695: ◆f1paZe0QfUJl  2016/06/20(月) 01:16:27.36 ID:QiO+U7ZDo




前回はこちら


 (蒼龍の場合)


提督父「ほほう、次はこの子か」

提督母「相変わらず立派ね~……」(ジー

提督「ゴ、ゴホン」

提督母「ウ、ウフフ、ゴメンなさいね~。お母さん、あまり大きくないから、つい~」

蒼龍「アハハ、だ、大丈夫、私は気にしてませんから」

蒼龍「(提督には……それよりもっと凄いトコまで見られてるし)」(テレテレ

提督父「ゴホン、ではお見合いの続きといこうか」

提督母「今度はどんなお話しようかしら~♪」

蒼龍「(よ、よーし、頑張るぞ……オー!)」(グッ




(控室)

お手伝いA「やだ、私の胸部装甲薄すぎ?」

お手伝いB「負けた……」(モミモミ

お手伝いC「貧Oはステータスだ、希少価値だ(震え声」

家令「ダメージ受けている場合ではありませんぞ。今回は特別なお客様も招待しているのですから」

文月「ハグハグ……弥生ちゃん、おいしいね~」(パクパク

弥生「ン……ン……」(モキュモキュ

お手伝いA「シャキーン」

お手伝いB「自分の胸揉んでる場合じゃない」

お手伝いC「お飲み物のお代わりはいかがですか? なにか他に食べたい物はございますか?」

文月「ん~ん、だいじょうぶ~」(ニパー

弥生「とっても…おいしいです」(ニコ…

家令「遠慮などなさらず、希望がありましたらなんでも仰ってくださいませ」

文月弥生「「うん~(は…い)」」



※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



696: 2016/06/20(月) 01:17:25.29 ID:QiO+U7ZDo

提督父「それで、文月君や弥生君の面倒は君が見てくれているのかね?」

蒼龍「あ、いえいえっ、私だけじゃなくて、みんなでって感じなんですよー」

提督母「あら~、そうなの~」

蒼龍「ま、まあ、勤務を調整してもらって一緒にいる時間は多めにとってもらったりはしてるんですけど……」

提督父「ふむふむ」

提督母「文月ちゃんたちと普段、どんなお話するの~?」

蒼龍「えっとぉ、演習の内容とか提督に褒めてもらった~とか」

提督父「ほうほう」

提督母「あらあら~♪」




(控室)

お手伝いA「(ママか……?)」

お手伝いB「(ママですね)」

お手伝いC「(胸の大きさと母性の高さはイコールだった? あ、でも北方棲姫様のママポジションの神通さんはそこまで大きくなかったですね)」(棚上げ

文月「蒼龍ちゃん、いっつも文月たちと遊んでくれるから好き~」

弥生「他の人も…弥生たちに優しくしてくれます」

文月「でもね、でもね~……コレは内緒なんだけど、ね~?」(目配せ

弥生「ン…」(コクコク

家令「? なんでございましょう」

文月「えっとね~、いちばん大好きなのは司令官~」(モジモジ

弥生「弥生たち…もうすぐ、司令官の子供になるんですよ」(テレテレ

文月「北方棲姫ちゃんもいっしょだよ~」(ヒショヒショ

お手伝いA「(グアアァァァァッ!?)」(大破

お手伝いB「(ガッハァ!?)」(大破

お手伝いC「(ゴ……フ)」(キュン氏

家令「ッ――――そ、それは、ようございましたね」(吐血

文月「えへへ~、いいでしょ~♪」(ニパーッ

弥生「お父さんが…司令官で……お母さんは……お母さん」(ウーン

文月「鎮守府のみんながお母さんになってくれたらいいのにね~?」(ウムム


家令「……ここは一つ、坊ちゃまに覚悟を決めてもらうというのはどうでしょうか?」(キリッ

お手伝いA「その提案は魅力的ですね」(目グルグル

お手伝いB「ありかなしかで言ったら、私的にはありかも」(一時的狂気

お手伝いC「坊ちゃまがいて、坊ちゃまの奥様がいて、坊ちゃまのご息女様たちがいて……私たちが尽くし、守る……そんな生活――――ディ・モールトベネ(非常に良しッ!!)」(サラサラ…

719: 2016/06/28(火) 15:19:22.44 ID:2fgkuXAdo
《大和の場合》

(控え室)

家令「次は……ふむ、また戦艦の艦娘ですか」

お手伝いA「サポート役に戦艦艦娘の方がいらっしゃっています」

伊勢「ども。航空戦艦『伊勢』の艦娘やってまーす」

お手伝いB「『コミュ・ショー』と『鎮守府に出会いを求めるのは間違っているだろうか』読みました! ファンですっ、サインお願いします!!」

お手伝いC「えぇ……」

家令「さて、彼女はどういった方なのでしょうか」

伊勢「やー、本人はすごくいい人なんだけどねー。提督が絡むと熱が入り過ぎちゃうっていうか――――」




提督父「さて次の子はー……」

大和「しっ、し、失礼しましゅ」(カチコチ

提督母「あら~、今度はアナタの~?」

大和「は、はひっ! ほ、本日はお日柄もよく、お、お義父様、お義母様もご機嫌麗しく……!」(キクシャク

提督母「あら~? お義母様呼ばわりはまだ早いんじゃないかしら~?」(ニッコリ

大和「ふえっ!? ぁ、あの、もも、申し訳ありません! き、気が逸ってしまって、不快に思われたのでしたら、お詫びいたしますっ!」(ペコペコ

提督母「ウフフフ~、冗談よ~、冗談♪」

大和「ホ、ホッ……」

提督母「不快には思ったけど~♪」

大和「……提督ぅ」(シクシク

提督「お、落ち着きたまえ」

提督「母も、あまりからかわないであげてほしい。その、物事を重く受け止めてしまう子なので」

提督母「は~い♪」

提督父「さて。母さんも満足したようだし、二人で散歩でもしてきなさい」

提督「さ、散歩ですか」

提督母「そうそう~、ここのお庭、とっても雰囲気いいから~」

大和「あ、ありがとうございまふっ!?」(ゴキンッ

大和「ッ!!?」

提督「だ、大丈夫かね?」

大和「ひ、膝が……角が……っっ」(ブルブル

提督父「おいおい、そんなに慌てなくても鋼太郎は……逃げるか」

提督母「慌てんぼさん~。鋼ちゃん~、転ばないようちゃんとエスコートしてあげるのよ~」

提督「(し、仕方あるまい)」

提督「では、行こうか」

大和「ハ、ハイ」

<……あの~、提督? 大和、まだ膝が痛くて。ご迷惑でなければ、腕をお借りしても……?
<……つ、強く抱きつくのは……やめてもらいたい
<(無言のガッツポーズ!!)

720: 2016/06/28(火) 15:19:52.13 ID:2fgkuXAdo
(控え室)


家令「なるほど、なかなか攻める方ですな」

伊勢「良くも悪くも前向きだからねー。前向き過ぎてトラブルにもなるけど」

お手伝いA「国内最強スペックの戦艦艦娘だけにへこたれないですね」

お手伝いB「肉食系って奴ですね。まあ坊ちゃま相手なら致し方なしですね」

お手伝いC「坊ちゃまの警戒を解きながら、慕う気持ちもぶつけないといけない。艦娘さんたちは、そのために肉食系になることを……強いられているんだッ!」(集中線



提督母「フフ」

提督父「ずいぶんと楽しそうだったね」

提督母「大和ちゃんの反応、なんだか懐かしくって~」


『わ、私が悪いんですか!? す、すみませんでしたぁ!』

『え? 冗談? なんだ、よか……態度が気に喰わない!? ふっ、不快に思われたのでしたらお詫びいたします! だから先輩、命だけは~~!!』

『提督のこと、私も愛しているけど、仕方がないから譲ってあげます。たぶん……私はここまでですから♪』


提督母「戦艦なのに、ちょっとからかったら顔色コロコロ変わるところとか、ホントにそっくり……」

提督父「大丈夫かね、八雲君」

提督母「大丈夫よ~。あの子のお嫁さんと、四人目の孫を拝むまでは絶対に~」

提督母「でもでも~、ほんの少~し急いでくれると助かるな~」

提督父「……そうだね」

739: 2016/07/01(金) 22:37:11.97 ID:AjyyHO/To
《艦娘たちとコミュニケーション》お見合い編


提督父「母さんが疲れたみたいなので、私たちは一足先に鎮守府へ戻らせてもらう」

提督母「ゴメンなさいね~。本当はみんなとお話したかったんだけど~」

提督「い、いえ。これが私の家の鍵です、ゆっくり休んでくだ――――」

提督父「ああ、お前の家の鍵なら前に来た時、スペアを作っておいたから必要ないぞ」

提督母「お部屋のお掃除もしなくちゃ~♪」

提督「」

提督父「あ、お見合い全部済ませるまで戻ってこなくていいからな」

提督「ハイ」



《北上の場合》


提督「……北上君まで」

北上「えー? そんな嫌そうな顔しなくていいじゃん」

提督「い、いや、そんなつもりはないのだが、少し意外というか……」

北上「あー……あはは。まー、らしくはないけどねー」

北上「でもほら、悪くはないかなーって」

提督「わ、悪くないとは?」

北上「ぶっちゃけるとね、提督のこと、そんな嫌いじゃないよ? っていうか、うん、好きな方」(頬ポリポリ

提督「そ、そうなのか」

北上「うん、たぶん」

北上「お買い得ですぜー、私は。いい嫁になるからさ」

北上「てなわけで、気が向いたらよろしくねー」(ニシシ

提督「ま……前向きに検討したいと、思う」(目逸らし

北上「うーん、結構土壇場に来てるのに、このいつも通りさ。いいねー、痺れるね~……ありがとね♪」

752: 2016/07/05(火) 01:48:46.80 ID:BNTtiz5Zo
《大井の場合》

提督「」

大井「なに固まってるんですか」

提督「どうして大井君がここに?」

大井「チッ、わかってて聞いてます?」

提督「い、いや、そんなつもりは、ないの、だが?」

大井「……なおさら、たちが悪いじゃない」(ボソ

提督「す、すまない、またなにか大井君を不快にさせてしまうことを……」(オロオロ

大井「別に? 不快に思ってなんてないですよ? ただ、本当に進歩しな……いつも通りですね♪」(ニマァ…

提督「」

大井「――――ア゛ァ、もう!!」(机バンッ

提督「ッ!?」(ビクッ

大井「……もう、何だって提督の前だとこう……。提督、私、ちょっと文句言ってもいいですか? いいですねっ!?」

提督「あ? ああ」

大井「漣さんとか神通さんとか金剛さんとか、贔屓してる艦娘以外にも……もっと目を向けてください」

提督「――――ひ、贔屓などしているつもりは……」

大井「返事遅くないですか?」(ギロッ

提督「す、すまないっ」

大井「本人にその気はなくても、こっちにはそういう風に見えてるんですよ」

大井「いい加減にしないと、う、海に沈めますから……」(プイッ

提督「」(愕然

765: 2016/07/06(水) 23:11:40.06 ID:vFzTrA+no
(控え室)


『――――というかですね、古参とか馴染みの艦娘とはお見合いできるのに、私や北上さんは無理って言いたそうな顔してるのが腹立つんですよ』

『そ、そんな顔をしているつもりはない。見た目の悪さは、も、元からだ』

『フーン……ヘー?』

『な、なんだね?』

『いえ~、その通りだなって。氏刑が決まった人みたいな目つきしてるし、陰気だし、よく隈が浮いてるし。とてもじゃないですけど、まともな人なら目を合わせられませんね♪』

『(そ、そこまでか)』

『……だいたい、提督みたいなコミュ障に合わせられる女、ウチの連中以外にいるわけないんです』

『お、大井君?』

『ウッフッフッ……私たちにこんなこと(お見合い)させといて、「私は嫌われている」なんて逃げ、許さないわ…』

『!?』



お手伝いA「……やっぱり、あの子も坊っちゃまのことを」

お手伝いB「私たちの目に狂いはなかった」

お手伝いC「ツンデレと呼ぶには、かーなーりー歪んでるみたいですけどね」

家令「む、ぅ……イタタ、この爺、見誤りましたわ」

家令「みなさん、止めてくださり、まことにありがとうございます」

お手伝いA「いえいえ」

お手伝いB「止めなかったら執事長、向こうの部屋に殴り込みかけてましたもの」

お手伝いC「(私たちのユニゾン・アタックまともに喰らったのに、なんでイタタで済んでんだこの人……)」

家令「しかし、坊ちゃまも人が悪い。こんなにも器量好しが揃っているというのに、誰一人、お手付きにされていないとは」

お手伝いA「じょ、女性に対して真摯なのですよ」

お手伝いB「無計画に孕ませたりする真似、絶対にできないですからね」

お手伝いC「他の鎮守府では、普通にやらかした結果、重婚で子沢山の提督もいらっしゃるようですけどね」

家令「既にお子様(予定)が三人いらっしゃることで、精神的に枯れてしまわれないか、爺は心配ですぞ……」

お手伝いA「手を出さなかったら出さなかったで、あちら様が押し倒してくださいますよ」

お手伝いB「もう全員幸せにするルートでよろしいのでは?」

お手伝いC「一人選んでも全員選んでもダメージは同じぐらいだと推測できますし」

家令「ふむ、私の方からも、それとなく進言しておくとしましょう」

お手伝いABC「「お願い致しまーす」」



提督「!?」(ゾワッ

大井「なんですか、酷い顔して?」

提督「い、いや、急に寒気が……」

大井「お風邪ですか!? ええっと、風邪薬はっと……」

提督「(……こういう時の大井君は優しくて、正直助かる)」

775: 2016/07/07(木) 16:40:00.17 ID:4wqHPoVKo
《球磨の場合》


球磨「フッフッフ、球磨の番だクマー!」(ガンバスターの構え

提督「球磨君もか……」

球磨「ムッ、提督、球磨のこと嫌いだったクマ?」

提督「い、いや、そんなことはないぞ。ただ、個人的に……予想もしてなかった相手が続いただけだよ」

球磨「……やれやれ、提督は乙女心がわからないクマ」

提督「ぬ?」

球磨「漣や神通たちほどじゃないかもしれないけど、球磨だって提督のこと好きになってたクマ~」

提督「そ、そんな素振りは……」

球磨「提督相手にガツガツ行ったら倒れちゃうから、いろいろ遠慮してたクマ」

球磨「でも、その心遣いも無駄だったみたいだクマー。提督はロクデナシだクマ……。ク~マ~……ク~マ~……。あー、球磨の恋心、弄ばれたクマ……ク~マ~…」(ショボリ

提督「す、すまない? 君を傷つけるつもりは毛頭なかったのだが……!」(オロオロ

球磨「……ふっふっふ~、提督が釣れたクマー。ちゃんと責任取ってもらうクマ~! クマ♪ クマ♪」

提督「」

球磨「あ、冗談だクマよ? この程度で提督がモノにできるなんて、ウチの連中は誰も考えてないから…クマ」

提督「今日は……知りたくないことや、聞かなければよかったことばかり耳に入ってくるよ」

球磨「提督、お疲れだクマー? そんな時は美味しいものたくさん食べて、しっかり眠るのがいいクマ」

球磨(素)「……今度また、球磨がケーキ作ってあげるから頑張って」(微笑

提督「!?」

球磨「提督が提督できなくなったら球磨が養ってやるから、大船の乗ったつもりでドーンと構えておくクマー♪」

提督「軽巡洋艦でドンと構えるのは慢心が過ぎると思うよ……」

球磨「ちっちぇこと気にしてたら、また胃に穴が開くクマ! 指揮は提督に任せるから、球磨のこと頼りにするクマ~。クマクマ♪」




(控室)


多摩「うちの姉妹連中は乙女が多いニャ」

木曾「球磨姉が提督とくっついたら、提督が俺の兄貴になるのか……イイゾォ!」

多摩「多摩は庭付きの大きな一戸建て希望。和室なら文句なしニャ」

木曾「え?」

多摩「ニャ?」

家令「(ご姉妹は同居希望と……)」(メモメモ

お手伝いA「(できれば最初の半年ぐらいは新婚生活を楽しんでいただくとして……)」(メモメモ

お手伝いB「(姉妹丼)」(メモメモ

お手伝いC「(鎮守府の中にある坊ちゃまのお家を改築するとして、何人ぐらい生活できるようにしますか)」(メモメモ

785: 2016/07/08(金) 01:53:39.91 ID:ZwF2Z7f2o
《曙の場合》


曙「っ、く、見てんじゃないわよクソ提督!」

提督「(部屋に入って来たのは君の方なのだが)」

提督「も、もう誰が来ても驚かないよ、私は」(諦め

曙「ちょっとは驚きなさいよ、クソ提督!!」

提督「(どうしろと言うのだ……)」

曙「……わ、わかってるわよ。私なんかが参加しても。漣とか神通さんたちに勝てるわけないっていうのは」

提督「あ、曙君?」

曙「でも、アンタが悪いんだから」

提督「私が……?」

曙「どうせクソ提督のことだから、自分なんて好かれるわけないって考えてるんでしょーけど」

曙「前の鎮守府のクソ提督に逆らって、解体処分が決まって懲罰牢に放り込まれてた私を助けに来といて……」

曙「それで、好きにならないでとかズルイんだからね……提督」

提督「――――」

786: 2016/07/08(金) 01:54:15.88 ID:ZwF2Z7f2o
《青葉の場合》


青葉「はうぅぅぅ……」

提督「……」(困惑

青葉「違うんですよぉ~! お手伝いさんたちにお見合い写真撮られた後、衣笠とか熊野さんが面白がって……」

提督「き、君も災難だったな」

提督「……いや、普段が普段だから、いい薬だったか?」

青葉「司令官~、酷いですよぉ」

提督「す、すまない」

青葉「む~、まあ、いつも愉快犯してるので仕方ないですけど」

青葉「とにかく、青葉は漣さんたちと違って味方ですのでー。一時間ぽっちりですが、ゆっくり休んでください!」

提督「はぁ、助かるよ」

青葉「あ、でもこれだけは言っておきますね、司令官!」

提督「なんだね?」

青葉「結婚式の写真、青葉が最高の一枚を撮ってみせますから! 安心して選んであげてくださいね!!」

提督「」

787: 2016/07/08(金) 02:09:17.60 ID:Dp98sWTfo
既に提督が結婚するのが前提での話になってる、青葉。
そして曙の最後の台詞は顔真っ赤にしていってますな。

788: 2016/07/08(金) 03:20:34.97 ID:ttMtqVS20

青葉のセリフから一人1時間ということが分かった
→つまり現時点で連続お見合いなら8時間ぐらいは経ってる・・・ 提督さん大変だねぇ

807: 2016/07/09(土) 21:32:05.76 ID:3jbEtqrfo
《ケッコンカッコカリしりーず》青葉編

《艦娘用宿舎》青葉の部屋


青葉「……司令官に選ばれたのは、まさかの青葉でした」

衣笠「ふ~ん、よかったじゃない」

青葉「いえー、よかったはよかったんですけと、まさか……ねえ?」

青葉「そりゃあ、荒みきってた生活から抜け出すキッカケをくれた人で、感謝してますし、憧れる気持ちが無いって言ったら嘘になっちゃいますけどぉ。やっぱり漣さんを始めとする司令官LOVEな方たちに悪いなって……」

衣笠「青葉ぁ、いままで撮った写真広げてニヤニヤしながら言っても説得力ないぞ~?」

青葉「うぇ、青葉、にやけてます?」

衣笠「うん、だいぶ」

青葉「ア、アハハ~……」

青葉「(気持ちの整理ついでに、ココに着任してから撮った写真を見直してただけなんだけど……)」

青葉「(うむむ、これも司令官、こっちも司令官……自分で思った以上に司令官の写真が多いよーな)」

青葉「(ん、でもでも、こっちは漣さんでしょ、これは神通さん……金剛さん、蒼龍さん、大和さん……文月ちゃん、弥生ちゃんにに不知火さん他……)」

青葉「……ムム」

衣笠「(青葉ってば、表情コロコロ変わってカ~ワイイ♪)」



《鎮守府》執務室

青葉「ハーイ、司令官、お邪魔いたします!」(テキパキ

提督「?」

青葉「お気になさらずです、はい♪」

青葉「タイマーセットして~……司令官、司令官! ちゃんとカメラを見ててくださいね!」(パタパタ

提督「ぬ……」


三脚カメラ<狙い撃つぜッ!!


青葉「よーし、オッケーです♪」

提督「……急にどうしたのかね」

青葉「いえー、そのー、ちょっと久しぶりに鎮守府で撮った写真を見返してたんですけど……」

青葉「他の人を撮ってばかりでですね、司令官と青葉の二人だけの写真が無くって~」

青葉「きゅ、急にそれが寂しいような気がしまして、アハハ」

提督「……言われてみれば、青葉君には撮ってもらってばかりだったな」

青葉「なので! コレが最初の、青葉と司令官だけの写真なんです」

青葉「もちろん、これからもっともっ~っと撮っていきますから!」

青葉「いっぱい思い出、撮りましょうね、司令官♪」

提督「…あ、ああ」(ゴホン

青葉「アレレ~? 司令官、もしかして照れてます~?」

提督「照れてないよ」

青葉「またまたー。司令官の照れ顔、チェキです!」

提督「だ、だから照れてないと……」

824: 2016/07/13(水) 23:58:12.30 ID:rhS9meVOo
《赤城の場合》


赤城「スミマセン、提督」(震え声

提督「……瑞鶴君たち、かね」

赤城「はい。こういう機会でないと、私は絶対に結婚できないからって」

赤城「いくらなんでも失礼ですよね、もう……」

提督「そ、そうだな。赤城君ほどの女性であれば、艦娘を続けるにしろ退役するにしろ、世の男から引く手数多だろうからね」

赤城「……」(ムゥ

提督「?」

赤城「提督は、私が退役した方がいいとお考えなのでしょうか」

提督「いや、そ、そんなことはないが」

赤城「私は、一航戦【赤城】の艦娘としての覚悟をしています」

赤城「もちろん、歳を取って艤装の適正も下がったら、海に出られなくなるでしょうけど……」

提督「そうなるまでは戦い続けるということかね」

赤城「もちろん、それより先に艦娘を引退することが起きれば話は別ですけど」

提督「怪我かね?」

赤城「――――知りませんっ」(プイッ

提督「!?!?」(蒼白




(控室)


家令「……奥様も懐妊されたのが引退の一番の理由でしたなあ」

お手伝いA「坊ちゃま、そこは気づいてあげてください」

お手伝いB「大前提が『自分では釣り合わない』とお考えなのでしょう」

お手伝いC「これだけ好意的な面子が揃っているのですからねー。旦那様と同じように……」

加賀「(提督のお父上もなかなかのプレイボーイだったようね)」

瑞鶴「(ブフォッ! プレイボーイって、加賀さんいつ生まれ……あー、昭和生まれでしたか、これだから昭和生まれは!)」

加賀「頭に来ました」(ギリギリ

瑞鶴「ヌゥゥ~!!」(ギリギリ

833: 2016/07/15(金) 14:40:12.39 ID:zJNaS1BCo
【お見合い終了】


提督「ゼー……ゼハー……ゼー……」

漣「お、お疲れ様です、ご主人様」

神通「お薬ですっ、どうぞ!」

金剛「アイスティーしかないけど問題nothingデスカ?」

提督「……!!」(ザラザラ

蒼龍「うわ、がぶ飲みしてるよ」

大和「(紅茶はまだ金剛さんに勝てないんですよね)」(ムゥ…



提督父「おお、丁度そっちも戻ったか。……ホントに全員とお見合いしたんだ」

提督母「ちょっとは自分の置かれた立場っていうものがわかったかしら~?」

提督「グゥ」(キリキリキリ…

提督父「まったく誰に似たのやら」

提督母(素)「……昔の春さんみたいよ?」(ギロン

提督父「ウェッヘン、オッフ、オホン!!」

お手伝いA「我々お手伝い組で意見を出し合った結果、えろくてんかとういつを目指していただきたいと」

お手伝いB「玖珂家の跡継ぎを抱っこさせてください」

お手伝いC「お嫁様を嫁イビリ的な感じに弄らせてください」

提督「ど、どうしてみんなして、そんなにも誰かとくっ付けたがるのか。私一人でも、生活していくぐらいはできるだよ?」

一同『そうは思えないから強引な手段に出たのだ(よ)(です)』

提督「」

家令「鎮守府に着任してからの武勲を考えてください。ご落胤(予定)で第三艦隊ぐらいまで編成できる鎮守府もあるのですよ」

提督父「で、決まったのか?」

提督「な、なにがでしょうか」

提督父「そんなの、お前が嫁にしたい艦娘だよ」

家令「鎮守府で提督を続けれるのは、爺はもちろん賛成しておりますが……やはり私生活の面でサポートしてくださる伴侶を見つけてくださると……はい」

提督母「ウフフ~、でもホントにどうするの~? もうコレ、甲斐性見せるか誰も選ばないかの二択じゃないかしら~」

提督「――――」(チラリ…


漣「ピ…ぷひ~♪」(テレテレ

神通「あの…その……あのっ!」(ドキドキ

金剛『訳:……根性なし』(プイッ

蒼龍「えっと……こ、子育てなら任せて! な~んて、ア、アハハ……なに言ってんだろ、私」

大和「提督、大和と幸せな家庭を築きましょうね♪」


そこかしこ「「「じーーーーーーーー」」」


提督「」

提督「――――ッ」(ダッ!!

提督母「あら~?」

提督父「うん、まあ、よく耐えた方だよ、うん」

提督父「……つっても、逃げきれないと思うけどな。お前、真面目だもん」

834: 2016/07/15(金) 14:41:16.07 ID:zJNaS1BCo
《大本営》通信交換所

ジリリリリリン!!


あきつ丸「おや、これは一般回線からの着信でありますな? 残業代稼ぎにしては大変でありますなあ、交換手」

あきつ丸「ハイ、大本営であります!」

提督『け、憲兵……憲兵詰め所に繋いでください! 四方山鎮守府が危険だと!』

あきつ丸「(この声、提督殿でありますな)」

あきつ丸「危険とは? 落ち着いて話してほしいのであります」

提督『ゴホッ、ハアッ……こ、このままでは複数の艦娘と関係を持ってしまう! 鎮守府の風紀が……! それ以前に、どうしてこの様なことに……!?』

あきつ丸「ふむ、それは上司の立場を利用して無理強いするということでありますか」

提督『そ、そんなことできるはずがないし、するわけがないだろう!!』

あきつ丸「ホム、では相手側は、あー……関係を持ってもいい、程度には好意的と受け取っていいのでありますな」

提督『む、ぐ? それは、その……見方によっては、その可能性も無きにしも非ずというか、正直もう……自分でも誤魔化しが』(ヨヨヨ…

あきつ丸「……先輩に言って、ケッコンカッコカリ一式をいくつか手配しとくであります」




ツー……ツー……ツー……ツーーーーー


提督「」(ズズ…

提督「もう……旅に出たい……」

835: 2016/07/15(金) 14:52:36.45 ID:lehNhsnxo
終了かー間宮さんは遠慮しちゃったか

836: 2016/07/15(金) 14:55:51.55 ID:RTD8/zjg0
いい加減憲兵んとこ行っても無駄だって学習しろいwww


引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話11