203: 2019/05/14(火) 20:48:15.91 ID:8lK86C+1o
204: 2019/05/14(火) 20:52:25.36 ID:8lK86C+1o
武内P「あの……仰っている意味が、よく」
美嘉『良いから早く来て!』
武内P「ど、何処へですか……?」
美嘉『Bのレッスンホール!』
美嘉『って、ああああ!?』
美嘉『ドリンクをまいちゃ駄目だって! っちょちょちょっ、タイム!』
美嘉『……良い!? 急いでね!?』
武内P「……」
武内P「一体……何が……?」
美嘉『良いから早く来て!』
武内P「ど、何処へですか……?」
美嘉『Bのレッスンホール!』
美嘉『って、ああああ!?』
美嘉『ドリンクをまいちゃ駄目だって! っちょちょちょっ、タイム!』
美嘉『……良い!? 急いでね!?』
武内P「……」
武内P「一体……何が……?」
205: 2019/05/14(火) 20:55:31.37 ID:8lK86C+1o
・ ・ ・
武内P「……これは」
志希「にゃはははは~♪」
バタバタバタバタッ!
美嘉「ちょっと止まれってのー!」
ドタドタドタドタッ!
美嘉「服ビッショビショのままだし、床が濡れてるから――」
ツルッ!
美嘉「――おっぶっ!?」
…ドテーンッ!
武内P「本当に……何が……!?」
武内P「……これは」
志希「にゃはははは~♪」
バタバタバタバタッ!
美嘉「ちょっと止まれってのー!」
ドタドタドタドタッ!
美嘉「服ビッショビショのままだし、床が濡れてるから――」
ツルッ!
美嘉「――おっぶっ!?」
…ドテーンッ!
武内P「本当に……何が……!?」
206: 2019/05/14(火) 21:00:28.39 ID:8lK86C+1o
奏「来てくれたのね……助かったわ」
武内P「速水さん?」
武内P「あの……この惨状は、一体……?」
奏「……私達――LiPPSでダンスレッスンをしてたのよ」
武内P「え、ええ……」
奏「それで、フレデリカと志希が頭をぶつけちゃって……」
武内P「! それは、大丈夫だったのですか!?」
志希「おしーりペ~ンペ~ン♪」
ペンッ! ペンッ!
美嘉「くっおおお……こ、腰打ったぁ……!」
ヨタヨタッ…
奏「……大丈夫に見えるかな?」
武内P「……!?」
武内P「速水さん?」
武内P「あの……この惨状は、一体……?」
奏「……私達――LiPPSでダンスレッスンをしてたのよ」
武内P「え、ええ……」
奏「それで、フレデリカと志希が頭をぶつけちゃって……」
武内P「! それは、大丈夫だったのですか!?」
志希「おしーりペ~ンペ~ン♪」
ペンッ! ペンッ!
美嘉「くっおおお……こ、腰打ったぁ……!」
ヨタヨタッ…
奏「……大丈夫に見えるかな?」
武内P「……!?」
207: 2019/05/14(火) 21:06:19.78 ID:8lK86C+1o
奏「……フレデリカは、周子に付き添われて医務室に」
武内P「それで、一ノ瀬さんは……」
奏「最初は平気そうにしてたんだけど……」
志希「そーれそれー♪」
バッシャバッシャ!
美嘉「っひ!? 冷たっ!……これ、エナドリ!?」
志希「にゃはははは~♪」
バッシャバッシャ!
美嘉「やめ、や、やめ……やめーっ! ストップだってー!」
奏「……突然、こう……ガクッとなって」
奏「そうしたら……あんな感じに」
武内P「……!?」
武内P「それで、一ノ瀬さんは……」
奏「最初は平気そうにしてたんだけど……」
志希「そーれそれー♪」
バッシャバッシャ!
美嘉「っひ!? 冷たっ!……これ、エナドリ!?」
志希「にゃはははは~♪」
バッシャバッシャ!
美嘉「やめ、や、やめ……やめーっ! ストップだってー!」
奏「……突然、こう……ガクッとなって」
奏「そうしたら……あんな感じに」
武内P「……!?」
208: 2019/05/14(火) 21:13:39.73 ID:8lK86C+1o
奏「……何とかと天才は紙一重、って言うでしょう?」
奏「頭をぶつけた衝撃で、天秤が傾いてしまった……」
武内P「そんな……まさか……!?」
志希「そーれそれー♪ にゃはははは~♪」
バッシャバッシャ!
美嘉「た……助けて! 喋ってないで助けてよ――ッ!」
美嘉「――っかああ!? 大声が腰に響く……おおあ!?」
武内P「っ! す、すみません!」
武内P「今、そちらに――」
志希「――パパ!」
武内P「……」
美嘉・奏「……」
武内P・美嘉・奏「えっ!?」
奏「頭をぶつけた衝撃で、天秤が傾いてしまった……」
武内P「そんな……まさか……!?」
志希「そーれそれー♪ にゃはははは~♪」
バッシャバッシャ!
美嘉「た……助けて! 喋ってないで助けてよ――ッ!」
美嘉「――っかああ!? 大声が腰に響く……おおあ!?」
武内P「っ! す、すみません!」
武内P「今、そちらに――」
志希「――パパ!」
武内P「……」
美嘉・奏「……」
武内P・美嘉・奏「えっ!?」
209: 2019/05/14(火) 21:23:42.67 ID:8lK86C+1o
・ ・ ・
奏「……彼を呼んで正解だったわね」
美嘉「……まあ、そうだケド」
武内P「――人の嫌がることをしてはいけません」
志希「でも、たのしかった」
武内P「……」
志希「…………もうしない」
武内P「はい」ニコリ
志希「……えへへ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「なんっであんな感じなワケ!?」
奏「良いじゃない、素直で」
奏「……彼を呼んで正解だったわね」
美嘉「……まあ、そうだケド」
武内P「――人の嫌がることをしてはいけません」
志希「でも、たのしかった」
武内P「……」
志希「…………もうしない」
武内P「はい」ニコリ
志希「……えへへ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「なんっであんな感じなワケ!?」
奏「良いじゃない、素直で」
210: 2019/05/14(火) 21:29:04.58 ID:8lK86C+1o
武内P「少しだけ、そこで座って待っていて貰えますか?」
志希「すこしってどれくらい?」
武内P「そう……ですね」
志希「すわって、なにしてればいい?」
武内P「……では、歌を歌っていてください」
志希「うた?」
武内P「はい」
志希「うん! うた、うたってる!」
武内P「……―――お待たせしました」
奏「志希の様子……なんだか、子供みたいじゃない?」
武内P「はい……とても、良い子で助かります」
美嘉「いや、そういう問題じゃないでしょ……」
志希「は~♪ ふ~ん♪ は~は~ふ~ん♪」
志希「すこしってどれくらい?」
武内P「そう……ですね」
志希「すわって、なにしてればいい?」
武内P「……では、歌を歌っていてください」
志希「うた?」
武内P「はい」
志希「うん! うた、うたってる!」
武内P「……―――お待たせしました」
奏「志希の様子……なんだか、子供みたいじゃない?」
武内P「はい……とても、良い子で助かります」
美嘉「いや、そういう問題じゃないでしょ……」
志希「は~♪ ふ~ん♪ は~は~ふ~ん♪」
211: 2019/05/14(火) 21:33:48.52 ID:8lK86C+1o
武内P「一応、確認させて下さい」
奏「何を?」
武内P「……私を騙そうとしているのでは、ありませんね?」
美嘉「だとしたら、アタシ体張りすぎじゃない?」
美嘉「……全身、エナドリでベッタベタなんだケド」
武内P「……速水さん?」
奏「違うわ。騙すなら、もっと上手くやるもの」
武内P「……ええ、確かに」
美嘉「ちょっと……アタシの話、聞いてた?」
志希「ちゅっちゅちゅっチューリップ~のは~な~が~♪」
奏「何を?」
武内P「……私を騙そうとしているのでは、ありませんね?」
美嘉「だとしたら、アタシ体張りすぎじゃない?」
美嘉「……全身、エナドリでベッタベタなんだケド」
武内P「……速水さん?」
奏「違うわ。騙すなら、もっと上手くやるもの」
武内P「……ええ、確かに」
美嘉「ちょっと……アタシの話、聞いてた?」
志希「ちゅっちゅちゅっチューリップ~のは~な~が~♪」
212: 2019/05/14(火) 21:42:25.53 ID:8lK86C+1o
武内P「では……急いで、救急車を呼びましょう」
奏「まあ、そうなるわね」
美嘉「それじゃあ、アタシが救急車呼ぶね」
奏「なら……私は、事情を専務に話してくるわ」
武内P「私は、彼女のお父様に連絡を」
武内P「……――もしもし」
武内P「夜分遅くにすみません」
奏「ああ、アメリカだから時差が」
奏「……それじゃ、私は行くわね」
美嘉「オッケ、こっちは任せ……」
美嘉「……早く戻ってきてよね」
志希「き~れ~い~だ~な~♪」
奏「まあ、そうなるわね」
美嘉「それじゃあ、アタシが救急車呼ぶね」
奏「なら……私は、事情を専務に話してくるわ」
武内P「私は、彼女のお父様に連絡を」
武内P「……――もしもし」
武内P「夜分遅くにすみません」
奏「ああ、アメリカだから時差が」
奏「……それじゃ、私は行くわね」
美嘉「オッケ、こっちは任せ……」
美嘉「……早く戻ってきてよね」
志希「き~れ~い~だ~な~♪」
213: 2019/05/14(火) 21:46:40.07 ID:8lK86C+1o
武内P「頭を打って、行動が普段と……」
武内P「はい……ええ……申し訳ありません」
武内P「……彼女と話を?」
武内P「はい……はい、わかりました」
武内P「――お父様が話したい、と」
武内P「……そう、言われています」
スッ…
志希「?……ハロー?」
志希「ダッド……?」
志希「わかんない……わかんないけど、くさい……」
志希「ダッド……でんわごしに、あしがくさい……」
武内P「!?」
武内P「はい……ええ……申し訳ありません」
武内P「……彼女と話を?」
武内P「はい……はい、わかりました」
武内P「――お父様が話したい、と」
武内P「……そう、言われています」
スッ…
志希「?……ハロー?」
志希「ダッド……?」
志希「わかんない……わかんないけど、くさい……」
志希「ダッド……でんわごしに、あしがくさい……」
武内P「!?」
214: 2019/05/14(火) 21:51:31.98 ID:8lK86C+1o
志希「かわるの?」
スッ…
武内P「も……もしもし?」
武内P「えっ!? 研究が忙しい!?」
武内P「あの、泣いて……もしもし!?」
武内P「待ってください、バラエティ番組の企画ではなく!」
武内P「もしもし!? もしもし!?」
武内P「……切れた」
美嘉「……救急車、すぐ来るって」
武内P「そう……ですか」
武内P・美嘉「……」
志希「く~ち~び~る~は~♪ たべる~た~めじゃ~なく~♪」
スッ…
武内P「も……もしもし?」
武内P「えっ!? 研究が忙しい!?」
武内P「あの、泣いて……もしもし!?」
武内P「待ってください、バラエティ番組の企画ではなく!」
武内P「もしもし!? もしもし!?」
武内P「……切れた」
美嘉「……救急車、すぐ来るって」
武内P「そう……ですか」
武内P・美嘉「……」
志希「く~ち~び~る~は~♪ たべる~た~めじゃ~なく~♪」
215: 2019/05/14(火) 21:58:43.16 ID:8lK86C+1o
・ ・ ・
武内P「……精密検査の結果、脳に異常は見られませんでした」
武内P「お医者様の話では、一時的な記憶の混乱だろう、と」
武内P「……なるべく刺激をしない様に」
武内P「そうすれば、すぐに回復するだろうとの事でした」
美嘉・奏「はい」
美嘉・奏「……で?」
志希「パパー! ばんごはんはピザがいいー!」
武内P「どんなピザが食べたいですか?」
志希「んー……ドミノピザ!」
ぎゅうっ!
武内P「なので……あまり、睨まないで下さい……」
武内P「……精密検査の結果、脳に異常は見られませんでした」
武内P「お医者様の話では、一時的な記憶の混乱だろう、と」
武内P「……なるべく刺激をしない様に」
武内P「そうすれば、すぐに回復するだろうとの事でした」
美嘉・奏「はい」
美嘉・奏「……で?」
志希「パパー! ばんごはんはピザがいいー!」
武内P「どんなピザが食べたいですか?」
志希「んー……ドミノピザ!」
ぎゅうっ!
武内P「なので……あまり、睨まないで下さい……」
216: 2019/05/14(火) 22:04:07.09 ID:8lK86C+1o
奏「貴方って……女が弱ってる所に付け込む人だったのね」
美嘉「……サイッテー!」
奏「誠実な紳士だと思ってたのに……ガッカリだわ」
美嘉「……サイッアク!」
志希「パパ、おこられてるの?」
ぎゅうっ!
武内P「……ええ、そうですね」
志希「なんで?」
武内P「……」
志希「しっと?」
美嘉「しっ、ししし嫉妬ぉっ!?」
奏「……美嘉、落ち着きなさい美嘉、落ち着いて、美嘉」
美嘉「……うん、そっちも落ち着こ?」
美嘉「……サイッテー!」
奏「誠実な紳士だと思ってたのに……ガッカリだわ」
美嘉「……サイッアク!」
志希「パパ、おこられてるの?」
ぎゅうっ!
武内P「……ええ、そうですね」
志希「なんで?」
武内P「……」
志希「しっと?」
美嘉「しっ、ししし嫉妬ぉっ!?」
奏「……美嘉、落ち着きなさい美嘉、落ち着いて、美嘉」
美嘉「……うん、そっちも落ち着こ?」
217: 2019/05/14(火) 22:09:08.45 ID:8lK86C+1o
志希「パパ! あたったよ!」
ぎゅうっ!
武内P「え、ええ……」
志希「あたしてんさい? あたまいい?」
武内P「……ええ、そうですね」
志希「ん!」
武内P「……」
ナデナデ…
志希「……えへへ♪」
ぎゅうっ!
奏「……」
美嘉「ケータイで……何? 動画撮ってるの?」
奏「……後でこれを見せるのが、一番効くでしょう?」
美嘉「そんな冷静なのアリ!?」
ぎゅうっ!
武内P「え、ええ……」
志希「あたしてんさい? あたまいい?」
武内P「……ええ、そうですね」
志希「ん!」
武内P「……」
ナデナデ…
志希「……えへへ♪」
ぎゅうっ!
奏「……」
美嘉「ケータイで……何? 動画撮ってるの?」
奏「……後でこれを見せるのが、一番効くでしょう?」
美嘉「そんな冷静なのアリ!?」
218: 2019/05/14(火) 22:13:26.00 ID:8lK86C+1o
美嘉「とりあえず……くっつきすぎだって!」
奏「そうね……二人共、離れなさい」
志希「や!」
武内P「……との事なので、はい」
志希「べー!」ベー!
ぎゅうっ!
美嘉・奏「……」
美嘉「アタシ、左側ね」
奏「良いわ、私は右ね」
武内P「あの……お二人とも、何を……?」
奏「そうね……二人共、離れなさい」
志希「や!」
武内P「……との事なので、はい」
志希「べー!」ベー!
ぎゅうっ!
美嘉・奏「……」
美嘉「アタシ、左側ね」
奏「良いわ、私は右ね」
武内P「あの……お二人とも、何を……?」
219: 2019/05/14(火) 22:16:15.93 ID:8lK86C+1o
美嘉「まあ、口で色々と言うより――」
奏「――この方が、わかりやすいでしょ」
ガシッ!
志希「!? なに? なに?」
武内P「!? 待ってください!」
美嘉・奏「せーの……!」
ぐいいっ…!
志希「!? なに!? なに!? なに!? なに!?」
ぎゅうっ!
武内P「っ!? く、首が締まっ……!?」
奏「――この方が、わかりやすいでしょ」
ガシッ!
志希「!? なに? なに?」
武内P「!? 待ってください!」
美嘉・奏「せーの……!」
ぐいいっ…!
志希「!? なに!? なに!? なに!? なに!?」
ぎゅうっ!
武内P「っ!? く、首が締まっ……!?」
220: 2019/05/14(火) 22:20:49.78 ID:8lK86C+1o
美嘉「手を離して、離れなって……!」
ぐいいっ…!
志希「やー! やだー! いやーっ!」
ぎゅうっ!
奏「貴女、子供じゃないんだから……!」
ぐいいっ…!
志希「……すうっ――」
志希「――やあああだああああああっ!! いやああああああっ!!」ピー!
ぎゅうううっ!
美嘉・奏「!?」ビクッ!
ぱっ!
志希「ああああああっ!! パパああああああっ!!」ピー!
ぎゅうううっ!
武内P「」
ぐいいっ…!
志希「やー! やだー! いやーっ!」
ぎゅうっ!
奏「貴女、子供じゃないんだから……!」
ぐいいっ…!
志希「……すうっ――」
志希「――やあああだああああああっ!! いやああああああっ!!」ピー!
ぎゅうううっ!
美嘉・奏「!?」ビクッ!
ぱっ!
志希「ああああああっ!! パパああああああっ!!」ピー!
ぎゅうううっ!
武内P「」
221: 2019/05/14(火) 22:24:36.79 ID:8lK86C+1o
・ ・ ・
武内P「……と、引き離そうとすると」
志希「ひっく!……ぐすっ、ひっく……!」メソメソ!
ぎゅうっ!
武内P「……こう、なってしまうので」
美嘉・奏「……ごめんなさい」
武内P「……いえ、すぐにお伝えするべきでした」
志希「ひっく……! ばか……ばか……!」メソメソ!
ぎゅうっ!
美嘉・奏「……」
奏「罵る言葉も……」
美嘉「……ホント、子供だねアレ」
武内P「……と、引き離そうとすると」
志希「ひっく!……ぐすっ、ひっく……!」メソメソ!
ぎゅうっ!
武内P「……こう、なってしまうので」
美嘉・奏「……ごめんなさい」
武内P「……いえ、すぐにお伝えするべきでした」
志希「ひっく……! ばか……ばか……!」メソメソ!
ぎゅうっ!
美嘉・奏「……」
奏「罵る言葉も……」
美嘉「……ホント、子供だねアレ」
222: 2019/05/14(火) 22:28:48.37 ID:8lK86C+1o
志希「ばか……ざこ……ざこ……!」メソメソ!
ぎゅうっ!
武内P「……」
ナデナデ…
美嘉・奏「……」
志希「ざこ……! どっちもざこ……!」メソメソ!
志希「ピンクのほうは、とくにざこ……!」メソメソ!
美嘉「……! いや、腹立つんですケド!?」
奏「美嘉、子供の言ってる事だと思ってっぷふぅっ!」
美嘉「……」
奏「……気にしちゃ駄目よ」
美嘉「アンタのその笑いが気になったケドね!?」
ぎゅうっ!
武内P「……」
ナデナデ…
美嘉・奏「……」
志希「ざこ……! どっちもざこ……!」メソメソ!
志希「ピンクのほうは、とくにざこ……!」メソメソ!
美嘉「……! いや、腹立つんですケド!?」
奏「美嘉、子供の言ってる事だと思ってっぷふぅっ!」
美嘉「……」
奏「……気にしちゃ駄目よ」
美嘉「アンタのその笑いが気になったケドね!?」
223: 2019/05/14(火) 22:36:15.92 ID:8lK86C+1o
武内P「……人に、ひどい事を言ってはいけません」
志希「……でも、あいつらざこ……ぐすっ!」
武内P「ひどい事を言われたら、悲しい気持ちになってしまいます」
志希「……ぐすっ!」
武内P「貴女は、人を悲しい気持ちにさせたいですか?」
志希「……ひっく」フルフル!
武内P「……ならば、頭の良い貴女ならば――わかりますね?」
志希「……ひどいこと、いわない」
武内P「はい」ニコリ!
志希「……」
ぎゅうっ!
美嘉・奏「……」
志希「……でも、あいつらざこ……ぐすっ!」
武内P「ひどい事を言われたら、悲しい気持ちになってしまいます」
志希「……ぐすっ!」
武内P「貴女は、人を悲しい気持ちにさせたいですか?」
志希「……ひっく」フルフル!
武内P「……ならば、頭の良い貴女ならば――わかりますね?」
志希「……ひどいこと、いわない」
武内P「はい」ニコリ!
志希「……」
ぎゅうっ!
美嘉・奏「……」
224: 2019/05/14(火) 22:39:04.17 ID:8lK86C+1o
武内P「彼女達に言うことは……ありませんか?」
志希「……」
武内P「……」
志希「……ある」
武内P「はい」
志希「……」
志希「……ごめんなさい」
美嘉・奏「……」
志希「……!」
ぎゅうっ!
武内P「とても、良いごめんなさいでした」
志希「……」
武内P「……」
志希「……ある」
武内P「はい」
志希「……」
志希「……ごめんなさい」
美嘉・奏「……」
志希「……!」
ぎゅうっ!
武内P「とても、良いごめんなさいでした」
225: 2019/05/14(火) 22:45:00.16 ID:8lK86C+1o
・ ・ ・
武内P「――そして、注文したピザが来て」
武内P「私が、貴女に食べさせていると……」
武内P「……味が足りない、と言い出しまして」
武内P「タバスコをたっぷりとかけたピザを食べた途端……」
武内P「……元に戻った、と」
志希「にゃはははは♪」
志希「全然覚えてな~い♪」
武内P「そう……ですか」
美嘉・奏「……」
武内P「――そして、注文したピザが来て」
武内P「私が、貴女に食べさせていると……」
武内P「……味が足りない、と言い出しまして」
武内P「タバスコをたっぷりとかけたピザを食べた途端……」
武内P「……元に戻った、と」
志希「にゃはははは♪」
志希「全然覚えてな~い♪」
武内P「そう……ですか」
美嘉・奏「……」
226: 2019/05/14(火) 22:49:14.44 ID:8lK86C+1o
美嘉「……」
スッ…
志希「んー? どうしたの美嘉ちゃん?」
奏「……」
たぷたぷ…
志希「? ケータイを操作して……動画?」
志希『……ごめんなさい』
志希「……」
美嘉・奏「……」
志希「いや……覚えてないし……消そ?」
美嘉・奏「……ごめんなさい」
志希・美嘉・奏「……」
スッ…
志希「んー? どうしたの美嘉ちゃん?」
奏「……」
たぷたぷ…
志希「? ケータイを操作して……動画?」
志希『……ごめんなさい』
志希「……」
美嘉・奏「……」
志希「いや……覚えてないし……消そ?」
美嘉・奏「……ごめんなさい」
志希・美嘉・奏「……」
227: 2019/05/14(火) 22:57:06.84 ID:8lK86C+1o
志希「志希ちゃん、そういうのはちょっと……ホント」
美嘉「ん!」
志希「いや……ん、じゃなくて……」
奏「……えへへ♪」
志希「……」
美嘉・奏「……」
―ダッ!
志希「消してってぇ――っ! お願い、プリ――ズ!」
志希「そういうのホント駄目なんだってぇ――っ!///」
―ダッ!
ガチャッ! ダダダダダッ…!
武内P「……」
美嘉「ん!」
志希「いや……ん、じゃなくて……」
奏「……えへへ♪」
志希「……」
美嘉・奏「……」
―ダッ!
志希「消してってぇ――っ! お願い、プリ――ズ!」
志希「そういうのホント駄目なんだってぇ――っ!///」
―ダッ!
ガチャッ! ダダダダダッ…!
武内P「……」
228: 2019/05/14(火) 23:04:33.60 ID:8lK86C+1o
武内P「あの様子なら……大丈夫そう、ですね」
武内P「……」
武内P「今日は……残業確定、ですね」
武内P「しかし、何とかなって良かっ――」
周子「――ねえ、フレちゃん来なかった!?」
武内P「っ……塩見さん?」
武内P「あの……宮本さんが、何か?」
周子「ちょっと休むって言うから、医務室のベッドで横になって……!」
周子「あたしも、お昼寝しようかと寝てる間に……」
周子「……居なくなってたんだよ!」
武内P「……あの」
武内P「付き添いで行った塩見さんが寝る理由は、無かったのでは……!?」
武内P「……」
武内P「今日は……残業確定、ですね」
武内P「しかし、何とかなって良かっ――」
周子「――ねえ、フレちゃん来なかった!?」
武内P「っ……塩見さん?」
武内P「あの……宮本さんが、何か?」
周子「ちょっと休むって言うから、医務室のベッドで横になって……!」
周子「あたしも、お昼寝しようかと寝てる間に……」
周子「……居なくなってたんだよ!」
武内P「……あの」
武内P「付き添いで行った塩見さんが寝る理由は、無かったのでは……!?」
229: 2019/05/14(火) 23:12:58.88 ID:8lK86C+1o
武内P「……今日は、帰られたのでは?」
周子「そんな事無いって!」
武内P「あの……何故、言い切れるのでしょうか?」
周子「フレちゃん、なんか甘えん坊さんになってたから!」
武内P「……えっ?」
「――やめっ……やめなさい、宮本フレデリカ!」
「何故、私にエナドリをかけ……うぐうっ、目に! 目がっ!」
「君は、クローネとしての自覚がっふぉい!? ゴホッゴホッ!?」
「てっ、的確に喉を狙ゴーッホッ! ゲホッガホッ!?」
武内P「……この声は」
周子「……どうするの?」
武内P「……」
周子「そんな事無いって!」
武内P「あの……何故、言い切れるのでしょうか?」
周子「フレちゃん、なんか甘えん坊さんになってたから!」
武内P「……えっ?」
「――やめっ……やめなさい、宮本フレデリカ!」
「何故、私にエナドリをかけ……うぐうっ、目に! 目がっ!」
「君は、クローネとしての自覚がっふぉい!? ゴホッゴホッ!?」
「てっ、的確に喉を狙ゴーッホッ! ゲホッガホッ!?」
武内P「……この声は」
周子「……どうするの?」
武内P「……」
230: 2019/05/14(火) 23:24:01.97 ID:8lK86C+1o
武内P「……助けに行きます」
周子「でも、物凄く大変そうな状況だけど?」
武内P「――しかし、その前に」
武内P「宮本さんが、どういった様子だったか……」
武内P「……教えて頂けますか?」
周子「……えっ、今?」
武内P「はい、今です」
「だ……誰か! 誰かぁ――ッ!」
周子「……めっちゃ叫んでるけど?」
武内P「はい、聞こえています」
周子「でも、物凄く大変そうな状況だけど?」
武内P「――しかし、その前に」
武内P「宮本さんが、どういった様子だったか……」
武内P「……教えて頂けますか?」
周子「……えっ、今?」
武内P「はい、今です」
「だ……誰か! 誰かぁ――ッ!」
周子「……めっちゃ叫んでるけど?」
武内P「はい、聞こえています」
231: 2019/05/14(火) 23:31:21.94 ID:8lK86C+1o
武内P「幸い、宮本さんに危険はなさそうなので」
周子「不幸中の幸いってレベルだけど」
武内P「状況を把握しておく事が、何より重要かと」
周子「……ま、確かにそうかもねー」
「助け……早く! 早ぁ――くっ! また目ぇっ!?」
武内P「私は……そこまで有能では、ありませんから」
周子「そう? 何とかなると思うけどなー」
武内P「そう言って頂けるのはありがたいですが……」
武内P「紙一重の差で助けることが出来ない、と」
武内P「……そういう事にしておいて下さい」
おわり
周子「不幸中の幸いってレベルだけど」
武内P「状況を把握しておく事が、何より重要かと」
周子「……ま、確かにそうかもねー」
「助け……早く! 早ぁ――くっ! また目ぇっ!?」
武内P「私は……そこまで有能では、ありませんから」
周子「そう? 何とかなると思うけどなー」
武内P「そう言って頂けるのはありがたいですが……」
武内P「紙一重の差で助けることが出来ない、と」
武内P「……そういう事にしておいて下さい」
おわり
引用元: 武内P「援助交際、ですか」
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