404: 2013/07/07(日) 00:02:18 ID:Sag5KybE

ゆきちあ その1

ゆきちあ!その2「七夕」

千枝「さーさーのーはーひーらひらー」

ありす「のーきーばーにゆーれーるー」

雪美「おーほしさーまーきーらきらー」

千枝 ありす 雪美「きーんぎーんすーなーごー」

千枝「のきばって何だろう?」

ありす「屋根の外壁から外に出ている部分だって」

雪美「私の…家にも……ある」

ありす「金銀砂子は色紙にすき入れてあるもの、すき入れる?」

千枝「文字とか模様を入れるのかな?」

ありす「うん、そうだと思う」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)

このSSはアイドルマスターシンデレラガールズの世界観を元にしたお話です。
複数のPが存在し、かつオリジナルの設定がいくつか入っています。
連作短編の形をとっており、
前のスレを読まないと話が分からない事もあるかと思います。

検索タグ:ありす「心に咲く花」

その為、最初に投下するお話は事前情報なしでも理解できる構成としました。
こんな雰囲気が好きだなと少しでも感じて頂けた方は前スレも目を通して頂ければ 嬉しく思います。
それでは、投下を開始します。
405: 2013/07/07(日) 00:03:14 ID:Sag5KybE
雪美「短冊……一枚…」

千枝「一枚でいいの?」

雪美「…うん…後は……皆の…」

千枝「じゃあ私も一枚にしよーっと」

ありす「一枚……」

千枝「どうしようかな」

雪美「うん…悩む……」

千枝「でも、これ誰が叶えてくれるんだろう?」

雪美「七夕の…神様……?」

千枝「いるのかな?」

ありす「字が上達するようにっていうのは見つけたけど、特定の神様はどこにも」

千枝「じゃあ誰に叶えてもらえばいいんだろう」

雪美「…じゃあ……叶わない…?」

406: 2013/07/07(日) 00:03:51 ID:Sag5KybE
千枝「七夕って織姫さんと彦星さんが一年に一度だけ会う日だよね?」

ありす「そうだけど」

千枝「もう会ってるのかな?」

ありす「それと今の話と何の関係が?」

千枝「もし会ってたら、願いが叶う期間ってもう終わってるかもしれないって思って」

雪美「……終わり」

ありす「星が出るにはまだ早いと思う」

千枝「でも日は0時から変わるよ」

ありす「会いに行くのに深夜から行くかな?」

雪美「…P……だったら?」

千枝「行く」

ありす「ノーコメントで」

雪美「じゃ…二人で行こ……」

千枝「うん!」

407: 2013/07/07(日) 00:04:37 ID:Sag5KybE
ありす「今のは例え話なんでしょう!」

千枝「でも、そう考えちゃうともう時間ないね」

雪美「早く…書かないと……」

ありす「日が暮れるまでには」

千枝「急に言われちゃうと困っちゃう」

雪美「…三人……一緒…」

千枝「三人分の願いを込めるの?」

ありす「それで確率が三倍になるほど世の中は甘くない」

雪美「でも…願い……きっと…」

千枝「試しに見せ合いっこしてみよう! せーの」

408: 2013/07/07(日) 00:05:31 ID:Sag5KybE
ありす「……一緒にしよう」

千枝「あはははは、こんなに被るなんて凄いね」

ありす「こんな普通の願い事だと勿体ない気がするけど」

雪美「…でも……叶ったら…嬉しい」

千枝「うん、叶うかなあ?」

ありす「まだ三時」

雪美「それまで…飾ろ…いっぱい」

409: 2013/07/07(日) 00:06:24 ID:Sag5KybE
P「何で七夕だからってそんなに飲むんだよ! この酔いどれ!」

早苗「あーそういう事を言うんだ! 年上に向って!」

P「だったらそれ相応の態度は見せろ!」

あい「……まあまあ、最初から分かっていた事だろう」

P「あいさんで良かった、志乃さんだったら俺は終わってた」

あい「彼女はここまでにはならないさ」

P「コーヒー入れます、ちょっとこの空気は」

早苗「私にも持ってきなさいよー」

P「……この」

あい「抑えたまえ、気持ちは分かるが」

P「給湯室っと、えーっと……あの三人、仕事が終わったら一緒に寝るのが習慣になってるのか?」

志乃「そうねえ、さっきまで騒いでいたけれど」

P「……どうも」

410: 2013/07/07(日) 00:08:00 ID:Sag5KybE
志乃「飲むなとは言わないの?」

P「別に思ってませんよ、ただしほどほどにしておいて下さいね。未成年もいますから」

志乃「これで終わりにするわよ、勿体ないもの」

P「そういうの、気にするんですね。ちょっと意外です」

志乃「違うわ、勿体ないじゃない? こんなに綺麗なんだもの」

P「ああ、よく見えますね。そうか飾ってたのか」

志乃「酔うのはそれからでもいいでしょう」

P「短冊か、えっと……」

志乃「ささやかな願いじゃない、叶えてあげなさい」

P「はいはい。一緒に星を見る、ねえ」

志乃「屋上で、というのもまた一興」

P「先客がいると思いますよ、ちょっと見てきます。何か持っていこう来ましょうかね」

アナスタシア「……」

P「お、ちょっと予想外だったかな」

411: 2013/07/07(日) 00:09:35 ID:Sag5KybE
アナスタシア「今日はズヴェズダ、あー、星が綺麗ですね」

P「七夕だし、丁度よかったよ。ああ、七夕って知ってた?」

アナスタシア「ダー、ノアから聞きました」

P「君は何か願い事とかあるの?」

アナスタシア「そうですね――」

千枝「帰ってきたなら起こして下さい!」

雪美「P…いじわる……」

P「おわっ! 起こすつもりだったって、ああもう引っ張るな」

ありす「二人ともそこまで引っ張るとスーツが」

あい「私を放って逃げるからだよ」

P「逃げた訳じゃありませんって、本当に誰かいるなら何か持っていこうかなって思っただけなんですから」

早苗「お姉さんも混ぜなさーい!」

P「いや、混ざっていい年じゃないだろ!」

412: 2013/07/07(日) 00:10:08 ID:Sag5KybE
志乃「この事務所はいつもこんなね」

あい「とは言いながら、酒は進んでいるようですが?」

志乃「酔うには丁度いいわ、貴方もどう?」

あい「では一杯だけ」

ありす「すみません、邪魔をしてしまいまして」

アナスタシア「ニェート、楽しい事はいいことです」

ありす「さっき、何か言いかけてませんでしたか? あの、聞き間違いならいいんですけれど」

アナスタシア「Старый друг лучше новых двух」

ありす「え?」

アナスタシア「私には当てはまらないかもしれないですね、たくさん得ましたから。今はこれだけで充分です」

ありす「充分、ですか?」

アナスタシア「欲張ると罰があたります、だからこれで大丈夫です」

ありす「そうですね、私の願いも叶いましたから。来年も、一緒に」

P「だから待て、ちょっと早苗さんここで大声出すと響くって!」

ありす「見れたらいいな」

413: 2013/07/07(日) 00:11:19 ID:Sag5KybE
以上です、次回は16日を予定しています

414: 2013/07/07(日) 12:18:19 ID:iYMpkaHA
乙乙乙

引用元: ありす「心に咲く花」