1: 2014/12/02(火) 22:33:55.58 ID:ATqaDXr30.net
コナン「・・・は?」

博士「どうした新一?難しいことを言ったつもりはないんじゃが」

コナン「難しいも何も意味がわかんねーよ」

コナン「そもそも、なんで博士が学校にいるんだよ?」

博士「細かいことはどうでもよかろう。とにかく、今から君たちには頃し合いをしてもらう」

灰原「映画の見過ぎかしら?」

博士「哀君、ワシは非常に真面目に話をしておるんじゃ」
名探偵コナン (1) (少年サンデーコミックス)
4: 2014/12/02(火) 22:34:53.75 ID:ATqaDXr30.net
光彦「待ってください!」ガタッ

博士「なんじゃ光彦君?」

光彦「いきなり現れて皆に頃し合いをしろだなんて・・・悪ふざけにも程がありますよ!小林先生は!?他の先生たちもこんな異常者を学校に入れるわけがない!皆をどうしたんですか!!」

博士「あぁ・・・うるさいのう・・・」

博士「氏ね」メガネキラッ

ボンッ

コナン「!?」

灰原「!?」

光彦「」

歩美「・・・いっ」

歩美「いや元太「うわああああああああああああああああああああああああああああああ」

元太「み、み、光彦が臓物をまき散らして爆発したああああああああああ!!!!」

5: 2014/12/02(火) 22:35:21.73 ID:ATqaDXr30.net
クラス「ざわざわざわざわ」

博士「理解できたかのう?諸君」

博士「ワシは本気じゃ」

灰原「・・・」

コナン「博士・・・なんでこんなことを・・・」

博士「ふむ・・・新一には特別に応えてやるか」

7: 2014/12/02(火) 22:35:48.14 ID:ATqaDXr30.net
博士「日々日々発明を続けるのにも飽きてしまってな」

博士「たまにはスリルショックサスペンスな出来事を体験したいのではないかと思ってな」

コナン「それが・・・頃し合いだと?」

博士「いかにも」

灰原「狂ってる・・・」

博士「言葉を慎みたまえ哀君」

博士「妙なことを言えばさっきの光彦君みたいになるぞ?」

灰原「っ・・・」

9: 2014/12/02(火) 22:36:20.97 ID:ATqaDXr30.net
歩美「歩美、まだ氏にたくないよぉ・・・」

元太「俺もまだ鰻重食いてえ・・・」

博士「ほっほっほ、まぁそう悲観せずともよい」

博士「頃し合いで最後まで生き残ることが出来れば、なんでも願いをかなえてやるぞい」

コナン「バカみてえなこと言ってんじゃねえ!ここから出るぞ!」

博士「無駄じゃよ、学校の周りにはバリアを巡らせてある」

コナン「!?」

博士「ゲームを楽しもうではないか・・・新一」

12: 2014/12/02(火) 22:36:59.27 ID:ATqaDXr30.net
博士「では諸君、武器はこの学校の校舎のどこかに隠されてある!」

博士「それを探すもよし、人力で頃すもよし!好きにするがよいぞ!」

博士「時間は無制限!最後の一人が生き残るまでゲームは続くぞ!」

コナン「バーロー!そんなバカな話があってたまるか!」

灰原「そうよ、頃し合いなんてそう簡単に受け入れるわけ・・・」

???「・・・フヒッ」

コナン灰原「!?」

歩美元太「!?!?」

?「こ・れ・は・・・拳銃、ですねぇ?」

15: 2014/12/02(火) 22:37:33.73 ID:ATqaDXr30.net
光彦「僕の席の下に落ちてましたああああああああああああ!!!」ジャキィ

コナン「光彦!?」

光彦「あひゃあああああああああああああ!!!!」バンバンバンバンバン

クラス「あんぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」

コナン「やべえ!みんな逃げるぞ!!」

灰原「ええ!」

元太「うわあああああああああ!!やめろ光彦オオオオオオオオ!!」

歩美「きゃあああああああああああああ」

博士「ほっほっほ」

17: 2014/12/02(火) 22:38:03.21 ID:ATqaDXr30.net
1F―

コナン「はぁ・・・はぁ・・・とりあえず捲いたか」

灰原「まさか頃し合いに賛同するものが出るなんて・・・」

コナン「やべえぞ・・・歩美と元太と離れ離れになっちまった」

灰原「でも、逆に固まって行動していても、的になるだけだわ」

コナン「・・・一理あるな。とりあえず博士を探さねーと」

カタン

コナン「!?誰だ!!」

19: 2014/12/02(火) 22:38:30.73 ID:ATqaDXr30.net
光彦「ぼ、ぼくですよコナン君」

コナン「なんだ光彦か」

灰原「てっきり円谷君かと思ったわ」

コナン「他のみんなは?」

光彦「わかりません・・・教室で何人かは殺されたようです」

コナン「ちっ・・・とにかくこの頃し合いを止めさせねーとな」

20: 2014/12/02(火) 22:39:34.05 ID:ATqaDXr30.net
灰原「・・・3人で行動すれば、襲われてもなんとか対処はできそうね」

コナン「よし、離れずに行動するぞ」

光彦「はい」

光彦(ああ・・・灰原さんのうなじが素敵です・・・頃し合いで生き残れば・・・灰原さんを僕のものにできる・・・?)

光彦(・・・生き残るためには・・・)


ガシッ

灰原「!?」

コナン「光彦!?」

灰原「つぶ・・・らや・・・く・・・何を・・・!?」

光彦「僕は・・・生き残る!生きて願いをかなえるんです!」ギリギリギリ

23: 2014/12/02(火) 22:40:36.04 ID:ATqaDXr30.net
コナン「その手を放せ光彦!!」

灰原「かっ・・・あ・・・」

光彦「ひひっ・・・ひひひひひひぃっ!」ギリギリギリ

ドゴォッ

光彦「うげぇっ!?」

コナン「!?」

灰原「げほっ・・・ごほっ・・・」

コナン「だ、誰だ!?」

光彦「危ないところでしたね」

25: 2014/12/02(火) 22:41:51.17 ID:ATqaDXr30.net
コナン「光彦!?その手に持っているものは・・・」

光彦「ああ、金属バットです。一応武器にはなると思いまして」

灰原「た、助かったわ」

コナン「光彦は・・・こりゃダメだな。脳天が完全に割れてやがる」

光彦「・・・仕方ありません。やらなきゃやられる。認めたくはありませんが、今この学校内はそういう状況になっています」

灰原「私たちも、何か武器を持っておいたほうがいいのかしら」

コナン「俺はともかく、灰原は護身用に何か持っておいた方がいいかもな」

光彦「まずは博士を探しましょう!」

26: 2014/12/02(火) 22:41:52.85 ID:8zxdOTmT0.net
光彦何人いるんだよ

28: 2014/12/02(火) 22:42:40.23 ID:ATqaDXr30.net
歩美&元太サイド

元太「ちくしょぉ!やめろみんなァ!」

歩美「いやああああああああああああああああ」

光彦「生き残るには相手を殺さなくちゃいけないんです!!!」

?「だったらあんたが氏んでください」

光彦「!?」

ドンッ

光彦「」

歩美「あ・・・あぁ・・・」

元太「とにかく!コナンたちと合流すんぞ!」

29: 2014/12/02(火) 22:43:09.90 ID:ATqaDXr30.net
光彦「逃がしませんよ!」ダッ

元太「今だ!」ポイッ

光彦「!?」ツルンッ

ゴギィッ

光彦「」

元太「どうだ!ヌルヌルすべるウナギトラップだぜ!」

歩美「まだまだ来るよ!」

光彦「まてえええええええええええええええええ!!!」

31: 2014/12/02(火) 22:43:51.38 ID:ATqaDXr30.net
歩美「元太君伏せて!!」

元太「!?」ガバッ

歩美「歩美スペシャルーッ!!」消火器ブシャー

光彦「おぎゃああああああああああああああああああああああああ!?!?!?」

元太「す、すげえ!」

歩美「これで多少の目くらましにはなるはずだよ!」

元太「よし!今の内だぜ歩美ィ!」

32: 2014/12/02(火) 22:44:37.26 ID:ATqaDXr30.net
コナン&灰原サイド

灰原「工藤君、ところで博士はどこにいると思う?」

コナン「大体の目星はついてるぜ」

光彦「本当ですか!?」

コナン「あぁ、それは・・・」

ピシュンッ

コナン「つっ・・・!?」

灰原「工藤君!?」

コナン「これは・・・」


光彦「見つけましたよぉ、コナン君!」

33: 2014/12/02(火) 22:45:09.56 ID:ATqaDXr30.net
コナン「光彦!?てめえ、そんなところに!」

光彦「クックック・・・銃はいいですねえ・・・こんなに離れていても人間を殺せるんですから」

灰原「あなた・・・生粋の殺人者ってわけかしら?」

光彦「ご安心ください灰原さん。貴女は生かしておいてあげますから」

光彦「でもそのメガネは殺さなくちゃいけませんねえ」チャキ

コナン「!?」

光彦「待て!」

36: 2014/12/02(火) 22:45:59.38 ID:ATqaDXr30.net
光彦「!?」

コナン「光彦!?」

光彦「コナン君・・・ここは僕に任せて、早く先へ!」

灰原「でも・・・!」

光彦「貴方たちの目的は博士を止めることです。ここで氏んではならない」

光彦「クックック・・・美しい友情ですねえ。ま、全員頃すから関係ないですけど」

灰原「円谷君!」

光彦「行ってください!」ダッ

コナン「行くぞ灰原!光彦の遺志を無駄にはできねえ!!」

38: 2014/12/02(火) 22:46:41.95 ID:ATqaDXr30.net
光彦「金属バットですか・・・そんなもので僕を止められるとでも?」

光彦「お覚悟!」ブンッ

光彦「フン」バンッ

光彦「がっ・・・」

光彦「ハハハ、実にあっけないですねえ。それじゃ、道を通してもらいますよ」

光彦「・・・まだです」

光彦「何?」

ドゴォッメキメキメキメキ

光彦「あぎゃああああああああああああああああああああああ!?!?!?」

光彦「ぐっ・・・コナン君・・・灰原さんを・・・頼みます・・・」ドサッ

39: 2014/12/02(火) 22:47:31.98 ID:ATqaDXr30.net
歩美「コナンくーん!」

元太「コナーン!」

コナン「元太!歩美!」

灰原「無事だったのね!」

歩美「なんとかね」

元太「おまえらどこへ向かってんだ?」

コナン「無論、博士を見つけにさ」

41: 2014/12/02(火) 22:48:09.59 ID:ATqaDXr30.net
灰原「工藤君、さっき貴方目星がついたって言ってたけど・・・」

コナン「博士の心理を考えて見ろ」

コナン「自分で頃し合いを提案しておきながら、現場には一切姿を現さない。もちろん、巻き込まれることを恐れてというのもあるだろうが・・・」

コナン「博士は発明家だ。その結果を見たいと思うのが当然の気持ち」

歩美「・・・ということは?」

コナン「気付かなかったか?」

コナン「ここに来るまで、校内のいたるところに監視カメラが仕掛けてあったことに!」

灰原「じゃあつまり・・・」

コナン「博士はその映像が見れる部屋にいるってことだ!」

44: 2014/12/02(火) 22:49:22.50 ID:ATqaDXr30.net
光彦「氏ね!!」

コナン「ちっ、ここにも・・・」

元太「オラァッ!」バギィッ

光彦「ぐげぇっ!!」

コナン「助かったぜ元太!」

灰原「急ぎましょう!」

歩美「うん!」


ペタ…ペタ……ペタ…

光彦「・・・頃してやる・・・生き残るんです・・・僕が・・・」

45: 2014/12/02(火) 22:50:00.80 ID:ATqaDXr30.net
視聴覚室

バンッ

コナン「博士!!」

博士「ほっほっほ・・・流石じゃの新一。ワシの居場所を見破るとは・・・」

コナン「バーロー、あんたの考えてることなんざお見通しなんだよ」

博士「ふむ・・・しかし妙じゃな?」

博士「ゲームは最後の一人が生き残るまで続けられる・・・しかし何故4人もおるのじゃろうな?」

コナン「あぁ、とんだ茶番を演じさせられたと思っているぜ」

コナン「最後の一人はあんただ、博士。最初から全員を頃すつもりだったんだろう?」

灰原「!?」

47: 2014/12/02(火) 22:50:50.89 ID:ATqaDXr30.net
博士「・・・何故そう思うのかの?」

コナン「何年の付き合いだと思ってるんだ?」

歩美「何言ってるのコナン君」

コナン「発明家であるあんたは自分の結果だけを追い求める人間だ。自分さえよければ他はどうなってもいい。その概念が肉を付けて動いてるようなもんだ」

博士「・・・」

コナン「さしずめこの『頃し合い』は、あんたの発明の実験場だったといってもいいだろう」

コナン「自分の発明で極限状態に追い込まれた人間たちはどうなるか・・・あんたほどの人間なら喉から手が出るほど欲しい結果が得られそうな実験だからな」

博士「ククク、流石は名探偵じゃのう、ご名答」

博士「で、それがわかったところでどうするんじゃ?君たちの命はワシの掌の上にある」

博士「最初に教室で光彦君を爆破したように、今度は君たちを爆破するまでじゃ」

49: 2014/12/02(火) 22:51:38.05 ID:ATqaDXr30.net
歩美「博士・・・どうしてこんなことを」

博士「言ったはずじゃ。発明に飽きたからじゃと」

博士「それに・・・ワシはこの世界が憎くて憎くて仕方が無くなったのじゃ」

歩美「!?」

博士「何が嬉しくてこの年まで童Oでおらねばならん!何故ワシの発明を世界のだれも認めようとはせんのじゃ!!」

コナン「前半はなんだよ」

博士「ワシは発明家じゃ!発明家とは創造するものじゃ!すなわちその存在は神のそれと等しい!!」

博士「そんなワシを認めん世界など滅ぼしてくれるわ!!」

50: 2014/12/02(火) 22:52:18.64 ID:ATqaDXr30.net
灰原「くだらない・・・そんなことに大勢の人を巻き込むなんて・・・」

博士「くだらないか・・・ククク、凡人にはワシの思想など理解できまい」

博士「この小学校の人間を皆頃しにした後は、政治の場で我が発明を利用し、やがては国を、世界を牛耳ってやるわい!!!」

博士「手始めに哀君!君をこの『誰でも一瞬で爆破できるスイッチ』で消し飛ばしてやるとするかのおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

灰原「ひっ・・・!?」

コナン「やめろ博士ええええええええええええええええええ!!!!!」


バンッ

51: 2014/12/02(火) 22:53:09.09 ID:ATqaDXr30.net
博士「・・・・・・!?」

博士「なんじゃ・・・これは・・・」ポタポタ

元太「・・・あ・・・!!」

歩美「・・・光彦君!」

コナン「何!?」

光彦「・・・最初から僕らを生かして帰す気がなかったなんて・・・」

光彦「たちの悪い冗談を言いますね・・・阿笠博士」

博士「くっ・・・この・・・氏にぞこないめ・・・!」

52: 2014/12/02(火) 22:53:51.23 ID:ATqaDXr30.net
光彦「貴方だけは・・・許しません!」

博士「黙れ!氏ねィ!」ポチッ

ドォオオオオオオンッ

元太「うなあああああああああああああああ!!!」

歩美「きゃあああっ」

コナン「光彦オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

博士「動くなよ貴様ら!!動いたら・・・今度は哀君を爆破するぞい!」

灰原「い・・・いや・・・」

コナン「・・・・・・」

54: 2014/12/02(火) 22:54:19.62 ID:ATqaDXr30.net
コナン「・・・なあ、博士」

博士「な・・・なんじゃ・・・新一?」

コナン「それ・・・本当に灰原に効くのか?」

博士「!?」

灰原「ど、どういうこと?」

博士「貴様・・・ワシの発明を侮辱する気かの?」

コナン「オレの予想が正しければ、そいつで灰原は殺せねえ。何故なら・・・」

コナン「あんたが発明した道具は全て、光彦にしか効果を及ぼさないからだ」

博士「!?」

55: 2014/12/02(火) 22:54:58.16 ID:ATqaDXr30.net
灰原「た、確かに・・・」

歩美「博士の発明は今まで光彦君にしか作用していない・・・!」

元太「それってつまり・・・」

博士「・・・なっ・・・なめるなよガキどもがあああああああああああああああああっ!!!!」ポチッ


シーン


コナン「思った通りだな」

博士「くっ・・・そっ・・・くそおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ポチポチポチポチポチポチポチ

博士「こんなはずが・・・!!神に近しき存在であるこのワシが・・・!!」

コナン「終わりだぜ博士!キック力増強シュウゥウウウウズ!!」キュィイイイン

博士「止めるんじゃ新一イイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」

コナン「バァアアアアアアアロオオオオオオオオオオオオッ」ドゴオオオオオオオオッ

57: 2014/12/02(火) 22:55:44.78 ID:ATqaDXr30.net
こうして帝丹小学校で起きた、白昼の惨劇は幕を下ろした。

校舎内では大量の光彦が氏亡、阿笠博士も10km離れた場所で氏体で発見された。

俺は博士を頃しちまったわけだが、灰原たちの証言で正当防衛が認められた。

もう二度とこんな悲劇を繰り返してはならない。俺たちはそう胸に誓うのだった。



―完―

58: 2014/12/02(火) 22:55:58.18 ID:sUSTKIqA0.net
歩美や元太の前で新一新一連呼してんじゃねーよハゲ

59: 2014/12/02(火) 22:56:17.63 ID:Dz5n75L50.net

引用元: 阿笠博士「突然じゃが、今日はちょっと皆に殺し合いをしてもらうぞい」