1: 2014/12/02(火) 17:32:40.61 ID:6PV/4xEb.net
土曜日

部室


海未「…穂乃果、遅いですね。」

花陽「寝坊かなあ…?」

海未「いえ、そもそも今日の集まりは穂乃果が言ったものですし。」
海未「それは無いと信じたいのですが…」

絵里「そもそも、私たちも何故呼ばれたのか理解してないのよね。」

ことり「うん…」
ことり「穂乃果ちゃんが面白い事があるってメールくれて…」


にこ「一体、何だって言うのよ。」

真姫「まあ、穂乃果の事だから。」
真姫「またとんでもない事のような気もするけどね。」クスッ


凛「凛は楽しかったらそれでいいにゃ!」

タッタッタッ

ガラッ!!

2: 2014/12/02(火) 17:33:57.77 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「みんな、お待たせ!!」

海未「穂乃果。」
海未「集めた人が一番遅いとはどういう事です?」

穂乃果「ご、ごめん海未ちゃん…」

希「…で、穂乃果ちゃん。」
希「一体今日はどうしたん?」

穂乃果「…!」
穂乃果「それだよ、それ!!」
穂乃果「実は、すっごい面白い事があるんだ!」

花陽「面白い…?」

穂乃果「これだよ!!」ピラッ

真姫「…なにこれ?」



にこ「町内パティシエ選手権?」

3: 2014/12/02(火) 17:38:35.25 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「そう!!」
穂乃果「これに参加しようよ!!」


海未「全く…そんな余裕ないですよ。」

穂乃果「でもでも!」


穂乃果「優勝者には、町内会長さんから金一封だって!」

絵里「優勝できるなら欲しいけれど…」

希「確かに、自分らでまかなってる部分も多いからな。」
希「その足しになるならありがたい事やけど…」

穂乃果「みんな、大丈夫だよ!!」
穂乃果「なんたって穂乃果達には。」
穂乃果「ことりちゃんがいるんだから!!」

ことり「ちゅんっ!?」

6: 2014/12/02(火) 17:43:36.19 ID:6PV/4xEb.net
海未「また貴女は…」ハァ

穂乃果「ことりちゃんがいれば、勝ったも同然だよ!」

にこ「…あのね、穂乃果。」
にこ「商店街ってことは、他の職人もくるんじゃないの?」
にこ「そんな所で優勝できると思う?」

海未「そうです。」
海未「まして、それをことりに頼むなど…」

穂乃果「えー?」
穂乃果「別にいいじゃーん。」
穂乃果「ことりちゃんは?」

ことり「ことりは…ちょっと楽しそうかな、って。」

穂乃果「おお!」

ことり「でも…」

真姫「でも?」

ことり「次の衣装をそろそろ作らなきゃだし、その日は空いてなくて…」

穂乃果「むむむ…」

7: 2014/12/02(火) 17:48:40.53 ID:6PV/4xEb.net
絵里「ほら、穂乃果。」
絵里「もう諦めましょう?」

穂乃果「だって…」


海未「穂乃果、皆に迷惑をかけてはいけませんよ。」


穂乃果「…はーい。」


絵里「それじゃ、せっかくみんないる事だし。」
絵里「次のライブに向けて練習しましょうか。」

凛「練習!?」

海未「おや、凛。不服ですか?」

凛「う、ううん!」
凛「凛、練習ダイスキッ!!」

海未「そうですか…」

凛「ふう…」

8: 2014/12/02(火) 17:49:19.06 ID:6PV/4xEb.net
……………………

穂乃果「はあ…」

海未「まだ、落ち込んでるのですか…」

穂乃果「だって…」

ことり「穂乃果ちゃん、ごめんね?」

穂乃果「ううん、ことりちゃんのせいじゃ無いよ?」

穂乃果「でも、すっごく面白そうだったから…」

ことり「う~ん…あ、そうだ。にこちゃんは?」

穂乃果「そうだよ!!」
穂乃果「にこちゃん料理上手いし、きっと大丈夫だって!!」

にこ「い、嫌よ…」
にこ「そもそも、にこはお菓子作りなんかした事無いし…」

穂乃果「そこをなんとか!」

にこ「駄目。」

穂乃果「ぶー。にこちゃんのケチー。」ムスッ

にこ「なんで、にこが悪いみたいになってるのよ…」

海未「穂乃果!」

穂乃果「はあい…」

10: 2014/12/02(火) 17:54:39.58 ID:6PV/4xEb.net
商店街

にこ「全く…そりゃあ、部費が増えるのは嬉しいけど。」
にこ「流石に、優勝なんて無理よね…」


にこ「…これ、穂乃果が言ってた…」
にこ「こんな大々的にやるのね。」

にこ「優勝賞金かあ…」
にこ「出来れば、衣装の材料やアクセの幅も広がるし。」
にこ「みんなで、何か食べに行くって言うのもアリよね。」

にこ「でも…現実は厳しいわ。」

にこ「ん…?」
にこ「下の方に、何か書いてある。」

=============
もちろん!
優勝者だけではありません!

参加者にはもれなく、スポン
サーであるケーキショップ
から『3000円分の商品券』が
参加賞として与えられます!

ふるってご参加ください!

=============

12: 2014/12/02(火) 17:57:07.24 ID:6PV/4xEb.net
にこ「これは…」

にこ「300円のケーキだと、全員分買える…」
にこ「みんな、ラブライブに向けて頑張ってるし…」

にこ「…」

にこ「はあ…仕方ない。」


…………………………

穂むら


穂乃果「にこちゃん、ありがとう!」

にこ「別に…商品券に引かれただけよ。」

穂乃果「にこちゃんも、食いしん坊なんだねっ♪」

にこ「なんですってー?」

穂乃果「えへへ…でも、嬉しいよ!」

にこ「やるからには、絶対優勝するわよ!」

穂乃果「おおっ!にこちゃんやる気だね!」

13: 2014/12/02(火) 18:00:27.67 ID:6PV/4xEb.net
にこ「さて。」
にこ「エントリーは明日するとして、まずはルールの確認ね。」

<選手権ルール>

・テーマは『バレンタイン』
・『チョコ』を使ったお菓子であること
・材料費は『2000円』まで
・ペア、もしくは一人での参加
・制限時間は『45分』
・審査員3人分を作って頂きます


にこ「なるほど…つまり。」
にこ「にこたちは、ペアで出場ね。」
にこ「そして、テーマはバレンタイン…」

穂乃果「チョコといえば、ケーキが一般的だよね!」

にこ「でも、主催者がケーキパティシエである以上、さけた方がよさそうね。」

穂乃果「じゃあ、なにがいいんだろう。」

にこ「まだ一週間あるし、色々作って考えてみましょ?」
にこ「にこも、あまりお菓子作りはやった事無いから。」

穂乃果「うん♪」

15: 2014/12/02(火) 18:03:56.10 ID:6PV/4xEb.net
にこ「…それじゃ、穂むらも使わせてもらってるし。」
にこ「早速オーソドックスなやつから作ってみましょ?」

穂乃果「まずは、何がいいかな?」ペラッ

穂乃果「…にこちゃん、これは?」

にこ「そうね、まずはクッキーでオーブンに慣れないと。」



にこ「よし、頑張るわよ!」
にこ「まずは、ボウルにバターと粉糖をいれて、混ぜ合わせる。」

穂乃果「はーい♪」

にこ「あんまり強く混ぜすぎないように。」
にこ「白っぽくなってきたら完成よ。」

穂乃果「任せて!」

にこ「その間ににこは、もう一つ準備をしておくわ。」

17: 2014/12/02(火) 18:09:30.98 ID:6PV/4xEb.net
………………

穂乃果「にこちゃん、できた!」

にこ「なら、そこに溶いた卵を少しずつ加えて、混ぜ合わせる。」
にこ「ある程度混ざったら、チョコレートパウダー、ベーキングパウダーそして塩を加える。」

穂乃果「塩をいれちゃうの?」

にこ「ええ。穂乃果も、スイカには塩をかけて食べるでしょ?」
にこ「これは『対比効果』といって、スイカの甘みを引き立てるの。」
にこ「これは、お菓子でも同じみたい。」

穂乃果「なるほど~。」
穂乃果「確かにスイカにちょっとだけお塩をかけると美味しいもんね♪」

にこ「ええ。」
にこ「あと、あまり混ぜすぎないでね。」
にこ「さっくりでいいわよ。」

にこ「混ぜ終わったら、そのまま冷蔵庫へ。」
にこ「ホントは1時間寝かせるのがベストだけれど…」

にこ「今日は時間もないし、量も少ないから30分でいいわ。」

18: 2014/12/02(火) 18:10:11.37 ID:6PV/4xEb.net
にこ「冷やしてる間に、次はこれよ。」

穂乃果「これって…」

にこ「ええ、穂乃果が混ぜてる時に作ってたの。」
にこ「作り方はほとんど一緒だけど。」
にこ「こっちにはパウダーの代わりにチョコチップを入れたわ。」

にこ「これを成形して180℃のオーブンで10分待つ。」

穂乃果「あれもクッキーなの?」

にこ「ええ。あれはチョコチップで歯ごたえを出してみたの。」
にこ「パウダーを馴染ませなくていいからすぐに作れるしね。」

穂乃果「うわあ、にこちゃん本物のパティシエみたい!」

にこ「べ、別にこんなの…」
にこ「本を読めば誰でも出来るわよ。」

穂乃果「ふふっ。楽しみだなあ~♡」

にこ「アンタが楽しみなのは試食でしょ?ったく…」

穂乃果「えへへ…」

19: 2014/12/02(火) 18:15:34.42 ID:6PV/4xEb.net
チーン

にこ「よし、できたわね。」
にこ「味を見てみましょ。」

サクッ

穂乃果「うわあ…とっても甘い…」

にこ「焼きたてだから、少しまだ粉っぽいけど…」
にこ「でもまあ、合格点ね。」

穂乃果「うん!美味しいよ!」

にこ「でもこれを出す訳にはいかないから。」
にこ「まだまだ改良が必要ね。」

穂乃果「うん、ファイトだよっ!」

にこ「言っとくけど、アンタも頑張んのよ?」

穂乃果「はいっ、にこ先輩!」

20: 2014/12/02(火) 18:16:24.81 ID:6PV/4xEb.net
にこ「それじゃ、さっき冷やしてた分を作りましょ?」

にこ「冷蔵庫から出して、クッキングシートの上に出す。」
にこ「この時、出す前にちゃんと薄力粉を振るのよ?」
にこ「じゃ無いと、生地がくっついて悲惨な事になるわ。」

にこ「そして、それを暑さ3ミリほどまで伸ばすわよ。」

穂乃果「じゃあ、それ穂乃果がやる!!」
穂乃果「にこちゃんよりは力あるもん!」

にこ「大きなお世話よ!」
にこ「…でも、お願いするわ。」

にこ(その間に、オーブンを加熱…っと。)

pi

22: 2014/12/02(火) 18:19:15.22 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「出来たよ、にこちゃん。」

にこ「それじゃ、ハートの形にくり抜くわ。」
にこ「何度も穂乃果には生地を伸ばしてもらうから、覚悟しなさい!」

穂乃果「はいっ!!」

…………………

にこ「これでOKね。」
にこ「それじゃ、これをまた180℃で焼き上げるわよ。」
にこ「今日はこれで終わり。」


穂乃果「うん、わざわざありがとう!」

にこ「いいのよ。にこがしたくてしてるんだし。」

穂乃果「えへへ…」
穂乃果「そうだにこちゃん。」
穂乃果「この作ったやつ、持って帰りなよ!」

24: 2014/12/02(火) 18:20:02.37 ID:6PV/4xEb.net
にこ「いいの?」

穂乃果「うん♪」
穂乃果「穂乃果は、おとーさんたちの分が少しあればいいから!」

にこ「ありがとう。」
にこ「妹達も喜ぶわ。」

穂乃果「もちろん!」
穂乃果「来てくれたお礼だよ!」

にこ「そうね…それじゃ、ありがたくいただくわ。」

穂乃果「今焼いてるのも後で包むから、待っててね♪」

………………………

にこ「今日は急にきて悪かったわね。」

穂乃果「ううん!」
穂乃果「また明日からも頑張ろうね!」

にこ「ええ、もちろん。目指すは優勝!」

穂乃果「おー!!」

25: 2014/12/02(火) 18:24:06.13 ID:6PV/4xEb.net
それから数日後


にこ「今日は、これを作るわよ!」

穂乃果「これって…シュークリーム!?」

にこ「ええ。調べてみたら案外簡単だったし、大会もこれで行こうかと。」

穂乃果「シュークリームって、作れるんだ…」

にこ「きちんとやれば、問題ないわよ。」
にこ「味を見て、確かだったらこれを改良して行きましょ?」

穂乃果「はいっ!!」

にこ「それじゃあまず、生地作りね。」
にこ「穂乃果、バター60グラム、火にかけて。」
にこ「沸騰するまで念入りに。焦がしちゃ駄目よ?」

穂乃果「はいっ!」

にこ(その間に、にこは材料作り。)
にこ(薄力粉にココアパウダーをふるって入れて。)
にこ(そこに塩を少々。ついでに香り付けにバニラオイルをほんの少し。)

穂乃果「にこちゃん、これくらい?」

にこ「ありがと。それじゃあ、この粉類も入れてへらで混ぜ合わせて?」

穂乃果「手早く、さっくりと。だね?」

にこ「その通りよ!」

26: 2014/12/02(火) 18:27:30.50 ID:6PV/4xEb.net
にこ「ある程度混ざって生地がまとまってきたら。」
にこ「火から下ろして、かき混ぜる。」

穂乃果「…よし、こんな感じかな?」

にこ「溶き卵を少しずつ加えるから、穂乃果はそのまま混ぜ続けて?」

穂乃果「よろしく、にこちゃん♪」

トロロロロ…

にこ「よし、これでいいわ。」

穂乃果「生地、完成?」

にこ「ええ。あとは、この絞り機に入れて。」
にこ「クッキングシートの上に4センチほどの大きさにだす。」

穂乃果「あっ!穂乃果それやりたい!」

にこ「はい、どうぞ。」
にこ「出しすぎたら駄目だからね?」

穂乃果「うんっ♪」

29: 2014/12/02(火) 18:31:43.84 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「…よし、できた!」

にこ「あら、上手いじゃない。」

穂乃果「ふふーん。もっと褒めて~」

にこ「調子にのらない!」ペシッ

穂乃果「いたっ!?」

にこ「ほら、続きやるわよ。」

にこ「水で濡らした指でてっぺんを抑える。」

穂乃果「これはどうして?」

にこ「なんでも、絞りの後が残ったままだと綺麗に丸く焼けないみたい。」
にこ「だから、こうして直してあげるのよ。」

穂乃果「へえ~。」

にこ「それじゃ、オーブンで焼いていくわよ。」

30: 2014/12/02(火) 18:32:32.42 ID:6PV/4xEb.net
にこ「200℃に熱したオーブンで15分焼き上げるわ。」

穂乃果「その間、穂乃果達は?」

にこ「中に挟むクリーム作りね。」
にこ「ボウルに生クリーム、グラニュー糖を入れて泡立てて。」

穂乃果「これで終わり?」

にこ「一応、レシピ通りではね。」
にこ「ここから、にこ達でアレンジを加えるわよ!」

穂乃果「うん!」

ピー

穂乃果「あ、焼けた!出しても良い?」

にこ「ちょっと待って、穂乃果。」
にこ「今のままだと、生地にまだ水分が残ってるみたいなの。」
にこ「このままだと、もったりした生地になるわ。」

穂乃果「えっ?じゃあどうするの?」

にこ「温度を150℃まで下げて、もう一度焼くのよ。」
にこ「そうすれば、綺麗に焼けるわ。」

穂乃果「よしっ!」

pipipi

31: 2014/12/02(火) 18:37:07.79 ID:6PV/4xEb.net
ピー

穂乃果「にこちゃん!」

にこ「出来たみたいね。」
にこ「やけどしないように気をつけて?」

穂乃果「いいにおい…」

にこ「少しさましてから、ナイフで半分に切るわ。」

穂乃果「それでクリームを入れて完成だね!!」

…………………………

穂乃果「いただきま~す♪」

にこ「いただきます。」

穂乃果「もぐもぐ……ごっくん。」
穂乃果「にこちゃん!」

にこ「うん、上出来ね。」

穂乃果「すごいよ~。外側はさくっとしてて。」
穂乃果「そのままだとぱさぱさしちゃうんだけど…」
穂乃果「中の甘ーいクリームと一緒に食べるとちょうど良くて!」

33: 2014/12/02(火) 18:41:36.02 ID:6PV/4xEb.net
にこ「…なら、これも食べてみて?」

穂乃果「これは…間に、イチゴが挟んでる!!」
穂乃果「ぱくっ!…おいしい。」


穂乃果「さっきのだけだと、甘くて一個で良いかなって思ったけど…」
穂乃果「イチゴを挟んだだけで、とってもあっさりした味になってる!」

にこ「今の旬がイチゴだけど、バレンタインに合わせた方がいいかしら…」

穂乃果「うーん…穂乃果はイチゴの方が好きだけどなあ…」

にこ「穂乃果の好みを聞いてるんじゃないわよ。」

穂乃果「えへへ。」

にこ「あとは、今の旬だとキウイとか、洋梨とかね。」

穂乃果「でも、あんまり高い物は材料費が…」

にこ「そこなのよ。」
にこ「均一にされてるのはありがたい事だけど。」
にこ「もう少し、なんとかなったら良いんだけどね。」

35: 2014/12/02(火) 18:42:16.13 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「そうだね~。」
穂乃果「でも、缶詰だと安っぽいし…」

にこ「まあ、もう少し時間あるから、考えてみましょ。」
にこ「なにか良い案が浮かぶかもだし…」

穂乃果「うん!」

穂乃果「そういえばにこちゃん。」
穂乃果「この余った材料どうしようか…?」

にこ「ああ、それはそれで使い道あるのよ。」

穂乃果「使い道?」

にこ「ええ。オーブンでやるのが正解なんだけど…」


……………………

にこ「それじゃ、今日もありがとう。」

穂乃果「うん!これで優勝間違いなし、だね!」

にこ「このにこ自ら作ったんだから、当然よ!」
にこ「…でも、穂乃果もありがとう。」

穂乃果「ううん、穂乃果こそ!」
穂乃果「にこちゃんのお手伝いが出来てよかったよ。」

穂乃果「本番も、頑張るからね!」

にこ「もちろんよ!!」

36: 2014/12/02(火) 18:48:07.87 ID:6PV/4xEb.net
本番当日


海未「…全く。にことすると聞いたときは唖然としましたが…」

絵里「まさか本当にエントリーしてるとはね。」

希「まあまあ、二人とも頑張ったんやし。」
希「結果はどうあれ、見といたらんとな!」

凛「…でも、その二人は?」

花陽「準備中でしょうか…?」

絵里「いや、まだ来てないみたい…」


凛「…あ!にこちゃん!」

にこ「おはよう、みんな。」
にこ「来てくれたのね。」

海未「参加する以上、μ's全員で応援させてもらいますよ。」

にこ「ありがとう。」
にこ「…で、穂乃果は?」

花陽「ま、まだみたいです…」


穂乃果「おはよう、みんな!」

38: 2014/12/02(火) 18:55:39.31 ID:6PV/4xEb.net
にこ「やっと来たのね…って。」
にこ「何食べてるのよ。」

穂乃果「…え?」
穂乃果「バナナだよ。」
穂乃果「皆食べる?」

絵里「どうして房ごと持ってきてるのよ…」

穂乃果「いやあ、おなか空いちゃって…」


にこ「まあ、これぐらい緊張してない方が、いいのかもね。」

真姫「あれ、にこちゃん。」
真姫「緊張してるの?」

にこ「なっ…し、してないわよ!!」

穂乃果「ことりちゃんも、来れたら良かったんだけどね…」

海未「ことりは、後から来るそうですよ。」

穂乃果「ほんとに!?」
穂乃果「なら、余計に頑張らなくちゃ!!」

にこ「最初から、そのつもりよ。」
にこ「さあ、控え室に行きましょう。」


凛「二人とも頑張って~!!」

39: 2014/12/02(火) 19:02:11.69 ID:6PV/4xEb.net
控え室


穂乃果「いや~。」
穂乃果「みんな、真剣だね。」

にこ「なにを、他人事みたいに。」
にこ「にこたちも、出場するのよ?」

穂乃果「そうだけど…」
穂乃果「ニコちゃんが出た理由は、皆にケーキをごちそうしたいからでしょ?」

にこ「そうだけど…///」

穂乃果「なら、これで目的の半分は達成だよ!!」
穂乃果「あとは、穂乃果達が楽しむだけ!」

にこ「…」

にこ「まあ、緊張してても始まらないしね。」
にこ「楽しんで行くわよ!」

穂乃果「やっぱりにこちゃん、緊張してたんだ?」クスクス

にこ「も、もう!!」
にこ「いくわよ、穂乃果!!」

穂乃果「は~い♪」

40: 2014/12/02(火) 19:03:02.69 ID:6PV/4xEb.net
会場


海未「そろそろ、本番ですね。」

希「にこっち、なんか緊張してる。」クスッ

真姫「直立不動じゃない…大丈夫なの?」

花陽「ふ、二人ともがんばれ~。」

凛「かよちん、もっと大きな声で言わなきゃ。」
凛「二人ともがんばれー!!」

花陽「あっ!手を振ってくれました!」

海未「穂乃果は本当にマイペースですね。」

絵里「…だからこそ、あそこに立てているのかもね。」


司会「…それでは、始めたいと思います!」
司会「制限時間は45分。」

司会「では、調理開始っ!!」

カァーン!!


絵里「…始まったわ!!」

41: 2014/12/02(火) 19:07:11.80 ID:6PV/4xEb.net
にこ「…よし、生地はこれをあと混ぜるだけ。」

穂乃果「にこちゃん、フルーツ切れたよ!」

にこ「オッケー、穂乃果。」
にこ「それじゃ、これ混ぜてて。」

にこ「オーブンを温めるわよ!」

穂乃果「にこちゃん、混ぜ終わった!」

にこ「それじゃ、シートに絞り出して!」

穂乃果「はいっ!」

にこ(練習では、30分で作れた…)
にこ(少しぐらいゆっくり作っても大丈夫。)
にこ(なにより、魅せるための料理だから。)

穂乃果「よし、オーブンにいれるね!」

にこ「わかったわ、にこはクリームを作る!!」


……………………

海未「…どうやら、順調のようですね。」

希「にこっち、意外とやるやん?」

凛「穂乃果ちゃんも負けてないにゃ!!」

42: 2014/12/02(火) 19:13:47.47 ID:6PV/4xEb.net
ピー

にこ「よし、穂乃果!」
にこ「乾燥焼き、5分追加!」


穂乃果「任せて!」

穂乃果「…って、にこちゃん!!」

にこ「どうしたの!?」

穂乃果「シューが…」


にこ「なっ!?」
にこ(どうして…?)

にこ(試作ではどれも上手くいってた…)
にこ(なのに、どうして今日に限って膨らんでないのよ!?)

穂乃果「にこちゃん…」

にこ「穂乃果…」

にこ「ううん、どうにかしないと…」チラッ

43: 2014/12/02(火) 19:18:17.55 ID:6PV/4xEb.net
にこ(制限時間は、残り20分…)
にこ(今から焼き直してたら、盛りつける時間がない。)

にこ(しかも、シューを焼いてからさまさないと。)
にこ(せっかくのクリームと果物がぬるくなっちゃう…)


にこ「どうすれば…」

穂乃果「…」

穂乃果「…!」

穂乃果「にこちゃん、ちょっと待ってて!!」

ダッ

にこ「穂乃果!?」

………………………

ことり「…みんなお待たせっ♪」
ことり「ふたりは…?」

花陽「ことりちゃんっ。」

海未「…どうやら、トラブルのようです。」
海未「穂乃果が、どこかへ行ってしまいました…」

ことり「穂乃果ちゃん…にこちゃん…」

45: 2014/12/02(火) 19:22:24.32 ID:6PV/4xEb.net
にこ「穂乃果…どこいったのよ…」

にこ(でも…このまま出す訳にはいかない。)
にこ(諦めるしかないのかしら…?)

にこ「あんなに…頑張ってきたのに…?」ウルッ



穂乃果「にこちゃん!!」

にこ「穂乃果…って、バナナ!?」

穂乃果「うん!!」

穂乃果「にこちゃん、あれ!!」

にこ「あれ…?」

にこ(あれって?……!!)

にこ「穂乃果、すぐにフライパン用意して!」
にこ「にこはバナナの方をやるわ!!」


………………………

絵里「あ、動き出した…」

花陽「なにか、良い案が見つかったのでしょうか…?」

希「にこっち、穂乃果ちゃん。ファイトやで…」

46: 2014/12/02(火) 19:23:15.28 ID:6PV/4xEb.net
にこ(穂乃果が生地を焼いてる間に。)
にこ(にこはなるべくまっすぐなバナナを…)

にこ(…あった!)
にこ(皮を剥いて、両端を切る。)
にこ(その上から、バターをコーティング)


にこ「穂乃果、生地はどう!?」

穂乃果「あとすこし!」

にこ「分かった、にこはクリームを用意するわ!」


にこ(制限時間は、あと10分…急がないと。)


穂乃果「にこちゃん、できた!」

にこ「よし、シートの上にだして!」
にこ「少しだけだけど、冷蔵庫で冷ますわ!」

穂乃果「うん!!」

48: 2014/12/02(火) 19:27:09.02 ID:6PV/4xEb.net
5分後


にこ「よし。少しだけだけどあら熱はとれた。」
にこ「穂乃果、クリームよ!」

穂乃果「任せて、にこちゃん!」

にこ「にこは、お皿準備するわ!」

穂乃果「うん!フルーツは上から2段目に入ってるよ!」

にこ「ありがと、穂乃果!!」

にこ(あと5分…)


穂乃果「にこちゃん、クリームおっけー!!」

にこ「よし、後は芯になるバナナを包んで。」
にこ「くるくると回して包んで行く…」

にこ「よし、完成。」

にこ「これを輪切りにするわ!穂乃果!!」

穂乃果「任せて!!」

50: 2014/12/02(火) 19:30:52.83 ID:6PV/4xEb.net
にこ「あと2分…間に合って!」

穂乃果「にこちゃん!」

にこ「よし、並べるわよ!!」

にこ(プレートにちりばめたフルーツの真ん中。)
にこ(綺麗に重なるように…)


穂乃果「…できた!!」


プーーーーーー

司会「そこまで!」

司会「それでは、審査に参りたいと思います!!」

にこ「ふう、間に合った…」

…………………

司会「それでは、エントリーナンバー2番!」
司会「こちらのお料理はなんでしょうか?」

にこ・穂乃果「…」

にこ・穂乃果「μ's特製!チョコバナナロールケーキですっ!!」

51: 2014/12/02(火) 19:32:37.46 ID:6PV/4xEb.net
訂正
お料理→お菓子

なんかお料理だと違う気が…

52: 2014/12/02(火) 19:37:05.65 ID:6PV/4xEb.net
大会終了後


穂乃果「惜しかったね…」

にこ「ま、当初の予定と違うし。」
にこ「仕方なかったわよ。」

穂乃果「うん…」

にこ「それより穂乃果。」
にこ「どうもありがとう。」ペコッ

穂乃果「にこちゃん!?」

にこ「にこ、あの時パニックになっちゃって…」

にこ「穂乃果が気付いてくれなかったら。」
にこ「あそこで、諦めてたと思う…」

穂乃果「だって、にこちゃんが頑張ってたの、穂乃果しってるもん!!」
穂乃果「あそこで諦めたら、今までのが無駄になっちゃう。」

穂乃果「そう考えたら、いつの間にか飛び出しちゃって…えへへ。」

にこ「…でも、穂乃果の機転が無かったら、失格だった。」
にこ「それに関しては、穂乃果のおかげよ。」
にこ「ありがとう。」

穂乃果「にこちゃん…」

53: 2014/12/02(火) 19:38:16.12 ID:6PV/4xEb.net
にこ「それにしても。」

にこ「よく覚えてたわね。」
にこ「あの生地で、ロールケーキが作れるのを。」

穂乃果「材料余った時、にこちゃんが教えてくれたから。」
穂乃果「間になにか挟めば、見た目も良くなるって言ってたの思い出して。」

にこ「ホント、あの時教えといてよかったわ…」
にこ「まさか、余り物の材料で作れちゃうなんて。」

穂乃果「ふふっ。ある意味、にこちゃんのおかげだねっ♪」

にこ「穂乃果…」

にこ「格好よかったわよ。」


穂乃果「え!?ほんと!?」

にこ「ま、にこの次くらいにはね!!」

穂乃果「にこちゃんっ!」

ギュッ

にこ「ちょっと穂乃果…///」

54: 2014/12/02(火) 19:41:25.03 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「穂乃果もね、きっと無理だって思ったの…」
穂乃果「一瞬、頭が真っ白になっちゃった。」

穂乃果「でもね、次に浮かんだのがにこちゃんだったの!」

にこ「にこが…?」

穂乃果「この一週間とちょっと、にこちゃんと毎日のようにいて。」
穂乃果「それがあったから、思い出せたんだと思う。」

にこ「穂乃果…」

穂乃果「だから、にこちゃんのおかげでもあるんだよっ?」

にこ(…)


穂乃果「…あ!」
穂乃果「もしかしたら穂乃果、にこちゃんの事好きなのかな!?」


にこ「な”っ!?」

58: 2014/12/02(火) 19:45:39.85 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「だから、にこちゃんの顔が一番にでてきたのかもっ!」

にこ「じょ、冗談はやめなさいよ…」
にこ(心臓に悪いわ…)


穂乃果「え、じゃあ試してみる?」

にこ「ちょ、ちょっと穂乃果!!」

にこ「か、顔が…近い…///」


<穂乃果~!にこちゃ~ん!


穂乃果「あ、みんな来ちゃった…」


にこ「ほっ…」

穂乃果「にこちゃん、またあとでね?」


にこ「!?」

61: 2014/12/02(火) 19:47:56.60 ID:6PV/4xEb.net
海未「穂乃果、おつかれさまでした。」

絵里「にこも、様になってたわよ?」

ことり「二人とも、途中大丈夫だった…?」

穂乃果「ことりちゃん!」
穂乃果「なんとか、にこちゃんのおかげで!」

にこ「それを言うなら、穂乃果のおかげでしょ?」

凛「まあまあ、二人とも頑張ってたにゃ!」

花陽「そ、そうですっ!」
花陽「花陽、感動しました!!」

真姫「そうね…二人とも、おつかれさま。」
真姫「賞金は、残念だったけどね。」

希「でも、2位は誇っていいんとちがう?」

にこ「ま、まあ…///」

希「どしたん、にこっち。」
希「顔赤いで?」

62: 2014/12/02(火) 19:48:47.63 ID:6PV/4xEb.net
にこ「な、何でも無いわよ!?」

にこ「とにかく、商品券は手に入ったから!」
にこ「いまから皆でケーキ食べに行きましょ!?」

凛「えっいいの!?」

海未「流石に悪いですよ…」


穂乃果「いいの、海未ちゃん!」
穂乃果「もともとにこちゃんは、このために頑張ってたんだから!!」

にこ「ちょっと!穂乃果バラすなって…///」

希「そうなん?にこっち。」

真姫「にこちゃん…ありがとう。」

にこ「…ふん。」
にこ「そうよ!みんな、この二コニーをあがめ奉りなさい!!」

絵里「もう、にこったら…」クスッ

海未「分かりました。」
海未「それでは、皆で行きましょうか。」

凛「やったー!!ケーキだー!!」

64: 2014/12/02(火) 19:53:30.47 ID:6PV/4xEb.net
にこ「もう…」

穂乃果「にーこちゃんっ♪」

にこ「ほ、穂乃果…」

穂乃果「今日は、本当にどうもありがとうっ♪」

にこ「もう、それはいいわよ。」
にこ「にこも、必氏になって出来たから。」

穂乃果「えへへ♪」
穂乃果「にこちゃん、いいこいいこ♪」ナデナデ

にこ「ちょっと、これじゃどっちが年上か分からないじゃないっ!!」

穂乃果「え~、絶対穂乃果の方がお姉ちゃんだと思うけどな~。」

にこ「それは聞き捨てならないわね!!」


穂乃果「…でも、あんまりにこちゃんと二人ってなかったから。」
穂乃果「穂乃果としては、それだけで満足だよっ。」

にこ「確かに、おかしな関係ではあったわね…」


穂乃果「お菓子な関係?」

にこ「そのお菓子じゃないわよ。」
にこ「っていうか、お菓子はもうこりごりよ…」

65: 2014/12/02(火) 19:56:36.87 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「ふぅ~ん。」

にこ「何よ…?」

穂乃果「…」


ちゅっ


にこ「…は?」

穂乃果「…えへへ///」


にこ「ほ、穂乃果!!」

穂乃果「え~?ほっぺたなのに~?」

にこ「だ、駄目にきまってるじゃない!!」


穂乃果「…じゃあ、口はにこちゃんからしてね?」

にこ「な、何言って…」

穂乃果「穂乃果、ずっと待ってるから!」タッ

66: 2014/12/02(火) 20:01:12.09 ID:6PV/4xEb.net
にこ「…」
にこ「なによ、穂乃果のやつ…」



にこ(全く、人の気も知らないで…)
にこ(ほんとに、どっちが年上か分かんないじゃない…)

にこ「…でも。」

にこ「私も、好きよ…」


にこ(なんてね。)クスッ


にこ(…仕方ない。)
にこ(これからも、付き合ってあげましょ。)



にこ「年下の、にこの大好きなお姉ちゃん。」





おわり。

68: 2014/12/02(火) 20:03:57.15 ID:6PV/4xEb.net
お付き合いありがとうございました!

マイナーカプ専門で…でしたが
ほのにこのリクエストが多かったので挑戦してみました

次回からは、またマイナーカプに戻れたらと思います。

なんて言うか、ちょっとずる賢い穂乃果がいても良いと思うんですよ

てなわけで
どうもありがとうございました!
明日も書けるかな~?

70: 2014/12/02(火) 20:07:02.41 ID:6NnYN9hq.net
そもそももうマイナーカプという組み合わせが無くなってきてる感
とりあえず乙

73: 2014/12/02(火) 20:08:02.61 ID:50Kk+nGB.net

小悪魔な穂乃果ちゃんもいいね

88: 2014/12/02(火) 21:22:04.19 ID:6PV/4xEb.net
今日初めて外でたが寒いな…

今書いてるとちゅうだから
30分から、投下します
もうちょっとだけ待っててくれ~

89: 2014/12/02(火) 21:31:58.00 ID:6PV/4xEb.net
Epilogue


穂むら


穂乃果「いらっしゃい、にこちゃん。」

にこ「お邪魔します…」

穂乃果「それで、今日はどうしたの?」

にこ「えっと…昨日の事の、お礼がしたくて。」

穂乃果「あれは、二人が頑張った結果だよ?」
穂乃果「だから、穂乃果はいいのに…」

にこ「それでも、気持ちよ。」

にこ「これを、食べてほしいの。」

穂乃果「これは…?」

にこ「いいから、開けてみて?」

ガサッ

穂乃果「あ、マフィンだ!!」

92: 2014/12/02(火) 21:36:22.87 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「いただきます!!」

穂乃果「…あ!オレンジ味!」

にこ「…そうよ。オレンジピールを入れてみたの。」

にこ「穂乃果が、そんなイメージだったから…」

穂乃果「にこちゃん…」

穂乃果「うん!すっごく美味しい!」
穂乃果「どうもありがとうっ♪」

にこ「いいのよ…」

にこ「それに、それをあげたのには。」
にこ「もうひとつ、意味があるの。」

穂乃果「もう一つ…?」


にこ「ええ。」

にこ「穂乃果、アンタが好きよ。」



穂乃果「ふぇっ!?」

93: 2014/12/02(火) 21:39:33.74 ID:6PV/4xEb.net
穂乃果「に、にこちゃん?」

にこ「もう…。」
にこ「こんな気持ちにさせた、穂乃果のせいよっ!!」


ちゅっ



穂乃果「ほぇっ!?///」

穂乃果「ちょ、ちょっとにこちゃん!!」

にこ「…何よ、アンタがしろって言ったんでしょ?」

穂乃果「そ、そうだけど不意打ちはずるいよ!!」

にこ「アンタも不意打ちだったじゃない!!」

穂乃果「ムードを考えてよ!!」

にこ「精一杯考えた結果でしょ!?」

穂乃果「じゃ、じゃあもう一回!ね?」

にこ「嫌よ!こんな恥ずかしい事できるわけないじゃない!」

穂乃果「いーもんっ!穂乃果からするっ!!」

穂乃果「ちゅ~。」

にこ「だ、だから近いって…///」

94: 2014/12/02(火) 21:42:19.21 ID:6PV/4xEb.net
ちゅ

にこ「……」

穂乃果「…これで、おあいこだねっ♡」

にこ「もう…」
にこ「にこが頑張ったのは何だったのよ…」


穂乃果「もちろん、嬉しかったよ?」

にこ「はあ…アンタはいつもそうね。」

穂乃果「えへへ…///」

にこ「褒めてないわよ!?」

穂乃果「にこちゃん、だ~いすきっ!!!」ギュッ

にこ「ああもう、こんなのばっかり!」
にこ「いつか、覚えてなさい!!!」

穂乃果「ふふ~ん♪」






オレンジ

西洋で、恋の実り・花嫁の純白、の意。




おわり。



引用元: 穂乃果「お菓子な関係?」