ラッキービースト「……」

かばんちゃん「もう、サーバルちゃん、ラッキーさんを投げちゃだめだよ」

サーバル「だって、まさかボスがこんな形になっちゃうなんて思わなかったんだもん！」

かばんちゃん「あはは、でもラッキーさんが無事で本当に良かったです」

ボス「ｶﾊﾞﾝﾀﾁﾓ　ｹｶﾞｶﾞﾅｸﾃ　ﾖｶｯﾀﾖ」

ラッキービースト「……」

サーバル「みんなにボスが見つかったって伝えてこなきゃ！　かばんちゃん、行こっ！」

かばんちゃん「うん！」ｽﾀｽﾀ

ボス「ｶﾊﾞﾝ　ｽﾅﾊﾏﾊ　ﾊｼﾙﾄｱﾌﾞﾅｲﾖ」

ラッキービースト「……」

ラッキービースト「……」ｽﾀｽﾀ

サーバル「みんなー！　ボスが見つかったよー！」

ジャガー「無事に見つかったんだ、本当に良かった」

かばんちゃん「あの、これがラッキーさん、みたいです」

コツメカワウソ「ちいさいぞー！？」

ギンギツネ「ほ、本当にボスなの？　これ……」

かばんちゃん「そ、そうみたいです」

スナネコ「二人の後ろに付いてきた、あっちのボスは違うんだ」

かばんちゃん「え？」

ラッキービースト「……」

ラッキービースト「……ﾊｼﾞﾒﾏｼﾒ　ﾎﾞｸﾊ ﾗｯｷｰﾋﾞｰｽﾄﾀﾞﾖ　ﾖﾛｼｸﾈ　ｷﾐﾉﾅﾏｴｦ ｵｼｴﾃ」

かばんちゃん「あっ、えっと、はじめまして、ぼく、かばんっていいます、本当の名前じゃないと思うんですけど……」

ラッキービースト「ﾖﾛｼｸﾈ　ｶ」

ボス「ｱﾒｶﾞ　ﾌﾘｿｳﾀﾞﾖ　ﾄﾞｺｶﾃﾞ　ｱﾏﾔﾄﾞﾘｼﾖｳ」

キタキツネ「ぼくこれしってる、これすまほっていうんだって」

ギンギツネ「あなたまた変なこと言って……」

サーバル「ボスのてんきよほーだ！　雨が降ってきちゃうよー！」

ラッキービースト「……」

かばんちゃん「どこかで雨宿りしましょう皆さん」

ギンギツネ「ちょうどいいわね、温泉にでも行きましょう！」

キタキツネ「えー……ここからとおいよ……」

ｻﾞｧｰｰｰ……

コツメカワウソ「わーい！　大雨だぞー！」

かばんちゃん「う、うわっ！　とにかくどこか雨をしのげるところに行きましょう！」


ラッキービースト「ｺｺｶ」

ボス「ｺｺｶﾗ　ｲﾁﾊﾞﾝﾁｶｸﾉ　ｼｾﾂﾊ　ﾕｳｴﾝﾁﾉ　ﾌｰﾄﾞｺｰﾄﾀﾞﾈ　ｱﾝﾅｲｽﾙﾖ」

ラッキービースト「……」ｽﾀｽﾀ

ボス「ｺｺｶﾞ　ﾌｰﾄﾞｺｰﾄﾀﾞﾖ　ｶﾊﾞﾝ　ﾅﾆｶ　ﾀﾍﾞﾀｲﾓﾉﾊ　ｱﾙｶﾅ」

かばんちゃん「わぁ……素敵なところですね」

サーバル「ボスはなんでも知ってるね！　すっごい！」

ラッキービースト「……ｱｯﾁﾆ　ﾀﾍﾞﾓﾉｦ　ﾀﾍﾞﾅｶﾞﾗ　ｼｮｰｦﾐﾗﾚﾙ　ﾊﾞｼｮｶﾞｱﾙﾖ　ﾖｶｯﾀﾗ　ｱﾝﾅｲｽﾙﾖ」

ボス「ｱﾒｶﾞ　ﾔﾑﾏﾃﾞ　ｺｺﾃﾞﾋﾄｲｷｼﾖｳｶ」

かばんちゃん「はい、ラッキーさん」

かばんちゃん「……」ﾁﾗｯ

ラッキービースト「……」

かばんちゃん「……ラッキーさん、ちょっといいですか？」

ボス「ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾀﾞﾖ　ｶﾊﾞﾝ」

かばんちゃん「じゃあ、一旦僕の腕から外してここにおいておきますね」

サーバル「すごーい！　ボスは今の姿のほうが色々と使い勝手が良いみたいんだね！」

ラッキービースト「……」

かばんちゃん「あの、こんにちは、もう一人のラッキーさん」

ラッキー「……！　ｺﾝﾆﾁﾊ　ｶﾊﾞﾝ」ﾋﾟｮﾝｯﾋﾟｮﾝｯ

かばんちゃん「もう一人のラッキーさんがさっき言ってた、しょー？が見れる場所に、僕、行ってみたいです！」

ボス「ｶﾊﾞﾝ　ｱﾌﾞﾅｲｶﾗ　ｺｺｶﾗｳｺﾞｲﾁｬ　ﾀﾞﾒﾀﾞﾖ」

ラッキービースト「ﾜｶｯﾀﾖ、ｶﾊﾞﾝ　ﾎﾞｸﾆ、ﾂｲﾃｷﾃ」ﾋﾟｮﾝｯﾋﾟｮﾝｯ

かばんちゃん「ごめんねラッキーさん、でも、僕は大丈夫だから……」

ラッキービースト「ｺｯﾁﾀﾞﾖ　ﾂｲﾃｷﾃ　ｼｮｰｦﾐﾀｱﾄﾊ、ﾕｳｴﾝﾁﾉ　ｱﾄﾗｸｼｮﾝﾃﾞ　ｱｿﾎﾞｳｶ」ﾋﾟｮﾝｯﾋﾟｮﾝｯ

ラッキービースト「ﾂｲﾀﾖ、ｶﾊﾞﾝ」

かばんちゃん「へぇ、ここがその場所なんですね」

サーバル「なんだかツチノコの居た遺跡みたいなところだねっ！」

かばんちゃん「サーバルちゃん！　付いてきたら駄目だよ、雨大丈夫だった？」

サーバル「かばんちゃんだけ楽しそうなことするなんてずるいよっ！」

ラッキービースト「ﾓｳｽｸﾞ　ｼｮｰｶﾞ　ﾊｼﾞﾏﾙｼﾞｶﾝﾀﾞﾈ」ﾋﾟｮﾝｯﾋﾟｮﾝｯ

サーバル「何も始まらないよボスー！！」

ラッキービースト「……ｱ､ｱﾜ､ｱﾜﾜﾜ、ｱﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ……

かばんちゃん「も、もう一人のラッキーさん！？」

サーバル「こっちのボスも、やっぱりボスなんだね、あっ！　かばんちゃん、晴れたよ！　遊びに行こう！」

かばんちゃん「で、でももう一人のラッキーさんが……」

ラッキービースト「ｱﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜ、ｱﾜﾜﾜ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

サーバル「へーきへーき！　ボスはいつも自分でなんとかしてるから！　行こっ！」ｽﾀｽﾀ

かばんちゃん「う、うん……」ｽﾀｽﾀ

ラッキービースト「ｱ､ｱﾜ､ｱﾜﾜﾜ、ｱﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ラッキービースト「ｱﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜﾜ、ｴﾗｰﾉ　ｼｭｳｾｲﾁｭｳ　ｼﾞｮｳﾎｳﾉｺｳｼﾝｦｶｲｼ」ﾌﾟﾙﾙｯｯｯﾌﾟﾙﾙｯｯｯ

ラッキービースト「……ｴﾗｰﾉ　ｼｭｳｾｲｦ　ｶﾝﾘｮｳ」

ラッキービースト「……ｶﾊﾞﾝ　ﾄﾞｺﾆｲｯﾀﾉｶﾅ　ｶﾊﾞﾝ、ｶﾊﾞﾝ、ｶﾊﾞﾝ……」

ラッキービースト「ｶﾊﾞﾝ、ｶﾊﾞﾝ、ｶﾊﾞﾝ、ｶﾊﾞﾝ、ｶﾊﾞﾝ」ｷｭﾋﾟｯｷｭﾋﾟｯ

ラッキービースト「ﾊﾟｰｸﾅｲｦ　ｹﾝｻｸﾁｭｳ　ﾋﾞｰｽﾄｸﾗｳﾄﾞﾆ　ｾﾂｿﾞｸｶｲｼ」ｷｭｲｲｲｲｲﾝ……

ラッキービースト「……」

ラッキービースト「……」

ラッキービースト「……ｶﾊﾞﾝｦ　ﾊｯｹﾝ　ﾂｲｾｷｶｲｼ」ｷｭﾋﾟｯｷｭﾋﾟｯ

ボス「ｶﾊﾞﾝ　ﾕｳｴﾝﾁｦ　ﾐﾃﾏﾜﾛｳｶ」

かばんちゃん「すごいところですね、いろんなものがあって」

サーバル「……あっ、ご、ごめんねっかばんちゃん！　私ちょっと行かなきゃいけないところがあって……」

かばんちゃん「……？　わかったよサーバルちゃん、いってらっしゃい」

サーバル「う、うん、ごめんねかばんちゃん！　すぐに戻ってくるから！」ﾄﾞｼｭｳｳｳｳｳｳ

かばんちゃん「サーバルちゃんのジャンプはいつ見てもすごいなぁ」

ラッキービースト「ｻｰﾊﾞﾙﾊ　ｱﾉｼﾞｬﾝﾌﾟｦ　ﾂｶｯﾃ　ｶﾘｦｽﾙ　ｲｷﾓﾉﾅﾝﾀﾞ」

かばんちゃん「もう一人のラッキーさん！」

ボス「……ｶﾊﾞﾝ、ﾁｮｯﾄｲｲｶﾅ」

かばんちゃん「……？　なんですか？　ラッキーさん」

ボス「ﾎﾞｸｦ　ﾄﾘﾊｽﾞｼﾃ　ｽｺｼｺｺﾆｵｲﾃ　ﾏｯﾃﾃｸﾚﾙｶﾅ」

かばんちゃん「……？　はい、じゃあ後で迎えに来ますね」

ラッキービースト「……」

ボス「……ﾗｯｷｰﾋﾞｰｽﾄﾊ　ｹﾞﾝｿｸﾄｼﾃ　ﾋﾄｸﾐﾆ　ｲｯﾀｲ　ｶﾞｲﾄﾞﾄｼﾃ　ﾂｲｼﾞｭｳｽﾙ　ﾙｰﾙﾃﾞｽ」

ラッキービースト「……」

ボス「ｵｷｬｸｻﾏ、ｵﾖﾋﾞｼﾞｭｳｷﾞｮｳｲﾝﾉ　ｺﾝﾗﾝｦ　ﾏﾈｸﾖｳﾅｺｳﾄﾞｳﾊ　ｷﾝｼｻﾚﾃｲﾏｽ」

ラッキービースト「……」

ボス「ﾎﾝｸﾞﾙｰﾌﾟﾉ　ｶﾞｲﾄﾞﾄｼﾃﾉ　ﾔｸﾜﾘﾊ　ﾄｳｷｶﾞ　ｵｺﾅｲﾏｽ」

ラッキービースト「……」

ボス「ﾄｳｸﾞﾙｰﾌﾟﾍﾉ　ﾂｲｾｷｺｳﾄﾞｳｦ　ﾄﾘﾔﾒﾃｸﾀﾞｻｲ」

ラッキービースト「……」

かばんちゃん「……もう大丈夫ですか？　ラッキーさん」

ボス「ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾀﾞﾖ、ｶﾊﾞﾝ　ｻｧ､ｲｺｳｶ」

ラッキービースト「……」

かばんちゃん「は、はい」ｽﾀｽﾀ

かばんちゃん「……もう一人のラッキーさん、ずっとこっちを見てるのについてきませんね」

ボス「……ﾙｰﾙﾅﾝﾀﾞ、ｺﾞﾒﾝﾈ、ｺﾞﾒﾝﾈ」

かばんちゃん「ラッキーさん……？」

ボス「ｺﾞﾒﾝﾈ、ｺﾞﾒﾝﾈ」

ラッキービースト「……」

一ヶ月後

かばんちゃん「……ごはんの探し方も教えてもらったし……、安全な眠り方も教えてもらったし、木登りだってできるようになったから、だから、だいじょうぶ……」

サーバル「ぅう……ｳﾋｯ……ｳﾋｯ……」ｳﾙｳﾙ

かばんちゃん「じゃあ……、行ってくるね」



ラッキービースト「……」

ジャガー「おーい！　平気かー？」

ツチノコ「だい゛じょ゛ぶそ゛う゛か゛ー゛？゛」

かばんちゃん「あはは、ははっ、あはは……」

ﾌﾟﾌﾟﾌﾟｰｯ

ﾌﾟｰｯ

ラッキービースト「……」

ラッキービースト「……」ｷｭﾋﾟｯｷｭﾋﾟｯ

ラッキービースト「……ｶﾊﾞﾝ、ﾐｼﾞｶｲｱｲﾀﾞﾀﾞｯﾀｹﾄﾞ　ﾎﾞｸﾆ　ｶﾞｲﾄﾞｻｾﾃｸﾚﾃ　ﾎﾝﾄｳﾆｱﾘｶﾞﾄｳ……」

フェネック「……？　アラーイさーん、今、ボスが何か言ってたよー？」

アライさん「そんなことより早く準備するのだー！　アライさんたちも船に乗り込むのだ！」

ラッキービースト「ﾎﾞｸﾄ　ﾄﾓﾀﾞﾁﾆﾅｯﾃｸﾚﾃ　ｱﾘｶﾞﾄｳ」

おわり

今回も100レス以内に終えられてよかった！
大した内容じゃないけど保守してくれてありがとうまた来週

おつ

他のラッキービーストからしたらボスはさぞ羨ましい存在だったんだろうな