601: 2019/07/16(火) 20:15:14.39 ID:sR3swdC7o
602: 2019/07/16(火) 20:18:28.75 ID:sR3swdC7o
小鳥「ピヨッ!?」
武内P「すっ、すみません、驚かせてしまった様で……」
小鳥「ええと、貴方は……」
武内P「わ、私は……こういう者で――」
ポロッ!
武内P「あっ、すっ、すみません、名刺が――」
小鳥「あっ、私が拾い――」
――そっ
小鳥「あっ」
武内P「っ!? す、すみません! すみません!」
未央・卯月・凛「……!?」
武内P「すっ、すみません、驚かせてしまった様で……」
小鳥「ええと、貴方は……」
武内P「わ、私は……こういう者で――」
ポロッ!
武内P「あっ、すっ、すみません、名刺が――」
小鳥「あっ、私が拾い――」
――そっ
小鳥「あっ」
武内P「っ!? す、すみません! すみません!」
未央・卯月・凛「……!?」
604: 2019/07/16(火) 20:22:54.35 ID:sR3swdC7o
小鳥「えっと……はい、どうぞ」
武内P「す、すみません、お手数をおかけしまして……」
小鳥「ふふっ、そんなに謝らないで下さい」クスクスッ!
武内P「いっ、いえ、ですが……」
小鳥「346プロのプロデューサーさん、ですよね?」
武内P「はっ、はい!」
小鳥「ご存知みたいですけど……765プロの、音無小鳥です」
小鳥「この番組、一緒に盛り上げていきましょう♪」ニコッ!
武内P「はいっ!」
未央・卯月・凛「……!?」
武内P「す、すみません、お手数をおかけしまして……」
小鳥「ふふっ、そんなに謝らないで下さい」クスクスッ!
武内P「いっ、いえ、ですが……」
小鳥「346プロのプロデューサーさん、ですよね?」
武内P「はっ、はい!」
小鳥「ご存知みたいですけど……765プロの、音無小鳥です」
小鳥「この番組、一緒に盛り上げていきましょう♪」ニコッ!
武内P「はいっ!」
未央・卯月・凛「……!?」
605: 2019/07/16(火) 20:26:37.79 ID:sR3swdC7o
・ ・ ・
未央「――第28回チキチキ!」
未央「ニュージェネ、緊急会議~!」
未央「イエーイ! 盛り上がっていこー!」
卯月・凛「……」
未央「ほら、テンション上げてこう!?」
未央「しまむー、しぶりん! 笑顔だよ、笑顔!」
卯月・凛「……」
未央「……!」
未央「――第28回チキチキ!」
未央「ニュージェネ、緊急会議~!」
未央「イエーイ! 盛り上がっていこー!」
卯月・凛「……」
未央「ほら、テンション上げてこう!?」
未央「しまむー、しぶりん! 笑顔だよ、笑顔!」
卯月・凛「……」
未央「……!」
606: 2019/07/16(火) 20:31:30.91 ID:sR3swdC7o
未央「どうしたの、しまむー! 元気無いじゃん!」
卯月「いえ……私には、何にもありませんから……」
未央「笑顔! キラキラ輝く、笑顔があるよ!」
卯月「笑顔なんて……誰でも出来るもん……!」
未央「出来てないよ! 出来ないよ!」
未央「しぶりん! 今日は、クールな感じはやめとこ! ねっ!?」
凛「…………なんで?」
未央「元気出してこう、って事! オッケー?」
凛「…………うん、オッケー」
未央「ノー! しぶりんが出してるの負のオーラだよ!?」
卯月・凛「…………」
未央「……!」
卯月「いえ……私には、何にもありませんから……」
未央「笑顔! キラキラ輝く、笑顔があるよ!」
卯月「笑顔なんて……誰でも出来るもん……!」
未央「出来てないよ! 出来ないよ!」
未央「しぶりん! 今日は、クールな感じはやめとこ! ねっ!?」
凛「…………なんで?」
未央「元気出してこう、って事! オッケー?」
凛「…………うん、オッケー」
未央「ノー! しぶりんが出してるの負のオーラだよ!?」
卯月・凛「…………」
未央「……!」
607: 2019/07/16(火) 20:35:02.52 ID:sR3swdC7o
未央「二人共、元気無さ過ぎだってば!」
未央「この間の、765プロさんとのお仕事から!」
卯月・凛「っ!?」ビクッ!
未央「あああ、ごめんごめん!」
未央「怖いこと言ってごめんね、言ってないけど!」
未央「……とにかく、話し合お!? ねっ!?」
未央「このままじゃダメだって! マジで!」
卯月・凛「…………」…コクリ
未央「返事をする元気すら無いの!?」
未央「この間の、765プロさんとのお仕事から!」
卯月・凛「っ!?」ビクッ!
未央「あああ、ごめんごめん!」
未央「怖いこと言ってごめんね、言ってないけど!」
未央「……とにかく、話し合お!? ねっ!?」
未央「このままじゃダメだって! マジで!」
卯月・凛「…………」…コクリ
未央「返事をする元気すら無いの!?」
608: 2019/07/16(火) 20:41:20.10 ID:sR3swdC7o
未央「しょうが無いじゃん、私ら以外のファンだって!」
未央「そもそもさ、良い?」
未央「346プロのアイドル部門が出来たの、数年前だよ?」
未央「プロデューサーが進路を決める時にさ?」
未央「……346プロ、無かったんだもん!」
未央「他プロダクションの人のファンだって、しょうがないって!」
卯月「そんな事で悩んでるんじゃないもん!!」
未央「うっわ!? ビックリした!」
凛「ビックリしたのはこっち! 何、あの取り乱し方!?」
未央「私に聞かれても困るけど……オッケー!」
未央「良いよ、二人共! 声出てきた! 良いよ良いよー!」
未央「そもそもさ、良い?」
未央「346プロのアイドル部門が出来たの、数年前だよ?」
未央「プロデューサーが進路を決める時にさ?」
未央「……346プロ、無かったんだもん!」
未央「他プロダクションの人のファンだって、しょうがないって!」
卯月「そんな事で悩んでるんじゃないもん!!」
未央「うっわ!? ビックリした!」
凛「ビックリしたのはこっち! 何、あの取り乱し方!?」
未央「私に聞かれても困るけど……オッケー!」
未央「良いよ、二人共! 声出てきた! 良いよ良いよー!」
609: 2019/07/16(火) 20:49:32.45 ID:sR3swdC7o
未央「……しまむーは、何で悩んでるの?」
卯月「あんなの、絶対好きじゃないですか!」
卯月「……好きじゃないですか」
卯月「好きじゃないですか――っ!!」
未央「よく言ってくれたね、しまむー!」
未央「直球過ぎて、ビリビリしびれたよ!」
未央「……しぶりん、取り乱し方って?」
凛「名刺入れを落としたり! 手が触れて飛び退いたり!」
凛「何なの!? 相手は、事務員の人でしょ!? はぁ!?」
凛「握手してくだ、くだ、くださいっ!? ふざっ、ふざけないでよ!!」
未央「オッケー! オッケー、しぶりん!」
未央「しぶりんの怒り、伝わってきてるよ! すっげ怖い!」
卯月「あんなの、絶対好きじゃないですか!」
卯月「……好きじゃないですか」
卯月「好きじゃないですか――っ!!」
未央「よく言ってくれたね、しまむー!」
未央「直球過ぎて、ビリビリしびれたよ!」
未央「……しぶりん、取り乱し方って?」
凛「名刺入れを落としたり! 手が触れて飛び退いたり!」
凛「何なの!? 相手は、事務員の人でしょ!? はぁ!?」
凛「握手してくだ、くだ、くださいっ!? ふざっ、ふざけないでよ!!」
未央「オッケー! オッケー、しぶりん!」
未央「しぶりんの怒り、伝わってきてるよ! すっげ怖い!」
610: 2019/07/16(火) 20:56:16.42 ID:sR3swdC7o
未央「わかった! 二人の気持ち、よ~っくわかりました!」
卯月「わかったからって、何だって言うんですか!」
未央「しまむー、言葉のトゲが槍みたいだよ!」
凛「全然わかってない! アイドル辞める!?」
未央「今、アイドルの話は関係ないから! ノー、八つ当たり!」
未央「――敵を知り、己を知れば百戦危うからず!」
未央「この未央ちゃんの特技は?」
未央「さあ、しまむー、しぶりん! 答えてどうぞ!」
卯月・凛「うるさい!」
未央「ぶっとばすぞ!」
未央「あー、あー! せっかくなー! 765のアイドルさん達になー!」
未央「音無小鳥さんの事、色々聞いてきたのになー!」
卯月・凛「!!」
卯月「わかったからって、何だって言うんですか!」
未央「しまむー、言葉のトゲが槍みたいだよ!」
凛「全然わかってない! アイドル辞める!?」
未央「今、アイドルの話は関係ないから! ノー、八つ当たり!」
未央「――敵を知り、己を知れば百戦危うからず!」
未央「この未央ちゃんの特技は?」
未央「さあ、しまむー、しぶりん! 答えてどうぞ!」
卯月・凛「うるさい!」
未央「ぶっとばすぞ!」
未央「あー、あー! せっかくなー! 765のアイドルさん達になー!」
未央「音無小鳥さんの事、色々聞いてきたのになー!」
卯月・凛「!!」
611: 2019/07/16(火) 21:01:29.63 ID:sR3swdC7o
卯月「み……未央ちゃん……?」
未央「私の特技は、誰とでも仲良くなれる事です」
凛「ほ……本田さん……?」
未央「尊敬するのは良いよ。でも、その呼び方は距離を感じるよ」
未央「――敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
未央「私が聞いてきた、音無小鳥さんの情報を元に!」
未央「緊急対策会議をする人!」
未央「この指止ーまれっ♪」ニコッ!
卯月・凛「……!」
バッ!
未央「あはは、よーしよしよ――よくない! よくない!」
未央「イタタタ! 折れる折れる! 指、指が折れるってぇ!!」
未央「私の特技は、誰とでも仲良くなれる事です」
凛「ほ……本田さん……?」
未央「尊敬するのは良いよ。でも、その呼び方は距離を感じるよ」
未央「――敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
未央「私が聞いてきた、音無小鳥さんの情報を元に!」
未央「緊急対策会議をする人!」
未央「この指止ーまれっ♪」ニコッ!
卯月・凛「……!」
バッ!
未央「あはは、よーしよしよ――よくない! よくない!」
未央「イタタタ! 折れる折れる! 指、指が折れるってぇ!!」
612: 2019/07/16(火) 21:07:47.53 ID:sR3swdC7o
未央「う……おおおらあっ!」
未央「はぁ……! はぁ……!」
未央「落ち着いて! まず、二人共そこ座って!」
卯月・凛「はいっ、リーダー!」
ストンッ!
未央「……ゴホンッ!」
未央「――第29回チキチキ!」
未央「ニュージェネ、緊急会議~!」
卯月・凛「イエェェ――イッ!!」ゴァァ!
未央「圧が凄い!!」
未央「もうちょっとだけ盛り上がりを抑えて!?」
未央「はぁ……! はぁ……!」
未央「落ち着いて! まず、二人共そこ座って!」
卯月・凛「はいっ、リーダー!」
ストンッ!
未央「……ゴホンッ!」
未央「――第29回チキチキ!」
未央「ニュージェネ、緊急会議~!」
卯月・凛「イエェェ――イッ!!」ゴァァ!
未央「圧が凄い!!」
未央「もうちょっとだけ盛り上がりを抑えて!?」
613: 2019/07/16(火) 21:11:17.17 ID:sR3swdC7o
未央「では、どんどん説明していきます」
卯月・凛「……!」コクリ!
未央「音無小鳥さん……可愛い人だったよね?」
卯月「でも、わた……凛ちゃんの方が可愛いです」
凛「いや、わた……卯月の方が可愛いと思うけど」
未央「せめて、どっちかは私の名前を挙げなさいよ」
未央「そういう時こそ、リーダーに忖度してこうよ」
未央「……まあ、それは置いておいて」
未央「音無小鳥さん、彼氏募集中だそうです」
卯月・凛「…………」
未央「何か言ってよ」
卯月・凛「……!」コクリ!
未央「音無小鳥さん……可愛い人だったよね?」
卯月「でも、わた……凛ちゃんの方が可愛いです」
凛「いや、わた……卯月の方が可愛いと思うけど」
未央「せめて、どっちかは私の名前を挙げなさいよ」
未央「そういう時こそ、リーダーに忖度してこうよ」
未央「……まあ、それは置いておいて」
未央「音無小鳥さん、彼氏募集中だそうです」
卯月・凛「…………」
未央「何か言ってよ」
614: 2019/07/16(火) 21:19:15.07 ID:sR3swdC7o
未央「ねえ、二人共?」
卯月「凛ちゃん、接着剤持ってますか?」
未央「ん? どうしたの?」
凛「無いけど、針と糸ならあるかな」
未央「おやおや、そんな口の閉じさせ方ある?」
未央「付け加えておくとだね」
未央「彼氏居ない歴=年齢」
未央「……みたいだよ?」
卯月・凛「……」
卯月・凛「な~んだ!」ニコッ!
未央「もんの凄い笑顔だね、二人共」
未央「そんな心の底からの笑顔、今見たくなかったよ」
卯月「凛ちゃん、接着剤持ってますか?」
未央「ん? どうしたの?」
凛「無いけど、針と糸ならあるかな」
未央「おやおや、そんな口の閉じさせ方ある?」
未央「付け加えておくとだね」
未央「彼氏居ない歴=年齢」
未央「……みたいだよ?」
卯月・凛「……」
卯月・凛「な~んだ!」ニコッ!
未央「もんの凄い笑顔だね、二人共」
未央「そんな心の底からの笑顔、今見たくなかったよ」
615: 2019/07/16(火) 21:26:26.90 ID:sR3swdC7o
卯月「ふふっ! でも、安心しました♪」ニコニコッ!
未央「その笑顔、誰にでも出来る笑顔じゃないね!」
凛「ふふっ! 心配して損しちゃった♪」ニコニコッ!
未央「誰? いや、しぶりんだけど……ねえ、誰?」
卯月「だって、あんな素敵そうな人なんですよ?」
卯月「それなのに、彼氏居ない歴=年齢、って言う事は……」
卯月「きっと、何か致命的な欠点があるに違いないです♪」ニコッ!
未央「ふむふむ」
凛「かなり若く見えたけど、二十代の後半じゃないかな」
凛「それで、ずっと彼氏募集中だった訳でしょ?」
凛「条件が厳しすぎるんじゃないの、知らないけど♪」ニコッ!
未央「なるほどぉ」
未央「とりあえず、二人共一回笑顔は引っ込めようか」
未央「その笑顔、誰にでも出来る笑顔じゃないね!」
凛「ふふっ! 心配して損しちゃった♪」ニコニコッ!
未央「誰? いや、しぶりんだけど……ねえ、誰?」
卯月「だって、あんな素敵そうな人なんですよ?」
卯月「それなのに、彼氏居ない歴=年齢、って言う事は……」
卯月「きっと、何か致命的な欠点があるに違いないです♪」ニコッ!
未央「ふむふむ」
凛「かなり若く見えたけど、二十代の後半じゃないかな」
凛「それで、ずっと彼氏募集中だった訳でしょ?」
凛「条件が厳しすぎるんじゃないの、知らないけど♪」ニコッ!
未央「なるほどぉ」
未央「とりあえず、二人共一回笑顔は引っ込めようか」
616: 2019/07/16(火) 21:35:15.35 ID:sR3swdC7o
未央「まず、しまむーの方からね」
卯月「はい?」
未央「欠点は、確かにあるみたい」
卯月「あっ、やっぱり♪」ニコッ!
未央「うっかりさんだったり、妄想癖があったりするらしいよ」
卯月「はい♪ それで?」
未央「それだけ」
卯月「……それだけ?」
未央「そう、それだけ」
卯月「そっ……そんなの!!」
卯月「346プロダクションじゃ、個性の一言で済むじゃないですか!!」
未央「はい、その通り」
卯月「はい?」
未央「欠点は、確かにあるみたい」
卯月「あっ、やっぱり♪」ニコッ!
未央「うっかりさんだったり、妄想癖があったりするらしいよ」
卯月「はい♪ それで?」
未央「それだけ」
卯月「……それだけ?」
未央「そう、それだけ」
卯月「そっ……そんなの!!」
卯月「346プロダクションじゃ、個性の一言で済むじゃないですか!!」
未央「はい、その通り」
617: 2019/07/16(火) 21:40:07.52 ID:sR3swdC7o
未央「そして、しぶりんの方ね」
凛「へっ?」
未央「条件が厳しい、との事だけどさ」
凛「うん」
未央「例えば、高い条件ってどんなのがある?」
凛「えっ?」
未央「高学歴、高収入、高身長とかさ」
凛「……!?」
未央「もう、気付いたみたいだね」
凛「たっ、確かにプロデューサーは格好良いかも知れないけど!」
凛「でも、最初は怖く見えるっていうか、徐々に可愛い所もあるんだな、って!」
凛「ふっ、ふざけないでよ! 優しい笑顔もするって、知らないでしょ!?」
未央「何言ってんの?」
凛「へっ?」
未央「条件が厳しい、との事だけどさ」
凛「うん」
未央「例えば、高い条件ってどんなのがある?」
凛「えっ?」
未央「高学歴、高収入、高身長とかさ」
凛「……!?」
未央「もう、気付いたみたいだね」
凛「たっ、確かにプロデューサーは格好良いかも知れないけど!」
凛「でも、最初は怖く見えるっていうか、徐々に可愛い所もあるんだな、って!」
凛「ふっ、ふざけないでよ! 優しい笑顔もするって、知らないでしょ!?」
未央「何言ってんの?」
618: 2019/07/16(火) 21:47:45.01 ID:sR3swdC7o
未央「とまぁ、現状はそんな感じ」
卯月・凛「……!」
未央「オッケー?」
卯月・凛「の……ノー!」
未央「二人共、その拒否には何の効力も無いからね?」
卯月・凛「い……イエス!」
未央「わかってるなら、最初からイエスって言いなさいよ」
未央「――しかぁしぃ!!」
卯月・凛「っ!?」ビクッ!
未央「これまで、彼氏が居なかった音無小鳥さん」
未央「相手の方が緊張してるから、自分はそんなに緊張しない相手でも……」
未央「……自分から、動き出せる方ではございません!」
卯月・凛「!!」
卯月・凛「……!」
未央「オッケー?」
卯月・凛「の……ノー!」
未央「二人共、その拒否には何の効力も無いからね?」
卯月・凛「い……イエス!」
未央「わかってるなら、最初からイエスって言いなさいよ」
未央「――しかぁしぃ!!」
卯月・凛「っ!?」ビクッ!
未央「これまで、彼氏が居なかった音無小鳥さん」
未央「相手の方が緊張してるから、自分はそんなに緊張しない相手でも……」
未央「……自分から、動き出せる方ではございません!」
卯月・凛「!!」
619: 2019/07/16(火) 21:53:06.61 ID:sR3swdC7o
卯月「みっ……未央ちゃん!?」
未央「マジです! ピヨピヨ妄想して終わりらしいです!」
凛「だっ……だっさん!?」
未央「本田さんのあだ名バージョン? お願い、それはやめて」
未央「――そして!」
未央「私達のプロデューサーも、仕事が恋人という仕事人間!」
未央「いくら、相手が彼氏募集中の大ファンだったとしても!」
未央「……自分から、動き出せる方ではございません!」
卯月・凛「うんうんっ!!」パアッ!
未央「――何か無い限りは!!」
卯月・凛「……」
卯月・凛「うんっ?」
未央「マジです! ピヨピヨ妄想して終わりらしいです!」
凛「だっ……だっさん!?」
未央「本田さんのあだ名バージョン? お願い、それはやめて」
未央「――そして!」
未央「私達のプロデューサーも、仕事が恋人という仕事人間!」
未央「いくら、相手が彼氏募集中の大ファンだったとしても!」
未央「……自分から、動き出せる方ではございません!」
卯月・凛「うんうんっ!!」パアッ!
未央「――何か無い限りは!!」
卯月・凛「……」
卯月・凛「うんっ?」
620: 2019/07/16(火) 21:58:46.97 ID:sR3swdC7o
卯月「何か?」
未央「無い限りは!!」
凛「どういう事?」
未央「そういう事!!」
未央「いやー、何て言うかさ?」
未央「あんなに慌ててるプロデューサー見てたら、面白くなっちゃって」
未央「765プロのアイドルさん達と協力してさ?」
卯月・凛「……」
未央「連絡先、交換させちゃいましたとさ♪」テヘペロ!
卯月・凛「本田ぁ――ーっ!!」
未央「良かれと思って! 良かれと思って!」
未央「……はーい! 悪ぅござんした、とぅいまてんでしたー!」
未央「無い限りは!!」
凛「どういう事?」
未央「そういう事!!」
未央「いやー、何て言うかさ?」
未央「あんなに慌ててるプロデューサー見てたら、面白くなっちゃって」
未央「765プロのアイドルさん達と協力してさ?」
卯月・凛「……」
未央「連絡先、交換させちゃいましたとさ♪」テヘペロ!
卯月・凛「本田ぁ――ーっ!!」
未央「良かれと思って! 良かれと思って!」
未央「……はーい! 悪ぅござんした、とぅいまてんでしたー!」
621: 2019/07/16(火) 22:06:57.07 ID:sR3swdC7o
未央「だぁって! お似合いに見えたんだってぇ!」
卯月「ふふっ♪ 未央ちゃん、目を食いしばって下さい♪」
未央「目を!? 私、目ぇ潰されるの!?」
凛「ふーん、それが嫌なら一機失う事になるけど」
未央「人間は残機無いよ! 一度きりだから、一生懸命生きるんだよ!」
未央「待って! 落ち着いて!」
未央「話には、まだ続きがあるから!」
未央「良いの!?……良いの!?」
卯月・凛「…………」クイッ!
未央「……ふーっ、とんだじゃじゃ馬だね!」
未央「顎で話の続きを促すなんて、珍しいものが見られてラッキー☆」
未央「……あっ、すみません! 今、話します!」
卯月「ふふっ♪ 未央ちゃん、目を食いしばって下さい♪」
未央「目を!? 私、目ぇ潰されるの!?」
凛「ふーん、それが嫌なら一機失う事になるけど」
未央「人間は残機無いよ! 一度きりだから、一生懸命生きるんだよ!」
未央「待って! 落ち着いて!」
未央「話には、まだ続きがあるから!」
未央「良いの!?……良いの!?」
卯月・凛「…………」クイッ!
未央「……ふーっ、とんだじゃじゃ馬だね!」
未央「顎で話の続きを促すなんて、珍しいものが見られてラッキー☆」
未央「……あっ、すみません! 今、話します!」
622: 2019/07/16(火) 22:14:32.50 ID:sR3swdC7o
未央「良いニュースと、悪いニュース」
未央「……どっちを先に聞きたい?」
卯月・凛「……悪いニュース」
未央「はい、かしこまり」
未央「悪いニュースは――ピアノバー『「Unamela」』」
未央「そこで、音無小鳥さんが時々歌ってるらしく……」
未央「……今度歌う時、プロデューサーも見に行くみたいです」
卯月・凛「…………良いニュースは?」
未央「悪いニュースが、一つしか無い事です」
卯月・凛「…………」
未央「何か言ってよ」
未央「……どっちを先に聞きたい?」
卯月・凛「……悪いニュース」
未央「はい、かしこまり」
未央「悪いニュースは――ピアノバー『「Unamela」』」
未央「そこで、音無小鳥さんが時々歌ってるらしく……」
未央「……今度歌う時、プロデューサーも見に行くみたいです」
卯月・凛「…………良いニュースは?」
未央「悪いニュースが、一つしか無い事です」
卯月・凛「…………」
未央「何か言ってよ」
623: 2019/07/16(火) 22:28:27.96 ID:sR3swdC7o
卯月「……何かの間違いじゃ?」
未央「情報の出所は確かなんだよね」
凛「……それ、どこ情報?」
未央「ジュンジュン。765プロの社長さん」
卯月「ええっ!? そんな人と、知り合いに?」
未央「すっごいノリがいい人でさ~」
凛「あだ名で呼ぶなんて、未央らしいけど」
未央「でしょ? そこが私の良い所♪」
卯月「ガチの話じゃないですか――っ!」
卯月「バーって、オシャレな所ですよね!?」
凛「ふーん、そうなんだ」
凛「ふっ、ふっふ――ふうううぅぅぅんんんあぁ!?」
未央「ごめんて! だから、ごめんって!」
未央「情報の出所は確かなんだよね」
凛「……それ、どこ情報?」
未央「ジュンジュン。765プロの社長さん」
卯月「ええっ!? そんな人と、知り合いに?」
未央「すっごいノリがいい人でさ~」
凛「あだ名で呼ぶなんて、未央らしいけど」
未央「でしょ? そこが私の良い所♪」
卯月「ガチの話じゃないですか――っ!」
卯月「バーって、オシャレな所ですよね!?」
凛「ふーん、そうなんだ」
凛「ふっ、ふっふ――ふうううぅぅぅんんんあぁ!?」
未央「ごめんて! だから、ごめんって!」
624: 2019/07/16(火) 22:36:14.03 ID:sR3swdC7o
卯月「それ、いつの話ですか!?」
未央「なんと、今晩の話」
凛「どうして今まで黙ってたの!?」
未央「怒ると思って」
卯月「怒るわけないじゃないですか! 怒りますよ!?」
未央「どっち?」
凛「止める方法は!? 何か、考えがあるんでしょ!?」
未央「それじゃあ、このホワイトボードを使って」
未央「――第30回チキチキ!」
未央「ニュージェネ、緊急会議~!」
未央「議題は……」キュキュッ!
『プロデューサーの恋路を邪魔する方法』
卯月「いや、その書き方……」
凛「もうちょっと……何とかならない?」
未央「……今更格好つけようとしないでよ」
未央「なんと、今晩の話」
凛「どうして今まで黙ってたの!?」
未央「怒ると思って」
卯月「怒るわけないじゃないですか! 怒りますよ!?」
未央「どっち?」
凛「止める方法は!? 何か、考えがあるんでしょ!?」
未央「それじゃあ、このホワイトボードを使って」
未央「――第30回チキチキ!」
未央「ニュージェネ、緊急会議~!」
未央「議題は……」キュキュッ!
『プロデューサーの恋路を邪魔する方法』
卯月「いや、その書き方……」
凛「もうちょっと……何とかならない?」
未央「……今更格好つけようとしないでよ」
625: 2019/07/16(火) 22:42:03.03 ID:sR3swdC7o
卯月「はいっ!」
未央「はい、しまむー!」
卯月「いっ、行かないで下さい!……って!」
卯月「プロデューサーさんに言います!」
未央「うん、良い案だと思う!」
未央「でもねぇ、今日はプロデューサーは出先から直帰」
未央「今日は、ここに来る予定はございません!」
凛「だっ、だったら!」
凛「その『「Unamela」』ってバーに、私達が乗り込めば!」
未央「おっと、こりゃまた大胆な案!」
未央「でもねぇ、予定では22時以降の話らしいんだよね」
未央「つまり、その案は私達には実行不可能でございます!」
卯月・凛「……!?」
未央「はい、しまむー!」
卯月「いっ、行かないで下さい!……って!」
卯月「プロデューサーさんに言います!」
未央「うん、良い案だと思う!」
未央「でもねぇ、今日はプロデューサーは出先から直帰」
未央「今日は、ここに来る予定はございません!」
凛「だっ、だったら!」
凛「その『「Unamela」』ってバーに、私達が乗り込めば!」
未央「おっと、こりゃまた大胆な案!」
未央「でもねぇ、予定では22時以降の話らしいんだよね」
未央「つまり、その案は私達には実行不可能でございます!」
卯月・凛「……!?」
626: 2019/07/16(火) 22:53:46.70 ID:sR3swdC7o
卯月「もう……未央ちゃんは、どうしたんですか!?」
未央「幸せになりたいかなぁ」
凛「ふざけないでよ! 私が、未央の不幸になるよ!?」
未央「どゆこと?」
卯月「未央ちゃんには、何か良い案は無いんですか!?」
凛「未央の胸は、ただの飾りなの!? ねえ、どうなの!」
未央「いやね、しまむー。無い事も無いんだよ?」
未央「あとね、しぶりん。別に飾ってはいないよ?」
未央「……ゴホンッ!」
未央「とりあえず、今日を乗り切る事なら出来r」
卯月・凛「名案!!」
未央「言わせてよ」
未央「幸せになりたいかなぁ」
凛「ふざけないでよ! 私が、未央の不幸になるよ!?」
未央「どゆこと?」
卯月「未央ちゃんには、何か良い案は無いんですか!?」
凛「未央の胸は、ただの飾りなの!? ねえ、どうなの!」
未央「いやね、しまむー。無い事も無いんだよ?」
未央「あとね、しぶりん。別に飾ってはいないよ?」
未央「……ゴホンッ!」
未央「とりあえず、今日を乗り切る事なら出来r」
卯月・凛「名案!!」
未央「言わせてよ」
627: 2019/07/16(火) 22:59:30.42 ID:sR3swdC7o
未央「でもさ……ちょっと危険が伴うんだよね」
卯月「それでも! 明日を笑顔で迎えられるなら!」
未央「ものすごいヒロイン力だ」
凛「誰かの幸せが、私の幸せになると思ったら大間違いだから!」
未央「どこの小悪党?」
未央「良いんだね? 後悔しないね?」
未央「プロデューサーと、音無小鳥さんの仲……」
未央「それを邪魔するためなら、危ない橋も渡る」
未央「……その覚悟が、二人にはあるんだよね?」
卯月・凛「……!」ニコッ!
未央「……やー、良い笑顔だね」
卯月「それでも! 明日を笑顔で迎えられるなら!」
未央「ものすごいヒロイン力だ」
凛「誰かの幸せが、私の幸せになると思ったら大間違いだから!」
未央「どこの小悪党?」
未央「良いんだね? 後悔しないね?」
未央「プロデューサーと、音無小鳥さんの仲……」
未央「それを邪魔するためなら、危ない橋も渡る」
未央「……その覚悟が、二人にはあるんだよね?」
卯月・凛「……!」ニコッ!
未央「……やー、良い笑顔だね」
628: 2019/07/16(火) 23:05:04.77 ID:sR3swdC7o
未央「でも! 二人なら、そう言うと思ったよ!」ニコッ!
未央「――と、言う訳で!」
卯月・凛「?」
未央「ゲストを呼んであります」
卯月・凛「ゲスト?」
未央「うん、そろそろ来るはずなんだけど……」
コン、コン
未央「あっ、来た来た」
未央「はーい! 今開けまーすっ!」
卯月・凛「……誰?」
カチャリ
未央「はい、お待たせしました!」
ガチャッ!
未央「本日の、特別ゲストの――」
卯月・凛「……」
卯月・凛「……!?」
未央「――と、言う訳で!」
卯月・凛「?」
未央「ゲストを呼んであります」
卯月・凛「ゲスト?」
未央「うん、そろそろ来るはずなんだけど……」
コン、コン
未央「あっ、来た来た」
未央「はーい! 今開けまーすっ!」
卯月・凛「……誰?」
カチャリ
未央「はい、お待たせしました!」
ガチャッ!
未央「本日の、特別ゲストの――」
卯月・凛「……」
卯月・凛「……!?」
629: 2019/07/16(火) 23:13:57.95 ID:sR3swdC7o
・ ・ ・
「Unamela」前
武内P「……!」ドキドキ!
武内P(このドアの向こうに、音無小鳥さんが……!)
武内P(……今日は、何を歌うのだろうか)
武内P(やはり、『空』を歌って頂けると――)
とんとんっ
武内P「あっ、ドアの前ですみません」
武内P「今――……」
楓「ふふっ! バーで、ばぁ……うふふっ♪」ニコッ!
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「えっ?」
「Unamela」前
武内P「……!」ドキドキ!
武内P(このドアの向こうに、音無小鳥さんが……!)
武内P(……今日は、何を歌うのだろうか)
武内P(やはり、『空』を歌って頂けると――)
とんとんっ
武内P「あっ、ドアの前ですみません」
武内P「今――……」
楓「ふふっ! バーで、ばぁ……うふふっ♪」ニコッ!
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「えっ?」
631: 2019/07/16(火) 23:27:33.40 ID:sR3swdC7o
・ ・ ・
未央「――計画通り!」
未央「昨日の夜は、何事も無く終わったそうだよ!」
未央「やったね、しまむー! しぶりん!」
卯月・凛「……」
未央「おおっと、待って待ってちょっと待って」
未央「その視線は、人に向けていいやつじゃないって」
未央「ましてや、私ら友達じゃん!」
卯月「昨日の夜は、不安で眠れませんでしたよ!」
凛「おかげで寝不足だから! 未央、代わりに寝る!?」
未央「あっはっは!」
未央「しまむーもしぶりんも、元気いっぱいじゃーん!」
未央「これも、私のリーダーとしての活躍のおかげだね!」ニコッ!
卯月・凛「もっと不安になっただけだから!」
おわり
未央「――計画通り!」
未央「昨日の夜は、何事も無く終わったそうだよ!」
未央「やったね、しまむー! しぶりん!」
卯月・凛「……」
未央「おおっと、待って待ってちょっと待って」
未央「その視線は、人に向けていいやつじゃないって」
未央「ましてや、私ら友達じゃん!」
卯月「昨日の夜は、不安で眠れませんでしたよ!」
凛「おかげで寝不足だから! 未央、代わりに寝る!?」
未央「あっはっは!」
未央「しまむーもしぶりんも、元気いっぱいじゃーん!」
未央「これも、私のリーダーとしての活躍のおかげだね!」ニコッ!
卯月・凛「もっと不安になっただけだから!」
おわり
引用元: 武内P「ラッキースケベです」
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