1: 2013/03/02(土) 00:37:58.73 ID:xM89mG2V0
キョン「俺のため?」
長門「そう」
キョン「それってどういう意味で言ってるんだ?」
長門「性的な意味」
キョン「俺としたいって言いたいわけか」
長門「…」
キョン「いや、無理にこたえる必要は無い」
長門「そう」
キョン「そろそろ帰るか」
長門「…」
キョン「お前のマンションに行ってもいいか?嫌ならいんだが」
長門「ぜひ来て欲しい」
キョン(こいつこんなに嬉しそうな顔するときもあるんだな)
長門「そう」
キョン「それってどういう意味で言ってるんだ?」
長門「性的な意味」
キョン「俺としたいって言いたいわけか」
長門「…」
キョン「いや、無理にこたえる必要は無い」
長門「そう」
キョン「そろそろ帰るか」
長門「…」
キョン「お前のマンションに行ってもいいか?嫌ならいんだが」
長門「ぜひ来て欲しい」
キョン(こいつこんなに嬉しそうな顔するときもあるんだな)
6: 2013/03/02(土) 00:46:50.85 ID:xM89mG2V0
長門「飲んで」
キョン「もうお茶はいい」
長門「そう」
キョン「さっきの話の続きだが」
長門「…」
キョン「やっぱり、今日は期待してもいいのか?」
長門「…」
キョン「いや、嫌ならいいんだぞ」
長門「隣の部屋には、既に布団が敷いてある」
キョン「そうか」
長門「後はあなた次第、あなたが私に命令すれば直ぐにでも行為を行うつもり」
キョン「そうか、じゃあ今日は帰る事にするよ」
長門「そう」
完
キョン「もうお茶はいい」
長門「そう」
キョン「さっきの話の続きだが」
長門「…」
キョン「やっぱり、今日は期待してもいいのか?」
長門「…」
キョン「いや、嫌ならいいんだぞ」
長門「隣の部屋には、既に布団が敷いてある」
キョン「そうか」
長門「後はあなた次第、あなたが私に命令すれば直ぐにでも行為を行うつもり」
キョン「そうか、じゃあ今日は帰る事にするよ」
長門「そう」
完
10: 2013/03/02(土) 00:57:30.04 ID:OCvjyTlLO
キョンの部屋
妹「キョンくんでんわ~!」バタン
キョン「勝手に扉を開けるな…全く…はいもしm…」ピッ
??「んふっ、さて私は誰でしょう」
キョン「切るぞ古泉」
古泉「申し訳ありませんが切らないで頂けますか。わざわざ貴方が帰っているであろう時間に電話したのにも関わらず用件も言えないのではこちらとしても貴方としても非常に不味いので」
妹「キョンくんでんわ~!」バタン
キョン「勝手に扉を開けるな…全く…はいもしm…」ピッ
??「んふっ、さて私は誰でしょう」
キョン「切るぞ古泉」
古泉「申し訳ありませんが切らないで頂けますか。わざわざ貴方が帰っているであろう時間に電話したのにも関わらず用件も言えないのではこちらとしても貴方としても非常に不味いので」
12: 2013/03/02(土) 01:08:16.63 ID:OCvjyTlLO
キョン「……どういう事だ」
古泉「実はここ最近…いえ、つい先程と言ったところでしょうか…閉鎖空間が爆発的に増加しました。私達機関も処理が追い付かず大変でした。今やっと全て片付いたところです。日頃処理に追われているというのにこの量とくれば流石の私達も…」
キョン「待て、お前の身の上話はどうでもいい。お前の言いたい事は何となく予想できるので言っておく。俺は今日ハルヒとは会ってもいなければ連絡もとってはいない」
古泉「やはりそうでしたか…」
古泉「実はここ最近…いえ、つい先程と言ったところでしょうか…閉鎖空間が爆発的に増加しました。私達機関も処理が追い付かず大変でした。今やっと全て片付いたところです。日頃処理に追われているというのにこの量とくれば流石の私達も…」
キョン「待て、お前の身の上話はどうでもいい。お前の言いたい事は何となく予想できるので言っておく。俺は今日ハルヒとは会ってもいなければ連絡もとってはいない」
古泉「やはりそうでしたか…」
13: 2013/03/02(土) 01:19:04.41 ID:OCvjyTlLO
キョン「ますます訳が分からん。分かっているなら何故電話した」
古泉「実は今回の閉鎖空間は少々特殊でした。数は多いのですが規模も小さく神人はずっと横になったまま何もしてこない状態。小指で軽く突いただけで閉鎖空間は消滅しました」
キョン「何が言いたい」
古泉「これは憶測ですが涼宮さんは何かを無意識下で感知した。それが涼宮さんの琴線に触れ閉鎖空間を発生させた。しかしそれが無意識下であるが故に閉鎖空間は簡単に消滅した……」
キョン「だから何が言いたい。さっきから俺の質問の答えになっていないぞ」
古泉「そしてその閉鎖空間が発生したのが貴方が長門さんと別れた直後だったのですよ。ちなみにこれは機関からの情報で…」
キョン「聞いてないから答えんでいい」
古泉「実は今回の閉鎖空間は少々特殊でした。数は多いのですが規模も小さく神人はずっと横になったまま何もしてこない状態。小指で軽く突いただけで閉鎖空間は消滅しました」
キョン「何が言いたい」
古泉「これは憶測ですが涼宮さんは何かを無意識下で感知した。それが涼宮さんの琴線に触れ閉鎖空間を発生させた。しかしそれが無意識下であるが故に閉鎖空間は簡単に消滅した……」
キョン「だから何が言いたい。さっきから俺の質問の答えになっていないぞ」
古泉「そしてその閉鎖空間が発生したのが貴方が長門さんと別れた直後だったのですよ。ちなみにこれは機関からの情報で…」
キョン「聞いてないから答えんでいい」
15: 2013/03/02(土) 01:26:10.89 ID:OCvjyTlLO
古泉「質問の答えを返しますと、閉鎖空間の発生に貴方が関わっているのは明白です。ですので貴方と長門さんとの間に一体何があったのかお聞かせ願えないでしょうか?」
キョン(言ってもいいのか…これは……)
古泉「今も断続的にではありますが閉鎖空間は出現しています。貴方が私達の睡眠時間と引き換えに長門さんのプライバシーを守ると言うのであれば私達は一行に構いませんが」
キョン「いちいちそんな嫌味な言い方をするな。……分かったよ、俺もただならぬ違和感を感じていたところだ」
キョン(言ってもいいのか…これは……)
古泉「今も断続的にではありますが閉鎖空間は出現しています。貴方が私達の睡眠時間と引き換えに長門さんのプライバシーを守ると言うのであれば私達は一行に構いませんが」
キョン「いちいちそんな嫌味な言い方をするな。……分かったよ、俺もただならぬ違和感を感じていたところだ」
16: 2013/03/02(土) 01:36:38.86 ID:OCvjyTlLO
――――――――――――――
古泉『なるほど…あの長門さんがそのような行動を……』
キョン「一体全体何が起こっているのか俺には分からん。どっからどう見てもアイツはそんな事をするようなキャラじゃなかったろ」
古泉『その時の長門さんはさぞ魅力的に見えたでしょうね…』
キョン「感想はいい。お前はこの件をどう思う?」
古泉『……長門さんが引き起こした大規模な世界改編を覚えていますか?』
キョン「忘れるはずがないだろう。あれで俺は一回氏にかけたんだぞ」
古泉『これもまた憶測ですが今回の件は貴方が体験した状況と似通ったものの可能性が高いです』
キョン「!?」
古泉『なるほど…あの長門さんがそのような行動を……』
キョン「一体全体何が起こっているのか俺には分からん。どっからどう見てもアイツはそんな事をするようなキャラじゃなかったろ」
古泉『その時の長門さんはさぞ魅力的に見えたでしょうね…』
キョン「感想はいい。お前はこの件をどう思う?」
古泉『……長門さんが引き起こした大規模な世界改編を覚えていますか?』
キョン「忘れるはずがないだろう。あれで俺は一回氏にかけたんだぞ」
古泉『これもまた憶測ですが今回の件は貴方が体験した状況と似通ったものの可能性が高いです』
キョン「!?」
18: 2013/03/02(土) 01:49:18.20 ID:OCvjyTlLO
キョン「待て今回の長門は言動以外特に変化は…」
古泉『本当にそうでしたか?少なくとも私は貴方の話を聞いている限りでは普段貴方でも大まかにしか読み取れない長門さんの表情を今回は的確に……』
キョン(表情、言動、行動……考えてみれば確かに長門は…)
古泉『…ですので』
キョン「スマン、話を続けてくれ」
古泉『…………あの時と同じ手法で長門さんは自らに小規模ながらも自己改変を施しているものだと思われます』
キョン「小規模なら別にその件に触れなければ問題は…」
古泉『確かに小規模ですがいずれ小規模改変を繰り返し最終的に大規模な改変が起こる可能性が考えられます。改変をする毎に長門さんが行動的になっていると仮定の下での話ですが…』
古泉『本当にそうでしたか?少なくとも私は貴方の話を聞いている限りでは普段貴方でも大まかにしか読み取れない長門さんの表情を今回は的確に……』
キョン(表情、言動、行動……考えてみれば確かに長門は…)
古泉『…ですので』
キョン「スマン、話を続けてくれ」
古泉『…………あの時と同じ手法で長門さんは自らに小規模ながらも自己改変を施しているものだと思われます』
キョン「小規模なら別にその件に触れなければ問題は…」
古泉『確かに小規模ですがいずれ小規模改変を繰り返し最終的に大規模な改変が起こる可能性が考えられます。改変をする毎に長門さんが行動的になっていると仮定の下での話ですが…』
20: 2013/03/02(土) 01:58:47.97 ID:OCvjyTlLO
古泉『それに今回は涼宮さんが無意識下でそれを感知しています。もし涼宮さんが無意識下であれど不快感を感知するほどの改変が行われたとしたら…。結果それで閉鎖空間も発生している訳ですし…』
キョン「ちょっと待て、それじゃ俺が長門の誘いを断った事で改変されたような言い方じゃないか」
古泉『申し訳ありませんが今回はその可能性が高いと思われます。しかし貴方の行動はあながち間違ってはいませんでした』
キョン「何?」
古泉『もし貴方が長門さんと一夜を共にしていたら私達は今後不眠不休…最悪この世界の消滅が予想されるからですよ。』
キョン「……」
古泉『んふっ夜遅くに申し訳ありませんでした。それでは失礼します。このお話の続きはまた学校で』
キョン「ああ…切るぞ」
古泉『ええ。では良いy…』ピッ
キョン(一体何が起こっているっていうんだ……)
キョン「ちょっと待て、それじゃ俺が長門の誘いを断った事で改変されたような言い方じゃないか」
古泉『申し訳ありませんが今回はその可能性が高いと思われます。しかし貴方の行動はあながち間違ってはいませんでした』
キョン「何?」
古泉『もし貴方が長門さんと一夜を共にしていたら私達は今後不眠不休…最悪この世界の消滅が予想されるからですよ。』
キョン「……」
古泉『んふっ夜遅くに申し訳ありませんでした。それでは失礼します。このお話の続きはまた学校で』
キョン「ああ…切るぞ」
古泉『ええ。では良いy…』ピッ
キョン(一体何が起こっているっていうんだ……)
21: 2013/03/02(土) 02:06:21.84 ID:OCvjyTlLO
次の日の昼休み
教室
キョン「ふぅ…」ガタッ
国木田「あれっキョンどこか行くの?」
キョン「少し行くところがあってな…」
谷口「何だ部室か?全くお前は良いよな。俺はクラスの女子となんて縁が殆ど無いのによ」
キョン「お前は多分忘れてた方が良いな」
谷口「ん?何をだ?」
キョン「いや、何でもない。」
教室
キョン「ふぅ…」ガタッ
国木田「あれっキョンどこか行くの?」
キョン「少し行くところがあってな…」
谷口「何だ部室か?全くお前は良いよな。俺はクラスの女子となんて縁が殆ど無いのによ」
キョン「お前は多分忘れてた方が良いな」
谷口「ん?何をだ?」
キョン「いや、何でもない。」
23: 2013/03/02(土) 02:18:51.14 ID:OCvjyTlLO
―――――――――――――――
教室2時限目
ハルヒ「(キョン)」ブスッ
キョン「(zzz……痛ッ…ハルヒ、せめてシャーペンで突くのはやめろ)」
ハルヒ「(いいから昼部室に来なさい!バカキョン!!)」
――――――――――――――
部室前廊下
キョン(一体何なんだ…ハルヒは不機嫌だったし昼に召集とはな…)ガチャ
長門「キョンお兄ーちゃーん!会いたかったよーっ!!」ダキッ
キョン「痛ッ……」ドスン
朝比奈「あわわ…」オロオロ
ハルヒ「………遅い…!」ムスーッ
古泉「………」ニコニコ
長門「あ、痛かった?ごめんねキョンお兄ちゃん…」シュン
キョン「」
教室2時限目
ハルヒ「(キョン)」ブスッ
キョン「(zzz……痛ッ…ハルヒ、せめてシャーペンで突くのはやめろ)」
ハルヒ「(いいから昼部室に来なさい!バカキョン!!)」
――――――――――――――
部室前廊下
キョン(一体何なんだ…ハルヒは不機嫌だったし昼に召集とはな…)ガチャ
長門「キョンお兄ーちゃーん!会いたかったよーっ!!」ダキッ
キョン「痛ッ……」ドスン
朝比奈「あわわ…」オロオロ
ハルヒ「………遅い…!」ムスーッ
古泉「………」ニコニコ
長門「あ、痛かった?ごめんねキョンお兄ちゃん…」シュン
キョン「」
28: 2013/03/02(土) 02:48:17.30 ID:OCvjyTlLO
ハルヒ「バカキョン!あんた一体有希に何したの!?」
キョン「俺は何もしていない!」
ハルヒ「嘘つくな!今日授業休みに有希に会ったらああなってたのよ!!一体何をしたら……」
古泉「涼宮さん落ち着いてください。確かにこの現状は些か不可解なものではありますが冷静さ欠いて行動しても何も解決はしないのでは?」
ハルヒ「む…それもそうね……。ああぁぁ!!今日はもうこれで解散!」バタン
古泉「行ってしまいましたね…」
キョン「………」ボーゼン
古泉「少し場所を移しましょう。ここでは落ち着いて話も出来ないでしょうし…」
キョン「…ああ……」
バタン
長門「ねぇ朝比奈さん、キョンお兄ちゃんどこ行っちゃったの?」キョトン
朝比奈「ええと…長門さん…。き、きっとまた会えます…よ…」アセアセ
キョン「俺は何もしていない!」
ハルヒ「嘘つくな!今日授業休みに有希に会ったらああなってたのよ!!一体何をしたら……」
古泉「涼宮さん落ち着いてください。確かにこの現状は些か不可解なものではありますが冷静さ欠いて行動しても何も解決はしないのでは?」
ハルヒ「む…それもそうね……。ああぁぁ!!今日はもうこれで解散!」バタン
古泉「行ってしまいましたね…」
キョン「………」ボーゼン
古泉「少し場所を移しましょう。ここでは落ち着いて話も出来ないでしょうし…」
キョン「…ああ……」
バタン
長門「ねぇ朝比奈さん、キョンお兄ちゃんどこ行っちゃったの?」キョトン
朝比奈「ええと…長門さん…。き、きっとまた会えます…よ…」アセアセ
29: 2013/03/02(土) 02:56:34.90 ID:OCvjyTlLO
屋上前階段
キョン「まさかお前とここで話すことになるとはな…」
古泉「申し訳ありません。不測の事態だったもので…。まさかあそこまで改変が進んでいるとは思いませんでした…」
キョン「一体どうすれば良いんだ…」
古泉「まずは長門さんの状態回復が優先されますね。元を何とかしないとどうにもなりませんし。次に涼宮さんの誤解を解くことですね。このままでは本当に閉鎖空間に……おや?申し訳ありません。アルバイトが入ってしまいました」
キョン「おい、まさか…」
古泉「ええ、そのまさかです。閉鎖空間が発生しました。後の事はよろしくお願いいたします。それでは失礼します」
キョン「まさかお前とここで話すことになるとはな…」
古泉「申し訳ありません。不測の事態だったもので…。まさかあそこまで改変が進んでいるとは思いませんでした…」
キョン「一体どうすれば良いんだ…」
古泉「まずは長門さんの状態回復が優先されますね。元を何とかしないとどうにもなりませんし。次に涼宮さんの誤解を解くことですね。このままでは本当に閉鎖空間に……おや?申し訳ありません。アルバイトが入ってしまいました」
キョン「おい、まさか…」
古泉「ええ、そのまさかです。閉鎖空間が発生しました。後の事はよろしくお願いいたします。それでは失礼します」
30: 2013/03/02(土) 03:05:06.49 ID:OCvjyTlLO
放課後
ピピピ
キョン「ん?」ピッ
[ハルヒ:今日は活動中止!家で大人しくしていなさい!]
キョン「……まずは長門をどうにかしないとな…。長門に色々聞いてみるか…。今日長門の家に行っても…ん?」ピピピ
[長門:今日マンションに来てね☆お姉さんがとってもいい事教えてあげる♪]
キョン「向こうから…仕掛けてきた……だと…。色々と嫌な予感がしてきたな…」
ピピピ
キョン「ん?」ピッ
[ハルヒ:今日は活動中止!家で大人しくしていなさい!]
キョン「……まずは長門をどうにかしないとな…。長門に色々聞いてみるか…。今日長門の家に行っても…ん?」ピピピ
[長門:今日マンションに来てね☆お姉さんがとってもいい事教えてあげる♪]
キョン「向こうから…仕掛けてきた……だと…。色々と嫌な予感がしてきたな…」
32: 2013/03/02(土) 03:32:40.72 ID:OCvjyTlLO
――――――――――――――――
長門のマンション前
キョン「来たはいいものの…一体どうすりゃ良いんだ……ええと確か長門の部屋は……」ピッ
長門『……どうぞ』
キョン(ん?元に戻った…のか…?)
―――――――――――――――
長門の部屋前
ガチャ
長門「どうぞ」
キョン(ん?…?いやちょっと待て。俺はこの感覚を体験したことがある。あの時ハルヒ、朝比奈さん、古泉がSOS団から消え朝倉が居座っていたあの時の……まさか…!)ボーゼン
長門「……」ギュッ
キョン(長門が弱々しく俺のブレザーの裾を引っ張っている…。入れって事か…。若干顔も赤い気がするが…。取り合えず入るしかないか…)
キョン「…ちょっと失礼する」
長門のマンション前
キョン「来たはいいものの…一体どうすりゃ良いんだ……ええと確か長門の部屋は……」ピッ
長門『……どうぞ』
キョン(ん?元に戻った…のか…?)
―――――――――――――――
長門の部屋前
ガチャ
長門「どうぞ」
キョン(ん?…?いやちょっと待て。俺はこの感覚を体験したことがある。あの時ハルヒ、朝比奈さん、古泉がSOS団から消え朝倉が居座っていたあの時の……まさか…!)ボーゼン
長門「……」ギュッ
キョン(長門が弱々しく俺のブレザーの裾を引っ張っている…。入れって事か…。若干顔も赤い気がするが…。取り合えず入るしかないか…)
キョン「…ちょっと失礼する」
33: 2013/03/02(土) 03:47:05.41 ID:OCvjyTlLO
キョン「……」
長門「……」
キョン(どうすりゃ良いんだこの沈黙は…)
長門「…あ、あの」
キョン「何だ長門?」
長門「隣の部屋に…準備がしてある」
キョン(…どうやって返答すれば良いんだ……)
長門「……」
キョン(……流石に黙ったままじゃマズいか…。仕方無い覚悟を決めよう)
キョン「なあ長門、何でお前はオレと…SOS団以外での付き合いをしようと思った?しかも過程をすっ飛ばしていきなり」
長門「私は…」
長門「……」
キョン(どうすりゃ良いんだこの沈黙は…)
長門「…あ、あの」
キョン「何だ長門?」
長門「隣の部屋に…準備がしてある」
キョン(…どうやって返答すれば良いんだ……)
長門「……」
キョン(……流石に黙ったままじゃマズいか…。仕方無い覚悟を決めよう)
キョン「なあ長門、何でお前はオレと…SOS団以外での付き合いをしようと思った?しかも過程をすっ飛ばしていきなり」
長門「私は…」
37: 2013/03/02(土) 04:25:46.57 ID:OCvjyTlLO
長門「私は貴方と一緒にいたかった…」
キョン「何を言ってるんだ?俺達は今もこうやって…」
長門「私は貴方とは違う…いずれ離れなければならない。私達インターフェースの目的は……だから私は貴方と…………」
キョン(……そうか、ハルヒの調査も永続的にされる訳ではない。それにいくらアイツが神と言っても所詮は人間…必ず寿命は訪れる…。それはあの夏休みを体験した長門にとっては短いだろうな…。俺なんて言わずもがなだ…)
長門「……」ウルッ
キョン(泣いて…いるのか…。そうか…長門はそこまで……。だが…俺は……)
キョン「長門…俺は……」
長門「……」フラッ
キョン「………おい、長門!」
長門「……」ムクッ
キョン「何を言ってるんだ?俺達は今もこうやって…」
長門「私は貴方とは違う…いずれ離れなければならない。私達インターフェースの目的は……だから私は貴方と…………」
キョン(……そうか、ハルヒの調査も永続的にされる訳ではない。それにいくらアイツが神と言っても所詮は人間…必ず寿命は訪れる…。それはあの夏休みを体験した長門にとっては短いだろうな…。俺なんて言わずもがなだ…)
長門「……」ウルッ
キョン(泣いて…いるのか…。そうか…長門はそこまで……。だが…俺は……)
キョン「長門…俺は……」
長門「……」フラッ
キョン「………おい、長門!」
長門「……」ムクッ
39: 2013/03/02(土) 04:41:15.14 ID:OCvjyTlLO
キョン「長…門…?」
長門「……」ジーッ
キョン(いつも通りの無機質な目…さっきまでの表情の欠片も無い…)
キョン「長門…戻った…のか?」
長門「そう」
キョン「どうやってだ?」
長門「一定時間異常行動を示した際に再起動プログラムが発動するようになっていた。自らが行う如何なる情報改変にも干渉されないプログラム。前回の件以降エラーを増加させないように組み込んだ試験的なもの」
キョン「そう…か…」
長門「?」
キョン「いや、何でもないか…。スマン、長門俺はこれで失礼するじゃあな…」
長門「……」ジーッ
キョン(いつも通りの無機質な目…さっきまでの表情の欠片も無い…)
キョン「長門…戻った…のか?」
長門「そう」
キョン「どうやってだ?」
長門「一定時間異常行動を示した際に再起動プログラムが発動するようになっていた。自らが行う如何なる情報改変にも干渉されないプログラム。前回の件以降エラーを増加させないように組み込んだ試験的なもの」
キョン「そう…か…」
長門「?」
キョン「いや、何でもないか…。スマン、長門俺はこれで失礼するじゃあな…」
40: 2013/03/02(土) 04:43:01.77 ID:OCvjyTlLO
長門「……」
キョン「…………なあ長門…」
長門「何」
キョン「これからも俺達と一緒にいてくれるか…?調査とかは関係無くだ」
長門「調査終了後は保証できない」
キョン「そうか…」
長門「ただ…私は貴方達と共に行動出来る事を…願っている」
キョン「…………なあ長門…」
長門「何」
キョン「これからも俺達と一緒にいてくれるか…?調査とかは関係無くだ」
長門「調査終了後は保証できない」
キョン「そうか…」
長門「ただ…私は貴方達と共に行動出来る事を…願っている」
41: 2013/03/02(土) 04:57:37.99 ID:OCvjyTlLO
――――――――――――――
キョンの部屋
妹「キョンくん~でんわ~!」
キョン「はいはい………もしもし」
古泉『今晩は、古泉です。よろしければ今日の出来事を…』
キョン「言われんでもそうするつもりだ」
―――――――――――――――
古泉『そうですか。それで長門さんの問題は解決したみたいですね』
キョン「ああ、おかげさま…でな」
古泉『こちらも閉鎖空間の発生が抑えられてきました。取り合えず今日は1時間は仮眠を取れそうです』
キョン「そうか、そいつは良かったな…………」
古泉『何か言いたい事でもあるようですね』
キョン「いや、何でもないさ。俺は憶測だけでペラペラと長話をするタイプじゃないからな」
古泉『そうですか。それでは残る問題は涼宮さんだけですね』
キョン「それについては明日どうにかする。取り合えず切るぞ」
古泉『はい、それではおやs…』ピッ
キョンの部屋
妹「キョンくん~でんわ~!」
キョン「はいはい………もしもし」
古泉『今晩は、古泉です。よろしければ今日の出来事を…』
キョン「言われんでもそうするつもりだ」
―――――――――――――――
古泉『そうですか。それで長門さんの問題は解決したみたいですね』
キョン「ああ、おかげさま…でな」
古泉『こちらも閉鎖空間の発生が抑えられてきました。取り合えず今日は1時間は仮眠を取れそうです』
キョン「そうか、そいつは良かったな…………」
古泉『何か言いたい事でもあるようですね』
キョン「いや、何でもないさ。俺は憶測だけでペラペラと長話をするタイプじゃないからな」
古泉『そうですか。それでは残る問題は涼宮さんだけですね』
キョン「それについては明日どうにかする。取り合えず切るぞ」
古泉『はい、それではおやs…』ピッ
43: 2013/03/02(土) 05:08:04.25 ID:OCvjyTlLO
翌日
教室HR前
キョン(いたか…)
ハルヒ「あら、珍しいじゃないアンタがこんな朝早くから登校するなんて…風邪?」
キョン「違う。…というかなんだその言い草は。まるでそれじゃ俺が朝遅いみたいじゃないか」
ハルヒ「実際そういうイメージが付いちゃっているんだから仕方無いじゃない」
キョン「………ハァ…まぁいい。ハルヒ、今日は少しやりたい事があるんだが」
ハルヒ「へぇ…バカキョンにしては珍しいじゃない。言ってみなさい」
キョン「ああ…それはな…」
教室HR前
キョン(いたか…)
ハルヒ「あら、珍しいじゃないアンタがこんな朝早くから登校するなんて…風邪?」
キョン「違う。…というかなんだその言い草は。まるでそれじゃ俺が朝遅いみたいじゃないか」
ハルヒ「実際そういうイメージが付いちゃっているんだから仕方無いじゃない」
キョン「………ハァ…まぁいい。ハルヒ、今日は少しやりたい事があるんだが」
ハルヒ「へぇ…バカキョンにしては珍しいじゃない。言ってみなさい」
キョン「ああ…それはな…」
45: 2013/03/02(土) 05:15:37.94 ID:OCvjyTlLO
―――――――――――――――
放課後部室
朝比奈「こういうの何だか緊張しますね」
キョン「朝比奈さん、大丈夫ですよリラックスしていつも通りにしていれば」
古泉「んふっそれにしても写真撮影とは…上手く考えましたね。しかし僕はこういうのは少々苦手で…どうにも昔から写真写りが悪くて」
キョン(嫌味か!)
長門「……」
キョン「長門…」
長門「…何」
キョン「……いや、何でもない」
長門「そう………」
ジーッ
ハルヒ「よし!タイマーOK!それじゃみんな行くわよ!」ダッ
キョン「わっ!いきなり押すなハルヒ!」
カシャ
放課後部室
朝比奈「こういうの何だか緊張しますね」
キョン「朝比奈さん、大丈夫ですよリラックスしていつも通りにしていれば」
古泉「んふっそれにしても写真撮影とは…上手く考えましたね。しかし僕はこういうのは少々苦手で…どうにも昔から写真写りが悪くて」
キョン(嫌味か!)
長門「……」
キョン「長門…」
長門「…何」
キョン「……いや、何でもない」
長門「そう………」
ジーッ
ハルヒ「よし!タイマーOK!それじゃみんな行くわよ!」ダッ
キョン「わっ!いきなり押すなハルヒ!」
カシャ
46: 2013/03/02(土) 05:23:49.39 ID:OCvjyTlLO
――――――――――――――
休日
ハルヒ「今回は古泉とキョン、あたしと有希とみくるちゃんね!」
古泉「んふっでは僕達はここで…」
――――――――――――――
キョン「で、全てはお前の筋書き通りだった訳だ」
古泉「何の話ですか?」
キョン「とぼけても無駄だ。お前ぐらい察しの良い奴が長門の保険に気付かない訳が無いだろう」
古泉「……やはり気付かれていましたか。上手く誤魔化せると思ったのですが…」
キョン「何のつもりでこんな七面倒な事をしたんだ」
休日
ハルヒ「今回は古泉とキョン、あたしと有希とみくるちゃんね!」
古泉「んふっでは僕達はここで…」
――――――――――――――
キョン「で、全てはお前の筋書き通りだった訳だ」
古泉「何の話ですか?」
キョン「とぼけても無駄だ。お前ぐらい察しの良い奴が長門の保険に気付かない訳が無いだろう」
古泉「……やはり気付かれていましたか。上手く誤魔化せると思ったのですが…」
キョン「何のつもりでこんな七面倒な事をしたんだ」
50: 2013/03/02(土) 05:46:42.72 ID:OCvjyTlLO
古泉「実は閉鎖空間は4日に約1回の頻度で出現していました。規模は今回の件と同程度でした。恐らくこの時点で涼宮さんは異変を感知していたのでしょう」
キョン「で、今回の長門暴走か」
古泉「はい、貴方の話を聞いた途端に大体見当はついていました。あの長門さんが同じ過ちを起こさないように彼女自身に何らかの対策施さない訳がないですから、時間が経てば元に戻るという事は容易に予想がつきました」
キョン「……」
古泉「しかしそれでは根本的な解決にならないと僕は思いました。そこで長門さんのエラーが貴方によるものなら貴方を長門さんに引き合わせてかつ涼宮さんの無意識的不快感を取り除く事で……」
キョン「分かった、もういい。だがもし俺があそこで長門を選んでいたらどうするつもりだった。下手したら世界が滅んでいたかもしれないんだぞ」
古泉「それは絶対にあり得ません。涼宮さんは確かに繊細な方です。昔の涼宮さんならそれはあり得た事でしょう」
キョン「……」
古泉「しかし今の涼宮さんならきっと何らかの別の答えを見つけたでしょう。少なくとも僕はそう思っています。それに貴方はそのような状況の中で長門さんと恋仲になれるような人ではないでしょう」
キョン「まったく…お前はイケ好かない野郎だよ……クソッ…」
古泉「申し訳ありませんでした。しかし結果として閉鎖空間は収まり長門さんも元通りになりましたし」
キョン「ああそうだなよかったな(棒)」
キョン「で、今回の長門暴走か」
古泉「はい、貴方の話を聞いた途端に大体見当はついていました。あの長門さんが同じ過ちを起こさないように彼女自身に何らかの対策施さない訳がないですから、時間が経てば元に戻るという事は容易に予想がつきました」
キョン「……」
古泉「しかしそれでは根本的な解決にならないと僕は思いました。そこで長門さんのエラーが貴方によるものなら貴方を長門さんに引き合わせてかつ涼宮さんの無意識的不快感を取り除く事で……」
キョン「分かった、もういい。だがもし俺があそこで長門を選んでいたらどうするつもりだった。下手したら世界が滅んでいたかもしれないんだぞ」
古泉「それは絶対にあり得ません。涼宮さんは確かに繊細な方です。昔の涼宮さんならそれはあり得た事でしょう」
キョン「……」
古泉「しかし今の涼宮さんならきっと何らかの別の答えを見つけたでしょう。少なくとも僕はそう思っています。それに貴方はそのような状況の中で長門さんと恋仲になれるような人ではないでしょう」
キョン「まったく…お前はイケ好かない野郎だよ……クソッ…」
古泉「申し訳ありませんでした。しかし結果として閉鎖空間は収まり長門さんも元通りになりましたし」
キョン「ああそうだなよかったな(棒)」
51: 2013/03/02(土) 05:56:04.34 ID:OCvjyTlLO
古泉「しかし意外でした。一体どうやって涼宮さんとの関係を修復するかと思ったらまさか写真撮影とは…」
キョン「別に写真撮影ぐらいどうって事は無いだろう。至って普通の事だ」
古泉「ええ、確かに普通の事です。しかし思い返して見れば僕達はそういった記録をすることはあまりありませんでしたね。もっとも時が来ればこのような記録も意味は無くなってしまうのでしょうが…」
キョン「……いや、意味ならあったさ…」
古泉「ほう…それは一体どのような?」ニコニコ
キョン「ただの思い出作り以外にあると思うか。これ以上も以下もない。だがこればかりは誰にも邪魔させてたまるか。俺達が下らない事をやっていたっていう大事な記憶だ…」
古泉「んふっそうですか」ニコニコ
キョン「別に写真撮影ぐらいどうって事は無いだろう。至って普通の事だ」
古泉「ええ、確かに普通の事です。しかし思い返して見れば僕達はそういった記録をすることはあまりありませんでしたね。もっとも時が来ればこのような記録も意味は無くなってしまうのでしょうが…」
キョン「……いや、意味ならあったさ…」
古泉「ほう…それは一体どのような?」ニコニコ
キョン「ただの思い出作り以外にあると思うか。これ以上も以下もない。だがこればかりは誰にも邪魔させてたまるか。俺達が下らない事をやっていたっていう大事な記憶だ…」
古泉「んふっそうですか」ニコニコ
53: 2013/03/02(土) 06:16:57.84 ID:OCvjyTlLO
――――――――――――――
ハルヒ「ハァ、写真撮影?バカじゃないのそんな事いつでも出来るじゃない」
キョン「確かに写真撮影自体はいつでもできるが今この時のSOS団を写せるのは今しか無いぞ」
ハルヒ「ムッ…確かにそう言われてみればそうね……。SOS団の記録を未来永劫残しておくのも悪くはないわ…。…………ねぇキョン私達これからも一緒にいれると思う?」
―――――――――――――――
長門「私は貴方とは違う…いずれ離れなければならない……」
――――――――――――――
キョン「そいつは無理だ。俺達は運命共同体じゃあない。いずれ別々の道を歩む事にもなるだろうよ」
ハルヒ「そっか…」
ハルヒ「ハァ、写真撮影?バカじゃないのそんな事いつでも出来るじゃない」
キョン「確かに写真撮影自体はいつでもできるが今この時のSOS団を写せるのは今しか無いぞ」
ハルヒ「ムッ…確かにそう言われてみればそうね……。SOS団の記録を未来永劫残しておくのも悪くはないわ…。…………ねぇキョン私達これからも一緒にいれると思う?」
―――――――――――――――
長門「私は貴方とは違う…いずれ離れなければならない……」
――――――――――――――
キョン「そいつは無理だ。俺達は運命共同体じゃあない。いずれ別々の道を歩む事にもなるだろうよ」
ハルヒ「そっか…」
54: 2013/03/02(土) 06:18:35.22 ID:OCvjyTlLO
キョン「だけどな…」
ハルヒ「…?」
キョン「今、俺達が一緒にいるこの時間を過ごす事ぐらいは出来るんじゃないか」
――――――――――――――
古泉「おや、涼宮さん達ですね」
ハルヒ「二人共遅ーいッ!!早く来なさいすごいもの見つけたわよ!!アホの谷口の後ろに黒い塊が付いていたのよ!しかも誰も気にしていないの!これは不思議の予感ビンビンだわ!!」
古泉「んふっあまり怒らせてしまうのも考え物ですね。僕達も早く行きましょうか」
キョン「やれやれ…」
完
ハルヒ「…?」
キョン「今、俺達が一緒にいるこの時間を過ごす事ぐらいは出来るんじゃないか」
――――――――――――――
古泉「おや、涼宮さん達ですね」
ハルヒ「二人共遅ーいッ!!早く来なさいすごいもの見つけたわよ!!アホの谷口の後ろに黒い塊が付いていたのよ!しかも誰も気にしていないの!これは不思議の予感ビンビンだわ!!」
古泉「んふっあまり怒らせてしまうのも考え物ですね。僕達も早く行きましょうか」
キョン「やれやれ…」
完
57: 2013/03/02(土) 07:32:42.94 ID:QH/og6Sb0
乙だった
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