1: 2013/09/09(月) 00:34:13.80 ID:X/ftGUgt0
エヴァSSです
前スレ→レイ「・・・碇くんの頬っぺた、プニプニしてみたい・・・///」
前スレは(成り行き上)新劇「破」からの本編分岐で157で完結済み。(大団円のつもり)
本スレは前スレ152と153の間の話。
前スレ152までがベースなので正編からは最初から乖離しており、ほぼ自己満足のLRSです。あしからず

【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン(1)〈電子特別版〉 (カドカワデジタルコミックス)

3: 2013/09/09(月) 00:37:32.82 ID:X/ftGUgt0
…前スレ152の続き

===== 数日後 葛城邸 =====

ミサト「おはよ~~~……」

アスカ「『おはよう』じゃないでしょ。何時だと思ってんのよ」

ミサト「仕方ないじゃな~い。ここんとこ徹夜続きなんだから…ご飯は~?」

アスカ「とってあるわよ」

ミサト「ありがと…おっ!きょうはアスカの番?」

アスカ「何よ、文句ある?」

ミサト「ううん、全然!いっただっきまーす」

アスカ「どうぞ」

ミサト「んー、アスカも作るようになったし、あたしも食事当番に入れてもらおうかしら」モグモグ

アスカ「…いい。まだ氏にたくないもん」

ミサト「しっつれいねー!あたしだってカレーくらい作れるわよ!」

アスカ(それが問題なんだってば…)

4: 2013/09/09(月) 00:39:23.45 ID:X/ftGUgt0
ミサト「ねえ、シンちゃんは?」

アスカ「学校」

ミサト「へっ?きょう休みじゃない」

アスカ「補習よ。6限までみっちり」

ミサト「はぁ~、先生方も大変ねー」

アスカ「仕方ないわよ。アイツらひと月近くも休んでたし」

ミサト「そうよね…って、アイツ『ら』?」

アスカ「決まってるでしょ。レイも補習」

ミサト「それはそれは…じゃシンちゃんのお弁当はもしかして?」

アスカ「残念でした、アタシよ。当番だもん」

5: 2013/09/09(月) 00:40:37.79 ID:X/ftGUgt0
ミサト「よくレイが文句言わないわねー」

アスカ「…そのレイから言われてんの。今までどおりにして欲しいって」

ミサト「あらあら」

アスカ「気をまわしすぎなのよアイツら」

ミサト「フフ…アスカも大変ね~…じゃあ、シンちゃん帰ってきたら、どっか食べに行く?」

アスカ「シンジは司令んとこで晩ごはんだって」

ミサト「そうなの?ずいぶん仲良くなったじゃない」

アスカ「レイも一緒なんでしょ」

ミサト「ふーん…んじゃ二人でパーッといこうか?」

アスカ「ミサトのおごりならいいわよ?」

ミサト「まぁかせなさい!」

6: 2013/09/09(月) 00:41:48.56 ID:X/ftGUgt0
===== 同日 リニア車内 =====

シンジ「はあ~疲れた…」

レイ「仕方ないわ」ゴソゴソ

シンジ「そうだけど…」

レイ「…食べる?」スッ

シンジ「え?…ありがとう」

レイ「いいえ」

シンジ「…これ…」カサカサ

レイ「ええ」

シンジ「…」サクッ…ボリボリボリ・・・

シンジ「普通の味だね」

レイ「どんな味だと思った?」

シンジ「もっと薬っぽいかと思った」

レイ「そう…」サク…

シンジ「まだこういうのも食べてるんだね」

レイ「普通の食事じゃ摂取しきれないものもあるから」

シンジ「そっか」モグモグ

レイ「…」モグモグ

7: 2013/09/09(月) 00:44:15.69 ID:X/ftGUgt0
シンジ「でも、よかった…また綾波が学校に行けるようになって」

レイ「碇くんのおかげ」

シンジ「そういえばさ、あのときは、どうして急にあんな感じになっちゃったの?何かあったの?」

レイ「…」

-----(レイ回想)-----
マリ「案外オリジナルより可愛げがあるかもね」ボソッ
-----
--

レイ(なぜ…マリさんは知ってるの?)

レイ(ありえない…私の聞き間違い?)

レイ(だとしても…)


-----(レイ回想)-----
マリ「キミのオリジナルは…迷ったりしないよ」
-----
--


シンジ「あの…綾波?」

レイ「…何?」

シンジ「変だよ?ホント、あの時みたい」

レイ「そう…」

シンジ「大丈夫?」

レイ「私は…碇くんとは違う…」

8: 2013/09/09(月) 00:45:37.76 ID:X/ftGUgt0
シンジ「…え?」

レイ「わかってた…わかっていて…考えないようにしていたのかも知れない」

シンジ「…」

レイ「それは碇くんを騙しているのと同じ…急にそれに気が付いたの」

シンジ「…」

レイ「私は私の役割を果たせばいい…今までと同じ…他に何も望んではいけない…」

シンジ「…」

レイ「でも…戻れなかった…悲しいことや…楽しいことを知ってしまったから」

シンジ「…」

レイ「だから…どうしていいかわからなくなってしまった」

シンジ「綾波…」

9: 2013/09/09(月) 00:46:57.85 ID:X/ftGUgt0
レイ「でも、もう平気」

シンジ「…」

レイ「碇くんは本当のことを知って…それでも私を受け入れてくれたから」

シンジ「う、うん///」

レイ「ごめんなさい…心配かけてしまった」

シンジ「ううん…嬉しいよ」

レイ「…なぜ?」

シンジ「だってさ、綾波と同じ立場だったら、そのまま黙ってる人の方が多いと思うよ?」

レイ「…」

シンジ「でも綾波はちゃんと僕のことを考えてくれていた…それが嬉しいんだ」

レイ「…ありがとう…」

シンジ「ううん、それはこっちのほうだよ」
  :
  :

10: 2013/09/09(月) 00:48:17.45 ID:X/ftGUgt0
  :
  :
レイ「碇くんはまっすぐ司令のところ?」

シンジ「うん。先に行って支度してる。そっちは晩ごはんまでには終わりそう?」

レイ「大丈夫」

シンジ「よかった。終わったら来てね」

レイ「わかってる」

シンジ「あ、着くよ。降りよう」

レイ「ええ」

シンジ「…」

レイ「?」

シンジ「…」ニギッ

レイ「!」

シンジ「…行こう///」

レイ「ええ」クスッ

11: 2013/09/09(月) 00:49:24.82 ID:X/ftGUgt0
===== ネルフ本部 ゲンドウ私室 =====

グツグツ…カチッ

シンジ(さてと…こんなもんかな)

シンジ(意外と片付いてるんだな…)

シンジ(あれ?…この写真は…?)

シンジ(この子は僕だな…とすると…母さん?)

シンジ(驚いたな…ほんとに似てるんだな…)

プシュー

シンジ「あ、父さん。お帰り」

ゲンドウ「ああ」

12: 2013/09/09(月) 00:50:30.92 ID:X/ftGUgt0
シンジ「ご飯、できてるよ。あとは綾波が来たらこれあっためるだけ」

ゲンドウ「すまんな」

シンジ「この写真どうしたの?母さんのは全部捨てたって言ってたのに」

ゲンドウ「この前、冬月先生から渡された」

シンジ「副司令から?」

ゲンドウ「お前の母さんは教え子だからな。お前を連れて研究室にでも遊びに行ったときのものだろう」

シンジ「全然関係ないけど『先生』って言うんだね。いつも呼び捨てかと思ってた」

ゲンドウ「線を引いているだけだ」

シンジ「ふうん」

13: 2013/09/09(月) 00:51:25.39 ID:X/ftGUgt0
ゲンドウ「レイも終わるころだな…すまんが呼んできてくれんか」

シンジ「僕が?」

ゲンドウ「ああ」

シンジ「そもそも僕、入れるの?」

ゲンドウ「セキュリティを変更してある。お前のカードで入れるはずだ」

シンジ「わかった。行ってくるよ」

ゲンドウ「ああ…それからシンジ…」

プシュー

ゲンドウ「…まあいいか…」フッ

14: 2013/09/09(月) 00:53:52.95 ID:X/ftGUgt0
===== レベルEEE LCLプラント =====

シュオー

シンジ「おーい。綾波ぃー」カツーン カツーン…

レイ(…碇くん?)ゴボ

シンジ「綾波ー?どこー?」

レイ『碇くん、こっち』

シンジ「ご飯にしよ…おっ!?」ピキッ

レイ『碇くん?』

シンジ「ごごごごごごごめん!!」クルッ スタタタ…

レイ『…?』

シンジ「はぁはぁ…あーびっくりした…」

レイ『どうしたの?』

シンジ「う、うん。なんでもないよ!」

シンジ(父さん…綾波が裸だなんて言ってなかったじゃないかっ!)

15: 2013/09/09(月) 00:55:26.06 ID:X/ftGUgt0
シンジ「ああああ、あのさ…綾波?」

レイ『何?』

シンジ「出てくるときは…服、着てくるよね!?」

レイ『…そうする』

シンジ(はあぁ…綾波が裸でうろうろするのって、こういう習慣のせいなのかな…)
 :
 :

レイ「…お待たせ」

シンジ「服…着てるよね…」

レイ「ええ」

シンジ「…」チラッ

レイ「?」

シンジ「それじゃ行こうか」ホッ

レイ「ええ…ごめんなさい。驚かせてしまった」

シンジ「いいよ、もう大丈夫」ハハハ…

16: 2013/09/09(月) 00:56:46.78 ID:X/ftGUgt0
レイ「…見ていかないの?」

シンジ「へっ?」

レイ「…複製体…」

シンジ「え…あの…」

レイ「司令は…そのために来させたんじゃないの?」

シンジ「そ…そうなのかな…」

レイ「…」

シンジ ハッ!

シンジ「ねえ綾波?…それって…」

レイ「?」

シンジ「…さっきの綾波みたいに裸でLCLに浮かんでたりする?」ジト…

レイ「ええ」

シンジ(やっぱり…)ガックリ

17: 2013/09/09(月) 00:58:48.98 ID:X/ftGUgt0
レイ「嫌?」

シンジ「そんなことないけど…ちょっと恥ずかしいかな…なんて」ポリポリ…

レイ「…」

シンジ(にっ…逃げちゃだめだ!)

シンジ「見るよ!」グッ

レイ「わかった」ピッ ゴンゴンゴンゴン…

シンジ「!」

シンジ(こ…ここにあったなんて…)

レイ「…」

ゴンゴンゴンゴン…ゴーン…

シンジ「こんなに…」ゴクッ

レイ「…」

シンジ(…予備知識がなかったら卒倒してるな…)ジー・・・

18: 2013/09/09(月) 01:01:04.82 ID:X/ftGUgt0
レイ(…碇くん?)

シンジ「…」ジー・・・

レイ「…///」ハッ!

ピッ ゴンゴンゴンゴン…

シンジ「えっ!?」

…ガシャーン…

シンジ「…もう…いいの?」

レイ「…///」コクッ

シンジ「どうしたの?顔が赤いよ?」

レイ「私が裸で碇くんの前に出ると…」

シンジ「えっ?」

レイ「人がどう思うのか…少しわかった」

シンジ「!」

レイ「もう、しないから」

シンジ「そっ…そう…」

レイ「…」コクッ

シンジ(ちょっと…残念かも…///)
  :
  :

19: 2013/09/09(月) 01:03:34.01 ID:X/ftGUgt0
==== ゲンドウ私室 ====

レイ「…ごちそうさま」

シンジ「おそまつさま」ニコッ

ゲンドウ「…」

レイ「司令?」

ゲンドウ「…ああ、ごちそうさま」

レイ ニコッ

シンジ「お茶でも入れるよ」

ゲンドウ「すまんな」

シンジ「…」カチャカチャ…

ゲンドウ「…」

シンジ「…?」

ゲンドウ「…」グスッ

シンジ「!…父さん?」

レイ「!」

ゲンドウ「問題ない…少し…昔のことを思い出しただけだ」

シンジ「…」

20: 2013/09/09(月) 01:05:07.07 ID:X/ftGUgt0
ゲンドウ「お前が母さんのお腹にいるときに…」

シンジ「うん」

ゲンドウ「男の子ならシンジ、女の子ならレイと名付けようと話し合ったことがあった」

シンジ「え?」

ゲンドウ「まさかその両方と食卓を囲む日がくるとは思わなかったが…」

シンジ「…」

ゲンドウ「ここに母さんがいたらどうだったろうかと…」

シンジ「…」

ゲンドウ「…すまん」

レイ「司令…」

シンジ「父さん…」

ゲンドウ「…そろそろ仕事に戻る…」スクッ

シンジ「もう?」

ゲンドウ「きょうは…いい時間を過ごせた。礼を言うよ」

シンジ「いいよ。僕ならいつでも」

ゲンドウ「ああ」フッ

プシュー
 :

21: 2013/09/09(月) 01:06:08.05 ID:X/ftGUgt0
==== 本部宿舎 レイ私室前 ====

レイ「ありがとう、送ってくれて」

シンジ「構わないよ」

レイ「もっと早く引越してもよかったかもしれない」

シンジ「えっ?」

レイ「本部でもちゃんと送ってもらえるもの」

シンジ「あ…ミサトさんが言ってたこと?」

レイ「ええ」

シンジ「ハハ…ホントに気にしてたなんて思わなかったよ」

レイ「そう」

シンジ「…」

レイ「…」

22: 2013/09/09(月) 01:08:07.97 ID:X/ftGUgt0
シンジ「…」

レイ「碇くん…リニアの時間…」

シンジ「うん…」

レイ「…また」

シンジ「うん」

レイ「碇くん」

シンジ「なに?」

レイ「帰ったらメールして欲しい」

シンジ「いいけど…大丈夫?」

レイ「何故?」

シンジ「僕が着いてからだと、綾波はいつもなら寝てる時間じゃないの?」

レイ「問題ないわ」

シンジ「…わかった。じゃあまた」

レイ「ええ。待ってる」

23: 2013/09/09(月) 01:09:45.22 ID:X/ftGUgt0
==== 同日 葛城邸 ====

シンジ「ただいま~」

アスカ「お帰り」

シンジ「あ、アスカ。お弁当ありがとう。おいしかった」

アスカ「当然でしょ!(はぁ…アタシもこういう感想が言えてればね…)…お弁当箱、早く出しときなさいよ」

シンジ「いいよ、遅いし自分で洗うよ」ゴソゴソ

アスカ「だ~め。それも当番の仕事のうち」

シンジ「そ、そう?じゃお願いするよ」

アスカ「そのかわり明日はアンタだからね?」

シンジ「ハハ…わかってるよ」

24: 2013/09/09(月) 01:11:58.09 ID:X/ftGUgt0
ミサト「あら、お帰りシンちゃん」

シンジ「ただいま、ミサトさん」

ミサト「なんだ、早かったじゃない」

シンジ「え?もう9時過ぎですよ?」

ミサト「せっかくの機会なんだからもっとゆっくりしてくればいいのに」

シンジ「父さんも忙しいから…」

ミサト「司令のとこでなんて言ってないわよん」ニヘラー

シンジ「えっ?あっいや…そんなわけにはいかないですってば!」

アスカ「へぇ~?そんなって、どんな?」

シンジ「アスカ!」

ミサト「フフ…シンちゃんは気を遣い過ぎよ」

シンジ「やめてくださいよもう…///」

パタパタ…バタン
  :
  :

25: 2013/09/09(月) 01:14:02.52 ID:X/ftGUgt0
==== シンジの部屋 ====

シンジ「はあ…」ドサッ

シンジ「…」ゴソゴソ…

シンジ(ホントにメールして大丈夫かな)

シンジ(寝てるんなら起こしたくないけど…)

シンジ(しないと無理して起きてそうだしな…)

シンジ「…」ピッピッ…
  :

==== ネルフ本部宿舎 レイの部屋 ====

レイ「…」ウトウト

ブーーーーン

レイ「!」ビクッ

レイ「…」ピッ

シンジ≪いま着いた きょうはお疲れ様 おやすみ≫

レイ「…」ピッピッ…
  :

26: 2013/09/09(月) 01:16:24.12 ID:X/ftGUgt0
==== 葛城邸 シンジの部屋 ====

ブーーーーン

シンジ「…」ピッ

レイ≪お疲れ様 これから電話してもいい?≫

シンジ「へっ?」ピッピッ…

シンジ≪こっちからかける≫

ピッ
 :

ブーーーーン

シンジ「…」ピッ

レイ≪了解≫

シンジ「…」ピッピッピッ トゥルルルル・・・

27: 2013/09/09(月) 01:17:56.71 ID:X/ftGUgt0
トゥルルルル・・・ ブツッ

レイ『はい』

シンジ「どうしたの?」ヒソヒソ…

レイ『ごめんなさい。声が…』

シンジ「ん?」

レイ『声が聴きたかっただけ』

シンジ「え…///」

レイ『迷惑だった?』

シンジ「ううん、どっちかと言うと嬉しい」フフッ

レイ『よかった…おやすみなさい』

シンジ「うん。おやすみ」

レイ『…』プツッ

シンジ「…」
  :

28: 2013/09/09(月) 01:19:42.52 ID:X/ftGUgt0
ブーーーーン

シンジ「?」ピッ

レイ≪おやすみなさい≫

シンジ「ハハ…」ポリポリ

シンジ「…」ピッピッ…

==== ネルフ本部 レイの部屋 ====

レイ「…」ウツラウツラ…

ブーーーーン

レイ「!」ビクッ

レイ「…」ピッ

シンジ≪おやすみ≫

レイ「…」

レイ「…」ニコ…

レイ「…」ボフッ

レイ「…」スー…スー…

29: 2013/09/09(月) 01:22:52.10 ID:X/ftGUgt0
==== 葛城邸 リビング ====

ガチャ パタパタ…

シンジ「お風呂入ってきます」

ミサト「ごゆっくり。あたし達は済んだから」

シンジ「はい…」

ミサト・アスカ「…」ジー

シンジ「…?」クルッ

ミサト・アスカ「…」サッ

シンジ「…なんです?」

ミサト「ううん、何でもないわよ」ニコッ

アスカ「サッサと入んなさいよ」ツン

シンジ「?…うん…」パタン

ミサト「…」フフッ

アスカ「…バレバレだっつうの…」

ミサト「い~んじゃないの~?わぁかいんだからぁ」グビッ

おわり

45: 2013/09/23(月) 04:09:50.27 ID:AOS+sw9V0
乙!

引用元: レイ「碇くんの頬っぺた」…の続きのようなもの