428: 2019/01/06(日) 20:43:56.55 ID:bqHhr6UQo

429: 2019/01/06(日) 20:46:34.68 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「ダー! 駄目、ですか?」

武内P「はい、わかりました」

アーニャ「……シトー? 今、何と言いましたか?」

武内P「?」


武内P「はい、わかりました……と」

武内P「……そう、言いましたが」


アーニャ「!!」


凛・美嘉「!!?」

430: 2019/01/06(日) 20:50:18.75 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「アー……アー……本当に?」

武内P「? はい」

アーニャ「……星を見に?」

武内P「? ええ」


武内P「この時期は、何の正座が見られるのか――」

武内P「――調べておく必要が、ありますね」


アーニャ「!!!」


凛・美嘉「!!!?」

…ガタッ!

432: 2019/01/06(日) 20:54:00.71 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「プロデューサー?」

武内P「? はい」

アーニャ「…………二人で、ですか?」

武内P「えっ?」


武内P「まだ、他の方には言っていませんでしたか?」

武内P「でしたら、私から連絡しておきますが」


アーニャ「!!?」


凛・美嘉「……」

…ストン

433: 2019/01/06(日) 20:57:34.63 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「……プロデューサー?」

武内P「? はい」

アーニャ「…………私へのご褒美、ですね?」

武内P「? ええ」


武内P「アナスタシアさんは、優しい方ですね」

武内P「皆さんにも、天体観測を楽しむ機会を……とは」


アーニャ「……!?」


凛・美嘉「……」

434: 2019/01/06(日) 21:00:58.58 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「私……アーニャは、そう言いましたか?」

武内P「いえ、言っていません」

アーニャ「ダー! 言ってない、です!」

武内P「ですが……」


武内P「私は、貴女のプロデューサーです」

武内P「ですので……優しい貴女なら、こう言うだろう、と」

武内P「……そう、思いました」


アーニャ「……!!?」


凛・美嘉「……」

435: 2019/01/06(日) 21:04:32.50 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「……!」

武内P「連絡は、どうされますか?」

アーニャ「わ、あ、アーニャが!! アーニャが、します!!」

武内P「そ、そうですか」

アーニャ「待っていて、ください!」

武内P「は、はあ……」


アーニャ「……!」

アーニャ「――リン! ミカ!」


凛・美嘉「……」

436: 2019/01/06(日) 21:08:56.61 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「リンは、星空が見たいですか?」

凛「一月の夜だと、かなり冷えるんじゃないの」

アーニャ「! ダー! 寒い、です! 凍えます!」


凛「だったら、暖かい格好して行かないとね」


アーニャ「っ……!」

アーニャ「ミカ! ミカは、どうですか?」


美嘉「えっ?★★★」

美嘉「アタシは、ちょっと寒い位ならヘーキだよ★★★★★★」


アーニャ「っ……!」

437: 2019/01/06(日) 21:13:39.94 ID:bqHhr6UQo
凛「楽しみだね、星を見るの」

美嘉「ねー!★★★ 今からアガってきたし!★★★」

凛「さすがに、気が早く無い?」

美嘉「えへへっ★」


アーニャ「……取引」ボソッ


凛・美嘉「?」


アーニャ「散歩……ショッピング……」ボソボソ

アーニャ「二人きり……手伝い」ボソボソ


凛・美嘉「!!」

438: 2019/01/06(日) 21:17:28.73 ID:bqHhr6UQo
凛・美嘉「……」

アーニャ「……デート、ですね?」ボソッ

凛・美嘉「!!」

アーニャ「……」


凛・美嘉「……」


アーニャ「……」


武内P「あ、あの……皆さん?」

439: 2019/01/06(日) 21:23:07.40 ID:bqHhr6UQo
凛「ごめん、ちょっと考え事してた」

美嘉「アタシも、なんかボーッとしちゃって」

武内P「は、はあ……」

武内P「とりあえず、お二人は参加される方向で宜しいですか?」


凛「――やっぱり、やめておこうかな」

凛「体調管理も、仕事の内だしね」


美嘉「――アタシも、今回はパスだねー」

美嘉「風邪引いて、次の日の仕事に穴開けられないでしょ★」


武内P「そう、ですか」


アーニャ「……ダー」

アーニャ「……ダーダーダー」ニコッ

440: 2019/01/06(日) 21:27:29.88 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「アーニャは、北海道出身」

アーニャ「寒くても、大丈夫、です♪」ニコッ

武内P「そう、ですね」

アーニャ「ダー♪」


武内P「双b」


凛「杏も北海道出身だったよね、確か」

美嘉「でも、寒い夜に外出はしないでしょ★」


武内P「……確かに、そうかも知れません」


アーニャ「……ハラショー」ボソッ

441: 2019/01/06(日) 21:33:45.34 ID:bqHhr6UQo
凛「この時期に、星空を見ようなんて……」

美嘉「よっぽど好きじゃないと、行かないって★」

武内P「そう、でしょうか?」

凛・美嘉「うん、行かない」

武内P「……」


武内P「……アナスタシアさん」

武内P「渋谷さんも、城ヶ崎さんも……」

武内P「こう、おっしゃられていますが……」


アーニャ「ニェート……ニェニェニェニェ~ト」オロオロ!

アーニャ「……なら――」

アーニャ「プロデューサーと、アーニャだけ、ですね?」


凛・美嘉「……」

442: 2019/01/06(日) 21:39:45.34 ID:bqHhr6UQo
武内P「しかし、二人きりと言うのは……」

アーニャ「大丈夫、です! アー、変装、します!」

武内P「……いえ、やはり駄目です」

アーニャ「大丈夫、です! ニェートプロブレム!!」


武内P「アナスタシアさんは、素晴らしいアイドルです」

武内P「例え、変装をしたとしても……」

武内P「貴女の輝きは、誤魔化せるものではありません」


アーニャ「っ!?///」

アーニャ「あ……アー……そう、ですか?///」


凛・美嘉「……」

443: 2019/01/06(日) 21:43:25.82 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「アーニャは、可愛いですか?」

武内P「はい」

アーニャ「……スパシーバ♪」ニコッ!

武内P「……良い、笑顔です」


凛「……ねえ」

美嘉「……ちょっと」


武内P「はい?」


凛「私は? 変装したら、バレると思う?」

美嘉「アタシ、カリスマ溢れちゃうかな?」


武内P「えっ?」

444: 2019/01/06(日) 21:49:30.99 ID:bqHhr6UQo
凛「だから、私が変装してもバレるか聞いてるの」

美嘉「ちなみに、アタシはよくバレるんだよねー★」

アーニャ「リン、ミカ?」

凛「待って! これだけだから!」

美嘉「うんうん。すぐ! すぐ済むから!」

アーニャ「……ダー、わかりました」


凛・美嘉「どうなの?」


武内P「恐らくですが……はい、バレるかと」


凛・美嘉「……」

凛・美嘉「そ、そう?///」

445: 2019/01/06(日) 21:55:31.10 ID:bqHhr6UQo
武内P「皆さんは、とても素晴らしいアイドルです」

アーニャ・凛・美嘉「……///」

武内P「そして、ファンの方の誤解を招く行動は避けなければいけません」

アーニャ・凛・美嘉「……」


武内P「なのd」


アーニャ「ニェ――ット! ニェニェニェニェ――ット!!」

凛「誤解? ねえ、誤解されるような事ってある?」

美嘉「えー? ナイナイ! あり得ないって★」


武内P「……」

446: 2019/01/06(日) 22:06:47.75 ID:bqHhr6UQo
アーニャ「二人きりでも、大丈夫、です!」

凛「変装すれば、バレない可能性もあるんでしょ」

美嘉「アタシの場合なら、カリスマ家に置いてくかな★」


武内P「は、はあ……」

武内P「しかし、アイドルとプロデューサーが」


アーニャ「アーニャ、とっても楽しみ♪」ニコッ!

凛「うん、思い切り楽しんできなよ」ニコッ!

美嘉「次の日、どうだったか聞かせてよね★」ニコッ!


武内P「……」

447: 2019/01/06(日) 22:09:27.66 ID:bqHhr6UQo
  ・  ・  ・

武内P「……と、言うような事がありまして」

ちひろ「……」

武内P「千川さん?」

ちひろ「それで……」


ちひろ「……三人と、それぞれ、二人っきりで?」


武内P「……?」

武内P「はい、出かけました」


ちひろ「……!?」

448: 2019/01/06(日) 22:13:21.69 ID:bqHhr6UQo
ちひろ「……アーニャちゃんと?」

武内P「星を見に行きました」

ちひろ「……凛ちゃんと?」

武内P「犬の散歩に行きました」

ちひろ「……美嘉ちゃんと?」

武内P「ショッピングに行きました」


ちひろ「……私は?」


武内P「? 千川さんです」


ちひろ「違っ、そうじゃなく……!」

ちひろ「……プロデューサーさんっ!?」

449: 2019/01/06(日) 22:19:25.57 ID:bqHhr6UQo
武内P「勢いに、押されてしまって……はい」

ちひろ「へ、変装は!?」

武内P「勿論、していました」

ちひろ「じゃあ、バレなかったんですね!」


武内P「それが……やはり、バレてしまいました」


ちひろ「!?」

武内P「ですが、問題ありません」

ちひろ「どこがですか!?」

450: 2019/01/06(日) 22:33:11.80 ID:bqHhr6UQo
ちひろ「皆、アイドルだってバレたんですよね!?」

ちひろ「誤解されたに決まってるじゃないですか!」

武内P「なので、問題ありません」

ちひろ「はいっ!?」


武内P「私は、サングラスをかけて10メートル離れていたので」

武内P「ボディーガードだ、と」

武内P「……そう、思って頂けました」


ちひろ「……10メートル、離れてたんですか?」


武内P「はい、それ以上は近づきませんでした」

ちひろ「……」

451: 2019/01/06(日) 22:38:02.84 ID:bqHhr6UQo
ちひろ「……プロデューサーさん」

武内P「はい?」

ちひろ「もしも、私と一緒に出かける場合は……」


ちひろ「10メートル離れる必要、無いですよね?」


武内P「? はい」

武内P「その必要は、ありませんね」


ちひろ「!」

ちひろ「……私、最近頑張ってると思いません?」


武内P「千川さんには、いつも助けられていますが……」


ちひろ「!!」

452: 2019/01/06(日) 22:58:19.19 ID:bqHhr6UQo
ちひろ「なら、ご褒美があっても良いと思うんです」

武内P「そう、ですね……」

ちひろ「……!」


武内P「確かに、千川さんの言う通りです」


ちひろ「!!」

ちひろ「そっ、それじゃあ!」


武内P「はい」

武内P「千川さんに、何かご褒美を……と」


ちひろ「……はいっ♪」ニコッ!


武内P「部長に伝えておきます」



おわり

453: 2019/01/07(月) 00:59:15.69 ID:j3bnOP9v0
冬のボーナスですねこれは・・・

引用元: 武内P「笑顔です……変身ッ!」