弟「まずかった」

姉「はぁ?!　勝手に食べといて何ふざけたこと言ってんのよ！」

姉「弁償してよ弁償！」

弟「>>13」

体で払うよ

弟「体で払うよ」

姉「えっ、それって」

姉「肉体労働をしてお金を稼いでくるって事……？」

姉「やめときなって、あんたみたいなヘナチョコには無理無理！」

姉「それにそんな待てないから、さっさとお小遣いから払いなさい！」

弟「>>20」

頭で払うよ

弟「頭で払うよ」

姉「えっ、それって」

姉「頭を使ってお金を稼いでくるって事……？」

姉「その成績でよくそんな事言えるよ……大学だって絶望的なのに」

姉「……はぁ、もういいわ」

姉「今回は大目に見るけど、二度目は無いから。いいわね？」

弟「>>30」

あんなまずいアイス二度と食べないよ

弟「あんなまずいアイス二度と食べないよ」

姉「」ﾌﾟﾁﾝｯ

姉「言わせておけばーッ!!」

ﾋﾞﾝﾀｰｯ

弟「>>40」

俺にビンタするとは、面白い女だ

その程度のパワーじゃボクは倒せない…

>>44
しんちゃん乙

弟「俺にビンタするとは、面白い女だ」

姉「へぇ～そんなに面白い？」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

姉「ならもう一発くれてやるわ！」

ﾋﾞﾝﾀｰｯ

姉「ふんっ」

ﾄﾞｶﾄﾞｶﾄﾞｶ

弟「…………」

～翌日～

姉「ふんふんふーん♪」

ｶﾞﾁｬｯ

姉「えっ」

姉「…………」

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

姉「あんた昨日二度と食わないって言ってたよね」

姉「なんで今日もアイス無くなってんのよ！！！！」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

弟「>>52」

食べてないよ？

弟「食べてないよ？」

姉「この期に及んでシラを切るつもり!?」

姉「ほんっとありえない……」

ｶﾞﾁｬｯ

母「なになにどうしたの？喧嘩？」

姉「あ！お母さん」

姉「こいつが私のアイス勝手に食べたの！」

姉「それも2日連続だよ?!　ほんっと信じられないよ！」

母「>>60」

食べたの母ちゃんよ？

母ちゃん…

母「食べたの母ちゃんよ？」

姉「……え？」

母「昨日のも、今日のも」

姉「……なんで？」

母「暑かったから」

姉「…………」

母「あんたがそんなに楽しみにしてたなんて知らなかったの、ごめんね」

母「代わりにお父さんに帰りにアイス買ってきてもらうから」

母「じゃっ」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

姉「あ、ちょっと」

弟「……>>75」

おらっ！俺のアイスキャンディーしゃぶれや！ﾎﾞﾛﾝ

弟「おらっ！俺のアイスキャンディーしゃぶれや！」

ﾎﾞﾛﾝ

姉「！！」

姉「た、たたた、確かに、わ、わわ私が悪かったけど……」

姉「だ、だだからってそういうのは……！」

弟「>>90」

お前本当に他人に対して謝罪しないよな？しゃぶらなくてもいいから昨日のお返しに思いっきり腹パンするね？

弟「お前本当に他人に対して謝罪しないよな？」

姉「……へ？」

弟「しゃぶらなくてもいいから昨日のお返しに思いっきり腹パンするね？」

ﾄﾞｺﾞｵｯ

姉「……ｶｯ､ﾊｯ」

ﾊﾞﾀﾝｯ

姉「ううぅ……」

弟「さ、部屋戻ろ」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

姉「…………」

～翌日～

弟「……」

ﾀｯﾀｯ

姉「ちょっといい？アイスの事だけど」

姉「あの後考えたけどやっぱ私悪くないから」

姉「だって食べてもないのに食べたって嘘ついたのはアンタの方でしょ？」

姉「私は騙されて振り回されたいわば被害者だわ」

姉「つきましては昨日やってきた事もお母さんたちに言うから」

姉「もちろん殴られた事だけじゃないからね？」

姉「性加害に厳しいこの時代に……あんたも終わりね」

弟「>>105」

従順になるまでぶん殴るね

弟「従順になるまでぶん殴るね」

姉「え」

ﾄﾞｺﾞｵｯ

姉「ｯｱ……」

ﾌﾗｯ

ｶﾞｼｯ

弟「勝手に倒れないでよ」

姉「ひっ」

弟「ぶん殴れないじゃん」

姉「！！」

ﾄﾞｺﾞｵｯ
ｶﾞﾊｯ

ﾄﾞｺﾞｵｯ
ｯｸ

ﾄﾞｺﾞｵｯ
ﾊ

ﾄﾞｺﾞｵｯ

～時間経過～

姉「お願い、もう許して」

姉「これ以上ぶたれたらホント氏んじゃう……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

弟「>>125」

本当は？

弟「本当は？」

姉「ほ、ホントだって……」

ｺﾌﾞｼｱｹﾞｰ

姉「！！！」

姉「し、氏ぬは言い過ぎたかもしれないけど……」

姉「痛いの……痛いの！！だからやめてよ！！」

姉「何でたかがアイスの事でこんな目に遭わなきゃいけないの！！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

弟「>>140」

たかがアイスで殴ったのはそっち

正論パンチいいぞ〜

弟「たかがアイスで殴ったのはそっち」

姉「うるさいうるさいうるさいうるさい！！」

姉「元はと言えばあんたが勘違いさせるような事言ったから！！！！」

姉「あんたがあの時「食べてない」って言ってたら私だって……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

弟「>>160」

毎回言っても殴ってきたからこうなってるんだよ？

弟「毎回言っても殴ってきたからこうなってるんだよ？」

姉「！！」

弟「ちっちゃい頃からずっと、思い込みで疑った挙げ句に」

弟「こっちの話には聞く耳を持たず当たってばっか」

弟「いざ自分のせいと分かったら素知らぬ顔で……」

弟「いい加減こっちも我慢の限界なんだよ」

姉「あ、あんた如きに……大学すら絶望的なあんた如きにこの私が」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

姉「許さない許さない許さない……ありえないありえないありえない」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

弟「>>180」

姉ちゃん知らないと思うけど俺来年からハーバード大に特待生で留学するんだよね

なんか旧エヴァみたいになってきたな

弟「姉ちゃん知らないと思うけど……」

ｻｯ

姉「は？何この紙」

弟「俺来年からハーバード大に特待生で留学するんだよね」

姉「！！」

弟「まさかこんな簡単な英語も読めない程に衰えてたとはなぁ」

弟「ショックだよ、ショック」

姉「嘘嘘嘘嘘嘘嘘……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

弟「お姉ちゃんが僕より賢かったのなんて、もう何年前の話だと思ってんの？」

弟「井の中の蛙が進学校に行った挙げ句に、ついていけなくなる……」

弟「ほんとよくある話過ぎて笑えるよね」

弟「そんで現実を受け入れられず不登校、退学してもう何年？」

姉「違う違う違う違う………」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

弟「お母さんに頼まれて、昔みたいな「姉に劣る弟」というのを甘んじて受けてたけど」

弟「それもお母さんの為じゃないんだ」

姉「あ……？」

弟「アイスの件と同じだよ」

弟「一度あんたを付け上がらせた方がヒスって面白いから」

ﾆﾁｬｱ

姉「！！」

姉「ああああああああああああああああぁぁぁぁぁ……」

～時間経過～

ｶﾞﾁｬｯ

弟「ただいま」

母「おかえりなさい」

母「ごめんね空港に行けなくて」

弟「うぅん、大丈夫」

弟「久々のお母さんの手料理楽しみだなぁ」

母「ふふっ、腕によりをかけてつくるから！」

弟「うん！」

母「……あ、醤油が……ちょっと買ってくるわね」

弟「うん」

ｶﾞﾁｬｯ

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ……

弟「……お姉ちゃん、久しぶり！」

弟「帰りにお姉ちゃんが好きだったアイス見かけてさ」

弟「ははは、あんなに食べたがってたらそりゃ覚えてるよw」

弟「大丈夫！今度はお母さん食べないから」




弟「だってお供えものだよ？」

姉の遺影「」

弟「僕も目を光らせておくから大丈夫だって」

ﾆﾁｬｱ

完

ええ…