数日後

アンパンま～ん「はあ、かばおの奴あたしの顔を遠慮もなく食いやがって・・・」
カレーパンま～ん「えっ！まじ！？それひどくね！？やっぱ男って最低だわ」
食パンま～ん「まあ、かばおさんにも何か事情があったかもしれないですし・・・(そこまで言う必要ないでしょ)」
アンパンま～ん「だとしてもデリカシーもへったくれもないじゃない！最近の男は男らしくないわ！
腹減ったのぐらい我慢しろと言いたい！(食パンの奴、かわい子ぶりやがって・・・)」
アンパンま～ん「あ～頭にきた！何かたのしいことないの！？」
カレーパンま～ん「(それくらい自分で考えろよカス)ん～思いつかんな～」

食パンま～ん「カラオケとかどうです？発散するにはいちばんいいk
アンパンま～ん「はあ！？疲れてへとへとの私に大声出せというの！！」
カレーパンま～ん(話してる途中で割り込むなよ、あとそんだけ声がでれば充分だわ)
アンパンま～ん「だいたいね！私は人一倍頑張っているというのに住民は謝礼すらよこさないんだよ！
私の気持ちなんて誰もわからないわ！」
食パンま～ん「え・・・え・・・」オドオド
カレーパンま～ん(はあ～また癇癪をおこしやがったこのヒス女、このままじゃ食パンが可哀想だな流石に)
カレーパンま～ん「まあまあｗｗｗそうおこんなってｗ食パンも楽しむために言ったんだからさあｗｗｗ(私マジナイスフォロー)」

アンパンま～ん「だいたいね！あのミミとかいう女！いっつもえらそうな態度しやがって！
公僕のくせに！！」
カレーパンま～ん(なんで私たちが聞かないといけないんだよ本人に言えカス)
カレーパンま～ん「じゃあ、ミミ先生に何か悪さする？」
アンパンま～ん「あ！それもいいかも！でもばれるとめんどくさいな～・・・そうだ！」
アンパンま～ん「ばいきん男に土下座させない？」ニヤリ
カレーパンま～ん「いーねいーね！でも、あいつ最近あまり悪さしてないぞ？」
アンパンま～ん「普段から悪さばかりしえいるからいいのよ！おまけにわたしたち『正義のヒロイン』よ？
住民も怒っているわけだし、ちょっとぐらいいいじゃない」
カレーパンま～ん「そうよ！でも私たちが成敗したという記録が欲しいからビデオも持ってこない？」ニヤニヤ
食パンま～ん「あの～流石にばれたらまずいんじゃ・・・」
カレーパンま～ん「食パンも空気読めよ～、そうだ！食パンあんたは家からビデオカメラ持ってきて、これ決まりだから」
食パンま～ん「え・・・ちょっと・・・」
カレーパンま～ん「あ～も！めんどくさいやつだなあ！ビデオさえ貸してくれればばいきん宅に来なくていいからさあ！」
アンパンま～ん「じゃ、そういうことでよろしくね♪」

数時間後

アンパンま～ん「あいつ、貸し渋ってたけどなんでだろ～」
カレーパンま～ん「(そりゃ、あんたが他人の家に断りもなくずかずかと上がりこんで
物色していたからでしょ)ま、借りれたわけだし！とりあえず行こうか！」
アンパンま～ん「そうね！メロンやロールなどが来れなかったけどいいっか！」

一方、食パン宅

食パンま～ん「はあ・・・押しかけてくるのは予想出来たけど、まさか物色されるとは思っていなかったわ」
食パンま～ん「あのふたり、特にアンパン・・・常識が無いわ」
食パンま～ん「もう少し私が自分の意見を言える人だったらよかったんだけど・・・」

食パンま～ん「彼氏のドキン男がこのことをしたらどうしよう・・・」

ばいきん城(通称)

ばいきん男「なあ、ドキン男そろそろ悪さ再開しないか？」
ドキン男「いやだよ兄さん、大体兄さんは何回警察のお世話になったら気が済むんだよ！」
ばいきん男「しょーが無いだろ！あのヒスアンパン女を中心に
ガングロカレーや美白食パンが警察署の方角へ殴り飛ばすんだから！」
ドキン男「しょうが無いじゃないよ！兄さんも知ってるだろ？僕と食パンが付き合ってるのを！」
ドキン男「兄さんが悪さをするから僕たちは堂々とデートすらできないし、
彼女のことを考慮してパパラッチがいない場所で合わないといけないんだよ！」

ホラーま～ん「まあまあ二人とも喧嘩はよしてよ」
ばいきん男・ドキン男「家政婦は黙ってろ！」

ばいきん城(通称)入口

アンパンま～ん「ようやくついたわ、てか遠すぎだろここ」
カレーパンま～ん「途中に自販機すらないとかまじありえなーい」
アンパンま～ん(お前はカレーがあるからいいだろガングロ)
カレーパンま～ん「さて、中に入りますかとりあえずノックを・・・

アンパンま～ん『アーンパーンチ！』バリバリバリ

カレーパンま～ん「ちょっと！何他人んちのドアを壊してんのよ！(うっわ、こいつやりやがった)」
アンパンま～ん「ちょっとくらいいいじゃない、いつも悪さばかりしてるしぃ」
カレーパンま～ん「いやいやいや！だからといって他人のものを壊すのはまずいっしょ！常識的に！」
アンパンま～ん「わかったわよ！私が弁償すればいいんでしょ！私が！」
カレーパンま～ん(何でキレるんだよ・・・)

ドキン男「何だ今の音！ってうっわ！お前ら何壊してんの！？」
アンパンま～ん「男のくせに細かいことにうるさいわね～、このプータローが！」
ドキン男「他人のものを壊してなんだその態度！？おまけに俺プーじゃねえし！自営業(探偵業)だし！」
カレーパンま～ん「(何喧嘩売ってんだこのアンパン)いやあ～どうもすいませんねぇ～うちのアンパンが～」
ばいきん男「うるさいぞお前ら！ってええ・・・」跡形もないドアを見て絶望

ドキン男(そういえば、こいつらって食パンの友達じゃなかったか？)
ドキン男「おまえら、今日は2人だけか？」
カレーパンま～ん「そうだよ、メロンとか食パンとかロールとかは来てないよ」
ドキン男「そうなのか(食パンも毎日毎日大変だなこんなやつらと一緒で・・・)

ばいきん男「世間話はいいから・・・で、何の用でここに来たんだ？おまえら」
アンパンま～ん「あ、そうそうあんたたちいつも悪さばかりしてるじゃん？特にばいきん」
ばいきん男「ま・・・まあな」
アンパンま～ん「だから、土下座してもらおうかなーって思ったの」
カレーパンま～ん「ちゃんとビデオに撮るよー」

ばいきん男・ドキン男「・・・は？」

ばいきん男「何で土下座しないといけないの？」
アンパンま～ん「だって、悪人だし」
ばいきん男「いや、今はしてないだろ！」
ドキン男「(ついさっきまで悪さしようと言ったのは誰だよ・・・)そうだよ！
まあ、確かに今まで悪いことしていたけど、だからと言って土g」ドカッ
アンパンま～ん「あーもう、めんどくさいわね！男のくせに女より弱くてザコなのに
調子に乗りやがって！アンキック！」
ドキン男「う・・・うぐっ・・・」
ばいきん男「おい！何してんだよお前！ドアを壊しても謝らないし人を殴るし！」ばいきんパーンチ

ドカッ

ばいきん男「え？当たった？(いつもは当たらないのに・・・)」
アンパンま～ん「いったーい！暴力ふった！女の人を殴ったあああああ！」
カレーパンま～ん「うわ！最低！暴力ハンターイ！男尊女卑ハンターイ！」
ばいきん男「いやいやいやいや！正当防衛だし！てか、お前らから攻撃しかけてきてんじゃん！」
カレーパンま～ん「わたし、あんたが殴る瞬間からビデオを回しているから！(嘘だけど)」
ばいきん男「ひ・・・卑怯な！」
カレーパンま～ん「ほら、ちゃんと謝ってよ！アンパンちゃん痛そうにしてるじゃない！」
アンパンま～ん「いったああい！女性の体を痛めつけた！差別主義者！」
カレーパンま～ん「この映像を警察署に持って行くよ？ネットに公開するよ？」
ばいきん男「う・・・うう・・・」
カレーパンま～ん「ほら、はやくはやく」カメラピッ

パン工場にて

カレーパンま～ん「いやあ～名演技でしたなアンパンさん」
アンパンま～ん「いやあｗｗｗそれほどでもｗ・・・でそれどうするの？」
カレーパンま～ん「記念にとっておくよ！」
アンパンま～ん「そう、それじゃあ私が持っておくわ。ついでにカメラも返しておくわ」

1週間後　パン工場にて

メロンパンナ「今日パトロールしたんだけど、変じゃなかった？」
ロールパンナ「ええ、住民が私たちを無視していたというか・・・にらんでいたような・・・」
ダッダッダッダ　ガチャ
食パンま～ん「た・・・大変よ！この動画を見て！」
メロンパンナ「どうしたの？食パンちゃん？」
食パンま～ん「アンパンちゃんとカレーちゃんがばいきん男に土下座させてる動画が
YouTubeやニコニコ動画にアップされているの！！」
ロールパンナ「！！」

ロールパンナ「誰がこんなことを・・・それより2人は？」
食パンま～ん「探したけどどこにもいないの！」
ガチャ
カレーパンま～ん「あ～マジサイアクウ～、インドの男友達のチャンドラに説教されたし～」
食パンま～ん「カレーちゃん！これどういうこと！？」動画見せる
カレーパンま～ん「あ？ああああああ！」

カレーパンま～ん「なんでだよ！なんでこれがアップされてんだよ！」
ガチャ
アンパンま～ん「あー今日もパトロールサボったわー」
カレーパンま～ん「おい！アンパン！お前あの動画公開したのか！？」
アンパンま～ん「え？ツイッターでしか公開しないよ？友達に自慢しようと思って」
カレーパンま～ん「お前バカか！これ見ろ！」動画見せる
アンパンま～ん「・・・え？なんで？私ツイッターにしか・・・」
カレーパンま～ん「あのな、情報化社会でこんな動画晒したら世界中の人が見ると予想できるだろ？」
アンパンま～ん「いやぜんぜん」
カレーパンま～んめメロンパンナ・ロールパンナ「・・・」

天丼野郎「た・・・大変だ！学校給食で我がパン工場が作っている製品
及び従業員独自で製造している食品を採用しない方針になったぞ！」

かつ丼野郎「大変だ！地域住民の間でばいきん男に対する制裁が過剰なものであるという意見が多数を占め、
パン工場の責任者であるジャムおじさんが謝罪をすべきだというデモが起きたぞ！」

釜めし野郎「大変だ！秋の国の住人・編み物の国の住人・おかしの国の住人など諸外国でデモが起き、
一部国家・地域では我が国との国交を断絶するとの声明を発表したぞ！」

アンパンま～ん「わ・・・私は悪くないわ！止めなかったカレーが悪いのよ！」
カレーパンま～ん「何で自分だけ責任逃れようとするの！？ひきょう者！」

バタ子さん「み・・・みんな！ジャムおじさんが！緊急記者会見を開くそうよ！」

その後、アンパンとカレーは自首し、裁判にかけられ有罪判決が下った。
パン工場は自主的に営業停止したのち廃業し、従業員ら全員が路頭に迷うことになった。
そのため、町は新たな業者に委託するまで長期にわたって食糧難に見舞われた。
住民の半数は近隣の町や遠い国へ移住し、町全体が衰退していった。
幸いにも、ドキン男と食パンは別れておらずひっそりと暮らしているようだ。

アンパンやカレーが犯した、たった一つの罪のせいであの平和で豊かな世界は崩壊していったのだ・・・

おわり

乙
おもしろかった