1: 2012/05/06(日) 01:17:33.54 ID:+N2W5U0rO
アスカ「あんたバカァ!?」
シン・エヴァンゲリオン劇場版
5: 2012/05/06(日) 01:30:04.27 ID:+N2W5U0rO
アスカ「なんで私がナルシスホ〇なんかにキスされなきゃいけないのよ!」

カヲル「……」

アスカ「まったく……これだから変態の考えることは」

ぐいっ

アスカ「ゃっ!?」

6: 2012/05/06(日) 01:39:47.34 ID:+N2W5U0rO
アスカ「んむ、ん~~ッ!??」

カヲル「……ふぅ。とまぁ、こんな感じで」

パァン!

カヲル「痛っ。相変わらず乱暴だね」

アスカ「あ、あ、あ、あ」

カヲル「?」

アスカ「あんたホントに頭おかしいんじゃないの!? いきなり無理やりホントにキスなんて!」

カヲル「いけなかったかい?」

アスカ「氏ね!!」

7: 2012/05/06(日) 01:46:29.00 ID:+N2W5U0rO
カヲル「交渉決裂でしたよ、見事に」

リツコ「あらそう。残念ね」

カヲル「……あなたの発案だったはずですが」

リツコ「ごめんなさいね。まさか本気にするとは思わなかったもの」

カヲル「……」

リツコ「けど、シンジ君の周りから女性を遠ざけたいなら悪くない手と思ったのも事実よ」

8: 2012/05/06(日) 01:52:10.00 ID:+N2W5U0rO
リツコ「あなたくらい魅力があれば、小娘数人を落とすくらい簡単なんじゃなくて?」

カヲル「……」

リツコ「上手くいかないなら勉強しなさい。もしくは他の手を自分で考えることね」

カヲル「分かりました」

リツコ(……どっちの意味の「分かりました」かしら)

9: 2012/05/06(日) 01:58:26.23 ID:+N2W5U0rO
カヲル「もしもし、シンジ君?」

シンジ『なに? カヲル君』

カヲル「実はお願いがあるんだ。僕にリリンの女性の心について教えて欲しい」

シンジ『じょ、女性の心!?』

カヲル「うん」

シンジ『ゴメン。僕もそーいうのは……全然』

カヲル「じゃあ、典型的な女の子らしい女の子を紹介してくれないかな?」

シンジ『女の子らしい……』

シンジ(アスカや綾波は違うよな)

10: 2012/05/06(日) 02:02:10.99 ID:+N2W5U0rO
シンジ『マナか、山岸さんか、委員長かな……子じゃないけどマヤさんも』

カヲル「宜しくお願いするよ」

シンジ『うん、いいけど。でもなんで急に?』

カヲル「シンジ君を幸せにするためさ」

シンジ「???」

14: 2012/05/06(日) 02:18:05.89 ID:+N2W5U0rO
カヲル「―――それで、次の日曜に洞木ヒカリという娘と会わせてもらうことになりました」

リツコ「……」

カヲル「コメント無しですか?」

リツコ「むしろアドバイスを考えてあげてたのよ」

カヲル「あれば、是非聞きたいですね」

リツコ「その日は、シンジ君に接する時のように洞木さんに接しなさい。ただし『好き』とは言わずに」

15: 2012/05/06(日) 02:23:00.43 ID:+N2W5U0rO
リツコ「あとは、最後に楽しかったと伝えて……そうね、キスでもしたら?」

カヲル「……つい昨日、キスをして叩かれましたよ」

リツコ「過程が悪かったからよ」

カヲル「?」

リツコ「ともかく、私からはそれだけ。採用するかはあなた次第」

16: 2012/05/06(日) 02:39:22.32 ID:+N2W5U0rO
日曜日

シンジ『ネルフ絡みで、ちょっと変わった育ち方したみたいで……だから人付き合いの勉強中なんだ』

シンジ『でもすごくいい人だから』

ヒカリ(って頼まれてつい引き受けちゃったけど……男の子と二人かぁ……やだな)

ヒカリ(これってデートには入らないよね? 鈴原)

カヲル「洞木さん?」

ヒカリ「!」ビクッ

カヲル「良かった、すぐに見つかって。僕はカヲル―――渚カヲル」

ヒカリ「な、渚……さん?」

ヒカリ(かっかかかっこいいぃ……)

カヲル「初めまして。今日は会ってくれてありがとう」ニコッ

18: 2012/05/06(日) 02:47:42.43 ID:+N2W5U0rO
カヲル「僕のことは『カヲル』でいいよ」

ヒカリ「い、いえあのっ ///」

カヲル「?」

ヒカリ「じゃあ渚く……渚君……で。いいですか?」

カヲル「洞木さんの好きなように。じゃ、行こうか」

ヒカリ「はい」

20: 2012/05/06(日) 02:56:30.59 ID:+N2W5U0rO
アスカ「あいつをヒカリに紹介したぁ!?」

シンジ「え。うん」

アスカ「なんてことすんのよ馬鹿っ!」

シンジ「なんでだよ、いいだろ別に」

アスカ「ダメに決まってんのよ! あの変態はねえ」

アスカ(私に、いきなり―――)

カヲル『……』チュッ

アスカ「……ハァ」ドキドキ

シンジ「アスカ??」

アスカ「はっ。と、とにかく! ダメと言ったらダメなの!」

シンジ「無茶苦茶だよもう」

21: 2012/05/06(日) 03:03:55.96 ID:+N2W5U0rO
アスカ「く……っ」

アスカ(でもまあ、ヒカリは鈴原が好きなんだし、この前みたいな事はない……わよね?)



カヲル「見送りはここまででいいかい?」

ヒカリ「うん……」

カヲル「色々と話をさせてもらえて、嬉しかったよ。ありがとう」

ヒカリ「わ……私のほうこそ。とっても楽しかった」

カヲル「良かった」ニコッ

ヒカリ「///」

22: 2012/05/06(日) 03:12:17.12 ID:+N2W5U0rO
カヲル「……」

ヒカリ(本当に素敵な人……見つめるほど、話せば話すほど夢見心地になってくみたい……)

カヲル「楽しかったというのは先に言われてしまったね」

ヒカリ「え?」

カヲル「楽しかったよ」ス…

チュッ

ヒカリ「!!!」

カヲル「それじゃ、今日はこれで。またね洞木さん」

ヒカリ「ぁ……はぁ~♥」



カヲル(……叩かれずに済んだ)

23: 2012/05/06(日) 03:23:49.55 ID:+N2W5U0rO
カヲル「シンジ君のおかげで学ぶことの多い一日だった。感謝するよ」

シンジ『学んだのはカヲル君だし話したのは委員長だから。お礼なら洞木さんに言っておいて』

…ピッ

リツコ「またシンジ君にラブコール? 呆れるほど熱心ね」

カヲル「赤木博士にも感謝はしています」

リツコ「ということはアドバイス通りにしたのね?」

カヲル「はい」

25: 2012/05/06(日) 03:32:18.39 ID:+N2W5U0rO
カヲル「ところで先日依頼した件ですが」

リツコ「あなたの転入手続きなら、もう済ませておいたわよ。書類も経歴も全て偽造で」

カヲル「助かります」

リツコ「まったく、私に情緒教育係を押しつけるなんてね……けど預かった以上、仕事は全うするわ」

カヲル「学校へはいつから?」

リツコ「通おうと思えば明日からでも」

カヲル「待っててくれシンジ君、必ず君をモノにしてみせるよ」


終わり


11: 2012/05/06(日) 02:04:51.65 ID:coEEirkt0
マヤは俺の彼女だから手を出さないで

13: 2012/05/06(日) 02:10:53.75 ID:7hYOqnRM0
マヤさんは俺が幸せにするんだから引っ込んでろ

引用元: カヲル「キスなら僕がしてあげるからシンジ君には手を出さないで」