなれるお薬だよ?」ニコリ

善子「あ...あぁ...、うそ...?」

千歌「ふふ、本当だよ? 吐き出そうなんて思わないでね? もう無駄だから。それより...」ドンッ

千歌「...シよ? 善子ちゃん」

10: 2016/09/29(木) 00:58:13.86 ID:xgXJFr4FO
善子「ひっ! やだっ、やだぁっ!」

千歌「往生際が悪いよ、善子ちゃん。誰も助けてなんてくれないんだよ。善子ちゃんの大好きな梨子ちゃんも、ね?」

千歌「それに私、一応先輩だよ? 逆らっても良いの?」顎クイ

善子「...っ」フルフル

千歌「観念しよ? もう善子ちゃんも我慢できないでしょ?」

善子「そ、そんなこと...ないっ...」

千歌「ふふ、そんなこと言って。...顔真っ赤だよ?」

善子「う、うぅ...」

千歌「そうだ。これからすること全部、善子ちゃんじゃなくてヨハネちゃんがしたことにすれば良いよ」

善子「...えっ?」

千歌「ヨハネちゃんがしたなら、善子ちゃんは何も悪くないでしょ? だから、ね?」

善子「あ...ぅ...。千歌さん...」

千歌「大丈夫、優しくするから、ね?」ナデナデ

善子「...はぅ...う、ん」

11: 2016/09/29(木) 00:59:01.96 ID:xgXJFr4FO
ガタンッ!!

善子「...ぇ?」

千歌「...もう。肝心なところで邪魔しないでよ」



千歌「梨子ちゃん」



善子「...り、リリー...?」

千歌「いいや、もうネタばらししちゃおう」

千歌「ふふ、ほら。こんな所に普段は置いてない衝立があるでしょ? この向こうには...」

スッ

梨子「んんっ!? んー!!」

善子「リリー!? そんな...」

千歌「ふふ、梨子ちゃんははじめから全部聞いてたんだよ? まあ、声は出せないし、身動きできない状態にしてたはずなんだけど」

善子「こんなの酷い...っ! はやくリリーを自由にしてあげて!」

千歌「ええ~? さっきまでと言ってることが違うじゃん。私を受け入れてくれたんじゃなかったの?」

善子「そんなわけないでしょ! はやくリリーを放して!!」

12: 2016/09/29(木) 01:00:05.02 ID:xgXJFr4FO
千歌「やーだ♪ 梨子ちゃんはこのままにしておいて続きしようよ~? 乗り気だったでしょ?」

善子「あ、あれは千歌さんが変な薬を飲ませるからっ...!」

千歌「あははっ♪ 薬、ね? 残念だけど、あれってただのビタミン剤なんだ。私なんかがそんな薬持ってるわけでしょ?」

千歌「全部薬のせいにできなくて、残念だったね?」

善子「このっ...外道っ...!」

千歌「好きに言えばいいよ。梨子ちゃんが見てる前で、善子ちゃんは私を受け入れちゃってるんだもん、もう同罪。同じ最低な人間だよ♪」

善子「そ、そんなことないっ!」

千歌「本当にそうかなあ? 善子ちゃんはそう思ってても、梨子ちゃんはどうだろ? 実際に聞いてみよっか。梨子ちゃんの口のハンカチ、取るね」スルスル

梨子「んっ...」

善子「リ、リリー...?」

梨子「...よっちゃん」



梨子「ひどい、よ...信じてたのに...」ポロポロ



善子「あ、あぁ...っ」

13: 2016/09/29(木) 01:00:46.25 ID:xgXJFr4FO
千歌「あ~あ、嫌われちゃったね? 善子ちゃん」

善子「っ!! 絶対に許さないっ!!」ドンッ

千歌「ったぁ...。あんまり乱暴なのは嫌なんだけどな」

善子「うるさいっ! リリーとの関係を滅茶苦茶にしてっ...! 絶対に許さないからっ!」

千歌「だからぁ。それは善子ちゃんの意思でしょ? きっかけは私だったのかもしれないけど」

善子「このっ...!」

千歌「いいじゃん。これで私となにしても浮気じゃないよ? ふふ♪」ギュッ

善子「は、離してっ!」

千歌「いい、の? 私までいなくなっちゃったら、善子ちゃん、ひとりぼっちだよ?」

善子「えっ...」

14: 2016/09/29(木) 01:01:36.61 ID:xgXJFr4FO
千歌「だってそうでしょ? 梨子ちゃんとはもう今まで通りでいられないんだから、善子ちゃんは私を頼るしかないんだよ」

千歌「それとも、またひとりぼっちになりたい...?」

善子「や、やだ...っ。それは、いやっ...!」

梨子「...よっちゃん! ごめん、ごめんねっ? 私がどうかしてたの...っ! 私がよっちゃんをひとりになんかしない! だからっ!」

千歌「ダメだよ、梨子ちゃん。そんな口先だけじゃ」

梨子「千歌...ちゃんっ...!」

千歌「善子ちゃんがこんなに簡単に堕ちちゃうの知ったら、今まで通りの関係になんて戻れっこない。さすがは堕天使ヨハネちゃん、だよ。疑心暗鬼のまま表面上だけの関係を続けることなんて、梨子ちゃんにできるのかな?」

梨子「そ、それはっ...」

梨子「...っ」

善子「リリー...そこで黙っちゃうんだ...ね...」

梨子「ち、ちがうっ! そうじゃないの! そんなつもりじゃ...。よっちゃんっ!」

善子「もう、いいや...」

善子「千歌さんがずっと一緒にいてくれるなら...」

梨子「いや...っ、よっちゃん。そんなこと言わないで...!」

善子「千歌さん...っ」ギュッ

千歌「ふふっ...♪」


「あー...、ごめん。私もその話、混ぜてくれる?」



15: 2016/09/29(木) 01:02:35.82 ID:xgXJFr4FO
千歌「...えっ?」

善子「曜、さん?」

曜「ようそろ。...で、千歌ちゃん? これってなんの冗談なの?」

千歌「曜ちゃんっ!? これは違うんだよ! 私はっ...!」

ドンッ!!

千歌「ひぅっ!?」

曜「いくら千歌ちゃんでもさ。これは許せないんだけど」

曜「説明しなよ?」

千歌「ち、ちがっ...うぇ...っ」ポロポロ

曜「泣いても許さない。ちゃんと梨子ちゃんと善子ちゃんにちゃんと謝って...」



善子「あ、あの...」

梨子「よ、曜ちゃん...? その...」



梨子・善子「ごめんなさいっ!!!」



曜「...へっ?」

16: 2016/09/29(木) 01:03:08.99 ID:xgXJFr4FO
~~~

曜「演技!? さっきの全部!?」

善子「...う、うん。リリーに頼まれて。ねっ?千歌さん?」

千歌「うぅっ...うん。...なのに、曜ちゃんが
っ...曜ちゃんがっ...!」グスグス

曜「ち、千歌ちゃ...っ」

千歌「曜ちゃんなんて、嫌いっ...! ふぇ~ん!」ギュ

善子「よしよし、泣き止みなさいって」

曜「あああぁ...! 千歌ちゃん...」

曜「...」

曜「ねえ」

曜「梨子ちゃん?」ギロリ

梨子「ひっ...」

曜「なんでこんなことしたの?」

梨子「あ、あの...っ! そのっ...」

曜「 は や く 言 っ て 」

梨子「は、はいぃ!!」

17: 2016/09/29(木) 01:03:55.21 ID:xgXJFr4FO
梨子「ま、前に読んだ雑誌でああいうシチュエーションが載ってて」

梨子「い、いいなーって」

曜「...」

梨子「...」

曜「...え?」

曜「それだけ?」

梨子「うん」

曜「ふ、ふふふふふふふ...」

曜「梨子ちゃん」

曜「私と海の音聴きに行こっか」

梨子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

千歌「曜ちゃん」

曜「え、なにっ!? 千歌ちゃんっ!」パアァ

千歌「梨子ちゃん虐めたら絶交」

曜「すみませんでしたぁっ!!!」

善子(本当に賑やかね、この人たち...)

18: 2016/09/29(木) 01:04:45.90 ID:xgXJFr4FO
善子「はぁ...。千歌さん、曜さんは勘違いしてただけみたいだし、許してあげたら?」

曜(善子ちゃん、ナイスっ!)

千歌「まあ、梨子ちゃんのお願いを聞いちゃった私も悪かった、けど...」

千歌「でも、すっごく怖かったもん...っ」

善子「まあ、それだけ千歌さんの演技が真に迫ってたってことでしょ。まあ、このヨハネの相手としても及第点だったわ」

千歌「えへへ...本当?」テレテレ

善子(え、なにこの人、可愛いんだけど)

千歌「ふふ、善子ちゃん好き~っ♪」ムギュ

善子「ちょっ!? 千歌さん!?」

梨子「千歌ちゃん!?」

千歌「ふふ~♪ ねぇ、善子ちゃん? もっかいキスしよっか」

善子「なに言ってんのぉ!?」

19: 2016/09/29(木) 01:05:29.25 ID:xgXJFr4FO
曜「えっ!? もっかい!? もっかいってなに!?」

千歌「善子ちゃん...いや...?」

善子「い、いやって...わけじゃないけどぉ...!」

千歌「なら、いいよね?」

善子「う、ううぅ...っ」カァァ


チュッ


曜「あああぁ...!」

曜「千歌ちゃんが...」

梨子「千歌ちゃんに...」



「寝取られた!!」



20: 2016/09/29(木) 01:08:09.34 ID:xgXJFr4FO

21: 2016/09/29(木) 01:34:30.92 ID:+neR1J4Qo
乙でしたー!
序盤の文章が本気過ぎて読むのメッチャ辛かった…w

22: 2016/09/29(木) 03:00:10.74 ID:sXIyPAhzo

ちかよしありだね

引用元: 梨子「寝取られた!!」