1: 2013/11/16(土) 18:38:50.11 ID:urQBATWH0
雨の日の奉仕部にて

雪ノ下「ふふふ」

八幡「お、おい。キミの悪い笑みを浮かべて
なにいってるんだ?」

由比ヶ浜「なんか今日のユキノン怖いよね?」

雪ノ下「私はヒキガヤ君の性根の腐った口リコン根性を
治そうと思ってるの」

八幡「俺のどこが口リコンだ」

由比ヶ浜「どっちかというとシスコンじゃない?」

八幡「ふん。ビXチのくせに何いってんだか」

由比ヶ浜「あ~、またビXチって言った~。ひど ~い」

八幡(……こいつ、チャラチャラしてるけど
けっこう可愛いよな)

雪ノ下「ヒキガヤ君、誘拐された小町さんのことは
どうでもいいのかしら? 」

八幡「そういう冗談はもういいから」

6: 2013/11/16(土) 18:48:11.73 ID:urQBATWH0
雪ノ下「まだ状況が理解できていないようね」

つ携帯

由比ヶ浜「うっそおお? 小町ちゃんが縛られて
モゴモゴ言ってるよぉ!」

八幡「おい。このムービーはなんだ ?
どうみても中継っぽいぞ」

小町「むご~~~~~んぐ~~~~~~!」

由比ヶ浜「お兄ちゃん、助けて、って言ってるみたい」

雪ノ下「最低ね。誰がこんなことしたのかしら」

八幡「いやいや、どう考えてもおまえだよね?
なにナチュラルにとぼけてんの?」

雪ノ下「私を犯人扱いするのはやめてちょうだい。
吐き気がするわ」

八幡「あのさぁ……俺、そろそろ切れて良いんだよな?
家族を誘拐された人の気持ち、考えてみろよ」

由比ヶ浜「ヒッキー……ごめんなさい」ウルウル

八幡「えっ、なんでユイが謝るの」

9: 2013/11/16(土) 18:54:36.28 ID:urQBATWH0
由比ヶ浜「実は誘拐したの、あたしなの」

八幡「は……?」

由比ヶ浜「最低なことしたって自分でも分かってる。
本当に……本当にごめんなさい」

八幡「は、はは……。どうせドッキリか何かなんだろ?
三浦とか戸部がその辺に待機してんだろ?」

由比ヶ浜「うぅ……ぐすっ……」

八幡「おい!! 泣いてちゃわかんねえだろが!」

雪ノ下「誘拐犯はもう一人いるわ」

八幡は衝撃のあまり椅子から転げ落ちた

14: 2013/11/16(土) 19:00:53.89 ID:urQBATWH0
八幡「もう一人ってだれなんだよ!?」

雪ノ下「いっ、痛いわ。肩を掴まないでちょうだい。
セクハラで訴えられたいの?」

八幡「今それどころじゃねえだろ!
てかなに密かにうれしそうな顔してんだよ!
おまえ、変態か?」

由比ヶ浜「そうだよ。ユキノンは変態さん」

雪ノ下「///」

八幡「なんでおまえが答える!?」

雪ノ下「もう一人の犯人は葉山隼人」

八幡「なっ」

葉山「呼ばれてしまったようだね」ガラッ

八幡「て、てめえ」

17: 2013/11/16(土) 19:08:40.87 ID:e+am+U3O0
葉山「これは……仕方がないことなんだよ。
これからゆっくり説明させてくれ」

そっと握手を求めてきたので、手を握る八幡。

葉山の手にはセロハンテープで画鋲がびっしりと
張られており、 痛みのあまり絶叫する八幡。

八幡「~~~~~~~~~~~~!!」

葉山「冷静になったようだね。結論から言おう。
小町さんは無事だ」

八幡「く、くそっ。てめえらの言うことなんて
信用できるか!」

葉山「小町さんを誘拐するよう指示したのは
雪ノ下さんだ」

雪ノ下「///」

八幡「なんで照れてンだよ。
腹パンされたいのか?」

21: 2013/11/16(土) 19:15:31.07 ID:qlJYfKOL0
雪ノ下「私は別にかまわないわよ?
殴りたいなら好きなだけ殴ればいいじゃない」

雪ノ下「ほらほら。やるならさっさとしなさいよ。
いつまで拳を握りしめてるつもり?」

八幡「こいつ……本気で殴りたくなってきたぞ……。
こっちはただでさえ実の妹を誘拐されて
気が立ってるんだ」

葉山「僕のアソコもビンビンに立っている」

由比ヶ浜「ヒッキー! 女の子に暴力はダメだよ!」

八幡「し、しかしだな……雪ノ下のやつは散々俺のことを」

由比ヶ浜「ユキノンがじゃなくて、あたしを
殴ればいいじゃん」

八幡は、動揺のあまり葉山のスネを蹴ってしまった

24: 2013/11/16(土) 19:23:05.32 ID:h2qpzP340
葉山「けっふぁ!」

痛みに耐えきれず、窓から飛び降りてしまったリア充。

雪ノ下「全ては計画なの。鈍感なヒキガヤ君をどうしたら
リア充に近づけることができるか」


八幡「え!」

雪ノ下「あなた、高校生のうちに彼女ができないと
一生後悔するわ。私たちは慈善活動の
一種として誘拐してあげたの」

八幡「犯罪だろ」

雪ノ下「他のひとがやったらね。私たちの場合は
正義の誘拐というわけなの」

由比ヶ浜「ぶっちゃけ誘拐される方にも
問題あるよね♪」

八幡「おまえら……絞め殺されたいのか?」

葉山「///」ドキドキ

27: 2013/11/16(土) 19:31:34.21 ID:Dvj2vbec0
由比ヶ浜「話変わるんだけど」

由比ヶ浜「あたしとヒッキーって付き合ってから
どのくらい立つ?」

八幡「二週間くらいだな。なんで俺の彼女なのに
小町を誘拐したの? ぶっとばされたいの?」

由比ヶ浜「ユキノンに脅されてるの。あたしと八幡が
できてるってことを認めてくれなくて」

雪ノ下「当然でしょ? ヒキガヤ君はビXチに遊ばれてる
ことにも気づかない鈍感さんなのだから」

由比ヶ浜「ごめんね、ユキノンに思いっきり
腹パンしたくなっちゃった

雪ノ下「そううやってすぐ暴力に訴えるのね。
八幡。この子のことどう思う?」

八幡「それより小町を解放しろ」

31: 2013/11/16(土) 19:37:50.83 ID:EfhVFHRt0
由比ヶ浜「しょうがないなぁ。つれてきてあげるよ」

五分後

小町「ひぃ~~」ガタガタ

葉山「動くと切る」

八幡「おい、後ろてに縛られてる小町の首筋に
トランプを当ててンじゃねー」

葉山「ヒキガヤ君。そろそろ観念しろ」

雪ノ下「あなたは私達から逃げられない運命なの」

由比ヶ浜「早くユキノンの彼氏になるって認めて」

八幡「ユイ! おまえはそれでいいのか!?」

由比ヶ浜「しょうがないよ。ペットを人質に
取られちゃってるし」

由比ヶ浜「計画が成功したあとにユキノンを
毒頃するけどね」

35: 2013/11/16(土) 19:43:55.71 ID:v0iO3z2G0
八幡は了承し、雪ノ下の保護下におかれることとなった。

何をするにも、どこへ行くにしても雪乃が一緒。

雪ノ下のマンションは、彼の監禁所と化していた。

雪ノ下「八幡、ごはんできたわよ?」

八幡「うっす」

その日は平日だったが、主婦のようなエプロンをした雪乃が
さも当然のように夕飯を作ってくれた。

だらしなくソファーで横になっていた八幡は
腰をあげ、食卓につく。

八幡「監禁生活って意外と気楽なんだな」

雪ノ下「あなたが変な考えを起こさなければね」

38: 2013/11/16(土) 19:50:36.09 ID:7BwuDtRa0
学園生活では監視つきで自由が与えられてる。
例えば、三浦優美子と話してるところを見かけられたら
容赦なくぶっとばされる。

三浦が。

雪ノ下「あなたを惑わそうとする雌ブタは
滅びればいいのよ」

八幡「ういっす」

部活終了後はマンションまで強制連行され、
夫婦のような関係を余儀なくされる。

雪乃は、基本的に夫思いの良妻だった。

八幡「あー、ユイの手料理が食いてえな」

雪ノ下「は?」

良妻は鬼に変わった。

42: 2013/11/16(土) 20:01:09.14 ID:8xpMhXDF0
八幡「け、けいおんのユイちゃんのことだ!」

雪ノ下「嘘おっしゃい。この幼女連続誘拐魔が」

熱々のシチューが入った鍋を、八幡の頭の上で
逆さまにした。熱さのあまり床を転げ回る八幡。

雪乃が床に方ひざをついてお祈りを始めた。

雪ノ下「ああ、私の夫はよその女に浮気しました。
どうか彼の罪をお許しください」

八幡「それより病院へ連れていけ!」

診断の結果、八幡は全治二週間の怪我をおったのだった。
(主な症状は左足首の捻挫、軽度の火傷、精神衰弱)

時はたち、学校へ復帰した。

八幡 「ちっす」

葉山「待っていたぞ八幡」

44: 2013/11/16(土) 20:08:40.92 ID:LdGx46lT0
八幡「なあ葉山よ。そろそろ小町の所在を
教えてくれてもいいんじゃないのか。
一ヶ月近く会ってないんだが」

葉山「生きてはいるよ。心配するな。雪ノ下さんだって
そこまで鬼じゃない。問題はユイだな」

八幡「あ?」

由比ヶ浜「ヒッキー、聞いて。あたしね、やっぱり
ユキノンの横暴が許せなくなったの」

八幡「お、おい。何をするつもりだ」

ユイは窓際にある花瓶を持つと、何を思ったか
読書してる雪乃にぶん投げた。

机はもちろん椅子までびしょ濡れになる雪乃。
教室中が騒然とした。

由比ヶ浜「じゃあ次の時間体育だから、もう行くね?」

八幡「待て。この状況で逃げるとか鬼畜すぎんだろ」

49: 2013/11/16(土) 20:14:53.96 ID:QDxe4eCX0
雪乃が逃走中のユイを押し倒し、激しい戦いが始まった。

葉山「おいおい二人ともナニヤッテル?
興奮するじゃないか」ビンビン

三浦「ユイ……そんなやつに関わるの止めなって。
大人しくヒキヲと付き合わせとけばいいじゃん」

由比ヶ浜「全部ユキノンが悪いんだよ!」

ポコポコポコ

マウントを取られ、一方的に殴られる雪乃。

雪ノ下「なかなかやるじゃない……!」

その戦闘力の差は、胸の大きさの差だった

葉山「……」ボッキ

51: 2013/11/16(土) 20:20:19.23 ID:Zq7Nd/kH0
八幡「なあ三浦。俺の妹の行方知ってるか?」

あーし「え? あたしの部屋にいるけど」

八幡「マジ?」

あーし「よかったらウチ来る?」

八幡「ぜひ」

二人は帰り支度を始め、こそこそ帰ろうとした。

雪ノ下「待ちなさいヒキコモリ君。誰の許可を取って
家庭訪問しようとしてるの?」

由比ヶ浜「」

すでに、勝敗は決していた

55: 2013/11/16(土) 20:25:59.71 ID:CkH1MC6M0
八幡「はは、冗談だよ」

三浦「ユイを病院につれていきたいんだけど」

雪ノ下「このゴミを? 勝手にしなさい」ゲシ

由比ヶ浜「いたっ」

三浦「ユイっ!」

雪ノ下「八幡。私たちの愛の巣に帰りましょうか?」

八幡「あ、ああ」

隙を見て逃げ出そうとしたが、スタンガンを
ちらつかせてきたので諦める。

60: 2013/11/16(土) 20:35:43.23 ID:Kvde7xG10
一方、小町はというと

あーし「たっだいまぁ。今日もマジ疲れたし」

小町「あーしさん、おかえりなさぁい。
ご飯できてますよ?」

和やかな監禁生活を送っていた。

雪乃は別に小町をどうにかしようと思ってたわけではない。
八幡の私生活を盗撮した結果、最愛の妹を誘拐するのが
一番効率的だと考えただけだ。

あーし「家事全般こなせるし、明るくて素直だし、
ヒキオの妹とは全然思えないんですけど」

小町「えへへ。そんなに褒められると照れちゃいますよ」

小町「由比ヶ浜さんはまだ生きてますか?」

あーし「んー、全治二週間だって」

あーし母「まあ」


おわり

67: 2013/11/16(土) 20:42:42.51 ID:28SevoF+0
他方、八幡は微笑ましくなるような夫婦喧嘩をしていた。

八幡「あーーーーーーーーーーーーーーー、もう限界だ!」

がっシャアああああん ←テーブルをちゃぶ台返し

雪乃「八幡!? いきなりなんてことするの?
せっかく用意した料理が台ナシだわ!」

八幡「全部レトルトじゃねえか! ふざけんな!」

雪乃「愛情込めてチンしたのよ!?」

八幡「うるせえ! それより小町に会いたいよぉ!
小町におかずつくってもらいたいよぉ!」

雪乃「また妹の話? どこで育て方を間違ったら
こんなにシスコンになっちゃうの?」

八幡「あああああああああああ、おまえの表記が
雪乃になってんぞおおお!」

雪ノ下「静かにしないと警察呼ぶわよ?」

85: 2013/11/16(土) 21:17:26.82 ID:0MnV1xVR0

八幡「こんな生活送ってたら誰だって情緒不安定に
なる! 別に俺は雪ノ下のこと好きじゃないんだ!」

雪ノ下「甘いわね。まずは一緒に暮らすことから
すべてが始まるのよ」

八幡「なら、俺はどうすればいい?
    卒業するまでおまえと一緒にいるのか?」

雪ノ下「正確には、卒業したあともね」

八幡は奇声を発しながら玄関まで走る。

87: 2013/11/16(土) 21:24:53.35 ID:JnTlVF230
ドン

玄関の外で誰かにぶつかった

平塚「こんな時間にどこへいくつもりだ?
大人しく雪ノ下の家に戻りたまえ」

八幡「え」

平塚「今回逃亡は見なかったことにしてやる。
さっさと戻るんだ」

八幡「えと……その……分かりました」

平塚「夫婦喧嘩もほどほどにな」

八幡「……シャス」

バタン←玄関の扉を閉めた

雪ノ下「あなた、今日は外食にしましょうか?」

八幡「うっす」

仕方ないので近所のファミレスで食事

88: 2013/11/16(土) 21:30:18.66 ID:HBUDdQes0
オーダーを待ってる間、

雪ノ下「お手洗いに行ってくるわ」

チャンスだと思った八幡。首輪とリードを気合いで破壊。
夜の町へと駆け出した。愛する由比ヶ浜のいる病院へと
向かって。

受付の人「面会時間はとっくにすぎてるんですけど~」

八幡「はぁ? そんなん知らねえよ。緊急なんだ。
頭を吹き飛ばされたくなかったら
由比ヶ浜結衣の病室を教えろ」

階段をかけあがり、三階へ

由比ヶ浜「ヒッキー、来てくれたんだ」

八幡「俺はもう、おまえを離さない」

90: 2013/11/16(土) 21:37:08.90 ID:mEb4FDqy0
ガタガタガタ

八幡、由比ヶ浜「!?」

いきなりベッドが揺れ始めたので抱擁を中断する。
地震かと思ったら、ベッドの下に何者かが潜んでいた。

八幡「ん?」

由比ヶ浜「あれ?」

気のせいだった。

実際は誰もいないようだった。

由比ヶ浜「なんで揺れたんだろ?」

八幡「おまえが重いからじゃね?」

由比ヶ浜「あっ、ひど~い」

八幡「冗談だよ。ユイって怒った顔も可愛いよな」

由比ヶ浜「そ、そうかな///」

92: 2013/11/16(土) 21:42:23.67 ID:Fatpc3+H0
八幡「なあ、気づいたことがあるんだ」

由比ヶ浜「なに?」

八幡「このベッドの下に ……爆弾が取り付けられてる」

由比ヶ浜「えええええっ、爆弾とか困るよぉ!
     爆発したらまた怪我しちゃうじゃん」

八幡「俺の体温を検知してるらしい。つまり、俺が
このベッドから離れたら爆発する」

由比ヶ浜「なにそれええええ!」

看護師「由比ヶ浜さん、消灯時間ですよ」

八幡「あっ、俺たち一緒に寝るんで」

看護師「」

95: 2013/11/16(土) 21:48:35.27 ID:LrycBnEn0
由比ヶ浜「この人、あたしの婚約者なんです」

看護師「」

八幡「そういうことなんで、サーセン」

看護師「」

由比ヶ浜「あの、さっきから返事がありませんけど、
生きてますか?」

看護師「ええ……なんとかね。泥棒猫さん」

八幡「お、おまえの正体は ……!」

看護師→雪ノ下「えへへ」

由比ヶ浜「うそでしょ……」

八幡「変装までするとか……完全に狂ってやがる」

おわり

45: 2013/11/16(土) 20:10:12.83 ID:XMZP7nun0
何だこの…何だ?

53: 2013/11/16(土) 20:21:31.69 ID:aggXt46c0
なんであーしの家にいるんだよwwwww

57: 2013/11/16(土) 20:31:04.01 ID:W+4549XC0
やはり俺がいるのマジキチssは間違っていない

引用元: 雪ノ下「私と付き合わなかったら、小町を殺すわ」