駆け巡る青春のRPG

恋「駆け巡る青春のRPG…どんなRPGなんでしょうか？」

サヤ「お嬢様、そこは気にしなくて大丈夫です。フツーにRPGだけだと味気ないから付け足しただけかと思われます」

恋「！　なるほど、さすがサヤさんです」

サヤ「いえいえ。ちなみにこれがゲームのパッケージのようですよ」ｽｯ

恋「ふむふむ。この中心にいる方が主人公なんでしょうか」

サヤ「恐らくそうではないかと思います」


主人公（※シリーズ問わず誰でも）>>14

千砂都

恋「千砂都さんですね」

サヤ「お嬢様のご友人ですね」ｺｸｯ

恋「肖像権とか大丈夫なんでしょうか？」

サヤ「お嬢様、そんなの気にしていたらゲームは楽しめないですよ」

恋「けっこう大事な問題だと思いますが…」

サヤ「何はともあれ、まずはゲームを始めてみるのが一番だと思いますよ」

恋「わ、分かりました」

恋「では、始めます！」

～～～♪（START!! True dreams）



『私、嵐千砂都！　高校1年！』

『桜舞う今日はそう─高校の入学式！』


千砂都「ふぅ～、いよいよ今日から高校生か」

千砂都「3年間、悔いの残らないように…思いっきり楽しまなくちゃ！」

千砂都「そしてここが私の通う高校か…」

千砂都（3年間、よろしくお願いしますっ！）


ﾋﾟｯ

1.音ノ木坂学院
2. 浦の星女学院
3.虹ヶ咲学園
4.結ヶ丘女子高等学校

恋「？　何でしょうこの選択肢」

サヤ「どうやら入学する高校を選べるようですね」

恋「え。結ヶ丘以外も選べるんですか？」

サヤ「選んだ高校によって話が変わる…ということでは？」

恋「なるほど」

恋（結ヶ丘以外の高校は分かりませんが…）

恋「とりあえず、ここにしてみます！」ﾋﾟｯ

>>25

1

千砂都「音ノ木坂学院、か」

千砂都（……）


──


かのん『ちぃちゃん、結ヶ丘行かないってどういうこと！？』

千砂都『……』

かのん『なんで、合格したのにどうして…』

千砂都『合格はしたよ、普通科にね』

かのん『！』

千砂都『かのんちゃんは音楽科受かったんだから…いいんだよ、私のことなんて気にせず、そのまま進んでいって』

千砂都『私はかのんちゃんの歌が大好きだから。高校は別でも、応援してるよ』

かのん『っ……ちぃちゃんのバカッ！』ﾀﾞｯ

千砂都（……これで良かったんだ）

千砂都（音楽科の試験も通らないような…こんな私に、かのんちゃんの隣にいる資格なんてないんだから─）

千砂都「……って、暗い顔してちゃダメダメ！　今日は晴れの入学式！」ﾊﾟｼﾊﾟｼ

千砂都（友達作らなきゃ！…かのんちゃんは、音ノ木坂にはいないんだからっ！）

恋「うぐぐぐぐぐ…」ｷﾘｷﾘｷﾘ

サヤ「お嬢様？　どうされました？」

恋「わ、私が音ノ木坂を選んだばっかりに…千砂都さんとかのんさんが離れ離れに…」

サヤ「お嬢様、これゲームですから。現実のお二人は一緒にいますから」

恋「うぅ……申し訳ありません千砂都さん、かのんさん…」

サヤ「このまま続けて大丈夫ですかお嬢様…」

恋「……もちろん、ゲームはクリアします！　１ゲーマーの矜持にかけて！」ｽｸｯ

サヤ（意外と復活が早い！？）

千砂都（まずは入学式！…って、早く終わらないかな～）


理事長「音ノ木坂学院の生徒として自覚を持って、充実した毎日を─」


千砂都（わー、理事長さん若い…）


絵里「生徒会の一員として、学校を良くしていきたい志のある一年生は、ぜひ生徒会室まで─」


千砂都（おー、生徒会長、シュッとしててカッコいい～）

千砂都（うーん、でもちょっと眠くなってきたかも）ｳﾄｳﾄ


ｽﾔｽﾔ……ﾘ､ﾘﾝﾁｬﾝ! ﾈﾁｬﾀﾞﾒﾀﾞﾖ!


千砂都（あはは、ぐっすり眠ってる子いるし）

千砂都「……はーーー、終わった～！」ｸﾞｸﾞｯ

千砂都「もー、体動かさずにじっとしてるの苦手なんだよねー」ｸﾞｯｸﾞｯ

千砂都（さーて、今日は授業もないし…どうしよっかな？）


>>48


1.部活動見学へ
2.生徒会室へ
3.音楽室へ
4.教室へ

3

千砂都「……」

千砂都「音楽室、行ってみようかな」


ﾃｸﾃｸﾃｸ…


千砂都（中学の時、かのんちゃんが歌ってるの、よく聞きに行ったな～）

千砂都（……はは、自分で選んだのに、未練がましいというかなんというか…）


～～♪


千砂都「！　誰か歌ってる…？」

──音楽室


真姫「大好きだばんざーい！　がんばれるから♪」

真姫「昨日に手をふってほら　前向いて～♪」

真姫「…」ﾌｩ…



千砂都（綺麗な声…あれ、確か同じ1年生の…）ｴｰﾄ

千砂都（……そうだ！　西木野さんだ。一人で歌ってるのかな）

千砂都（これは─仲良くなるチャンス！）



ｶﾞﾗｯ



真姫「！」

千砂都「お邪魔しま～す」ｿﾛ~

真姫「？……あら？　あなた、確か同じクラスの」

千砂都「！　うん、嵐千砂都。覚えててくれたんだ」

真姫「まぁ、1年生1クラスしかないし」

千砂都「あ、あはは。そっか」

真姫「……」ｸﾙｸﾙ


千砂都（……あんまり話すの好きなタイプじゃないのかな？）

千砂都（でも、歩み寄らないと距離は縮まらないよね）ｳﾝｳﾝ


千砂都「あの、西木野さん！　>>65」


ﾋﾟｯ

1.歌上手だね！
2.とっても可愛いね！
3.いい天気だね！
4.友達いないの？

1

千砂都「歌上手だね！」

真姫「！　べ、別に普通よこれくらい」

千砂都「そんなことないよ。私、よく友達が歌ってるの聴いてたから分かるもん」

千砂都「西木野さんの歌、すっごくいいと思うよ！」

真姫「そ、そう」

真姫「まぁ、その…ありがと///」ﾎﾞｿｯ

千砂都「真姫ちゃんって呼んでもいいかな？」

真姫「ｳﾞｪｴ!?」

千砂都「あれ、ダメ？」

真姫「……好きにしなさいよ」

千砂都「うん、よろしくね真姫ちゃん！」

真姫「……///」ｸﾙｸﾙ



ﾋﾟﾛﾝ♪

・真姫と友達になった！

恋「やりました！　千砂都さんに友達が出来ましたー！」ﾜｰｲ

サヤ「歌を褒める選択肢で正解だったようですね」

恋「うぅ、良かったです…私のせいで友達のいない高校生活にならずに済みました…」

サヤ「お嬢様、感情移入しすぎです」

恋「この西木野真姫さん？はどういう方なのでしょうか」

サヤ「えぇと、ゲームの登場人物説明がこちらに……これによると、『ピアノと歌がとっても上手なツンデレさん』……以上です」

恋「情報少ないですね…」

サヤ「ゲームをプレイしていく中で知っていって下さい、ということかと」

恋「でもまだどういう目的のゲームなのかよく分かりませんね」

サヤ「そうですね、今の所はフツーに高校生活を送っているだけという感じですね」

恋「でもラブライブが題材のゲームということは、多分スクールアイドルを始めるということですよね？」

サヤ「まだまだ始めたばかりですし、もう少し進めてみれば分かると思いますよ」

恋「そうですね…では、ゲーム再開です！」

千砂都「ねぇねぇ真姫ちゃん、もう一回歌ってくれない？」

真姫「え？」

千砂都「真姫ちゃんの歌、もう一回聞きたいんだよー。ダメ？」

真姫「べ、別にいいけど」ｸﾙｸﾙ

千砂都「やったー！」

真姫「そんなに喜ぶこと？」

千砂都「もちろん、私の中では二番目に良い歌だよ！」

真姫「！？　何ですって？」

千砂都「え？」

真姫「聞き捨てならないわね、私より上がいるですって？」

千砂都「え、えーと…私の中で一番は特別思い入れがあるというか、歌唱力だけなら一番も二番も甲乙つけがたいというか」

真姫「……いいわ。存分に聴いていきなさい」

真姫「誰だか知らないけど、私が二番なんてありえないんだからっ！」



千砂都（い、意外と負けず嫌いなんだなぁ）




・音楽室で真姫と放課後を過ごした！

──夜、嵐家


千砂都「ふわぁ……眠い」ﾎﾞﾌｯ

千砂都「何だかんだ緊張してたのかなぁ、ぐっすり眠れそう…」ｳﾄｳﾄ

千砂都（真姫ちゃんとも知り合えたし、良い一日になったかな～）

千砂都「……あ、そうだ」



ﾋﾟｯ

>>77

1.貰ったプリントを確認しよう
2.寝る前にちょっとだけスマホを…
3.日課のストレッチをしないと
4.授業に備えて勉強勉強

2

千砂都「ふふ、寝る前のスマホは花の女子高生の特権だよね。…って、そうでもないか」ｽｯｽｯ

千砂都（あんまり長く使うと寝られなくなっちゃうから、ちょっとだけにしよっと）



>>80

1.かのんにLINE
2.真姫にLINE
3.アプリゲームをする
4.明日の天気をチェック

¹

千砂都「……」

千砂都（そういえば、かのんちゃんも今日、結ヶ丘の入学式だったんだよね）



かのん『っ……ちぃちゃんのバカッ！』




千砂都（結局、あれから一度も会わないまま…）

千砂都（……うん。かのんちゃんにLINEしてみよう）ｽｯｽｯ

千砂都：久しぶり！

千砂都：今日音ノ木坂の入学式だったよ、結ヶ丘も今日だったよね？

千砂都：お互い色々と頑張ろうね！




千砂都「……」

千砂都「頑張る、か…」

千砂都「私は……何を頑張ればいいのかな」

千砂都「……今日はもう寝よう」ﾎﾞﾌｯ

千砂都（結局そのLINEに既読はつかず）



千砂都（かのんちゃんから、返事はなかった）

──


ﾁｭﾝﾁｭﾝ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ…


ﾃｸﾃｸﾃｸ

千砂都「……はぁ」

千砂都（かのんちゃん、やっぱりまだ怒ってるんだ…）

千砂都（そりゃそうだよね、中学の時、一緒に結ヶ丘行こうって話してたし）

千砂都（ああ、でもやっぱり…落ち込むなぁ…）ﾊｧ~

真姫「ちょっと、朝からでっかいため息つくのはやめなさいよね」

千砂都「！　真姫ちゃん」

真姫「おはよ。奇遇ね」

千砂都「うん、ういっす」

真姫「？」

千砂都「？」

真姫「いや、ういっすってなによ」

千砂都「え、あいさつだよ」

真姫「あいさつ？」

千砂都「うん。今時の女子高生のあいさつと言えば皆コレだよ」

真姫「そ、そうだったのね…知らなかったわ」

真姫「それより、なんでため息なんてついてたのよ？」

千砂都「う……いやー、私低血圧だから朝はテンションが上がらないというか」

真姫「嘘が分かりやすすぎでしょ…まぁ、話したくないなら別にいいけど」

千砂都「真姫ちゃん、もしかして心配してくれてるの？」

真姫「はぁ！？　別にそんなんじゃないわよ！　ただこっちまで元気がなくなるからやめなさいってだけの話であって心配とかそういうんじゃないんだから！///」ﾌﾟｲｯ

千砂都「う、うっす」

ﾃｸﾃｸﾃｸ


千砂都（うーん、だんだん真姫ちゃんのキャラがつかめてきた気がする）

千砂都（もっと色々と話してみようかな）

千砂都（何について話そう？）


>>98

1.勉強について
2.部活について
3.悩み事について
4.学校について

2

千砂都「真姫ちゃんはさ、部活どうするか決めてる？」

真姫「部活ねぇ、私は入らないと思うわ」

千砂都「え？　あんなにピアノも歌も上手いのに…」

真姫「上手い下手の問題じゃなくて、私は将来に向けて勉強しなくちゃいけないから」

真姫「だから部活に使う時間はないだろうなって、それだけの話」

千砂都「おぉ～、もう狙ってる大学があるとか？」

真姫「そうじゃないわ。ただ、医学部志望ってだけ」

千砂都「医学部……凄いね」

真姫「別に。凄くないわよ」

真姫「あなたは？」

千砂都「ん？」

真姫「いや、部活よ」

千砂都「いやいや、そっちじゃなくて」

真姫「？　なによ」

千砂都「名前呼んでくれないの？」

真姫「！……ち、千砂都は？///」

千砂都「そんなに赤くならなくても」
　
真姫「うるさいわね！　いいから答えなさいよ！///」

千砂都「私は……う～ん」

真姫「運動とか得意そうに見えるけど？」

千砂都「ダンスは好きなんだけど…」

真姫「けど、なによ」

千砂都「目標がなくなっちゃったから、どうしようかなって感じかな」

真姫「ふぅん、中学の時にやり切ったから満足したってこと？」

千砂都「……あはは、やり切れなかったから諦めがついちゃったというか」

真姫「はぁ？」

千砂都「とにかく、私も部活は考え中かなっ」

真姫「？　そう」



ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ



千砂都「やば、予鈴だよ真姫ちゃん！」ﾀｯ

真姫「ちょ、待ちなさいよっ！」




・真姫と一緒に登校した！

──授業中


真姫「……」ｶｷｶｷｶｷ

先生「……うん、正解。ほぼ完璧な解答です」



ｵｵｰ…ﾆｼｷﾉｻﾝｽｺﾞｲ…



千砂都（真姫ちゃん凄いなぁ、さすが医学部を目指してるだけある…）

──昼休み



千砂都「ん～」ｸﾞｸﾞｯ

千砂都（長かった午前の授業が終わって、お昼休みだっ）

千砂都（お昼はどこで食べようかな？）


>>105



1.教室
2.音楽室
3.生徒会室
4.屋上
5.アルパカ小屋
6.購買
7.中庭
8.空き教室
9.弓道場

5

千砂都（……そういえば）

千砂都（この学校、アルパカを飼ってるんだっけ）

千砂都（ちょっと気になるかも……うん、天気も良さそうだし、お昼ついでに見に行ってみようかな）ﾌﾝﾌ~ﾝ♪





真姫「ち、千砂都っ！　お昼一緒に…あれ、いない？」

真姫「…」ｼｭﾝ

・真姫のテンションが下がった！

──アルパカ小屋




アルパカ（白）「フェ～」

アルパカ（茶）「ブルルルルル…」

千砂都「おお～、初めて生で見た…ちょっと失礼」

ﾓﾌﾓﾌ

千砂都「おお、このﾓﾌﾓﾌ感、癖になりそうな感じ」

千砂都「……でも」


アルパカ（白）（茶）「「？」」


千砂都「あんまり丸くないな…」ﾊｧ


アルパカ（白）（茶）「「！？」」ｶﾞｰﾝ


ﾃｸﾃｸﾃｸ


千砂都（ん？）



・誰か来たようだ


>>109（コンマ）


00~32 花陽
33~65 ことり
66~99 凛
ゾロ目─絵里

ほい

凛「か～よち～ん」ﾃｸﾃｸﾃｸ

千砂都「！！」

凛「あれー、いないや。どこ行ったんだろ」

凛「……ん？」

千砂都「……」ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ

凛「！？」

凛（なんかすっごくｷﾗｷﾗした目でこっち見てる……あ、確か…嵐さんだったっけ？）

ｶﾞｼｯ

凛「にゃ！？」

千砂都「……いい」ﾎﾞｿｯ

千砂都「すごくいいｯ！」

凛「え？」

千砂都「この完全なる均整の基にある美しいまん丸顔から導き出される円環の理はまさに嵐の小宇宙…」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

凛「え？……え？」

千砂都「マンマルに匹敵する逸材がここにいるんだ……！　この出会いに感謝…！」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

凛「う、うぅ～…」

千砂都「ぜひ！　お友達に─」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

凛「うわぁ～ん、かよち～ん！」ｴｰﾝ

千砂都「ま、待って！　もうちょっと触らせて～！」




・凛に逃げられた！

──午後の授業中


~~ﾃﾞｱﾙｶﾗｼﾃ…


千砂都（やってしまった…）ｽﾞｰﾝ

千砂都（あんまりにも綺麗な丸だったからつい、しかも相手は同じ1年生の星空さん…）

千砂都（うむむ、怒ってないかなぁ）ﾁﾗｯ


凛「！」

凛「…！」ｼｬｰ!


千砂都（すっごい警戒されてるー！？）ｶﾞｰﾝ

──放課後


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


千砂都「ふー、終わった終わった」

千砂都（さーて、今日はどうしようかな）　



>>118


1.部活動見学へ
2.生徒会室へ
3.音楽室へ
4.教室に残る
5.帰宅

1

千砂都（……真姫ちゃんにはああ言ったけど）

千砂都（一応どんな部活があるのかは見ておこうかな）

千砂都（うん、見学するだけでも面白そうだし、見に行って損するようなこともないもんね）ｳﾝｳﾝ

真姫「ち、千砂都！　一緒に帰らない？」

千砂都「あ、ごめん真姫ちゃん。今日はちょっと部活の見学してみようかと思って」

真姫「そ、そう…」



真姫「…」ｼｭﾝ

・真姫のテンションが下がった！

千砂都（そうと決まれば、どこに行こうかな？）



>>124



1.アイドル研究部
2.弓道部
3.陸上部
4.その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

2

──弓道場

ﾃｸﾃｸﾃｸ

千砂都（弓道部かぁ）

千砂都（あんまり縁がないスポーツだけど、どんな感じなのかな）

千砂都（あれ、ていうかスポーツっていう括りであってるよね？）


ｷｬｰｷｬｰ! ｶｯｺｲｲ~! ﾀﾞｲﾃ!


千砂都（おお？　なにやら黄色い声援が…）

海未「…」ﾌｩ-…

海未「…」ｽｯ


ｷﾘｷﾘｷﾘ…ﾋｭｯ!

ｽﾞﾊﾞﾝｯ!


海未「…」ﾌｩ-…


ｷｬｧｧｧｧｧｧ!


海未「……」ﾆｺｯ（苦笑）


ｺｯﾁﾐﾀｰ! ｿﾉﾀﾞｾﾝﾊﾟｰｲ! ﾇﾚﾁｬｳ!

千砂都（おー、お見事。丸の真ん中的中）

千砂都（声援受けてるのはあの人か、確かに凛としててカッコイイ人だなー）


ｷｬｰｷｬｰ! ﾀﾏﾗﾅｲﾜ! ｹｯｺﾝｼﾃ!


千砂都（…あの中に混ざるのはちょっと勇気要りそうだから、隅っこで見てよっと）ｺｿｺｿ


海未「あの、応援していただくのは大変ありがたいのですが、他の部員も練習していますし、もう少し声を抑えていただけると…」


ｷｬｧｧｧｧ! ﾊﾅｼｶｹﾃｸﾚﾀｰ! ｺｴﾀﾞｹﾃﾞｲｯﾁｬｲｿｳ!


海未（はぁ…どうすれば分かっていただけるのか）

海未（……おや？）

千砂都「…？」

海未「……」ｼﾞｯ

千砂都（…な、なんかこっち見てるような？）


海未「……そちらのあなた、もしや入部希望の方では？」

千砂都「え？　私？」

海未「はい。お名前はなんと？」

千砂都「嵐千砂都ですけど…」

海未「やはりそうでしたか！　私が道場を案内しますので、こちらへ！」ｸﾞｲｯ

千砂都「え、えぇっ？」

海未「では、皆さんそういうことですので、失礼します！」


ｴｰ! ｿﾉﾀﾞｻﾝｲﾅｲﾅﾗｶｴﾛｰ ｻﾘｷﾞﾜﾓｳﾂｸｼｲ…

海未「…」ｽﾀｽﾀｽﾀ

千砂都「あ、あの」

海未「…」ﾋﾟﾀｯ、ｸﾙｯ

海未「申し訳ありません！」ﾍﾟｺｯ

千砂都「えぇっ！？」

海未「人払いのための方便に付き合わせてしまいました」

千砂都「人払いって…ああ、そういうことですか」

海未「練習の妨げになるのであまり大声は出さないでほしいと何度か伝えはしたのですが、なかなか分かってもらえないのです…」

千砂都（うーん、人気者ゆえの悩みってものかぁ）

海未「申し遅れました。私は園田海未といいます。ご覧の通り弓道部の2年生です」

千砂都「あ、じゃあ先輩ですね。私は1年生の嵐千砂都です。って、さっきも言いましたけど」ｱﾊﾊ

海未「練習を見ていたということは、弓道に興味があるのですか？」

千砂都「はい。入部希望ってほどではないですけど、見学に来てました」

海未「そうですか。…せっかくですし、実際に体験してみますか？」

千砂都「え、いいんですか？」

海未「はい。ご迷惑をおかけしましたし、ぜひ」

千砂都（すっごい礼儀正しい人だなぁ…）

千砂都（弓道部のすがた）「おぉ～」ﾊﾞｰﾝ




千砂都（うーん、なんだか気持ちがシャッキリする感じ）

海未「よく似合っていますよ」

千砂都「えへへ、ありがとうございます」

海未「本来は基礎体力を固めてからになるのですが…構えてみますか？」

千砂都「！　はい、やってみたいです！」

海未「では、ここを左手で持って、右手はここに─」ｷﾞｭｯ

千砂都（ち、近い…！　なんかいい匂いもする…！///）

海未「それから足の開きはこう─」ｽｽｯ

千砂都（全然気にしてない辺り、無意識にやってるんだろうなぁ、園田先輩…///）



・海未がモテる秘訣が分かった！

千砂都「こんな感じですか？」

海未「はい。引けそうでしたらそのまま引いてみていいですよ」

千砂都「…うっ、固い…！」

海未「最初は難しいですよね。イメージとしては腕の力だけでなく、身体全体を使って引く感じです」

千砂都「身体全体で…」

千砂都「……ふっ！」

ｷﾘｷﾘｷﾘ…

海未「！！」

千砂都「やった！　引けた！」


ｶﾞｼｯ


海未「……素晴らしいです！」

千砂都「へ？」

海未「…しなやかな筋肉の挙動、ぶれない体幹、効率の良い力の伝え方…どれをとっても一級品のセンスを持っているといえます」

海未「どうでしょう、このまま入部してみては？」

千砂都「えぇっ！？」

海未「嵐さんは素晴らしい成績を収めることができると思います。私が保証しますよ」

千砂都（け、見学に来ただけのつもりだったのに、急展開……！）

千砂都（どうしよう！？）



>>144


1.入部します！
2.遠慮します！
3.考えさせて下さい！
4.私にはダンスがあるので！

3

千砂都「考えさせて下さい！」

海未「おや、他にも気になる部活動があるのですか？」

千砂都「えっと……そういう訳でもないんですけど、とにかく今のままの気持ちで入部はしたくないので！」

海未「？？　分かりました。その気があればいつでも言って下さい。嵐さんなら大歓迎ですので」ﾆｺｯ

千砂都「はい、ありがとうございます！」ﾍﾟｺｯ





・弓道場で海未と放課後を過ごした！

──夜、嵐家



ｶﾁｬ

千砂都「はー、いいお湯だった」ﾎｶﾎｶ

千砂都「弓道の練習で汗流したからか、いつもより気持ちよかった～」


千砂都（園田先輩とも知り合えたし、今日もいい一日になったかな）

千砂都（……あ、でも星空さんには悪いことしちゃったかも）ｳｰﾝ

千砂都「さてと、寝る前に…」


>>148



1.貰ったプリントを確認しよう
2.寝る前にちょっとだけスマホを…
3.日課のストレッチをしないと
4.授業に備えて勉強勉強

2

千砂都「やっぱり寝る前にスマホ触りたくなっちゃう…よね？　って、誰に言ってるんだろ私」ｽｯｽｯ

千砂都（まぁ、少しだけ少しだけ）



>>151

1.誰かにLINE
2.アプリゲームをする
3.明日の天気をチェック
4.その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

1
ありあにかのんの様子を聞いてみよう

>>151
申し訳ない、人物指定は後で出そうと思ってたので1だけ採用させてください

千砂都（LINEしよっと）ｽｯｽｯ

千砂都（誰に送ろうかな？）


>>155


『現在送信可能な連絡先』

・かのんちゃん

・ありあちゃん

・真姫ちゃん

・園田先輩

まきちゃん

──まきちゃんち


真姫「……」ｸﾞｽｯ

真姫「別に寂しくなんてないんだから…高校で初めて出来た友達と一緒にお昼食べたいとか一緒に下校したかったとか思ってないんだから…！」

真姫「！……そうよ！　こっちからLINEを送れば─！」ｽｯｽｯ

真姫（ん？　でも会ってまだ全然経ってないのにどうなの？　こんな時間に大した用もないのに連絡するのって迷惑？　嫌われる？）

真姫「う～～～……！」


ﾋﾟﾛﾝ♪


真姫「！！」

千砂都：ういっす～

千砂都：今日は付き合えなくてごめんね！

千砂都：今度帰りにどこか寄っていこっ

千砂都：それだけ！

千砂都：おやすみ～💤




真姫「……」

真姫「……」

真姫「……えへへ///」



・真姫のテンションが上がった！

・真姫のテンションが上がった！

・真姫のテンションが上がった！

・真姫のテンションが上がった！

・真姫のテンションが上がった！

・真姫のテンションはもう上がらない！！

──


ﾁｭﾝﾁｭﾝ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ…



千砂都「ん～、今日も良い天気っ」

千砂都（ふふ、今日は何だか素敵なことが起こりそうな予感がするな～♪）


ﾃｸﾃｸﾃｸ


千砂都「お、あれは…」



・登校中に誰かと出会った



>>175（コンマ）


00~32 真姫
33~65 凛
66~99 海未
ゾロ目─？？？

マキマ

千砂都（！！　あの素晴らしいシルエットは…！）ｺﾞｸﾘ…


凛「～～♪」ﾆｬｰﾝﾆｬｰﾝﾆｬｰ


千砂都（極上の丸…！　もとい、星空さん！）

千砂都（……ダメだ！　もう辛抱たまらないよ！）


千砂都「星空さーん！」ﾀﾞｯ

凛「！？」

千砂都「おっはよー！」ｶﾞﾊﾞｯ

凛「…！」ｻｯ

千砂都「！　速い……！」

凛「むぅ～！」ﾌｼｬｰ!

千砂都（私が捉えられないなんて…なんという敏捷性！）

千砂都（この子、只者じゃない…！）ｿﾞｸｯ


凛（危なかった、またﾍﾟﾀﾍﾟﾀされるところだったよ）

凛（何だかよく分からないけど、凛にﾍﾟﾀﾍﾟﾀするのやめるにゃ！…のポーズ！）


凛「…！」ﾌｼｬｰ!

千砂都「…はっ！　ご、ごめん！　私ったら丸を見るともう我慢ができなく─」


ｵｰｲ、ﾘﾝﾁｬｰﾝ


凛「あ、今行くよかよちーん」

凛「…！」ﾌｼｬｰ!

ﾀｯﾀｯﾀｯ

千砂都「ああ、行ってしまった…」


千砂都（うむむ、このままでは星空さんとの溝は深まるばかり…ちょっと自制しないと）

千砂都（何か仲良くなるきっかけがつかめればいいんだけど）



・凛と一緒に（？）登校した！

ｺﾞｫｫｫｫｫ


ﾌﾞﾂｯ…


恋「あっ！　画面が消え…！」

サヤ「も、申し訳ありませんお嬢様！　私が掃除機なんてかけ始めたばっかりに…！」ｱﾜｱﾜ

恋「大丈夫ですよ。でも、セーブをしていたかどうか…」

サヤ「！　お嬢様。どうやらこのゲーム、直前の分岐点から再開することが出来るようですよ」

恋「本当ですか！？　では千砂都さんが登校中に星空凛さんと会うところから再開できるということですね！？」

サヤ「その通りですお嬢様！」

恋「良かったです、ではゲーム再開です！」

──



ﾁｭﾝﾁｭﾝ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ…


千砂都「ん～、今日も良い天気っ」

千砂都（ふふ、今日は何だか素敵なことが起こりそうな予感がするな～♪）


ﾃｸﾃｸﾃｸ



千砂都「お、あれは…」



・登校中に誰かと出会った



00~32 パンを加えた女の子とぶつかった！
33~65 おにぎりを加えた女の子とぶつかった！
66~99 ちっさいツインテの子とぶつかった！

ほい

恋「おや？　さっきまでと話が違うような…」

サヤ「ランダムで出会う相手が変わるということでしょうか」

恋「なるほど…ゲームをやり直す度に違う展開になるということですね」

サヤ「はい」

サヤ「決してコンマを見間違えたわけではないということです」

恋「コンマ？」

サヤ「お嬢様、続きをやりましょう」

恋「？　そ、そうですね」


※>>187のコンマ

！

千砂都（お、あれは…）

ｺﾛｺﾛ…

千砂都（まんまるの──ボール！）

千砂都（ふふふ、拾いたくなる…これは拾いたくなっちゃう…）ﾌﾗﾌﾗ


ﾄﾞﾝｯ!


千砂都「わぁっ！？」

にこ「いたっ！　ちょっとアンタ！　どこ見て歩いてんのよ！」

千砂都（！　私と同じ音ノ木の制服だ）

千砂都「ご、ごめんね。ちょっとよそ見しちゃってて」

にこ「ったく、気をつけなさいよね」

千砂都「ケガとかしてない？」

にこ「大丈夫よ」

千砂都「そっか、良かった。ねぇ、よかったら一緒に登校しようよ」

にこ「……」

千砂都「？　どうしたの？」

にこ「……アンタ、留学生？」

千砂都「？　違うけど…」

にこ「へぇ、じゃあ日本には敬語という文化があることは知っているわけね？」

千砂都「うん」

にこ「ほう。だったら私が何を言いたいのかも分かるわね？」

千砂都「……？」

千砂都「……！！　緑色の、リボン…！？」

千砂都「さ……三年生の方ですか！？」

にこ「遅いってのよ！！」

千砂都「ｱﾜﾜﾜ…すいませんすいません！」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

にこ「初対面の最上級生に向かってタメ語でくるとはいい度胸してるじゃないのよ…」

にこ「言ってみなさい。どこで同級生だと判断したってのよ、おぉ？」


千砂都「……目線の高さが同じだったので」←155cm

にこ「……」←154cm


にこ「おらぁぁぁぁぁぁ！」ﾑｷﾞｭｰ

千砂都「ふ、ふいまへん～！」

にこ「ふん、これくらいで勘弁しといてあげるわ」

千砂都「はひぃ…」ﾋﾘﾋﾘ

にこ「矢澤にこ。3年生よ、さ・ん・ね・ん・せ・い！　よっく覚えときなさい！」ﾌﾝｯ!

千砂都「はぃぃ、矢澤先輩…」




・にこにしばかれつつ登校した！

─！イベント発生！─




ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


千砂都「はふぅ…ほっぺがひりひりするぅ」

千砂都（よく考えたら全然クラスで見た覚えなかった、完全に身長で同じ1年生かと思って…気をつけよ）


ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…


千砂都「ん？　何だか校内がやけにざわついてるような」

千砂都（今日って何かあったっけ？）


ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｺﾚﾏｼﾞ?…ﾔﾊﾞﾅｲ?…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…


千砂都（掲示板の前に人だかりが……何だろ？）
ﾋｮｺｯ

＼廃校／　＼廃校／　＼廃校／


＼廃校／　＼廃校／　＼廃校／


＼廃校／　＼廃校／　＼廃校／


＼廃校／　＼廃校／　＼廃校／



千砂都「……」

千砂都「……は」

千砂都「廃校～～～！？！？！？」

──


千砂都「……」ｽﾞｰﾝ…

真姫「ちょっと。落ち込み過ぎじゃない？」

千砂都「だって入学してまだ一月も経ってないよ？　桜もまだ散ってないよ？」

真姫「決定したものは仕方ないんじゃない？　少子化の影響とか、色々あるのよきっと」

千砂都「真姫ちゃんドラーイ…」

真姫「だって千砂都の言う通り入学してまだ一月も経ってないのよ？　学校に愛着とか湧く？」

千砂都「……湧かないかも」

真姫「でしょ」

千砂都「で、でもさ！　来年から新入生が来なくなるんだよ？　後輩がいないっていうのは寂しくない？」

真姫「別に。気楽でいいんじゃない？」

千砂都「ドラーイ…」

真姫「それにまだまだ先のことでしょ。先のことより今のことの方が大切よ」

千砂都「今のこと？」

真姫「そうよ。ほ、ほらたとえば？　昨日話してた今度帰りにどこか寄ろうって話とか─」


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


千砂都「あ、授業始まっちゃう！　じゃ、真姫ちゃんまた後で！」

真姫「え、ええ」

真姫「…」ｼｭﾝ


・真姫のテンションが下がった！

──授業中


～～ﾃﾞｱﾙｶﾗｼﾃ…


千砂都（…学校、なくなっちゃうのかぁ）

千砂都（真姫ちゃんの言ってた通り、仕方のないことなのかなぁ）

千砂都（でも、やっぱり寂しいような気がする…）

千砂都（うーーーん……）

千砂都（困った。授業が全然頭に入らないや）ｱﾊﾊ

──昼休み



千砂都（うーん、結局全然授業に集中出来なかった）

千砂都（ついていけなくなると大変だし、ちゃんと聞くようにしないとね）ｳﾝｳﾝ



千砂都「さて、それはともかくお昼休みだ」




千砂都（お昼はどこで食べようかな？）


>>221


1.教室
2.音楽室
3.生徒会室
4.屋上
5.アルパカ小屋
6.購買
7.中庭
8.空き教室
9.弓道場

1

千砂都（今日は教室で食べようかな）



真姫「……」ｿﾜｿﾜ

千砂都「あ、真姫ちゃーん。一緒に食べようよ」

真姫「！　仕方ないわねー、食べてあげるわよ！」ﾊﾟｧｧｧ

千砂都「う、うん」

真姫「～♪」

千砂都（うーん、すっごく嬉しそう…真姫ちゃん面白いなぁ）ｳﾌﾌ



千砂都（何を話そうかな？）


>>225


1.矢澤先輩について
2.園田先輩について
3.星空さんについて
4.帰り寄る所について

4

千砂都（そうだ、昨日のLINEの事話そう）


千砂都「真姫ちゃん、昨日送ったLINEの事なんだけど」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

真姫「！　ええ。ええ！」ｺｸｺｸ

千砂都「どこがいいかなぁって。私、この辺あんまり詳しくなくてさ」

千砂都「真姫ちゃんはどこか行きたい所とかあるかな？」

真姫「……」



真姫（大丈夫よ真姫。夢にまで見た友達との下校時の道草タイム…シミュレーションは完璧）

真姫（どこに行けば楽しいか、盛り上がるか、…答えは考えに考え抜いてあるわ！）

真姫「そうね、>>230」



1.喫茶店
2.カラオケ
3.神社
4. その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

1

真姫「喫茶店なんてどう？」

真姫（完璧だわ…！　一般的な女子高生が帰り道に寄る場所ランキング堂々のTOP3入り（雑誌調べ）の喫茶店は現時点の私と千砂都の距離感を鑑みれば間違いなくベストな解答…！）ﾌﾌﾌ

千砂都「喫茶店か、いいねいいね～」

真姫（よし、いい感触！）ｸﾞｯ

真姫「下調べもしてあるのよ。雑誌で紹介されてたカフェなんだけど」

千砂都「うんうん」

真姫「メニューはもちろん、外観がとってもオシャレなのよ。最寄りが外苑前だから少し移動しないとなんだけど」

千砂都「うんう…ん？」

千砂都（オシャレな外観…最寄りが外苑前？）

真姫「さっそく今日行ってみない？」



千砂都（…どうしよう？）




>>244

1.もちろん行くよ！
2.今日はちょっと…
3. その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

1

千砂都「うん、もちろん行くよ！」

千砂都（考え過ぎだよね、東京にオシャレな喫茶店はいっぱいあるし）

真姫「！　じゃあ放課後ね、約束よ？」

千砂都「うん。えへへ、しっかりエスコートしてね～？なんちゃって」

真姫「な、何がエスコートよ！　それじゃデートみたいじゃないの…///」

千砂都「うんうん、デートだよデート♪」ｴﾍﾍ

真姫「もう、からかわないで！///」ｸﾙｸﾙ




・真姫の親愛度が上がった！

・昼休みを教室で真姫と過ごした！

──午後の授業中


～～ﾃﾞｱﾙｶﾗｼﾃ…



千砂都（……）

千砂都（……）ﾋﾔｱｾﾀﾗｰ…

千砂都（いやいやいや、まさかね？）

千砂都（東京に喫茶店が何店舗あると思う？）

千砂都（そんなまさか、たまたま真姫ちゃんのチョイスがあの店だなんてそんなことあるはずがない）

千砂都（……はずだよね？）

──放課後


─！イベント発生！─


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

真姫「さ、行くわよ千砂都！」

千砂都「ま、真姫ちゃん？」

真姫「なに？」

千砂都「今更なんだけど、これから行く喫茶店ってどんな所なのかな～って。画像とか見せてくれない？」

真姫「なによ、そんなこと？　そんなの─」

真姫「先に見ちゃったら楽しみが薄れるでしょ？」ﾆｺｯ

千砂都（なんて眩しい笑顔なんだ…）

真姫「さ、行くわよっ」ｸﾞｲｯ

千砂都（ぁぁぁぁぁぁぁぁ）

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ…ﾌﾟｼｭｰ…


──外苑駅前


真姫「さ、ちょっとだけ歩くわよ」

千砂都「……どっちに？」

真姫「こっちよ」

千砂都「ああ…」

真姫「？」

──かのんの家


真姫「着いたわ、ここよ！」

千砂都（ああ、薄々分かってはいたけど─こんなことあるの？）

真姫「どう、オシャレでしょ？」ﾌﾌｯ

千砂都「……」

真姫「千砂都？…あなた、さっきから何だか元気がないけど」

真姫「……もしかして、迷惑だった？」

千砂都「！　そ、そんなんじゃないよ！」

真姫「…ほんと？」

千砂都「うんうん！　ちょっとオシャレすぎてビックリしちゃっただけだから！　さ、入ろ入ろー」

千砂都（そうだよ、せっかく真姫ちゃんが連れてきてくれたんだもん。今は楽しまなくちゃ！）

千砂都（それに…かのんちゃんもいるとは限らないし！）

ｶﾗﾝｺﾛﾝ


ありあ「いらっしゃいませー」

ありあ「！　千砂都さん…」

真姫「？　え、なに？　知り合いなの？」

千砂都「わー！！　ま、真姫ちゃん真姫ちゃん！　アレ見て！　フクロウだよフクロウ！」

真姫「は、はぁ？…あら、ホントだわ。珍しいわね」ﾍｪ

まんまる「？」ﾎｰ



千砂都（まんまるに感謝っ！　今だっ！）ｼｭﾊﾞｯ

千砂都「ありあちゃん！　ちょっと訳あって初対面てことでよろしく！」ｺｿｺｿｯ

ありあ「ええっ！？　どういうことです？」ｺｿｯ

千砂都「お願い、このとーり！」ﾍﾟｺｯ

ありあ「な、何だかよく分からないけど…分かりましたっ！」

ありあ「こちらのお席にどうぞ～」

真姫「中もいい感じね」

千砂都「うんうん。見た目に違わずって感じだねー」

真姫「千砂都は何にするの？」

千砂都「うーん、真姫ちゃんと同じのにしようかなー」

真姫「ちょっと、選ぶのめんどくさがってるだけじゃないの？」

千砂都「いやいや、そんなことは─」




千砂都（──ありあちゃん、今、かのんちゃんは？）ｱｲｺﾝﾀｸﾄ

ありあ（──大丈夫です、さっき出かけたところです）ｱｲｺﾝﾀｸﾄ




千砂都「…」ﾌｩ…

真姫「……千砂都、大丈夫？　なんかさっきから変よ？」

千砂都「えっ？　そ、そう？」

真姫「そうよ。妙に落ち着かないというか…」

千砂都「い、いやー、真姫ちゃんとデートだから緊張しちゃってるのかも」ｱﾊﾊ

真姫「…はぐらかさないでよ。私でよければ、話してちょうだいよ」

千砂都（うぐぐ、そうは言われても…）



ｶﾗﾝｺﾛﾝ

かのん「ただいまー」

ありあ「！！」

かのん「？　どしたの、そんなに驚いて」

ありあ「お、お姉ちゃん…出かけたんじゃ！？」

かのん「忘れ物しちゃってた。って、ごめん。お客さん来て……る……」




かのん「…………ちぃちゃん」

千砂都「…………かのんちゃん」



真姫「………え？」



かのん「……」ｼﾞｯ

千砂都「……」



真姫（……何かしら、この空気…）

かのん「……」

千砂都「そ……それ、音楽科の制服、だよね？　結ヶ丘の…」

かのん「…うん」

千砂都「やっぱり素敵なデザインだよねっ。かのんちゃん、よく似合ってるよ」

かのん「ありがとう」

かのん「ちぃちゃんのは音ノ木坂の制服だよね」

千砂都「う、うん」

かのん「ふぅん」

かのん「ちぃちゃんにとってもよく『似合ってる』と思うよ」

千砂都「っ……」

ありあ「ち、ちょっとお姉ちゃん！？」

かのん「ありあは黙ってて」ｷｯ

ありあ「うっ……！」

かのん「…ちぃちゃん。入学式の日にLINEくれたよね」

千砂都「…」

かのん「ちぃちゃんはもう割り切れたんだね、切り替えが早くて羨ましいよ」

千砂都「っ…！」

ありあ「お姉ちゃん！　いい加減に…！」

かのん「黙ってて！！」

ありあ「ひぃっ！？」

かのん「何の相談もなしに、自分勝手に決めて、私がどれだけ……！」

かのん「……言っておくけど、ちぃちゃんの事、許すつもりはないから」

ﾊﾞﾝｯ!

かのん「！」

真姫「黙って聞いてたら…あなた何なのよ！？」

真姫「千砂都とあなたの間に何があったのか知らないけどねぇ！　言い方ってものがあるでしょ！？」

かのん「……誰？」

真姫「西木野真姫！　千砂都の友達よ！」

かのん「うん、分かった。関係ないんだから話に入ってこないでくれる？」

真姫「何ですって！？」

かのん「これは私とちぃちゃんの問題だから。部外者の人は踏み込んでこないでくれる？」

真姫「部外者ですって…？　千砂都との寄り道タイムをぶち壊しにしてくれたのはどこの誰だと思ってるのかしら…」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

かのん「え、だれ？」

真姫「この…！　アンタよ！　ツリ目！　斜め前髪！　首掛けヘッドホン！」

かのん「…」ﾋﾟｷｯ

かのん「ぎゃーぎゃーうるさいなぁ！　ツリ目！　赤巻き巻き！　高飛車ｸﾙｸﾙ！」

真姫「…」ﾋﾟｷｯ

真姫・かのん「「ぬ～～～……」」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ…!

真姫「千砂都、帰るわよ！　こんなお店でのんびりお茶なんて出来ないわ！」ｸﾞｲｯ

千砂都「えっ、ちょ、ちょっと…！」

かのん「ふん、帰れ帰れ！　こっちからお願いしたいくらいだよ！」

ありあ「ちょ、ちょっとお姉ちゃん！　お客さんにそれはダメだって！」



ｶﾗﾝｺﾛﾝ

かのん「……」ﾌｰ…

ありあ「お姉ちゃん、さっきのはいくらなんでも言いすぎだよ…千砂都さん、落ち込んだと思うよ？」

かのん「…知らないよ、そんなの」ﾌﾟｲｯ

ありあ「……意地っ張り」ﾎﾞｿｯ

かのん「なんか言った？」ｷﾞﾛｯ

ありあ「な、なんでもないよー」


かのん「……」



かのん「……ちぃちゃんのばか」ﾎﾞｿｯ

真姫「ったく、何なのよあの子！　好き勝手に言いたいこと言って！」ﾌﾟﾝｽｶ

千砂都「…」

真姫「大体ねぇ、千砂都！　あなたもあなたよ！」ﾋﾞｼｯ

千砂都「えっ…」

真姫「言い返してあげればいいじゃないのよ！　事情は知らないけど、何だって黙って言われるがままなのよ！？」

千砂都「……私のせいだから」ﾎﾞｿｯ

真姫「え？」

千砂都「私が音楽科に合格出来なかったから…だから……っ」

千砂都「……ごめん、私、先帰るね！」ﾀﾞｯ

真姫「えっ！？　ちょっと、千砂都！？」


真姫「…」ﾎﾟﾂﾝ…


真姫「……もー！　何なのよ、イミワカンナイ！！」

──夜、嵐家


千砂都「……」


かのん『……言っておくけど、ちぃちゃんの事、許すつもりはないから』


千砂都「……」ﾊｧ…

千砂都「今日は、もう寝ようかな…？」



>>283



1.そのまま眠る
2.寝る前にちょっとだけスマホを…
3.日課のストレッチをしないと
4.少しは勉強もしないと

4
学生らしく勉強も

千砂都「…っと、寝る前に少し勉強しようかな」

千砂都（あんまり気乗りしないけど……テスト前に慌てたくないしね）

千砂都「…」ｴｰｯﾄ

千砂都（円を見れば心が落ち着くかも？）

千砂都「うん、数学にしよっと」

ｶｷｶｷｶｷｶｷ…

千砂都（うーん、点と点の距離を求める問題か、丸が出てこない…）

ｶｷｶｷｶｷｶｷ…

千砂都（むー、難しい。最近あんまり勉強してなかったもんなぁ…）

千砂都「……ん？」



『～～、──。点Kから点Tまでの距離を求めよ』



千砂都「……」

千砂都「どれくらいかな…」

千砂都「……はぁ～。ホント難し」





・千砂都の学力が上がった

・千砂都のテンションが下がった

──


ﾁｭﾝﾁｭﾝ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ…



千砂都「はぁ…」

千砂都「……よし！　ここは一発！」


千砂都「本日も青空晴れ晴れ♪ 私の心は荒れ荒れ♪ かのんちゃんに嫌われアレアレ？ それでも登校やれやれ♪」yo!


千砂都「……」

千砂都（やめよ。なんかますます落ち込んできた）ｽﾞｰﾝ…


ﾃｸﾃｸﾃｸ


千砂都「ん、あれは…」


・登校中に誰かと出会った


>>296（コンマ）


00~24 真姫
25~50 凛
51~74 海未
75~99 にこ
ゾロ目─？？？

にゃあ

真姫「あなたね、往来で堂々と何やってるのよ」

千砂都「真姫ちゃん…み、見てたの？」ｱﾊﾊ…

真姫「見てたわよ。まったく、昨日急に帰っちゃってその後連絡もなしで、心配して損した気分よ」

千砂都「！　ごめん、せっかく誘ってくれたのに…」

真姫「別に謝って欲しいわけじゃないわ。それより──」

真姫「あの前髪ナナメ、千砂都の友達なのよね？」

千砂都「…うん」

真姫「何があったのか話してくれない？」

千砂都「！」

真姫「私だって、あなたの友達なんだからね」

千砂都「真姫ちゃん…」



>>300

1.話す
2.話さない
3. ……

1

千砂都「……私ね、結ヶ丘も受験してたんだ」

真姫「音楽科？　普通科？」

千砂都「音楽科を目指して…って、真姫ちゃん結ヶ丘知ってるの？」

真姫「一応ね、ちょっとだけ興味あったから。…で？」

千砂都「中学の時にかのんちゃんと話してたんだ。一緒に結ヶ丘行こうねって。でも……」

千砂都「私、実技で落ちちゃって」ｴﾍﾍ

真姫「……」

千砂都「普通科は受かってた。でも…私は音ノ木坂に行くことにしたんだ」

真姫「なんで？　音楽科じゃないとダメな理由があるの？」

千砂都「私はかのんちゃんの隣に…対等な立場で、胸を張って立っていたかったから」

真姫「？？　どういうことよ？」

千砂都「要するに、私の気持ちの問題。音楽科じゃないと、かのんちゃんとは一緒にいられないって思ったの」

真姫「それで…まさか、相談もしないで結ヶ丘蹴ったの？」

千砂都「うん」

真姫「そりゃいくらなんでも、あの子も怒るでしょ」

千砂都「……かのんちゃん、優しいから。私が音楽科に落ちたのを知ったら、一緒に普通科に行こうって言い出すんじゃないかって思ったんだ」

真姫「そういう選択肢は、千砂都には取れなかったのね？」

千砂都「…」ｺｸｯ

千砂都「私はかのんちゃんの歌が大好きだから、もっとたくさんの人に聞いてほしい」

千砂都「結ヶ丘の音楽科に行けば、かのんちゃんの歌が日本中に…ううん、世界中に響くチャンスが来るはずだって思ったから」

真姫「……なるほどね。大体の話は分かったわ」

千砂都「真姫ちゃんに話したらスッキリしたよ。ありがとね」

真姫「いいわよ。こっちこそ、話してくれてありがと」

真姫「千砂都」

千砂都「なに？」

真姫「……」

真姫「なんでもないわ。学校行きましょ」

千砂都「えー？　なんか気になるよっ」

真姫「いいから。さ、行くわよ」




ﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸ…

真姫（千砂都になんて言ってあげればいいのか分からない）

真姫（出会ったばかりの私には、二人の間にある関係の深さも、それが原因で出来てしまった溝の深さも推し測ることが出来ない）

真姫（軽い気持ちで、元通りの関係に戻れるなんて伝えるのは──間違ってる気がする）

真姫（今はただ、千砂都の話に耳を傾けることしか、私には出来ない…）






・真姫と一緒に登校した

・千砂都のテンションが少し上がった

─！イベント発生！─


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


千砂都（…あれ、数学で提出する宿題どこにしまっといたっけ）ｺﾞｿｺﾞｿ


ｶﾞﾗｯ


千砂都（やば、もう先生来ちゃ…）


穂乃果「…」ﾃｸﾃｸﾃｸ


千砂都「ん？」

千砂都（2年生の人…？）


穂乃果「ｺﾎﾝ」

穂乃果「1年生の皆さん、はじめまして！　私、この度スクールアイドルを始めました──」

穂乃果「高坂穂乃果です！」

ｼｰﾝ……


穂乃果「……あれ、全然浸透してない？」


ｶﾞﾗｯ


先生「はい、授業はじめま──」

先生「何やってんだ高坂」

穂乃果「はい！　スクールアイドルを始めたので、興味のある子を勧誘しようと思いまして！」

先生「……授業したいんだけど」

穂乃果「どうぞおかまいなく！」

先生「構うわ」


ｶﾞﾗｯ

海未「ﾊｰ…ﾊｰ…」

ことり「ﾌｩ…ﾌｩ…」

穂乃果「あ、海未ちゃんことりちゃん！　ちょうど良かった、今スクールアイドルの勧誘を─」

ﾎﾞｸﾞｯ

穂乃果「ふぐぅ！？！？」

海未「大変失礼しました。よく言って聞かせますので」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

ことり「お騒がせしました」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

海未「ほら、行きますよ穂乃果」ｶﾞｼｯ



穂乃果「」ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ




ｶﾞﾗｯ、ﾋﾟｼｬﾝ

先生「……」

先生「はい、授業始めます」


ｻﾞﾜｻﾞﾜ…ｽｸｰﾙｱｲﾄﾞﾙ…ｵﾄﾉｷｻｶﾃﾞ…？…ｻﾞﾜｻﾞﾜ…


先生「はい、ｻﾞﾜｻﾞﾜしない」


千砂都（な、何だったんだろう、今の…）

──授業中


～～ﾃﾞｱﾙｶﾗｼﾃ……


千砂都（うん、勉強したから授業はバッチリ）

千砂都（それにしてもさっきのはいったい……園田先輩の友達？だよね）

千砂都（スクールアイドルって……あのスクールアイドル、だよね…）

──昼休み



千砂都（ふぅ、午前の授業おわりっ）

千砂都（お昼はどこで食べようかな？）

真姫「千砂都」

千砂都「！　真姫ちゃん」

真姫「その…よ、良かったら一緒に食べない？///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

千砂都「……」

真姫「？　千砂都？」

千砂都（真姫ちゃんの方から誘ってくれた……！）

千砂都（どうしよう？）


>>323


1.もちろん！
2.ごめん！

2

千砂都「ごめん！」

真姫「！？」ｶﾞｰﾝ

千砂都「今日はその……一人で食べたい気分なんだ」

真姫「…………」ｶﾞｰﾝｶﾞｰﾝｶﾞｰﾝ…!

真姫「……分かったわ」

千砂都「ご、ごめんね」

真姫「いいのよ。そういう気分の時ってあるものね…」ﾌﾗﾌﾗ~



真姫（あの前髪ナナメとの事で、色々考えたいのよね、きっと）

真姫（分かってる。私は千砂都と出会ったばっかりで、どっちが千砂都にとって大事かなんて考えるまでもない）

真姫（はぁ……でも、結構勇気振り絞ったのに…ショックだわ）



・真姫の親愛度が下がった！

千砂都（真姫ちゃんに悪いことしちゃったかな…）

千砂都（でも…ごめん。今日は一人になりたい気分なんだ…）

千砂都（……どこに行こうかな）


>>329

1.学校の外へ
2.体育館
3.生徒会室
4.屋上
5.アルパカ小屋
6.購買
7.中庭
8.空き教室
9.弓道場

9

──弓道場


千砂都（ここなら一人になれるかな。昼休みなら誰もいないだろうし）ｷｮﾛｷｮﾛ


ｷﾘｷﾘｷﾘｷﾘ…ﾋｭｯ…ｽﾞﾊﾞﾝ!


千砂都「！」

海未「…」ﾌｩ-

千砂都（園田先輩、お昼休みも練習してるんだ。さすがだなぁ…）

海未「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

千砂都（ん？　なんか周りを気にしてる？）

海未「……」

海未「……ﾗﾌﾞｱﾛｰｼｭｰﾄ!」ﾊﾞｰﾝ!

千砂都「！？」



千砂都（あの珍妙なポーズは……！？　園田先輩に何が！？）



千砂都（ど、どうしよ！？　見なかったフリした方がいいのかな！？）



>>333

1.クールに去る
2.フツーに話す
3.猫の鳴き真似

2

千砂都（……いや、待てよ？）

千砂都（もしかするとあれは、弓を構える前の園田先輩流のルーティンだったりするのかも？）

千砂都（うん、きっとそうだ！　そうじゃないとあのヘンテコな掛け声とポーズの説明がつかない！）

千砂都（ここは普通に話しかけよう！）



千砂都「園田せんぱ～い」

海未「！？　あ、嵐さん！？」

千砂都「お昼休みも練習なんてストイックですね、さすがですっ」

海未「い、いえそんな……あの、さっきの見てました…？」

千砂都「はい、バッチリきまってましたよ！」ｸﾞｯ

海未「……」ｶﾞｼｯ

千砂都「ん？」

海未「忘れて下さい忘れて下さい！/// あぁぁぁぁぁぁぁ違うんです違うんですさっきのは園田海未役の園田海未なんです～！///」

千砂都「あばばばばば…そ、園田先輩…目が、回…る」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ

──

海未「…」ｺﾎﾝ

海未「先程は失礼しました。少々取り乱してしまいました」ｷﾘｯ

千砂都「（少々？）い、いえ」

海未「元はといえば穂乃果のせいです…突然スクールアイドルをやろうだなんて…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

千砂都（何があったんだろ）

海未「嵐さんは弓道場に用事でも？」

千砂都「いえ、用事ってほどでもないんですけど…」

海未「？」


千砂都（せっかく園田先輩と会えたんだし、何を話そうかな？）


>>347


1.弓道部のこと
2.スクールアイドルのこと
3.幼馴染のこと
4.その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

3

千砂都「あの、園田先輩。ちょっと相談を聞いてもらってもいいですか？」

海未「相談、ですか。何だかあまり元気がなさそうなのは悩み事があるからでしたか」

千砂都「！　分かるんですか？」

海未「顔を見れば何となくは分かりますよ。私達くらいの年齢で1年間の経験差は存外大きいものですよ」

千砂都「あはは、敵わないなぁ」

海未「私でよければどうぞ話して下さい。力になれることもあるかもしれません」

千砂都「……実は、幼馴染の友達とのことなんですけど──」

千砂都「……というわけなんです」

海未「ふむ、なかなか難儀な状況ですね」

千砂都「私が悪いのは分かってるんですけど、どうすればかのんちゃんに許して貰えるのか…」

海未「……嵐さん。私にも幼馴染がいます」

千砂都「？　はい」

海未「二人いるんですが、片方とは知り合ってからというもの、何度もケンカをしてきました。…破天荒を絵に描いたような人物なので」

千砂都（あ、もしかして今朝教室に来た人かな？）

海未「ですが、その度にきちんと仲直りし、今に至ります」

千砂都「え、えっと…？」

海未「周りくどい言い方になってしまいましてすいません。要するに─」


海未「大丈夫です、きっと元通りになりますよ」ﾆｺｯ


千砂都「園田先輩…」

海未「嵐さんと澁谷かのんさんの関係の深さについては、私には想像することしかできませんので…私から言えるのはこれだけです」

海未「せっかく話してくれたのに、具体的にどうやって解決するのか伝えられず申し訳ありません」ﾍﾟｺｯ

千砂都「…」ﾌﾙﾌﾙ

千砂都「ありがとうございます、話して良かったです。ちょっと気持ちが楽になりました」

海未「それは良かった。ふふ、私でよければ幼馴染の先輩として、いつでも相談に乗りますよ」

千砂都「はい、よろしくお願いします！　海未先輩！」

海未「！」

海未「ええ。千砂都」ﾆｺｯ




・千砂都のテンションが上がった！

・海未の親愛度が上がった！

・弓道場で海未と昼休みを過ごした！

──午後の授業中


……ﾃﾞｱﾙｶﾗｼﾃ～～



千砂都（えへへ、海未先輩と話せて良かった）

千砂都（どうすれば仲直り出来るのかは、まだよく分からないけど…）

千砂都（うん、きっとまた一緒に笑って話せる時が来る、よね！）

千砂都（～～♪）


真姫（……何か嬉しそうね千砂都）

真姫（そうよね、やっぱり私といるより一人でいた方がきっと気分転換になるわよね）

真姫（……）ｼｭﾝ…

・真姫のテンションがちょっと下がった！

──放課後


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


千砂都「今日の授業も終わり～っと」

千砂都（さーて、今日はどうしようかな）

千砂都（部活に入るならそろそろ決めた方がいいのかなぁ？）ｳｰﾝ


>>370


1.部活動見学へ
2.生徒会室へ
3.音楽室へ
4.教室に残る
5.帰宅

3

─！イベントが発生！─



千砂都（そうだ、真姫ちゃんのピアノまた聴きたいな♪）


千砂都「真姫ちゃーん。……あれ、いない？」ｷｮﾛｷｮﾛ


千砂都（音楽室かな？　行ってみよっと）



ﾃｸﾃｸﾃｸ…

──音楽室


～～～♪♪♪

真姫「ためらってる　とまどってる　まだ決められない♪」

真姫「指先で星の数　なぞりながらも～♪」

真姫「……」ﾌｩ…

真姫（……ホントめんどくさいわね私。千砂都と話したいならそう伝えればいいのに、何で一人でピアノ弾いてるのかしら）


ｶﾞﾗｯ



真姫「！」

千砂都「真姫ちゃん、うぃっす～」ﾋｮｺｯ

真姫「ち、千砂都…」

千砂都「えへへ、またピアノ聴かせてくれないかな？」

真姫「……！」ﾌﾟｲｯ

千砂都「ん？」

真姫（って、何で目ぇそらしてるのよ私！？　フツーにいいわよって言えばいいじゃないのよ！）


千砂都「真姫ちゃん？」ｷｮﾄﾝ


真姫（千砂都も困惑してるみたいだし…ええい、言うのよ！　千砂都とちょっと距離置かれて寂しかったからって変な意地を張るのはやめて、いいわよって一言…）


千砂都「おーい、真姫ちゃんてばー」


真姫「……」ﾌﾟｲｯ


千砂都「！？」ｶﾞｰﾝ


真姫（私のバカッ！！）

千砂都（なんか──真姫ちゃんが怒ってる！？）ｶﾞｶﾞｰﾝ

千砂都（あわわわ…そっか、そうだよ…私、お昼のお誘い断っちゃってたんだもん。怒るのも当然だよね…）

千砂都（ど、どうしよう！？）



>>382



1.おどろう！
2.おごろう！
3.おだてよう！
4.その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

1

千砂都（……！　そうだ！）

千砂都「真姫ちゃん。私、前にダンスが好きだって言ったよね」

真姫「？　え、ええ」

千砂都「お昼のお誘いを断ったお詫びの印に！　今から真姫ちゃんに私のダンスをプレゼントするよ」

真姫「ダンスを？」

千砂都「うん、よく見ててねっ」ﾄﾝｯ


ﾀﾝｯﾀﾝｯﾀﾝｯ

真姫「！」

千砂都「ほっ、ほっ、ほいっと」ｷｭｯｷｭｯ

真姫（……ダンスの事はよく分からないけど）

千砂都「ここでターン！」ｸﾙｯ

千砂都「イエイ！　決まった！」

真姫（千砂都、とっても楽しそう…）

ﾋﾟﾀｯ

千砂都「……」ｳｰﾝ

真姫「ちょっと。もう終わり？　もう少し見たいんだけど？」

千砂都「うーん、何かBGMがないとイマイチ乗りきれないというか…」

千砂都「真姫ちゃん、ピアノで伴奏つけてくれない？」

真姫「…ぷっ、何よそれ。千砂都から私へのプレゼントなんでしょ？　私も協力するの？」ｸｽｸｽ

千砂都「ゔっ…いいじゃーん。真姫ちゃんのピアノがあった方がテンション上がるんだもん」

真姫「はいはい。いいわよ、やってあげる。アップテンポな曲のがいいの？」

千砂都「うん、ノリノリな感じでよろしく」

真姫「ノリノリねぇ、こんな感じ？」


～～～♪♪♪


千砂都「いいねいいね！　よーし、ガンガン踊っちゃうよっ」

ﾀﾝｯ♪ ﾀﾝｯ♪ ﾀﾝｯ♪～～♪♪♪

真姫（誰かに合わせてピアノを弾くって、あんまりやったことなかったけど）

真姫（結構…楽しいものなのね）ﾌﾌ

──


～～～♪♪♪……………


千砂都「ふぅ～」

真姫「……ﾌｩ」

千砂都「すっごく！　良かったよ真姫ちゃん！」

真姫「ありがと。千砂都のダンスも良かったわよ、良いプレゼントを貰ったわ」

千砂都「ホント？　じゃあこれでお昼の事はチャラだね」

真姫「べ、別に私はそんなの気にしてな─」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!

千砂都・真姫「「ん？」」

ｶﾞﾗｯ

穂乃果「すごいすごい、感動しちゃったよ！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

千砂都「！　あ、今朝の」

真姫「変な先輩ね」ﾎﾞｿｯ

千砂都「ま…真姫ちゃん？　上級生だよ？」ﾎﾞｿｯ

穂乃果「？　ねぇねぇ！　あなた、ピアノ上手だね！」

真姫「わ、私？」

穂乃果「そっちのあなたも！」

千砂都「は、はい」

穂乃果「ダンス上手だね！　それに二人とも、アイドルみたいに可愛い！」

真姫・千砂都「「え、えーと…///」」

穂乃果「……うん、決めた！　これはきっと運命…ディスティネーションだよ！」

真姫（Destinyって言いたいのかしら）

穂乃果「二人とも、私と一緒に──」



穂乃果「スクールアイドル、始めてみない！？」



真姫・千砂都「「……え？」」

穂乃果「スクールアイドルだよスクールアイドル！　今すっごい話題になってるでしょ？」

穂乃果「音ノ木坂でもスクールアイドルを始めて、学校をアピールして、廃校を阻止しよう！　ね？」

真姫「ね？じゃなくて。いきなりイミワカンナイこと言わないで下さい」

穂乃果「えー、分かるでしょ？…えーっと、名前なんていうの？」

真姫「…西木野真姫ですけど」

穂乃果「分かるでしょ？　真姫ちゃ～ん」ｶﾀﾓﾐﾓﾐ

真姫「もう、なれなれしい人ね！　離れてってば！」ｸﾞｲｸﾞｲ

千砂都（……うん、間違いない。海未先輩が言ってた破天荒を絵に描いたような幼馴染ってこの人だ）


穂乃果「そっちのあなたは？」

千砂都「えっと、嵐千砂都です。たしか高坂先輩、でしたよね？」

穂乃果「穂乃果でいいよ。よろしくね、千砂都ちゃん」ﾆｺｯ

千砂都「あ、はい」

千砂都（すっごいフレンドリーな人だなぁ）


真姫「で？　唐突にスクールアイドルとか言われてもこっちは困惑するだけなんですけど。高坂先輩」

穂乃果「おおぅ…真姫ちゃんのいけずぅ」

真姫「……というか、スクールアイドルって今話題になってるというより─」

穂乃果「千砂都ちゃんは分かってくれるよね？」

真姫「話を聞きなさいよ！」

千砂都「いや～、正直私も突然すぎてあんまりです」

穂乃果「え～？　よし、分かった。じゃあとにかく私と始めてみよう、そうすればきっと分かるよ！」ｸﾞｯ

真姫「それで『はいやります』なんて人間いる訳ないでしょ！」

穂乃果「大丈夫！　なせばなる、なさねばならぬ何事も。ならぬは……ならぬ！って言うでしょ？」

真姫「もう何なのよこの人…ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

穂乃果「……あっ！」

真姫・千砂都「？」

穂乃果「し、しまった……ことりちゃんと海未ちゃんを待たせてるの忘れてた…」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ…

穂乃果「ごめん二人とも！　話はまた今度！」ﾀﾞｯ

穂乃果「…あ、そうだ」ﾋﾟﾀｯ


ｶｷｶｷｶｷ…


穂乃果「はい！　いつでも連絡してね！」

穂乃果「じゃあまた！」ﾀﾞｯ


ｶﾞﾗｯ、ﾋﾟｼｬｯ

ｼｰﾝ…


真姫「……」

千砂都「……」

真姫「いったい何だったのかしら」

千砂都「うーん…嵐、かな？」






・音楽室で真姫と放課後を過ごした！

・『穂乃果の連絡先』を入手した！

・穂乃果の親愛度が上がった！

・真姫の親愛度が上がった！

──夜、嵐家


千砂都「ふぁぁ…」ｱｸﾋﾞ~


千砂都（今日ももう終わりか～）

千砂都（かのんちゃんとの事も、真姫ちゃんと海未先輩に話したおかげで、気持ちが楽になったし…）

千砂都（あとは…穂乃果先輩が言ってたスクールアイドルか。色々あったからあっと言う間だったなぁ）


千砂都「さてと─」


>>409



1.そのまま眠る
2.寝る前にちょっとだけスマホを…
3.日課のストレッチ
4.勉強をしよう

2

千砂都「ちょっとだけちょっとだけ…」ｽｽｯ


>>412


1.誰かにLINE
2.アプリゲームをする
3.明日の天気をチェック
4.スクールアイドルについて調べる
5.その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

4

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「おや？」

サヤ「どうされましたお嬢様？」

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「穂乃果さんの連絡先を教えて頂けましたが」

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「海未さんの時ってこのメッセージ出てましたっけ？　いつの間にか連絡出来るようになってましたが…」

サヤ「お嬢様、それはゲームをアップデートしたからですよ」

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「あっぷでーと？」

サヤ「ゲームのバグや細かな修正が行われたということです」

サヤ「今回の場合ですと、連絡先を入手した際のメッセージの抜けが修正されたということですね」

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「そうでした。そういえばよく分からないのでサヤさんにやってもらったんでした」

サヤ「もしかすると後々新しい機能が追加されたりするかもしれないですね」

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「それは楽しみです」

サヤ「ええ。便利な設定ですね」

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「設定？」

サヤ「間違えました。便利な世の中ですね」

ʃt(c◜･ ᴗ ･)「？　そうですね」

千砂都（そうだ、スクールアイドルについて調べてみよっと）

千砂都（私も何となく話に聞いたことがあるだけで詳しくは知らないんだよね…すごく人気があるってことしか）ｹﾝｻｸｹﾝｻｸ~

千砂都「お、出てきた出てきた」

スクールアイドルとは（出典：フリー百科辞典ウィッスペディア）

スクールアイドルとは学校内（主に高校）で活動するアイドルを指す。

芸能活動としてではなく、部活動の一環としてアイドルを行うため一般的なアイドルとは区別される。※注1

いつ頃成立したのかは定かではないが、現在では全国のほぼ全ての女子高にスクールアイドル関連の部活が存在するとされる。※要出典

スクールアイドルに憧れ海外から留学を希望する学生も多く、いずれにせよその知名度、人気は非常に高い。



注1:スクールアイドルとして活躍した学生が卒業後そのまま芸能事務所に所属しデビューする例も多い。

千砂都「は～……」


千砂都（人気があるとは聞いてたけど、こんなにすごかったんだ…スクールアイドルって）


千砂都（……もうちょっと調べてみようかな？）



>>421

1.調べよう
2.寝よう

1

千砂都（まだまだ夜は長いし、もう少し調べてみよう）


千砂都（えーっと……ん、これなんだろ？）


千砂都（……ラブライブ？…ふむふむ…）

LoveLive!とは（出典：フリー百科辞典ウィッスペディア）

LoveLive!とは、スクールアイドルによるスクールアイドルのためのスクールアイドルの大会である。

スクールアイドルのより一層の発展を願い開催が決定された、スクールアイドルの全国大会である。

当初の参加グループは100に満たない程であったが、徐々にその認知度が高まり、現在では10000を超すグループがエントリーする大規模な大会となっている。

夏季に行われる県予選を勝ち抜いたグループのみが冬季の全国大会への出場が可能となる。※注1

大会で活躍した学生が歌・ダンス等の実力を買われ、海外の学校からスカウトされる事もあるため、さながら野球の甲子園に例えられる場合が多い。

予選の課題や評価方法など、大会の形式が運営の加減で毎回異なるため、「統一しろ」との批判の声も少なくない。




注1.発足当初は年2回の開催であったが、グループ数の増加とともに大会の維持運営費が増加し、現在の形になったとされる。

千砂都「……ふ～ん。ラブライブ、かぁ」

千砂都「…」ﾌｧｧ…

千砂都（むむむ、ちょっと眠くなってきたかも…）ｳﾄｳﾄ


千砂都（どうしよ……？）



>>426


1.もうちょっと…
2.寝よう

2で

千砂都「これ以上スマホ見てたら寝坊しちゃうそうだし…今日はもう寝ようかな」


ﾎﾞﾌｯ


千砂都（スクールアイドル…ラブライブ…）ｳﾄｳﾄ

千砂都（歌やダンスで…海外の学校からスカウト…か）

千砂都（ちょっと……気になる……かも…）

千砂都「……zzz」




・スクールアイドルについて少し詳しくなった！

──


ﾁｭﾝﾁｭﾝ…ﾁｭﾝﾁｭﾝ…



千砂都「ほっほっほっ」ﾀｯﾀｯﾀｯ


千砂都（ちょっと起きるの遅くなっちゃった。やっぱり寝る前のスマホは程々にしないとね）


千砂都「まぁ、朝走るの気持ちいいから別にいっか。なんちゃって」ｱﾊﾊ


ﾀｯﾀｯﾀｯ


千砂都「お、あれは…」


・登校中に誰かと出会った



>>429（コンマ）


00~24穂乃果
25~49凛
50~74にこ
75~87 真姫
88~99 海未
ゾロ目─？？？

こい！

千砂都「！！　あの頭部の完璧なまでに美しい曲線美は…！」ｺﾞｸﾘ



凛「はっはっはっ」ﾀｯﾀｯﾀｯ

凛「もー、目覚ましの時間間違えるなんてツイてないにゃ」

凛「まぁいっか。朝走るの気持ちいいし」ﾆｬｰﾝ



千砂都（しかも私と同じような事言ってる！）ﾄｩﾝｸ…

千砂都（さ、触りたい…！　うぅ、でも私ファーストコンタクト以来ずっと警戒されてるし…）

千砂都（どうしよう！？）



>>435

1.本能に従う
2.理性に従う
3. その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

2

千砂都（落ち着いて私。心を丸のようになだらかに……）ﾌｩｰ

千砂都（よし、いざ！）ﾀｯ


千砂都「星空さーん、おはよー」


凛「！！」ﾆｬﾆｬｯ!?

凛「……おはよう」ｼﾞﾘ…ｼﾞﾘ…


千砂都（うぅっ！？　挨拶を返してくれたものの、なんか間合いを計られている！？）ｶﾞｰﾝ

千砂都「ほ、星空さんも起きるの遅くなっちゃったの？　いやー、参っちゃうよね」

凛「……うん」ｼﾞﾘ…ｼﾞﾘ…

千砂都「あ、ｱﾊﾊ…」

凛「……」ｼﾞﾘ…ｼﾞﾘ…



千砂都（くぅぅ…どうすれば…どんな話題で攻めればこの心の壁を崩せるのか…！）

千砂都（ここは─）


>>440

1.幼馴染の話
2.廃校の話
3.スクールアイドルの話
4.丸の話
5.ダンスの話
6.食べ物の話
7.天気の話
8.その他（※自由入力。内容によってエラーが表示される場合も有ります）

1

恋「今日はラブライブのゲームをします」　サヤ「つづきからですね」へ続く