1: 2015/01/25(日) 22:03:05.35 ID:j8D7Koyc0.net
女「男くん早く支度してよ。学校に遅れるじゃない」

男「うん」

女「そういえば宿題やったの?」

男「ああ・・・やってねえや」

女「じゃあ見せてあげるからはよ学校いこ」

テクテクテク

女「こんなに綺麗で賢い私に世話焼いてもらえるなんて男クンは幸運だわ」

男「自分で言うんだな」

4: 2015/01/25(日) 22:04:53.51 ID:j8D7Koyc0.net
イケメン「女さんおはよう!」

女「はいおはよう」
スタスタ
男「俺には挨拶なしか・・・」

女「感じ悪いわ。あいつブサイクの癖に気取ってなんなの」

女「その点男はちゃんと分をわきまえてて偉い!」

男「褒めてるの?貶してる?」

周りの男「(うらやましい)(冴えないくせに)」

男「(ああ・・・なんだろうこのさすような反感は)」

6: 2015/01/25(日) 22:07:00.71 ID:j8D7Koyc0.net
学校にて
周りの女子「女さんまた校内トップだね」

女「勉強は得意なの」

周りの女子「それだけじゃなくて運動もできておまけに顔も・・・うらやましい~」

周りの女子「で男さんと良くいるけどもしかして付き合ってるの?」

女「いやそういうわけではないけど」

周りの女子「女さんならもっとかっこいい人と付き合えるのに~」

周りの女子「そうよ~あんな冴えないのじゃなくても・・・」女「ムカ)彼のこと何も知らないのによくもそこまで言えたものね」

女「・・・もう次の授業よ。」
スタスタ
周りの女子「感じ悪い~」「何むきになってるの」「そうよね~」

9: 2015/01/25(日) 22:12:40.81 ID:j8D7Koyc0.net
女「はいお弁当」

男「いつも悪いね」

女「全部レトルトだから」

男「なんで俺と一緒にいるの?」

女「え?どういうこと?」

男「さっきの話聞いてたけど確かにその通りだと思った」

男「俺といてなにか君にプラスになるのかなって」

男「おれは君の足を引っ張ってばっかだし。」

男「俺にかまわなければもっと自分の時間を持てるんじゃないの?」

女「私のことが嫌いになった?」

男「そ、そうじゃないけど。俺といて君はいいのかなって」

男「君は頭も良いしすごく綺麗だし。俺なんかの世話を焼いてるのなんて時間の無駄だろう」

男「だから不出来な俺に同情して庇うようなまねはしてほしくない。」

女「自分のことも満足にできないのに他人を気遣う余裕はあるのね」

女「貴方は私と一緒にいた方がいいと思うわ。それとも私のこと嫌い?」

11: 2015/01/25(日) 22:18:20.01 ID:j8D7Koyc0.net
女「もういいあなたの気持ちはよくわかった」

男「え・・・」

女「答えられないの?お互い確認するまでもないと思ってたけど残念」

女「馬鹿にしないでほしいわ」

女「サヨナラ」
スタスタ
男「あ・・・でもこれでよかったのかな」

12: 2015/01/25(日) 22:24:24.79 ID:j8D7Koyc0.net
女(あいつ本当に馬鹿ね)

女(でも馬鹿すぎてほっとけないのよね)

女(ある意味魔性の男かも)

女(よく見るとちょっとかっこいいし、まあ履いて捨てるほどいるけどね)

女(・・・はあ)

13: 2015/01/25(日) 22:27:41.22 ID:j8D7Koyc0.net
男(これでいいんだよな)

男(うん、このまま女さんに頼ってたらどんどんダメになってくよ)

男(俺といるより絶対イケメン君とかのほうが彼女のためになるよな)

男(・・・)

男(・・・)

男(・・・)

14: 2015/01/25(日) 22:30:55.16 ID:j8D7Koyc0.net
イケメン「女さん大事な話があるんだ。この後空いてる?」

女「別にいいけど」

イケメン「じゃあ屋上に来てほしい」

女「ええ。また後ほど(どうせ告るんなら今告れよ意気地のない奴ね」

男「・・・」

女「(さてどうやって断るか)」

男「・・・じゃあね」

女「(あ、そうだ)この後屋上に来て」

男「え?」

女「いいから来て絶対よ」

男「あの・・・」
スタスタ

15: 2015/01/25(日) 22:34:27.61 ID:j8D7Koyc0.net
男「(女さん呼び出されてたけど何をするつもりなんだろう俺まで呼びだして)」
屋上
イケメン「女さん俺と付き合ってくれ!」

女「ええ~どうしようかな~」

イケメン「初めて見たときから君にぞっこんだよ!」

女「(男おっそいな)うーん」

女「(あれ男だ。でも隠れてる。)うーんじゃあいいかな~」
 
男「・・・」
イケメン「ほんと!!!やったああああああああああああああああああ!!!」

男「・・・(いいのか?本当にいいのか・・・)」

16: 2015/01/25(日) 22:35:26.98 ID:j8D7Koyc0.net
女「ねえ好きって言って?」

女「こそこそ隠れてる意気地のない人より積極的な人のほうが好きなの」

イケメン「?ああそうだよね~」
男「・・・(未練がましいぞ俺帰ろう)」

女「(早く来いよ)ねえ覗いてるだけで何もできない意気地のない人は早く出てきてほしいわよね~」

イケメン「???」
男「(あれは俺のことか?)」

女「ねえ私のこと好き?」

イケメン「??え?もちろんだよ!」
男「・・・・」

17: 2015/01/25(日) 22:36:40.91 ID:j8D7Koyc0.net
女「聞こえない~」

男「好きです!!」

女「!!!」
ダダダ
女「遅い!!!」バキっ

女「あんたどこまでドンなら気が済むの!」

男「ごめん・・・」

女「まあそんなに好きなら付き合ってあげる☆浮気しちゃダメよ?」

イケメン「あの・・・」

女「ああご苦労様もうかえって結構よ」

21: 2015/01/25(日) 22:42:58.16 ID:j8D7Koyc0.net
女「私卒業したら○大行くからアンタも来て」

男「え・・・?でも俺の学力じゃとても・・・」

女「ああそう。でも私美人だから魅力的な学友たちに誘惑されちゃうかも・・・」

男「え」

女「来てくれるよね?」

男「でも学力が・・・」

女「勉強教えてあげるから大丈夫!貴方にはイエスという権利しかないのよ♪
女「今まで通り助けてあげるから心配しないでね」

男「・・・(これでいいのか?なんかさらに自立できなくなってる気がする」

22: 2015/01/25(日) 22:45:40.86 ID:j8D7Koyc0.net
女「それより恋人になったなら・・・ホラ」

女「跪いて私の手の甲に口づけして?

chu・・・

女「ずうっと一緒よ・・・」

女「ダメな男になっても私が直してあげるからね

23: 2015/01/25(日) 22:47:22.18 ID:j8D7Koyc0.net
男「本当に○大に入れるなんてやれば出来るもんだ」

女「講師がいいからね♪学習塾でも始めたほうがいいかしら?」

男「それより単位やばい」

女「レポートは私のを参考にして」

男「こ、これは本当に日本語なのか??」

女「これは(ペラペラ)ってこと」

女「今日はちょっとお夕食作れないからピザでも頼んで」

男「(なんか女さんに頼ってばっかだな)」

男「女さんはそばにいてくれるだけでいいというけれど」

男「力になりたい」

24: 2015/01/25(日) 22:50:54.48 ID:j8D7Koyc0.net
女さん曰く「別に一人でやる必要ないでしょ。効率が悪くなるしね。」

男「せめて俺のことはオレでやりたいけど。別に今のままでもいいかっていう思いもある。でも女さんから捨てられたらどうなるんだろう」

そして数年後

男「俺なりに頑張ってきたが全く追いつけないな。それどころか差は開くばかり」

男「彼女はお父さんの会社に入って敏腕をふるっている」

男「俺も彼女と同じ会社に入った」

男「しかし俺は彼女のおまけでしかない」

女「ちょっとイケメンくん!またここミスってる!しっかりしてよ!」

イケメン「すいません!!!課長!!!」

女「ちょっとこれだれがやったの?!やり直して!」

男「あ・・・僕ですすいません」

女「男君大丈夫よ。これは私がやっとくからお茶持ってきてちょうだい」

男「・・・」

25: 2015/01/25(日) 22:54:33.10 ID:j8D7Koyc0.net
男(つくづく自分の無能さに嫌気がさす)

男(俺は彼女にすべてを任せてしまっている)

女「私はあなたにすべてを捧げているつもりよ」

女「だからあなたも私のそばにいて」

女「日本有数の美人で有能で献身的な私があなたに尽くしているなんて光栄でしょう?」

周りの人(社内でいちゃつくんじゃねーよ・・・)(あんな冴えない男のどこがいいんだよ)

男(彼女の存在が重すぎる。この刺すような反感。みじめだ・・・)

男(輝く鎧を着せられてるのに中身は・・・)

26: 2015/01/25(日) 23:00:16.89 ID:j8D7Koyc0.net
女「最近疲れてるね」

男「そ、そうかな」

女「みんな貴方を羨んでるけど」

女「気にしない方が良いわ。みんなあなたの良さを分かっていないだけだと思うの。でも悩みがあるならいつでも相談に乗るからね」

男「ありがとう」

男(俺の良さ?そういえば俺の良さってなんだろう?)

男「女さんは、俺のどこが良くて一緒にいるの?前も聞いたけどさ」

女「そうね、いいところばかりに思えるけど、一番いいところは一緒にいて安心できるところかな。相性が良いってずっと思ってる」

男(・・・そうか、そういうことか)「ありがとう、嬉しいよ」

27: 2015/01/25(日) 23:05:38.96 ID:j8D7Koyc0.net
男(つまり俺がダメだからいいってことだな。無能で可愛げのある側近を置いてる感じなんだな)

男(差し詰め俺は女さんの膝の上で横になる猫ってとこだな・・・)

同僚「そういえば明日から新しい人が来るって」

男「へえ」

28: 2015/01/25(日) 23:07:11.86 ID:j8D7Koyc0.net
幼馴染「今日からお世話になります。」

男「あ、、、君は、、、」

幼馴染「あ!!男くん、、、元気だった?」

男「うん君こそ小学校以来だね」

幼馴染「すごい久しぶり。昔はすごい仲良かったよね私たち一緒に学校行ったりさ」

男「うんうん。」

幼馴染「でも途中から女さんと行くようになって。で私引っ越しちゃったから」

男「あ、、、」

幼馴染「これからよろしくね。男さん」

29: 2015/01/25(日) 23:09:08.58 ID:j8D7Koyc0.net
4日後
幼馴染「私ってやっぱドジ・・・」

男「慣れないうちは俺もそうだったよ」

幼馴染「男ありがとう・・・」

男「いいんだよ。みんな最初は同じなんだ」

幼馴染「やっぱり男は頼りになるね」

男「そ、そうかな」

女「男!ちょっと来てくれない(怒」

男「あ、課長が呼んでる・・・」

給湯室
女「もう新人の子につきっきりじゃなくてもいいと思うんだけど?仕事の効率が落ちるから」

男「え・・・でも」

女「いつの間にか呼び捨てしちゃって。ここは職場なのわかる?昔仲良しだったからって公私混同は良くないわね」

30: 2015/01/25(日) 23:11:09.69 ID:j8D7Koyc0.net
女「わかった?」

男「はい」

女「よろしい。仕事に戻って結構よ」

女「イケメンくん!ちょっと来なさい」

イケメン「はい!」

女「男と幼馴染さんを近づけないようにして。彼らが一緒にいるところを見たら逐一報告するように」

イケメン「え、でもそれはちょっと。。。」女「いいからやれ。首にするぞ」
給湯室

男(確かに女さんは良くしてくれるけど。一緒にいて辛い。束縛してくるし・・・)

31: 2015/01/25(日) 23:13:09.72 ID:j8D7Koyc0.net
幼馴染「男君って変わらないね。優しくて。でもちょっと抜けてるところもあるけどね」

男「褒めてる?」

幼馴染「ええもちろん」

イケメン「男ここミスってるぞ!!」

男「ああ今すぐ直すよ!」

幼馴染「私にやらせて!?」

男「悪いよ」

幼馴染「ちょっとくらい力になりたいじゃない?」

男「じゃあ一緒にやってくれる?」

幼馴染「うん!」

イケメン「(あ!まずい)そいつは駄目だな。幼馴染さんには別の仕事があるんだ。」

男(・・・引き離しか、どうせ女さんが命じたんだろうけど)

32: 2015/01/25(日) 23:16:25.93 ID:j8D7Koyc0.net
1か月後
男「幼馴染さんお疲れ。」

幼馴染「男クン・・・いや男」

男「なんだい?」

幼馴染「やっぱり男のこと好きかもしんない」

男「!?」

男「でも俺は女さんと・・・」

幼馴染「私たちならお互い助け合って暮らしていけると思うわ」

幼馴染「ずっと前から好きだった。忘れようとしたけどやっぱり無理」

男「・・・!」
チュウ
幼馴染「・・・あ」

男「!!!!ゴメン!!これは忘れてくれ!!!」

イケメン「大変なところを見てしまった。。。」

33: 2015/01/25(日) 23:16:52.53 ID:j8D7Koyc0.net
イケメン「課長・・・内密なお話がありまして・・・」

女「男が浮気??????!!!!」

女「あの泥棒!絶対に許せないわ・・・」

女「それにしても貴方は今まで何をやってたの?こうならないように引き離しといてと頼んだのに」

イケメン「は・・・力を尽くしましたが。私の見えないところで勝手にあっていたようで・・・」

女「そう。昔から思っていたけどあなたって本当に使えない男ね。顔も良くないし。もう帰っていいわ。あ、そうそうあなたは明日から北海道支店に転勤だからそういうことで」

イケメン「・・・」

35: 2015/01/25(日) 23:20:31.49 ID:j8D7Koyc0.net
男(昨日のこと、女さんに言うべきか・・・言わざるべきか」

女「おはよう。男くん」

男「お、おはようございます」

女「なにか言いたげな顔ね?」

男「い、いや」

女「あらそう。今日早いからもう行くわね。朝ごはんはもう作っておいたから」

男「・・・」

そして
男「あれ今日は、幼馴染さん休みかな?イケメンくんもいないな・・・」

女「あ、朝いうの忘れてたけど、幼馴染さんは辞めたから。ついでにイケメンくんは遠いところに行ったから」

男「へ?」

女「まあ、ドジばっかりだし戦力にもなりそうにないから仕方ないところねえ」

女「なんか盗み癖もあったみたいだし?」

男(ばれてる・・・!)

女「貴方が一番悪いのよ?この話は帰ってからするからそのつもりで。」

36: 2015/01/25(日) 23:28:22.51 ID:j8D7Koyc0.net
そして
女「人間誰しも間違いはあるけど、学習しない人間は大嫌いよ。」

男(怖・・・!)

女「私は貴方のために捧げているのに許し難い背信行為だわ!2度目はないわよ!」

男「・・・もうたく・・だ」ボソッ

女「は?」

男「もうたくさんだ!俺を飼い頃すのがそんなに楽しいのか!」

女「な、なによ!そのいいかた!私は良かれと思って・・・」

男「ありがた迷惑だ!俺はお前の子供でもペットでもない!俺は出ていく!」

女「そんなの認めないから!だ、誰のおかげでここまで来れたと思ってるの!?」

男「お前に骨抜きにされて何も出来ないよりはマシだ!」

37: 2015/01/25(日) 23:30:59.80 ID:j8D7Koyc0.net
男「もう君にはついていけない!」
バシ
男「い!!」
女「あ、あの女?!そうでしょ?!あの女狐なんでしょ?!!」

男「・・・」

女「あ、あ、あの女のどこがいいの!?!あんな取り立てて語るところもない日陰者のどこが私より優れているっていうの!?」

男「君と一緒にいると辛いんだよ・・・君ならいい人が・・・」

女「や、やっぱり!私を捨ててあの女に走るのね!?!バキ」

男「う!!」

38: 2015/01/25(日) 23:32:50.50 ID:j8D7Koyc0.net
女「ご、ごめんなさい!い、痛かった?」

女「ねえ、、、捨てないで・・・お願い・・・(泣き」

男「・・・悪いけど」

女「!」
バキ
男「ウ・・・」

女「あの糞女のせいで頭をおかしくされたのね・・・可哀想に。でも大丈夫!私が根気よく直してあげるから!」

40: 2015/01/25(日) 23:34:45.45 ID:j8D7Koyc0.net
男「う・・・ここは・・・」
グッ
男「あれ手錠に足かせが!!?!!」

女「考えてみたんだけどこれはやっぱり私の教育が間違ってたんだと思うの。」

女「世の中には悪い人がいっぱいいるからね♪貴方は外に出る必要はないから。でも貴方は悪い子だから外に出たくなっちゃうでしょう?」

男「お、おれが悪かった!助けてくれ!」

女「ちゃんと反省してるみたいね。素直でよろしい。そこが貴方の素晴らしいところよ。ならいまのままでも問題はないわね?」

男「!!!!」

女「あなたに裏切られて深く傷つきました。でも貴方が悪いわけじゃない。環境が悪かったのよ。

女「私は心の広い女だから貴方の愚行を許します。」

女「それを罰よ。償い悔い改めるまではそのままだからね」

男「こ、こんなのって・・・」
バキ
女「やっぱりまだまだ悪い子ねえ」

41: 2015/01/25(日) 23:36:59.21 ID:j8D7Koyc0.net
女「男は悪い子だから。でも大丈夫。あなたはどうしようもないけれど私はあなたを絶対に見捨てないから」

女「はい夕食。食べさせてあげる」

男「・・・ありがとう」
バキッ
女「本当に感謝してるの?」
バキッ
男「・・・グフ。あ、ありがとうありがとう」

女「額をこすりつけるくらいに感謝しているのね」

女「正直な男は大好きよ。昔のあなたに戻してあげる。はいあーんして」

男(・・・)
バキッ
女「痛みを伴わないとわからないなんて重症ねえ」

42: 2015/01/25(日) 23:40:59.12 ID:j8D7Koyc0.net
女「仕事に行ってくるね。いい子にしてないとダメだよ?」

女「ちょっとくらいいたずらしてもいいけど外に出ちゃだめだからね?」

男(俺が悪いのか?彼女がおかしくなってしまったのは。)

男(彼女はいつも俺を助けてくれた。尽くしてくれた。才覚を発揮すると同時に自尊心も肥大させてしまったのか?それとも生来の気質なのか?)

男(気がくるっても彼女は狡猾だ。おそらく俺を開放することはない。)
バキ

女「いってらっしゃいがないんだけど?(怒」

男「い、いってらっしゃい・・・」

43: 2015/01/25(日) 23:43:36.23 ID:j8D7Koyc0.net
男(結局彼女は自分とお話してくれる人形が欲しかったのかもしれない。)

男(俺は今最も人間に近い人形だ。)

44: 2015/01/25(日) 23:46:03.43 ID:j8D7Koyc0.net
男(理性的な方法で言うことを利かせられない物理的なやり方で縛る)

男(なぜ俺にそこまで執着するんだ?俺じゃなくてもいいじゃないか・・・)

男(女は俺を自分の物だと思っているのだろうな。人にとられそうになったから怒ったんだ。)

男(その理由はずっと一緒にいたから?俺が彼女より劣っているから?顔?性格?性関係の相性?)

男(その程度の理由で異常に執着するなんてまるで動物みたいだ。知能もあるから質が悪い)

男(運が悪かったのだろう・・・諦めるしかない・・・)

45: 2015/01/25(日) 23:48:43.18 ID:j8D7Koyc0.net
男(何か月たっただろう・・・俺は生きているのだろうか・・・もう意識も希薄になってきた)

男(あれから性的にも肉体的に虐待を受けた)

男(痛み以外現実味がない)

男(どんどん自分がなくなっていく感じだ)

男(不思議だ。このような暴挙を受けているにもかかわらず時折彼女のやさしさに心打たれることがある)

男(この前は爪を剥がされたが。丁寧に包帯を巻いてくれる彼女にやさしさを感じてしまった。俺はおかしくなったのか。)

男(精神的に殺されようとしているのかもしれない)

47: 2015/01/25(日) 23:58:14.30 ID:j8D7Koyc0.net
女「ねえ、外に出てもいいって言ったらどうする?」

男「・・・え・・・」
ガチャ
女「貴方、本当は出たいんじゃない?」

男「・・・コク」

女「出て行ってもいいのよ?本当に出たい?」

男「だ、出してください・・・」

女「そう残念ね。前に外に出ちゃダメって教えてたのに。」

女「私はあなたに無償の愛情を注いでいるというのに!!!また裏切ったのね!!!」
鞭バシ-

男「・・・ウ、ウ」(・・・)

48: 2015/01/26(月) 00:08:20.89 ID:DP8fcUbJ0.net
バシバシバシ!
男「イ、イタイ・・・ゴメンナサイ・・・ゴメンナサイ・・・」(そうか、俺が馬鹿なんだな。簡単なことも理解できないから彼女をイライラさせてしまうんだ。)

女「あ!痛かった?ご、ごめんね・・・ゴメンネ・・・貴方を傷つけたいんじゃないの・・・」ボロボロ

男「お、お、俺がわ、悪かったです。。。」(優しいなあ。彼女は。俺を本気で思ってくれてるんだな)

49: 2015/01/26(月) 00:12:32.31 ID:DP8fcUbJ0.net
男(考えてみれば俺のことをこれほど考えてくれた女性はいない。そんな彼女を裏切るなんてどうしてそんなことを考えたのだろう。)

男(今思えば俺は今まで余計なことをして彼女を傷つけ続けた。あまつさえ彼女を捨てようとした。)

男(ダメな男だな。。。俺は)

男(彼女から与えられる施しを悦んで受ければそれでよかったのだ)

51: 2015/01/26(月) 00:25:49.67 ID:DP8fcUbJ0.net
女「!!!ちょっとなにこれ!」

男「・・・え?・・・」

女「貴方の寝室探したらこんな汚らわしいビデオが!」

女「貴方こそこそこんなもの見てたの?!」

男「い、い、今はみ、見てない、で、す」

女「うそ!信じられない!今は見てないとしてもこれは浮気よ!浮気!」
バシバシ!バシバシ!バシバシ!

男「ウ・・・ウ・・・」(ああ、なんて馬鹿なんだろう。こんなものを見るなんていけないことだ。)

女「ハアハア・・・浮気は絶対許せない・・・第一こんな醜女のどこが私よりいいのよ!」
バシバシ!
女「・・・ウウ(ボロボロ)酷い・・・酷過ぎるわ・・・」
男「ご、ご、ゴメンナサイ。な、なな、泣かないで・・・」

52: 2015/01/26(月) 00:31:11.77 ID:DP8fcUbJ0.net
女「あ・・・貴方身体が・・・ズタズタじゃない・・・ご、ごめんね・・・加減がわからないの・・・(ボロボロ」

女「貴方が悪いんじゃない。雄としての本能が悪いのよ。貴方を叩いても仕方のないこと・・・」

女「そうだ!貴方の性欲を減退させればいいのよ!ほかの女に目移りする性欲なんて私たちの間には必要ないわ!」

女「私のパパの知り合いに良い医者がいるの。両側精巣を摘出すれば性欲を抑えることが出来るんだって!今すぐやりましょう!」

男「う、うん」(凄いなあ。女さんは物知りだし俺のために全て捧げている。俺も彼女に報いるならこれくらい当然だよ。」

53: 2015/01/26(月) 00:37:43.17 ID:DP8fcUbJ0.net
男(幸い医者の腕は良かった。傷の化膿もなく術後の経過も良好だ)

男(性欲なんて穢れたものは必要はないのだ。俺は果報者だ。本当に愛してくれる者がそばにいる)
回想
女「ずうっと一緒よ・・・」

男(昔の俺は愚かだった。それでも俺を見捨てないでくれた。飼われているとか依存しているとかそんなことはどうでもいい)

男(これもまた愛だろう)

54: 2015/01/26(月) 00:39:35.88 ID:DP8fcUbJ0.net
女「気分はどう?」

男「いいよ。」

女「ずっと一緒だよね?離れたら頃すから!」

男「う、うん!」

chu!

終わり

引用元: 女「私に世話してもらえるなんて男君は果報者ね!」