1: 2015/01/22(木) 20:58:26.87 ID:3J3wBZcN.net
花陽「初めましてアルパカさん。小泉花陽っていいます」

花陽「アルパカさんのお世話係りになりました」

花陽「ちゃんとお世話できるかわからないけど今日からよろしくね、アルパカさん」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「ひぅっ」ビク

2: 2015/01/22(木) 20:59:56.25 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「こんにちはアルパカさん。新しいお水あげるね」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「本当はアルパカさんのお世話係りって三人で交代でやるんだって」

花陽「でも今年は入学した生徒が少なくて私一人なんです」

花陽「頼りないかもしれないけど頑張るね」

アルパカ「フェェェェ」

7: 2015/01/22(木) 21:03:04.05 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「聞いてくださいアルパカさん。この学校、廃校になっちゃうんだって」

花陽「この前入学した生徒が少ないって話したよね?実は私たちの学年一クラスしかないんです」

花陽「三年生が三クラス、二年生が二クラスなんだって」

花陽「廃校になったらアルパカさんはどうなっちゃうんですか?」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「えへへ、何言ってるかわかんないや」

9: 2015/01/22(木) 21:07:22.45 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「今日はとっても疲れちゃったよアルパカさん」

花陽「今日は体育の授業があってね、持久走だったからヘトヘトなんだ」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「凛ちゃんがね、クラスで一番だったんだよ」

花陽「あ、凛ちゃんっていうのは、私の大事なお友達でね、小学校のころからずっと一緒なんだ。運動が得意な子なの」

花陽「私は運動得意じゃないから……持久走もダメダメでした、えへへ……」

アルパカ「フェェェェ」

10: 2015/01/22(木) 21:13:27.03 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「今日、恥ずかしい思いしちゃったの、アルパカさん……」

花陽「音楽の授業でね、歌のテストがあったんだけど、私、声がちっちゃいって何回かやり直しさせられちゃったんだ……」

花陽「私が悪いんだけどね……えへへ……」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「西木野さんっていう子の歌声がすっごく綺麗でね、すごかったなぁ……」

花陽「西木野さんも同じクラスの子でね、話したことはないんだけど、頭もすっごくいいみたいなの」

花陽「私は……運動も音楽もダメで……頭もすっごくいいってわけでもないし……」

花陽「花陽はダメダメなんです……えへへ……」

アルパカ「フェェェェ」

13: 2015/01/22(木) 21:21:11.02 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「スクールアイドルって知ってますか、アルパカさん?」

花陽「うちの学校で結成されたみたいなんだ」

花陽「アイドル……」

花陽「……実はね、私は小さい頃からアイドルに憧れてたんです」

アルパカ「……」

花陽「今日そのスクールアイドルの人を見たんだけど、花陽なんかより全然可愛くて、元気で、笑顔も素敵で……」

花陽「私には無理なんだろうなぁ……」

アルパカ「ぶるるるるるる!」

花陽「ひゃうぅっ!」ビク

花陽「ど、どうしたの、アルパカさん?」

アルパカ「ぶるるるるるる……」

花陽「ご、ごめんなさーい」タタッ

16: 2015/01/22(木) 21:26:07.36 ID:3J3wBZcN.net
花陽「あ、アルパカさん、アルパカさん……?」

花陽「まだ怒ってますか、アルパカさん?」

花陽「あのね、アルパカさんに怒られちゃったってこと、凛ちゃんにお話ししたの。なんでアルパカさん、急に機嫌悪くなっちゃったんだろうって」

花陽「そしたら、『かよちんが自分のことダメダメだなんていうからだよ!』って」

花陽「『もっと自分に自信を持たなきゃダメなんだよ』って。そうなんですか、アルパカさん?」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「えへへ、ありがとう、アルパカさん、ごめんね」

花陽「自分に自信を持つって、なんだか難しいけど、頑張ってみるね」

アルパカ「フェェェェ」

17: 2015/01/22(木) 21:32:46.78 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「遅くなってごめんね、アルパカさん」

花陽「今日ね、前に話したスクールアイドルのライブがあってね、それを見に行ってたの」

花陽「頑張ってチラシ配りしてたんだけどお客さんは全然いなくてね……」

花陽「でも、すっっっっごく素敵なライブだったんだよ」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「あの先輩方は、今日のファーストライブを見た人がそのことを自慢できるような、素敵なスクールアイドルになれる気がするんだ」

花陽「……うん、あの先輩方なら、かっこいいし、可愛いし……」

花陽「私は…………」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「……えへへ、なんでもない」

18: 2015/01/22(木) 21:37:56.17 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「どうしよう、アルパカさん」

花陽「μ's……この学校のスクールアイドルの名前なんだけど、μ'sがね、メンバーを募集してるんだって」

花陽「それ見てね、やってみたいって……思ったんだけど……」

花陽「……」

花陽「アルパカさんと凛ちゃんに怒られてからね、自分のこと卑下しないようにはしてるんだよ」

花陽「でも、やっぱり、花陽にアイドルは……無理、だよね……えへへ……」

花陽「怒りますか?」

アルパカ「ぶるるるるるる……!」

花陽「ごめんなさい、でも……やっぱり花陽には……」

アルパカ「……」

21: 2015/01/22(木) 21:43:16.62 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「昨日はお話しできなくてごめんねアルパカさん」

花陽「昨日はね、西木野さんのお家にお邪魔してたの」

花陽「西木野さんが落とした生徒手帳を届けに行ったんだけどね、そこで西木野さんともお話し出来て……」

花陽「それでね、西木野さんにも『アイドルやりたいんじゃないの?』って……」

花陽「凛ちゃんは、私がアイドルに憧れてること知ってるからしょうがないけど、ほとんど話したことない西木野さんにもばれちゃった」

花陽「私、そんなにアイドルやりたそうに見えますか?」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「そっか……」

24: 2015/01/22(木) 21:50:09.22 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「今日、ちょっと頑張ったんだよアルパカさん」

花陽「授業で指された時にね、いつもより大きな声を出してみたんだよ」

花陽「声が裏返っちゃって、周りの子に笑われちゃったんだけどね……恥ずかしかった……」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「でも、嫌な気分じゃないというか……ちょっとスッキリした……かも……」

花陽「アイドルはやっぱりちょっと怖いけど、少しは変われたってことなのかな?」

アルパカ「フェェェェ」

花陽「ありがとう、アルパカさん」

27: 2015/01/22(木) 21:56:50.61 ID:3J3wBZcN.net
花陽「アルパカさんアルパカさん」

花陽「紹介するねアルパカさん」

花陽「こちらが凛ちゃんと、西木野さん」

花陽「それから、二年生の、高坂先輩、園田先輩、海未先輩」

花陽「スクールアイドルμ'sの……これから一緒に頑張る仲間です!」

アルパカ「フェェェェ!」

花陽「今まであんまり楽しいことお話しできなくてごめんねアルパカさん」

花陽「でもこれからは、μ'sで起こった楽しいこともいっぱいお話しするからね」

花陽「今までお話したくさん聞いてくれてありがとう、アルパカさん」

花陽「これからもよろしくね」

アルパカ「フェェェェ!」

終わり

28: 2015/01/22(木) 21:57:18.19 ID:bgK4zI9Y.net

ほんわかした

29: 2015/01/22(木) 21:57:32.11 ID:Y8SaXQ/u.net
泣いた

34: 2015/01/22(木) 22:37:07.74 ID:3J3wBZcN.net
ほんとだミスってたわ

引用元: 花陽「アルパカさんアルパカさん」