192: 2018/12/19(水) 21:45:17.35 ID:EALHcK0uo

193: 2018/12/19(水) 21:46:57.39 ID:EALHcK0uo
加蓮「そうなの! ねえ、どうしたら良いと思う!?」

凛「ねえ! アンタ、プロデューサーでしょ!?」

武内P「すみません……仰っている意味が、よく……」


ガチャッ!

奈緒「……」アフロ~ン♪


武内P「……」

武内P「えっ?」

187: 2018/12/17(月) 22:39:23.43 ID:Erw/8xTNo
ちひろ「まあ……でも、一応大丈夫そうですね」

武内P「はい、助かりました」

ちひろ「プロデューサーさん、怒られるんじゃないですか?」

武内P「……」


武内P「酔って、忘れて頂ければ、と」

武内P「……そう、考えています」


ちひろ「――今度の忘年会で」


武内P「? いえ、私は参加するつもりは……」

武内P「……ん? LINEのグループに招待され――」

武内P「っ!? この、グループ名は……!?」



ちひろ「忘年会、ですよね」




おわり

194: 2018/12/19(水) 21:49:28.55 ID:EALHcK0uo
武内P「か……神谷さん?」

奈緒「……」アフロ~ン

武内P「あの……」

奈緒「……」アフロ~ン


奈緒「この位の長さの――麻縄って無いか?」アフロ~ン


武内P「!?」

武内P「待ってください! 早まってはいけません!」

195: 2018/12/19(水) 21:52:08.34 ID:EALHcK0uo
武内P「い、一体……何が!?」

加蓮「わかんないよ! 起きたら、アフロってたみたいなの!」

凛「どうにかしてよ! ねえ、聞いてるの!?」

武内P「いえ……し、しかし……!?」


奈緒「……」アフロ~ン


武内P「……と」

武内P「兎に角、詳しくお話を聞かせて頂けますか!?」

196: 2018/12/19(水) 21:54:31.50 ID:EALHcK0uo
武内P「か……神谷さん」

奈緒「ん? どうしたんだ?」アフロ~ン

武内P「その……何か、心当たりは?」

奈緒「心当たり?」


奈緒「アフロになる心当たりって何だ?」

奈緒「なあ、凛に加蓮」

奈緒「アフロになる心当たりって何だ?」


凛・加蓮「……ちょっと!」

武内P「わ、私を責められても!」

198: 2018/12/19(水) 21:58:53.23 ID:EALHcK0uo
加蓮「あんまり刺激しないで! 女の子なんだよ!?」

凛「ふざけないでよ! 奈緒の気持ちも考えて!」

武内P「す……すみません……!」

奈緒「おいおい、お前ら大声出すなって」アフロ~ン


奈緒「とりあえずさ、睡眠薬とか持ってないか?」アフロ~ン


武内P「!? 待ってください!」

武内P「いけません、神谷さん! 諦めないでください!」

199: 2018/12/19(水) 22:05:02.46 ID:EALHcK0uo
奈緒「でも、こんな髪型になってさ……」アフロ~ン

武内P「美容院に行けば、道は開けます!」

奈緒「だけど、いつまたこうなるかわからないんだ……」アフロ~ン

武内P「それは……」


奈緒「……似合う?」アフロ~ン


加蓮「お願い! ちゃんと答えてあげて!」

凛「誤魔化さないでよ!? 答えて!」


武内P「!?」

武内P「ど、どう答えれば……!?」

200: 2018/12/19(水) 22:07:26.65 ID:EALHcK0uo
奈緒「なあ……この髪型、似合うかな?」アフロ~ン

加蓮「大丈夫! 大丈夫だよ、奈緒!」

凛「うん! 奈緒、大丈夫だから!」


武内P「だ……大丈夫……!?」


奈緒「あたし……この髪型、似合う?」アフロ~ン


武内P「っ……!?」

201: 2018/12/19(水) 22:10:51.52 ID:EALHcK0uo
武内P「……た」

武内P「例え、どんな髪型であっても――」

武内P「――神谷さんは、神谷さんです」


奈緒「……」アフロ~ン


凛「ふざけないで!! 逃げないでよ!!」

加蓮「凛、落ち着いて! 凛ってば!」

凛「だけど!?」


武内P「す、すみません!」

武内P「少し……少しだけ、時間を頂けますか!?」

202: 2018/12/19(水) 22:15:07.85 ID:EALHcK0uo
武内P「……か」

武内P「神谷さんは、その髪型について――」

武内P「――どう、思っていますか?」


奈緒「ふわふわ」アフロ~ン


加蓮「ふぶっふぅ!? げっほ、ごほっ!」

凛「加蓮!? ふわふわがツボに入った!? ふわふわが!」

加蓮「あはっ、ふっ、ふわっ! げふっ! ごほっ!」


武内P「だ、大丈夫ですか!?」

203: 2018/12/19(水) 22:20:01.92 ID:EALHcK0uo
凛「ゆっくり深呼吸して、加蓮! ゆっくり、大きく!」

加蓮「す……すぅ……ふぅ……!」


奈緒「……」アフロ~ン

ふわっ…ふわっ…


凛「あっ、深呼吸に合わせて揺れてる」

加蓮「がふっ!?」

凛「……加蓮?」

加蓮「ひゅーっ……! ひゅーっ……!」

凛「か……加蓮っ!? しっかりして、加蓮っ!」


武内P「落ち着いてください、皆さん!」

武内P「どうか……どうか、お願いします!」

204: 2018/12/19(水) 22:24:38.38 ID:EALHcK0uo
  ・  ・  ・

凛「……」

奈緒「……」アフロ~ン

加蓮「……」


武内P「……皆さん、落ち着かれましたか?」


凛「……うん」

奈緒「……ああ」アフロ~ン

加蓮「……まあ」


武内P「……お話を整理しましょう」

武内P「神谷さんの髪型が――何故そうなってしまったかを」

205: 2018/12/19(水) 22:28:56.70 ID:EALHcK0uo
武内P「神谷さんは、髪で翌日の天気がわかる、と」

武内P「……そう、仰っているそうですね?」

奈緒「まあ……そうだけど」アフロ~ン

武内P「それは、髪の毛の量と質から察して、という事でしょうか?」

奈緒「……まあ、うん」アフロ~ン

武内P「では……」


武内P「明日の天気は、何でしょうか?」


奈緒「……」アフロ~ン

奈緒「えっ?」アフロ~ン

206: 2018/12/19(水) 22:33:19.10 ID:EALHcK0uo
凛「ねえ、明日の天気とかどうでも良くない?」

加蓮「うん……今は、奈緒のふわ……っぶふ!」

奈緒「……」アフロ~ン

武内P「重要なことです」


武内P「そこまで、ふわふわしてしまう……」

武内P「……そんな天気は、何だと思いますか?」


凛「! それって……!」

加蓮「つまり、天変地異の前触れって事!?」


奈緒「……はぁっ!?」アフロ~ン

207: 2018/12/19(水) 22:38:28.58 ID:EALHcK0uo
武内P「神谷さん、正直に話してみてください」

奈緒「いや、そんな……天変地異!?」アフロ~ン

武内P「どう、思われますか?」

奈緒「……あ、あたしだってわかんないって!」アフロ~ン

武内P「……天気予報を確認してみましょう」



『――大変です!』

『突如、巨大隕石が地球に接近している模様です!』



凛・加蓮「嘘でしょ!?」

武内P「やはり……!?」


奈緒「な……なんだよ、それ!?」アフロ~ン♪

208: 2018/12/19(水) 22:43:53.55 ID:EALHcK0uo
奈緒「あたしの髪は、隕石を予知したのかよ!?」アフロ~ン

武内P「ネットニュースは……現在、隕石の話題で溢れています」

加蓮「」

凛「加蓮!? ちょっと、目を覚まして! 加蓮!」


武内P「っ――!」

武内P「神谷さんの髪型が、元に戻れば……」

武内P「いえ、せめてもう少し……」


凛「ふわふわ、じゃなく……」

凛「ふわっ――位になれば、大丈夫って事!?」


奈緒「そ、そんな事言われても……!?」アフロ~ン

209: 2018/12/19(水) 22:48:15.25 ID:EALHcK0uo
凛「奈緒! ちょっと、髪に触るから!」

奈緒「おい、凛!?」アフロ~ン


ふわふわっ!


凛「っ!?」

凛「駄目! ふわふわすぎて、手が弾かれちゃう!」

奈緒「まあ……それで、直しようが無かったんだ」アフロ~ン


武内P「……神谷さん」

武内P「頭に……髪に触れても、良いでしょうか?」


奈緒「……えっ?」アフロ~ン

210: 2018/12/19(水) 22:52:03.35 ID:EALHcK0uo
武内P「髪は、女性の命とも言います」

武内P「なので……はい、許可が頂ければ――」

武内P「――私が、抑え込んでみます」


凛「何言ってるの!? こんなに――」


ふわふわっ!


凛「ふわふわなんだよ!?」

奈緒「おい、凛! あんまり触るなって!」アフロ~ン

凛「抑え込むなんて、出来っこない!」


ふわふわっ!


凛「ほら! また、手が弾かれた!」

奈緒「だから! 触るなっての!」アフロ~ン

211: 2018/12/19(水) 22:57:02.59 ID:EALHcK0uo
武内P「お願いします、神谷さん」

奈緒「いや、でも……!」アフロ~ン


『――大変です!』

『現在の軌道を取り続ける場合、隕石は地球に衝突する模様です!』


武内P「……」

奈緒「う……ううっ……!」アフロ~ン


奈緒「わ……わかった! わかったよ!」アフロ~ン


武内P「……ありがとう、ございます」

212: 2018/12/19(水) 23:00:46.23 ID:EALHcK0uo
武内P「では……失礼します」

奈緒「お……おう!///」アフロ~ン


ふわふわっ!


武内P「ぐっ……手が……!」

奈緒「あ……わ……!///」アフロ~ン


凛「! 凄い……弾かれずに、耐えてる!」


ふわふわっ!


武内P「し、しかし……良い、触り心地です……!」

奈緒「そ、そういう事言うなよなぁ!?///」アフロ~ン

213: 2018/12/19(水) 23:05:47.05 ID:EALHcK0uo
武内P「だ、だが……片手では、これ以上は……!」

奈緒「も、もう良くないか!?///」アフロ~ン


凛「しっかりしてよ!」

凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」


武内P「っ!?」

奈緒「そもそもだな、あたしの髪と隕石って関係あるのか!?///」アフロ~ン

武内P「……すみません、神谷さん」


武内P「両手……いえ、両腕で抱え込んでも、良いでしょうか?」


奈緒「……はいっ!?///」アフロ~ン

214: 2018/12/19(水) 23:10:45.15 ID:EALHcK0uo
奈緒「いや、それって……!?///」アフロ~ン

武内P「……お願いします」


『一時間! 一時間以内に、奇跡が起きない限り――』

『――地球は……私達は、おしまいです!』


奈緒「……わ……わかった!/// わかったよ!///」アフロ~ン

武内P「ありがとう、ございます」

武内P「では……失礼します」


ぎゅっ!


奈緒「っ……!///」

武内P「ぐ、おおお……っ!?」

武内P「何という、ふわふわ感……!」

武内P「そして、シャンプーの香りが……!」


凛「……」

215: 2018/12/19(水) 23:18:23.20 ID:EALHcK0uo
  ・  ・  ・

『――奇跡! 奇跡が起きました!』

『突如軌道を変えた隕石が、地球から離れていきます!』


武内P「……やった」

ぎゅっ!

奈緒「ぁ……ぅぁ……///」

武内P「やりましたよ、神谷さん!」

奈緒「な……何が?///」


凛「とりあえず、離れたら?」


武内P「そ、そうですね……はい、渋谷さんの仰る通りです」

スッ…

奈緒「……!///」

216: 2018/12/19(水) 23:25:40.71 ID:EALHcK0uo
武内P「一時は、どうなることかと思いましたが……」

奈緒「そういえば……髪が、元に戻ってる!」

武内P「私のせいで、少し乱れていますが……」

奈緒「そ、それは良いって!/// 直ったんだから!///」


奈緒「あ……ありがとう///」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


凛「……」

217: 2018/12/19(水) 23:32:58.57 ID:EALHcK0uo
  ・  ・  ・
翌日

武内P「はぁっ……! はぁっ……!」

武内P「っ! あの部屋に逃げ込めば――!」


ガチャッ、バタンッ! カチャリ!


武内P「……ふうっ……!」

武内P「これで、一先ず――」


ドンドンドンドンドンッ!!


武内P「っ!? 待ってください、話を聞いてください!」

武内P「昨日は、緊急事態だったからです!」

武内P「ですので、皆さんは抱き締めませんから!」



武内P「アフロにして来られても!」




おわり

218: 2018/12/19(水) 23:46:21.51 ID:f9i7ZXA90
抱きしめられるならなんでもいいのか

219: 2018/12/20(木) 03:49:48.92 ID:dtOKkZKc0
雨の日前のボサ毛を矯正したら晴れたりするんだろうか……

引用元: 武内P「笑顔です……変身ッ!」