1: 2011/08/15(月) 00:34:00.07 ID:gZw+o7Sv0
紅莉栖「はい?」

鈴羽「いやぁ、君って可愛いよね」

岡部「フゥーーハハハ、バイト戦士よ、とうとう助手と仲良くする気になったのだなっ」


【合本版】STEINS;GATE 全5巻 (角川スニーカー文庫)


5: 2011/08/15(月) 00:38:59.86 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「今までは悪かったよ、謝る」

紅莉栖「え、ええ別に気にしてないわ……」

鈴羽「だからさあたしと仲良くしてよ」

紅莉栖「それくらい構わないわ、よろしくね阿万音さん」

鈴羽「阿万音なんて他人行儀だよ、鈴羽って呼んで欲しいな」

紅莉栖「……わ、わかったは鈴羽、さん」

鈴羽「さんもいらないよ?」

紅莉栖「鈴羽、これでいいかしら?」

岡部「フゥーーーハハハ、鈴羽は実に平和主義なのだぁー、んー?」

6: 2011/08/15(月) 00:39:30.60 ID:gZw+o7Sv0
>>4
明日は休みだっ、くっ

8: 2011/08/15(月) 00:42:50.15 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「で、でもね……鈴羽」

鈴羽「ん、どうしたの」

紅莉栖「仲良くするつもりはあるわ、でもね」

鈴羽「なになに、なんか条件でもあるの? あたし、これでも立派な戦士だからね、なんでも聞くよ?」

紅莉栖「戦士は関係ないわっ! えと、その、どうして抱きついているのかしら?」

鈴羽「少しでも側にいたいからじゃんか」

紅莉栖「当たり前みたいな顔をしないでよっ」

岡部「ふふーん、仲睦まじいとは、まさにこのことなのだなっ」

紅莉栖「あんたにはこれが普通に見えるのかっ!」

鈴羽「怒鳴らなくていいじゃん、可愛い顔が台無しだ」

紅莉栖「か、かわっ!?」

10: 2011/08/15(月) 00:47:38.29 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「ととと、とにかく離れてよっ」

鈴羽「えー、なんで」

岡部「フハハハー、フゥーーーハハハ!!! 助手はツンデレだからなぁ、照れているのだ」

鈴羽「そうなんだ! まったく、牧瀬紅莉栖は可愛いな」

紅莉栖「ちょっとぉーっ、いきなり何があったのよあなたにっ! なんでいきなり私を好きとか言うわけ、理論てきに有り得ないっ」

鈴羽「理論とかさ、好きってそういう小難しいことじゃないと思うんだ」

岡部「ほぉ、バイト戦士にしては良いことは言う」

紅莉栖「いくないわよっ!! あーったく、離れなさい、離れろ、離れてよっ!!」

鈴羽「まったくしょうがないなぁ君ってやつは」

岡部「そうだぞ助手」

紅莉栖「なんで私が悪者みたいになってるのよっ!」

15: 2011/08/15(月) 00:52:35.59 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「岡部はこれでいいの!? 私と鈴羽が仲良くしていいのぉ!?」

岡部「何を言っている、もちろんいい事ではないか」

鈴羽「だよねー、あたしもそう思う」

紅莉栖「あんたの仲良しってどういう意味なのか教えなさい」

鈴羽「もちろn」

岡部「もしもし俺だぁっ!!!……ああ、そうだ、……世界に平和が訪れる…
   俺もやっと休息を……はは、確かに長かったな……ではな、エル・プサイ・コングルゥ」

紅莉栖「ばか岡部!!! あんたのせいで鈴羽の声が聞こえなかったじゃないっ」

鈴羽「あはは」///

紅莉栖「あんたはなんで照れてるのよっ」

鈴羽「えー、もう一度言えっていうの? むりむり、恥ずかしすぎるっ」

紅莉栖「余計に気になるわよっ、もういっかい言いなさい!!」

岡部「おい助手、バイト戦士が可哀想ではないか」

紅莉栖「あんたは私の敵かっ」

17: 2011/08/15(月) 00:55:51.57 ID:gZw+o7Sv0

岡部「敵ではない、助手とバイト戦士の見方だ」

紅莉栖「さっきからだけど、助手って言うな!! というか私の見方でしょ普通!?」

岡部「ん、なぜ俺がお前だけの見方をせねばならぬのだ?」

紅莉栖「だ、だってそりゃ……」

鈴羽「牧瀬紅莉栖、あたしというものが有りながら」

紅莉栖「だからどういう意味よそれっ」



ブーブー


岡部「ああ、俺だ。どうしたダルよ……そうか、わかった、すぐ行く」ピッ

紅莉栖「お、岡部……あんたまさか」

岡部「少し出てくる」

紅莉栖「」

鈴羽「やった、2人きりなんだね」

18: 2011/08/15(月) 01:00:23.25 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「ど、どこに行くのかしら? ほら、あれなら私もいっしょに」

岡部「あれ、とはなんだ?」

紅莉栖「あれはあれよっ、察しなさいよ!」

岡部「いいや、あれは俺とダルで十分だ」

紅莉栖「そういう察しかたじゃないわよばかっ」

鈴羽「じゃああたしと牧瀬紅莉栖は留守番してるよ、いいでしょ」

岡部「ああ頼んだ、ラボをしっかり守ってやってくれ」

鈴羽「正直さ、ラボはどうでもいいんだよね。彼女さえ無事なら」

岡部「そうか、お前にとっては場所よりも人が大事なのだな……」

鈴羽「わかってくれてありがとう、岡部倫太郎」

紅莉栖「……っ!?」

岡部「ふむ、それでは行ってくる」

紅莉栖「行かないで岡部ぇーーーー!!!!!」



ガチャン

20: 2011/08/15(月) 01:03:40.33 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「あ、あはは……」チラッ///

紅莉栖「あのれは恋する乙女か」

鈴羽「んー、そうなのかな?」

紅莉栖「私に聞くな!! ええとね、この際だから前もって言うけど」

鈴羽「わかってるよ」

紅莉栖「へ?」

鈴羽「うん、わかってるから」

紅莉栖「えと、何がよ……」

鈴羽「いいじゃん、小さいことは気にしなくても」

紅莉栖「小さくないっ、断じて小さくないっ!」

鈴羽「乗り越えよう、いっしょに!」

紅莉栖「何をよっ!! 私は乗り越えないから、絶対にだっ!!」

22: 2011/08/15(月) 01:07:12.68 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「まったく、あなたのせいで嫌な汗をかいてしまったじゃない」

鈴羽「そうなの?」

紅莉栖「私はシャワーを浴びてくる」

鈴羽「じゃ」

紅莉栖「あなたはそこに居なさい、私が良いと言うまで一歩でも動いたら絶好よ?」

鈴羽「そ、そんなぁー」

紅莉栖「いい、これは警告ではなく、命令なんだからねっ」

鈴羽「わかったよ……くそぉ、今までのどの拷問より酷い仕打ちだ」

紅莉栖「怒るわよ?」

鈴羽「この阿万音鈴羽、ここに留まります!」

紅莉栖「よろしい、じゃあね」


ガシャ

ゴソゴソ

24: 2011/08/15(月) 01:09:57.75 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「もしかして、パンツ脱いでるのー?」


カーテン越し


紅莉栖「聞き耳立てるなっ!!」


カー(ry


鈴羽「今、ブラジャーを取ってる最中とか?」

紅莉栖「いちいち実況するな、本当に怒るわよっ!?」

鈴羽「えー、これくらいいいでしょ? 最大級の楽しみを奪われてるんだからさ」

紅莉栖「何が最大級よ!! というか私はシャワー浴びるからもう話しかけないでよねっ!」

鈴羽「はーい」

25: 2011/08/15(月) 01:13:18.68 ID:gZw+o7Sv0

シャー


鈴羽「くっ、たったカーテン1枚の向こう、ドア1枚の向こうに牧瀬紅莉栖が裸でいるのに」




紅莉栖「なんで同姓にここまで怯えてシャワーを浴びなくちゃいけないのか……まったく……」




鈴羽「だけど動けば絶好、それだけはいや」




紅莉栖「あれだけ強く言えば覗かれないよね?」




鈴羽「でも、誠心誠意謝ればさ」

27: 2011/08/15(月) 01:16:38.86 ID:gZw+o7Sv0
>>26
その通りだと思う、すまん、脳内変換よろしく

28: 2011/08/15(月) 01:19:40.45 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「も、もういいよね」



シャッ



鈴羽「……なんで服着てるのかな」ジトー

紅莉栖「さ、さっき着替えおわったばかりなんだけど…」

鈴羽「くっそぉ、もう少し早ければ」

紅莉栖「あんたねっ、動くなって言ったじゃないの!」

鈴羽「あはは、つい」

紅莉栖「つい、じゃないこのHENTAI!!」

鈴羽「だけど未遂なんでしょ、これ」

紅莉栖「未遂じゃないっ、単に覗きに失敗しただけ、間違えるなっ」

鈴羽「えー」

紅莉栖「……はぁ、駄目だこいつ早くなんとかしないと」

29: 2011/08/15(月) 01:25:01.51 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「ところで、私がつい先刻言ったこと覚えてるよね?」

鈴羽「絶好でしょ? 物事をするのに、きわめてよいこと、~の機会、~の行楽日和の意味だよね」

紅莉栖「絶好の覗きって何よ!! それ意味違うわよっ!!」

鈴羽「でもでも、あたしはそう解釈した!」

紅莉栖「くぬぬぬ、こんな事ならちゃんと説明をしておけばぁーっ」

鈴羽「あはは、どんまい!」

紅莉栖「うっさいばかっ!!」

鈴羽「ところでさ、もしかして牧瀬紅莉栖って暇だと思うんだけど」

紅莉栖「いきなり何よ……まぁ、確かに暇ね」

鈴羽「じゃあ出掛けようよ!」

紅莉栖「さっきシャワー浴びたばっかりだ、嫌味か、嫌味なんだな!?」

32: 2011/08/15(月) 01:29:26.02 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「シャワーなんて何度でも浴びればいいじゃん」

紅莉栖「あんたねぇ、何度も浴びたら面倒じゃない!」

鈴羽「そんときはあたしが洗ってあげるよ?」

紅莉栖「そういう意味で言ったんじゃないわよっ」

鈴羽「……あたしのいた時代ってさ」

紅莉栖「そこでどうして語りを始める」



以下、省略



紅莉栖「……そっか、あなたも辛い思いをしてきたのね」

鈴羽「だから、誰かとサイクリングに行ければなって」

紅莉栖「し、仕方ないわね、サイクリングには私が付き合ってあげる」

鈴羽「やったぁ、さんきゅー。約束だよ、今すぐ行こう!」

紅莉栖「あ、しまった………」

34: 2011/08/15(月) 01:33:50.94 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「だけど、自転車ってあなたの分しかないんじゃ」

鈴羽「2人乗りも憧れるんだけどね」

紅莉栖「それは法律違反よ!」

鈴羽「そう言うと思った。だからちゃんと用意してるよ、君の自転車」

紅莉栖「あら、気がきいてるじゃない」

鈴羽「うん、任してよ! 抜かりはないよ」

紅莉栖「あまり気が乗らないけど、行くしかないわね」






紅莉栖「普通の自転車を想像していた頃が私にもありました」

鈴羽「じゃーん、特性・牧瀬紅莉栖仕様のチャリ!」

紅莉栖「却下!! 私の写真を貼りまっくった自転車なんてこげるか、おかしいでしょ普通!」

36: 2011/08/15(月) 01:37:44.57 ID:gZw+o7Sv0

ブラウン「おおう、岡部んとこの」

紅莉栖「あ、こんにちわ」

鈴羽「やっほ店長ー」

ブラウン「おおうバイト、今日は休みだから多めに見るが、早くこいつをどうにかしてくれ」

紅莉栖「こ、こいつって……もしかしてこの自転車ですか…?」

ブラウン「そうだ。さっきから道行く人が笑いながら通っていくもんでよぉ、こちとら恥ずかしいんだよ」

紅莉栖「……」

鈴羽「えー、なんでぇー! こんなに素敵なのにさぁ」

ブラウン「うっせぇ! とにかくここからどけやがれ、営業妨害だぼけっ!」

鈴羽「わかった」

紅莉栖「大丈夫よ、私がどうにかします」ニコリ

ブラウン「お、おおう。じゃあな」

37: 2011/08/15(月) 01:42:18.81 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「なんで皆この自転車の素晴らしさがわかんないかなぁー」

紅莉栖「……阿万音さん、いいかしら?」

鈴羽「だから鈴羽って呼ん」

紅莉栖「私は大変怒ってるの、そりゃあすごく大変よぉ? だってね、私の写真付き自転車よ?」

鈴羽「いい宣伝になるじゃん」

紅莉栖「どこの世界に自分を宣伝しながらチャリをこぐ女がいるかっ!!」

鈴羽「じゃあさ、世界初になろうよ!」

紅莉栖「そんな世界初はぜったいに嫌に決まってるでしょっ」

鈴羽「そうかな? あたしはなんでも嬉しいけどなぁ」

紅莉栖「と、に、か、くっ!! こんな自転車はこうしてやる、こうしてやるんだからぁっ!!」ビリビリビリ

鈴羽「あああああ!!! せっかく頑張って貼り付けたのに、セロハンテープで」

紅莉栖「おのれはわくわくさんか!!!!」

40: 2011/08/15(月) 01:46:48.77 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「はぁはぁはぁっ」

鈴羽「写真を剥がすくらいで体力使うなんて、運動不足だと思うけどな」

紅莉栖「怒ってるのもあるのだが?」

鈴羽「まぁまぁいーじゃん! とりあえず、さっそく行こうよ!」

紅莉栖「……ほんっとマイペースよね、どっかの狂気のマッドサイエンティストさんみたいだわ」

鈴羽「それってもしかして岡部倫太郎のこと?」

紅莉栖「いちいち聞かなくても解るでしょ普通」

鈴羽「オカリンおじさんの影響かもしれない」

紅莉栖「岡部は未来からも私を苦しめるのね……」

鈴羽「あはは」

紅莉栖「笑い事じゃないっ! まったく、もぅ……」

42: 2011/08/15(月) 01:51:10.87 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「じゃあしゅっぱ~つ!」


チリンチリーン



紅莉栖「あら、案外自転車もいいものね!」

鈴羽「うん、そうなの。だけどさ、誰も解ってくれないんだよね」

紅莉栖「そりゃ普通、こんな夏の日にサイクリグなんてね」

鈴羽「今日は牧瀬紅莉栖の為に日陰の多いコースにしておいたから」

紅莉栖「そうなの? 助かるわ、あまり日向にいるとすぐ日焼けしてしまうもの」

鈴羽「日焼けした牧瀬紅莉栖かぁ……」

紅莉栖「想像すんなっ! いいか、想像するなっ、大事なことだから2回言いましたっ」

鈴羽「んー、きもちぃいね!」

紅莉栖「こいつは人の話を聞いているのか……まったく」



シャー!!

44: 2011/08/15(月) 01:53:29.22 ID:gZw+o7Sv0

シャー



シャーシャー



シャーーシャーーシャーー




鈴羽「ちょっと休憩にしよう」

紅莉栖「そうね、喉が渇いちゃった」

鈴羽「ほらそこに自動販売機があるでしょ」

紅莉栖「すごい、本当にコースを考えてくれてたのね」

鈴羽「もっちろん、当たり前じゃんか」

47: 2011/08/15(月) 01:56:42.93 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「んくんく、んー!! 美味しいっ」

鈴羽「こういうときの炭酸は美味しいと思うんだ」

紅莉栖「確かにそうよね、全身に染み渡る感じ」

鈴羽「じゃああたしにもちょこっとちょうだい!」

紅莉栖「へ? あっ、私のジュース!」

鈴羽「んきゅんきゅ、くぅー!! 美味しいねこれ!」

紅莉栖「あああ、あんたって子はぁ!!!」

鈴羽「次に君はこう言う、間接キスが嬉しいのか」

紅莉栖「間接キスが嬉しいのか、はっ」

鈴羽「あはは、のりがいいよね君ってさ」

紅莉栖「しまった、つい@ちゃんねらーのくせがぁあぁ……」

49: 2011/08/15(月) 02:01:43.63 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「しょうがないわ、もう済んだことよね」

鈴羽「おお、ついにデレが」

紅莉栖「呆れてるだけだっ! このばかっ」

鈴羽「……父さん、ツンデレっていいね」

紅莉栖「おのれは空に何を呟いてるっ!!」

鈴羽「気にしないで、些細なことだよ」

紅莉栖「些細なことかぁ? まったく、あんたって本当に変な奴よ」

鈴羽「ところでさ牧瀬紅莉栖」

紅莉栖「んー、なに?」コクコウ

鈴羽「あたしのこと、鈴羽って呼ばなくなっちゃったね」

紅莉栖「ぶほぉっ、げほげほ、いきなり上目遣いで何を言うか、おかげでむせっ……ケホケホ……っ」

鈴羽「なんてね、あはは!」

紅莉栖「い、いつか……絞める……けほけほっ」

50: 2011/08/15(月) 02:05:06.14 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「でもさ、『あなた』から『あんた』に変わったって事は、少しは距離が縮んだのかな?」

紅莉栖「……う、うっさいばか」

鈴羽「……」

紅莉栖「……なによ」

鈴羽「父さん、やっぱりツンデレは」

紅莉栖「黙りなさいこのばかっ!!」

鈴羽「えー、ちょっとはいいでしょー」

紅莉栖「私が恥ずかしいのがわからないのぉっ、自重しろ!」

鈴羽「ちぇ、わかった」

紅莉栖「あんたって子はほんっとうに……」

鈴羽「んー、いい天気ー」

52: 2011/08/15(月) 02:07:21.96 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「じゃあ次行ってみようよ!」

紅莉栖「そうね、休憩もそろそろ終わりにしようかしら」



チリンチリーソ





紅莉栖「んー」

鈴羽「おー」

※下りの坂道です

54: 2011/08/15(月) 02:08:39.21 ID:gZw+o7Sv0

シャーシャー


コキコキ

シャーーーー



鈴羽「やっほーい!」

紅莉栖「(くぅ、いっしょにいるこっちが恥ずかしいっ)」




シャーシャー

キコキコ

コキコキ





56: 2011/08/15(月) 02:14:22.56 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「第2休憩ポイントだよ」

紅莉栖「……奇遇ね、私もそろそろ休憩したいと考えてたの」

鈴羽「ほら、そこ見て」

紅莉栖「え? あれってもしかして」

鈴羽「そうだよ、メイクーン……りんりん?」

紅莉栖「それだと中華のお店っぽいわね、って違うわよっ!! メイクイーン・ニャン×2!!」

鈴羽「そうそう、そうだったね」

紅莉栖「ここで休憩するつもりなの?」

鈴羽「そうなんだけど、嫌とか?」

紅莉栖「そんなことはないわ。もしかしたらフェイリスさんやまゆりがいるかもしれないわね、ふふ」

鈴羽「君が楽しそうで何よりだ」

58: 2011/08/15(月) 02:19:29.26 ID:gZw+o7Sv0

カランコローン



フェイリス「お帰りニャさいませぇ、ご主人さま♪」

紅莉栖「ハロー、フェイリスさん」

鈴羽「やっほぉ」

フェイリス「ニャニャニャ、これは珍しいコンビニャ!?」

紅莉栖「確かにそうかも」

フェイリス「すずニャンはあれだけくーにゃんを嫌ってたのに、なんでいっしょにいるニャ?」

鈴羽「あんな過去の自分はどうでもいい、今のあたしが牧瀬紅莉栖といっしょに居たいと思ってるんだ」

フェイリス「……ニャるほど、すずにゃんはとうとう封印された記憶を手にいれたんだニャ」

鈴羽「封印された? それってどういうこと、もしかして」

フェイリス「そうニャ、機関の連中の仕業ニャ……」

60: 2011/08/15(月) 02:24:28.34 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「そうだったんだ、通りでこんなに可愛い牧瀬紅莉栖を」

フェイリス「ニャ? え、なに、どういうことニャ?」

紅莉栖「ちょ、ちょっと!?」

鈴羽「あたしは機関が憎い、こんなに愛らしい彼女を傷付けた過去の自分が憎い」

フェイリス「……ニャはぁ、もしかしてすずにゃんってそっちの人ニャ?」

紅莉栖「やめなさい、やめて、やめて下さいっ」

鈴羽「だけどもう大丈夫だよ、あたしは見失わない!」

フェイリス「台詞だけだとカッコいいんだけどニャー……」

紅莉栖「……もう、いや」

鈴羽「ところでさ、あたし達はどこに座ればいいの?」

フェイリス「ご、ご案内しますニャンっ!」

63: 2011/08/15(月) 02:29:20.66 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「やっと落ち着いたね」

紅莉栖「こっちはさっきからドキドキしぱなっしよ」

鈴羽「……えへへ」///

紅莉栖「断じてそういうつもりはないっ!! いい加減本気よ?」

鈴羽「その想い、受け取る覚悟はあるよ?」

紅莉栖「あんたって奴はどうやってもそういう方面に持っていきたいみたいね!?」

鈴羽「ほ、褒めないでよ、照れるじゃんっ」

紅莉栖「褒めとらんわ!」




フェイリス「ちゅ、注文を取りにいけないニャぁ……」

64: 2011/08/15(月) 02:33:54.85 ID:gZw+o7Sv0

まゆり「トゥットゥルー、どうしたのー?」

紅莉栖「あらまゆり、はろー。今日は出勤なのね」

まゆり「うーん、そうなんだよぉ」

鈴羽「よかった、さっきから注文が来ないから困ってたんだよ」

まゆり「えー、フェリスちゃんがそんな失敗するとは思わないけどなー」

鈴羽「まぁいいや! あたしオレンジジュース」

紅莉栖「じゃあアイスココアをお願いするわね」

まゆり「かしこまりましたのです! じゃあちょっと待っててねー」

鈴羽「はーい」

紅莉栖「ええわかったわ」




フェイリス「た、助かったニャ……」

65: 2011/08/15(月) 02:41:44.62 ID:gZw+o7Sv0

まゆり「お待たせいました、ゆっくりしていってね!」

紅莉栖「ありがとう」

鈴羽「さんきゅー椎名まゆり」




フェイリス「まゆしぃ、あの2人怪しいとおもわないかニャ?」

まゆり「あれー、なんだか似た状況がデジャヴするのです……」

フェイリス「そんなことより、もしかしてデキてたりするのかニャ?」

まゆり「うーん、まゆしぃにはわかんないのです」

フェイリス「そっかニャ……ニャニャ、百合もありニャン」

まゆり「まゆしぃはフェリスちゃんが変態で悲しいのです」

フェイリス「そそそ、それは違うニャまゆしぃ!!」

66: 2011/08/15(月) 02:48:03.81 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「そうそう、自転車をこいでて思ったのだけど」

鈴羽「ん、なに? 速かったとか?」

紅莉栖「そうじゃなくて、自転車に乗っている間は結構無口なのね」

鈴羽「当たり前じゃん、並んでお喋りしながらはマナーが悪いからね」

紅莉栖「へぇー、偉いわね」

鈴羽「自転車が好きだからこそ、かな」

紅莉栖「マナーを守るなら私相手でも同じだと思うのだが」

鈴羽「こればっかりは抑えきれないんだよねー」

紅莉栖「抑えてよそこはっ!」

鈴羽「別にいーじゃん」

紅莉栖「よくないわっ」

68: 2011/08/15(月) 02:56:27.98 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「ところで最も気になっている事があるのだけど」

鈴羽「なに? あたしのスリーサイズは」

紅莉栖「そんなこと興味ないっ! なんでいきなり私を好きになったのか聞きたいわけ!」

鈴羽「んー、なんでだろう」

紅莉栖「はぁ?」

鈴羽「気がついたらこうなってたんだよね」

紅莉栖「なにそれ」

鈴羽「まぁまぁ、せっかくだしのんびりしようよ」

紅莉栖「……はぁ、まったくそうね」

鈴羽「そうだよ牧瀬紅莉栖!」

69: 2011/08/15(月) 02:57:34.17 ID:gZw+o7Sv0
そろそろ寝ます
明日のお昼過ぎには再開できそう
落ちたら諦めるけど、残ってたら頑張って最後まで書かせて欲しい

99: 2011/08/15(月) 11:01:18.81 ID:gZw+o7Sv0
――
―…


鈴羽「そろそろ行こうか」

紅莉栖「そうね」

鈴羽「あとコースは2ヶ所残ってるんだよね」

紅莉栖「そうなの? それは楽しみだわ」

鈴羽「任せておいて、あたしがしっかり選んだコースだからさ!」

紅莉栖「ええ、期待しているから」




まゆり「いってらっしゃいなのですー」

フェイリス「ニャンニャン」


カランコローン

101: 2011/08/15(月) 11:04:20.27 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「そろそろ夕方ね、この時間帯は涼しくなってくるから楽だわ」

鈴羽「じゃあ出発しよう」

紅莉栖「ええ、わかった」





コキコキ

キコキコ

シャー


鈴羽「涼しいねー!」

紅莉栖「うわっ、後ろから急に話しかけるなぁっ、びっくりするでしょ!」

103: 2011/08/15(月) 11:27:29.46 ID:gZw+o7Sv0

シャーシャー

キッ


紅莉栖「ふぅ」

鈴羽「あれ、少し疲れたの?」

紅莉栖「そうね、ちょっとだけ」

鈴羽「平気? なんなら休憩を取っても」

紅莉栖「大丈夫よ、気にしないで」

鈴羽「牧瀬紅莉栖、苦しいならすぐに言ってね」

鈴羽「平気よ鈴羽、あなたといっしょだもの」

鈴羽「あはは、照れちゃうなぁー」

紅莉栖「あのれは何をしとるんだ」

105: 2011/08/15(月) 11:39:34.37 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「あと少しでつくからさ、頑張ろう」

紅莉栖「ええわかったわ」

鈴羽「いよーっし、行くよ」



シャーシャー

コキコキ

106: 2011/08/15(月) 11:42:15.88 ID:gZw+o7Sv0
――
―…

鈴羽「到着!」

紅莉栖「最期は、ここなの?」

鈴羽「そうだけど」

紅莉栖「ここってラジ館じゃない」

鈴羽「ついてきて」

紅莉栖「え、ええ」




――

108: 2011/08/15(月) 11:48:12.98 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「……相変わらずね」

鈴羽「だよねー」

紅莉栖「こんなところで何かするのかしら」

鈴羽「ううん、違うよ」

紅莉栖「え?」

鈴羽「ここさ、あたしが初めて見た景色なんだよね」

紅莉栖「……なるほどね」

鈴羽「最初は不安だらけだったなぁー」

紅莉栖「へぇー、あんたでも不安になるのね」

鈴羽「むっ、それってどういう意味?」

紅莉栖「ふふ、いつものお返しよ」

鈴羽「そう言われたら仕方ないかな、あはは」

109: 2011/08/15(月) 11:58:51.45 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「でも、改めて見ると……」

鈴羽「無理にいい風に言わなくてもいいよ」

紅莉栖「ごめんなさい」

鈴羽「でもね、こんな普通らしい景色があたしにはすごく羨ましかったんだよね」

紅莉栖「そういえばあなたのいた未来って……」

鈴羽「そうだよ、君が作ったタイムマシンのせいでディストピアになってる」

紅莉栖「……」

鈴羽「どうして君は未来でタイムマシンを作ってしまったんだろうね」

紅莉栖「解らないわよ」

鈴羽「君って本当に根っからの学者だから、研究が楽しかったのかな」

紅莉栖「だから解らないって言ってる、未来は誰にも解らないもの、はい論破」

110: 2011/08/15(月) 12:05:46.86 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「だよね」

紅莉栖「私のせいで未来が大変なことになっていても、今はどうしようもない」

鈴羽「……」

紅莉栖「だってそうでしょ? いきなり『あなたは明日人を頃すから、謝りなさい。それと殺さないで』って言われても
    言われた本人には覚えのない事だし、誰をどういう風に頃すのかも解らないもの」

鈴羽「……その通りだよ、相変わらず嫌味ったらしいね」

紅莉栖「残る手段は私が今氏ぬことになるの? でも、アトラクターフィールドによって私が氏ぬ年は決められているんでしょ」

鈴羽「……世界線の収束」

紅莉栖「詰んでいるわね」

鈴羽「で、でもあたしは未来を変えたい!」

紅莉栖「そうね、私もそう思うわ」

鈴羽「牧瀬紅莉栖……」

112: 2011/08/15(月) 12:13:01.37 ID:gZw+o7Sv0

岡部「フゥーーーーーーハハハハハ!!!!!!!! 話は聞かせてもらったぞぉ!!!!」

紅莉栖「ひぁっ!?」

鈴羽「えっ!?」

紅莉栖「お、岡部あんたなんでここにいるのよっ!?」

岡部「岡部ではぬぁいっ!! 俺は狂気のマァアァアァッドォサイエ~~~~ンティストゥ、ほうぉぉぉぉぉおぉおいうん、きょぉおおまだっ!!」

紅莉栖「うっさい厨二病!!!」

鈴羽「……岡部倫太郎がどうしてここにいるのか不思議なんだけど」

岡部「いや、単にこのタイムマシンがどういう仕組みなのか気になってだな」

紅莉栖「あ、あんたずっとこの中にいたのぉ!?」

岡部「百合フィールド、略してATフィールドのせいで出るに出れなくなってしまったのだっ」

鈴羽「略語に百合がまったく関係ないところに驚きだよ」

紅莉栖「……やっぱりバカだこいつ」

115: 2011/08/15(月) 12:19:49.90 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「で、あんたにこの詰んでいる状況を変えられるとでもいうの?」

岡部「ふん、俺は鳳凰院凶真だぞ……実に容易いことだっ」

紅莉栖「……でもあんた、まゆりは」

岡部「まゆりが氏ぬことは世界線の収束かもしれない、しかしもしも俺がSRENの仲間になれば」

鈴羽「岡部倫太郎!? それって何をするつもりなの!?」

岡部「もしかすると、俺の身の振り方でまゆりが生き残るかもしれないと考えたのだ」

紅莉栖「そんなことってあるの?」

岡部「SRENによって殺されるにしかるべき状況下でまゆりが生き残る可能性」

鈴羽「……それが、君のSRENへの介入って言いたいわけなんだね」

岡部「その通りだ。世界線の変動を、タイムマシンの存在する意味だと考えた可能性の話しだ」

118: 2011/08/15(月) 12:26:17.30 ID:gZw+o7Sv0

岡部「事前にSRENに俺が介入することで、タイムマシンに少なからず影響が出現するだろう」

紅莉栖「それを世界線の変動に捉えて、まゆりが生き残るかもしれないと?」

岡部「あくまでも可能性の話だ」

紅莉栖「だけどさっきから可能性の話しばかりじゃないっ、危険よ!?」

鈴羽「そうだよ、君は自頃するつもり? そうなら、あたしは全力で君を止める」

岡部「フゥーーーーハハハ、貴様らはまだわからぬのだなぁ、この凶真の考えになっ!」

紅莉栖「どういうことよ」

岡部「俺がSRENの300人委員会の頂点に立ち、近い未来に助手が考え出すタイムマシン理論を論破してやるのだぁ~、ふふん」

紅莉栖「はぁ!? あんたの脳みそでそんなことできるわけ、無理だと思う」

岡部「リーダーの言うことはぜぇーーーったいなのだっ!」

紅莉栖「お、横暴よそんなのっ!! ぜったいに論破されない理論を考え出してやるんだからっ」

鈴羽「あ、ああ……ディストピアの足音が聞こえる気がする……」

>>117
すまぬ、脳内変換よろしくなのです

119: 2011/08/15(月) 12:33:02.38 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「でもあんたみたいなのがSERNの頂点に立てるわけ?」

岡部「既にラウンダーの萌郁のコネは作ってある、後はここから2034年に掛けての努力だな」

紅莉栖「だけど、殺人とかもするんでしょ」

鈴羽「その通りだよ、どうするつもり?」

岡部「ふん、俺はすでにタイムリープマシンを作ってある。それで出世してやるのだっ」

鈴羽「……上手くいくのかな」

岡部「上手くいくはずだっ! 何故ならば俺は違う世界線で……っと、この話しはしないでおこう……ジョンとの約束だった」

紅莉栖「誰だそれっ!!」

鈴羽「とにかくさ、もしそれで上手くいかなかったらどうするつもりなの?」

岡部「そのときは再びタイムリープをすることになる」

鈴羽「それだと伸展がない」

紅莉栖「そうよ、何度も繰り返すタイムリープはあれほど危険だって!」

122: 2011/08/15(月) 12:40:43.35 ID:gZw+o7Sv0

岡部「既に3桁はタイムリープしている」

紅莉栖「なっ」

岡部「このダイバージェンスメーターのパーセンテージでバイト戦士と助手が仲良くしている世界線は初めてだったのだ」

紅莉栖「……」

岡部「もしこの世界線に可能性があるのなら俺はそれに掛けてみる」

鈴羽「君は……」

岡部「それに俺は2034年まで氏なないからなっ、やれることは自由なのだっ!」

紅莉栖「あ、あんたってばかを通り越したばかなのね」

岡部「ば、バカと言うな!!!!」

鈴羽「ばかだね」

岡部「ぐぬぬぬ、バイト戦士までっ」

124: 2011/08/15(月) 12:46:42.48 ID:gZw+o7Sv0

岡部「俺は、外部からSERNと戦うのではなく、内部から革命してやる、まさしく狂気のマッドサイエンティストらしい思惑だなっ」

紅莉栖「……もう勝手にしろ、あんたって奴は……ふふ」

岡部「フゥーーーハハハ、そうだろう、そうだろぉう」

紅莉栖「やっぱり私がしっかりしなきゃだめね」

鈴羽「……」

鈴羽「……」ダキッ

紅莉栖「ひゃっ!? い、いきなり抱きつく奴があるか!」

鈴羽「だって」

岡部「ぬぁんだ、バイト戦士は嫉妬しているのか?」

鈴羽「うるさい」

126: 2011/08/15(月) 12:52:24.90 ID:gZw+o7Sv0

岡部「俺はSRENと戦う、人頃し集団を変えてみせるっ」

鈴羽「あはは、なんだか君ならできそうだね」

岡部「いいや、俺だからできるのだ、なんせ鳳凰院凶真だからなっ」

鈴羽「その自信の根拠がよくわかんないや」

紅莉栖「同意するは、それと離れなさい」

鈴羽「やだ、だってあたし、何度でも言うけど」




鈴羽「牧瀬紅莉栖が好き」

127: 2011/08/15(月) 12:54:58.95 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「なななっ」////

岡部「ふむ、これが世界線の収束か」

紅莉栖「そんな収束はないっ!!」

鈴羽「運命は切り開くものだよね」

紅莉栖「開かんでいい、そんな運命は否定してやる、そもそも運命なんてないっ、論破終了!!」

岡部「照れるな照れるな」

紅莉栖「おのれの脳に電極ぶっ差し込んでやろうか!?」

鈴羽「んー、すりすり」

紅莉栖「やめんかっ」

130: 2011/08/15(月) 12:57:23.60 ID:gZw+o7Sv0

岡部「では俺は萌郁に会ってくる」

紅莉栖「……その、頑張って」

鈴羽「なにかあったらすぐにあたしに言うんだよ」

岡部「助かるバイト戦士よ、ではな」バサァッ




紅莉栖「行ってしまったわね」

鈴羽「そうだね、大丈夫かな」

紅莉栖「あいつなら大丈夫でしょ、なんだかんだでラボのリーダーなのだし」

鈴羽「信頼しているんだね、彼のこと」

紅莉栖「まぁね、でも岡部には秘密にしておいて。あいつすぐ調子乗るから」

鈴羽「あはは、そだね」

133: 2011/08/15(月) 13:01:46.75 ID:gZw+o7Sv0

紅莉栖「さてと、私も忙しくなるわね」

鈴羽「どうしてさ」

紅莉栖「あいつが論破できるかできないか、嘘がばれるかばれないか、その瀬戸際でタイムマシン理論を完成させなきゃならないんだし」

鈴羽「やっぱり理論は完成させるんだね」

紅莉栖「ええ、もちろんそれが失敗作でもね。フェルマーの最終定理と同じよ」

鈴羽「それ知ってる。何度も証明されそうになる度、論破され続けたんだっけ」

紅莉栖「ええ。まぁ最期は結局証明されちゃったんだけどね」

鈴羽「なるほど、牧瀬紅莉栖は論破される定理を作ろうとしてるんだ」

紅莉栖「失敗作は失敗作でも、私が理論を完成させれば一つのアトラクターフィールドは完成するわ。これが私の世界線の変動よ」

鈴羽「……すごいね、君たちって本当にすごい」

134: 2011/08/15(月) 13:02:33.99 ID:gZw+o7Sv0
>>131
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した

136: 2011/08/15(月) 13:06:44.10 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「でも、あたしって結局約に立たなかったね」

紅莉栖「そんなことはないわ。あなたの行動が岡部に新しい可能性を見つけ出させたのよ」

鈴羽「……そうかな」

紅莉栖「そうよ、だからあなたは自信を持ちなさい。このタイムマシンでこの時代にきた意味はあったのよ」

鈴羽「はは、君、本当……いい奴だね……」グス

紅莉栖「ちょ、あんたもしかして泣いて」」

鈴羽「ごめん、服濡らしてるかも」

紅莉栖「……はぁ、今回だけだからね」ダキッ

鈴羽「牧瀬紅莉栖……ありがと、ありがと……」

紅莉栖「ったく、強がっちゃって」

鈴羽「……うん、ごめん」

137: 2011/08/15(月) 13:10:57.83 ID:gZw+o7Sv0

鈴羽「あたしは成功した」





それかの未来

牧瀬紅莉栖が完成させたタイムマシン理論をドクター中鉢が論破したり
岡部倫太郎が宣言どおりSRENの頂点に上り詰め、家庭に優しい家電製品店に変えたり
椎名まゆりが大手コスプレショップのオーナーになったり
そういう展開かもしれない




鈴羽「君を好きになってよかった」

紅莉栖「まだ言うかっ」


とにかく、牧瀬紅莉栖の側にはずっと阿万音鈴羽がいるのだった




[終わり]

138: 2011/08/15(月) 13:12:53.48 ID:gZw+o7Sv0
読んでくれた人がいるならサンクス
保守もありがとう! 指摘ありがとう!
なぜこうなったのか、もっと普通に2人をニャンニャンさせたかった
というか牧瀬紅莉栖と阿万音鈴羽っていいカップリングじゃね?
以上ノシ

139: 2011/08/15(月) 13:13:02.81 ID:fnxov1mx0
>>1おつー

140: 2011/08/15(月) 13:13:23.61 ID:y6uDI6/h0
SRENは何かの伏線なの?

141: 2011/08/15(月) 13:14:02.83 ID:gZw+o7Sv0
>>140
普通に誤字です、まじ誤字です、ややこくてすまん

147: 2011/08/15(月) 13:31:51.92 ID:gZw+o7Sv0
まゆり「まゆしぃは満足なのです」
まどか「ほむらちゃんに「好き」って言ってもらえたら・・・」
新ジャンル「バス停」

とかも書いたので、暇なら呼んでくらさい
※まとめには載せないでね、このコメ(*´ω`*)

引用元: 鈴羽「牧瀬紅莉栖が好き」