1: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:21:05 ID:uss
いちご味らじおの番外編です

※この次元の注意点

・同性愛者多数(一部謎なCP含む)
・モバPに5人の義妹がいる(上からウサミン・若葉ちゃん・きらりん・きの子・ありす)
・唐突なメタ発言
・某聖帝とは無関係(最重要)
・時々きらりん贔屓が酷くなる(超重要)

【モバマス】巴「帰ってきた」ありす「いちご味らじお」かな子「1回目」

レッドベリィズのいちご味らじおシリーズ

2: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:22:04 ID:uss
~ウサミン星~

菜々「はい、そこで火を止めて…後はそのまま置いて大根に味が染みれば出来上がりですよ」

輝子「おお…鶏肉とシイタケと大根の煮物…割と簡単だったぜ…フヒヒ」

菜々「コツは大根と鶏肉の下茹で、小まめなアク取り、後は調味料を入れ過ぎない事ですよ」

 

杏「いい匂いがしてるのにまだ食べれないのか…この匂いのせいでお腹空いてきたんだけど」

若葉「煮物はどうしたって味が染みるまでに時間が掛かりますからねぇ…とはいえ杏ちゃんの気持ちも分かるわぁ」

輝子「す、スマナイ…菜々姉さんに料理を教わるのに…今日を逃したらいつになるか分からなくて…」

杏「まあ7さんは菜々代目のシンデレラガールになったからね…今までとは桁違いの仕事量になってるし」

菜々「ちょっと!7と菜々が逆になってますよ!」

杏「失礼、噛みました」

菜々「…嘘ですよね?」

杏「かみまみた」

輝子「フヒヒ…お約束だな」

3: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:23:21 ID:uss
若葉「まあ最近は姉妹で集まれる時間も減っちゃってますからねぇ…兄さんも嬉しいやら寂しいやらって複雑な顔でしたよぉ」

杏「きらりも今日お仕事で来れないって残念がってたっけ…」

輝子「因みに…ありすは最初から…呼んでない」

菜々「仲間外れは良くないですが…ありすちゃんが来れば確実にイチゴとの戦いですからね、ましてや今日はキノコを使った煮物ですし」

若葉「キノコLOVEの輝子ちゃんがそれを許しはしませんからねぇ」

輝子「う、美味いなら許すけど…それはありえないから…絶対に許さん」

杏「まあ美味しくはないだろうね…杏はそれを食べた事ないけど」

菜々・若葉・輝子(ハイライトOFF)「あの味は知らない方が幸せです…」

杏「……ゴメン、これ地雷だったんだね」

4: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:24:50 ID:uss
杏「所でキノコLOVEとか聞こえたけど…それって友情じゃなくて恋愛的な好きでいいの?」

菜々「おっと、杏ちゃんの何かのスイッチが入ってしまったようですね」

輝子「い、いくら私でも…流石にキノコに恋愛感情はないぞ…友情はあるけど」

菜々・若葉「(菌類に友情もどうかとは思うけど…まあ触れないでおきましょう)」

輝子「そ、それに…私の好みは…ずっと傍に居てくれる人、だ…フヒヒ」

若葉「何気に輝子ちゃんの好みのタイプを始めて聞いたわねぇ」

輝子「フヒヒ…言わないと終わらなさそうだったし」

菜々「輝子ちゃんは一歩間違えたらストーカーみたいな人が好みなんですねぇ…」

輝子「まあ…否定は出来ないな…フヒ」

杏「というかさ…それってまゆちゃんそのものじゃない?」

菜々・若葉「あ…」

輝子「えっと…補足すると…相手は男の人がいい…です」

菜々・若葉「ホッ…」

杏「(輝子ちゃんはノンケか…乃々ちゃんと美玲ちゃんはご愁傷様)」

5: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:26:04 ID:uss
杏(真ゲス顔)「折角だし若葉さんと菜々さんも好みのタイプぶっちゃけよう」

輝子「フヒヒ…杏さんは周知の事実だしな…相手と親友を除いて」

若葉「杏ちゃんの好みってきらりちゃんなのよねぇ…」

菜々「肝心のきらりちゃんがそれに全く気付いてないですけどね…姉として応援すべきか、非生産恋愛に反対すべきか悩ましい所です」

輝子「な、悩みはするのか…」

杏「非生産恋愛といえば…ありすちゃんはいいの?」

若葉「正直ありすちゃんと一緒になれそうなのって兄さん以外だと巴ちゃんぐらいなのよねぇ…」

菜々「そのPはありすちゃんを妹としか見てないですからね…」

菜々「巴ちゃんはありすちゃんと同じベクトルの味覚の持ち主ですし…むしろさっさとくっ付いて巴ちゃんにだけイチゴ料理を出して欲しいです」

輝子「巴ちゃんは犠牲になったのだ…私達姉妹(ありす除く)から…イチゴ料理を遠ざける…犠牲にな」

杏「(肝心の巴ちゃんはノンケなんだけど…まあ杏もイチゴ料理は嫌だから言わないでおこう)」

6: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:27:23 ID:uss
杏「で、話を逸らそうったってそうはいかないよ?」

菜々「くっ…やはり誤魔化されてはくれませんか」

輝子「フヒヒ…杏さんだからな」

若葉「仕方ないわねぇ…私の好みは【誰よりも頼れる人】ですよぉ」

菜々「確かにここは言った方が早いですね…ナナの好みは【いつも傍で支えてくれる人】です」

輝子「何気に…姉さん達の好みも…初めて聞いたぞ」

菜々「まあ言ってませんでしたからね…」

若葉「だって恥ずかしいじゃない…それに聞かれたのもこれが初めてだし」

杏「でもその条件ってプロデューサーぐらいしか満たしてないような…?」

菜々「正直ありすちゃん並の味音痴がなければ優良物件には違いありませんからね…」

若葉「まあ川島さんや和久井さんに早苗さんは味覚には目を瞑る方向で迫ってますけどねぇ」

輝子「因みに…まゆさんは兄さんと同じ味覚になるのを…目指してしまっているぞ」

杏「で、同様の味覚な巴ちゃんと…(まともな人が居ないのは気のせい?)」

7: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:28:56 ID:uss
杏「因みに誰が義姉になるのが望ましいの?」

菜々「あそこまで行くと誰でもいいって考えになるんですけど…個人的にはまゆちゃんを応援したいです」

輝子「まあ…私もまゆさんを応援してるぞ」

若葉「私は巴ちゃん以外なら誰でもいいって考えですねぇ…」

菜々「あー…巴ちゃんは家族の繋がりを大事にしてますからねぇ」

輝子「ああ…結婚しても別居は…なさそうだな」

杏「普通に一緒に暮らして同じ食卓…ありえそう」

若葉「それに兄さんも結構な兄バカですからねぇ…別居を希望しても必死に食い止めそうで」

杏「あれでシスコンじゃないっていうのが未だに信じられないんだけど…」

輝子「でも…事実だぞ」

若葉「過剰なまでのスキンシップも平然と遣り過ごしちゃってましたしねぇ…」

菜々「1度姉妹全員で偶然を装ってお風呂に突撃した時だってピクリともしてくれませんでしたし…」

杏「何やっちゃってるの…というかそこまでやって無反応って逆に凄いんだけど」

8: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:30:17 ID:uss
菜々「因みにあの時は姉妹全員が女としての自信を砕かれた気がして1週間立ち直れませんでした」

若葉「恥ずかしさを耐えて生まれたままの姿を見せたのに無反応だったものねぇ…」

杏「ぅゎぁ…それは想像したくない」

菜々「なお、Pは気付いてませんが…輝子ちゃんが極端な程自分に自信を持てなくなったのもこの時からです」

杏「それでよくアイドルやる気になったね?」

輝子「まあ…何だかんだで…一緒に居たかったからな」

若葉「最近はインディヴィやKBKYZD、机の下のお陰で少しずつ改善されてますけどねぇ」

菜々「特に幸子ちゃんとまゆちゃん、乃々ちゃんには感謝しかないですねぇ」

輝子「そんな訳で…トモダチとして幸子ちゃんを応援すべきか…小梅ちゃんの為にも杏さんの味方をすべきかで…悩んでいる」

杏「…この前輝子ちゃんが欲しがってたキクラゲとなめこの栽培キット、杏が全額負担しようじゃないか」

輝子「私は姉妹と小梅ちゃんの味方だ…安心してくれ」

若葉「酷い取引を見た気がするわねぇ…」

9: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:31:45 ID:uss
杏「所で幸子とまゆちゃんは聞いた通りとして、乃々ちゃんの応援はしないの?」

輝子「えっと…ぼののちゃんの応援も…したいとは思ってるけど…相手が分からないし」

菜々「この流れで察せないのは確実にPの影響ですね…」

若葉「血の繋がりはないのに本当の兄妹みたいねぇ…」

輝子「?」

杏「もしもの話だけど…乃々ちゃんの好きな人が輝子ちゃんだったら?」

輝子「ありえない…けど…その場合は丁寧に断ると思うぞ…やっぱりそういうのって…男女でする物だと…思うし」

若葉「輝子ちゃんだけでもまともに育ってくれて…お姉ちゃん嬉しいわ」ホロリ

菜々「泣くのはまだ早いですよ若葉ちゃん…その涙は輝子ちゃんにお相手が見つかった時に流しましょう」ホロリ

杏「そういう菜々さんも泣いてるし…(完全に脈なしだねこれ…乃々ちゃんには輝子ちゃんの好みのタイプだけ教えておこう)」

輝子「姉さん達は…一体どうしたんだ?」

杏「そっとしておいてあげよう…それが1番だよ」

10: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:32:59 ID:uss
~夕方~

杏「ふぅー、お腹一杯」

若葉「待たされただけあって美味しかったわぁ…特にあの煮物が」

菜々「フフフ、喜んで貰えて何よりですよ」

輝子「フヒヒ…帰ったら早速…復習しないとな」

菜々「所で時間的にそろそろ戻らなきゃなんですけど…帰りはどうします?」

杏「杏はタクシー呼んで帰るよ、きらりにお土産の煮物渡さなきゃだし」

輝子「あ、杏さんに便乗するぜ…料金折半で」

若葉「私は今日車で来てるからもう少しなら大丈夫よぉ?」

杏「んー…若葉さんはもう少しゆっくりしてから菜々さん送ってあげなよ」

菜々「あー…確かにそうして貰えるんなら電車賃浮くし助かりますけど」

輝子「若葉姉さんの運転は静かで好きだけど…肝心の車が…4人だと少し狭いしな…フヒヒ」

若葉「それもそうねぇ…なら半分は後日出してあげるから領収書貰っておいてねぇ」

杏・輝子「はーい」

11: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:34:32 ID:uss
輝子(タクシー内)「あ、杏さん…言われた通りに帰り…姉さん達とは別行動にしたけど…何でだ?」

杏(タクシー内)「んー…あえて言うなら馬に蹴られたくなかったから、だね」

輝子「え?」

 

 

若葉「(うう…何故かさっきの杏ちゃんの質問が頭をよぎって間が持たないわぁ)」

菜々「…」

若葉「…そういえば姉さんと2人きりになるのも久しぶりねぇ」

菜々「言われてみれば…確かに最近は他の姉妹か杏ちゃんとPにみくちゃんが近くに居ましたねぇ」

若葉「みくちゃんだけの場合は全力で逃げてますけどねぇ」

菜々「そういう事も覚悟して芸能界入りしたとはいえ●●●が●●の○○とか嫌過ぎますからね…」

若葉「実際にそういう事はしないで済んでますけど…」

菜々「本当にPは味覚と勉強以外は優秀ですからねぇ…みくちゃんに関してはのあさんの協力もあってですけど」

12: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:36:29 ID:uss
若葉「(また間が…何か話題は)」

菜々「…2人きりだし、今なら言えそうですね」

ギュッ

若葉(ハグられ)「ふぇっ!?」

菜々「若葉ちゃん…ナナを【いつも傍で支えてくれて】ありがとうございます」

若葉「え、え、ええ!?」

菜々「ナナが7代目になれたのも、イチゴ料理の暴走を止めるのも、きっと若葉ちゃんが居なければ出来ませんでした」

若葉「姉さん…」

菜々「でもこれからは…若葉ちゃんをシンデレラにする為にナナが傍で支えてあげますからね」

菜々「だから今までみたいに自分を犠牲にしなくても…」

ギュッ

菜々(ハグ返され)「え…若葉ちゃん?」

13: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:37:31 ID:uss
若葉「それは違うわ姉さん…今までが自分を犠牲にしてる、というなら姉さんも大概じゃない」

若葉「私はただ…誰よりも頑張り屋で、誰よりも夢に真っ直ぐで、【誰よりも頼れる】姉さんの力になりたかったからそうしただけよ」

若葉「他の誰でもない、【誰よりも大好きで頼れる】姉さんだから…」

菜々「若葉ちゃん…ナナも、若葉ちゃんが…大好きです」

若葉「姉さん…」

菜々「でもそれなら…2人きりの時ぐらい名前で呼んで欲しいんですけど」

 

 

若葉「…正直姉妹として接してきた時間が長かったし、いきなりは抵抗が」

菜々「それを言われると無理強いは出来ませんね…徐々に慣れていきましょう」

14: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:40:19 ID:uss
菜々「…(雰囲気でキスまで行けたのはいいんですが…煮物の味が余韻をぶち壊してしまいましたね)」

若葉「…(初めてのキスは煮物の味でした…いや、美味しかったからいいんだけど)」

 

菜々「それにしてもドン引きされるのを覚悟した告白だったんですけど…まさかこういう結果になるとは」

若葉「私はこの気持ちを墓の下まで持って行くつもりだったんですけどねぇ…」

菜々「言ってくれればよかったのに…」

若葉「だって…みくちゃんから必死に逃げてたし、さっきも非生産恋愛に消極的っぽい事言ってたし…姉さんはノンケなんだなぁって思って」

若葉「まあさっきの話については大体察してますけどねぇ」

菜々「…つまりみくちゃんが元凶ですか(明日のあさんに魚料理の詰め合わせを渡しておきましょう)」

若葉「そう考えると無性に腹が立って来たわねぇ…(明日七海ちゃんに色々とお願いしておこうかしら)」

15: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:42:03 ID:uss
菜々「まあ両想いだったのは嬉しいですが…これからが大変ですね」

若葉「兄さんときらりちゃん、輝子ちゃんは上手く誤魔化せるでしょうけど…杏ちゃんとありすちゃんには気付かれちゃいますかねぇ」

菜々「というか杏ちゃんなら既に気付いてそうです…意図的にナナ達を2人きりにしてたみたいだし」

若葉「ゑ…」

菜々「いつもの杏ちゃんなら若葉ちゃんが送ると言えば迷わずそれに乗ってますからね」

若葉「…全く気がつかなかったわぁ」

菜々「思い返せば最初の好みのタイプの質問からずっと誘導されてたっぽいですねぇ」

若葉「あー…よく考えたらきらりちゃんが居ないのにここに来てる時点で何か企んでるのは確実だったのよねぇ」

菜々「おのれ杏ちゃんめ…明日はちょっと贅沢なお弁当を用意してあげますよ!」

若葉「思いっきり感謝してるじゃないですか…とりあえずお高い飴でもあげればいいかしら?」

16: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:44:28 ID:uss
~翌日・事務所~

若葉「あ、姉さん袖にケチャップが」

菜々「あ、急いで染み抜きしないと…ありがとう若葉ちゃん!」

 

ありす「変ですね…何時ものお姉ちゃん達よりちょっと…いえ、かなり?距離が近くなってる様な」

輝子「そ、そうか…?何時もどおりじゃないか?」

きらり「うんうん、相変わらずの仲良しさんに見えるにぃ☆」

ありす「仲良しなのはいいんですけど…何と言うか姉妹というより熟年夫婦の様な雰囲気が出ている気が」

杏「そこまで距離が近い姉妹は城ヶ崎だけで充分だよ…おべんとウマー」

菜々「って誰が熟年ですか!」

若葉「まだ夫婦じゃないわよぉ!」

輝子・きらり・ありす(唖然)「…まだ?」

杏「(上手く行ったみたいで良かったよ…さて、後は乃々ちゃんに教えてあげないと…気が重いなぁ)」

17: ◆Q9Ut3Q1M6s 2018/11/25(日)00:45:49 ID:uss
七海「みくさん、捕れたてピチピチのわかさぎで作ったチョコフォンデュはおいしいれすよぉ~」

のあ「今が旬のイワシの塩焼き、食べなきゃ損よ?」

みく「ぎにゃああああああああっ!?」

 



引用元: 菜々「ある日の風景」若葉「いちご味」