448: 2019/02/22(金) 22:07:25.60 ID:3feh0P8Eo

449: 2019/02/22(金) 22:11:17.58 ID:3feh0P8Eo
みく「そうにゃ! Pチャン、行ったことある?」

武内P「いえ、ありません」

李衣菜「聞かなくても、何となく答えはわかってたけど……」

みく「Pチャン! 猫カフェに行かないのは、人生損してるよ!」

武内P「ですが……」


みく「きっと、良いネコチャン企画が思いつくにゃ!」


武内P「行きます」


李衣菜「プロデューサー、ちょろすぎません!?」

450: 2019/02/22(金) 22:14:38.46 ID:3feh0P8Eo
  ・  ・  ・

猫カフェ、前


みく「――ここが、みくのオススメの猫カフェだよ!」

武内P「成る程。看板以外にも、ポップな外観ですね」

李衣菜「……って言うか、なんで私まで?」

武内P「そう、ですね……」


みく「にゅふふ! 楽しみにゃ~!」ペカー!


武内P「……やはり、前川さんと多田さんはユニットですから」

李衣菜「いざと言う時の抑え役、って事ですか!?」

武内P「……すみません」

451: 2019/02/22(金) 22:18:28.90 ID:3feh0P8Eo
  ・  ・  ・
猫カフェ、受付


みく「――Pチャン、本当に良いの?」

武内P「はい。今回は、取材のため……という名目ですので」

李衣菜「経費で落ちる、って事ですか?」


武内P「それは……千川さんの機嫌次第、ですね」


みく・李衣菜「……」

みく「とっ、とにかく! 今日は楽しもっ、ねっ!」

李衣菜「そっ、そうだね! せっかくなんだし!」


武内P「……はい」

452: 2019/02/22(金) 22:22:30.05 ID:3feh0P8Eo
みく「このドアをくぐったら、そこには夢の世界が広がってるにゃ!」

武内P「夢の世界、ですか?」

みく「そう! 可愛いネコチャン達がい~っぱいいるのー!」キラキラッ!

武内P「すみません、写真を撮っても?」

みく「良いけど、フラッシュは絶対ダメだからね!」


武内P「いえ、違います」

武内P「今の前川さんの笑顔を撮影して残しておきたい、と」

武内P「……そう、思いました」


みく「……も、もー!///」

みく「それならそうと、早く言ってにゃ!///」

李衣菜「うわぁ……みくちゃん、顔真っ赤」

453: 2019/02/22(金) 22:26:28.44 ID:3feh0P8Eo
みく「もー! ドア、開けるからね!」

武内P「……はい。撮り終えたので、大丈夫です」

みく「それじゃ、そ~っと開けるよ~…」

…カチャッ

みく「にゃああ……可愛いネコチャン達が……」


猫達「!」ジーッ!


みく「み、皆こっちを見てるにゃ……!?」

武内P「すみません、猫カフェとは……こう、なのでしょうか?」

李衣菜「いやいや、明らかに様子が変ですよ!?」

454: 2019/02/22(金) 22:30:58.56 ID:3feh0P8Eo
猫達「……!」ジーッ!


みく「な、なんで……!?」

みく「いつも、すぐに寄ってくる子まで……」

李衣菜「とりあえず……あそこ、座らない?」

みく「そっ、そうだね! 座ってれば寄ってくる子も居るし!」

武内P「では……私は、あちらのテーブルで」

李衣菜「? もしかして、仕事するんですか?」

武内P「はい、せっかくですので」

李衣菜「せっかく、って……」

みく「もー! せっかく猫カフェに来てるのに~!」


猫達「……!」ジーッ!

455: 2019/02/22(金) 22:34:37.18 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「……まあ、プロデューサーらしいよね」

みく「帰る頃には、メロメロにさせてみせるにゃ!」

李衣菜「……なるかなぁ?」

みく「ぜ~ったいになるにゃ!」


武内P「……!?」

猫達「……」

武内P「か、囲まれ……!?」

猫達「ニャ~ン♡」


みく「ネコチャ――ンッ!?」

李衣菜「プロデューサ――ッ!?」

456: 2019/02/22(金) 22:39:10.06 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「みっ、みくちゃん!?」

みく「あ、あんなにネコチャンに囲まれて……ずっ、ずるいにゃ!」

李衣菜「ねえ! ねえってば!」

みく「もーっ! 李衣菜ちゃん、何!?」


武内P「あ、あの……座っても、良いですか?」

猫達「ニャーン」

…・ササッ

武内P「……ありがとう、ございます」


李衣菜「プロデューサーの周り以外、猫が居なくない!?」

みく「そんなっ!? ワガママな子が、言うことを素直に聞いてる……!?」

李衣菜「みくちゃんは、まず私の話を聞こう!?」

457: 2019/02/22(金) 22:42:22.42 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「ほら、よく見てみてよ!」

みく「そんな事、あるはず……」


しん…


みく「……!?」

李衣菜「でしょ!? 皆――」


武内P「……」

猫達「ニャ~ン♡」


李衣菜「――プロデューサーに懐いてるんだよ!」

みく「そん……にゃ……!?」

458: 2019/02/22(金) 22:52:22.36 ID:3feh0P8Eo
みく「いやいや……李衣菜ちゃん、いやいや」

李衣菜「ほら、だってあれ……」


黒猫「ニャ~ン♡」

スリスリッ!

武内P「……人懐っこい子ですね」ホワッ

ナデナデ…

黒猫「フニャ~ン……ゴロゴロゴロ♡」


みく「そんな……!?」

みく「まるで愛想が無い、でもそこが良いと評判の子まで……!?」

李衣菜「……デレッデレに見えるけど」

459: 2019/02/22(金) 22:57:46.09 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「もしかして、なんだけどさ」

みく「な、何?」


李衣菜「プロデューサーって、みくちゃんよりも猫に好かr」


みく「李衣菜ちゃん、あかん」フルフル!


李衣菜「……いや」

みく「李衣菜ちゃん、それはあかん」フルフル!

李衣菜「……でも」


みく「……証明してみせるにゃ!」

みく「みくの方が――ネコチャンに好かれる、って!」


李衣菜「! それ、ロックな感じがする!」

460: 2019/02/22(金) 23:03:12.37 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「でも、どうやって証明するの?」

みく「要は、Pチャンの所からみくの所にネコチャンが来れば良いにゃ!」

李衣菜「まあ……そう、かな?」


みく「ネコチャン達は、ちょっと勘違いしてるだけにゃ」

みく「Pチャンは背が高いから……」

みく「……――はっ!? キャットタワー!」

みく「そうにゃ! キャットタワーと勘違いしてるんだよ!」


李衣菜「それは……」

李衣菜「……なんか、ちょっとわかるかも」

461: 2019/02/22(金) 23:11:09.98 ID:3feh0P8Eo
みく「……Pチャンタワーには絶対負けない!」

みく「みくには、愛があるもん……!」

みく「だから――この苦難、乗り切ってみせるにゃ!」

みく「みくは、自分を曲げないよ!」


李衣菜「……そうだよ」

李衣菜「その意気だよ、みくちゃん!」


みく「Pチャンに、わからせてあげるにゃ!」

みく「――勝負にゃー!」

462: 2019/02/22(金) 23:13:52.45 ID:3feh0P8Eo
  ・  ・  ・

みく「」


白猫「……」

…のしっ

武内P「すみません……仕事をしているので」

武内P「ノートPCの上ではなく、膝の上でも?」

白猫「……ニャー♡」

ぴょんっ、ぽすんっ

武内P「……ありがとう、ございます」


李衣菜「……」

李衣菜「まあ、わかってた」

463: 2019/02/22(金) 23:19:19.99 ID:3feh0P8Eo
みく「おかしいにゃ……絶対おかしいにゃ……!」


李衣菜「ま、まあ……今日来た目的はさ」

李衣菜「プロデューサーに、猫カフェの良さをわかって貰うため、だよね?」

李衣菜「だから、目的が達成出来て良かったんじゃない?」


みく「そうだけど……プライドの問題なの!」

みく「誰も、みくの所に来てくれないなんて……」

李衣菜「……」


三毛猫「ニャー」


みく・李衣菜「!?」

464: 2019/02/22(金) 23:23:09.16 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「みくちゃん! こっちに寄ってきた子が居るよ!?」

みく「李衣菜ちゃんうぅ落ち着つつつくくくっくっくくっ!」ニッコニコ!

李衣菜「喜びすぎじゃない!?」

みく「そっ、そんな事ないにゃ!」


みく「ま……まあ? ちょっとだけ?」

みく「嬉しくて、オシッコちびりそうになったけど?」


李衣菜「絶対やめてね!?」


三毛猫「ニャー」


みく・李衣菜「……んふふ!」ニコッ!

465: 2019/02/22(金) 23:27:17.97 ID:3feh0P8Eo
みく「やっぱり、みくのネコチャンへの愛は通じてたんだね!」

李衣菜「あはは! 良かったねみくちゃん!」

みく「それじゃあ……失礼して」

李衣菜「はいはい」


みく「――おいでぇ~~ん、ネコチャ~~ン♡」


三毛猫「ニャー」

スリスリッ

李衣菜「えっ!? わ、私!?」アセアセ!


みく「なんでやねん!!!!!」

466: 2019/02/22(金) 23:32:42.43 ID:3feh0P8Eo
武内P「……あの」


みく「しゃーっ!!」

李衣菜「みくちゃん、威嚇は!」

李衣菜「……プロデューサー、どうしたんですか?」


武内P「猫達が、寝てしまって……ですね」

猫達「……」スヤァ…

武内P「この場から、動けなくなってしまって……」


みく・李衣菜「……」

467: 2019/02/22(金) 23:38:08.48 ID:3feh0P8Eo
武内P「こういう場合は、どうしたら良いのでしょうか?」


李衣菜「……ほら、みくちゃん。助けてあげなよ」

みく「……」

三毛猫「ニャー」

みく「ネコチャン……みくに、助けろって言ってるの?」

李衣菜「みくちゃん、私が先に言ったんだけど」

みく「……でも」チラッ


武内P「前川さん……力を貸して貰えませんか?」


みく「……」

みく「しょうがないにゃあ……いいよ」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

469: 2019/02/22(金) 23:46:04.84 ID:3feh0P8Eo
  ・  ・  ・
猫カフェ、前


武内P「――今日は、ありがとうございました」

李衣菜「猫カフェ、どうでしたか?」

武内P「そう、ですね……はい、とても良い場所だと思います」

李衣菜「……だってさ、みくちゃん!」

みく「それは良かったんだけど……」


みく「なんか……なんか、負けた気分にゃ!」


武内P・李衣菜「……」

470: 2019/02/22(金) 23:51:23.41 ID:3feh0P8Eo
みく「ネコチャン達、Pチャンの方ばっかり行っちゃうし~!」

武内P「す、すみません」

みく「……今回は、Pチャンの勝ちで良いよ」


みく「でも――次は、絶対にみくが勝つにゃ!」


武内P「次、ですか?」

李衣菜「それって……また一緒に行こうって意味?」

みく「りっ、李衣菜ちゃん!///」

471: 2019/02/22(金) 23:59:36.78 ID:3feh0P8Eo
みく「っ、Pチャン! この勝負、受けて貰うにゃ!」

武内P「……」


武内P「……はい」

武内P「喜んで、お受けします」


李衣菜「……ふふっ! 良かったね、みくちゃん!」

みく「うんっ! あっ、じゃ、じゃなくて!」ワタワタ!

みく「Pチャンが、今日は見られなかった――」

みく「――ネコチャンの、キュートな所も見せるからね!」


みく「例えば、素直じゃない所とか!」ビシッ!


武内P「それは……」


李衣菜「……今、見てますよね」




おわり

472: 2019/02/23(土) 03:36:22.52 ID:2yArEItrO
可愛く纏めやがって、最高かよ
そういや犬だけどハナコに速攻懐かれてたよね武P

473: 2019/02/23(土) 09:47:19.53 ID:0uJmo4p1o
渋谷さん達とドッグカフェ行くパティーン来る?

474: 2019/02/23(土) 10:00:08.61 ID:R9M1N/emo
どうせ先回りしてドッグになってんでしょ!

引用元: 武内P「理由あって、飲み会」